2011年 05月 18日

非常口走法分類学(←バカ)

以前にも載せたことがあるけど、台湾の非常口のサイン。
男子100mハードル競争って感じの疾走感が日本の非常口サインには全くない力強さで、
2006年、最初の台湾旅行の時、イ課長は非常に感心しながら下の写真を撮った。
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火事なんだよ!カッコつけてるバーイじゃねぇんだよ!
何としてでも逃げなきゃいけねぇんだよダーーーシュッ!!とでもいいたげな、この
勇壮な走りっぷりを見れば、緊急出口やEXITという言葉のわからない外国人でもとにかく
あの絵みたいにして逃げよう!と思ってくれそうで、非常口サインとして優れてると思うなぁ。

ところがだ。
昨年の台湾旅行、桃園空港の非常口でこんなものを見つけて、おや?と思った。

ナンだよこれ。完全に日本の非常口と同じ「お嬢様走り」じゃん。
こんなヤワな走り方で、迫り来る炎や煙から逃げられるのか?ハードル選手のような
あのガッツあふれる走りは一体どうしたのだ!それでいいのか?!台湾非常口!
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台湾に来て、日本と同じ走り方した非常口を見せられると、なぜかガッカリする。
ここは日本じゃない、台湾だぞ?やっぱ飛ぶように走るアレをまた見たいじゃんよー。

幸いなことに、泊まったホテルにはちゃんと「台湾式走法」の非常口があった。
やっぱこれだなー。台湾非常口とくりゃあ、コレでなきゃ。
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さてだ。
イ課長はこれまでいろいろ海外の非常口の写真を撮ってきた結果(←バカ)、
すでに「非常口走法分類学」についてかなりの権威となっている(←大バカ)。

上の写真、日本風のお嬢様走りと台湾風の本気走りとじゃ、一見全然違うように見えるけど、
「踏み出した前足がまっすぐ伸びている」という部分が実は共通しているのだ。
要するに日本と台湾の非常口は基本走法は同じで、違うのは切迫感の表現の差というか、
まぁ要するに「程度の差」ということになる。

日本・台湾ともに前足を伸ばす走法が共通しているというのは重要なポイントで、
現在のデータ(保有写真)からは、これがアジア共通の走法なのではないかと推測される。
日本風が「アジア・お嬢様型」なら、台湾風は「アジア・ハードル型」てな感じか。

なぜ前足が重要かっていうと、欧州の非常口、つまり「EUの走り」はそうじゃないからだ。
どれも踏み出した前足は曲がってる。そのせいで見た目の印象もアジア走法とはかなり違う。
イ課長はEUの非常口走法を「EU・スケート型」と「EU・コソ泥型」という2つに分類してて、
下がスケート型。以前に載せたドイツの非常口の再掲ね。
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一方、「コソ泥型」ってのはコレだ。チェコで撮ったやつの、これまた再掲。
スケートとコソ泥とじゃ、これまた全然違うように思えるけど、「前足が曲がってる」という
走法では共通しており、「アジアの走り」とは根本的に異なることがお分かり頂けるだろう。
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アジアの「お嬢様型」と「ハードル型」。
さらにヨーロッパでの「スケート型」と「コソ泥型」の発見。
非常口走法分類学における、イ課長の輝かしい研究成果といえる(←真バカ)。


ところがだ。
実はイ課長は昨年の台湾旅行で「非常口走法分類学」上の新種?を発見したんだよ。
これは台北車站、つまり台北駅で見た非常口サイン。
「お?台湾にもEU型の、前足を曲げた非常口サインがあるんだ」と思って何気なく撮った。
一見したところ「EU・コソ泥型」だと思ったんだよね。ところが後でよく見ると
これ、「EUの走り」に似てはいるけど、ちょっと違うのだ。
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「前足も後ろ足も曲がってる」という点は確かに「EU・コソ泥型」に似てるけど、
「前傾した上半身と蹴った後ろ足(の膝から上)が一直線」という部分が大きく異なっている。
見ていただくとわかるように、EU・コソ泥型は上半身と後ろ足は一直線じゃない。
上半身がやや前屈みに曲がってて、その姿勢の悪さがコソ泥っぽさにつながっている。

そういう意味じゃ、この台北駅の非常口はむしろ「EU・スケート型」に近いってことか?
しかし腕の形とか、走りっぷり全体の印象はスケート型ともだいぶ違うよなぁ。

ふーむ…。
それにしても、EU走法に近い非常口が台湾にあるというのは興味深い。
何でコレだけそうなんだろう?いや、もちろん捜せば他にもあったのかもしれないけど、
ナニもねぇ、イ課長だってねぇ、非常口だけ見ながら旅行してるわけじゃないしねぇ…(笑)。

データが少ない現状では、とりあえずこの非常口は「EU・コソ泥型 台湾亜種」、
つまりEU型のマレな“変種”というか、レアケースとして捉えておくしかあるまい。

しかし、台湾以外のアジア諸国でもこのタイプが多いようであれば、これはもうマレな
変種とはいえない。非常口走法分類学上の立派なグループだ。
「アジアの走りは前足を伸ばす」という従来の学説を根底から覆す重大な発見ということになる。
いずれにしてもさらなるデータ収集と検証が必要だろうな。

非常口走法分類学、学究の旅は長く果てしなく続くのである…(←極バカ)。



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by tohoiwanya | 2011-05-18 00:08 | 2010.08 台湾旅行 | Comments(0)


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