2016年 08月 31日

英国トラブル・ガイド 【リファンド請求編②】

ガキの頃に見たジャングルもの映画につきものの恐怖シーンと言えば、うっかり足を踏み入れた人間を
ズブズブ飲み込む恐ろしい底なし沼。最後に必ず泥の上に手が出て、それが沈んでいくんだよね。

その底なし沼並みにタチが悪い南西鉄道トラブル。不運なガイジン旅行者がうっかりソコに足を踏み入れたら
もう自力では出られない。コトここに至ってイ課長は「お客様個人の力」でドウコウすることを完全にあきらめ、
VI●Aに対応を頼むことにした。これは時間がかかる方法らしいがしょうがない。何せ相手はひと月以上前の
メールにやっと返信した気になって「ところであなたの名前なんだっけ?」などとスッとぼけたこと
聞いてくるトリの南西鉄道だ。トリを相手に英語でリファンドを実行させる力はイ課長には、ない。
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●ISAが作ってくれた英文の決済証明を先方に添付で二度送ったところまでは前回話した。
二度目の送付が7月12日。しかしそれに対する返答は当然なし。ま、これは十分予想されたことだ。
彼女が近い将来、あのリファンド請求メールを読んだとしても、その頃にはソレが何の件だったか
ふたたび忘れているに違いない。

しょうがないから再度V●SAに事情を説明し、「一利用者からのメールじゃいくら送ってもラチがあかない。
この際、VI●Aから直接クレームを入れてほしい」とお願いしたのが3連休明けの7月19日。
今回初めて知ったけどクレジットカード会社からのクレームって、以下のような流れになるらしい。

①基本的にリファンド請求の期限は利用日から120日以内。今回の件の場合、6月1日が利用日だから、
 期限は9月末。だから7月19日の時点ですでに120日のうちの49日はムダにしたことになる。
②VIS●からクレーム通知が南西鉄道に行き、そこから45日以内に相手から異議申し立てがなければ
 リファンドは成立するらしい。クレームは7月下旬に送られてるはずで、リファンドが成立するか、
 しないか白黒つくのは9月中旬頃になるのではないかと思われる。
③ちなみに、本来キャンセルされているべき55.8£の請求、1回は支払を止めてもらったけど、2回止めるのはムリ。
 つまり8月にはイ課長口座から引き落とされる。上記②が成立すれば後で戻されるんだって。

●ISAとしては、リファンド請求が正当なものであることを証拠だてる補強資料を用意することになる。
それはまさに南西鉄道とイ課長の間で交わされた一連の英文メールだ。それを全部送ってくれと言われた。
そこでイ課長とミス・サウスウエストとの全メールを送信日時のヘッダー等も含めてWordに貼り付け、
美しき往復書簡集に編纂しなおしてみたらA4で12枚(笑)。しょうがない。それを送りましたよ。
(こんな写真も撮ったんだっけ。英国のリス)
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こうしてV●SAによるリファンド請求にお任せした今、イ課長としてやることはなくなった。
現在の状況としては「リファンドが成立するか、しないか中途半端な待ち状態」ということになる。

ミス・サウスウエストがVI●Aからのリファンド請求を見て、相変わらず「知ーーらないッ」と何も返事しなければ
45日なんてアッという間に過ぎる。どうせ彼女のPCの中はご存知の通りの(いや、もちろん見たことないどさ(笑))
グチャグチャ状況なわけだから、イ課長とのやりとりをもう一度順を追って確認なんて出来ないだろ、きっと。

そうやって放置プレイされてる間に45日間経過して時間切れ、払い戻し決定・・・と、いうのがイ課長にとっては
望ましいシナリオだ。しかしカネの話になったとたん南西鉄道がガゼン闘志むきだしで抵抗してくる可能性だって
ないとは言えない。そうなればVI●Aだって強制徴収はできないからリファンド不成立。

するとどうなるか?VIS●がダメならまた「お客様ご自身で交渉していただく」ことになるらしい。
一人の外人利用者が南西鉄道と交渉するってことは、放っておかれるというのとほぼ同義であることは十分学んだ。
要するに、もしそうなったら最後、もうリファンドされずイ課長の泣き寝入りってことだ。

こういう経験をした以上、イ課長としてはこの場を借りて言っておかなければならない。

ナショナルレールの他の鉄道会社は知らないが、とにかく南西鉄道には注意した方がいい。
南西鉄道の切符予約でトラブルが生じたら、アナタが先方と交渉し、メールベースで問題を解決できる可能性は
ニュートリノより小さい。カード会社を通じたクレーム処理という方法を早めに検討した方がいいと思うのである。

南西鉄道って、サザンプトンとかポーツマスとか、その名の通りロンドンから南西方面を営業エリアにしてる。
ソッチ方面に鉄道で行きたければ南西鉄道を使わざるを得ない(んだと思う)。イ課長にできることは、
アナタが南西鉄道で切符を予約する時にトラブルが起きないよう祈ることだけだよ。

英国トラブル大長編の最後に、現地で実際に南西鉄道に乗った時に車内トイレのフタにあった注意書きを
ご紹介したいと思う。なかなか印象深い文言だったので写真に撮っておいたのだ。
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このトイレには・・
 おしめ、生理用ナプキン、ペーパータオル、ガム、古くなった電話機、未払いの請求書、
 ジャンクメール、あなたの昔のセーター、希望、夢、あるいは金魚
                        ・・・などを流さないで下さい
 
イ課長が送ったきり返事がないリファンド請求メール、ひょっとするとミス・サウスウエストは
面倒になってトイレに流しちゃったのかもなぁ・・。


 
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by tohoiwanya | 2016-08-31 00:19 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(10)
Commented by カプメイ at 2016-08-31 00:30 x
えーーーー、ニュートリノより小さいんだ。。。orz
解りました。
鳥頭の大英帝国鉄道の電脳網予約は使えない!
使ったら泥沼。
エゲレスに行くことがあっても、予約はしないぞー。
と言うわけで、リスくんのように敵前逃亡をすることにします。
Commented by ふじっこ at 2016-08-31 12:35 x
こんにちは~っ

凄いっ。為になりました!!
学生の頃、カード会社でバイトをしていたのに、そんな仕組みがあるなんて、全然知りませんでした!!

ちなみにお持ちのカードは発行会社も●ISAなのでしょうか?別の信販会社が間に入ったら、さらに手続きに時間かかりそうですよね。。。
Commented by みゅげ at 2016-08-31 18:07 x
もう~!仕方ないから現地に行って直談判!!(-_-メ)
Commented by tohoiwanya at 2016-08-31 22:56
>ニュートリノより小さいんだ。。。

カプメイさん:
もう〜ね、電子顕微鏡なんかじゃとても見えない。
「理論上チャンと対応してくれる可能性はある」と言われてるけど、それを
観測するのは巨大粒子加速器でもないとムリっすよ、きっと(笑)。
欧州の他の国で散々切符のネット予約してきたから、なぜ英国に時にだけ
こんなひどいコトになるのか、未だに信じられない。でもどこの国でも前もって
切符予約する方が早割で安いですから、どうしても予約せざるを得ないし・・。
Commented by tohoiwanya at 2016-08-31 23:00
>学生の頃、カード会社でバイトをしていたのに

ふじっこさん:
ひょえーー、そんなクレジットな経歴をお持ちだったとは。
あのカード、確かにV●SAカードですけど、カードの裏にあった電話番号は
某大手都銀(の系列カード会社)になってましたねぇ。実際に電話でやりとりしたのも、
英文決済証明送ってきてくれたのもそこ。南西鉄道とは違って
対応はごく普通にマトモでした(笑)。
Commented by tohoiwanya at 2016-08-31 23:03
>仕方ないから現地に行って直談判!

みゅげさん:
えええ〜〜?もう英国はしばらくイイですよぉ・・。
しかしこういう時、言語の壁というのは厚いですねぇ。仮に私が
サザンプトン在住で、南西鉄道本社に乗り込んだとしても、私の
ヘナヘナ英語で払い戻し交渉は難しいだろうなぁ。交渉するより、いっそのこと
南西鉄道本社の窓ガラス片っ端から割ってくる方がよっぽどサッパリするかも(笑)。
Commented by つっち at 2016-09-04 23:58 x
イ課長さん、大変でしたねー。本当にご苦労様です。
当方も同じ時期に行きましたハンガリー、ポーランド、チェコ何事も無く全て順調に進みましたよ。
シンドラーの工場も行きました。アウシュヴィッツ 、ビルケナウは暑い中 長距離移動してこたえました。
それに余りの悲惨さに頭が痛くなりました。辛い所でした。
最後に関空でスーツケースが出てこず プラハの空港の手続きミスと判明しました。
只 当方も半券がないのに 気が付かず 宅配 は着払いでした。
文句を言いたかったけど フィンランド航空に英文の手紙を出さなければいけないので 躊躇していました。
すると 2日後位に電話があり 宅配の領収書を送りましたら 全額振り込んでもらいました。
さすがフィンランド航空と見直した次第です。
イ課長さんの苦労 本当に良く分かります。日本語でのクレームなら何とかなりますのに。
Commented by tohoiwanya at 2016-09-05 10:13
>宅配の領収書を送りましたら 全額振り込んでもらいました

つっちさん:
おお、それはよかったですね。世の中、全部が全部南西鉄道みたいじゃ
ないってことですな。ま、当たり前ですが(笑)。
アウシュビッツ・ビルケナウお疲れ様でした。暑い中、あそこを見学するのは
キツいでしょうねぇ。特にビルケナウは室内見学があんまりないから暑いと大変。
私が行ったときはそれほど暑くはなかったけど、でもまぁいつ行っても
あまりの悲惨さに気分はダークになりますよね、あそこは。
Commented by PIKI at 2016-09-20 17:57 x
お久しぶりです!

英国トラブルガイドを優先して、
読ませていただきます。 手にとるようにわかる内容でございます。 そして、私からのポイントは。。
 1 一緒に旅行した人がいる場合、その中の一人だけ、
   すごーく、大変な思いをして、同行者は、あっそー
   って感じで、話は聞いてくれるけど、自分ほど
   大変な感じじゃないでしょう(私は、いつもイ課長 
   のポジションです。
 2 こんな英国でも、とりあえず先進国として残ってるし
   EUからも、出て行かないでっていわれるし。
   ヴァケーションのフランスも、あまり本当のことを
   言わないイタリアも、そしてギリシアも、とりあえず   生き延びてるし。 こやって考えると、きちんと
   律儀な日本は、頑張ってる割には、、と思います。

Commented by tohoiwanya at 2016-09-21 10:13
>私は、いつもイ課長のポジションです

ぴきさん:
今回は同行者がカミさんで、しかも銀婚ツアーだからやりましたけど
次回は1人で行きたいトコ行くことにします(笑)。

英国はEUの中でもやっぱちょっと独特かもしれないですねぇ。
どこがドウ独特かといわれると困るけど、大陸ヨーロッパにとはちょっと違う。
今回みたいな切符予約トラブルを他の国で経験したことがないので、
正確な比較はできないけど、でもできたら死ぬまで比較したくないですわな、こんなこと。


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