2011年 05月 25日
ロンドンのメシについては執念深く書き続けるイ課長です。 フィッシュ&チップスやホテルの朝食に挑戦した程度では、ロンドン・メシ問題の検証に 十分に取り組んだとは、まだまだ言えぬ。 …と、勇ましいことを言ってはみたものの、だ。 何しろ3泊4日の短期滞在。ロンドンでは3回しか晩メシを食わなかったわけで、 そのうちの1回、最初の晩がすでに書いたフィッシュ&チップスだったことになる。 残り2晩。この限られた期間でロンドン・メシという根深い問題をさらに検証してみた。 ①ロンドン・パスタ問題 ロンドンのトラウマの時も書いたように、トホ妻が新婚旅行の時にロンドンで食ったパスタは 彼女のその後の人生におけるロンドン観に癒しがたい深い傷を残している(笑)。 とにかくそのマズさは衝撃的だったようで、「あれは外見はパスタだったけど、内実は 何か別の物体だった」と彼女は未だに主張し続けている。 それほどマズいとされるロンドンのパスタ。しかしイ課長はまだ食ったことがない。 それならってんでロンドン2晩め、例のオペラを見る前に腹ごしらえとして ロンドンのパスタを検証してみようと思ったわけだ。 オペラ観劇前、コロシアム劇場のすぐ近くに手頃なイタめし屋があったから入った。 イタリア人経営の店っぽい。イ課長が頼んだのはカルボナーラなのである。 (ちなみに、イ課長はパスタ屋に入ると十中八九、カルボナーラを頼む) 出てきたのは下の写真のブツ。「チーズかけるか?」って聞くから「うん」って答えたら ガリガリとチーズをふりかけていった。 ロンドン・パスタのマズさの重要なポイントは「ウドンのような茹ですぎ」にあるそうで、 どんな感じか、おそるおそる食ってみたが… うんむ… … モグモグ … 確かにやわらかい。これをアルデンテとは絶対言わない。言わないけど、 カルボナーラとしての味はごくマトモで、日本や、他の国で食うカルボナーラと 特に差があるとは思えない。 ふーむ。 検証課題だった「ロンドン・パスタのその後」は、それほどヒドくないことがわかった。 イタリア人経営の店なら、「多少茹ですぎでも味はマトモ」ということか。 逆の意味で期待はずれだったかも(笑)。ちょっとつまらん。 ②ロンドン・ステーキ問題 パスタを食った翌日は金曜。早くもロンドン最後の晩だ。 この日は仕事が終わってやれやれの日だったし、ロンドンのマズメシ検証作業を一時忘れて 景気よくステーキを食うことにした。ステーキなら味に当たりハズレも少ないだろうというわけで、 ホテルの近くにある、下の写真の店に夜9時頃に行ってみた。 スコッチ・スコッチ・ステーキハウスっていう店だったんだな、ここ。 ちなみにこの店、なぜか配膳係の店員は全員女性で、しかも全員が東洋系だった。 金曜夜のせいかかなり混んでて、イ課長はテーブルが空くまで少し待ったんだよね。 食ったのはこれ。 シンプルなステーキと、オプションとしてマッシュルームの炒め物。あとはビール。 イ課長が海外出張先で食う晩飯としては豪華な部類だし、値段も安くはなかった。 (正確な金額は忘れた) ズバリ言おう。これは美味しくなかった。 「焼かれた牛肉の塊である」という、それ以上でもそれ以下でもなくて、 ステーキとしての味もなけりゃ、肉としての旨味もないって感じなんだよね。 おそらく焼いた時に塩コショウはしてるはずなのに、味がない。 結局、イ課長は卓上の塩をふりかけて食ったわけだけが…。 それにさぁ、肉の付け合わせで乗ってるこの野菜はナンなんだい? 一滴のドレッシングも何もかかってなくて、これこそ正真正銘、カンペキに味がない。 そりゃイギリスの羊なら喜んで食うかもしれんが、日本から来た人間のイ課長はちょっと…。 このステーキ、イ課長がロンドン滞在中食ったものの中で一番値段は高かったが その値段のわりには…いや、仮に値段がもっと安かったとしても、このステーキは かなりガッカリだったなぁ…。東洋人経営のステーキハウスっていうところに、 すでに無理があったのだろうか? そりゃね?20年前の、あのフライドチキンほどじゃないよ?それは確かだ。 「激マズすぎて食えない!」というほどではない。ほどではないが…うーーーん…。 ステーキなんて一番当たりハズレがなさそうだと思ったんだけど、最後の晩飯にこうして ちゃんとマズいステーキを食わせるあたり、さすがロンドンと言うべきか。 まぁ、これは逆の意味での期待通りだったとも言えなくもないわけだが…(笑)。 しかし、ロンドン最後の晩メシがこのステーキではあまりに悲しいものがある。 明日の土曜、帰国前のハンプトン・コート半日観光の日も昼飯くらいは当然食う。それに賭けよう。 それに、最後の最後に至ってもなお「ロンドンのメシに関して検証したかったこと」が もう一つ残っているのだ。大変なんだよ、ロンドンのメシ問題ってのは。
by tohoiwanya
| 2011-05-25 00:07
| 2010.11欧州出張
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