2016年 04月 25日

タイ文字の読み方にぶったまげる

こうなったからには「タイ語難しすぎ」って話をもう一つ続けちゃうぞ。
これは昨年タイに行った時の経験。
(ヲイ、百年市場はどうなったのだ?百年市場わッ!?)

ご存知のようにタイ語の文字って複雑怪奇なグニュグニュ文字だ。
ガイジンには読めっこないし、書くなんて芸当はさらに不可能。従って、イ課長もこれまで
「話す」ことは多少トライしたけど、タイ語の読み書きなんてハナからあきらめてた。

それでもニンゲン慣れというのは恐ろしいもんで、何度かタイに行ってタイ語に接してるうちに
一つだけタイ語の文字を判読できるようになってきたのだ。それはこれ。


      บาท


何かの切符とか買うと、料金のアラビア数字のあとにこの3文字が必ず書かれている。
ははぁ~・・・ってことは、この3文字が「バーツ」という単語に違いない。
数字のあとに続く3文字ってのは推測しやすいよね。
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最初の はアルファベット小文字の u に似てるし、3文字めは n に似てる。真ん中のやつは
小文字の r を左右逆にしたような感じだ・・・ふむ、これならイ課長にだって書けそうだ。

この書き方でタイ人がちゃんと読んでくれるかどうか、実験したくなった。
そこでマッサージ屋に入った時、「私は一つだけタイ語が書ける!」と施術者のお姉さんに力強く宣言して
サッソウと上の3文字を紙に書いてみせた。

そのお姉さん、イ課長の書いたタイ語を見てちゃんと「バーツ!」と読むではないか。素晴らしい。
イ課長がタイ人との文字コミュニケーションに初めて成功した記念すべき瞬間。ヘレン・ケラーが井戸の水に触れて
初めて「うおら・・・うおら・・」と言った時のような感動だ(やや大げさ)。

そのお姉さん、親切心で3文字の個々の読み方をイ課長に教えようとしてくれた。
「バーツ」を日本語で3文字に分解したら、「ば  あ(ー) つ」って読み方になるよな。
英語3文字だったらさしずめBATって感じだろうから、バラして読めば「ビー、エー、ティー」。
ドイツ語だったら「ベー アー テー」だ。さて、ではタイ語ではこの3文字をどう読むのか?

その読み方を聞いた時、イ課長はあまりの難しさに耳を疑い、驚きすぎてとても覚えられなかった。
つうか、それ、ホントに「文字の読み方」なの?ワザと難しく言ってからかってない?とすら思った。
とにかく「ば あ つ」とか、「ビー エー ティー」とか、そういうんじゃないの。もっとずっと長い。
どのくらい長いかって?要するに一度や二度聞いただけじゃとても覚えられないくらい長いんだよ。

「あの時、あのお姉さんは何て言ったのか?」をその後いろいろ調べてみた。
おそらく下のように言ったんじゃないかと思うんだよね。もしかすると間違ってるかもしれんが。

ぼーばぃまーぃ あー とーたはーん

「バーツ」って単語より、それを構成する文字の読み方の方が長いっつうんだから呆れるじゃねぇか。
だがタイ語の文字について調べていくうちに、タイ文字には恐るべき暗黒の深淵があることがわかってきた。

 บาท の真ん中の  は母音で、これは「あー」って音みたいだ。
「バーツ」という単語を構成する3文字の真ん中が「あー」というのはすごくよくわかる。
問題は1文字めと3文字めの子音で、 がボーバィマーイ、  がトータハーンって読むらしい。
なんで文字一つの読み方がそんなに長いのだ?タイ語。

さらに恐ろしいことに、子音の長い読み方には全部意味(!)があるみたいなんだよ。
ボーバィマーィは「木の葉のボー」、トータハーンは「兵隊のトー」なんていう意味が。
タイ語の子音一覧を見ると、子音すべてに長い読み方があり、意味の“和訳”がついてる。たとえば・・・
: ドーチャダー(冠のドー)」
: コークワーィ(水牛のコー)」
: トーモントー(モントー夫人のトー)」 ・・・モントー夫人ってナニさ?教えてくれ、タイ語!

英語で、たとえば IKACHO という単語のスペルを口頭で説明しようとする時、よくこんな言い方をする。

I for Indiana, K for Kansas, A for Arizona・・・(インディアナのI、カンザスのK、アリゾナのA・・)

タイ語じゃこういう言い方が、「言い方」としてではなく文字の「読み方」になってるっていうんだから
もう驚きのあまり腰が抜けるってもんだ。
このやり方を「ばあつ」という日本語の3文字に当てはめると、こんな読み方になるってことだよな。

ばあつ: ばんそうこうのば、あー、つきのわぐまのつ

単語を覚えるより子音の読み方(と、その意味)を覚える方が難しいって、いったいドウいうことヨ?

タイ語には子音が42あるらしい。
だから、同じ「トー」でも「モントー夫人のトー」「亀のトー」「兵隊のトー」みたいに区別する必要が生じて
「○○の○○」って読み方になったと推測されるが、それにしたって・・難しいにもホドがあるぞ、タイ語。

外国語を勉強する場合、普通はまずその言語の文字+読み方を覚えることから始めるはずだ。
日本語だったら「あいうえお」、英語だったら「A、B、C」・・たぶんどんな外国語の勉強でも
最初はソコからスタートすると思うんだよ。タイ語だってそのはずだ。
つまりだ、「ホーノックフーク(フクロウのホー)」だの「ポーサムパォ(ジャンク船のポー)」なんて読み方をだよ?
微妙に異なるグニュグニュ文字とセットで42個(プラス母音)覚えるところから始めないといけないわけだ。それって・・・
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イ課長はここ数年でタイに何度か行った。行けば「タイ語が少しでもわかればなぁ」と思うこともある。
初歩だけでも勉強しておけば有用なんじゃないかと思ったこともあったが・・・

しかしね、あっしは悟りやした。残された生涯すべて捧げてもあっしにゃタイ語はムリでござんす。
あんな難しい文字と読み方を42個覚えるだけでも手に余るのに、それでやっと「子音を覚えただけ」って・・・
その先、さらに単語だの文法だのナントカ記号だの勉強しようって頃にはとっくに骨になってやすよ。
もうこの際、読み書きはスッパリあきらめてスピーキングに注力してぇと思いやす、へぇ。たとえ
「タラート」すらなかなか通じないヘタクソでも、あっしに残された道はそれしかねぇようで・・・。

 
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by tohoiwanya | 2016-04-25 00:08 | 2015.09 ラオス・タイ旅行 | Comments(4)
Commented by ふじっこ at 2016-04-25 08:01 x
恐るべし。タイ語。。。
そんなシステムだったとは!!

スワンナプーム空港には乗り継ぎを入れたら20回以上は行っているはずなのですが、あんなにゆっくり話しているアナウンスもさっぱり聞き分けられません。。。でも、前回記事の発声の話は妙に納得でした。鼻にかかったポヤンとした感じ、耳に心地よくて結構好きです。

本棚のどこかに、友人がくれたタイ語入門CD付が眠っているはずなので紐解いてみようかしら。絶対わからないと思いますがΣ(>Д<)
Commented by orchid.titi at 2016-04-25 09:38 x
5回目位のバンコク旅行の前に、これからもタイには行き続けるだろうから、いっちょタイ語でも勉強すっかと思いまして、CD付き書籍を購入しました。でも、さっぱり解らず(笑)本をパラパラ捲るだけで、CDだけを繰り返し聴いてました。

その中で1番耳に残ったのが、書かれている「ぼーばいまーい」だったんです。それでバンコクに行った際に、顔見知りのタイ人に「俺、タイ語ひとつ覚えたよ」と話してみせました(笑)普段、バンコクでは英語でしか会話しないんですが、そのタイ人が「この言葉は木の葉のなんちゃらかんちゃら」って説明してくれたんですが、なんちゃらかんちゃらの部分が英語でも何を言ってるか解らなくて(笑)今日、イ課長の説明で疑問が氷解しました。恐らく、なんちゃらかんちゃらは、子音についての説明だったんですね(笑)
Commented by tohoiwanya at 2016-04-25 13:09
>そんなシステムだったとは!!

ふじっこさん:
私が調べた感じだと、タイ語の子音は全部「オ行」みたいなんですよ。
つまり「●●のター」とか「●●のテー」なんて子音は皆無で、
ぜーんぶ「●●のトー」しかない。「●●のトー」だけで5~6種類はあるみたい。
幼児のうちならスポンジが水を吸うように覚えられるのかもしれないけど、
脳が軟化しつつあるオッサンにはとてもムリっす(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2016-04-25 13:15
>タイ人が「この言葉は木の葉のなんちゃらかんちゃら」って説明してくれたんですが

orchid.titiさん:
タイ語の子音がぜんぶ「●●の○○」方式で、ボーバイマーイ=木の葉のボー だとすると
バイマーイ=木の葉ってことに・・なりますよねぇ。同様にトータハーン=兵隊のトー である以上
タハーン=兵隊なんだろうという推測が成り立つ。つまり42の文字の読み方を覚えると
そのまま42の単語を覚えることになる・・んだと思うんですよ。
私は木の葉と兵隊は覚えたから、あと40・・・ムリっす(笑)。


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