2012年 07月 12日

ナゾの柵に関する欧州横断的考察

ようやくウィーンネタも主なものは書き尽くしたかな、という気になってきた。

いやーー長かったね(テメェが言うな)。
去年の6月に行ってから、今年の7月まで、途中2回の出張と1回の旅行をはさみつつ、
ウィーン旅行カテゴリでこれまで82件の記事を書いてきたことになる。
パリ旅行カテゴリの記事数が73件だから、記録を大幅に塗り替えてしまったぜ。
(おそらく、もうちょっと増えると思うし…)

今後もウィーン旅行ネタが思い出したように時々登場することはあるだろうけど、
徐々に去年の出張、今年の出張、こないだの東欧・北欧旅行ネタに軸足を移そう。
移すのがすでに遅過ぎる気もするが…。

今日は“移行期間”ってことで、複数の出張・旅行にまたがる話を書きたい。
異なる出張や旅行で訪問した異なる場所に関し、ひとつの横断的なテーマで記事を書くのは
なかなか楽しいもので、こないだの空港喫煙室なんかもそのパターンだったけど、
今日はもっとスキャンダラス?な内容なのである(笑)。

下の写真を覚えてる人はいるだろうか?
f0189467_025935.jpg

ウィーンの裏通りを歩いてて発見したナゾの柵で、その設置理由はよくわからない。
もしかすると「立小便防止柵」じゃないかっていうのがイ課長の仮説で、コメントでも
「立小便防止柵」説を消極的に支持?する声があった。

このナゾの柵をウィーンで見たのが去年6月、ブログに書いたのが去年11月の話だ。
ちょうど11~12月にかけての欧州出張準備でバタバタしてた頃だったわけだが…。

その11~12月の欧州出張で、イ課長はフランスのリールという街に行った。
リールでは仕事の都合上、同行者との合流時間まで時間をつぶす必要があったので、
通訳さんと一緒に街をブラブラして、教会なんかを見学したりしてたわけだ。

ある教会を出て、通りをフと振り返ったら、イ課長はあるものを目にした。
目にした瞬間にギョッとして、ギョッとした瞬間にもう写真を撮っていた。
f0189467_024598.jpg

これは明らかにウィーンの「アレ」と同じ目的で設置されてるよな?
ウィーンのがギザギザ付きの柵?だったのに対し、こっちは湾曲した金属板ではあるけど
カドッコをカーブで覆うことで接近を阻止するっていうたたずまいがまったく同じだ。

ウィーンだけじゃなかったんだ、コレ。他の街にもあるんだ。
もちろん「他の街にもある」という事実だけで、この柵の設置目的が明確になったとは
まだいいきれない。その辺は依然として推測するしかないわけだが…

でも、何となく「立小便防止柵」説がさらに信憑性を帯びてきたと思わない?
リールのやつは板状になってるから、一段と防止性能も高そうではないか。
絶対にサセないぞ!という設計?だよね(その分、材料コストも高そうだが)。

シツケの悪いヤロウが外で立小便するっていう事情はどこの国でも同じはずだし、
立小便スポットとしてどこの国でもカドッコが好まれるという事情も同じはずだ。
対抗策として、“適地のカドッコ”への侵入を阻止するための柵が欧州で普及しはじめた…と。
きっとそうだよ。絶対そう。こんなモノがあちこちの国で同じように設置される理由が他にあるかい?

リールでこれを見たことでイ課長は「立小便防止柵説」にかなり自信を深めた。
これが昨年11月末の話だ。しかしここで話はまたさらに半年ちょっと飛ぶ。
ついこないだの東欧・北欧旅行でヘルシンキの街を歩いてた時のことだ。

おおおおッ!(←実際、かなり驚いた)
思わずフォントを拡大した上に太文字で声を上げたくなる(笑)。ヘルシンキにもあったとは!
f0189467_042383.jpg

柵の高さ、カーブの形状、設置された高さ等々、これはウィーンと非常によく似ている。
ギザギザのない、金属棒スタイルではあるけど、同じ用途であることは明らかだ。

オーストリア、フランス、さらにフィンランドでも普及していたのかよ立小便防止柵。
ギザギザがあったり、湾曲板だったり、金属棒だったり、形状に多少の差はあるが
ここまで同じモノを見れば、その設置目的はもはや「立小便防止」以外に考えられないよ。
立小便防止柵、実は「全欧州的」な建築装飾(といっていいのか?)のようだ。

それにしてもこの防止柵、素人が簡単に作れるモノじゃない。金属プレス装置か何かで
プロの手によって加工されたことは間違いない。建物への設置だって簡単じゃないと思うよ?
ひょっとすると、欧州には「立小便防止柵メーカー」や「立小便防止柵設置業者」なんて
業種がビジネスとして成立しているのではないか?
材質とか、カーブの角度とか、設置は地上高このくらいっていう施工基準なんかが
ISO規格か何かで決められているのではないか?…などと考えたくなる(笑)。

今後、イ課長が欧州で同じものを見たら、写真を撮らずにいられないのは間違いない。
欧州のどの街では見かけ、どの街では見かけないかを考察するのも興味深いよね。
(実際、パリやワルシャワじゃ一度も見なかったと思うんだよなー)。

というわけで本日のイ課長ブログ、(たぶん)立小便防止柵について書いてみました。
これ、ひょっとすると欧州の立小便防止柵を総合的に考察した日本で初めての論文かも(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-07-12 00:05 | 出張・旅行あれこれ | Comments(4)
Commented by サフラン at 2012-07-13 00:08 x
なるほど~と思って英語で検索してみましたら、下記のようなリンクがありました。
http://www.slab-mag.com/2010/10/10/4480/

本文とコメント欄によりますと、やはりこれは立小便and/or眠り込み防止用か、強盗が人を物陰に追い込むのを防止するためにあるのではないかと書いてあります。
イ課長、さすが!!
Commented by マダムKenwan at 2012-07-13 05:15 x
おおおお、すごい!
フランスにもフィンランドにもあったんですね。
憶えていますよ、この写真。
やっぱり、やっぱり対策なのですね。
でもね、ウィーンでも、そんなにあちこちにあるわけじゃない。
うちの近所では見かけません。
旧市街にしかないのでは?
歴史的な物なんでしょうねぇ(笑)
Commented by tohoiwanya at 2012-07-13 10:38
>立小便and/or眠り込み防止用か、強盗が人を物陰に追い込むのを防止

サフランさん:
私と同じようにあの柵に着目するモノ好きが世界にはいるんですねぇ…(笑)。
しかしこのサイトはなかなか示唆に富んでる。
ホームレスの寝込み防止もそうだけど、強盗防止は思いつかなかったなー。
それに、このサイトの写真はパリで撮られてますよね?
私自身は上にも書いたように、これをパリでは全く見かけなかった。

要するに、欧州の大都市には設置されてるケースが多いけど、
その数はすごく少ないということか?
 
Commented by tohoiwanya at 2012-07-13 10:47
>歴史的な物なんでしょうねぇ(笑)

マダムKenwanさん:
ウィーンのやつは確かに古そうでしたね。サフランさんが紹介してくれた
サイトの写真もそうだけど、パリのギザギザつき防止柵も古そうで、もしかすると
古いものほど「ギザギザ」で威嚇?するようになってるのかもしれない。

でもリールやヘルシンキのやつはどうみても18世紀や19世紀に作られたっていう
感じがしない。特にヘルシンキのやつはせいぜい数十年前っぽいし。

昔はギザギザ装飾つきクラシックスタイル普及したんだけど、その後
デザインもモダン化?してシンプルな金属棒や金属板だけで作るようになった…

…か、どうかはわかりませんが(笑)。


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