2013年 05月 22日

ポーランドの車窓から

昨年3月出張ネタは早く完結させたいと言った舌の根も乾いてないのに、今日はポーランドネタ。
今日は「世界の車窓から」風に、アナタをワルシャワ〜クラクフ間ののんびりした列車の旅にご案内しよう。
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去年6月、イ課長がクラクフまで乗った列車、昔懐かしいコンパートメントタイプの車両だった。
ドイツやフランスじゃ、もうほとんど見かけなくなったよなぁ。1991年の新婚旅行当時は
ヨーロッパの列車といやぁコンパートメントタイプだったけど、今じゃTGVやICEみたいな高速鉄道は
言うに及ばず、急行クラスでも新幹線と同じオープンサルーンタイプばっかりだよね。
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考えてみたら、2011年にブダペストからウィーンまで乗った列車がコンパートメントタイプだった。
たぶん東欧じゃまだ多いんだと思う。実際、ポーランドでは4回乗ったうちの3回がこのタイプだった。

ゆったりした座席が6席で一室。クラクフまではガラガラかと思ってたら、徐々に埋まりだして
最終的にはイ課長席以外の5席がぜんぶポーランド人で埋まった。やけに混んでるんで逆に驚いた。
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途中で車掌による検札が来た。まぁこれはどこの国だって来る。
しかし、この時の検札は、イ課長がこれまで経験したどの国の、どの鉄道の、どの検札と比べても
ある点において圧倒的にNo.1だよ。どんな点かって?ものすごく時間がかかるという点において、だ(笑)。

見てると、イ課長以外のポーランド人乗客は切符を見せるだけじゃなく、みんな車掌に現金を払ってる。
これ、想像するに、彼らはおそらく正式な切符なしで乗り込み、正式な予約なくテキトウな座席にすわり、
車内で検札のときに必要な金を払って精算する、ということじゃないかと思うんだよ。

まぁそれはいいよ。ポーランド国鉄独自の精算システムなんだろう。車掌はお金を受け取り、端末で計算し、
何かの紙切れを渡している。それで精算終了ってことだと思われる。ただ、その計算&精算に一人あたり
3~4分はかかるんだよ。コンパートメントには乗客6人だぜ?必然的にこのコンパートメント一室の検札だけで
20分くらいかかることになる(笑)。これには呆れた。この調子じゃ、この車掌がクラクフに着くまでに検札できる
コンパートメントの数はせいぜい10室くらいだ。ひどくないか?それ。
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6人の乗客中、最もスムーズに検札がすんだのは唯一のガイジン・イ課長(笑)。それでもかなり時間がかかった。
車掌は、イ課長が日本でプリントアウトして持ってきた切符をシゲシゲと、さらにシゲシゲと眺め、さらに同僚の車掌と
(もう一人車掌がいたの?!)と二人で切符を見ながらゴソゴソ相談してる。その切符がそんなに珍しいのか?
正しい列車の、正しい部屋の、正しい椅子に座ってるはずだぞ?なーんでこんなに時間がかかるんだ?

まぁポーランド国鉄なんて、ふだんから大体こんな感じなんだろう。
長い検札時間を利用?して、イ課長はナナメ前にいたポーランド美人を一人、盗撮させていただいた。
ノートブックを広げ、頭にはヘッドホン。この辺はもう全然「西側」の若者と変わらないね。
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この3日後、クラクフからワルシャワへの帰路は、ポーランド滞在中に唯一乗ったオープンサルーン型の車両だった。
車内はこんな感じ。まぁどこに国にもある普通の列車だけど、その分、ちょっとつまんない。
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それでも、地元の人とのちょっとした触れ合いがある。実はこの時、定刻になっても乗るべき列車が
クラクフに着かない。9:45発のはずなのにおかしーなー。表示を見るけど、イマイチ(さっぱり)わからない。
「少し遅れます」とか何とか構内放送で言ってるんだろうけど、もちろんポーランド語のアナウンスなんて
ヒトッコトもわからないイ課長としては、「遅れてんのかなぁ?」と不安を抱えながら、とにかく待つしかない。
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その時、一人のポーランド人ビジネスマンが助けてくれた。英語の上手な人で、アナウンスを聞いて
「10分遅れるって言ってるよ」みたいに、そのつど英語で情報を伝えてくれたのだ。これは非常に助かったよ。
下の写真で、掲示板の前でかがみこんでる黒いコートのオジサンが、その親切なビジネスマンなのだ。
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行く前は「ポーランド、ちょっと危ない」とか「白タクにボラれた」なんて話をガイドブックでたくさん読んで、
イ課長も少しばかり警戒してたんだけど、現地で接したポーランドの人は親切で、素朴で、ちょっと照れ屋で、
早い話、みんなイイ人ばかりだった。

そんな素朴で親切で照れ屋なポーランド人と、狭いコンパートメントで一緒に旅する鉄道の旅。
ウォヴィッチに行ったときは同室のポーランド人たちと(言葉も通じないのに)ちょっとした
コミュニケーションもあったりして、さらに楽しかった。というわけで、(石丸謙二郎さん風に)次回は
「ワルシャワ~ウォヴィッチ間」の旅をお送りします(続きものかよヲイ!!)


  
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by tohoiwanya | 2013-05-22 00:52 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)
Commented by Bきゅう at 2013-05-22 06:41 x
車掌さんいっぱい乗っているんでしょうね。そうでないと検札終わらないもんね。 東海岸の電車も複数乗っているかもです。まあ、スピードアップしちゃうと、人員削減されるからかもしれませんけど、安全上、たくさん車掌さんが乗っていてくれるとなんとなくうれしい〜。
Commented by tohoiwanya at 2013-05-22 14:46
>スピードアップしちゃうと、人員削減されるからかもしれませんけど

Bきゅうさん:
ブダペストの「人間改札」を見たときも感じたけど、こういうところ、すごく非効率的で、
鉄道会社の余分な人件費もバクダイなものだろうし、
それが運賃に転嫁されてるわけだから、乗客にもメリットはない。
しかしその一方で、すごい数の雇用を生んでいるのも確かなんですよね。
競争原理にさらされて合理化したら、かえって失業者だらけになっちゃうかも。
Commented by はな at 2013-05-22 23:08 x
連日すみません^^;

私も、イ課長さんと同じサイトで、同じようにA4にプリントアウト
したので、車掌さんにシゲシゲとチェックされる可能性大ですね。

あの、ざっと大まかな感じで、ワルシャワとクラクフの英語の通用度
(駅の窓口や車掌さんとか、あの長ーいザピェカンカを買われたような軽食店とか)はどんな感じでしたでしょうか? 
いろいろネットをみてますと、他の東欧の国(ロシアに近い)よりは通じるとか、キオスクのおばさん達は全くダメとか、
あと、観光地や駅のチケット売り場のシステムが
社会主義時代を思わせる(時間がかかる、写真撮影が有料など)
などなどありまして。。。
Commented by tohoiwanya at 2013-05-23 11:38
>ワルシャワとクラクフの英語の通用度

はなさん:
私が使うような簡単な単語(ワンデイチケット、プリーズとか(笑))なら、キオスクでも
大体通じたと思います。食い物の注文は料理名を言うか、指さすかすれば何とかなるし。
ただ、アウシュビッツからの帰りのバスの運転手みたいに、向こうの人がガイジン向けに
やさしい英語でしゃべってくれないことはあると思います。そういう時はもう
一生懸命、確認するしかないですね。

ワルシャワ中央駅の切符売場は確かに行列で、けっこう時間かかりました(次の更新で写真載せます)。
写真撮影が別料金ってところも確かにあったなぁ(クラクフの教会とか)。
最初は写真は撮らないからいいって断ったんだけど、中に入ったらやけに美しいんで、
もう一度戻って撮影料を払いなおした。ちょっとみっともなかった(笑)。
 
Commented by 8-8 at 2015-04-03 10:56 x
何度もすいません。
イ課長のおかげで、無事ワルシャワ→クラクフ間のチケット買えました\(~o~)/
(ちなみに、今は会員登録しなくても買えました)
そこで質問なのですが、イ課長の乗られた(=写真)は1等席でしょうか?
これだとスーツケースなどの荷物を置くところがなさそうに見えるのですが、どうされたのでしょうか。
車両の端に荷物置き場でもあるのかしら・・・だとしたら、そこに荷物を置くのにチェーンなどの防犯対策が必要かしら?とも思うのですが。
覚えていらっしゃいましたら、教えてくださると嬉しいです。
Commented by tohoiwanya at 2015-04-03 14:43
>イ課長の乗られた(=写真)は1等席でしょうか?

8-8さん:
貧乏性の私が1等なんて乗るわけありませんって(笑)。
荷物は網棚に乗せたと思います。上の写真を見るとクラクフからワルシャワに
戻る時のオープンサルーンタイプの車両には上に棚があるから
ここに乗せたはず。
コンパートメントの時も今見ると棚があるから(5枚目の写真の鏡に写ってる)、
ここに乗せたと思います。ドイツのICEみたいに大型荷物をまとめて
置くようなスペースはなかったんじゃないかなぁ?
女性だと棚まで荷物持ち上げるのタイヘンですが、ポーランド人、みんな親切だから
手伝ってくれるはず。


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