2017年 09月 27日

ミャンマーの美しき習慣

不思議な町ヤンゴンシリーズは一休みしてミャンマー文化の話。

ミャンマーを歩いてると道端に素焼きの壺が置いてあるのを時々見かける。
壺の上には何かでフタがかぶせてあり、コップが置かれていることが多い。これは何か?
何となく「水飲んでいいヨ」という雰囲気が漂う光景だが・・・。
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これ、まさにその通り「水をご自由に」の壺なのだ。
暑いからノド乾いたでしょ?ほらこの水をどうぞ、と不特定多数の人に向けて置かれた壺。
これ、美しい習慣だと思うなぁ。
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暑いという点じゃ東南アジアはどこ行ったって暑い。
でもこうやって全ての人が利用可能な壺を置いて「水どうぞ」なんて習慣があるのは
ミャンマーだけだろ。ミャンマー人は当たり前のようにひょいとコップにくんで飲んでた。

この「水どうぞ壺」は大抵の場合素焼きの壺だ。
ご存知のように素焼きの壺に水を入れると、中の水がわずかぁ~~にシミシミ滲出してくる。
しみだしてきた水は蒸発する。その際、気化熱で壺および中の水が多少冷える。
冷たいというほどじゃなくても、多少は冷える。生あったかい水よりは美味しいわな。
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こういう習慣がミャンマーに普及してるのは、「暑い」ことに加えてやっぱ仏教の影響もあるらしい。
特に誰と相手を定めず水をふるまえば喉が渇いた旅人は感謝するだろう。これもまた立派な功徳。
そういう功徳を生前に積んでおくことが大事なのだ。
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でも同じように暑くて、敬虔な仏教国であるタイやラオスじゃこういう習慣はおそらくない。
ミャンマーだけ。おもしろい国だよなぁ。ちなみに、水を充填するのは誰かというと、実は
「そこらの近所の人」がやってるらしい。おカミのお達しで設置したんじゃなく、庶民レベルで
なんとなく自然発生し、普及したんだと思われる。何度もいうが美しい習慣だと思う。

壺に載せるフタにもいろいろあって面白い。
こういう編み笠みたいなのをかぶせると壺が擬人化されるみたいでかわいい。
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ヤンゴンあたりの都市部だとやっぱ都会化されてるせいか、素焼きの壺じゃなくこんな風に
プラスチックの巨大ボトルだ。ここまで持ってくるの重かっただろうなぁ。
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マンダレー・ヒルのてっぺんにも「水どうぞ壺」はある。
さすがマンダレーの象徴的仏教施設だけあって、すげーたくさんある。
これなら喉の乾いた大集団が参拝してきても水が行き渡りそうだ。
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ミャンマー人の、この美しい習慣。
素焼きの壺の中でかすかに冷えた「功徳の水」はことのほか美味しく思えるらしい。
拙者も飲んでみたい・・・がしかし・・惰弱なる我が胃腸を思うと自重せざるを得ぬ。

ミャンマー人のやさしき心を象徴する水を味わえず、まことに残念でござった。

 

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by tohoiwanya | 2017-09-27 00:22 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(4)
Commented by Bきゅう at 2017-09-29 21:02 x
よかった、良かった。このお水は飲まれなかったのですね。「冷たいというほどじゃなくても、多少は冷える。」のとこまで読んだときは、げげげー飲んぢゃったのかなーって心配になりましたあ。わしも、このお水は、わしらのイチョウ向きでないと思います。
Commented by tohoiwanya at 2017-09-30 13:51
>このお水は飲まれなかったのですね

Bきゅうさん:
せめて一口・・とも思ったけど、やっぱり飲めましぇん。
たぶんミャンマーの普通の水道水を入れてるんだと思うけど、
最後に入れ替えたのがいつかもわからないしねぇ。おそらく
毎日取り替えてるんだと思うけど、だとしたらけっこうな手間ですよねぇ。
Commented by ふじっこ at 2017-10-03 17:48 x
こんにちは~

素敵な習慣ですね(*^_^*)
私は自分の丈夫な胃腸をちょっと試してみたいかも。。。笑
Commented by tohoiwanya at 2017-10-04 00:17
>自分の丈夫な胃腸をちょっと試してみたいかも。。。

ふじっこさん:
いやーいくらふじっこさんの「鉄の胃腸」といえども、この水は・・(笑)。
素焼きの壷に水を入れると気化熱で冷えるっていうのは中近東でも古くからある
「冷たい水の作り方」なんだけど、未だ飲んだことはない。
どのくらい冷えてる(ないし冷えてない)のか、だけでも味わいたかったんだけど・・。


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