2015年 12月 28日

ラオスのあの人に御礼を言おう

イ課長は他人から何か恩義を受けたとか、助けてもらったといったような場合、
その恩義に応える、感謝を伝える、お礼を言うといったことを非常に重視する。

同じような気持ちは誰でも持つだろうけど、イ課長はその「持ち方」がやや強いようで、
「助けてもらったあの人に、ナンとしてでもお礼も言わねヴァ!」的な思いにとらわれる。
それができないと「あの時お礼を言わずに来てしまった・・」とずっと後悔するわけで、恩人に対して
御礼を言えるか言えないかは(やや大げさに言えば)その後の人生に抱える後悔が一つ増えるか、
増えないかという重大事なのだ、イ課長には。

さて、以前に書いたこの記事を覚えておられる方はいるだろうか?
この時(今はもう航空会社をバラすけど)ラオス国営航空のミス○○のおかげでイ課長は愚かなる自分の
愚かな予約ミスを救ってもらった。

「予約管理がその人の仕事なんだから、わざわざ御礼言うほどのことじゃない」と言えばそれまでだけど、
うけた恩義に対してお礼を言うことにやたらこだわるイ課長だから、ミス○○の勤務先であるヴィエンチャンの
ワッタイ空港を利用する時に何とかお礼の気持ちを伝えたいと思っていろいろ方法を検討した。

ミス○○ってのもナンだから、この記事では彼女の名前を仮にサタナハマ・ヤラワーンさんとしておこう。
コマーシャル・ディヴィジョンっつうから、ミス・ヤラワーンはラオス国営航空の営業部勤務なんだと思われる。
 
航空会社の社員で、一般の乗客が接する機会があるのは搭乗手続きカウンター職員か、あとは
機内のCAくらいだ。しかしそういう接客系業務を営業部員が担当してる可能性は低いんじゃないか?
しかしチェックインカウンターで「営業部のミス・ヤラワーンをここに呼んでほしい」と要求するのはムリがある。
彼女の仕事を邪魔する可能性が極めて高いからそれは避けねばならぬ。
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結局、ミス・ヤラワーンにジカに会うのは難いだろうという結論に達し、手紙作戦で行くことにした。
「アナタがアレンジしてくれた変更のおかげで私は今日こうしてルアンパバーンに行ける。本当にありがとう」
てなことを下手な英語で書き、サンリオのキーホルダーを同封し、表に「to Ms. Satanahama Yarawarn」と
宛名を書いた(繰り返すけど仮名だからね)。「同僚のミス・ヤラワーンにこれを渡して下さい」といって
ワッタイ空港のカウンター職員に託せば渡してくれるだろう。ラオス航空なら職員数もそうバカ多くないだろうし。

さてヴィエンチャンからルアンパバーンに向かう当日。
チェックインの時にかねて用意の封筒を取り出し、女性職員に「あなたはミス・ヤラワーンを知ってますか?」と
聞いたら知ってた。よっしゃー。彼女にこれを渡してくださいと言って封筒を託す。見事に計画通りである。
直接は会えないけど「あの時の乗客が感謝してる」ことは伝えられるだろう。

・・と言いたいところなのだが、事態はそうスンナリ終わらない。
待合室でしばらく飛行機を待ってたら、さっき手紙を託したカウンター職員がイ課長のところに来るではないか。
「私が知ってるミス・ヤラワーンは別の人だった。だからこの手紙は渡せない。ソーリー」といって手紙を返す。
うわ、ちょ、ちょっと待って。ここで返されても困る。しかしこのカウンター女性職員、人違いだとわかった後、
わざわざイ課長を探して返しに来てくれたわけだから、ある意味とても誠実だ。

「ミス・ヤラワーンに手紙を渡すために私はどうすれば・・?」
「そのヤラワーンはどこで働いてるの?」
「えーと・・(ゴソゴソ)・・コマーシャル・ディヴィジョンです」
「それならね、空港入口ワキにある航空券販売窓口、あそこにコマーシャル・ディヴィジョンの部員がいるわ」
「え?で、でも私はもう手荷物チェックを通過してしまいました。入口まで戻っていいのですか?」
「いいのいいの。大丈夫よ」

確かに彼女が指さす航空券売り場は待合室から見えるくらい近い(すごく小さい空港なんだよ)。
えいくそ、こうなったら仕方ない。一度通った金属探知機ワキを早足で逃げるように逆行し、エアチケットの
販売窓口に行き、そこにいた女性職員に声をかけた。大空港じゃまず許されん行為だわな。
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「あー、あなたはコマーシャル・ディヴィジョンにいるミス・ヤラワーンをご存知ですか?」
「・・?・・知ってるけど、彼女が働いてるのはあっちの別のビルよ」
「いや、この封筒を彼女に渡してください。読めば彼女はわかるはずです」
「・・オーケイ」

やれやれ。今度こそ大丈夫だろう。
再び金属探知機ワキを通って待合室に戻ろうとしたら「また探知機くぐれ」と言われる。めんどくせー。
すると今度はなぜかポケットの100円ライターがひっかかって没収されちまった。さっきは大丈夫だったのに。
金属探知機2回も通ったせいでライターとられちまったよ、トホホ。
(こういう人のために、ワッタイ空港の喫煙室にはヒモで結んだライターが置かれているのである)
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こうして何とかイ課長はミス・ヤラワーンへの手紙を託してルアンパバーン行き飛行機に乗ることができた。
果たしてあの手紙は彼女の手に渡ったのか?・・・大丈夫。ちゃんと届いたのである。
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手紙の最後の署名のところに自分のメールアドレスを書こうかと思った。
しかし考えてみりゃ彼女はイ課長のメアドはすでに知ってるわけだし、改めて書くまでもないか。
で、淡い期待をこめてイ課長のFacebookのアカウントURLを書いておいたんだけど、
ルアンパバーンに着いたら彼女からのリクエストが来てた。

ラオス大学を出て、現在ラオス国営航空に勤務するサタナハマ・ヤラワーンさん(仮名)。
写真を見るとまだホント若い。20代半ばくらいかなぁ?たいへん清楚な感じの美人である。

ラオス大学って、ラオスで唯一の国立大学・ラオス国立大学のことに違いない。
ミス・ヤラワーンはたぶんラオスの中じゃ恵まれた家のお嬢さんで、アタマも良くて、それに見合った
立派な教育を受けた人なんだと思われる。そして現在はラオス最大の航空会社に(そりゃまぁ
世界的に見りゃ弱小エアラインかもしれないけどさ)勤務してるわけだから、ラオスの女性の中でも
一握りしかいないエリート・レディと言っていいんだと思うよ。
 
直接お目にかかることはできなかったけど、何とか手紙で御礼を言うことができたから、とりあえず良かった。
「あの時助けてもらった人がいる空港から飛行機乗ったのに御礼も言わずに来てしまった・・」という
後悔&ザンキの念を抱くことなく、2016年も前向きな気分で過ごせそうな(笑)イ課長なのでありました。

 
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by tohoiwanya | 2015-12-28 00:32 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2015-12-28 08:16 x
Bきゅうだったら、お客様係あてにお礼しますよお。そうすれば、その人の仕事上の評価が上がるかもしれないから。
Commented by tohoiwanya at 2015-12-28 21:59
>Bきゅうだったら、お客様係あてにお礼しますよお

Bきゅうさん:
あーなるほど、お客様係ねぇ・・・それは全く考えてなかった。
ラオス国営航空も探せばカスタマーセンターみたいなのがあったんだろうなぁ。
ワッタイ空港に彼女が勤務してることはわかってたから、本人に御礼を(手紙だけど)
することと、日本のお土産(サンリオのキーホルダーだけど)を渡すことしか
考えてなかったス・・・。
Commented by 権左衛門 at 2015-12-29 01:47 x
おお〜!連絡取れたんですね!
気になってたんですよ。
心がほんわかしました。
今年も楽しく拝読いたしました。来年も楽しみにしています。
早いですけど、良いお年をお迎えください。
Commented by tohoiwanya at 2015-12-30 12:31
>おお〜!連絡取れたんですね!

権左衛門さん:
空港のどこかで働いてるということはわかってたんですけど、もしその空港が
JFKやヒースローだったらお手上げ。小さなヴィエンチャンの空港で良かった。

年内に恒例ネタであと一回更新する予定で、年明け最初の更新もまた
恒例のアレになる予定。年末年始は恒例ネタが多いです(笑)。
お読みいただきありがとうございました。
権左衛門さんもどうぞ良い年をお迎え下さい。


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