2013年 05月 24日

ポーランドの車窓から その2

ポーランド鉄道の旅。今日はワルシャワ〜ウォヴィッチ間の旅にご案内いたしましょう。

この時は行きのワルシャワ→ウォヴィッチ間の切符がネット予約できず、現地で購入した。
乗りたい列車っていうのがどうも臨時列車っぽくて、ネットの時刻表にもモノによって記載されてたり、
されてなかったりというアリサマ。ホントに走るのか?という不安な状態だったのだ。

ワルシャワ中央駅の窓口で買った切符も、区間と日にちは書かれてるけど、列車も座席も指定されてない。
おまけに窓口のオバチャン、最初は日にちを間違えた。イ課長が間違いを発見して指摘したら
すぐ自分のミスに気づいて再発行してくれたけど、どうも危なっかしいなぁ~。下の写真は、切符売場の窓口ね。
f0189467_0202588.jpg

で、聖体祭の木曜日の朝だ(聖体祭って必ず木曜で、ポーランドはその日が祝日になる)。
不安を抱えたままワルシャワ中央駅に行ってみたら、目指す列車はチャンと運行されることが確認できた。
この時はホッとしたなぁ。嬉しくて写真まで撮ってしまった。青字で書かれた8:05発の列車がソレなのだ。
右に 8:58 Łowicz Gł 着って書いてあるでしょ?1時間弱でウォヴィッチに着くらしい。予定通りだ。
f0189467_0204398.jpg

で、ちゃんとソレらしき列車到着。よっしゃー。これでウォヴィッチの聖体祭を見られそうだ。
いろいろ不安要素は多かったが、うまくいってるではないか。
f0189467_02139.jpg

聖体祭を見に行く人が多いからってわけじゃないだろうが、車内はけっこう混んでた。
座席指定がない以上、適当なコンパートメントの、適当な席に座るしかない。いいのかね?
イ課長が座席を確保したコンパートメントもすぐに満席になったけど、座席はゆったりしてるし、
1組いたカップルが時々小声で会話する程度で、あとはみんな見知らぬ乗客同士が本を読んだり
新聞読んだり、居眠りしたりっていう状態だから、室内は極めて静かで、平穏だった。
f0189467_0212044.jpg

そこに検札が来た。イ課長は例の「不安な切符」を差し出すしかない。内心ちょっとビクビク・・・
シゲシゲと(またかよ)イ課長の切符を眺めてた車掌、ポーランド語でなにやら言いだしたよ。
げ。やっぱ何か問題あり?でもイ課長には車掌の言ってることが一言もわかりませーん。ぽかーん。

すると、それまで平穏だったコンパートメントの雰囲気がニワカに緊迫したものになった。
同室の乗客中、唯一のガイジンで、見るからにポーランド語なんて全然わかってなさそうなアホ面の東洋人。
そのガイジンに切符トラブル発生か?ってわけで、残り5人の乗客が全員そのコトに注目する。
そのうち、何人かがイ課長の代わりに?話に加わってきて、車掌と何やら難しそうな議論を始めるではないか。
だがその議論の内容も、もちろんイ課長にはわかりませーん。ぽかーん(その2)。

イ課長としてはとにかくウォヴィッチまで行きたいわけだから、もし切符に不備があって追加料金が必要なら
払う心構えでいたんだけど、結局ナニがドウ問題だったのかわからないまま、最終的にイ課長は“放免”され、
追徴料金もなく切符は返された。別れ際に、車掌はなおもポーランド語で、何か注意事項?を言い残して
去っていったけど、もちろん、それもヒトッコトもわかりませーん。ぽかーん(その3)。

状況を全くのみこんでいないイ課長に、英語の上手な同室のオニイさんが説明してくれた。
どうやらイ課長の切符に指定された列車のグレードと、今乗ってる列車のソレとが違うらしくて、
イ課長は、ほんの少しお金を払いすぎていたことになるらしいのだ。あら~、そういうことだったんスか。

ここからコンパートメントの雰囲気が、それまでとはガラリ一変したんだよね。
さっきまで静かな室内だったんだけど、イ課長の切符騒動をきっかけに、見知らぬポーランド人同士が
いっせいに話をし始めたんだよ。もちろん彼らが言ってることは全然わからないんだけど、今度は何となく
察しがついた。話の内容はポーランド国鉄に対する悪口じゃないかって気がするんだよ。

アタシもね、このガイジンさんと同じようにね、以前に間違った切符渡されてね、ひどい目にあったんですよ
私なんてですよ?、切符の料金がヘンだって係員に文句言ったらですよ?その係員の野郎がですよ?・・・
・・・ってな感じだったじゃないかなぁ~?
とにかく状況的・雰囲気的にそういう会話としか思えなかったんだよ。わからないけど、わかる(笑)。

さて、そろそろウォヴィッチだ。イ課長は急ににぎやかになったコンパートメントを後にして、降りなきゃ。
さっき、英語で切符のことを教えてくれたオニイちゃんはじめ、イ課長の切符問題を心配してくれた人たちと
ここでお別れだ。出口ンとこで笑顔を交わして挨拶。言葉は通じないけど、なんか楽しかったなぁ。

ウォヴィッチからワルシャワへの帰路もちょっと面白かった。
実はイ課長はウォヴィッチの駅で電車を一度乗り間違えたんだよ。ワルシャワ方面行き列車の到着が遅れて、
やっと来た列車にやれやれと乗り込んだものの、車内のコンパートメントの番号が切符と全然違う。あれれ??
ギクッ!として、慌ててホームにいる駅員に英語で聞いた。「この列車はワルシャワに行きますか?」「NO~!
ひーーーー!慌てて列車を降りる(下の写真が、その乗り間違えた列車ね)。
f0189467_0231051.jpg

危うく逆方向に行く列車に乗っちまうとこだった(←大バカ)。こんな、列車本数の少ない田舎の路線で
乗り間違えたりしたら、夕方のフライトに間に合わなかったかも。あーおっかねぇ。

すぐに反対側のホームに電車が来た。今度こそワルシャワ行きだよな?と思いながら乗り込む。
指定された席に行ってみると、ポーランド人の若いお嬢さんたちが何人もいて、席もふさがってる。あれれ?
「66窓側」に座ってたお嬢さん、イ課長に気づくとすぐに「ここ?」っていう顔をするから、イ課長がうなずくと
サッと立って、すぐ反対の席に移動した。ふむ。なかなかしつけがよろしい。

だが、ここでまた疑念が湧いてきた。本当にこの列車でいいのかヲイ?慌てて乗ったから、表示板なんて
確認してないだろ?たった今も、列車に乗り間違えたばかりではないか。もしワルシャワ行きじゃなかったら、
取り返しがつかないぞ?・・・・そ、その通りだ。うぐぐ、誰かに確認せねば。
車掌もいないし、このお嬢さんたちにまた英語で聞くしかない。「この列車はワルシャワに行きますか?

今度は彼女たちが「うん」と請け合ってくれた。あーよかった。手で胸を押さえて、おおげさにホッとしてみせたら
そのリアクションが面白かったのか、お嬢さんたちクスクス笑ってたよ。

結局、同じコンパートメントにいたお嬢さんたちのうち、このコとはワルシャワまで同室だった。
もちろん、特に何か話をしたわけじゃないけど、キミたちが「ワルシャワに行くわよ」って教えてくれたおかげで
安心して列車の旅を楽しむことができたよ。ジンクェ!(ジンクェ=ポーランド語の「ありがとう」)
f0189467_0233245.jpg

ポーランド人たちと同じコンパートメントでの鉄道の旅。かくのごとく、言葉が通じなくても何となく楽しかった。
車内にもタカリが来るパリなんかとは大違いで、安全だし、乗り合わせたポーランド人はいい人ばかり。
ポーランドも今後はコンパートメント車両は減っていくだろうなぁ・・・それがちょっと残念だよ、イ課長は


 
[PR]

by tohoiwanya | 2013-05-24 00:26 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)
Commented by はな at 2013-05-24 22:46 x
前のコメントのお返事ありがとうございました。

ワルシャワ中央駅では、電車乗る前にこの黄色の看板で
確認すればいいのですね!
8:05の次の数字(3)が、プラットホームの番号ですよね。
駅や列車の雰囲気を、こうして事前に写真でみせて頂けて、
すごく心強いです!
Commented by Bきゅう at 2013-05-26 06:35 x
コンパートメント車両。あれを見ると、ヨーロッパって気になりますよねー。そうか、減っているのか。ちょっと残念かも。でも、見晴らしがよい方が席とか選びやすいし、安全っぽいです。
Commented by tohoiwanya at 2013-05-26 22:53
>8:05の次の数字(3)が、プラットホームの番号ですよね

はなさん:
これがね、また一筋縄ではいかない(笑)。ワルシャワ中央駅って我々が考えるように
端っこから順番に1番線、2番線っていう風に番号がふられてないんですよ。
まずホームの番号がそれぞれあって、一つのホームの両側にまた乗車番線の番号がふられてる。
しかもその番号が「端から順々」じゃなくて、なんだかよくわからない法則に従ってトビトビだから困る。
3番線の隣が4番線っていう風になってない。ちょっと面食らいました。

出発はいつですか?ぜひ楽しんできて、戻られたらお話聞かせてください。
 
Commented by tohoiwanya at 2013-05-26 22:57
>そうか、減っているのか。ちょっと残念かも

Bきゅうさん:
新婚旅行の頃はホント、よくコンパートメント車両に乗ったんだけど、
最近、出張で行ったドイツ、フランス、ベルギー、英国あたりじゃトンと見ないですねぇ。
コンパートメントで、しかも夜行列車で、私とトホ妻しか乗客がいないと、
イスをぜんぶ引っ張り出してフラットにしてゴロリと横になれたもんでしたが…。
あれ、もう一度やりたいなぁ。
Commented by はな at 2013-06-12 20:10 x
こんばんは。

先週から6日間でポーランドに行ってきました。
ポーランド、ホントに良かったです!
ポーランドの人たち、確かに、物静かで素朴な感じで、ちょっとシャイで、でも親切な人たちばかりでしたね。

治安も言葉も、ワルシャワ中央駅のホームのとびとびの
乗車番線も何とかやりこなして(笑)問題なく過ごすことができました。
6人掛けのコンパートメントの列車の旅も珍しくて楽しかったです。

私はイ課長さんのようなダークさはなく、ただ観光名所を行きまくる
ベタな旅程でしたが、アウシュヴィッツとビルケナウではやっぱり
ちょっと途中で気分が悪くなってしまいました。
英語ガイドさんの説明はほぼ理解できなかったけど、あの展示物とか、特にビルケナウのだだっ広さとか、、、想像してたのよりすごかったです。


ホントに、イ課長さんには切符の買い方から、電車の事やら、おまけに飛行機の座席のサイトも参考にさせて頂き、お世話になりました。
ありがとうございました!!

ポーランドの他のネタも、今後もしあればまた読ませて下さいね!
これからも楽しく拝見させていただきます^^
Commented by tohoiwanya at 2013-06-12 23:48
>ポーランド、ホントに良かったです!

はなさん:
お帰りなさい。「どうしたかなぁ?」と気になってましたが、楽しんでこられたようで良かったヨカッタ。
ポーランドの人、みんないい人たちだったでしょう?私も行く前はあれこれと
心配したんだけど、実際はみんな控えめでいながら実直で親切で、
すごくいい印象が残ってる。仲間が増えたようで私も嬉しいです。

ポーランドのネタは「今後もしあれば」どころか、まだカンジンなことはほとんど
書いてない状態ですからね(笑)、まだ、まだ、まだ、たっぷりあります。ヤマほど書きます。
その時にはぜひ、はなさんのポーランド経験もコメントで聞かせてください。
 


<< ミラノという街      ポーランドの車窓から >>