2013年 03月 27日

ヒルトン・ジュウボクズたちとの静かな闘い

前回、マンチェスターのホテルが「ヒルトンみたいでつまんない」って書いたら、
インド出張で泊まったデリーのヒルトンについて書きたくなった。あの出張では、ヒルトンに5泊した。
欧州出張と違って、インドでは安全上、聞いたこともないホテルに勝手ホイホイ泊まるわけにいかず、
一度予約した無名ホテルをキャンセルして、名の通ったヒルトンに変えたのだ。

正式なホテル評価はいずれ改めて書くけど、今日はあのホテルでイ課長を深く感心させ、
同時に、若干苦しめてくれた(笑)、ジュウボクズたちのことを書きたい。

ジュウボクズとは、“従僕ズ”、つまりホテルの従業員たちのことなのである。
むかしバリ島に行ったとき、滞在したホテル従業員たちの、あまりといえばあまりに至れり尽くせりの
献身的なサービスに恐れをなした?イ課長とトホ妻が作った造語なのである。

バリ島のジュウボクズは確かにすごかったが、デリーのヒルトンのジュウボクズたちも別の意味でスゴい。
何がスゴいって、ものっすごくフレンドリーなのだ。客が滞在に満足しているか?何か不満な点はないか?
食事はどうだ?お代わり持ってこようか?etc・・・そういうことをフレンドリーに接しながら常に確認してくる。
それ自体は非常にヨイことで、立派な就業態度だ。

しかしだよ。ジュウボクズ全員にそういう教育が徹底していると、いささか困ったことになるんだよ(笑)。
たとえばだよ?イ課長が一人でホテルの朝メシを食ってるとしよう。

はっろ~~ ぐっも~にん~ はうあ~ゆ~?
インド人ジュウボクズが首をフラフラさせながら(笑)、にこやかに近づいてくる。
イ課長は口をモグモグさせながら、ニッコリ笑って英語で対応しなければならないわけヨ。

「ふ・・(もぐもぐ)・・・ふぁいん・・・(もぐもぐ)」
「なにかお持ちしましょうか?飲み物とか、果物とかいかがですか?」
「あ、いえいえ、十分です」

ジュウボクズとの朝の挨拶が済み、ホッとして朝メシを食うことに戻る。
すると、さっきとは別のジュウボクズがまたまたニコヤカな顔で来るんだよ。
はっろ~~ ぐっも~にん~ はうあ~ゆ~? なにかお持ちしましょうか?卵は?(ニッコリ)」
「ん・・(もぐもぐ)・・さんきゅ・・十分です(ニッコリ)」
(また別のジュウボクズが)「はっろ~~ ぐっも~にん~ 朝食はいかがですか~?(ニッコリ)」
「おぅ・・・(ごくん)・・いえす・・べりないす・・ぐーッ(ニッコリ)」

とにかくさ、朝メシを食ってると、レストランのジュウボクズたちが入れ替わり立ち替わり、
ニコヤカな挨拶の波状攻撃を仕掛けてくる。メシ食いながら、イ課長にとっては外国語である英語で、
一人ずつ、しかもニコヤカに対応するのって、けっこう大変なんだよ。
朝メシ食う時間を20分として、その間大体3~4人は必ず来るんだから。
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朝メシでは毎朝、この波状攻撃が繰り返された。5泊の間には同じジュウボクズから連日の攻撃を
受けることもあったわけだ。彼らにすれば、イ課長が一人で、話し相手もいないからっていうんで
特に“重点的”に話しかけてきたんだと思う。彼らが純粋に好意でそうしてくれてるのがわかるだけに
こんなことを書くのは申し訳ないのだが、落ち着いてメシが食えないんだよ〜(笑)。

ヒルトン・ジュウボクズの「ハウアーユー攻撃」は朝だけではない。
外に出るのが面倒だから、今日はホテルのレストランでビール飲みながらピザでも食おうなんて
考えると、たちまち「ぐっい~ぶにん~、はうあ~ゆ~?ビールのおかわりは~?」てな感じで
ジュウボクズの夜間部隊たちが、またも入れ替わり立ち替わり、ニコヤカにやってくる。
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もちろんメシの後、ビールを飲むだけのためにまたレストランに行こうものならもう大変(笑)。
はっろ~、今夜もキングフィッシャーになさいますか~?ご滞在はいかがですか~?
「おう、いえー、べりないす」
真面目でフレンドリーなヒルトンのジュウボクズたち。彼らは一人で本を読みながら淋しくビールを飲む
孤独な日本人客を放置しない。でも、イ課長としては明日行くアグラの研究をしたいんだけど・・・
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めっちゃフレンドリーで人なつこいヒルトン・ジュウボクズたち。
繰り返すけど、これはプロのホテル従業員として立派な態度であり、賞賛すべきだ。しかしだね、
対応しなきゃならないジュウボクズが多すぎる(笑)。しかも相手は全員聞き取りにくいインドリッシュで
“武装”しているのに対し、こちらはヘナヘナ英会話での応戦。大変なんだってば、これは。

チェックアウト予定の日曜の朝、最後の朝メシを食ってると、おなじみのジュウボクズが
今日も手を抜くことなく、まじめに、かつニコヤカにハウアーユー攻撃を仕掛けてきた。
5泊もすれば彼らも完全にイ課長の顔を覚えて、その笑顔には親近感があふれている。

「アナタは、いつまでご滞在なのですか~?」
「えー・・・私は今日チェックアウトするでしょう。そして私はムンバイに移動するでしょう」
「今日?!それは・・・オオ・・・ちょっと待ってください!」

どうしたっていうんだ?今日発つと言ったら、ジュウボクズに急激な反応がみられたぞ?
ほどなく、一人のジュウボクズがイ課長にズシリと重い大きめの箱と、水のボトルを持ってきた。
「ホテルからのプレゼントです。どうぞ召し上がってください」
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う・・・な、なんてイイ人たちなんだジュウボクズ(感涙)。
しかし、スーツケースはもうパンパンで、これを詰めるのはとても無理なんだよジュウボクズ(困惑)。
イ課長はキミたちのキメ細かいサービスに最後までホトホト感心し、同時に困った。
ちなみに、箱の中はこんな感じ。バナナとリンゴと水とジュース×2。全部合わせるとけっこう重い。
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彼らの好意を無にしたくない。バナナ2本は部屋で必死にむさぼり食って処理した。
水は重いけど重要だから、機内持ち込みカバンの方に何とか詰め込んだ(重かった)。
四角いジュース2本は無理矢理スーツケースに入れた(ちなみに、ムンバイへの飛行機乗るときに
スーツケースは重量超過料金をとられた。もちろん、このジュースのせいだけではないが・・・)。
そして、この赤いリンゴは・・うう・・申し訳ない、入りきらないから部屋に置いてきた、スマン。

底抜けにフレンドリーで親切なデリーのヒルトンのジュウボクズたち。
ホントにいいヤツばかりだった。サンキュウ、ありがとう。イ課長はキミたちのことが大好きさ。
でも、こんど会う時は、せめて別れのプレゼントは軽くて小さいものにしてね(笑)。
 

 
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by tohoiwanya | 2013-03-27 00:28 | 2012.10 インド出張 | Comments(2)
Commented by Bきゅう at 2013-03-31 09:43 x
そのプレゼントは、さらなるチップを期待してでは?そう考えるBきゅうは悪い人なのでせうか。。。Bきゅうは、何かお願いするときに、はじめにチップを渡しますう。そうすると、ジュウボクズは。たいへん、ジュウボクしてくれまする。
Commented by tohoiwanya at 2013-04-01 06:29
>さらなるチップを期待してでは?

Bきゅうさん:
たぶんそうじゃないはずなんですよ。
朝メシは客が自分で好きな物とってくるビュッフェ形式だったから、イ課長は
朝メシの時にチップ置いたことなんて一度もない(これはヒルトンに限らず、ですが)。
何かお願いするんだったら、むしろチップあげるから、イ課長に落ち着いて
朝飯食わせてちょうだいってお願いしたかったくらいで…(笑)。
 


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