2012年 05月 25日

半日観光しただけでハンガリー経済を語る

さて、ブダペストネタに戻りましょう。

ブダ地区でマーチャーシュ大聖堂を見学し、漁夫の塔で景色を眺めてた時、トホ妻が
アイスを食いたいと懇願してきた。いい歳コイて、ヤツはよく食いたがるんだよ、アイスを。
で、屋台のアイス屋でコーンアイスを一つ買った。本日の話はここから始まる。

アイスを買って驚いたことが二つある。一つはとにかく値段が安かったことだ。

正確に覚えてなくて申し訳ないけど(何せ通貨がフォリントだし)、日本円でせいぜい
40円とか50円とか、そんなレベルだったと思う。ウィーンだったら同じ屋台のアイスが
1.5ユーロとか2ユーロ(約150~200円)くらいはしたんじゃないか?やけに安いよ。
だが、ここから単純に「ウィーンに比べてブダペストは物価が安い」とは結論できない。
もう一つ驚いたことがあるからだ。

それは「異様にアイスの盛りが悪い」ということ(笑)。
コーンアイスっつうたらさぁ、逆さ円錐形のコーンの上にアイスがトグロを巻いてるとかさぁ、
アイス玉がボテッと乗ってるとかさぁ、大体そんな感じじゃん?フツー。

ところがブダペストでトホ妻が食ったアイスはコーンの上にはアイスが乗ってない。
正確に描写するなら「コーンの中にアイスが落ちてる」というべきだろう。
ちょっとビックリしたんで、わざわざ写真に撮ってしまった。
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このアイスを真横から見たら、コーンしか見えないはずだ(笑)。
アイスの周囲にあるコーンの壁面を少し食い崩さないと、アイスが食えない構造。


「こういうトコ、もと社会主義国っぽいかも…」


このアイス見て、わけもなくそう思った。
市場競争原理とか顧客最大満足なんて概念は存在してない。
決められた量でアイスを売る。それだけ。その代わり値段はすごく安い。
資本主義的でないことは確かだ(笑)。

アイスを食ってペスト地区に戻るとき、イ課長とトホ妻はバスを乗り間違えたために
ブダ王宮のふもとをぐるーーーーッと徒歩で大回りするハメになった。
やっとドナウ川が見え、くさり橋に向かって川沿いの道を歩く。方向的に言うと右にドナウ川、
左側にブダ王宮の低層階部分?が見えるという状況でトボトボと歩いてたわけだ。

左側の王宮を見ながら歩いてるうちに、徐々にその薄汚れっぷりが気になってきた。
ここは王宮だろ?今は何に使われてるのか知らないけど、ブダペストの観光スポットだろ?
そりゃまぁ、確かに川に面したこんな低層階部分を見る観光客は少ないだろう。
バスを乗り間違えなきゃ、イ課長たちだってこんな道を歩くことは絶対になかった。
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しかし「第二次大戦以降そのまま放置プレイ」と思いたくなるような、この惨状はさすがに…。
王宮に落書きが残ってるってのもねぇ…いくら何でももう少しキレイに整備したらどうなのだ?
ウィーンのホーフブルク宮殿なんかを見た後だから、余計そう思う。


「おカネがないのかも…」


単純にそう思った。
ハンガリーが(まぁそういう意味じゃチェコやポーランドもそうだが)まだユーロ通貨圏に
加われない背景にはバクダイな財政赤字がネックになってるって話を聞いたことがある。

そういやブダペストでは警官の姿をすごくよく見かけた。警官なら公務員だよな。
前に書いた地下鉄の有人改札。あれもまぁ公務員に近い、公共サービス系労働者だ。
うーん…これはもしかすると…


「民間雇用が少ないのかも…」


民間企業が雇用の受け皿として弱いと、往々にして公共サービス従事者の比率が大きくなる。
今問題になってるギリシャなんて、勤労者の4人に1人が公務員だっていうからたまげる。
確かにハンガリーの主要産業っつうても…思いつかないよねぇ。

2007年の出張で行ったチェコは昔から機械産業なんかが盛んだった国らしいんだよね。
そのせいか、チェコに進出した日系メーカーはけっこう多い。トヨタもチェコに工場を
作ったはずだ。でもハンガリーに進出した日本の大手企業の話ってあまり聞かない。


「チェコとハンガリーとじゃ、経済格差があるのかも…」


同じ「旧東側」でもプラハに比べてブダペストには「社会主義時代の残り香」みたいなものが
少~し残ってるような気がしたんだよね。薄汚れた建物、公共サービス従事者の多さ…。
プラハは街の建物も王宮もキレイだったし、有人改札もなかった。
プラハ出張の時、イ課長がコーンアイスを食ってれば、さらに明確な比較指標として
使えたはずだけど、あのクソ寒い晩秋のプラハでアイスは売ってなかった(笑)。

調べてみたら、2011年の一人当たりGDPランキングでチェコは39位。上下はサウジアラビアと台湾。
ハンガリーは48位。上下はチリとウルグアイだ。ふーむ…やっぱ多少は差があるんやな。
(ちなみに、日本は18位。1位はルクセンブルグ)

ハンガリー経済、ギリシャほどじゃないにせよ、いろいろ大変なのかもなぁ…。
がんばれってくれ、ハンガリー。(…日本もだが)



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by tohoiwanya | 2012-05-25 00:25 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
Commented by 加代子 at 2012-05-26 18:17 x
う~ん・・・手のサイズから推し量るに
アイス一つは普通サイズで コーンが大き過ぎるのでは?

ハンガリーは行った事がないので 楽しませて頂いてます^^
Commented by マダムKenwan at 2012-05-26 18:46 x
このアイスは、爆笑!
「異様に盛りが悪い」って、これ「盛り」ってなもんじゃないでしょう??
盛ってない(笑)入れてあるよね?
40円とか50円じゃ、こんなものなのかな。。

もしかしたら、普通は、このカップに3個とか4個のアイス玉を
乗せるのかも?? 欧米の方、アイス食べるのに1玉ってことないと思う。

王宮の荒び方は、また凄まじいですね。
でも、ウィーンも少し前に
EUから、環状線沿い(リングのもう一回り外側)の美観を整えろって
言われたことがあって、直した経緯があります。

それ以前は、地下鉄6番、これは環状線沿いの地上を走っている地下鉄で、
その部分は、丁度、この王宮の低層階部分のような様相を呈していました。

20年前、いや30年前とかって言ったら、ウィーンは、
かなり東の香りが濃厚でした。
Commented by tohoiwanya at 2012-05-26 23:15
>アイス一つは普通サイズで コーンが大き過ぎるのでは?

加代子さん:
正確には覚えてないですけど、トホ妻も「あのアイスは少なかった」って記憶が
残ってるくらいですから、アイスの玉は相当小さかったのは確か。
それに加えて、改めて写真を見るとコーンの開口部がやけにデカいですよねコレ。
もっと「細い」コーン使えば、もう少し見栄えのいいモノになったんじゃないのかなぁ?

お引っ越し準備でお忙しそうですが、頑張ってください。
私は再来週出発に向けて、仕事終わらせるようにがんばります(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2012-05-26 23:21
>欧米の方、アイス食べるのに1玉ってことないと思う

マダムKenwanさん:
トホ妻の記憶によると、看板に「1  2  3」とか書いてあってその横に数字が
書いてあったっていうから、おそらく2玉とか3玉のせて食う人は多いんだと思う。
とはいえ、ねぇ…。ケルントナー通りでトホ妻がアイス食った時もやっぱり「1玉乗せ」だったけど、
ちゃんとコーンの上にどっさり乗ってた(笑)。

環状線の上を通る地下鉄6番って、フォルクスオパーのわきを通ってる
アレじゃないですか?20年前の新婚旅行の時もあの辺には行ったんですよ。
実はけっこう薄汚れてたのかなぁ?夜で、よく見えなかったのがかえって幸いだったのかも(笑)。
 


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