2017年 06月 13日

遣らずの雨

イーリー大聖堂の中を一通り見て、ピーターバラ移動まではまだ時間がある。
さてどうしようか、とりあえず駅の方に歩きながらイーリーの町をブラついてみっかな・・
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・・・てなこと考えながら外に出ようとしたら、ありゃー何てこった、雨じゃん。
細かい雨だけどけっこうシッカリ降ってる。念のためフードつきの上着を着てたけど、これは
ちょっと外歩きたくないなぁ。しょうがねぇ、時間はあるし、大聖堂ン中で小降りになるのを
待つとするか。やけに神聖な雨宿り場所だこと。

昔風にいえば「遣らずの雨」ってやつか。
イーリー大聖堂が「もっとボクんトコでゆっくりしていきなよ」って言ってるのかも(笑)。
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入口のベンチに座って休むことにした。
何もすることはない。ボーッと雨が小降りになるのを待つだけ。こういう「ボーッとしてる時間」って
旅先ではけっこう貴重で、後で考えるとなかなか味わい深いひと時であることが多い。

遺跡だの大聖堂だのを見学してる時の観光客というのは気分的にも高揚した状態にある。
それほどシッカリした観光でなく、たとえばメシを食うとか、バスに乗ってるとか、
マッサージしてもらうなんて時でもそれなりの目的を持って外国で活動してるわけだから、
いろいろ考えたり思ったりする。

しかし雨宿りの時ってのはホントに空虚な時間だ。目的も考えるべきこともなく、ただもう
「早くやまないかなぁ・・」と思いながらボーッと待つだけ。そういう極めて空虚なひとときが
後で振り返るとやけに懐かしく思えることがあるんだよ。

ヴィエンチャンの早朝散歩でスコールに遭った時なんかもそうだった。
一昨日まで東京にいた自分が今ラオスの木陰で雨宿り・・なんと不思議な運命であることか・・
なんてバカみたいなこと考えたよ。他にすることないからさ。
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シェムリアップのマッサージ屋でも「遣らずの雨」に遭ったっけ。あの時は仕方なく店の中で
雨宿りさせてもらい、マッサージ屋のお姉さんたちが屋台のラーメン食うのをボーッと見てた。
遠い異国で、雨に降り籠められてるという事実だけが雨音と共にカラダに浸透してくる、この感じ。
悪くないヒトトキだと思うんだよ。後になって振り返れば、だけどね。
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こういう時は身近なものをボンヤリしみじみと眺めたりする(他にすることないし)。
イーリー大聖堂でも座っている石造りのベンチをじっと眺めた。・・・ははぁ、こりゃ~古いワ。
何百年にもわたってすごい数の信者の尻でこすられたからテロテロに磨かれてる。
雨宿りしなけりゃ、こんな古いベンチに注目することもなかった。
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次は外に出て入り口の扉を眺めてみる。
ははぁ・・木製の扉だけど、ぎっしりと金属製の装飾がついてる。これは装飾目的だけじゃなく、
扉そのものの強度アップって目的も兼ねてるんだろうなきっと。遣らずの雨のおかげで
キミの見事な扉の装飾をじっくり拝見させてもらったよ、イーリーくん。
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外に出たついでだ。カメラが濡れないように注意しながら大聖堂外観の写真も撮った。
ここもカンタベリー大聖堂同様フライング・バットレスはなくて、すげー重量感のあるナナメの
出っ張りがある。これ、控え壁かい?何だかスゴいね。
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おお、雨どいから水が・・・なんでぇ、せっかく雨が降って、こうして屋根から水が落ちてるのに
肝心のガーゴイルがないじゃん、ちぇっ。ガーゴイルがげーげー水吐くトコ見たかったなぁ。
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こんな感じで20分くらい雨宿りしてたかなぁ。そのうち雨も多少は小降りになったようだったので
ブラブラ駅まで戻ることにした。結局イーリーの町そのものはほとんど見ることなかったけど、
大聖堂以外にはコレといって見るべきものあったのかな?。雨で町の人通りも少なかった。

イーリー大聖堂で遭遇した遣らずの雨。
そんな、どうでもいい旅のヒトコマでございました。
 
 

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by tohoiwanya | 2017-06-13 00:10 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(0)


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