2015年 10月 19日

MA60にご用心

前回記事の最後でバイヨン・エアの利用はよした方がいいんじゃないかと書いた、
その理由について説明しよう。特定航空会社を名指しして「使わない方がいい」と書くからには
しかるべき理由を示す責任がある。

実は今年行ったラオスでも似たようなケースがあったのだ。
ヴィエンチャンからルアンパバーンまで移動するにあたって、ラオス国営航空を使うか、それとも
ラオ・スカイウェイという新しい航空会社を使うか、選択肢は二つあった。

料金は国営航空が12,000円くらい、スカイウェイの方が6,000円くらいだったかな。
もちろんどちらも直行便で、所要時間も大差なし。そういうことなら普通だったら
迷わず安いラオ・スカイウェイの方を予約しただろう。

ただスカイウェイの使用機材でMA60という表示が目にとまった。聞いたことないねぇ?
どんな飛行機なんだろ?ということで何の気なしに「MA60」というワードで検索してみた。

まぁみなさんもためしにやってみてほしい。
Googleの検索結果の1ページめに並んだ見出しを見ただけでイ課長はあまりのヒドさに驚いた。

何だい?こりゃあ。すっごいねぇ~・・・こんな飛行機があるのかよ。
作ったはいいものの、客先から納入拒否されたり納入先で運航停止措置になってるのも
あるっていうんだから相当アブナい飛行機なんだと思われる。

見ればラオス国営航空の方は同じ路線にエアバスのジェット機を使ってるではないか。
それで6,000円くらいの違いならラオス国営航空に(というかエアバスに)乗るよ。
いかにイ課長が貧乏性丸出しのバカ男とはいえ、6,000円浮かすためにここまで評判の悪い飛行機に
乗るのはヤダな・・と考える程度の正気は保っている。
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それにしても恐るべきは中国製MA60の評判の悪さ、事故・トラブルの多さだ。
中国が実績づくりのためにこのオッカナい飛行機を開発途上国の航空会社に次々と無償供与
してるっつうから始末が悪い。だからMA60は貧しい国の航空会社ではけっこう使われてるんだよ。

その一つが、イ課長が乗るのをやめたラオ・スカイウェイ。
そしてもう一つが前回記事の最後に書いたバイヨン・エアなのである。
バイヨン・エアなら2000円弱というキョーイの低料金でプノンペンからシェムリアップまで行けるけど、
使用機材のところにはMA60というあまり見たくない文字が記載されている。

ヴィエンチャンからルアンパバーンに移動する時、空港の国内線待合室は基本的に一つしかなくて、
あっちのドアがラオ・スカイウェイ、こっちのドアがラオス国営航空って感じに分かれてるだけ。
だからラオ・スカイウェイの飛行機が停まってるのもよく見える。MA60らしきプロペラ機も見た。
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実際のところ、その日ラオスで飛行機が墜落したっていうニュースはなかったはずだから、
安いラオ・スカイウェイに乗ってたとしてもルアンパバーンまでは問題なく到着したんだろう。
しかしこればかりはねぇ・・後悔先に立たず、転ばぬ先の杖、君子危うきに近寄らず。
6,000円くらいの差なら確率的安全の方を買うよ。前に書いたように飛行機事故のリスクに対して
乗客はほぼ無力だけど、このくらいは自分でリスク回避しないとな。

ちなみに、このMA60を使ってる航空会社の一覧がWikipediaに出てる。
中国国内の聞いたこともない航空会社のほか、上述のバイヨンエア、ラオ・スカイウェイ、
そして、恐ろしいことにラオス国営航空もMA60を4機運用してるんだと!!

さすがにヴィエンチャン~ルアンパバーンみたいに外国人利用者の多い路線では使ってないけど
ラオスの田舎空港(ま、どこもそうなのだが)に行く路線ではMA60が使われているらしい。
他にもミャンマーやフィリピン、ネパール、インドネシア等々、アジアでの使用例は少なくない。
大手じゃなく、二番手・三番手以降の航空会社が買ってる(あるいは中国からもらった)ようだ。

イ課長は行った先の国の聞いたこともない航空会社を使う場合でも、使用機材なんてこれまで
ほとんど気にしたことはない。しかしこのMA60だけはさすがに乗るのやめとこうと思ったよ。

で、結局ラオス国営航空で行ったヴィエンチャン~ルアンパバーン。
もともと東京~大阪くらいしか離れてない上に使用機材は上で書いたようにエアバスのご立派なジェット機。
飛行時間はせいぜい40分くらいだったはずで、まさにアッという間に到着してしまった。
(下の写真はルアンパバーン着陸間近の風景)
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自分のブログで「この飛行機よした方がいい」なんて、ネガティヴな評判を広めるのは本意ではない。
しかしこの飛行機については知らん顔もできんだろうというわけで、リスク回避のために安い航空会社を
やめて高い方を選んだという、貧乏性イ課長には珍しいお話を書かせていただきました。

  
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by tohoiwanya | 2015-10-19 00:06 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(6)
Commented by Bきゅう at 2015-10-19 19:13 x
たしかにボーイングかエアバスだとうれしい。機体もそうですけど、知らない航空会社って、何がどうなるかわからない(本当に運行しているかわからない)と思いませんか。機体がよくても整備とパイロットが悪ければどうにもならない。このバイヨンエア、昨年できたばかりで、中国の幸福航空の出資会社だそーです。実績のない会社は避けたいです。
Commented by mahachai at 2015-10-19 21:46 x
ああMA60そして幸福航空!中国で乗りました〜
チェックインするとき何処にマイレージ加算できるか訊いたら「何処でもオッケー」という回答を頂いた素晴らしい会社でした。
乗り心地は普通だった気がしますが、選択肢があるなら新品のMA60より中古のATRに乗りたいですね。精神的に笑
Commented by tohoiwanya at 2015-10-20 00:05
>バイヨンエア、昨年できたばかりで、中国の幸福航空の出資会社

Bきゅうさん:
幸福航空ってどこかで目にした記憶が・・と思ったら、MA60で事故ッてたエアラインですな。
幸福航空って運行機材は全部国産っていうから、MA60のヘビーユーザーのはずで、
その出資会社であるバイヨン・エアもおそらく・・と考えられますな。調べてみると
昨年末に出来た会社みたいだから、去年私がカンボジアを旅行してた頃はまだ存在してない
航空会社だったんだ・・。
Commented by tohoiwanya at 2015-10-20 00:26
>ああMA60そして幸福航空!中国で乗りました〜

mahachaiさん:
おおお、それはまたよくご無事で(笑)。
調べてみると幸福航空って西安を拠点にしてるローカル航空会社なんですねぇ。
ATRは今回の旅行でルアンパバーンからチェンマイに行く時に乗ったんですけど、
「まぁMA60じゃないから大丈夫だろう」という、論理的によくわからない安心感があった(笑)。
Commented by hanatomo31 at 2015-10-22 00:10
怖い、こわすぎます。
夫はネパールもミャンマーもインドネシアもフィリピンも仕事で行く機会が割にあるので、
絶対に安い飛行機に乗ってはいかんよ、と言い含めておきます。
まともなエアラインの飛行機が取れなかった時には、延泊も致し方ないと私も思うことにします。
Commented by tohoiwanya at 2015-10-22 13:43
>夫はネパールもミャンマーもインドネシアもフィリピンも仕事で行く機会が割にあるので

ハナトモさん:
おおお、それはぜひ気を付けていただきたい。
ミャンマーとかインドネシアあたりで、しかも首都じゃなくローカルな場所に
行かなきゃいけないなんて場合、どうしても「聞いたこともない航空会社」に乗る確率が
高くなるんでしょうけど、しかしMA60は避けてもらいたいですよねー。
もっとも、私が乗ったATR72にしても今年台湾で墜落事故があったんだけど・・・
(あれはどうもパイロットミス説が有力らしい)


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