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2011年 09月 09日

メルク修道院を観にいこう その2

さて、それではメルクの駅から世界遺産・メルク修道院に登ってみましょうかね。
丘の上にある修道院に行くには上り坂を登らないと行けないのである。
まぁ建物自体は見えてるから道に迷うことはあり得ないけど、登り坂は細い道で
地図がないとちょっと見つけづらい。

中世のたたずまいを残す石畳の細道。
向こうから僧衣に身を包んだ修道僧が歩いてきそうな感じだが、赤い看板が邪魔だ(笑)。
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_9485899.jpg

細い坂道やら石段やらを登ること6~7分ってとこかな。
やったーーー。メルク修道院の入口に到達しました。
ウィーン西駅から電車も駅も道も間違えず、無事たどり着いたのである。
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_9493144.jpg

しかしだよ…それにしてもだよ…
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_950850.jpg

やけに建物(特に外壁塗装)が新しくないかい?いわゆる「“時代”がついてない」というか…。
11世紀に建てられ、18世紀に大規模改築された修道院っつうんだけどさ、どちらかというと
完成直後のテーマパークに見える(笑)。最近塗りなおされたばっかなんだろうな。

さっき「道に迷うことはあり得ない」って書いたけど、実は我々はここから少し迷った。
なぜって、入口がドコなんだかよくわからないんだよ(笑)。
門のワキに近代的ガラス建築の階段があるから、そこなのかと思って入ってみたけど
どうも違うようだ。うーむ、よくわからぬ。

周囲の観光客はゾロゾロと庭園の奥にある建物に向かう。
ああ?あそこが入口なの?とりあえず彼らにくっついてその建物に向かってみる。
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_9504195.jpg

ふーむ…ここはなんというか…ちょっとした「離れ」というか「あずまや」というか…
とりあえず入口じゃないよココは。キレイな建物だけど、特にドウってことはない。

あちこちさまよって、ようやく入口を発見。
少しずつ入場させてるから、入口(メインの建物に向かって左側にある)階段なんかは
西洋老人団体観光客たちが渋滞しておったわさ。

メルク修道院に関しては「スゲエ図書館がある」ってこと以外、ほとんど知らなかった。
しかし、中に入場して目に入るのは昔の遺物を展示した博物館っぽい展示室ばっかり。
たとえばこんな感じ(下の写真はメルク修道院HPのもの)。
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_9454425.jpg

展示室はどれもモダンで照明が凝ってて、これまたやけにテーマパーク風だ。
まぁ確かにキレイだよ?キレイだけどさ、はるばるメルク修道院に来てだぜ?まるで
銀座のデパートの催事場で開催されてる「オーストリア古美術展」かのごとき展示を
見せられてもなぁ、ちょっとなぁ~(笑)。

というわけで、モダンな展示室はザッと早足で見ただけで、お目当ての図書館を探す。
こういう時、イ課長は見る価値を感じないものにはやけに冷淡、見たいモノに対しては
やけにセッカチな男なのである(笑)

奥の方の部屋に入ったら、そこは小さな展示室じゃなく豪華な天井画が目に飛び込んで来た。
おおお!ここがクダンの図書館か?!
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_9512179.jpg

…いや違う。ここじゃないよ。ココは単なる大広間だろ。そもそも本がないし(笑)。
でもこの先に部屋はないみたいだよ?ここがドン詰まりなんじゃないの?
ってことは、さっき早足で展示室をぱーーーっと見てる時、気がつかずに図書館を
通り過ぎてきちゃったのかい?あれれー??

長い廊下を探しながらまた戻ったけど図書館なんてない。とうとう入口まで来ちゃったじゃん。
どうなってんだ?図書館はドコなんだよ??(←さっきも言ったようにセッカチ)
仕方ない。こういう時は係員に聞くに限る。もちろん英語で聞くしかないわけだが。

Where is the library?(図書館はドコですか?)」

はははは。中学生の英語の授業で必ず一度は習うフレーズが役に立ったぞ(笑)。
すると、係員はたったいまイ課長が行ったり来たりしてた廊下を指差して何か言う。
やっぱさっきのルートで良かったわけ?

どうやら、さっき「ドン詰まりの大広間」と思った部屋に実はまだ先があったようで、
あそこから一度屋外に出て、ぐーっと湾曲したテラスを通って反対側の建物に行くらしい。
そういうコトだったのかよ。

真上から見て大きな「U」の字型の建物があるとして、イ課長たちはその右上から入場し、
だんだん下におりて右下のところまで来たわけだ。そこに大広間があったと。
そこがドン詰まりと思ったけど、実はそこから「U」の字の下のカーブをわたって
左側のタテ棒(建物)に入るルートがあると教えられた、イメージ的にはそういう感じ。

館内案内図がないから(入口で配ってたようには見えなかったぞ)わかりづらいなー。
まぁしょうがない。今度は途中の展示室なんて一顧だにせず、長い廊下をビュンッと戻り、
さっきドン詰まりと思った大広間までビュンッと歩く。まったくもう…。

ははぁ、確かに言われてみると、さっき天井画を見た大広間のいちばん奥に扉があるワ。
あれをギイッと開けて外のテラスに出ればいいんだな。
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_9523780.jpg

テラスからはこんな風にドナウ川の支流が見える。水の色は泥色だが(笑)。
あとで、この支流から遊覧船に乗るわけだけど、とりあえず今は図書館だよ図書館!
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_9534626.jpg

テラスをわたって反対側の建物に入る。すると…

おおおお!いきなり出ました!こんどこそ間違いない。
やったー。ついにたどり着きましたメルク修道院図書館。長い道のりでした。
メルク修道院を観にいこう その2_f0189467_953032.jpg

…というわけで、次回の記事は超豪華図書館を詳細にご紹介しましょう。
ブツブツ切れて申し訳ないのう。





by tohoiwanya | 2011-09-09 09:59 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)
Commented by kenwan56 at 2011-09-10 07:24
こんにちは!マダムKenwanです。
最後の写真を見て、
おお、ここへは行ったぞ!
と思い出しました。
私達が行った時はガラ空きだったような気がしますが。。
団体さんが来ていたようですね。
この方達は、どこら辺からの方でしょうかね。
結構、オーストリア国内かな?
Commented by tohoiwanya at 2011-09-11 18:47
>この方達は、どこら辺からの方でしょうかね

マダムKenwanさん:
メルク修道院はご年配の団体観光客が多かったですねぇ。むしろ我々みたいな個人客の方が
少ないんじゃないかと思えるくらい。
あの人たち、おそらく(よく聞いてたわけじゃないけど)ドイツ語を話してたはずで、
おっしゃる通りオーストリア国内か、あるいは隣のドイツからの観光客じゃないかって気がする。
メルク修道院、外人観光客は意外に少なかったように思います。東洋系も
我々以外にはいなかったような…。
 


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