2014年 05月 04日

ロイヤルアルバートホールでカルメン

オペラネタも久しぶりだなぁ。

昨年2月の欧州出張ではブリュッセルとロンドンに行った。どっちも立派なオペラハウスがある。
冬のヨーロッパ出張といやぁ、オペラは重要な夜のお楽しみだ。さっそく滞在中の演目を調べた。

ところがダメなんだワこれが。
いい演目があっても、現地で会食予定のある夜と重なっちゃってたりして日程が合わない。
ブリュッセルのモネ劇場もダメ。ロンドンのコベントガーデンも、ナショナルオペラもダメ。
しまいにはロンドン・フィルの演奏会とかも調べてみたけど、これもダメ。

冬の欧州に1週間いてオペラの楽しみなし?ちぇーーーっ つまんねーーの。

ロンドンの娯楽をあちこち調べてるうちに、ロイヤル・アルバートホールっていうのがあった。
由緒ある、有名なホールだ。でもここは円形劇場で、オペラはやってないんだよな?
まぁ一応演目をチェックしてみっか。


  む?

     カルメン?


         カルメンッ?!



あまたあるオペラの中で最高の人気演目のひとつカルメンをロイヤルアルバートホールで観るなんて
なかなかオツな夜になりそうではないか。
・・と思ったときにはすでにイ課長の指は自動的に動いて予約のところをクリックしていた(笑)。

ロイヤルアルバートホールはいくつかの地下鉄駅から歩いていける。
ということは逆にいうとどの駅からもやや遠いということで、イ課長はHigh Street Kensington駅から
歩くというルートを採用した。それでも10分くらい歩く。

名前だけは知ってたケンジントン通り。ロンドンは3回目だけど初めて来た。賑やかなところだ。
なぜ駅名が「ハイストリート(高い道)ケンジントン」なのか、もちろんイ課長はその理由は知らないけど、
コジャレたショッピング街として知られてるところ・・・らしい(← 要するによく知らない)。
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にぎやかな店が連なる通りを早足で歩き、やがてその賑やかさがだんだん薄れて、道路の反対側に
真っ暗な(夜だからね)ハイドパークが見えてくると、ホールがどーーーんとその姿を見せる。
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うーむ、これがロイヤルアルバートホールか。ライトアップされた姿はなかなか美しい。
待ってろよ、これからイ課長がオマエを征服してやるからな。
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内部もなかなか立派だ。19世紀に作られたホールには見えんなぁ。
もっとも、作られた当時のままってことはないだろうが。
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ちなみに、よくわからずに取ったイ課長のチケットは個室のテラス席。ふふん。
イ課長だって今やプラハを皮切りにウィーンブリュッセルでも赤絨緞のボックス席なんざ経験済み。
もういちいち「ボックス席だキャーー!!」なんて騒がないんだよ。ははは(ボックス席だキャーー!!)
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個室に入って、初めて客席全体を眺める。うおおおーーーこりゃーー豪華な円形劇場だ。
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望遠レンズで向こう側の客席を眺めるのも楽しい。
高い席はこんな具合に客席のすぐ後ろがバーになってるみたいだ。すっげーー。
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中央の舞台はこんな風にしつらえてある。赤い舞台。
ここでカルメンやドン・ホセやエスカミーリョによる愛憎激が繰り広げられるというわけだ。
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ホールの話ばっかりになっちゃったけど、オペラ自体の出来もなかなか良かったよ。
歌手も合唱もレベルが高くて楽しめる。英語上演のカルメンって初めてじゃないかな。

カルメンとかドン・ホセとか、主要な役どころの歌手たちはおそらくマイクを使ってた。
円形劇場だから、どこを向いても必ず「背中側の観客」がいるわけで、マイクなしだと
背中側になる観客によく聞こえないからっていう措置なんだと思う。

ただね、合唱の人たちはおそらくマイク使ってないはずなんだよ。
「マイクを使ったソロ歌手」と「マイクを使わない合唱」とが混じって歌う場面になると
なーんかこう・・・溶け合ってないというか、微妙にズレてるというか、ちょっと違和感がある。
ま、これはしょうがないんだろうが。でも全体としてはなかなかいい舞台だったよ。

カーテンコール(カーテンないけど)まで見て、サッと帰った。
オペラの余韻を味わいつつ、夜のロンドン散策でもしたかったところだが、そうもいかん。
翌朝はチョー早起きしてキングス・クロス駅から列車に乗り、ハルという街に行かなならん。
夜更かししてるわけにはいかないのだ。
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「明日も早起きして仕事かぁ・・・やだなぁ・・」と思いながらロイヤルアルバートホールを後にした
イ課長なのである。苦役の間のわずかな楽しみ。しかしその後にはまた苦役が待っている。
ま、しょせんこんなもんですよ、海外出張なんて。
 

 
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by tohoiwanya | 2014-05-04 00:04 | 2013.02 欧州出張 | Comments(6)
Commented by カプメイ at 2014-05-04 00:57 x
いいな~!いいな~!いいな~~~~~!!!
羨ましいを通り越しております。
夏の旅行が多いので、もうずーーーっとオペラとはご無沙汰。
夏の野外劇場が日程に当たればいいけどってくらいで、涙涙です。
ボックス席ですかぁ。はぁーーー。溜息。
映画ではこういう席であんな事やこんな事ですよね。(笑)
Commented by すごい体力と行動力 at 2014-05-04 06:55 x
日本から欧州へ行ったら、時差の影響で、早く眠くなりませんか??? Bきゅうにとっては、夜、出歩くなんて考えられませんだ。時差がなくても、こーゆーのって、夜8時からとかそれ以降でしょう?平日に行くのはきついですう。
Commented by ぴき at 2014-05-04 23:47 x
なんか、素晴らしい。 世界が違う。
客席のすぐ後ろがバーになってる は、すごいですが、
座ってる人は、普通のおじさんとおばさん、のような気がします。
映画とは違う。。
Commented by tohoiwanya at 2014-05-05 01:04
>夏の旅行が多いので、もうずーーーっとオペラとはご無沙汰

カプメイさん:
そう、夏に欧米行ってもなかなかオペラはやってないんですよねー。
クソ寒い冬の欧州に、しかも行きたくもない出張で行かされるとなれば、
せめてオペラくらいは観させていただきますですよ、もう(笑)。

ボックス席は何度か座りましたけど、今回みたいに私ひとりとか、せいぜい
トホ妻と一緒っていう程度だから、あんなことやこんなことは未経験ですが(笑)。
 
Commented by tohoiwanya at 2014-05-05 01:09
>日本から欧州へ行ったら、時差の影響で、早く眠くなりませんか?

Bきゅう・すごい体力と行動力さん:
私の場合、飛行機で眠れないタチなので、欧州に行くと現地はまだ夕方なのに
自分的にはチョー眠いっていう状態で着くことになる。で、最初の晩はビール飲んで
バッタリ寝てしまう。そうすると翌日からは意外にスンナリと現地時間に
体が順応しちゃうことが多いですね。もっとも、帰国のときは時差ボケが長引いて
苦労するんですが・・・。
 
Commented by tohoiwanya at 2014-05-05 01:28
>座ってる人は、普通のおじさんとおばさん、のような気がします

ぴきさん:
欧米への冬の出張でオペラに行ったっていう経験が何度かありますけど、
客層はだいたいこんな感じですね。現地の、上流の、お年寄り連中。
ワシントンDCのオペラに行ったときもそんな感じだったんだけど、観客すべてが
白人だったっていうのもちょっと驚き。黄色人種はイ課長くらいで黒人はゼロ。
欧州のオペラハウスでも黒人はほとんど見かけませんねぇ。


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