2008年 09月 22日

旧東ドイツ

9月の海外出張ではフランクフルト・ベルリン・ハンブルグという順番で
それぞれ2泊ずつしたわけで、それだけだと何となくドイツを代表する大都市を
順グリに周ったように聞こえる。

…が、実際のアポはこれら大都市から電車で何時間も揺られた先の
田舎町っていうケースが多かった。
特に月~水の3日間は全部そんな感じでホントにきつかったけど、
その中で旧東ドイツ地域の田舎にも行く機会があった。
旧東ドイツエリアに入ったのなんてもちろん、生まれて初めてだ。

降りた駅はWolfen(ヴォルフェン)っていう名前。
たぶんオオカミっていう意味じゃないのかな?しかしまぁ意味はどうでもいい。
すごかったのはその駅のタタズマイだ。

駅正面、つまり駅前広場(と言っていいのか…)ガワから見た駅舎。
薄汚れたガラスが一部割れてるあたり、すでにかなりキテる。
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驚くのはプラットホーム。屋根は木造でしかもオンボロ。人影もない。
現在使用されている駅という感じがマッタクしない。つうより、ほとんど廃墟。
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線路は草ボウボウ。どうみても廃線。ま、もっとも反対側の線路は一応マトモで、
電車はその反対側線路を通ってきたんだけどね(笑)。
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プラットホーム側から見た駅舎の廃墟感がまたすごい。
「これはナチス・ドイツ時代に存在したヴォルフェン強制収容所跡に今も残る廃墟だ」
…と、ウソをついてこの写真を見せれば、かなりの人は信じると思うなー。
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いやーけっこう驚いた。旧西ドイツ在住の通訳さんも驚いておった。
でもこの駅はある意味まだマシな方で、タクシーに乗ってるとホンモノの廃墟も
そこかしこにあるんだよね。
「取り壊し費用がかかるから放ってあるんだ」って運転手サンが言うとった。
ベルリンみたいな大都市じゃ「旧東側」はあちこちほじくり返して工事してたけど
こういう田舎の再整備までは手が回りきってない様子が見てとれる。

調べたところでは、この辺って旧東独時代は立派な工業地帯だったんだけど、
環境汚染があまりにヒドくて、「欧州最悪の汚染都市」とまで言われたらしい。
統合後は汚染源工場がどんどん閉鎖され、失業者は増え、街はサビレる
一方だったと、どうもそういうことみたいだ。

この廃市のような町でイ課長が訪問した先は新しく整備された工業団地に
出来た会社で、建設費の4割を州や連邦政府が補助してくれたって言ってた。
当初は「旧東独地域の産業振興・雇用創出政策」と思ってたけど、裏には
「汚染土壌だった地域(今は浄化したらしいが)を何とかしなきゃ」っていう
必要性もあったんだろうなぁ。

旧東ドイツ地域問題の根の深さに感じ入るイ課長であった。
 
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by tohoiwanya | 2008-09-22 14:06 | 2008.09 ドイツ出張 | Comments(0)


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