2014年 08月 14日

巨大数の国・ベトナム

「次回、最終回でアユタヤネタをもう一つ」と前回言っておきながら、厚顔無恥にもベトナムネタ。
相変わらず不実な書き手・イ課長なのである。まぁ世間はお盆休みでもあるし、アユタヤネタも
一休みしてベトナム小ネタをはさもうというわけなのだよ。

さて、これまでの旅行記でもさんざん出てきたけど、ベトナムの通貨は「ドン」だ。
しかし、この「ドンで支払う」という行為が外国人旅行者にとっては簡単ではない。
 
たぶんベトナムでは以前にひどいインフレがあったんだろうな。
これまでの記事でもおわかりのように、とにかくドンの交換レートって極端なんだよ。
1ドンは大体0.005円・・・って言われても、算数を苦手としたイ課長にはサッと飲み込めない。
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ベトナム滞在中にヒトケタ、フタケタのドンを払う機会なんて絶無で、最低でも4ケタ、つまり千ドン単位から。
だから1ドン何円なんて覚えても意味ないんだよね。逆に換算すると1円≒200ドンなわけだけど、ドンの表示価格を
いちいち200で割るのも面倒。で、結局イ課長は以下のようなやり方で通した。

 
  ゼロを二つとって半額にする

たとえばメシ食って8万ドンという請求が来たとする。
「エイティサウザンド」」なんて巨大数を言われると、最初は反射的にドキッとする。
でも8万からゼロを二つとれば800。それを半分にしたら・・ああ、400円か。てな具合に
この方法で計算はわりとすぐ慣れた。でも感覚的に慣れるのはちょっと時間がかかったね。

ドルやユーロに染まった欧米人であればなおさらだろうな。なにせ1$≒20,000ドンなんだから。
10$の食事すれば請求は20万ドン。そりゃまぁやっぱりアタマではわかっているだろうけど
トゥーハンドレッドサウザンドなんて言われりゃ、アメリカ人だって最初はドキッとするだろ。
まぁそういう「巨大数の世界」を旅するのも、それはそれで面白いんだけどね。

ベトナムじゃ「ウンびゃくウンじゅうドン」なんて“端数”は事実上存在してないわけだから
ベトナム人のガワもガイジンに英語で値段を言う時は「フィフティーン」(=1.5万ドン)とか
「スリーハンドレッド」(30万ドン)みたいに「サウザンド」を省略するケースが多かったね。
たしかに欧米人にとっちゃこの方がまだしも感覚的に把握しやすいかもしれない。

硬貨もあるみたいだけど、実際には紙幣しか受け取ってもらえないベトナム。
そのベトナム観光初日にあちこち行ったら、たちまちいろんな紙幣が集まった。
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日本だと紙幣って千円、五千円、一万円の3種類だ(除・二千円札)。
それがベトナムじゃ2000ドンから500000ドンまでで8種類。加えて一番上の写真の1000ドン札があるから
そうなると9種類だ。顔はぜーーんぶホーチミン。そういやインドの紙幣はぜーんぶガンジーだったなぁ。

ただでさえウン万、ウン十万というすごい単位に対応しなきゃならないうえに紙幣の種類がヤタラに多く、
しかも紙幣の顔は全部同じ(笑)。これは難しい。たとえば「24万8千ドン」と言われて1,240円、と計算は
すぐにできても、財布ン中にブ厚くたまった9種類の紙幣から24万8千ドン分のお札を探す作業はすぐにはできない。
そこでつい50万ドンとか、デカい紙幣で払っちゃうわけだけど、そうするとお釣りとしてさらに紙幣をもらい、
紙幣の山はますますブ厚くなっていく・・・

海外行くと往々にして細かいお金の大量在庫が発生する。
たとえば米国だとドル以下の5¢、10¢、25¢等々の硬貨がたまる。紙幣で払ってるうちに釣り銭の硬貨がたまるわけだ。
ベトナムも事情は同じなんだけど、硬貨がほとんど流通してないベトナムでは貯まっていく少額貨幣も
コインじゃなく紙幣になっちまうわけだ。

さて、このドン紙幣。
日本のお札の「透かし」とはちょっと違うんだけど、やはりシースルー機能がついている。
お札の右の部分。穴みたいに見えるけど、これが透かしなのだ。
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なかなかうまく写真が撮れなかったんだけど、白いもの(自分の足)をバックにするとなんとか撮れた。
ほら、数字の透かしが入ってるでしょ?
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缶ビール1本買っても1.5万ドン(=75円・・・安いなぁ)なんて価格のベトナム。
ベトナムを旅してるとウン十万、時にはウン百万なんていう巨大数と親しくならざるを得ない。
まぁそれでも一日、二日と滞在してるうちに何となくそういう単位にも慣れてくるんだけどね。
金銭感覚がベトナムになじむわけだ。

しかしイ課長の場合、ベトナムの次にタイに行ったじゃん?
それはすなわち現地通貨1000(ドン)=5円の世界から、1000(バーツ)=3千円の世界に
移動したことを意味する。感覚の切り替えにはけっこうアタマの筋力を使ったのである。


 

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by tohoiwanya | 2014-08-14 00:06 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
Commented by Mimi at 2014-08-16 08:14 x
アメリカ人なんかからすると、日本円ですら巨大数字で驚くらしいですよ。
「1万!?1万円って、いったいいくら!??」となるそうで(^^;
私はもう1ドルは大体100円、で感覚的にも問題ないのですが
もともと数字に極端に弱いので、半端なユーロなんかはもうお手上げです。
更に東南アジアの慣れない通貨ときたらもう、ぼったくられるの覚悟しておくしかなさそうです。
Commented by tohoiwanya at 2014-08-16 23:57
>日本円ですら巨大数字で驚くらしいですよ

Mimiさん:
まぁそうですよねぇ。たぶん誰でもそうだろうけど「1万」とか「10万」って言われりゃ
まず反射的に自国通貨を思い浮かべる。100ドルのもの買って1万円って言われりゃ
一瞬驚く気持ちはわかるけど、ベトナムだとそれが200万ドンですからねぇ(笑)。

せめて何日か滞在すれば、次第に慣れるんでしょうけど、ブダペスト日帰り旅行みたいに
短期滞在だとまるでダメで、あの時フォリントをどうやって換算したのか全然思い出せない。
Commented by 小市 at 2014-08-23 23:51 x
お久しぶりです。ちょっとおじゃまします。
ユーロになる前のイタリアリラが、若干そんな感じでしたね。
「数字を7で割れ」というのだけ覚えてまして、実用的に町で使えるのは事実上1000リラ札からで、小銭は渡されても使えない。四半世紀前に、初めて海外旅行したときの衝撃の記憶です。
ちなみにユーロは、今は「ゼロ2つつけて1.5倍」すれば、安全だと思います。
Commented by tohoiwanya at 2014-08-24 01:14
>ユーロになる前のイタリアリラが、若干そんな感じでしたね

小市さん:
欧州だと昔のイタリア・リラ、アジアだと(これは今でもそうでしょうが)韓国ウォンとか
インドネシア・ルピアあたりでしょうかね、私の覚えてる巨大数の国って。

リラは新婚旅行で行ったときに使ったはずなんだけど、もう換算方式は完全に忘れてる(笑)。
昔は欧州の複数国を旅すると、新しい国に入るたびにその国の通貨レートに
慣れるのが大変でしたけど(慣れた頃には次の国行ったり・・)、ほとんどユーロに
なっちゃった今となってはドイツマルクやスペインペセタの時代が懐かしい。
昨今はおおむね「ドルは100倍、ユーロは150倍」というわかりやすいレートですから
この相場がずっと続いてほしいものです。


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