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2016年 07月 10日

世界で最も静かな首都

のんびりラオスの記事を続けよう。イギリスに送った払い戻し要求メールの返事は来ねぇし・・・。

パトゥーサイタート・ルアンの記事の中でも触れたけど、イ課長はヴィエンチャンを歩き回って
その人の少なさにホトホト感心した。この町に行った人はみんな同じ感想を持つようで、
「世界一静かな首都」なんて言われてるらしいんだよ。
ほかにも「世界一何もない首都」とか「世界一ショボい首都」とか、けっこうな言われよう。
世界で最も静かな首都_f0189467_13250542.jpg
 
まぁ「静か」「何もない」「ショボい」という評価は、基本的にはどれも否定できないものばかりだ。
圧倒的観光物件があるわけじゃないし、名物料理もないし、ナイトスポットなんてものも(たぶん)ない。
観光客という立場で考えれば「世界一何もない首都」と言いたくなる気持ちは理解できる。
そもそも「観光客用にセッティングされた」ってブブンがほとんどない町だと考えた方がいい。

しかしイ課長にとってはヴィエンチャンって意外と居心地よかったんだよ。
見るべきものは確かに少ない。それでも居心地はよかった。その理由はまさに「人が少ないから」に他ならない。

パトゥーサイやタート・ルアンでは何度も「ガイジン観光客、オレしかいないな・・」と感じた。
これって実はスゴいことで、バンコクやハノイの観光スポットで外人観光客が自分だけなんて状況
まずあり得ない。同じラオスでもルアンパバーンだったらこれまたあり得ない。そのせいか、
ヴィエンチャンでは東南アジアで過去経験したことのない気分になることがママあった。

要するに自分だけがムキだしの状態で、たった一人ポツンと外国にいるような気分・・とでもいうか・・。
自分と同じガイジン観光客だらけのルアンパバーンとかシェムリアップみたいな観光の町でも、
バンコクやサイゴンみたいな大都市でもこんな気分、あまり感じたことがない。
世界で最も静かな首都_f0189467_13250588.jpg
 
ヴィエンチャンじゃガイジン観光客が少ないどころか「あたりに人が誰もいないな・・」って状況すら
けっこうあった。特に早朝のヴィエンチャンを歩いた時なんて、あまりに人が少なくて静かで、ちょっと
非現実的ですらあったよ。でも危険だとかコワいという感じは全然ないの。ラオスの治安上のリスクって
おそらく東南アジアの中じゃ低いと思う。あまり緊張する必要がない町って感じなのだ。

前に書いたことがあるけど、ラオスって、そもそも国の人口がびっくりするほど少い。
(約690万人。これはタイの1/10、カンボジアの半分以下)当然首都ヴィエンチャンの人口密度だって
低いはずだ。そこでデータを捜してみた。ヴィエンチャン特別市の人口密度ってこうなのだ。

  人口密度:206.8人/km² (データはWikipediaから引用)

これを周辺の東南アジア諸国主要都市の人口密度データと比べてみよう。圧倒的な差があるのは
わかりきってるが、比較対象はバンコク、サイゴン、ハノイ、プノンペンという、イ課長が行った4都市にしよう。
データは同じくWikipediaのもので、カッコ内は「ヴィエンチャンの約何倍か」を示す数字ね。

    バンコク   5,258.6人/km² (25倍)
    サイゴン   3,531人/km²  (17倍)
    プノンペン  3,293.6人/km² (15倍)
    ハ ノ イ    1,943人/km²  (9.4倍)


うーーむ・・・予想されたことだがホントにすごい差だ。
ポル・ポト派によって一度はゴーストタウンにさせられたプノンペンだって今やヴィエンチャンの15倍。
バンコクなんて25倍っつうからスゴい。バンコクなら25人いるスペースに、ヴィエンチャンは1人だよ?
満員電車とガラ空きの電車くらいの違いだ。これまで東南アジアで「満員電車みたいな街」に慣れて、
いきなり「ガラ空きの電車みたいな町」に来りゃ、その静かさ・のどかさは感動的ですらある。

ヴィエンチャンのヘソ、観光客が集まる(らしい)ナンプー広場ですら、イ課長が行った時はこのアリサマ。
全然人影がないではないか。ま、晩メシ時になればさすがに少しは賑わうんだと思うが・・・。
世界で最も静かな首都_f0189467_13250511.jpg
 
「世界一静かな首都」とか「世界一何もない首都」といった評価はイ課長も基本的に賛成する。
個人的にはヴィエンチャンは今後もずっとそうであって欲しいとも思う気持ちもある。

人が少なくて、静かで、のどかで、緊張する必要があまりない町・ヴィエンチャン。
イ課長はこの町に一泊しかしなかったけど、とにかく居心地よかったし好感も抱いている。
できればヴィエンチャンの魅力をこのブログで伝えていきたい。そうたくさんはないかもしれんが(笑)。
パトゥーサイ、タート・ルアンの「両横綱」以外にも行った場所はあるから、書いて行こうと思うのである。

  
 


by tohoiwanya | 2016-07-10 00:19 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2016-07-10 18:36 x
そんなに静かなんですかあ。落ち着いていてよさそうですね。Bきゅうの行ってみたい国の1つにブータンがあるのですが、ブータンもそんな感じなのかなー。
Commented by tohoiwanya at 2016-07-11 09:33
>そんなに静かなんですかあ

Bきゅうさん:
人が少なくて、静かでしたねぇ。
ラオスに滞在したあと、チェンマイに移動してサンデーマーケット行ったら
人も多い上にあちこちで音楽かけてて、それはもう賑やかなんだけど、
「ああ、そういやラオスじゃドコ行っても音楽なんてかかってなかった・・」と思い出して
ラオスとタイの静けさの差に改めて思い至りました。
Commented by piki at 2016-07-16 20:11 x
一番最初の写真をみると、
ああいうところに、行ってみたい気がします。
あの高度、どこから撮られたんでしょうか。

あとの写真は、普通の東南アジアって
感じですけど
Commented by tohoiwanya at 2016-07-18 13:01
>あの高度、どこから撮られたんでしょうか

ぴきさん:
これはですね、6月10日の記事に書いたパトゥーサイの上から撮ったんです。
ヴィエンチャンってそもそもあんまり高い建物がなくて、パトゥーサイにしたって
そう大した高さじゃないけど(たぶん5〜6階くらいかな)、登ってみると
ヴィエンチャンの平べったさがよくわかる。


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