2011年 06月 01日

ウィーンに残してきたもの

台湾や欧州出張のネタを書き尽くしたとは言えないんだが、そんなこと言ってるうちに
いよいよウィーン旅行の出発が3日後に迫ってきた(4日の土曜に出発なのである)。

今回のウィーン旅行に関しては、大きな前提条件があるので、現地での行動計画も
それによって影響をうけることが考えられる。その前提条件はナニかっていうと…

イ課長もトホ妻もウィーンには一度行ったことがある

ということだ。ロンドンと同じく20年前の新婚旅行の時に訪問し、3泊した。
3泊する間には当然、あちこち観光もしている。従って、我々の今回のウィーン旅行が

前回行ってないところを優先的にまわろう

という考え方に傾くのは自然なことだ。
ウィーン必見の名所だけど、今回はスルーするだろうって場所がいくつかある。

たとえばシェーンブルン宮殿。ウィーン観光といえばまずはココだが、前回行ってる我々としては
今回の旅行での観光優先順位はグッと下がるのはやむを得ない。
(今日使ってる写真は、全てウィーン観光局サイトより拝借しております)。
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あるいはプラター公園の観覧車。オールド映画ヲタク・イ課長としては「第三の男」に出てきた
あの大観覧車は最優先観光スポットだから、やはり前回旅行の時、真っ先に乗っている。
今回はやっぱ優先順位は低くなるだろうなぁ(時間があればまた行きたいけどさ)。
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一方、「20年前にウィーンで見逃して悔しい思いをした」っていうものあるわけで、
こういうのは今回の優先順位が極めて高くなる。20年ごしのリベンジってわけだ。

20年前にウィーンで悔しかった思い出の代表的なものといえば、美術史美術館だ。
若きイ課長はここで、ベラスケス作のマルガリータ王女三部作を見るのを楽しみにしていた。

ところがあの時、美術史美術館のスペイン絵画室だけがなぜか閉鎖されてたんだよ。
それを知ったイ課長は悲嘆のあまり、美術館の廊下で舌を噛んで死のうかと思った(やや大げさ)。
もちろんブリューゲルやフェルメールや、他にも名画はタンマリとあったけど、
マルガリータ三部作を見逃したという悔しさは癒せるものではない。
あーちきしょう今思い出してもくやしいぜ。よりによって一番見たかったトコだけ閉鎖なんて。
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だから、今回は美術史美術館にはふたたび行く。絶対行く。リベンジの時来たる。
そして今度こそベラスケス畢生の名画マルガリータ王女の肖像画三部作をこの目で見るのだ。
え?また閉鎖してるかもしれないだろうって?
その時は「日本人観光客、ウィーン美術史美術館に放火」というニュースが届くだろう(笑)。

あるいはウィーン国立歌劇場。イ課長とトホ妻は新婚旅行の時、ここでオペラを観るには観た。
天井桟敷の、ほとんど舞台が見えない席で「ファルスタッフ」を。しかも途中まで(笑)。

ちょうどウィーン南駅からベニス行きの夜行列車に乗らなきゃいけない最後の晩で、オペラを
終幕まで見るのは難しかったんだよね。しかも舞台はよく見えず、ファルスタッフっていう演目自体も
なじみがなくてイマイチ楽しめなかったんだよ。
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天井桟敷席のすぐ上、視線をあげると真っ暗な場内の真っ暗な天井に大きなシャンデリアが見えた。
その暗いシャンデリアを見ながらイ課長はだんだん切ない気分になったのを覚えてるよ。

「このシャンデリアが輝くところを死ぬまでにもう一度見ることあるかなぁ?…ないだろうなぁ…」
なんてね。あの新婚旅行が初欧州旅行でもあったイ課長にとって、もう一度ウィーンに
来るなんてことは、ほとんど夢のように思えたっけ。

それが見られるんだよ!もう一度ウィーン国立歌劇場に行けるんだよ。ううう…(←泣いてる)。

前回のリベンジ。今回は万難を排してウィーン国立歌劇場のチケットをネット予約した。
20年の時を超え、またあそこに行って、今度はゆっくりオペラを観られるかと思うと
心も弾むってもんだ。考えてみりゃ20年前には「チケットのネット予約」なんてこと自体、
夢物語だったよなぁ…。

もちろん今回の旅行はリベンジだけじゃなく、普通の観光もするんだけど(笑)、
やっぱり前回やり残したことでは「思いを遂げたい」って気持になるのは無理からぬ話。

「海外旅行に行ったら、少し心残りを残すくらいで戻ってくる方がいい」と誰かが言ったらしいが、
案外それは当たっているのかも。


2度目だからこそ、前回行った時の心残りがあるからこそ、楽しみなんだよ。ウィーン。




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by tohoiwanya | 2011-06-01 00:02 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(5)
Commented by Mimi at 2011-06-01 12:02 x
あ、わかります~、そのお気持ち!
私はひとりでパリにいる友達のとこへ遊びに行って、
一番の目的だったオルセーのアールヌーボーのガラス作品を見に行ったら
全部上野美術館へ貸し出し中だったことがありましたorz
よりによって上野て・・・・・

ウィーン、お気をつけて楽しんでらっしゃいませ~!
ヨーロッパはきっと一番いい季節ですよねー。いいなあー。
Commented by 小市 at 2011-06-01 23:52 x
おや、tohoiwanya様がマルガリータにご執心とは存じ上げず。

私は最初にスペインに行ったときに、マドリッドのプラド美術館で、「女官たち」に描かれている小さなマルガリータ、ばら色の服のマルガリータを見まして、そのあとパリのルーブルで黒服のマルガリータを見ました。

ウィーンに青服のマルガリータがあるのを知り、これも実は日本に数年前に来ましたので見てます。ただ、他にもウィーンにはマルガリータの絵があるのですね。恥ずかしながら知りませんでした。いったい何色の服をまとっているのでしょう。ぜひレポートをお願いします。楽しんできてくださいませ。
Commented by tohoiwanya at 2011-06-02 16:47
>全部上野美術館へ貸し出し中だったことがありましたorz

Mimiさん:
ガレとかラリックとか、あの辺ですね?
しかし上野ってのは確かに、日本人にはことのほか精神的ダメージ大きいかも。
私は前回、スペイン絵画室が閉まってるというのが信じられずに、一度美術館の
入口の受付まで戻って確認した。やっぱり閉まってた。
よほど残念そうな顔したんでしょうな。彼は「アイム ソーリー」ってわざわざ謝ってくれた(笑)。

何だか不安になってきたぞ…ちゃんとあるだろうな、マルガリータ。
なかったら放火するぞ。
Commented by tohoiwanya at 2011-06-02 16:48
>他にもウィーンにはマルガリータの絵があるのですね

古市さん:
ウィーンにはベラスケスが描いたマルガリータが3枚あって、3枚目、一番
大きくなってからのやつが「青い服」。これは単品で来日したときに見てるんだけど、
やっぱ3枚揃い踏みを見たい。

あとの2枚は…確か白い服とピンクの服じゃなかったかな?真ん中(5~6歳くらいか?)が
プラドにある「ラス・メニーナス」に描かれたマルガリータとほぼ同じ年頃だと思われます。
ウィーンの王室墓所にいくと、マルガリータの棺もちゃんとあるそうですが、
そこまで見に行く時間はないだろうなぁ…。
Commented by tohoiwanya at 2011-06-03 15:49
ぎゃぁ!

小市さんが「古市さん」になってたのをいま発見。
大変失礼しました。ごめんなさい。
 


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