2015年 08月 13日

トゥクトゥク野郎・ルイ その3

さて、専属ドライバー・ルイのトゥクトゥクでホテルに戻った。
しかし商売熱心なルイだから、ここでもまた営業が始まるんだよ。

「お前、明日はどこ行くのさ?」
「あした?明日は、私は空港に行くでしょう」
「おっしゃ。空港までオレが連れてったる。フライトは何時だ?」
「えーとぉ・・・●時●分発です」

もうこの頃にはイ課長も「プノンペン滞在中は全てこいつの後ろに乗るとすっか」という気になってた。
重い荷物持ってトゥクトゥク探す手間が省けるしね。しかし価格交渉はしないとな。ここまでは
ルイの言い値をおおむね受け入れてたけど、そうそう甘い顔を続けるわけにもいかないぜ?

「空港までいくらですか?」
「10ドルだな。だって空港はすごく遠いんだぜ?片道10ドル」
イ課長はわざと大げさに顔をしかめて「ええええ〜?8ドルにしてください」と言ってみる。
「ノーー!バカ言うなよ、空港は遠いんだってば。10ドル!」
「私は今日あなたのトゥクトゥクに何度も乗りました。明日も乗ります。私はあなたにとって
 グッドカスタマー(いいお客)でしょう?あなたはグッドカスタマーに小さなディスカウントを
 与えるべきです。8ドル!オーケイ?イエイ!」そう言って握手を求めて手を差しだす。

一瞬つられてルイが握手しそうになったけど、ヤツは必死に思いとどまった(笑)。
「だめだめ!10ドル!いいだろ?な?オーケイ?イエイ!」と今度はヤツの方から手を差し出す。

こういう時、ついつられて握手しそうになるんだよ(握手したら交渉妥結のサインなのは万国共通)。
しかしイ課長も必死に思いとどまる。

「それでは9ドル。ナインダラー。オーケイ?イエイ!!」再び手を差し出すイ課長。
ちっきしょう〜って顔しながらもルイが握手してきた。9ドルで交渉妥結。せこい客だ(笑)。
(下の写真はフェラーリ号の後部座席から振り返って撮ったプノンペン風景)
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あとで調べたら、ホテルから空港まではホテルからトゥール・スレン往復よりちょっと遠いっぽい。
もしトゥール・スレン往復8ドルという価格が妥当なら、空港まで片道10ドルというルイの言い値は
それほどボッタクリではなかったことになる。

実はこの時、イ課長はルイとの価格交渉がちょっと楽しかった。
トゥクトゥクに乗るのは事前の価格交渉が面倒で、そもそもあんまり乗らないんだけど、
この時のルイとの価格交渉はなぜか楽しいと思ったんだよ。
(下の写真もフェラーリ号乗車中のショット。ミラーに小さくルイが写ってるね)
f0189467_14560542.jpg
 
ホテルから空港までの時間を逆算し、あした迎えに来てもらう時間を決めた。
しかし別れる前にちょっとやっておくことがある。

「あなたはメールアドレスを持っていますか?」とイ課長が尋ねた。
「ん?ああ、あるよ。これあげるよ」と言って名刺をくれた。メールアドレスも書いてある。
「オーケイ。私はこのアドレスにさっき撮ったあなたの写真を送るであろう」

この時ルイの顔はパッと嬉しさで輝いたね。すごくわかりやすかった(笑)。
まさかイ課長がそんなこと言ってくるとは予想してなかったみたいだ。おそらくこの時から
ルイはイ課長のことを「いいヤツじゃねぇか、おめぇ」と感じ始めたんじゃないかと思う。

「ほんと?ほんとに?じゃ、ここに送ってくれよ」
「オーケイ。私はのちほど写真を送るであろう」

こう言ってその日は別れた。
ホテルの部屋からさっそく前回載せた「愛機の前のルイの勇姿」の写真を送ったらすぐに
英語で返事が来て「イイ写真だ!」って喜んでる。
現地で撮った写真をすぐにモデルさんに送ってあげるとすごく喜ぶ。その喜ぶ様子を
現地にいるうちに知ることができるというのもまた嬉しいもんだ。

このあたりからルイとイ課長の話はだんだんと“友情物語”じみてくる(笑)。
翌日はヤツに空港まで送ってもらうわけだけど、続きはまた例によって次回。

 

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by tohoiwanya | 2015-08-13 01:04 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
Commented by みゅげ at 2015-08-14 21:32 x
うーーーん、イイ話だ・・・(^^♪《きっとたぶんこの先も(笑)》
Commented by tohoiwanya at 2015-08-15 00:54
>イイ話だ・・・(^^♪

みゅげさん:
次回・完結編もイイ話です。
その後ちょっと問題が発覚するんだけど、それはまた別の記事で・・(笑)。


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