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2013年 09月 24日

クラクフ・聖マリア教会

どうも体調イマイチだなぁと思ってたら、ジンマシンが出てきたイ課長です。なんてこったい。
こんなひどいジンマシンは中学生の時以来で、明日になっても治らなきゃ皮膚科行くしかない。

やれやれだね・・。

さて、だいぶ間があいちゃったけど、雨のクラクフに戻るとするか。
ポーランドネタはまだまだいっぱい残ってるのだ。

プワショフ強制収容所跡地から、市電に乗ってクラクフ旧市街に戻ってきたときのイ課長は
一言でいえば「ぼろぼろ」だった。ジンマシンは出なかったけどね(笑)。靴も靴下もビッショリ濡れ、
皮がむけた足は痛み、疲れて、空腹で、寒かった。

「とにかくいったんホテル戻って、靴と靴下を脱いで、足を乾かしたい・・」
「で、少し寝て休息しようぜ・・」」

と、まぁ、そんなことばっかり考えてたわけよよ。
翌日の午前中にはクラクフからワルシャワに戻る。結局クラクフ滞在中はダークなものしか
見ないで終わっちまいそうだ。でも、もうイ課長もトシだし、疲れたし、しょうがないじゃん・・・
こういう時、思考はすべて後ろ向きなってしまうのである(笑)。
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_025066.jpg

しかしプワショフからの市電はホテル近くまでまっすぐは行ってくれない。
乗り換える必要があるんだけど、路線番号が複雑でよくわかんないから、旧市街近くの
停留所で降りて、あとは歩くことにした。どうせ歩き疲れてるんだし、さらに歩く距離が
多少増えても同じようなもんだ。

お?これって街で一番デカい教会かな?
ダークスポットばかり歩いてたから、こういう健全な観光施設のことは何も知らなかったんだよね。
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_0252533.jpg

まぁコトのついでだ。この教会でも見学してみっか。
「ダーク疲れ」した心身を癒すには、教会でもボンヤリ見学するのがいいと思ったんだよ。

切符を買った。3ズロチくらいだったかな?
ところが、入口のところで別の係員が「写真を撮るなら5ズロチ」って言ってきた。
いいよ、写真なんて撮らない。とにかく休みたいだけだから。「No」と言って内部に入る。

うっわーーーーーー。
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_0242971.jpg

こ、こりゃすごい。内部はまたエラく美しいではないか。これは写真に撮って残しておかねば。
スゴスゴとさっきの係員のところに戻って、5ズロチ払いましたよ。カッコわりー。

せっかく5ズロチ(当時のレートで約130円ってところか)払ったんだから、はりきって写真を撮った。
高い天井、ステンドグラス、尖頭アーチ・・・様式としてはゴシック聖堂と言っていいんだろう。
しかし、とにかくこの青と金を基調にした装飾がユニークで、他では見たことないなぁ。
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_154564.jpg

正面祭壇のあたりはステンドグラスの金の装飾で絢爛豪華だ。
といってもバロック教会ほどの過剰装飾じゃないところがイ課長の好みに合う。
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_0265925.jpg

こういう壁面のこまかい装飾も美しいねぇ。
フランスあたりのゴシック教会とはちょっと違って、むしろ2011年に見たブダペストの
マーチャーシュ教会なんかを思い出させる。東欧テイストと言うべきなんだろうか?
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_029274.jpg

しかし何と言っても素晴らしいのはやはり天井の青と金の装飾だと思うよ。
暗くなってからロウソクのぼんやりした光でこの天井を眺めたら、星空みたいに見えるんじゃないだろうか。
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_0301375.jpg

この教会にはもう一つの名物があって、それはラッパの音なんだよ。
昔、フン族がポーランドに侵入した際、一人のラッパ兵が教会の塔の上からラッパを吹いて急を知らせた。
しかし敵の矢があたって、このラッパ兵は吹いてる最中に死んでしまった・・といわれている。

その故事にちなみ、この教会では今でも毎時00分になると尖塔の上からラッパが吹き鳴らされる。
吹奏中に死んだラッパ兵を偲んで、その演奏は途中でプツッと途切れる。
クラクフ・聖マリア教会_f0189467_0321982.jpg

雨に濡れるクラクフ、聖マリア教会。
その物寂しいラッパの音を聞き、イ課長は痛む足をひきずりながら再びホテルを目指した。
とにかくさ、靴脱いで、足乾かして、一休みしないと・・依然として思考は後ろ向きだったのである。

 


by tohoiwanya | 2013-09-24 00:32 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(6)
Commented by fiveyellow1950 at 2013-10-05 22:48 x
クラクフの聖マリア教会の内部の佇まいには、目をみはりますね。プラハの聖ヴィート大聖堂、ケルンの聖堂も圧倒されました。ヴィースの巡礼教会は外観では内部の凄さは想像出来ませんでした。イ課長も、かなり教会訪問多いですね。
Commented by tohoiwanya at 2013-10-06 00:40
>聖マリア教会の内部の佇まいには、目をみはりますね

fiveyellow1950さん:
でしょう?素晴らしいですよねぇ。全然知らなかったのでビックリしちゃいましたよ。

2007年の最初の出張で、私もケルン大聖堂とプラハの聖ヴィータ大聖堂を見て、
それ以来「マイルドな教会建築オタク」になってしまったようで(笑)、
このブログでも教会に行った話はずいぶん書きました。
2009年のパリ旅行では「フランス三大ゴシック聖堂」と言われる
シャルトル、ランス、アミアンを全部見学してきましたから、ややオタクと言われても
しょうがないかも(笑)。
Commented by みゅげ at 2015-04-08 12:47 x
聖マリア教会、おとな10ズロチ。撮影代5ズロチ。
連れの友人は年齢割引があり入場が5ズロチになりました。
しかしここで受付のおじさんと意思の疎通がうまくいかず、私が5ズロチ多く払ってしまいました。
どう言ってもわかってもらえなかったけど、ま、5ズロチ寄付と思い・・・。

教会の入り口でチケット見せたら、不審がられ、そのチケット持って受付に行ってくれた教会のおにーさんが、なぜか10ズロチを返してくれて、え???
結局、20ズロチ払ってお釣りなし(ほんとは15ズロチなのに)。
その後10ズロチ戻ってきて、結局まだ年齢割引なしの私も年齢割引で入れたという(笑)。

写真撮ってたら、写真撮影OKのシールを胸に貼ってるかどうか一度チェックされました。
結構厳しいと思いました。
Commented by tohoiwanya at 2015-04-09 14:11
>まだ年齢割引なしの私も年齢割引で入れたという(笑)

みゅげさん:
マリア教会、撮影料5ズロチは私のときと変わらないけど、入場料、15ズロチもしたっけかなぁ?
なんだか「撮影料の方が高かった」っていう記憶があるんだけど・・・。
ポーランドは海外旅行者の誘致に熱心だし、ポーランドに来たガイジン観光客なら
必ずクラクフには行くはずだから、そういう人たち目当てに
「この際ガンガン稼ごうモード」にシフトしたのかな?(笑)

雨のそぼ降るクラクフもなかなか情緒ありましたけど、この時は
心身ともに疲れ果ててたから、やっぱもう少し自分が元気で
天気も元気なにクラクフ行きたいなぁ・・。
Commented by みゅげ at 2015-04-09 23:38 x
なんか説明の仕方が悪いと思いながら送信したのですが、やはり・・・。
入場料10ズロチ。
撮影料5ズロチ。
65歳以上は入場料5ズロチ。
撮影料5ズロチ。

私はまだ65歳になってないのですが、友人がちょうど65歳で、パスポート見せて割引にしてもらいました。
何だかゴタゴタして、結局私も割引料金になりました。
Commented by tohoiwanya at 2015-04-10 11:23
>入場料10ズロチ。撮影料5ズロチ。

みゅげさん:
私が読み間違えてました。写真撮影しなきゃ10ズロチだけでいいんですね。
でも、あのマリア教会内部はやっぱり写真撮りたくなりますよねぇ。
しかしシニア割引があるとは知らなかった。
ズロチ、私が行った頃は1ズロチ=25円くらいで計算してたけど、
円安で30円になったとすると、入場料300円、撮影料150円ってところか。
ポーランド、全体的に物価は安かったですよね。


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