2014年 04月 06日

ムンバイ繊維問屋街というところ

すでに何度も書いたように、インド出張中はホテルか、移動の車か、(訪問先の)会社か、このドレかに
常に隔離されてるという状態に近くて、ゴミゴミした混沌の中を歩く機会は本当に少なかった。

せっかくインドに8泊9日間滞在したっていうのに、「あそこはゴチャゴチャしてて面白かった」と言えるのは
前に書いたチャンドニー・チョークと、これから書くムンバイ繊維問屋街の二つくらい。
そういう点じゃホント欲求不満のたまる出張だったぜ。

繊維問屋街っていうのは最初から出張スケジュールに組まれてたわけじゃなくて、例の「ナゾの朝食」を
ごちそうになった商店主を急に訪問することになり、そのまま「アンタ、もしよかったらオレの店を
見に行くかい?」ということになって、それはぜひ、ということになって急遽実現したのだ。

その商店主っていうのはいろんな生地の輸入&卸売みたいなことをやってる人で、彼の店は
ムンバイの繊維問屋街にある。繊維問屋街・・ふ~む、東京でいえば日本橋横山町・馬喰町みたいな
感じのところなのかな?きっとゴチャゴチャしてるんだろう。面白そうじゃないか。

通訳さんと一緒に彼の車で店まで行った。
しかし、あるところまで来ると「ここから先は車は入れないから歩く」といって徒歩。
すでにあたりは異様にゴチャゴチャして、何十年も前から使われ続けてるようなオンボロ建物がひしめいてる。
うひゃひゃひゃ。これぞアジアの混沌って感じのゴチャゴチャエリアに徒歩で潜入。嬉しくなっちまうぜ。
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商店主は混沌の奥の、さらなる奥にどんどん歩を進めてイ課長たちを連れて行く。
数分歩いただけだけど、もう「ここから1人で車まで戻りなさい」と言われてもムリだ。断言できる(笑)。
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やがて彼の店に辿りついていろいろ話をした。
彼の自宅はムンバイでもすごくいい立地の、おそらく高級住宅街というところにあったし、召使いも
何人も使っていたから、貿易&卸売業で着実に財を築いていることが伺える。

2階を見てみるか?と言われて案内されてちょっとびっくり。絨緞が敷いてある。
ここに来た商談客はイスじゃなく、靴を脱いでこの絨緞に座して商談にあたるらしい。アジアだなぁ。
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この感慨は彼の店を出て繊維問屋の小さな店が連なるエリアを歩いてさらに強まった。
そのエリアってこういう風に廊下の両側に小さな間口の繊維問屋がズラリと並んでるところで、
繊維問屋街の心臓部といえるかな。
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ここの何が面白いって、全ての問屋が白いカバーのマットレスを敷いて商談スペースにしてる。
さっきの商店主の店と同じだ。インド綿をはじめ、高級絹織物等々、特に天然繊維分野では
繊維大国として知られるインドだが、この国の繊維業界ではイスに座る商談スタイルは全く普及していない。
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こちらはイ課長を案内してくれた店主の友達のお店。やっぱり白いカバーのマットレス敷きだ。
ここでいろいろインド繊維取引の状況について話を聞いたんだけど、実に興味深くて勉強になった。
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こういう問屋には縫製工場なんかが比較的小ロットで生地を買いに来ることが多いらしい。
取引された生地は荷車とかに積まれて、おそらく買った人の自分の車まで運んでいくんだと思われる。
この問屋街を歩いてると「オラオラどいたどいた!」って感じで生地のロールを積んだ荷車が忙しく行きかう。
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この繊維問屋街、迷路みたいな複雑さから考えてガイジンがフラリと来て見学できるところではない。
現地の人に案内してもらわなきゃサッパリわからないわけで、そういう意味じゃイ課長はすごく貴重な経験を
させてもらったと思うよ。インドで繊維ビジネスしてる駐在員とかでもない限り、こんな繊維問屋街の深奥に
入る機会のある日本人なんてメッタにないと思う。
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思えば、昭和の時代の秋葉原電気街とか、アメ横なんかもけっこうこれに近い雰囲気が残ってたもんだ。
秋葉原なんて小さな間口でモーターだのコンデンサだのの専門店が軒を連ねててね。イ課長のトシになると
ムンバイの繊維問屋街を歩くと、子供の頃に見たそういう光景を思い出して、ますます嬉しくなる。

混沌と活気と猥雑さに満ちたムンバイ繊維問屋街。
このブログを読んで「面白そうだな、行ってみたいな」と思った方がいても、アナタ1人で行くのはムリ。
イ課長だってもう一度行けと言われても絶対ムリだ。まぁ行くのはあきらめて下さい。

へへへ・・・でもイ課長は行ったんだぜ。いいだろう~~(←最低ヤロー)。


 

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by tohoiwanya | 2014-04-06 00:01 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2014-04-07 21:45 x
おもしろいところですね。そんで、やっぱり、裸足だ。
わしの知り合いのインド人が言うてました。家に来たら、裸足になると。暑いからというのでなく、靴下で上がるのは失礼ならしい。白い綿をかぶせるのは、商品の上に座っているわけではないことのアピールなのかな。
Commented by piki at 2014-04-08 08:05 x
こんにちは、

すごーくディープなところに行かれたんですね!
なんか、中東の絨毯商人(こんなんじゃないんでしょうが)のような感じがします。

しかし、私がフォーカスしていたのは、まったくちがうところ。街に女性がいるかどうかを確認してしまいました。 インドには行ったことがないんですが、シンガポールのインド人街にいったら、危なそうなところでなかったにもかかわらず、町に女性がいなくて、すごく異様な感じがしたんです。 この時は、同行の家族を振り切って(一人で行動したくて)、インド人街にいったので、罰があたったとおもいました。 写真では、女性がいませんが、実際のところどうだったんでしょう。
Commented by tohoiwanya at 2014-04-09 00:55
>暑いからというのでなく、靴下で上がるのは失礼ならしい

Bきゅうさん:
な、なんと、そうだったんですか?
私、この卸売商の自宅に招かれて例のナゾの朝食を食ったんですけど、
その時は靴は・・・脱いだかなぁ?たぶん脱いだと思うけど、靴下は脱がなかった(笑)。
たぶんスリッパみたいなものが用意されてたんじゃなかったかなぁ?
うーむ、よく覚えてない。
私も通訳さんも普通の靴はいてて、靴下であがったような気がするけど、
もしかして失礼だったんだろうか?
Commented by tohoiwanya at 2014-04-09 01:07
>写真では、女性がいませんが、実際のところどうだったんでしょう

ぴきさん:
あー確かにあの問屋街で女性は見なかったなー。
生地を積んだ荷車ひいてる力仕事はもちろんだけど、問屋の中で働いてるのも
圧倒的に男性で、日本的感覚でいう「事務や経理の女性写真」らしき人も
見た記憶ないなぁ。

私の印象では大学とか、業界団体とか、官庁みたいなところではけっこう女性がいたと思う。
おそらく高学歴で、さらに言えばおそらく上位カーストなんじゃないかと思う。
そういうんじゃなく、普通の商店みたいなサービス業の世界では女性は確かに
少なかったなぁ。ホテルの従業員でも女性はわりと少なかったような・・
うーむ、そう考えるとサービス業が女性で支えられてるベトナムとは大変な差だ。
 


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