2014年 11月 19日
ハノイに関して情報収集してると、ハノイ名物としてブン・チャーという麺料理が必ず紹介されてる。 ブン・チャー食いに行くならココ!みたいなブン・チャーの有名店の紹介もけっこうある。 ブン・チャー・・・知ってる?イ課長は全然知らなかった。 写真を見るとソウメンと付け汁、それになぜか焼き肉みたいなのがついてる。 美味しいらしいし、珍しいし、ハノイ名物だっつうし、イ課長は基本的に麺類が好きだし、 ハノイに行ったらぜひ食おうと思っていた。サイゴンでフォー、ホイアンでカオラウ、そしてハノイで ブン・チャーを食えば、ちょっとした「ベトナム麺紀行」の気分だ。 ハノイに到着した日の午後、さっそく街を散歩がてらブン・チャーで遅い昼飯を、と思って店を探した。 しかしよくわかんないんだよ。ベトナム語は基本はアルファベットを使ってるけど特殊記号も多くて さっぱりわからない上に、ブン・チャーのスペルも知らない。「Bun Cha」なのかもしれないけど、 そんな文字が書かれた看板ちーとも見つからない。食い物屋自体はすごくたくさんあるんだけどね。 こういう時はしょうがない。ガイドブックに書かれてるブン・チャーの有名店とやらに行くか。 ガイドブックの地図を見て、この辺かな?・・って場所に行ったら、何やら麺を食わせる店がある。 しかしこれ、ブン・チャー屋なのかなぁ?? 「ブン・チャー?」 店の入り口にエンマ様みたいにどっしり座ったオバサンに聞いた。 オバサン、ムスッとしながらうなづいてテーブルに座れって指さすから、言われるままに座った。 前に書いた、低〜い風呂イスでM字開脚したっていうのがこの店なのだ。 しばらくするとイ課長の前に何やら麺料理が運ばれてきた。 オイこりゃブン・チャーじゃねぇだろ?ブン・チャーっつうたらソウメンみたいにつけ汁につけて食うはず。 これは普通のドンブリに入ったアツアツ系の汁ソバじゃん。イ課長が見たって違うとわかる。 まぁいいや、腹減ってるし、このナゾのヌードルを食うか。 憎たらしいことに、食ってみるとこれがまたウマいんだ。 中華料理に酸辣麺っていう酸味の効いた麺がある。あれほどじゃないけど、ほのかに酸っぱい。 たぶんその酸っぱさは見ての通りトマトがもたらしてるみたいで、マイルドな酸っぱさ。ウマい。 薬味の葉っぱ?を乗せると、ホノカに青苦い風味が加わってこれがまたウマい。 食いたかったものとは全然違うのにウマいじゃねぇか。ちくしょう。 結局ガツガツと食ってしまった。 エンマおばさんに値段を聞いたら5万ドンだと。それを聞いた店員が動揺して思わずイ課長の顔を見たくらいで(笑) これはほぼ確実にボッタクリ。おそらく正価は3〜3.5万ドンくらいじゃないかなぁ?しかしイ課長も事前に 値段を確認もせず、ムサボリ食っちゃったんだからしょうがないよな。抵抗せず払った。 結局、本当のブン・チャーにありついたのは翌日の昼だった。泊まったホテルのすぐ近くにごく小さい、 露店みたいなブン・チャー屋があったんだよ。昼間しか営業しない店みたいで、昨日は気が付かなかった。 みんなが食ってるのは間違いなくブン・チャーっぽい。よしここで食おう。 今回は事前に値段を確認したら、他の客が英語で教えてくれた。3万ドン(150円)。やっすー。 席に座って待ってると、まず超山盛りのソウメンと薬味?の野菜が運ばれてくる。ソウメンすごい量だ。 薬味野菜はモヤシと・・なんだろう?昨日の酸っぱい麺といいカオラウといい、ベトナムの麺に薬味野菜は 不可欠なんだと思われる。地元の人は「これ抜きで食えっかよ」って感じんなんだろうな。 そしていよいよ焼き肉がたっぷり入ったつけ汁がドン。つけ汁自体はアッサリ系なんだけど、そこに 焼き肉のこってりダシが適度に溶け込んで、これがまたやけに美味しい。そこにモヤシやら葉っぱやら 野菜を加えると歯ごたえも味もまたちょっと変わって美味しい。ああやばい、美味しい。 最初の写真にある通り、ソウメンは皿からあふれんばかりに盛られてた。年老いてメッキリ食も細くなった イ課長としては「食いきれるかな?」と思ったけど、美味しいんでツルツルと完食。ごちそうさま。 ベトナムという国は女が支えるという哲理に従い、この店もお母さん一人で切り盛りしてる。この女の子も もうちょっと大きくなったら「遊んでないでお母さんのコト手伝いなさい!」って言われるんだろうな(笑)。 ブン・チャー。ハノイ名物というだけあって、ベトナムの中部や南部じゃあまり食えないものなのかもしれない。 日本のソウメンやざるそばと違って、焼き肉で豊富な動物性タンパク質を摂取できるし、野菜も摂取できる。 栄養バランスという点じゃ優れてるし、ボリュームも満点。しかも美味しくて安いときやがった。 アナタがハノイに行く機会があれば、ブン・チャー、ぜひお試しあれ。
by tohoiwanya
| 2014-11-19 00:00
| 2013.06 東南アジア旅行
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Comments(10)
ブン・チャーですか、初めて聞きました!
っていうかベトナム料理ってそもそもほとんど知らない・・・(^^; ググってみましたが英語のWikipediaではBun chaと書いてあります。Bunがヌードル、Chaが焼豚(チャーシュー?)だそうで。 http://en.wikipedia.org/wiki/Bun_cha 美味しそうですねえ〜。 ベトナムは他の東南アジアと違って辛い料理では無いのかしら。
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tohoiwanya at 2014-11-19 13:23
>Bunがヌードル、Chaが焼豚(チャーシュー?)だそうで
Mimiさん: ははぁ、やっぱスペルとしてはBun chaでいいんだ。 たぶんあの麺のことを「ブン」っていうんでしょうな。ということは、 同じ麺を使って別の具を添えた「ブンなんとか」が他にもあるかもしれないわけだ。 ベトナムで食ったメシはどれも辛くなかったですねぇ。わりとやさしいお味。 そういう点じゃタイで食ったメシもそんなに辛くはなかっし、 カンボジアもそんなに辛くなかったしなぁ・・と考えていくと、 インドで食ったカレーだって北杜夫がいうように「舌が曲がりそうなほど辛い」なんて ことは全然なかったし・・どうも変だなぁ?(笑)
たびたびすみません、
でも、ベトナムもタイもカンボジアも 思ったほど辛くなかったとおっしゃるので・・・ それって、アメリカだと 「ルイジアナ料理(ケイジャン)は辛い」と言われてるのに 実際ルイジアナ(ニューオーリンズとか)で食べるとさほど辛くなく、 よその土地で「ルイジアナ風」という料理を 食べるとむちゃくちゃ辛い、というのと似てるのかなーと思ってしまいまして。 イメージが先行してしまうのでしょうかねー?
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ふじっこ
at 2014-11-20 17:37
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こんばんは〜
ブンチャー美味しいですよね‼︎‼︎ 私はガイドブックに載っている有名店でしか食べたことないのですが、地元の人でごった返していて、大汗かきかき頬張りました^_^ つけ汁、薬味野菜、麺の他に豚肉のギッシリ詰まった揚げ春巻きが何本か一緒に出て来て、肉肉野菜肉野菜麺。みたいな… 私も明日からホーチミン、行ってまいります!南部なので、ブンチャーは無いかもですが、美味しい物沢山食べてこようと思います☆
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kenwan56 at 2014-11-20 21:45
ナゾのヌードルもブンチャーも薬味野菜をドッサリ乗せて
ワイルドでいいですね〜 ウィーンにもサイゴンとかいうベトナム料理屋があったはずで(しかも徒歩圏内)、あそこは、まだあったかな、って食べてみたくなりました!(マダムKenwan)
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tohoiwanya at 2014-11-20 22:31
>実際ルイジアナ(ニューオーリンズとか)で食べるとさほど辛くなく
Mimiさん: ケイジャン料理って名前しか知らないですけど、あんまり辛いイメージなかったなぁ。 ヨソで食べると辛いんだ・・。 東南アジアで激辛に遭遇しない理由の一つは、私がごくありふれた 炒め物(ヤキソバとかチャーハンとかのたぐい)を中心に食ってるっていう こともあるかもしれないですね。あとチキンライスみたいなものとか。 これがトムヤムクンみたいな煮物・汁物系料理だとやっぱり辛いのかもしれない。 ・・でもイメージ先行っていう部分もないとはいえないかも。 インドカレーも、カンボジアカレーも、もちろんソコソコは辛いけど、 別に汗がダクダクっていう辛さじゃなかったもんなぁ・・。
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tohoiwanya at 2014-11-20 22:36
>ガイドブックに載っている有名店でしか食べたことない
ふじっこさん: それ、ダック・キムとかっていう店じゃなかったですか? あそこはブン・チャーの有名店として必ず紹介されてますね。 私も実はソコに行こうとしたんだけど、ナゾのヌードルを食うハメに・・(笑)。 明日からホーチミンですか、いいなーー。ウスラ寒くなった日本を離れて ベトナムで汗かきながらフォー食うなんて最高ですよ。あー私も行きたい。
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tohoiwanya at 2014-11-20 22:41
>ウィーンにもサイゴンとかいうベトナム料理屋があったはずで
マダムKenwanさん: う?そう言われると、ホテルベートーヴェンからそう離れてないところで ベトナム料理屋を見たような気がしてきたけど、勘違いかな? 私も東京のベトナム料理屋に何度か入ったことありますけど、やっぱり 生春巻きとかフォーとか、外国人がいかにも連想しそうなメニュー構成で ブンチャーみたいなディープ?なものはなかなかないし、麺類頼んでも 現地みたいに生の薬味野菜がドッサリついてくることもなかった。 まぁ洗練されたお味ということなんでしょうけど、ちょっとつまんない・・。
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カプメイ
at 2014-11-26 00:38
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この記事を読んでから、いつかどこかでブンを食べたい!と願っています。
で、さらにその思いに拍車をかけたのが、昨夜再放送していたNHKの食の大紀行番組@ベトナム。 ブンも詳しく取り上げていました。 ブンは米を水に漬けて発酵させてから麺を作るので酸味があるのだそうです。 トマト味のブンはブンリウだと思われます。 他にもめちゃめちゃ美味しそうな番組で、イ課長さんのベトナムネタと重なる部分が多く、感動した次第。 憧れのベトナム。いつかきっと!デス。
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tohoiwanya at 2014-11-26 11:05
>昨夜再放送していたNHKの食の大紀行番組@ベトナム
カプメイさん: おおー、そんな美味しそうな番組やってたんですか、見なかった。 しかし全然知らなかったです。米を水に漬けて発酵させてから作ってたんだ! しかもあのナゾのヌードルがブンリウという名称だったとは。初めて知った(笑)。 「ハノイ ブンリウ」で検索してみましたけど、トマトを入れるって書いてあるから 間違いないでしょうね。そうか~あれはブンリウっていうモノだったんだ。 あのヌードルの名前は生涯わからないと思ってました(笑)。ありがとうございます。 ぜひベトナム行ってみて下さい。い い で す よ ~。 |
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