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2017年 09月 02日

ミャンマーにいま行こうと思った理由

2013年にベトナム・タイを旅して以来、すっかり東南アジアが気に入ったイ課長。
あれ以来バンコクをベースキャンプにするような形でカンボジア・ラオスにも行った。
その流れからすれば未踏のミャンマーに行きたいと思うのは自然の成り行きだ。

カンレキ過ぎてからゆっくり行くことも出来た・・というか出来る予定だ(笑)。だが
イ課長の中に「今のうちに行っておいた方がいいかも・・」という気持ちがちょっとあった。
理由の一つは自分の体力、そして二つめがミャンマーの今後に対する一抹の不安だ。
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ミャンマーっつうたらご存知アウンサンスーチーさん。
「あなたが知ってるミャンマー人は?」と聞かれたら大半の日本人が「スーチーさん」と答えるはず。
2015年末の選挙でスーチーさん属するNLD(国民民主連盟)が大勝し、それまでの軍政から
正式にNLDに政権委譲されたのが2016年春。これでミャンマーはぐんぐん民主化が進み、
海外からの投資は増え、国は発展し、国民は幸せになり・・と誰もが期待した。

ただねー・・ミャンマーについていろいろ勉強していくとねー・・・少~し不安になってきた。

スーチーさんってミャンマー独立の父として今も神格化されているアウンサン将軍の娘なのだ。
つまり血統がメチャいいわけ。彼女の人気のかなりの部分は「ミャンマー独立の英雄の娘」という
その血統に負う部分が大きい。

では政治家としてのスーチーさんがどうかとなると、これがねー・・わかんないんだよねー。
彼女はもともと政治のプロではない。ただ上述のような「血統の良さ」を買われ、
反軍政・民主化のシンボルになったってブブンが大きい。彼女の政治手腕は未知数なのだ。
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軍政時代、スーチーさんに政治手腕なんて必要なかった。「軍政と戦うジャンヌ・ダルク」的に
自分を取り上げてくれる海外メディアに対し、ひたすら軍政を批判してれば良かったんだから。
世の中、他人を非難することが得意な人は多い。ただ、そういう人が「自分でやる立場」になると
どうなるかは全然別の話。これもまた世の常だ。

特にロヒンギャ問題じゃ現ミャンマー政府+スーチーさんを見る海外の目は厳しい。
あれは民族浄化だ、人道に対する罪だなんて、ナチスのユダヤ人虐殺や日本軍の南京大虐殺と
同じレベルの言われよう。実態はこれまたよくわからないんだけど・・。

ロヒンギャにはイスラム教徒が多いとされる。
だからASEANの中でもイスラム比率が高いマレーシアやインドネシアはスーチー批判の急先鋒ですよ。
「彼女は何のためにノーベル平和賞をもらったのだ?」などと言われ、平和賞取り消せの署名運動まで
あったらしい。彼女に対する国際的評価は政権委譲後むしろ下がったと言っていい。
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それでもロヒンギャ問題に関する非難はあくまでも国外からのもの。
国内では圧倒的国民が依然としてスーチーさんを支持し続けているように見える。
だがそのスーチーさんだって72歳だ。いずれ彼女がいなくなったら?

「建国の英雄の娘」というカリスマ血統を持つ指導者がいるうちはまだいいよ。
しかし彼女がいなくいなった後のミャンマー大丈夫かなぁ?という一抹の不安は残る。

イ課長帰国後、8月下旬からロヒンギャ問題がまた一段とヤバくなってきたしねぇ。
ロヒンギャ武装勢力と国軍の戦いが激化、死者多数とか、ロヒンギャがバングラデシュに
何万人も逃げ出したなんてニュースが連日ネットに出てる。ううむ・・・。

覚えてる人もいるだろうけど、日本のカメラマン・長井さんがヤンゴンの反政府デモ取材中に
撃たれて亡くなったのが2007年。たかだか10年前のヤンゴンはそういう町だったのだ。
イ課長が嬉々として歩いたあのヤンゴンが10年後にどうなってるか・・・ヤバいことに
なってなきゃいいんだけどなぁ。

ミャンマー・・後にとっておかず、早めに行っておく方がいいかな・・。
そう考えたわけですよイ課長は。ま、将来どうなるかわからないという点においては
どの国だって似たようなもんなんだが。
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その代わり、今のミャンマーはホント面白かったよ。
観光といったら仏教施設・遺跡くらいしかないミャンマー。でも混沌と猥雑のアジアが好き、
現地の人とのちょっとした触れ合いが楽しい、なんて旅行者にとっていまのミャンマーは
旅して最高に楽しい国の一つであることはイ課長が請け合います。

注)ミャンマーには姓・名というのがない。だからアウンサンスーチーさんの名前を表記する時に
  アウンサン・スーチーと点を付けるのは本来間違いで、本記事のように「スーチーさん」と、
  それが姓であるかのように書くのも正しくない(はずだ)。だがイチイチ全部書くと
  長いので、本記事では便宜上「スーチーさん」という書き方をさせていただきました。

 
 

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by tohoiwanya | 2017-09-02 00:16 | 2017.08 ミャンマー・タイ旅行 | Comments(2)