2014年 06月 06日

ベトナム人たちが座るイス

ひょっとするとアレはベトナムだけじゃなく、ある程度東南アジア全体で使われてるのかもしれん。
なぜならイ課長はその後タイでもアレを一度だけ見かけたからだ。

しかしベトナムでは「一度見かける」どころか、毎日あまりにもたくさんのアレを目にする。
日本人が見れば多くの人は「あらま・・」と思って最初は小さな違和感を覚えるはずだ。しかし
ベトナムでアレがあまりにも普及してるから、違和感もしまいには鈍化・消滅するかもしれない。


何の話かっていうと、ベトナム人たちが座るイスのことだ。

ベトナムって、おそらく一般家庭じゃまだエアコンがほとんど普及してないはずで、
ウチの中にいるより外にいた方がまだしも涼しいんだと思う。だから昼となく夜となく、
路上でメシ食ったり仕事したり談笑してる人たちをよく見かける。彼らは当然イスに座ってる。

そういうイスとしてもっとも普及しているのがプラスチック一体成型の、4本足のヤツなのだ。
ベトナムのイス市場において、このタイプのシェアが圧倒的なのは間違いない。

しかし多くの日本人にとって樹脂製の四本足のイスといやぁ、連想するのは「風呂イス」だ。
日本人が風呂イスのイメージを持つあのイスを、ベトナム人は屋外のそこらじゅうで使ってるわけ。

たとえばこんな感じ。
ごく当たり前に、歩道や路上で風呂イスに座って仕事したり談笑したり。
驚愕の光景というほどじゃないけど、日本人としては当たり前の光景とも言いがたい。小さな違和感。
風呂イスが食卓も兼ねているあたりは違和感もやや増大する。
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こっちのバアちゃん(かどうか、よく見えないが)は小型の風呂イスを商品の置き台にしてる。
右のヤツなんてすさまじく色落ちしてて、ビンテージものの風呂イスだ。長く使ってるんだろう。
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こっちは路上の・・・たぶん自転車修理屋じゃないかと思うんだよね。
客は背もたれ付きのイスに座らせてるけど、自分は風呂イスに座って作業してる。
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こちらも背もたれ付き高級タイプ。これだとさすがに風呂イスという印象はなくなるけど、
見かける頻度としては風呂イスの方が圧倒的に高いのだ。
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とにかくベトナムの路上で見かけるイスといやぁ風呂イス。これは冷厳なる事実なのである。
サイゴンのチョロン地区に行ったときはこんな店も見かけた。プラスチック製イス専門店。
背もたれのある高級タイプから庶民的風呂イスまで幅広い品揃えだ。
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当たり前のことだが風呂イスは普通のイスに比べるとグッと低い。
眺めてるだけなら「ちょっとおかしい」で済むけど、自分が使うとなるとタイヘンなんだよこれ。

え?ベトナムの路上に座ることなんてないから大丈夫?
ところがアータ、ベトナムでは飲食店のイスも風呂イスが当たり前に使われているのだ。

ほら、これは前に載せた写真だけど、メシ屋の客はみんな風呂イスに座ってるでしょ?
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こっちの店も風呂イス。ベトナムのこういう庶民的な店でメシを食おうと思えば、
客である自分も風呂イスに座る可能性が高くなる。
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イ課長も当然「風呂イス地獄」に落とされた。忘れがたいのはこの店だよ。
ハノイの、名称不明の麺を食わせる店。
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いざメシを食おうとして風呂イスに座るとね、もうその低さにガクゼンとする(笑)。
まぁテーブルだってあまり高くないから、それなりにバランスがとれてるとも言えるけどさ。
しかし身体がデカいイ課長にはこれ、大変なんだよ。

あまりの低さに感動し、自分の写真を撮った。ほとんど俗にいう「M字開脚」状態ではないか(笑)
この店では(いずれ詳細は書くと思うけど)、この名称不明の麺がすごく美味しかったことと、
風呂イスが異常に低かったことと、値段をぼったくられたことの3つが忘れられない。
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風呂イスが海外でこういう形で、しかもここまで広く普及しているのを見たのは初めてだ。
日本では風呂イス。ベトナムではオールマイティに近い普及イス。

ひょっとすると、あのイスを見て「風呂イス」というイメージを持つのは日本人だけなのかな?
だとすると、「ベトナム人が町の至るところで風呂イスに座っててオカシい」という印象を
持つことができるのは日本人だけの“特権”といえなくもない。

キミもその“特権行使”のために、ベトナムに行って風呂イス文化を見てこないか?




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by tohoiwanya | 2014-06-06 00:36 | 2013.06 東南アジア旅行 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2014-06-06 19:24 x
えらく、ミニスカートが流行りそうもない生活形態ですな。このプラ椅子がなかった時代はどうしていたのか気になりますう。
Commented by hanatomo31 at 2014-06-07 02:03
うわー。これたいへ~ん。
子連れで飲食するとたいてい「ベビーチェア要りますか?」って話になるんですが、これだと全てがある意味ベビーチェア。
やっぱりベトナムを幼児と旅するのはまだ厳しいかしら…。
Commented by tohoiwanya at 2014-06-07 23:59
>ミニスカートが流行りそうもない生活形態ですな

Bきゅうさん:
まぁミニスカートはムリだし、ぱっつんぱっつんのジーンズも難しいですよねこのイスは。
ただ、「このプライスの前はどうだったのか?」という疑問は非常に示唆に富む
ご質問で、もしかするとソレについてまた記事書くかも。
 
Commented by tohoiwanya at 2014-06-08 00:13
>やっぱりベトナムを幼児と旅するのはまだ厳しいかしら…

ハナトモさん:
サイゴンとかハノイみたいな都市部の、ある程度高級なホテルやレストランなら、
ベビーチェアの用意がある・・・かなぁ?でもそういう店に行かなかったからなぁ。
私が行ったような安食堂ならまずムリでしょうね。そもそもベトナムの安食堂じゃ
小さな子供連れの家族客っていうのも見た記憶ない。
安食堂の経営者のオバチャンの子供や孫がワイワイやってる楽しい食堂には
行ったんですが・・(笑)。


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