2011年 01月 09日

ロンドン・タクシー

ロンドンでダメダメと思ったものを3つ挙げろといわれたら、イ課長はこう言うだろう。
「地下鉄の運行」「ホテル代の高さ」「メシ」

一方、ロンドンで「おおさすが」といえるもの3つだったら、コレかな。
「タクシー」「地下鉄のキップ自販機」……あと一つは…思いつかない(笑)。

出張先ではメッタにタクシーに乗らないことで有名なイ課長。
特に地下鉄の発達した大都市であればタクシーに乗る必要性が低いから、ホントに乗らない。
ワシントンDC&ニューヨーク出張じゃ1週間動き回って結局一度も乗らなかった。
ロンドンも地下鉄が縦横に通ってるから、やはり乗る機会は極めて少ないわけだけど…

それでもたった1回、到着した日にセント・パンクラス駅からホテルまでは乗った。
何せ重いスーツケースを持ってたから、この時だけは地下鉄は避けたかったのだ。
しかも到着した夜は雨。こりゃもう、タクシー使うしかねぇべ。
ロンドン・タクシー。新婚旅行でロンドン来たとき以来だから約20年ぶりに乗るわけだ。
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ロンドン・タクシーと言えば、車種は必ずコレ(夜だから写真暗くてゴメンよ)。
これはとにかく車内空間が広いことで有名で、20年ぶりに乗ってふたたび感動した。

「花嫁がウェディングドレスを着たまま乗れる車を目指した」という話があるくらいで
他の国のタクシーだったら絶対うしろのトランクに積むしかないゴロゴロスーツケースも
ヨユウで車内に持ち込み、さらにイ課長本人は足組んでいられる。何て快適なんだ。

さらに今回気づいて感心したのは、後部座席の床がフラットってことだ。
日本のタクシーに付き物の(というか、タクシー以外でも?)、後部の床の真ん中の
あのヘンなコブ…というのか山というのか…とにかくアレがない。
だからゴロゴロスーツケースもラクに運び込める。うーむ…実に配慮の行き届いた設計だ。

しかし、ここまでは主にタクシーの「車を賞賛している」に過ぎない。
ロンドン・タクシーが素晴らしいのはやっぱ運転手のクオリティだよね。

ロンドンでタクシーの運転手になるにはすごい難関の試験を通過する必要があって、
合格するためには、それこそ「ロンドン中の路地の名前まで知ってる」くらいに
なる必要があるらしいのだ。

イ課長はホテルの予約確認の紙をプリントアウトして持参してたから、
その紙を運転手氏に渡した。ホテル名と住所はこうだ。

The Darlington Hyde Park(←ホテル名)
111 - 117 Sussex Gardens, Paddington, Paddington, W2 2RU London(←住所)

地図も持ってたけど、とりあえず住所だけ渡した。
運転手さんの「ロンドン地理習熟度」がどのくらいか、ちょっと興味があったのだ。
運転手氏、その紙をチラリと見て「オウケーイ」と言って返してくれた。もう覚えたの?

雨の降るロンドン、大通りは渋滞してる。運転手氏が話しかけてきた。
「お前はどこから来たのだ?」
「あー…日本からである」
「…じゃなくて、お前はたぶんパンクラス駅で降りたんだろ?どこからパンクラス駅に来たのだ?」
「(ああ、そういう意味か)あー…ブリュッセルからユーロスターで来たのである」
「おう、ブリュッセルね、なるほど」
よくわかんないけど、英語的にはあまり上品な言葉遣いの人ではなかったかも(笑)。

タクシーは大通りから左折して、だんだん細い道に入って行く。
この辺で「ちょっともう一度その住所みせてくれる?」って言うかな?と思ってた。
ところが運転手氏は何も言わずにどんどん車を進める。大丈夫か?

急に車が停まった。「ここだよ」と言うではないか。え?も、もう着いたの??
見ると確かにDarlington Hyde Parkという文字が…ちゃんとホテルの真ん前に停車してるよ。
(下の写真はもちろん、昼間に撮ってる)
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こりゃ大したもんだと思ったよ。
言っとくけど、Darlington Hyde Parkなんて全然有名じゃない、小さ〜いホテルだよ?
パディントン駅近くのB&B街(B&B=BED & BREAKFAST:要するに比較的安価なホテル)に
ズラリと並んだある安価ホテル群(それでも他国より高いと思う)の中の1軒っていうだけのこと。
「この並びのはずだけど…」て感じで徐行しながら発見する、というのを予想してたんだが
彼のロンドン地理知識ならそんな必要はなかったのか。さすがはロンドン・タクシー。
 
東京じゃ地理不案内でカーナビ見ながら運転するタクシーもけっこう多い。
海外だとそれ以前のモラルの問題で、慣れない外国人客と見ればボッタクろうとしたり
チップもっとよこせと要求する運転手もいる。アジアだけじゃなく欧州にだっている。
海外でタクシー乗る時って多少の警戒感ってのがあるんだけど、ロンドンに関しては
“タクシー警戒レベル”をかなり下げても大丈夫じゃないかな。
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ロンドンのタクシーは上の写真のように、運転手の上に赤く料金が表示される。
よく覚えてないけど、この時の料金は確か13ポンド弱(約1500〜1600円)だったはず。
ロンドン・タクシーの運転手の実力に感心したイ課長。もちろん、チップを加えて
「15ポンドで領収書ちょうだい」と頼んだのでありました。



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by tohoiwanya | 2011-01-09 00:51 | 2010.11 欧州出張 | Comments(0)


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