2009年 06月 22日

SNCF(フランス国鉄)、お前ってヤツは…

自分の乗りたい電車が何番線から発車するか、発車直前までわからない

もちろん、日本じゃそんなことない。
東京駅を出るどの新幹線が何番線から出るかなんて、あらかじめ全部決まってる。
でも、ガイコクだと「直前までわからない」っていうのがけっこうあるらしくて、
イギリスがそうだっていう話を昔読んだことがある。今はどうか知らんが。

しかしイ課長はこれまで海外でそういう経験って、あんまりしたことないんだよね。
ドイツ国鉄DBはどの電車が何番線から出るか、日本と同じく当たり前に決まってたし
それをネットで何ヶ月も前から確認することもできた。
出張以外、旅行で使ったスペインやイタリアやアメリカの鉄道でも、自分の乗りたい電車が
どのホームから出るかわかんなくて困った記憶って…うーん…ないんだよなー。

ところがだ。
フランス国鉄SNCFが「直前まで何番線からでるかわからないシステム」だったとはねー(笑)。

これはパリ北駅の出発案内板。一番右の列がホームの番号だ。
ほら、直近の二つだけは10番線、20番線から出るってのが表示されてるけど、後は
全部空欄ときやがった。おお、これがあの有名な「直前までどのホームかわからんシステム」か!
21世紀のフランスでこんな古典的システムを経験できるとは思わなかったぜ。
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しかし状況を観察すると、なぜ発車ホームが直前までわからないのか、その理由が逆にわからない。
たとえば、パリ北駅からは赤い車体で知られる「タリス」っていう国際特急が出てて、
これはベルギーやドイツのケルンまで行く。それがこうしていま2編成停車してるわけだ。
ケルン行きは必ずタリスという特急であり、タリスという特急は必ずこの赤い車両なんだよ。
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つまり、次のケルン行き列車は、この2つのうちのドッチかを使う以外にはあり得ないわけだ。
常識的に考えて、ケルン行きはコッチを使い、次のブリュッセル行きはアッチを使うとかっていう
車両運用計画なんてすぐ決まりそうなもんじゃん。たった2編成のドッチかなんだからさー。
しかし実際には15〜20分前になるまで、乗客には知らされないのだ。
そんな直前になるまでドッチを使うか決められない理由って何なの???

発車20分前になると駅の事務所で車両運用担当者たちが
「次のケルン行き、ドッチの車両使おうか?オレは9番線の方だな」
「じゃオレは8番線に賭けるぞ、また5ユーロ勝負な」
「よし、じゃーんけーんぽい!やった勝ったー!5ユーロいただき〜♪」
なんてコトが行われているのではないか?と考えるしかないではないか。

で、15分前くらいに前にやっと出発案内板がカタッと音をたてて「9」を表示し、
待ちかねた乗客たちがこうやってドーッと9番線に向けて一斉に移動するわけだ。
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これは北駅だけが遅れてるっていうんじゃなく、SNCF全体のモンダイだと思われる。
こっちはアミアンの駅からパリ北駅に戻るときの出発案内板。
発車番線が決まってるのは最初のイッコだけときたもんだ(笑)。なんつう有様。
イ課長の乗るパリ北駅(PARIS-NORD)行きがどっから出るか、早く決めてくれよーー。
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火曜日早朝にサン・ラザール駅からシェルブール行きの電車に乗ろうとした時も
カン行きとル・アーヴル行きしか表示されてない。イ課長が乗る7時7分発シェルブール行きが
何番線から出るかはわからないっていう状態が発車15分くらい前まで続くのだ。ったくもう…
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当然のことながら、乗客たちは自分の乗りたい電車が何番線発車と表示されるまで、
こうやって出発案内板の前でボーーーーッと待つしかないんだよ。
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郷に入りては郷に従え。イ課長もSNCFのこのダメっぷりにはだんだん慣れて、そのうち
「どうせまだ表示されねぇだろ」ってんでパンとコーヒーで朝食とって、20分前くらいになると
「そろそろかな?」って感じで案内板を見に行ってたな。

しかしさ、何度も言うが「次のドコソコ行きにどの車両を使うか」なんてコトが
ギリギリまで決められない理由っていうのが、どーーーーしてもワカラン。
事故か何かでダイヤが乱れてるならともかく、通常運行状態なんだからさ。
ローカル列車に特急車両の編成を使うことも、その逆もあり得ない。
ドコ行きにどの車両を使うかなんて、選択肢は限られてるのに、なぜ直前までわからない??

実はトックに決まってるんだけど、乗客をジラせるのがSNCFの流儀なのだろうか?

ど  っ  ち  に  し  よ  う  か  な  か  み  さ  ま  の  い  う  と  お  り

というのを発車20分前にヤラネばならぬという規則でもあるのだろうか?SNCFには。

「海外には今でもある」と話には聞いていたこの「直前までわからないよーん」システム。
イ課長が実際に経験したのは(おそらく)今回が初めてだった。
何せこっちは日本じゃJR、海外じゃドイツDBの厳格なシステムに慣れてるからねぇ、
SNCFのクラシカル?な出発案内システムに接して「うーむこれがフランスだ」「世界は広い」と
改めて感じ入ったのであった。
  


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by tohoiwanya | 2009-06-22 00:18 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(0)


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