2016年 02月 29日

サイゴンにおける定位置

イ課長は2013年、14年と連続してサイゴンに行った。
とは言っても二回ともたかだか2泊3日だし、到着は毎回夜だし、3日めは朝から別の町に
移動しなきゃいけないし、実質的なサイゴン滞在・観光時間なんてホントに少ない。
サイゴンで「おなじみの場所」なんてそれほどあるわけじゃない。

しかし、マジェスティック・ホテルのテラスバーはイ課長にとって「サイゴンのいつもの場所」に
なりつつあるかも。2013年に初めて行き、2014年にもまた飽きもせず行ってしまった。
f0189467_02002790.jpg
 
コロニアル建築散歩からいったんホテルに戻ってシャワー浴びて、でもまだ夜のバイクツアーまでは
時間があった。どっか行こうかなぁと考え、またマジェスティック・ホテルに行く気になった。
別に何があるってわけでもなく、ビール代も高いんだけどさ(笑)。

一人旅してて、一人旅の旅情をしみじみと感じる時間って実は意外と少ない。
遺跡だの名所旧跡を見学してる時は見て、驚いて、写真撮って・・っていうのに忙しいわけだし、
移動の間でもいろんな不安要素の確認(道、間違えてないか?バス乗り間違えていないか?etc..)が必要で、
ぼんやりと「ああワタシはいま異国に一人・・」的な旅情に浸っていられる時間ってそう長くない。

ところが、メシ食うとかビール飲むとかでゆっくり一人でどこかのテーブルについてる時間って
大体の場合、そういう不安感からは解放された状態ってことが多い。しかも話し相手は誰もいないから
テーブルから眺める風景をみながら、しばし孤独な物思いにふけることが多い。
「一人じゃつまんないじゃん」って言う人もいるけど、イ課長はそういう時間がけっこう好きだ。
f0189467_02005735.jpg
 
イ課長がこのテラスバーに来るのが好きなのも、そういう感慨に浸る場所としてイイからだろうな、きっと。
すごく眺めがいい上に、すごく静かなんだよね、ここは。
f0189467_02002727.jpg
 
昼間、あるいは夜にこのテラスバーがどの程度混むのかイ課長は知らない。
しかし、夕方ちょっと前くらいの時刻は大体空いてるようで、客はほとんどいない。BGMもなくて、
大都会サイゴンのかすかなざわめきが聞こえてくる程度。そういう場所に話し相手もなく一人でいると、
ホントに静かで、自分はいま一人で外国にいるんだなぁって気になる。一人旅ならではの時間だ。
f0189467_02002736.jpg
 
ちびちびとビールを飲みながら、去年も眺めたサイゴン川対岸の広大な未開発エリアを眺める。
この数時間後、夜のバイクツアーでこの未開発の2区からコッチを眺めることになるわけだけど、
この時はそんなことも知らない。近藤紘一と沢木耕太郎がしみじみと眺めた眺望を、イ課長もまた
しみじみと眺め、孤独なサイゴン旅情に浸る。

お、何てこった。虹だ。
薄くて写真じゃわかりづらいだろうけど、写真の左上から右下の方向に虹が出てた。
f0189467_02005762.jpg
 
2013年に初めて来て、イ課長はベトナムという国がなぜか気に入った。
その翌年にまたこうしてベトナムに来て、“サイゴンの定位置”でビールを飲んだわけなんだけど、
ベトナムの側でも「オマエまた来たのか、んじゃまぁ虹でも見せてやるよ」って言ってくれたようで
ちょっと嬉しかった(←バカ)。
f0189467_02005786.jpg
 
イ課長が今後またサイゴンに行くことがあるかどうかはわからない。
しかし、もし行くことがあればイ課長はきっとまたこの“サイゴンの定位置”に理由もなく行って、
ビール飲んで、しみじみとベトナム旅情に浸るんだろう、きっと。

  
[PR]

by tohoiwanya | 2016-02-29 00:16 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
Commented by Bきゅう at 2016-02-29 21:46 x
おちついていて、景色がよくてよいですねえ。Bきゅう、昔は、市場とか好きでしたが、最近は衛生上の問題から、こういうところのほうを好むかも。ベトナムに行ったら寄りたいですう。
Commented by tohoiwanya at 2016-03-01 16:09
>ベトナムに行ったら寄りたいですう

Bきゅうさん:
サイゴンって暑くて、どこも人やバイクや車がいっぱいで、活気と騒音に満ちてる。
そういうところを歩き回った果てにここで一人になると、その静けさがホントに嬉しい。
ベトナムにおこしの際はぜひマジェスティックホテルのテラスバーにおこしやす。
(これだけホメたんだから、マジェスティックから無料宿泊券でも送ってこないだろうか・・)


<< トンレサップ湖というところ【その1】      国民感情というもの >>