2012年 07月 25日

ルーアンを歩く

ルーアン・リヴ・ドロワ駅を出たイ課長はとりあえず、南に向かって歩き始めた。
これがリヴ・ドロワ駅の外観。なかなか立派な駅だ。
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前回記事のコメントでも指摘されてるけどリヴ・ドロワって、「右岸」っていう意味で
左岸だったらリヴ・ゴーシュになる。こういう言い方は街の真ん中にセーヌ川が流れる
パリでよく聞く言い方だ。右岸っていう以上、ルーアンも街の真ん中を大きな川が流れてる。

そのルーアンを流れてるのはナニ川か?少なからず意外なことに、これが実はパリと同じ
セーヌ川なんだよ。パリからルーアンまで同じセーヌ川でつながってたとは知らなかったぜ。
大聖堂やなんかがある街の中心部は駅から南に歩いた右岸の川っぺりに広がってるみたいだから
とりあえず南に向かって歩き始めたというわけだ。

歩いてると、こんな風にいかにも情緒ある石畳の路地がそこココにある。
いいよね、こういう道。なにげない路地が好きなイ課長としては心ひかれるものがある。
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「ほら、こちらに曲がってみない?うふ」と甘い声で誘われてるようで(道がしゃべるかよ!)
ついフラフラと曲がりたくなるけど、地理不案内な身としては迷子になりそうなワキ道の
誘惑には目をつぶり、品行方正に?地図を片手に大聖堂を目指して大通りを南に歩く。

うお?フと上を見上げるとガーゴイルがおなじみのゲロ吐きポーズで口をあけてる。
大聖堂はまだもう少し先のはずだが、この建物はなんだろ?
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…と思ってみると、うっわーーーーガーゴイル軍団がズラリと並んでるよ。すげぇ。
これだけたくさんガーゴイルがくっついてるってことは、相当立派&巨大なゴシック建築のはずだ。
しかし、この辺にはデカい教会はないみたいだけどなーー??
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地図を確認すると、この建物はどうやらノルマンディー地方の最高裁判所らしい。
なるほど裁判所か。そりゃ建物が立派なのもうなづける。
とりあえず建物外観をブラブラ歩きながら見てたんだけど、そうやって見てるうちに
イ課長はむしろ建物の外壁が気になりだした。これ、ひょっとすると…
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どうやらその「ひょっとすると」らしいんだよ。
ルーアンの最高裁判所外壁には未だに第二次大戦の弾痕がナマナマしく残っている。
「残そう」と思って残しているのは間違いなくて、要するに「あの戦争を忘れないように」
っていうことだろう。しかし、その弾痕の数ってのがハンパじゃないんだよ。
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考えてみたらルーアンって連合軍が上陸したノルマンディー海岸からわりと近いわけだし、
内陸に進撃しようとする連合軍と、それを阻止するドイツ軍との間で激しい市街戦が
あっても不思議はない…つうか、間違いなくあったはずだよな。うーむ…。
この最高裁判所、ルーアンのゴシック建築の中でも非常に優れたものらしいんだけど、
イ課長にはこのスサマジい弾痕だけが印象に残っちまったよ。

さて、気を取り直して先に進もう。
最高裁判所からまたちょっと南に行くと、巨大時計がある。
イ課長は知らなかったけど、ルーアン観光名所として必ず挙がる有名な時計らしい。
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うーむ…確かに豪華絢爛な時計だ。たいへん立派。
この時計があるあたりはもうルーアンの街の中心部といっていい。
だってほら、この時計のマタの下から、もう大聖堂がすぐ近くに見えてるじゃん。
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というわけで、次回はいよいよフランスゴシック教会の中でも
フランボワイヤン・ゴシック(火焔様式)の傑作といわれる、華麗な装飾で有名な
ルーアン大聖堂をご紹介するのである。



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by tohoiwanya | 2012-07-25 00:06 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)
Commented by 加代子 at 2012-07-26 17:41 x
  今日は~!

私も路地が大好きなので ついフラフラ派です。
でも 物凄い方向音痴でして(笑)
ルーアンの町は行った事がないですが
良さそうですね。
建物の砲弾の後は ベルリンでも沢山見ましたが
裁判所のは凄いですねぇ。

フランボワイアン・ゴシック教会は 
ブルガンブレスのブルー修道院で 見ただけです。
ルーアンのは どう違うのか興味津々。
Commented by tohoiwanya at 2012-07-27 16:48
>私も路地が大好きなので ついフラフラ派です

ウィーンの旧市街あたりだと、ついフラフラ衝動に突き動かされても
しばらく歩けばザンクト・シュテファンの塔とか、リング大通りとかの
目印にぶつかるから、けっこうどうにかなるんですけどねぇ…。

フランスに行くとゴシックの巨大聖堂を見たくなりますねぇ。
個人的には過剰装飾バロック教会よりずっと好きです(笑)。
ただ、ルーアンの大聖堂、次回くわしく書きますが、修復中だったために
いちばん特徴的な部分が見られなくて…。
 
Commented by Bきゅう at 2012-07-31 19:49 x
そうか、あれってガーゴイルっていうんですね。
西洋鬼瓦とか、西洋しゃちほこって呼んでました。
Commented by tohoiwanya at 2012-08-01 11:34
>西洋鬼瓦とか、西洋しゃちほこって呼んでました

Bきゅうさん:
もしビール飲んでる時に読んだら絶対にビュッと吹きだすコメント。
あー口に何も入ってないときでよかった。

ガーゴイルって、要するに雨どいの「放水口」ですな。
雨の日はこの連中がハデにゲロゲロと口から雨水を吐いてるはず。
幸か不幸か、まだ激しい雨の日にゴシック教会を見学するという機会がないので
「ハデに吐いてる姿」を実際に見たことないんだけど。
 


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