2016年 07月 18日

ラオスのカオ・チー・サイ・クアン

さぁて御立ち会い。
本日の食い物記事はなぜか突然、江戸時代の大道商人の口上風に書こうと思い至った。
理由?理由などござらぬ。書き手がフとそういう気分になっただけのこと。大道商人の口上というと、
蝦蟇の油売りが有名でござるが、なにぶん本日は異国のネタゆえ、蝦蟇の油に比べると口上の中にいささか
カタカナが多くなるのはご愛嬌とお見逃しいただきたい。

さて御立ち会いッ!
イタリアのパニーニ、スペインのボカディージョ、トルコのサバサンドから米国のホットドッグに至るまで、
世界にはその国ならではの美味いサンドイッチが数多ござる。そもそもパンは毛唐・南蛮人の主食なるがゆえ
欧米でサンドイッチ文化が花開くのは当然。だが米を主食とするアジアは事情が違うと思っている御仁はないか?
なーんのなんの。アジアにもおいしいサンドイッチはあーる!ことに東南アジアの旧フランス植民地では
フランスパン文化と現地食文化が見事に融合合体した、美味なるバゲットサンドが供されるのでござる。

東南アジア風バゲットサンド、まず有名なのはかの越南、ベトナム国のバイン・ミーでござろう。
フランスパンに各種ペーストなどを塗り、肉だ野菜だと盛大にはさんで最後はヌクマムひと垂らし。
これがまーこーとーにー美味とされておるが、愚かなるイ課長、ベトナムに行くとつい麺食いに走ってしまい、
ベトナム名物バイン・ミーを未だ食したことがござらぬ。

それでは紹介になっとらんではないかと思うのは気が早いぞ?御立ち会い。
ご安心あれ。フランスパンを使った東南アジア風サンドイッチはベトナム以外にもあーる。
その名をカオ・チー・サイ・クアン!んん?妙な名前で覚えられぬとな?なーにご心配めさるな。
拙者とてそんな名称であることは帰国後に知ったくらいで、現地でこれを食せし時は勝手に
「ラオサンド」などと呼んでおった。名称など二次的・三次的問題でござるよ。

このカオ・チー・サイ・クアン、重要なのは名ではなく、その味と食べごたえ。
美味でござる。しかもなかなかのボリュームでござる。食えば腹にズンと落ちる腹もちの良さ。
日本のヤワなコンビニサンドイッチなど比較にならぬその力量。隠れたる東南アジア名物サンド。
本日は写真つきでご紹介致そうではないか。
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イ課長がこのカオ・チー・サイ・クアンを食せしは、この江戸よりはる~~か南に下ったラオス国は
世界遺産の町ルアンパバーン。この町のメインストリートであるシーサワンウォン通りの交差点に行けば
サンドイッチを売るテント屋台がずらぁ~り軒を連ねておる。さっそく食してみようではござらぬか。
東南アジア風フランスパンのサンドイッチに、ホレこのように南蛮人どもも群がっておるぞ。
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このサンドイッチ。中にどんな具をさむかで値段は変わるが、基本的な組み合わせはちゃーんと
看板に出ておるから心配ご無用。拙者も看板にあったパターンの中からベーコンと卵というベーシックなる
組み合わせをチョイス、さらにノドを湿すためにマンゴージュースを注文いたした次第。
ここらのテント屋台はすべてカオ・チー・サイ・クアンと各種フルーツジュースを商っておるのでござる。
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おおっ サンドイッチより先にまずマンゴージュースが。
暑さで汗ダクになったところに冷えたマンゴージュースはまーさーにー甘露の味わい。たとえようがござらぬ。
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と言ってる間に、うむ、サンドイッチの方も完成致したか。よし、こちらに持て。
うむむ、小ぶりのバゲット1本使い、中に様々な具をドサドサとはさんだものを真ん中で一刀両断とは。
御貴殿かなりの使い手とお見受け・・・などと戯言を言う余裕のあらばこそ。腹が減りノドも渇いておったイ課長、
かろうじて写真を一枚撮るや、わき目もふらずガツガツと食い始めてしまってのう。いや面目ない。
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ウム・・いやしかしこれは美味。やはり美味なるパンのある国に美味なるサンドイッチは必然的に生まれて
くるのでござろう。本場パリのバゲットサンドは外の皮がパリパリで、これをガブリと食おうものなら
パンくずはパラパラ落ちるわ、それを目当てのハトどもが寄ってくるわで慌ただしゅうござったが、
ラオスのフランスパンは少しモッチリしておってその食感まことに結構。ヌクマム等のアジア系調味料を
使っているかどうか味だけでは判然と致さぬくらいで、使っているとしてもごく少量と推量される。
この辺は多少南蛮人向けアレンジかもしれぬ。

ただ、このカオ・チー・サイ・クアン、食べ方がいささか難しゅうでござる。
食い進んでいくと最後の方では必ず具がはみだし、それを防ぐためにあっちを押さえ、こっちを収め・・
しまいには手がベトベトになるのでござる(笑)。写真にもあるように、店の方でも客の「手をふくニーズ」が
高いことは見越して卓上ティッシュを用意しておるが、拙者もこのティッシュをかなり大量消費致した次第。

さてお立ち会い。
このうまいカオ・チー・サイ・クアンと冷たいマンゴーシェーク、〆てその価はいかほどと思し召しか?
サンドイッチが15,000キープ、シェークが10,000キープで、日本の金子になおせば両者足して380円と
いったところでござろうかの。これを聞いて「貧しい国にしては安からぬ価」と思ったなら貴殿はなかなか鋭い。
実はラオスという国、その貧しさのわりに物価は高いとされているのでござる。

なぜ貧しい国なのに物価が高いのか?物価が高くてラオス国民はどのように暮らしていけるのか?
その辺の経済問題はまた後日たっぷり申し上げることとして、本日の御題「ルアンパバーンにて
美味なるカオ・チー・サイ・クアンを食らう」の段はこれにて。御免ッ!


・・・ああ、投げ銭放り銭はご無用に願いたい。
なに?拙者のサインとな?あーこれ、押すでない。並んで並んで。

  
 
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by tohoiwanya | 2016-07-18 22:16 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
Commented by ふじっこ at 2016-07-19 18:09 x
コンチハー。

カオチー!!
多分、私も同じ店で食べた気がします(^_^)
爽やかな白と青のシマシマに見覚えが。
帰ったら写真をほじくりかえしてみよう。。。

ものすごくおいしかった覚えはあるんですが、その後ベトナムの方を食べまくったので、具やら味やらの記憶が上書きされてしまいました
Σ(>Д<)
これはもう一度食べに行かねば。。。
ラオス、凄くツボだったんですが、ラオ航空の運賃が結構高くて、リピートするのいつも躊躇しちゃうんですよね。違う行き方も研究してみようかなぁ。
Commented by tohoiwanya at 2016-07-20 15:18
>多分、私も同じ店で食べた気がします(^_^)

ふじっこさん:
たぶん同じ店・・というか、同じ場所だと思いますよ。あそこは同じようなテント張りの
サンドイッチ屋台がズラッと並んでるし、ルアンパバーンに行った観光客なら
あの辺は必ず通るはず。

私もラオスはまた行きたいけど、マトモそうな航空会社はラオス国営航空しかないし、
まぁ今度行く時はバンコク経由で直接ルアンパバーンに、タイの航空会社探して
乗るしかないかなぁ・・でもその前にベトナムにもう一度行って、バイン・ミーを
ワシワシ食いたいしなぁ・・ああ東南アジアでやりたいことが多くて
会社勤めなんかしてるヒマない(笑)。
Commented by Bきゅう at 2016-07-21 20:42 x
ノリノリだね。でも、ここまで長く書くのは大変そう。ラオスの生ものは、お腹壊す感じぢゃなかったのでしょうか。とか、A型肝炎とか怖い感じでもない?
Commented by tohoiwanya at 2016-07-22 10:39
>ラオスの生ものは、お腹壊す感じぢゃなかったのでしょうか

Bきゅうさん:
この時はハラ減ってたもんで、そういうリスク評価をほとんどしないまま
ムサボリ食っちゃったけど、結果的には大丈夫でしたねぇ。
ひょっとするとサンドイッチみたいなものの方が、溜め水でハシや食器を洗って
何度も使うヌードル系の屋台モノよりリスクは低いのかもしれないけど、
断言はできないっす。すみません。


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