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2017年 06月 18日

夫婦間の相互補完的関係について

大聖堂の続きの前にもう一つ小ネタを。
何かの論文みたいな標題だが、内容はごくクダラナい記事であることを最初におことわしておく。

1991年3月に新婚旅行で訪れたロンドンを、2016年6月の銀婚旅行で再訪した今回。
ロンドンは91年当時とかなり変わったわけだけど、それ以上に変わったのは人間の方、
つまりトホ妻とイ課長の年齢と肉体だ(笑)。25年という年月はバカ夫婦の肉体をも
容赦なく衰えさせる。

旅先で最も重要な身体機能の一つは歩くことで、これだけは幸いなことに二人とも
まぁ何とかなってる。だが足腰以外となるとだいぶ怪しくなったのは否定できない。
たとえば脳機能の方で極めて重要な記憶力や認識能力はどうか?
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ロンドン到着早々、こんなことがあった。
空港からヒースロー・エクスプレスに乗ってパディントン駅に無事到着。あとはホテルまで
歩けばいいわけだが、その前にネット予約した鉄道切符の発券を済ませておきたかった。

カバンから予約確認書類を取り出し、機械にクレジットカード入れて所定のコードを入力・・
あれ、うまくいかない・・コードがおかしいんじゃないの?ヘンだな、ちょっとこれ持ってて。
もう一度・・あれ?またダメ。この機械壊れてんじゃねぇ?向こうの機械でやってみよう。

もう一度機械にクレジッ・・・・・あれ?て、定期入れは?
ねぇ定期入れどうした?さっき渡したよね?え?持ってない?いやだってさっきこれ持っててって・・
ええ?渡されてない?そんなヴァカな。だってオレのズボンのポケットにはないぜ?えええ?
も、もしかしてスラれた?えええええ??!!

真っ青になってズボンのポケットやらカバンやら地面やら探したけどないものはない。
ロンドン到着早々クレジットカード入り定期入れをスラれたわけ?うわーもう目の前真っ暗。
だが1分後に定期入れはイ課長の尻ポケットでも左右のポケットでもカバンでもなく、
太もものポケット(カーゴパンツだったのだ)から発見された。

そりゃね、確かに大事には至らなかったけどね、こういうことがあると「オレのアタマじゃもう
自力で海外旅行なんてムリなんじゃ・・」と悲観したくもなる。バカだバカだとは思っていたが、
ここまでバカだったのかオレわ!!ただでさえ乏しい自信をますます喪失するぜ。
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トホ妻はトホ妻でやはり衰えは隠せない。ヤツの場合、大きな問題になるのは「目」だな。
目が悪くなって(さらに、いちいちカバンからメガネを取り出すのが面倒で)、何か読む時は
イ課長を「自分の目代わり」にしたがる。亭主を盲導犬か読書用ルーペと思ってるらしい。

たとえばノドが乾いたから水がほしいとトホ妻がいう。
近くにあった店でボトル入りの水を買おうとするけど、水の種類っていっぱいあるじゃん?
するとこういうことになるのだ。

こっちは・・えー・・・スティルウォーターって書いてある。これは?・・何も書いてないな
この辺のヤツは?
これは・・・ああ、ガスって書いてある。ガス入り・・・こっちは・・うーん・・ガスかな?
これは?
えー?(めんど臭ぇなぁ) ・・うーん・・・書いてない・・わかんない
炭酸じゃないのが欲しいのよ、さっきアナタがスティルウォーターって言ったヤツ、どれ?
どれって・・その辺だったよ、自分で選びゃいいじゃん自分で飲むんだから!
読めないんだからしょうがないでしょ、どれ?さっきスティルウォーターっていったヤツ!!

といった具合に、初老夫婦の慈愛に満ちたやりとりがソコここで繰り返されることになる。

今回の銀婚旅行では大聖堂の日とかグリニッジ観光とか、イ課長の好みが優先された見学先も
多少あったけど、昔だったらそういう時トホ妻は別行動で自分の行きたいところに一人で行っただろう。
だが今回、トホ妻は旅行中すべてイ課長に帯同した。そうなった理由の一つは明らかにトホ妻の
「視力不安」にあると推察される。ブルーベリーでもバカ食いさせるか。
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トホ妻の視力問題に関してはイ課長が補完的機能を果たしているのは間違いない。
イ課長の記憶力(ないし行動認識力?)問題はトホ妻がいるおかげで助かってるというブブンは
今回はあまりなかったけど、過去にはある。

大昔にイスタンブールで、やはり定期入れ紛失(なぜオレはよくなくすのだ?)騒ぎになった時
「ベッドとベッドの間に落ちたのでは?」とトホ妻が指摘し、ベッドを動かしてみたらホントに
落ちてたなんてことがあったのだ。少なくとも探し物の能力についてはイ課長よりトホ妻の方が
高い(この能力、イ課長は病的に低い)。そして、イ課長はモノをよくなくす。そういう意味では
トホ妻もイ課長の「ダメな機能」を補完しているといえるだろう。

まぁ相互補完くらいだったらまだいい。「支え合う初老夫婦」と言っていえなくもない。
しかしこれが「相互看病する老夫婦」とか、「相互介護する後期高齢者夫婦」になると
もう海外旅行どころじゃない。ま、いずれはそうなるわけだが・・。

とりあえず当面の問題は8月の旅行だよ。
視力はまだ大丈夫だけど、よくモノをなくしたり、しまった場所を忘れちまう初老男の一人旅。
相互補完してくれる相手のいない旅。果たして無事に帰ってこられるのであろうか?

 

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by tohoiwanya | 2017-06-18 00:39 | 2016.06 英国銀婚旅行 | Comments(4)