2012年 07月 04日
東欧・北欧旅行から帰国後もセッセと書き続けてはいるものの、未だに尽きる気配の 見えてこない昨年6月のウィーン旅行ネタ(いやホントにスンマセン)。 だが、突然ヘンな企画を思いついたから、本日は中休みでそれを書こうと思う。 タバコ嫌いの方からヒンシュクを買いながらも、これまでイ課長ブログでは何度か 海外喫煙事情の話を書いてきた。主に喫煙者の様子とか路上の灰皿設置状況等について 書いてきたわけだけど、今日はちょいと変わった切り口で考えてみたい。 ご存知のように、昨今の空港は日本であれ海外であれ、喫煙場所が制限されている。 要するに喫煙室があって、ソコ以外じゃ吸っちゃいけないという形になってるはずだ。 イ課長もこれまで飛行機を待つ間、いろんな空港の喫煙室でタバコを吸ったことがあるけど、 そのうちの何度かは空港喫煙室の写真を撮っていた。 そういうつまらない写真も集めるとけっこう面白いから、ブログでご紹介しようと思ったわけだ。 タバコ嫌いの方にはまたもやご不快な話題で申し訳ないが。 当たり前の話だけど、空港の喫煙室って空港によって状況はマチマチだ。ポイントとしては ①そもそも、空港に喫煙室が用意されているかどうか ②その喫煙室はどのくらい広いか、狭いか ③喫煙室にイスが備えられているか“立ち吸い”専用か といったあたりかな。 空港喫煙室って、ある意味で刑務所と似てるのかもしれない(いきなり飛躍)。 喫煙者という、いわば「社会のメイワク者」を、隔離・収容しつつ、その一方でどの程度 寛大かつ快適に処遇するかという考え方が施設設計に反映される。 ギュムギュムに押し込むことも出来るし、ユッタリしたスペースを与えることもできるわけで、 空港当局の考え方次第ってことだよな。 イ課長の知ってる範囲だけでも、その考え方に相当の開きがあるのは間違いない。 まず、最も慣れ親しんだところで、日本の成田空港の喫煙室から。 これは第一ターミナルの展望デッキ近くにある喫煙室で、まぁまぁ広いし、イスもあるし、 喫煙室のグレードとしては「中」と言っていいだろう。第一ターミナルを利用する時、 ラーメン食ったあと、ここで一服するのが恒例だって、前に書いたよね。 しかし同じ成田空港でも到着フロアの屋外にある喫煙室はちょっとひどい。 リムジンバス停留所に面してるからご存知の人も多いだろうけど、ここ、実に狭いんだよ。 空港だから大きな荷物を持つ人が多いわけだけど、利用者が荷物を持ったままここに入るのは けっこう大変で、多くの人は荷物を外に置きっぱなしにして吸ってる。まったくもう… ここには迷わずグレード「低」の烙印を押させていただこう。 これがフランクフルト空港になるとトツゼンおおらか?になって、屋外には喫煙室がない。 こんな風に空港ビルの外に灰皿だけセットされてて、どうぞ自由に吸ってちょうだい状態。 こうなると喫煙室のグレードもヘチマもないよ(笑)。つまりフランクフルト空港では 日本みたいにビルの外でも喫煙者を“隔離”すべしという発想自体がないわけだ。 2008年にワシントンDCに出張した時もダレス空港の外にポンと灰皿だけが置かれてて、 喫煙場所が(少なくとも空港外では)“隔離”されてないことにちょっと驚いた記憶がある。 そういう意味では、日本って(というより成田空港では)空港内外ともに喫煙者隔離政策が かなり徹底されてと見るべきだろう。 次はこれ。この喫煙室も狭いねぇ~。これ、ウィーン国際空港の中の喫煙室なのだ。 人が一人立ってたら、もうその人の向こう側に行くのは困難なほどの部屋の幅しかない。 もちろんイスなんてなくて“立ち吸い”専用。成田の屋外喫煙室と同グレードってとこか。 しかしこんなのばかりじゃないんだよ。世界にはやけに居心地のいい空港喫煙室もある。 たとえばこれ。広々としたスペースにゆったりとしたイスの配置。まぁキレイ。 昨年11月の欧州出張で利用したシャルル・ド・ゴール空港の喫煙室なのである。 やけに広くてこぎれいな喫煙室なんで、思わず写真に撮っちまった。まるでホテルの ラウンジみたいだよね。ウィーンや成田とは大違いだ。当然グレードは「高」だろう。 さらに驚くのがこないだ行ったヘルシンキ、バンター空港の喫煙室だ。見てよこの広さ。 これまでイ課長が入った空港喫煙室の中でも面積としては一番広いんじゃないかと思う。 成田なんかの狭い喫煙所に慣れてると、こうやって「中をのんびり歩きまわれるくらい 広い」っていうこと自体が驚きのタネになる。 実は今回の旅行ではワルシャワ空港の喫煙室も利用した。 これがねぇ…ヘルシンキ空港とは雲泥の差で、クソ狭い。ヤロウが2~3人も入ってると もういっぱいって感じで、さらに煙の換気が十分じゃないんだろうな、異様にケムい。 タバコ吸うためにそこに入ったイ課長が、そこでタバコ吸うのがイヤになったくらいで(笑)、 とても内部の写真どころじゃなかったのだ。ワルシャワ空港の喫煙室はこれまでに見た 空港喫煙室の中でも屈指の狭さじゃないかと思う。グレード「激低」といわざるを得ん。 喫煙室がまったく存在しないと思われる空港もある。 有名どころではロンドンのヒースロー空港がたぶんそうで、少なくとも出国審査を済ませて 搭乗エリアに出たら喫煙場所はなかった。パブの中で吸っちゃダメってくらいだから、英国は 公共スペースでの喫煙に相当厳しいんだろうな。ブリュッセル空港もなかったんじゃないかなぁ? (下の写真は特に意味もなくブリュッセル空港) 最初に書いたように、空港喫煙室は「メイワク者隔離・収容」という点において刑務所と似てる。 空港喫煙室のグレードにこれだけ差があるように、世界の刑務所のグレードもまた千差万別なのは 当然だけど、その国の空港喫煙室と刑務所のグレードはどのくらい連動してるんだろうか? 空港喫煙室と同じように、フランスやフィンランドの刑務所はゆったりコギレイで、 日本やオーストリアの刑務所は狭いのか?それに輪をかけてポーランドの刑務所は ギュムギュム詰め込み方式なのか?(ちょっとそんな気もしてくるが…(笑))。 これはかなり興味深いテーマだけど、いくら強制収容所めぐりをしてきたイ課長といえども 各国の刑務所比較なんてムリっす(笑)。 というわけで、本日は空港喫煙室比較というバカバカしい企画でした。 こんなアホ企画で記事を書くと知ってれば、ワルシャワ空港のあのメチャ狭い喫煙室、 せめて外見くらいは写真撮ってくるんだったなぁ…残念なことをしたぜ。
by tohoiwanya
| 2012-07-04 00:18
| 出張・旅行あれこれ
|
Comments(10)
そういえば、日本の病院には喫煙室ってあるんでしょうか?
こちらの病院はもちろん館内全面禁煙ですが、玄関口の脇に大抵灰皿が置いてあります。 多分「ここで消して中へ入れ」という意味だったのでしょうが、いまやそこが「喫煙所」化してる事が多々・・・・。 入院患者が薄い病院ガウン1枚で点滴ポールつけてそこでタバコ吸ってるのなんか見ると 「やめればすぐ退院できるんじゃ・・・」とか思ってしまいますが(^^; オハイオにいた時は、外が氷点下でもそうやってタバコ吸ってる人達見かけましたしね。 あ、そうだ、新幹線てまだ喫煙車両あるんでしょうか?
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みゅげ
at 2012-07-04 09:06
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オランダのスキポール空港で乗り継ぎした時、同行の友人(いつもの旅友ではなく)が喫煙コーナー見つけて、走ったのを思い出しました(笑)
そこは狭くて、みんな立って吸ってました。 狭いと、そこから出てきた人の体の臭いが・・・・・(-_-;) 喫煙者には大変な世の中になりましたね。
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tohoiwanya at 2012-07-04 13:52
>日本の病院には喫煙室ってあるんでしょうか?
Mimiさん: え~とですね…オヤジやオフクロが入院した病院にはなかったと思いますよ。 でも他はどうかと言われると…すみません、わかりません。 病院によっては「入口ワキに灰皿」方式のところもありそうに思えるけど…。 ちなみに、新幹線は…これもどうなのかなぁ? 最近は車両の間、トイレやなんかがあるあたりに狭い喫煙ブースが 置かれてるみたいだから(少なくとも「のぞみ」はそうだった)、もしかすると 喫煙車両っていうのはなくなったのかもしれません(これもアヤフヤ)。
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tohoiwanya at 2012-07-04 13:54
>昔は空港内どころか、飛行機内でも喫煙出来たんですよねえ
昔は出来た。しかし喫煙者の私ですら、あるときから飛行機では 「禁煙席」を頼むようになった。 とにかくもう、「禁煙」のサインがポーーーン♪ という音とともに消えると 待ってましたとばかりにそこらじゅうでライターと音が カチ カチ カチ カチ カチ カチ カチ … 一度で、ほとほとイヤんなりました(笑)。
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tohoiwanya at 2012-07-04 14:00
>喫煙コーナー見つけて、走ったのを思い出しました
みゅげさん: 今は飛行機の中じゃ吸えないしわけだし、日本→欧州みたいなロングフライトを 無事とびおわった後、空港についてホッとして、さてタバコでも…という気持ちはわかる。 まぁ私なんかは喫煙室がなきゃ「ないか…」ですぐあきらめちゃうし、 飛行機の中では全然吸いたくならないけど、愛煙家は飛行機の中にいる間中 ガマンしてるわけだから、空港に着いて、喫煙室見つけたら走りたくなるだろうなぁ。
↑なんか、上のお話を聞いていると、成田空港のアライバルにたとえ、有料の喫煙展望台をもうけたら、すんごーく儲かりそうに思えました。
Bきゅう的には、ヨーロッパで空港がほぼ禁煙にできるとは思っても見ませんでした。あのスパスパは、ある意味、対米政策かと思うほどでしたもん。
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tohoiwanya at 2012-07-06 13:14
>有料の喫煙展望台をもうけたら、すんごーく儲かりそう
Bきゅうさん: あ、それ儲かるかも。 上でご紹介したウィーン空港の狭い喫煙室は、実はバゲッジ・クレームのところにあった。 しかし成田の場合、到着ロビー→入国審査→バゲッジクレーム→税関荷物検査 までの間はいっさい喫煙室ってないはず。 だから「あー無事もどってきた」っていう“アライバルの一服欲”を満たすためには どうしてもあのクソ狭い喫煙室を使うしかないのが現状。 広くてイスがあって眺めが良くて、ついでに美女がライターで火をつけてくれるなんていう 有料喫煙室なら500円/人でも客はワンワン来るかもですよ(笑)。
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質問
at 2015-10-11 18:16
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tohoiwanya at 2015-10-12 00:36
>行き帰りで最後に吸える箇所は何処かお分かりになりますでしょうか?
質問さん: 上に載せたドゴール空港の喫煙室は手荷物検査や出国検査が終わった後、 搭乗ロビーの一角にあったはずで、搭乗ゲートともつながったゾーンだったはずだから そういう意味では「乗る前に最後に吸える」のはココになるんだと思います。 写真の喫煙室は免税店やなんかがあるフロアからちょっと階段をのぼった 上の方にあったような記憶があるけど、搭乗ロビーで喫煙室がここだけってことも おそらくないでしょうから、ご利用の搭乗ゲート近くで探せばあると思います。 |
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