2016年 10月 30日

ルアンパバーンで托鉢を見る その2

前々回書いたように、ルアンパバーンで迎えた最初の朝、イ課長はさっそく
早起きして托鉢の様子を見学した。それに安心して翌朝はしっかり寝坊した(笑)。

さて三泊目の朝。ルアンパバーンで迎える最後の朝ということになる。
この日は他の理由もあって早起きしたから、とりあえずまた托鉢を見よう。
前回はワット・マイの前で見たから、この時は托鉢見学スポットとして
推奨されてる小学校の前まで行ってみた。明け方で、まだ夜のように暗い。
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おおお、何やら托鉢用の“席”と思われるものがズラッと並んでいる。
向こうに座ってる人たちの様子から考えて、これはおそらく「托鉢体験ツアー」に
参加する外国人観光客用に設けられた席なんだと思われる。
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こっちもギッシリ観光客が並んでる。当然、彼らが持っているゴハンやなんかも
ツアー会社側で用意したものってことだよな。
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てなこと言ってるうちに早くも托鉢スタート。体験ツアーに参加した観光客は
写真撮ったりしてて、しょせん観光気分。何だかなぁ・・。
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このあたり、確かに托鉢のお坊さんたちはたくさん通る。そういう意味では見学場所として
いいのかもしれないけど、欧米人観光客のみなさん、どうもゴハンをあげるのが下手で、
スムーズな托鉢とは言い難い。

二日前の見た地元の人たちは、托鉢の時みんな手づかみでゴハンをあげてた。
日本人でもオニギリ作るとか、お稲荷さんにゴハン詰めるとか、手づかみでゴハンを
扱うことに多少は慣れてる。おそらくアジア人の多くはそうだろう。

ところが体験ツアー参加者たちは全員シャモジでやるんだよ。用意された「托鉢グッズ」が
そうなってるってことなんだろうけど、欧米人たちはどうもゴハンの扱いがうまくなくて
お坊さんが渋滞したりする。いやー確かに小学校前、お坊さんの数はすごく多いワ。
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ちなみに、托鉢であげるものは必ずゴハンと決まってるわけではないようで、お菓子っていう
こともあるようだ。これが体験ツアー参加者用の「お菓子セット」だと思われる。これなら
確かに手で渡しやすいが、ゴハンに混ぜてコレをもらったお坊さん、どうするんだ?
商品名の感じじゃ中国製かタイ製が多いようだね。
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小学校前は托鉢体験ツアーの観光客が多いから、ズラッと並んだ観光客からひととおり
ゴハンやお菓子をもらうとお坊さんが持ってる鉢の中はそういうもんでけっこう一杯になる。

すると、列の最後に「それを捨てるところ」があって、みんな次々と捨ててくではないか。
何となくこの光景だけ見るともらった端から廃棄物として捨ててるようにしか思えないけど
モチ米はあとでオカユか何かにして食う・・という話も読んだ。そうであってほしい。
お菓子の行く末は不明。
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こういった一連の光景を見てるうちに、何となくガイジン向け托鉢ショーを見学してるような
気分になって、何だかなぁ・・って思っちゃったんだよね。二日前にワット・マイで
真摯なカドッコへの祈りを見てるだけに、よけいそういう気分になるのかもしれない。
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そこで小学校前は早々にヤメて、他の場所に移動することにした。
このあたりがいいんじゃないか?地元のオバさんやおばあちゃんなら信頼できそうだし、
とにかくこのヒッソリとした感じが好ましい。
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さすが慣れた地元の人。手づかみでサッ サッと鉢に入れてってスムーズだし
観光体験ツアーと違って托鉢で功徳を積むといった宗教的意義がちゃんと感じられる。
やっぱこうでなくちゃ。後ろの黒ワンコもいい感じだ。
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というわけで、小学校前は通るお坊さんの行列は長くて数も多いけど、外人観光客が多くて
その分、托鉢が本来持つ宗教的意義というのはどうしても薄れる。「ワット・マイの前で
見た時の方がよかったなぁ」と思うのは致し方ないところだ。

もし、これをお読みの日本人が托鉢体験ツアーに参加すれば、おそらく小学校前に“配置”され、
欧米人と一緒に托鉢グッズを渡されるんじゃないかと思う。その時は同じアジアの民として、
とりあえずシャモジでなく手を使ってゴハンをあげることをご提案したいのである。


 

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by tohoiwanya | 2016-10-30 00:01 | 2015.09 東南アジア旅行 | Comments(6)
Commented by ふじっこ at 2016-10-31 08:05 x
おはようございます~

確かに、外国の托鉢ツアーなんて、見ている側からしたらかなり興ざめですよね。。。私の時は、年末年始だったからかな?欧米人はあまりいなくて、タイからのツアーの方がほとんどでした。見たところ、観光って感じじゃなくて、仏教徒が遠方の有難いお寺にお参りに来たって雰囲気でしたので、托鉢のお作法もちゃんとしていて、表情なんかも「念願のルアンパバン詣出が叶ったわ~」って感じでそれほど嫌な感じはしなかったですね。だがしかし!!見物客(欧米人、日中韓)は沢山いて、騒がしいし、そっちの方が興ざめでした。自分もその中の1人なんですが。。。写真撮るのもなんだか申し訳ない気分になりました。。。今度行ったら、絶対別の場所で静かな気持ちで見学したいです!
Commented by カプメイ at 2016-10-31 11:34 x
食べ物を粗末にするのはおかしいな。。。と思って、ちょっとググってみたのですが、
このゴミ袋に見えるものは、托鉢の器がいっぱいになっちゃった僧が、ここに中身を空けるように、近所の人が出しておくものらしく、
行列の後、出した人がこれを引き取り、皆で分けていただくそうです。
いろいろ混ざると分けるのが大変そうですね。分別はしないなかな~。
Commented by tohoiwanya at 2016-11-01 00:30
>タイからのツアーの方がほとんどでした

ふじっこさん:
ほほう。近隣の仏教国からルアンパバーンに来る人、いるんですねぇ。
私が行った時は圧倒的に欧米人が多くて、何だかなぁ・・でしたが、タイ人なら
托鉢はやはり(多少形は違うにしても)毎朝やってる人も多いだろうし、
見てて安心ですね。まぁおっしゃるように、そうやって「見てる」我々の方が
托鉢本来の持つムードを壊してる部分があるのは確かで、何となく
写真バシバシ撮るのが後ろめたくなるところ、ありますよねぇ。
Commented by tohoiwanya at 2016-11-01 00:34
>ここに中身を空けるように、近所の人が出しておくものらしく

カプメイさん:
あーやっぱり。で、あとでオカユにして食べるのかな。確かにあれだけズラリと
托鉢体験ツアー参加者がいると、お坊さんの鉢はたちまち一杯で
どこかに空けてカラッポにしないと重くて、あふれて、大変なことになるはず。

・・でもお菓子はどうするのかなぁ?袋入りなんだから、いっそのこと、あのまま回収して、
翌朝また再利用すれば・・なんて考えちゃいますが(笑)。
Commented by a92 at 2016-11-07 04:03 x
こんにちは。
久しぶりに覗いたら大好きなラオスのお話がまた載っていたので読んでいたら、ラオスに行きたくてたまらなくなってきました。
ルアンパバーンに行ったのはもう5年前で、私はスイカ寺のそばに泊まっていたので托鉢ツアーがあるのを全然知りませんでした。その頃もあったのかな?
その時知り合ったお坊さんをやめたばかりの少年に、あそこのカオニャオは美味しいとかあるの?と聞いたら、そういうのは特にないとか。
ほとんどがカオニャオでおかずやお菓子もたまにある。
行きたくないときは今日は托鉢欠席します、っていうこともできるそうです。
お坊さんの食事は朝、托鉢から戻った後と昼の2食で夕食は食べないらしいです。

来年は絶対ラオスに行こうって思います。
ほんとラオスっていいところですよね。
ブログにラオスのこといくつか書いてあります。たぶん行かれている人には懐かしいかもと思います。お暇な時に覗いて見て下さい。(宣伝かよ・・・いやいや、ほんと行った人じゃないとわからないラオスの良さ)
Commented by tohoiwanya at 2016-11-07 13:01
>朝、托鉢から戻った後と昼の2食で夕食は食べないらしいです

a92さん:
えーーー?そうなんですか?コドモの僧も多くて、食べ盛りのはずなのに
晩メシなしなの?・・っていうけど、ラオスの仏門じゃそれがフツーなんでしょうな。
ラオスはいいトコでしたよねぇ。移動の交通手段とか物価とか、決して
「旅行しやすい」国ではないんだけど、あの雰囲気は忘れがたい。
外人観光客はさらにどんどん増えていくんだろうけど、ベトナムみたいに
「ガイジンと見たらフッカケる」国にはなってほしくないなぁ・・ラオス。


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