2010年 02月 19日
海外出張中は現地でいろんな人と会うわけだけど、当然のことながら、これらは全部 ビジネス関係の面談であって、仕事以外で現地の人と知り合う可能性なんて極めて低い。 その数少ない「仕事以外での知り合い」になったのがウェンディさんで、今日はその話を書こう。 ウェンディさんはマッサージ店の女性店長さんなのである。 そのマッサージ店はシンガポールのチャイナタウンにある。 出張最後の日、午前中に仕事が終わった後は、夜の帰国便まで自由時間だった。 そこで、イ課長はまず南国の暑さで疲れた体をマッサージしてもらおうと考えたわけだ。 ガイドブックによると、チャイナタウンには足ツボ刺激やら全身マッサージやらの店が いっぱいあるらしいから、行ってみた。 ショッピングビルの中に入ると…ははー…確かにいっぱいあるよ、マッサージ店。 詳しい料金は忘れちゃったけど、どの店も大体足ツボ30分で20S$(1300円)くらい、 60分で30S$(2000円弱)とか、そのくらいじゃなかったかなぁ?よく覚えてない。すまぬ。 まだ時間は昼だからどの店もヒマっぽくて、お客も少なそうだ。さて、どの店にしようか… お?ヘンな看板があるぞ。あはははは!アジアによくあるヘンな日本語看板の典型だ。 まぁ「フ と ツ」 「レ と し」はなぁ…特に後者は間違えやすい。ムリもない。 オカシいから看板の写真を撮らせていただいた。 看板を撮らせてもらったお礼に、この「フフト プレイス」でマッサージしてもらうことにするか。 この店にいたのがウェンディさんだったというわけ。 イ課長は30分足ツボをお願いしようかなと思ったんだけど、ウェンディさんの営業力に負けて 前半30分全身、後半30分足ツボというメニューでお願いすることになった。 ウェンディさん、黒いミニスカ・ボディコン姿で、ちょいと風俗系のお方に見えなくもない。 彼女はシンガポールなまりの英語…いわゆる“シングリッシュ”を話す。 イ課長はなまりもヘチマもないヘナヘナ英語。そんな二人だけの濃密な1時間というわけ(笑)。 最初は「シンガポール初めてか?」「ビジネス?観光?」みたいな、ごくありきたりの質疑応答。 せっかくだからイ課長もヘタな英語でいろいろ質問してみた。 イ「ウェンディさんはシンガポールで生まれたのですか?(Were you born in Singapore?)」 ウ「ボーン? What do you mean ボーン?(ボーンってどういう意味ですか?)」 イ「(“生まれる”が通じなくてイ課長慌てる)あー…えーとだからその…うー… ウェンディさんのご両親はシンガポリアンですか?」 ウ「あー私はマレーシアから来たの。母はマレーシア人よ。父がシンガポリアン」 これは想像だけど、こんな感じでイ課長が英語ヘタクソなりに、必死に表現を変えたりしながら コミュニケートしようとしたことで、彼女はイ課長に親近感を持ってくれたのかもしれない。 話が進むうちに打ち解けてきて、しまいには「アナタはフレンドリーな日本人で、良い人だ」 という評価を頂戴するに至った。こうなるとプライベートの話題もがんがん突っ込んでくる。 ウ「あなたはコドモいるの?」 イ「ううん、コドモはいない」 ウ「なぜ?あ!わかった!あなたバツイチでしょ!」 イ「(おい、いきなりソレかよ)違うちがう。私とオクサンと二人暮らしである」 ウ「わたしは結婚してないけど、二人の子供がいる。シングルマザーなのよ」 イ「おお、それはそれは。男の子であるか?」 ウ「男の子と女の子。男の方はこーんな大きいの。アナタ(イ課長)くらい大きい」 この後、彼女の出産のときの話とか(難産だったらしい)、近々アメリカに移り住む予定だとか、 いろんな話をタップリ聞いたから、ウェンディさんのことは何でも知ってるような気分になれたぜ。 ちなみに、イ課長とウェンディさんとは年齢も1歳しか違わないことが判明(彼女がひとつ下)。 「オウ、ちかーい!ミッキーとミニーね!」とウェンディさんすっかり上機嫌。 しかしミッキーマウスとミニーマウスが1歳違いなのかどうか、イ課長は知らない(笑)。 シンガポール出張の1週間で、仕事以外で現地の人と話をした時間を全部で100としたら、 そのうちの95くらいがウェンディさんによって占められるのは間違いない。 だって、あとはホテル従業員とか、MRTの駅の職員との会話くらいだもんねぇ。 最後にお互いに仲良くなった(ような気になった)記念に、彼女の写真を撮らせてもらった。 うーん…ストロボの瞬間にまばたきしちゃってイマイチかな。ま、しょうがないや。 お金を払い、お釣りはチップ代わりってことにして握手をして別れた。 さてと…このショッピングビルの中でメシを食うか…どうしようかなぁ…と思ってたら 何と、向こうからウェンディさんが駆け出してくるではないか。ど、どうしたの? 「ここでもう一枚、写真撮ってよ!」って頼むから撮ってあげた。 ああ、こっちの方が全然よく撮れてる。彼女もモニターを見て喜んでくれた。 もしシンガポールに再び行く機会があれば、そのときはこの写真をプリントアウトして ウェンディさんの店に行ってプレンゼントしないと…あ、そうか、確か彼女は米国に 移り住むんだっけ。サンフランシスコって言ってたかなぁ…? 米国でも元気でに暮らしてほしいものだ。
by tohoiwanya
| 2010-02-19 15:14
| 2009.10シンガポール出張
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