2013年 05月 04日

チャンドニー・チョークに行ってみよう -その3-

とりあえずメトロの駅までってことで、チャンドニー・チョークの、ことさらゴミゴミした道を
歩いていくイ課長。なんだかスゴいところだよ、ここ。確かに人通りは多いし、
サイクルリクシャーもそこらじゅう走ってて、賑わいはある。あるけどさ・・・
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この道の入口を見た時に「廃墟みたいだ」と思ったけど、中に入ってみても廃墟じみてる(笑)。
一応、道の両側は商店らしいんだけど、開いてる店なんて全然ない。まぁちょうどこの日は
ガンジーの誕生日で祝日だったっていうこともあるかもしれないけどそれにしたって・・・
「廃墟っぽい商店街が人通りでにぎわってる」とでもいうべき光景だ。異様だ。

この「廃墟通り商店街(イ課長命名)」を歩いて、何に最も感動したかって、電線だよ。
なんつう電線の状況。メチャクチャにはりめぐらされ、からまり、タバになり、それを支えている
電信柱自体もとてもまっすぐ立っているようには見えない(笑)。
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とにかくすごいアリサマ。これは電線なのか?それとも茹でパスタをすくいあげたところか?
一体どういう風にすればこういうグチャグチャの電線網が形成されるのか。
開発途上国によくある盗電か?いやそれともまたちょっと違うように思えるのだが・・・
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さっきもいったように、この廃墟通り商店街、通行人やサイクルリクシャーの数だけはすごく多い。
リクシャワーラー(要するにこぎ手)がイ課長に「リクシャー?」「リクシャ?」ってさかんに誘ってくるけど
メトロの駅までの距離は大したことはないから断る。もっとも、駅がちゃんと見つかれば・・だが。

あんなとこで、リクシャワーラーたちが働くのをやめて雑談してるよ。一人は昼寝までしてる。
のんびりしたもんだねぇ・・・。
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あっらー、こっちの車でも運転席でひとり、荷台でも(おそらく)ひとり、昼寝してるじゃん。
その向こうの歩道にも一人、横になってる。昼寝してる人が多いねぇ・・・。
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歩いているうちにイ課長はだんだん驚き始めた。ナンなのだ?この“昼寝密度”の高さは?!
とにかくそこらじゅうでみーんな昼寝してるんだから、そりゃ驚く。催眠ガスでも漏れてるっていうのか?
「廃墟通り商店街」の次は「昼寝横丁」かよ。さすがインドの混沌・チャンドニー・チョーク。ワケがわからん。
しかも、なぜ屋外で寝るのだ?仕事中ということか?そうも見えんけどなぁ。大体、祝日だし。
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暑い国では昼寝って重要な健康維持手段みたいで、夏がクソ暑いスペイン南部になると
「シエスタ」なんつうて、みんな一斉に昼寝して町も静かになる。インドだって確かに暑いが、
この日のデリーは陽光ギラギラ汗ダクダクというほどの酷暑ではなかったが・・・。
まぁいい。とにかく祝日で休みなんだから昼寝して悪いことはないよ。寝てくれたまえ。

おっと。てなこと言ってるうちに、ドカンとでかいネギボウズが現れた。これ、ジャマー・マスジットっていう、
ムガール帝国時代の城で、前回みたラール・キラーと並んでオールド・デリー観光スポットだ。
あーあ、到着初日の時差ボケ炸裂状態じゃなくて、しかも明日から仕事のない身だったら、ぜひ内部を
見学したいところだけど、さすがにその元気はない。
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ここでイ課長はインドの建築文化についてちょっと問題提起したい。
ラール・キラーにしても、このジャマーマスジットにしても、これって全部ムガール帝国時代の建物。
有名なタージ・マハルにしても同様で、あれもムガール帝国時代に作られた。
(ちなみに今挙げた建物、全部作った王様は同じで、建築道楽の好きな王様だったらしい)

ムガール帝国ってイスラム王朝だ。要するにインドの観光物件として知られた「有名なタテモノ」って、
(古代遺跡とかを除けば)全部イスラム建築じゃん。確かにイスラム建築といやぁ、中近東はもちろん
スペイン南部に至るまで有名な建築物がたくさん残ってるから、インドにあっても驚くにはあたらない。

しかし、インドではイスラム教徒は少数派で、だいぶ前からずっとヒンズー教の国のはずだ。
でもインドの「イスラム建築」は有名だけど、「ヒンズー建築」って聞いたことあるかい??

インドにいる間、イ課長はハタとこのことに思い至った。ヒンズー建築って聞いたことないよねぇ?
イスラム教、キリスト教、仏教等々、それぞれの文化圏には独自の建築文化があり、有名な建物もゴマンとある。
しかしヒンズー建築ってついぞ聞いたことがない。ヒンズー文化って、建築にはあまり結びついてないのか?
この辺について、識者の方がいたらぜひご教示いただきたいのである。
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まぁいい。とりあえずジャマー・マスジットを見かけたことはイ課長にとっては幸いだった。
「廃墟通り商店街」や「昼寝横丁」を通っているうちに、だんだん自分の歩いてるところが地図上のどこなのか、
自信を失いかけてたんだけど(笑)、これでまたハッキリした。目指すメトロの駅はもうすぐのはずだ。
というわけで、インド初心者のチャンドニー・チョーク探検。もうちょいと続くのである。


  
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by tohoiwanya | 2013-05-04 00:28 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2013-05-05 02:02 x
あらまあ、それはイスラム教の寺院なんですかー。まあ、インドってイスラム国にサンドイッチされているような感じですもんね。インドに来て、はじめにイスラム教の寺院って、ある意味、貴重な体験ですね。

たぶん、ヒンズー教の建物って、石のやつで、仏教でないやつ。うちらの地域に、ヒンズー教のわりと大きな寺院がありますう〜。
Commented by tohoiwanya at 2013-05-05 17:31
>ヒンズー教の建物って、石のやつで、仏教でないやつ

Bきゅうさん:
モノは試しで、「ヒンズー教 寺院」で画像検索してみた。
そしたらアータ、出てきたのはインドネシアのジョクジャカルタの古代遺跡とか、
インドノカジュラホの古代遺跡(男女がハデにまぐわってる、アレ)とか、そんなんばっか。
ヒンズー教寺院って古代遺跡しかないの?いやそんなことはないと思うんだけど、
どうも「現役」のヒンズー教寺院っていうのが私にはイメージできない。
もうちょっと研究してみまっす。
Commented by げんまいちゃ at 2013-05-07 21:34 x
一連の小冒険物語、おもしろかったです。インド、行ってみたいなぁ、でも暑そうだなあ。
で、ヒンズー建築についてあてずっぽうにモノを言いますけど。なんでもありなんじゃないですかねえ、こんだけええ加減な国ですし。多神教って他の神様も積極的に取り込んでしまうじゃないですか。仏教の御釈迦さんもヒンズーの神様にしてもらってるような話を聞いたことがありますから、イスラムの神様を祭る建物もふつーにヒンズー化しちゃうんじゃないでしょうか、かの地では。
Commented by tohoiwanya at 2013-05-08 01:21
>仏教の御釈迦さんもヒンズーの神様にしてもらってるような話

げんまいちゃさん:
確かに、ヒンズー教のヴィシュヌ神とかシヴァ神のイメージって、お釈迦様と
似た部分がある(絵のタッチは日本人には信じられないものだけど)。
「何でもヒンズーってことにしちゃいましょう」ってノリで、わざわざヒンズー建築の神髄を
追求しようなんて考え方って、あんまりないのかな?

まぁとにかく前回はインドの、ほんの上っ面を撫でた程度の出張でしたから、
もう一度くらい行きたいな、とは思ってるんだけど、今の季節はやめた方がいい。
45度なんて、お湯より暑い狂気の気温が日常的みたいだし・・・。


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