2016年 07月 24日
おなじみの床屋ネタ。 海外床屋フェチのイ課長だから、出発時に髪が伸びた状態になるように調整する。 これって、もしかすると闘牛のウシの管理に通じるところがあるかもしれん(←論理の飛躍)。 あのウシって暗くて狭いところにずーーーっと押し込まれ続けて、ストレスとフラストレーションを 最大限貯めた状態に置かれる(らしい)。そしていきなりバンッ!と扉が開いて明るく広大な 闘牛場に放り出される。そりゃもうウシさんにすればうがーーッ!!と理由もなく興奮して場内を 走り回り、動いてるもの見りゃ赤い布だろうが闘牛士だろうがガンガン突進したくなるわけ。 イ課長も、髪が伸びた状態で暑い国に来て歩き回ってるとウシと似た状態になる。 うがーーッ!暑い!もうヤだ!1秒でも早くこのウザい髪を刈りてぇ!ガリガリ短くしてぇ!という 強烈な散髪衝動がタギッた状態になる。こうなるとウシと大差なくて、アトサキ考えずに 目についた床屋に突入したくなるのだ。 ところが世界の多くの町と同様、ヴィエンチャンも床屋を捜して歩くと、ないんだコレが(笑)。 何でねぇんだ?こっちは切りたくて刈りたくてウズウズしてんのにさぁ。もしかするとラオスには トリコロールくるくる型の典型的床屋って業態は存在しないのかな? マッサージとかフェイシャルとかって言葉と共にヘアカットと看板に書かれた店があった。 女性向け美容院っぽいけど、この際髪切れりゃドコでもいいから突入した(ほら、何せウシだから)。 だがしかし女性店主は「あと1時間待つ」とか言いやがる。店内の様子もどう見てもエステサロン。 まぁココはさすがにヤメておこう。 人気のないナンプー広場を通り抜けてなおも歩いてたら・・おお、やっとありました床屋。 男女どっちでも対応のヘアサロンって感じの店だ。店の前で男の人が新聞読んでたから 頭をチョキチョキするジェスチャーしたら、店内に入れと言ってくれた。 頭を刈るのはこの新聞読んでたおじさんではなく、奥さんの方らしい。 奥さんとしては当然作業の前にどのくらい短く?と質問してくる。一方、タギッた牛としては いつものように「ココとココ、ベリーショート!ここ、ショート!」とテキトウな英語で注文を出し、 さらに「マシン!うぃ~ん!」と、これまたいつもの電気バリカンGOサイン。 奥さん、さっそく電気バリカンで刈り始めた。髪を赤く染めたりしてなかなかオシャレな奥さんだ。 しばらく刈ったところで「このくらいの感じ?」って顔して確認してくる。うーん・・暑いからなぁ・・ さらにもうちょっと短くしてほしいと希望を出した。 すると奥さん、「No.2、OK?」みたいなことを聞いてきた。ナンバー2?・・なにそれ? まぁいいよ。何だかわかんないけどOKだよ。ウシだからすべて超イイカゲンなのだ(笑)。 今にして思うとあのNo.2っていうのは、電気バリカンの短さのことだったと推定される。 電気バリカンで可能な二番目の短さっていう意味でNo.2って言ったと思うんだよね。この奥さん、 バリカンを少しカチカチいじって再び刈り始めたから、たぶんそうだと思う。 奥さんは携帯で誰かと話したりして、リラックスした状態でガリガリとイ課長の髪を刈る。 うおーーいいねー。これは短い。まさに坊主刈り。こりゃいい。涼しい。気持ちイイ。 髪が短くなるにつれて興奮したウシ状態から、だんだん分別ある旅行者に戻っていく(笑)。 いやーサッパリした。コープチャイ(ありがとう)。 ちなみに、料金は50,000キープ。日本円で750円くらい。前年のサイゴンの床屋とほぼ同額だ。 前に書いたようにラオスの物価は決して安くないけど、一方でボッタクリ確率がほぼゼロだったことを 考え合わせると50,000キープがあの店の標準料金だったと思われる。 最後に一家の写真を撮らせてもらった。冒頭に載せた写真はこの後撮ったんだけど、この娘が 店の前で遊んでるね。 さすがNo.2の威力というべきか、この時はホントに短くしてもらって嬉しかった。これまで海外の床屋に たくさん行ったけど、ここまで短く刈ってもらったのは初めてかも。嬉しさのあまり ルアンパバーンのホテルの鏡でセルフ記念写真撮っちまったぜ(見苦しいので下半分はカット)。 東南アジアの旅の初日、ヴィエンチャンで見事サッパリ頭にしてもらったおかげで、この後も続いた 暑い国での旅がラクだったよ。サンキュウ、奥さん。
by tohoiwanya
| 2016-07-24 23:38
| 2015.09 東南アジア旅行
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Comments(10)
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カプメイ
at 2016-07-25 00:11
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待ってました!
いいですねぇ~~。サッパリスッキリで羨ましい。 床屋の奥さんも美人だし。 今まででNo.2ぢゃなくて、No.1の床屋さんだったんじゃないですか?
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tohoiwanya at 2016-07-25 13:08
>床屋の奥さんも美人だし
カプメイさん: なかなか美人でしょう?私としてもこの奥さんに刈られてるところの 写真はぜひ欲しいから頑張って撮った(笑)。 私がふだん行く日本の床屋は私が短くしたがること知ってるから 0.8mmのバリカンで刈る。0.8mmはそのバリカンのナンバー1らしい(笑)。 似たようなバリカン使ってると仮定して、ナンバー2の短さだとすると 1.1mmくらいの短さに刈ってくれたと推定されます。めちゃくちゃサッパリ。
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Bきゅう
at 2016-07-25 20:38
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なんか、出家する勢いですね。短い。
夏は短すぎると、頭が日差しで暑くなりませんか。こればかりは、やったことがないのでわかりませーん。
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kenwan56 at 2016-07-26 07:20
夫が、今日日本へ飛んでったのですが、あっつい日本で見苦しくないように、行く前にちょうどイ課長さんと同じようにマルガリータにしていきました。うちで、私がバリカンで刈るのですが、ちょっとトラガリータだったかも。
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tohoiwanya at 2016-07-26 12:45
>夏は短すぎると、頭が日差しで暑くなりませんか
Bきゅうさん: 実はこの後、ルアンパバーンで炎天下死の行軍をやった時、うっかりして 帽子をかぶらずに外に出てしまった。だもんで、おそらく後頭部の ウナジ部分、毛が少し薄くなったところはそこだけ赤く日焼けしたと思う(笑)。 暑いと、いっそ出家してくなるっすよホント。
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tohoiwanya at 2016-07-26 12:50
>うちで、私がバリカンで刈るのですが
マダムKenwanさん: ええええ?ご主人のあの頭はいつも奥様が刈ってるんですか? 私は大体月一回床屋行くんですけど、ホントは半月に一回ペースくらいで 常に短くしていたい。でもそうすると床屋代がかさむもんで・・ ウチもトホ妻が刈ってくれないかなぁ?完全ツルツルスキンヘッドの人だと 数日ごとに自分でシェーバーで剃るって手もあるらしいですけど、 不器用な私なんかがやると大トラガリータ間違いなし。
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kenwan56 at 2016-07-26 20:11
>ええええ?ご主人のあの頭はいつも奥様が刈ってるんですか?
あれ、ご存知ありませんでした? もう四半世紀、そうですよ。で、私の髪は彼が切っています。バリカンは、最初フィリップを買ってしまったのですが、プラスチック部分が割とすぐに壊れまして、パナソニックにしたら、さすが松下さん、20年以上保っています。とっても簡単ですし、経済的で、奥様にお願いすることをオススメします。
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tohoiwanya at 2016-07-27 10:04
>で、私の髪は彼が切っています
マダムKenwanさん: ひょえーーー。奥様の髪もご主人が! 「美容院カネかかるからオレが切ってやるよ~」なんて言ってハサミ持って近づいたら トホ妻は悲鳴あげて逃げ惑うに違いない。 まぁ私の髪ならトホ妻でもやって出来なくはないでしょうが、やってくれるかなぁ? 長さの差をつけずに(今はワキと頭頂部とでは長さに差がある)、 バリカンだけでっていうならやってくれるかもしれないけど、 「アタシに床屋代くれるならやってあげる」とか言われそう(笑)。
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みゅげ
at 2016-08-03 16:18
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とにかくお似合いだというのが一番!!!
私は女だけど、大地震がおきて水が止まったら丸刈りにして、シャンプーできないストレスをなくす・・・と決めてました。 で、大地震がきたけれど、断水だけは免れました。 というわけで、丸刈りの経験はありません。 ほんと、イ課長さん、お似合い!
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tohoiwanya at 2016-08-04 00:15
>水が止まったら丸刈りにして、シャンプーできないストレスをなくす
みゅげさん: いやいや、そんなご短慮な。ひとまずおとどまり下され。 この床屋は(海外の床屋、大体そうだけど)刈るだけで洗髪はなし。 でもねぇ、いくら頭を手でハタハタして払っても切った毛は頭ン中とか 首とかにどうしても残るから、結局ホテル帰ると真っ先にシャワー浴びたくなる。 丸刈り後の洗髪+シャワーの水だけは確保してから刈った方がよろしいかと。 |
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