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2008年 10月 28日

ブリュッセルという街-その2-

ブリュッセルに移って、真っ先に「うわ、ドイツとは全然違うワ」と思った点。

それはいわゆる異人種・異教徒があたりまえのようにウヨウヨいることだ。
見た目でまずハッキリわかるのは黒人とイスラム教徒(これは男性はわかんないけど、
女性はスカーフでわかる)の出現頻度がすごく高いっていうこと。

ドイツでも黒人は見かけたけど、こんなに頻繁じゃなかったし、
ドイツのトルコ系住民はスカーフを(おそらく)しないから目立たないんだよね。
いやしかし、スカーフの有無だけじゃなく、とにかく数そのものがブリュッセルの方が
圧倒的に多いという印象だ。

ブリュッセルからミュンヘンに戻るとその差を如実に感じる。
ブリュッセルでは地下鉄とか市電に乗ると「1車両に必ずイスラム系女性が何人か、
黒人はもっとたくさんいる」という感じだったのに、ミュンヘンに戻ると街でも電車でも
意外なくらい「ドイツ人(らしき人)ばっかり」であることに逆に驚かされる。その点では
ミュンヘンは日本と近い。ブリュッセルは日本とは全然違う。

これはブリュッセルの地下市電の中。住民は写ってまへん。
ヒトが多いと電車の中で写真って撮りづらいんだよね。しかも振動がすごいし(笑)。
ブリュッセルという街-その2-_f0189467_311332.jpg


ベルギーって、コンゴとかルワンダとか、あの辺の国をむかし植民地にしてたそうで
アフリカ系住民が多いのはそういう関係もあるんだろうな。しかしイスラム系住民が
多い理由は不明。フランスなんかも多いらしいけどね。

ブリュッセルでイ課長の頭を刈ってくれた床屋のニイちゃんもおそらくは“純正”の
ベルギー人じゃなくて、アラブ系じゃないかと思うんだよな。

というより、ブリュッセルでは“純正”なベルギー人かドウかなんてことを考えること
自体がナンセンスなんだろうな。白人も黒人もアラブ系もみんなベルギー人なわけで
要するに、混じり合ったトコなんだよ。たぶんアメリカなんかもこういう感じだろうけど。

こういう国にいて面白いのは、謎の東アジア系インド人?であるイ課長みたいなヤツの
「見た目の違和感」が相対的に少なくなる、ってことなんだよね(笑)。

ドイツではオレが駅でオロオロしてると「ドコに行きたいの?」って言われた。
要するに、見た目的にイ課長は明らかな“ストレンジャー”とわかるわけだ。

ブリュッセルでは逆に「切符の自動販売機の使い方を教えてくれ」と頼まれた(笑)。
そういうコトを外国人に頼むか?! と言いたくなるけど、そもそも地元民からして
アレコレ雑多だからしょうがないのだ。聞いてきたのはドイツ人かなぁ?
この街ではイ課長は見た目的に「周囲から浮いてる」という部分が少ないんだと
思わざるを得ん。ちなみに、自販機の使い方は教えてあげられたのだ。イ課長エラい!

木曜日に地下鉄に乗ろうと思ったら、こんどはニイチャン(これも白人)が
「この電車はトローンに行くか?」と聞いてきやがる。外国人に聞くなって言ってんだろ!
だが、トローンという駅はたまたまイ課長が行こうとしていた目的地だったのだ。
「トローン?大丈夫。行く。いち、に、さん、し、ご、5番目の駅だよ」と教えてあげた。
ふん。ブリュッセルに関しちゃ、イ課長は今や人にモノを教えられちゃうんだぜ(笑)。

これがそのトローンの駅。
ニコール・キッドマンのシャネルの広告がそこらじゅうにあふれてたブリュッセルであった。
ブリュッセルという街-その2-_f0189467_3313784.jpg

 

by tohoiwanya | 2008-10-28 03:31 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)


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