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2014年 04月 27日

イ課長ミシュラン・ホテル評価 28

インド出張後半、ムンバイで3泊したホテル。

このホテルもデリーの時と同様、最初はもっとゴチャゴチャしたエリアのホテルを予約したけど
現地駐在から懸念の声があったので、つまらなそうだけど安全そうな外資系高級ホテルを予約しなおした。
ここは現地駐在オフィスからも車で近くて、確かに仕事の上では便利だった。

こういう予約経緯があったため、イ課長は自分の海外出張史上、初めての経験をすることになった。
それは何かというと




   5ツ星ホテルに泊まる


という経験だ。

恥ずかしながらイ課長はこのトシまで出張・旅行を通じてこれまで海外で5ツ星ホテルなんて
泊まったことがなかい。それがついに・・・5ツ星ホテルに・・・しかも会社のカネで・・・(笑)。
それではイ課長の人生初、5ツ星ホテル評価、いってみよう。
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Sofitel Mumbai BKC

ソフィテルムンバイ ビーケーシー。BKCっていうのはこの再開発エリアの地名みたいだ。
このソフィテルってフランス資本の高級ホテルチェーンみたいだけど、日本にはないよねぇ?
イ課長はソフィテルというホテルチェーンがこの世に存在することも、この時初めて知ったよ。


到着前情報確認★★★★☆
何に驚くってアータ、ソフィテルをネット予約したら、さっそくあるフォーマットが送られてきた。
その名も Pre Arrival Information ときやがった。「到着前情報」ってことだよな。
何気なくそのワードファイルを開いて、びっくりしたね。

下に掲げるのはそのあくまで一部にすぎない。とにかく客のあらいざらいを知ろうという意気込みだ。
パスポート番号やその発行日、ビザ番号、ビザの種類、フライトNo、空港ピックアップの希望etc・・・
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さらに何かアレルギーがあるか?どんなベッド・どんな枕がいいか?レストランを予約したいか?するなら
どのレストランにするか?なんて初めて行くのにわかるわけねーじゃん!枕のチョイスひとつにしたって
固い羽根枕か、柔らかい羽根枕か、読書枕のセットかetc...何種類もの中から選べって言われても困る。
こちとら枕なんてありゃいいっていうガサツな客。こういう5ツ星ホテルの顧客対応に慣れてないの。

まぁこの辺はさすが5ツ星ホテルのサービスと言うべきだろう。しかし何せ記入フォームは英語だし、
質問項目は多い。記入自体にけっこう時間がかかるわけで、正直ちょっと面倒くさかった(笑)。


立地・利便性★☆☆☆☆
いきなりのダメダメ評価(笑)。だって周りにナンにもないんだも~ん。
コツ然と出来た再開発地だから他のキレイなホテルとか、オフィスビルとかはあっても商店なんてマッタクない。
つまらないことこの上ない。

“隔離度”が高かったインド出張だけど、周囲に何もないんで、ムンバイじゃ仕事以外でホテルの外を
歩くことすらなかった。散策ゼロ。なんてつまらない出張であろうか。別にホテルのせいではないのだが。


部屋★★★★★
これはさすがに素晴らしかったね。5ツ星ホテルのクォリティに圧倒されましたですよ。
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ベッドひとつ取ったって広~いキングサイズベッドに枕が4つ、さらにクッションが3つときた。計7つ。
こんなにたくさん使わないって。しょうがないからクッションはソファーの上に置いたんだけど、
そのソファーも元々クッションだらけだから、新たにクッション置いたら座る場所がなくなっちまった(笑)。
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ちなみに窓のカーテンやブラインドは全部電動。枕元のスイッチでスルスル開くのである。ひえーーー。

普通のホテルなら壁に向かってあるデスクも、このホテルじゃ部屋の真ん中にデンとある。さすが5ツ星。
しかも高級感あふれるガラストップ。イスの座り心地もいい。いやー、苦しゅうないぞ。
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ネットの接続口はどこだ?と思ってフと引き出しをあけて驚いた。主要なコード端末がぜんぶ引き出しの中に
用意されちょる。ひょえーー、さすが5ツ星。
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さらに驚くべきことにiPod用のスピーカーまである。たまげたね。
さっそくここにiPodをハメ込んで、落語を聴きながら5ツ星ホテルのゴージャス・ルームを探検したよ(笑)。
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いやさすがは5ツ星ホテルです。部屋には文句のつけようもござんせん。
というより、明らかにイ課長には分不相応。豪華すぎ。冥土の土産と思って使わせていただきやす。へい。


バスルーム★★★★★
バスルームも立派だったねぇ。大きなバスタブがあるのは当然として、これとは別にシャワールームがある。
結局バスタブは3泊中に1回くらいしか使わなかったんじゃないかなぁ?風呂にお湯ためるの時間かかるし。
そこらじゅう大理石貼り。
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トイレも問題なく立派。トイレの床も壁もまた大理石貼り。
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こういうバスルームがぜんぶガラスで仕切られた小部屋にある。
ちょうど下の写真の左側がそうだ。だからドアからバスルームのワキを通るところがちょっとした廊下で、
もちろんその廊下も大理石貼りなのである。いやはや・・・。
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メシ★★★★★
実はこのホテルに3泊して、朝食は最初の朝しか食べなかった。
出張後半で疲労がたまってたし、最後には風邪ひいたくらいだから、食欲もイマイチだったんだよねぇ。
もちろん、そこは5つ星ホテル。1回だけ食った朝食はそれはもうご立派なものだった。
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外出ナシである以上、晩メシもこのホテルで食った(あとは仕事関係者との会食とか)。
ホテルのレストランは豪華でゴージャス、メシも美味しかったし、まぁ文句はない。ないが、やっぱり
イ課長としては一人で外にメシを食いにいけるホテルの方がよかった・・・。


サービス★★★★★
従業員の接客態度はまことにソツなく、礼儀正しく、よく教育されてる。さすが。
最後の日、チェックアウトした後にイ課長は部屋に忘れものしたことに気づいた。
あわてて取りに戻りたいって行ったら(カギはチェックアウトのときに返してしまっていた)、
女性従業員が一緒に部屋までついてきて、ドアをあけてくれた。

とにかくホテルの中に関してはハードもソフトも文句なしと言っていい。さすが5ツ星ホテル。
これで1泊の料金は前回のヒルトンと同じくらい、約1万円っつうんだから、ある意味安い。
イ課長の出張時期がたまたまシーズンオフだったのかもしれないけど、1万円で5ツ星
ホテルに泊まってゴージャスなホテルライフを送れるなら結構な話だ。


ただねぇ、ムンバイ観光の拠点にこのホテルをお勧めできるかというと若干躊躇する。

市の中心部、つまり例の半島の先端部から遠いんだよね。観光スポットはほとんど先端部に集まってる
はずだから、観光だと車での移動がけっこうタイヘン。ムンバイは車の渋滞もすごいし。

もっとも、逆にメリットもあって、空港には比較的近い。
だから到着時とか、最後に荷物をピックアップして空港行く、なんて場合はわりとラクだ。

要するにムンバイって市街中心部と空港とが相当離れてるってことなんだよ。
順調なら1時間くらいあれば何とかなるんだろうけど、そこに渋滞という要素が加わると
時間は読めなくなる。そこが難しい。ガイドブックには2時間なんて書いてあったりもする。

観光に便利で空港から遠いホテルにするか。
観光には不便だけど、空港からはわりと近いソフィテルにするか。難しいところだ。

もしイ課長がもう一度ムンバイに行くことがあるとしたら、その時はやっぱり市街中心部・半島先端部に
ホテルをとって観光し、帰国前の最後の1泊だけ空港に近いホテルを予約するような気がするな。
帰国便の出発が午前中とかなら(つまり最後の日はほとんど観光できないんだったら)
それがいいんじゃないかなぁ?




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by tohoiwanya | 2014-04-27 00:54 | 2012.10 インド出張 | Comments(8)
2014年 04月 24日

イ課長ミシュラン・ホテル評価 27

さて、いよいよインドのホテル評価に移るか。
ホテル評価が出たということは、インドネタもそろそろ終わりが見えてきたことを意味する。
タージ・マハル以外に大ネタ皆無のインド出張だったが、それでもここまで48件も記事を
書いたんだなぁ・・・デリーとムンバイのホテル評価を加えればちょうど50ということか。


Hilton Garden Inn New Delhi/Saket

ホテル名は読める。しかし長い(笑)。ひるとんがーでんいんにゅーでりーさけっと。

なんてたってヒルトンなのである。海外出張でヒルトンみたいに世界的に有名なホテルチェーンに
ついぞ泊まったことがない。しかも4ツ星。そこに5連泊ときた。イ課長の海外出張ホテルライフでは
極めて珍しい、リッチでゴージャスな滞在が期待できそうではないか。

ちなみに、ヒルトンホテルとヒルトンガーデンインの違いが何なのか、イ課長は知らない。
おそらく東急ホテルと東急インみたいな関係で、ガーデンインの方が若干安いんじゃないのかなぁ?

立地・利便性★★★☆☆
前にも書いたけど、イ課長はインド出張に際して最初は別のホテルを予約した。
デリー中心部に近いコンノート・プレイス近くのホテルだ。

しかし現地駐在社員から「インドで、そんな聞いたこともないホテルはいかがなものか・・・」と、
端的に言えば「街の面白さなんかより安全性を優先してホテル選べ、アホンダラ」と言われて変更。
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デリー南部のサケットというところには商業複合エリアがあり、ヒルトンもそこに立地している。
「インドらしさ」を犠牲にして安心を優先するというなら立地も利便性もいいと言えるだろう。
しかし「インドらしさ」を犠牲にしたことが残念でしょうがないイ課長としては、やや評価は低くなる。
地下鉄の駅までけっこう歩くっていうのもマイナスポイントかな。
(実際にはここに泊まる人はいちいち地下鉄なんて使わないんだろうが)


客室★★★★★ 
しかしそこは何てったってヒルトン。客室のグレードは欧州出張でよく泊まるプチホテルとは違う。
けっこう広い部屋にドカーンと大きなベッドが二つ。まぁ立派。
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ベッドには枕が3つだ。トリプル枕というのはヒルトンのやり方なのかな?
この辺については枕評論家のコメントを待ちたいところだ(笑)。
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モダンなガラス製デスクも広い。薄型テレビが置かれてもまだこれだけ余裕があるもんね。
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バスルームもきれいだったね。浴室の“流し”が凹んでなくて、こういう風にドンブリ型になってるのは
最近のホテルでよく見かける。日本のビジネスホテルじゃついぞ見かけないが。
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ドリンク類も充実してたねー。水のボトルが2本にコーヒー・紅茶等の各種ホットドリンクも飲める。
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部屋に関して文句つける部分はなかったと言っていい。
ふだん安ホテルに慣らされたイ課長なんて、「なんて贅沢な部屋だろう」って気になったもんだよ。


朝食★★★★★ 
朝食も良かったよ。
これはベーコンやソーセージといった「西洋朝食」にインディカ米と煮物?の「インド朝食」の
コンビネーション。
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メシを食ってると例のジュウボクズたちが「卵は召し上がりますか?スクランブル?」と声をかけられる。
目玉焼きを所望するとこんな感じで出てくる。
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もちろんカレーもある。
この手前にある白い丸いものは蒸しパンみたいな感じのものだった。
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衛生・安全★★★★☆ 
インドの場合、これは無視できない要素だ。そもそもこの要素のせいでヒルトンに変更したんだから。

まぁこれに関しては一応変更した甲斐はあったと言うべきだろう。
「水道の水で歯を磨いただけでゲーリーになる」と脅かされたインドだけど、このホテルの蛇口の水で
歯を磨き、さらに朝食を食い、晩飯も食い、ビールも飲んだイ課長は結局下痢にならずに済んだ。

ただねぇ、これに関してはホテルのおかげなのか、デリー全体の衛生レベル向上のおかげなのか
わからないのも確か。まぁ安くて汚いホテルよりヒルトンの方がマトモなのは間違いないだろうけどね。

ちなみに、ホテル周囲の治安はいい。ただ、それはソレなりの警戒の結果でもある。
外からホテルに戻ってきた宿泊客は必ず金属探知機くぐりと、荷物のX線検査がある。毎回ある。
さらに隣のショッピングモールに行こうとすると、そこまでもまた金属探知機とX線検査・・・やれやれ。
「入口で飛行機並みのチェック」はムンバイのホテルでも同様だったから、たぶんインドのホテルで
中級以上のところはそういうのがけっこう当たり前なのかも。


娯楽★★☆☆☆ 
これは完全に評価が分かれるブブンだろう。
隣接するショッピングモールには高級ブティックからハードロックカフェまでいろいろあって、退屈しない。
ここに行けば夜でもいろいろ楽しめるのは間違いない・・・好きな人にとってはね(笑)。

だがイ課長にとっちゃ、ちーとも魅力ないのよハッキリ言って。
インドに来て高級ブティックなんか見てどうすんのヨ。「海外の有名ブランドがインドにも進出してんだねぇ」と
思うだけのこと。面白くもナンともない。おまけに中華メシ屋に入ってもビール置いてねぇし・・・。

海外床屋フェチのイ課長だが、インドでは床屋に行きそこなった。
実はモールの中にこんな高級ヘアサロンがあるのはわかってたんだよ。しかしせっかくインドに来て
こんなつまんなそうな高級床屋で髪を刈る気になれなかった。
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高級ショッピングモールを併設したヒルトン。
そういうのが好きな人には面白い。しかしイ課長にとっちゃまったくプラス評価要素にならぬのであった。
ホテルの近くにゴチャゴチャした市場でもありゃ、逆に評価はグッとあがるのだが。


というわけで、デリーのヒルトンは滞在も長かったし、書きたいことも多い。
以前、ジュウボクズことだけ書いたことからもわかるように、従業員は極めてフレンドリーで態度もいい。
「今日チェックアウトする」って言ったらボーイからプレゼントもらうなんて、空前絶後の経験だ。

ちなみに、イ課長は5泊して34,000ルピー。5泊で5万円ちょいだから1泊だいたい1万円か。

インドの混沌を肌で感じたいという人には勧められない。
多少高くてもいいから、インドじゃ衛生や安全を優先したいという人なら十分お勧めできる。
フレンドリーすぎるジュウボクズたちの話し相手になれる程度の英語力があれば、なお結構(笑)。


 

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by tohoiwanya | 2014-04-24 00:59 | 2012.10 インド出張 | Comments(2)
2014年 04月 15日

デリーとムンバイどっちがいい?

2012年出張でイ課長が宿泊したのはデリーとムンバイ。
日本で言えば東京と大阪。インドが誇る二大都市。
ただ、広いインドの北と南にあるだけあって、この二つの街はだいぶ感じが違う。

「デリーとムンバイ、どっちがよかった?」「どっちがお勧め?」という質問を帰国後に何回か聞かれた。
しかし、これをイ課長に聞かないでほしい。

以前に交通機関の話で書いたことがあるけど、ムンバイという街の地形は非常に特殊だ。
世界的大都市でありながら、中心市街は半島の先ッポに集中してるからヨコに広がる余地がない。
いまやムンバイの開発の中心は余地の少ない先端部じゃなく、北の“太いエリア”で、空港も北の方にある。
狭い半島先端部に空港なんて作れっこないのである。だが街として面白そうなブブンは先端部に集まっている。
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当然、イ課長は先端部にホテルをとろうと思い、実際予約した。明らかにそっちの方が面白そうなんだもん。、
しかし現地駐在から「そんなホテル聞いたことないけど、大丈夫か?」「先端部は渋滞がひどいぞ?」と言われて、
太いエリアのホテルを予約しなおした。何せ仕事。個人的オモシロさより安全性が優先されるのだ。くそー。

しかし仕事では何度も先端部にある会社だの業界団体だのに行った。
上の地図の「マーヒム」っていう地名のあたりに大~きな湖(あるいは海水湖?)があるでしょ?
その先端部分に長い橋で有料道路が出来ている。太いエリアから先端部の方に車で移動するときは
この橋を通ることが多かった。その方がまだしも渋滞のヒドさの程度が低いからなんだろうな。
とはいえ、その有料道路の入口付近は大渋滞なのだが(笑)。
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車の窓から眺めるだけとはいえ、ムンバイの、半島の先端部は面白そうだったなぁ。
湖の対岸にはこんな風にいかにも新興国の大都会らしい超高層ビルがニョキニョキと建ってる。
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ムンバイは何となく昔の東京の感じに近い。土地が狭いから建物は必然的に上に伸びる。
いかにも古い(ボロい)高層集合住宅がそこかしこにあるあたり、一昔前の東京っぽかったよ、ホント。
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これもまた素晴らしく古い。っつうか、ボロい高層集合住宅だ。
こんな高層集合住宅(ま、高層ってほどの高さでもないが)、デリーじゃ見かけなかった。
デリーとムンバイの地理的条件の差が街の景観にも大きな影響を与えているんだと思う。
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デリーは普通の平野の中にある大都市だから、四方八方に拡大する土地には困らない。
だから、高層建築もあまりない。土地がいっぱいあるんだから、高いビルを建てて高度利用しようなんて
ニーズも低いんだろうな。これ、ホテルから眺めたデリーの風景だけど、高層建築ってないでしょ?
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高層建築が少ない一方で、ムンバイより緑は多い街だと思う。
それもこれも土地余力の有無の差ってことなんだろうなぁ。デリーはちょっとした公園都市みたいな感じ。
(公園都市というのはホメすぎな気もするが(笑))。
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ガイジンが東京と大阪の両方に行けば、それなりの違いを感じるのかもしれないけど、
デリーとムンバイという二大都市の違いはかなり顕著だ。ま、なにせ広大なインド、この二つの都市じゃ
公用語も違うくらいだから、街の見た目からして違うのは当然と言えば当然だ。

しかしだよ、冒頭の質問に戻るけど「デリーとムンバイ、どっちが良かった?」なんてわかんねぇって。
現地じゃ歩いて街の見物することすらロクに出来ず、欲求不満を募らせたイ課長にこういう無神経な
質問するヤツは豚に食われればいいのである。イ課長だって「断然コッチの方が面白いよ」と言えるくらい、
あちこち行きたかったよクソ。

半島先端部にホテルを取って、街をぶらぶら歩きながら観光するならムンバイ。
車かバスという移動手段があって、見どころをあちこち回って観光するならデリー。
・・・とまぁ、この程度のことくらいしか言えないよなぁ。

あーあ、ムンバイではデリーにおけるチャンドニー・チョーク程度の小冒険すらしてない。
もうちょっと自分の足で歩かなきゃ、街の面白さなんてよくわかんねぇよクソ。
(↑隔離状態だったことがよほどくやしかったらしい)


 

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by tohoiwanya | 2014-04-15 00:24 | 2012.10 インド出張 | Comments(2)
2014年 04月 06日

ムンバイ繊維問屋街というところ

すでに何度も書いたように、インド出張中はホテルか、移動の車か、(訪問先の)会社か、このドレかに
常に隔離されてるという状態に近くて、ゴミゴミした混沌の中を歩く機会は本当に少なかった。

せっかくインドに8泊9日間滞在したっていうのに、「あそこはゴチャゴチャしてて面白かった」と言えるのは
前に書いたチャンドニー・チョークと、これから書くムンバイ繊維問屋街の二つくらい。
そういう点じゃホント欲求不満のたまる出張だったぜ。

繊維問屋街っていうのは最初から出張スケジュールに組まれてたわけじゃなくて、例の「ナゾの朝食」を
ごちそうになった商店主を急に訪問することになり、そのまま「アンタ、もしよかったらオレの店を
見に行くかい?」ということになって、それはぜひ、ということになって急遽実現したのだ。

その商店主っていうのはいろんな生地の輸入&卸売みたいなことをやってる人で、彼の店は
ムンバイの繊維問屋街にある。繊維問屋街・・ふ~む、東京でいえば日本橋横山町・馬喰町みたいな
感じのところなのかな?きっとゴチャゴチャしてるんだろう。面白そうじゃないか。

通訳さんと一緒に彼の車で店まで行った。
しかし、あるところまで来ると「ここから先は車は入れないから歩く」といって徒歩。
すでにあたりは異様にゴチャゴチャして、何十年も前から使われ続けてるようなオンボロ建物がひしめいてる。
うひゃひゃひゃ。これぞアジアの混沌って感じのゴチャゴチャエリアに徒歩で潜入。嬉しくなっちまうぜ。
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商店主は混沌の奥の、さらなる奥にどんどん歩を進めてイ課長たちを連れて行く。
数分歩いただけだけど、もう「ここから1人で車まで戻りなさい」と言われてもムリだ。断言できる(笑)。
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やがて彼の店に辿りついていろいろ話をした。
彼の自宅はムンバイでもすごくいい立地の、おそらく高級住宅街というところにあったし、召使いも
何人も使っていたから、貿易&卸売業で着実に財を築いていることが伺える。

2階を見てみるか?と言われて案内されてちょっとびっくり。絨緞が敷いてある。
ここに来た商談客はイスじゃなく、靴を脱いでこの絨緞に座して商談にあたるらしい。アジアだなぁ。
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この感慨は彼の店を出て繊維問屋の小さな店が連なるエリアを歩いてさらに強まった。
そのエリアってこういう風に廊下の両側に小さな間口の繊維問屋がズラリと並んでるところで、
繊維問屋街の心臓部といえるかな。
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ここの何が面白いって、全ての問屋が白いカバーのマットレスを敷いて商談スペースにしてる。
さっきの商店主の店と同じだ。インド綿をはじめ、高級絹織物等々、特に天然繊維分野では
繊維大国として知られるインドだが、この国の繊維業界ではイスに座る商談スタイルは全く普及していない。
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こちらはイ課長を案内してくれた店主の友達のお店。やっぱり白いカバーのマットレス敷きだ。
ここでいろいろインド繊維取引の状況について話を聞いたんだけど、実に興味深くて勉強になった。
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こういう問屋には縫製工場なんかが比較的小ロットで生地を買いに来ることが多いらしい。
取引された生地は荷車とかに積まれて、おそらく買った人の自分の車まで運んでいくんだと思われる。
この問屋街を歩いてると「オラオラどいたどいた!」って感じで生地のロールを積んだ荷車が忙しく行きかう。
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この繊維問屋街、迷路みたいな複雑さから考えてガイジンがフラリと来て見学できるところではない。
現地の人に案内してもらわなきゃサッパリわからないわけで、そういう意味じゃイ課長はすごく貴重な経験を
させてもらったと思うよ。インドで繊維ビジネスしてる駐在員とかでもない限り、こんな繊維問屋街の深奥に
入る機会のある日本人なんてメッタにないと思う。
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思えば、昭和の時代の秋葉原電気街とか、アメ横なんかもけっこうこれに近い雰囲気が残ってたもんだ。
秋葉原なんて小さな間口でモーターだのコンデンサだのの専門店が軒を連ねててね。イ課長のトシになると
ムンバイの繊維問屋街を歩くと、子供の頃に見たそういう光景を思い出して、ますます嬉しくなる。

混沌と活気と猥雑さに満ちたムンバイ繊維問屋街。
このブログを読んで「面白そうだな、行ってみたいな」と思った方がいても、アナタ1人で行くのはムリ。
イ課長だってもう一度行けと言われても絶対ムリだ。まぁ行くのはあきらめて下さい。

へへへ・・・でもイ課長は行ったんだぜ。いいだろう~~(←最低ヤロー)。


 

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by tohoiwanya | 2014-04-06 00:01 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
2014年 03月 27日

インド人は借景がお好き?

さて、インドに話を戻そう。
これまで書いたように、イ課長はアグラ城やタージ・マハルをガイドつきツアーで見学してきた。

そのいわば副産物として、ある風習・文化がインドで特に好まれるのではないか?という
疑問を抱くことになった。もし1人だけで行ってれば、こんな疑問を感じる機会はなかったはずで、
インド人のガイドさんと一緒だったからこそ発見できたことなんだよ。


借景:庭園外の山や樹木、竹林などの自然物等を庭園内の風景に背景として取り込むことで、
   前景の庭園と背景となる借景とを一体化させてダイナミックな景観を形成する手法
   (Wikipediaより引用)



これを広義で捉えれば、「バックの景色をうまく前景に取り込んで活用すること」といえるよな。
どうもインドでは観光地における記念撮影というありきたりなシチュエーションでこの「借景」が
非常に広く浸透しているのではないか、と推測されるのだ。

インドの借景文化について書く前にひとつ断っておかなければならないことがある。
本日の記事にはイ課長の見苦しいバカ面が複数連続して出てくる。まことに申し訳ないと思う。
ただ、これもインド借景文化を考える上での研究材料と思ってガマンしていただきたいのである。

そもそも記念撮影に際しての、インドの借景文化ってナンなのか?
アグラ城とタージ・マハルには専用ガイドという名の専属カメラマンがついたって書いたじゃん?
彼はイ課長のカメラを使って「ソコに立ってこういうポーズをとれ」だの「手をこうやれ」だの、
要求の多いカメラマンだったが、そういう要求こそインド借景文化の発露に他ならなかったのだ。
ま、とにかく写真をお目にかけよう。


イ課長が最初にアグラ城でやらされた典型的借景はこれ。


 
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・・・なんというバカバカしさ(笑)。
しかしガイドつきツアーでアグラ城に行った人なら、同じ借景で写真撮った人は多いと思うなぁ。

アグラ城でのもう一つの借景定番といえばこれ。


 
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ユーミンに「手のひらの東京タワー」という名曲があるけど、これは「手のひらのタージ・マハル」(笑)。
これまた、アグラ城で同じことやらされた人は多いと思う。インド人ガイドなら必ずこのショットを
撮ろうとするはずで、イ課長についたガイドだけが特殊だったとは考えられない。

アグラ城ではこんな借景ポーズを何度かとらされた。
繰り返すが、イ課長が「こういうポーズで撮って」と頼んだのではない。ガイドが撮りたがったのだ。
要するにインド人のガワに「ここでこういうポーズで写真を撮ってあげればガイジンは絶対喜ぶ」という
認識があるんだよな、明らかに。

こういうインド借景文化が最も炸裂する場所はやはり「世界の観光地タージ・マハル」なのである。
ここでもガイドという名の専属カメラマンがここに立てだの座れだの、いろいろ言ってくるんだけど、
最後に「ベンチに乗ってこういうポーズをとれ」という要求があった。どんなポーズかっていうと・・・



 
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アグラ城と同じじゃねぇか(笑)。インド人、よほどこの「つまみポーズ」が好きとみえる。
現地ガイドと一緒にタージ・マハル観光をした人なら、やはり極めて高い確率でこのポーズを
とらされたんじゃないかなぁ?

これに類した借景で有名なのはピサの斜塔だよな。行ったことないけど。
斜塔のカタムキを支えるようなポーズをしたり、反対に押して傾けてる格好をしてみせたりするアレ。
ああいう「バックの建物を使った借景ポーズ」がインドでは非常に発達?しているようなのだ。

イ課長は海外に一人で行くことが多い。観光でも一人旅するし、出張なら確実に一人だ。
観光地で誰かに写真を撮ってもらうという機会は非常に少ない。だからこんな借景ポーズを
要求されたことも初めてで、ちょっと驚いたんだよ。

だって、さっき言ったピサの斜塔を唯一の例外として、借景ポーズ写真なんて見たことないもん。
もちろんこういう「つまみポーズ」も知らなかった。他の国でこんな風習あるかい?

タージ・マハルみたいに先が尖ったドーム型の建物なんて欧米にいっぱいあるけど、たとえば
ローマのサン・ピエトロ大聖堂やワシントンの国会議事堂で観光客が「つまみポーズ」で写真撮らんだろう?
後者はイ課長も実際に見たことあるけど、そんなポーズで写真撮ってるヤツは一人もいなかったよ。

どうもインド人が特に「借景がお好き」なんじゃないかって気がするんだよなぁ~。
しかし、仮にインド人がことさら借景ポーズを好むとしても、それがなぜか?となると
これを解明するのは難しい。

巨大建造物をつまんだり手の平に載せるってことは、孫悟空に出てくるお釈迦様の手のひらみたいに、
掌それ自体を一つの小宇宙とする仏教観の影響なのだ、というコジツケも不可能ではないだろうが、
こうやって書いててもたぶん違うだろうな、と思う(笑)。

そもそも、インド人がなぜ借景ポーズが好きかという疑問以前に、まず本当にこれがインドで特に
顕著な傾向なのか、実は他の国でもみんなやってることなのかということを検証する必要がある。

イ課長のごく狭い経験では、こういうのをやらされたのはインドだけで、他の国で同じようなことを
やってる人や写真を見たことがない(除・ピサの斜塔)。しかしイ課長が知らないだけで、
実はありふれたことなのか?また、インドの他の観光地ではどうなのか?

これらに関して知見をお持ちの方はぜひご教示いただきたいのである。
 

 
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by tohoiwanya | 2014-03-27 00:22 | 2012.10 インド出張 | Comments(12)
2014年 03月 20日

タージ・マハルというところ その4

さて、タージ・マハルの裏のテラス。

ここは日陰で涼しいし、何より眼前にヤムナー川の広大な流れが広がってて、見晴らしがいい。
暗くて暑くて人ゴミだらけだった内部からここに出てくるとみんなホッとするようで、インド人の多くは
ここに座り込んで休憩してた(ただし飲み食いしてる人たちはいなかった。おそらく飲食禁止)。
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イ課長もここでちょっと休むことにした。
水牛がヤムナー川で水飲んでるよ。なんか「悠久のインド」って感じの風景だよねぇ。
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反対側を見るとさっきまでいたアグラ城が見える。うーん・・つい1時間前は
あそこからタージ・マハルを見てたんだよなぁ。
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さて、このタージ・マハルの裏のテラスに出ると、ある重要な発見ができる。
それは前回記事の末尾に書いた「シャー・ジャハーンが思い描いた理想」に関わるものだ。

いま彼は愛妻ムムターズ・マハルと並んで永遠の眠りについている。
だがスーパー建築道楽皇帝シャー・ジャハーンが望んでいたのはそんなみみっちいことではなかった。

彼の構想としては、ヤムナー川の対岸にもう一つ同じ形の霊廟を黒大理石で作りたかったといわれている。
つまり白いタージ・マハルの川向こうに、今度は「自分用」に「黒いタージ・マハル」を作り、
その二つを橋で結ぼうと思ってたらしいんだよ。

白と黒の二つのタージ・マハルがヤムナー川をはさんで建つ・・・あまりにも壮大すぎる彼の建築構想は
結局実現することはなかった。何せ白いタージ・マハルだけで国庫は傾いたといわれるんだから。

そんな話を聞いたことがあったから、「あの辺に黒いタージ・マハルを建てようとしてたのかなぁ?」などと
思いながらイ課長は川の対岸を眺めた。するとだ・・・

これは何だ?これは白いタージ・マハルのほぼ左右中心線上から撮った写真だけど、
対岸にあるこの平らなところも正確に同じ中心線から左右対称に広がっているように見える。
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これは明らかに「黒いタージ・マハル」の基礎工事の後だ。そうに違いない。
でなきゃ川の対岸、同じ中心線上に左右対称の土地造成がなされるなんて考えられない。

黒いタージ・マハル構想は本当だったんだ。これにはけっこう驚いたね。
この話を初めてテレビで知ったときは「そんな言い伝えもあるんだ」程度にしか思ってなかったけど
実際にプロジェクトは動き始めてたんだ。基礎工事だけとはいえチャンとその名残りがあるんだもん。
いやーすごいよシャー・ジャハーン。キミは本当に「黒いタージ・マハル」を作ろうとしてたのか。

それにしても、シャー・ジャハーンが帝位にあったのは1600年代半ば、日本でいえば江戸時代初期か。
その頃の基礎工事の跡がそのまま残ってるっていうのもすごい話だ。
周囲に広がるダダッ広い原野を見る限り意図的に保存したとは考えづらい。単純に残ってるんだろう。

あの造成工事の跡はまさに「シャー・ジャハーンの夢の跡」なんだなぁ・・・
彼がいま白いタージ・マハルに妻の棺と共に眠ることが理想ではなかっただろうと思う理由はここにある。

しかし、もう一つ黒いタージ・マハルまで作ろうってのは、さすがに建築道楽が過ぎるよキミ(笑)。
“白い方”を建てたというだけで歴史に名を残したシャー・ジャハーン。黒いタージ・マハル構想が頓挫して
「女房の墓」に一緒に葬られたのは意に反してたかもしれないけど、愛妻の隣で眠るのも悪くないと思うよ?
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てな具合に、シャー・ジャハーンやムムターズ・マハルのことをホンのちょっと知っておくと
タージ・マハル観光はいっそう感慨深いものになる。
中でもこの「黒いタージ・マハルの造成工事跡」が残ってたのには驚いたねぇ。

さて、タージ・マハルの表から裏までたっぷり拝見させていただいたし、そろそろ戻るか。
表側にまわり、行きに通った真ん中の通路ではなく、外側の通路を歩いて帰ることにした。
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ずーーーっと出口の方に向かって歩き、「ここを曲がったらもうタージ・マハルが見えない」という地点で
最後にもう一度振り返ってタージ・マハルを見た(写真がナナメってるが)。
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いやー堪能させていただきました。インドに来たかいがありました。
さすがは「世界の観光地タージ・マハル」だと思ったよ。実物の持つチカラに圧倒されたましたですよ。
おそらくもう見ることはないだろうが、これからもその輝きを失わないでくれ、タージ・マハル。

かくして、インド出張における「ついで観光」の唯一最大のクライマックスは無事終ったのでありました。
タージ・マハルだけで「その4」まで書いちまったぜ。毎度話が長くてすまんのう。


 

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by tohoiwanya | 2014-03-20 12:12 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
2014年 03月 18日

タージ・マハルというところ その3

タージ・マハルの“本堂”の真ん中には門と同じように凹んだ半球ドーム天井の入口がある。
あの門の半球ドームもデカかったが、この本堂の入口ドームは輪をかけてデカい(と思う)。
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遠くから見るとそのデカさがよくわかる。入場の列を作ってる人間がほとんどアリンコの
行列みたいに見えるでしょ?圧倒的にデカいんだよ。
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タージ・マハルは内部も見学できるんだけど、唯一の入口がここ。
イ課長もシンさんと一緒に入ることにした。アリンコの列に加わったというわけだ。

その前に準備。内部に入るのにクツを脱ぐ必要はないけど、渡される袋を靴にかぶせる必要がある。
この日、イ課長はサンダル履いてたんだけど、やはりかぶせる。
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ガイドのシンさんも同様に靴に袋をかぶせた。
中に入る前にシンさんが壁の紋様の前でポーズをとってくれたので1枚。
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それにしても近くから見るとタージ・マハルってびっくりするほど華麗な装飾に満ちてて、
その凝りかたがスゴい。これも描いたんじゃなく、色のついた何かを欲しい形に切っていちいち
大理石に貼ってるよね。こういうの象嵌細工っていうのか?
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さらにたまげたのは入り口の格子戸?だ。
編み目模様みたいになってるから、日本人的感覚だと木で組んで格子にしたんだろうと思ってしまう。
しかし、これ、明らかに石だよ!!こういう格子戸まで白大理石でトータル・コーディネートされてる。
大きな大理石の板に1個1個、ハチの巣型の穴を開けた(というか彫った)ってことだ。ひーーー。
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観光客たちはタージ・マハルの中を早く見たくて、あんまり入り口の格子戸なんて見てないけど、
大昔にインドの石工たち(当然一人ではあるまい)がひたすら石をコチコチ彫ってこの石の格子戸を
作ったかと思うと、イ課長は目眩いがしそうだったぜ。
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さて、いよいよタージ・マハルの中に入るわけだが、内部は撮影禁止なので写真はない。
一応イ課長が簡単に説明しよう。

中に入ると中央にシャー・ジャハーンとムムターズ・マハルの棺が見えるようになってる。
(もっとも、本物はもっと地下?にあるらしくて、見られるのはレプリカみたいだが)
立派なお墓を作ってくださいねと言って死んだ女房と、その遺言のレベルをはるかに超えて
世界に二つとない墓を作っちまった亭主の棺が並んでいるというわけだ。

外が明るいわりにタージ・マハルの内部はコレといった照明もなく、わりと暗い。
おそらく中も巨大な空間に華麗な装飾がワンサとあるんだろうけど、ハッキリ言ってよく見えない。
それにとにかく中は風もなくて暑いうえに観光客がワンワンいてますます暑い。
二人の棺以外に特に見るべきものもない(と思う)し、ここはサッサと外に出て涼もうよ。

というわけで外に出た。
入る時は全員正面側の入り口から入るけど、出口は裏側、つまりヤムナー川に面したガワから出る。
ここは日陰になってて涼しいし、見晴らしもよくて、中にいるよりココにいる方がずっと気持ちいい。
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ここでイ課長は一つの結論に達したことになる。
タージ・マハルは中から見るより外から見るに限るという結論だ(笑)。

この裏側のテラスから間近に見るタージ・マハルの装飾には改めて驚かされるよ。
出口のワクがこうやってビッシリと(おそらくコーランの文句が)アラビア文字?で飾られてるのは
まぁ予想の範囲だとしても、だね・・・。
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またまたぶったまげたのはこの天井の半球アーチだよ。
よく見てごらん?この半球天井、ただキレイに白大理石を貼りあわせたっていうだけじゃなく、
ちゃんと1個1個浮き彫りの模様があって、それがキチンと組み合わされて全体の模様を構成している。
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いやもうなんという凝りかた。
さっきの石の格子戸といい、このドーム天井の浮き彫りといい、スゴすぎる。
こういうのはタージ・マハルを正面から撮った典型的観光写真だけじゃわからない部分で、
間近から実物を見てこその驚きだ。やっぱり実物のチカラというのはすごいのだ。

内部は暗くてよく見えないけど、外観については驚きが尽きないタージ・マハル。
さっき、その内部にムムターズ・マハルとシャー・ジャハーンの棺が並んで安置されてる、と書いた。
そう聞くと何となくこの夫婦は「あるべきところにある」「二人も喜んでいるだろう」と思うよね?
だがシャー・ジャハーンにとってはタージ・マハルの中に愛妻ムムターズ・マハルと並んで眠ることが
本当の理想の姿ではなかったと思われる。

何せタージ・マハルにはけっこう感動しちまったイ課長だからね。
シャー・ジャハーンの理想については次回説明しようと思うのである(まだ続くのかい!)。


 

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by tohoiwanya | 2014-03-18 00:03 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
2014年 03月 15日

タージ・マハルというところ その2 sanpo

「世界で最も美しい建造物10選」みたいな企画をやると、タージ・マハルは必ず入る。
その時使われるタージ・マハルの写真のほとんどはこんな風に真正面から撮ったもののはずだ。
そんな、タージ・マハルといえばこれ、というような写真をドンとのせよう。

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このタージ・マハルっていう建物、トコトン左右対称性を追求して作られてる。
だから建物の左右中心線上に立って眺めた時、最も美しく見えるんだよ。

いやーーーしかしスゴいね。たしかに美しいよ、タージ・マハルの実物は。
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実際には例の巨大な門をくぐってからタージ・マハルに近づくまでにはけっこう距離がある。
正面に長く続く池のワキを歩いていくわけだけど、その途中で何度も何度も建物正面にまわり、
同じような写真にしかならないとわかっているのに、やっぱり写真を撮らずにいられない。
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率直に言って、この時イ課長はけっこう感動していた。
写真ではイヤッてほど見た建物だけど、確かに実物を見られるというのは得がたい経験だね。

タージ・マハルって建物としてそのフォルムは素晴らしく美しい。それは間違いない。
もっとも、建物の見た目の素晴らしさっていう点だけでいえば、世界にはすばらしい建造物が他にもある。
でも実際にその前に立つと、タージ・マハルだけが持つある決定的な要素が存在していることに気づくんだよ。
その決定的要素って何かっつうと、



タージ・マハルの背景が完全に空だけである、ということだ。
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世界中にあるお城であれ大聖堂であれナンであれ、有名な史跡建築物の多くは後ろに山とか、他の建物とか、
森とか、とにかく何かあるもんだ。見るガワも建物と後ろの風景とを“合算”して捉えて、
それが調和してると美しく感じる(んじゃないか?)。

しかしタージ・マハルの後ろには空間しかない。要するにタージ・マハルしかないのだ。
そんな感じであることは写真でも知ってたけど、実際に行ってみると、この「それしかない」という視覚効果はすごい。
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タージ・マハルを評して「遠くから見ると近く見え、近づくにつれて小さく見える」とか何とか、
そんなような言葉を聞いたことがあるけど、そういう効果って「後ろに空しかない」という、稀有な条件が
あってこそ、と思うんだよね。実物のタージ・マハルってかなり大きい。その大きさに驚嘆しつつ、一方で
広大な空を背景に「それだけがポツン存在する」という印象とが混ざって、そんな風に思えるんだろう。

タージ・マハルの背後には広いヤムナー川が流れてる。だからこの建物のうしろに他の建物が建ったり、
高い木が生えたりすることはあり得ないのだ。そこまで計算して(たぶんしたんだろうなぁ)
建設地をここにしたのなら、さすがは建築道楽皇帝シャー・ジャハーンだ。もしタージ・マハルの後ろに
木だのビルだの煙突だのがニョキニョキあれば、とてもこんな幻想的な光景にはならないだろう。

さっきも言ったように門からタージ・マハルまではけっこう歩く。早足で歩けば5分くらいかなぁ?
でもここに来りゃ誰だって立ち止まり、建物に見とれ、写真を撮りながら歩くから時間がかかる。
イ課長も15分はかかったと思うけど、まさに陶酔の15分間。もっとゆっくり歩きたかったくらいだ。
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いよいよタージ・マハルに近づいて、建物が大きく見え始めると、こんどはその重量感みたいなものが
ずーんと伝わってくる。これがまたすごい。
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空だけを背景にした白亜のイスラム建築っていうだけで、何となく夢の中の光景のような
幻想的イメージがあるけど、近づけばそこにあるのは間違いなく重くて厚い白大理石で建てられた
重厚そのものの建造物に他ならない。うーーむ・・・スヴァらしい。
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いやー実際にタージ・マハルの実物を見たときはイ課長けっこう感動しちゃったからねぇ。
本日はやたらに感覚的な文章ばっかりで申し訳ないが、とにかくこういう状態だったわけよ、当日のワタクシは。

せっかく写真もいっぱいあるんだし、次回は引き続きタージ・マハルの細部や内部について
続けて書かせていただこうではないか。まだまだ続くで。タージ・マハル。


 

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by tohoiwanya | 2014-03-15 00:15 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)
2014年 03月 13日

タージ・マハルというところ その1

さぁいよいよタージ・マハルに行くぞ。今日は本当に行くぞ(笑)。

ムガール帝国の年代記に「その偉容と美しさは天上の七つの楽園をも凌ぐ」と記され、
17世紀フランスの旅行家が「タージ・マハルに比べたらエジプトのピラミッドなんて石を積みあげただけの山」
なんて評した、あのタージ・マハルの実物を自分の目で見る時が来たのだ。

インド出張のスケジュールを組んだとき、先にデリー、土日をはさんでムンバイという順番にしたのも
デリーでの仕事を終え、土曜1日かけてタージ・マハルを観光し、日曜にデリーを後にするという
美しいスケジュールを思い描いていたことが少なからず影響している。

そのデリーで、駐在の人と会食した時に「土曜にタージ・マハルに行くつもりです」と言ったら、
「タージ・マハルは私も見ましたが・・あれは一度実物をご覧になるべきです」と
その美しさを褒め称えていた(出張中に観光するとはケシカランと怒られるかと心配してたんだが)。

写真や動画であればタージ・マハルを見たことない人ってまずいない。イ課長だってたくさん見てる。
しかし、やはり実物にまさるものはないはず。実物の力に期待しようではないか。

アグラ城から移動してきた車はタージ・マハルの駐車場みたいなところに止まった。
ここから先は車では行けない。こんなノリモノに乗り換える必要がある。これ、電動カーなのである。
実はタージ・マハルって、あの美しい白大理石が大気汚染で劣化してることが問題になってて、
ガソリン車は近づけないキマリになってるんだよね。
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しかしさぁ、この電動カーに乗る距離なんて大したことはないんだよ?歩いても行けるくらいの距離だ。
こんな狭い範囲をガソリン車乗り入れ禁止にして、大気汚染防止効果があるとは思えないんだけどなー。
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アグラ城同様、タージ・マハルの入場料や、この電動カーの切符代等については不明である。
シンさんがいたからイ課長は何もしなかったわけで、こういう点、ガイド付きツアーは非常に便利だけど、
イ課長のいつもの旅スタイルとはいささか違うことは否定できない。ちなみに、タージ・マハルの入場料は
インド人と外国人とじゃ入場料に相当の差があるらしくて、当然外国人の方が高い。

電動カーを降りると、そこから先は徒歩になる。
さぁいよいよタージ・マハルの間近に来た・・・はずだけど、よくわからないのである。
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おおっ、門だ。これは写真で見たことがある。タージ・マハルのいわば入口にあたる門のはずだ。
この門はアグラ城なんかと同じ色だから、たぶん赤砂岩で出来てるんだろうな。
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この門のあたりでも専属カメラマンが「ここに立て」だのナンだの、イ課長のデジカメを奪って
あれこれ言う。うるせぇぞ、落ち着いて観光させろテメエ。

タージ・マハルという、あまりに有名な建物の門だから、どうしても観光客は「この先にあるもの」の方に
気が向いちゃうけど、これ、すっごく巨大で立派な門だよ。圧倒されちゃう。
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こういう、内側に凹んだ半球型ドームってイスラム建築によくあるよね。イランのナントカモスクもこういう風に
凹んだドームがあったはずで、こういうところもペルシャ風なのだろうか。

内部もすごい。天井の部分、色が同じで見えづらいけど、赤い天井に赤い浮き彫りの模様が
一面に施されている。うーむ、なんだかゴシック教会の天井みたいではないか。
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しかし、しょせんイ課長も「普通の観光客」だ。
巨大な門に見とれていても、やっぱり「この先にあるもの」の方に気持ちが向いてしまうのは致し方ない。
もうタージ・マハルのすぐそばまで来てるはずなんだし・・・。


              おおおおおおおーーーっ!!

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門の向こうに、ついに見えた白く輝くタージ・マハル。

さぁついにイ課長はこの場所に来た。写真もいっぱい撮った。
次回、この極美の世界遺産をたっぷりとご覧に入れよう。


 
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by tohoiwanya | 2014-03-13 00:37 | 2012.10 インド出張 | Comments(0)
2014年 03月 09日

アグラ城というところ その2

さて、アグラ城の奥の方に進んでみよう。
・・といっても、アグラ城は全体が一般公開されてるわけじゃないらしくて、とりあえず「公開エリアの中では
奥の方」ということになるわけだが。

この辺は前回書いた建築ヲタク皇帝、シャー・ジャハーンが増築したそうで、白大理石をふんだんに使って
繊細・優美な装飾をほどこした居室が広がる。地が白だから装飾もカラー化してる。
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ただ、この美しい居室にはシャー・ジャハーンの哀しいエピソードが残されている。
優雅な装飾の一つ一つに彼の悲しいため息がしみ込んでると表現しても、そう大げさではないのだ。
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このシャー・ジャハーンって人、奥さんであるムムターズ・マハルのことがとにかく好きで好きで好きで好きで
しょうがなかったみたいなんだよね。骨の髄まで「ムムターズ・マハル LOVE」な亭主だったらしい。
ムムターズ・マハル、絵を見ると細眉のヤンキー風美人だ(画像は例によってWikipediaから拝借)。
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ところがそれほど愛していたムムターズ・マハルがまだ30代の若さで死んじゃう。
彼女は死の床から「私が死んだら、どうか立派なお墓を作ってくださいね」と亭主に頼んだ。
何せ惚れて惚れぬいた女房の遺言。それでなくたって建築道楽好きのシャー・ジャハーン。そりゃあもう
ものすごい墓を作るのは目に見えてる(笑)。そして出来上がったのがタージ・マハルというわけだ。
要するに、タージ・マハルって平たく言えば「死んだ女房のお墓」なんだよ。
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さて、話はもうちょっと続く。
愛する妻に先立たれたシャー・ジャハーンもやがて年をとり、次の皇帝に誰を指名するかとなった。
父親としては長男に継がせたかったようなんだけど、自分と折合いの悪い三男が「オレがなるったらなる!」と
争いを起こし、しまいには兄を殺し父親をアグラ城に幽閉し、自分が次の皇帝になっちまった。

シャー・ジャハーンが幽閉されて晩年を送った場所っていうのが、この白大理石の部屋らしいんだよね。
この部屋からはさえぎるものもなくタージ・マハルが遠望できる。これが切ない。

愛する妻に若くして先立たれ、息子同士の後継者争いの果てに自分は幽閉の身。
年老いたシャー・ジャハーンに出来ることは、ここから亡き妻の壮大な墓、すなわちタージ・マハルを眺めて
哀切の思いをかみしめることだけだったのである・・と、まぁこういう話が残ってるわけ。

下の写真、イ課長の姿をシャー・ジャハーンに強制脳内変換して、彼の哀しみを感じてほしい。
え?ムリですかそうですか。これ、例の「専用ガイドという名の専属カメラマン」がイ課長のデジカメを使って
撮った写真の中の一枚なのである。
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とにかく彼がイ課長のデジカメ持って「そこに立て」「ココでこういうポーズをとれ」等々、注文が多い。
一人旅なのに自分が写った記念写真がいっぱい残っていいっ人もいるだろうけど、
イ課長自身が撮りたいモノがあっても、カメラは彼が持ってるから撮れねーじゃんよー(笑)。
しょうがない、専属カメラマン撮影、見苦しいモデルの写真をもう一枚載せておくか。
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こんな場所もあった。これ、ある種のプラネタリウムみたいに部屋に埋め込まれたガラス(宝石?)が
暗い中でもキラキラ光る場所だそうで、これも専属カメラマンが網のハマッた窓のスキマから撮ってくれた。
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やがて広~いテラスに出る。ここは気持ちのいい場所だったねぇ。視界の広がりがすばらしい。
ここに立って、ヤムナー川の流れの向こうに見えるタージ・マハルのシルエットは幻想的だったよ。
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入口で見た赤砂岩の巨大な門なんかに比べると、このシャー・ジャハーン幽閉の間(イ課長命名)とか
テラスのあたりはだいぶ感じが違う。繊細優美な装飾を見てると、ついアルハンブラ宮殿を思い出す。
ちなみに、あるサイトには「世界で最も有名なイスラム建築がインドのタージ・マハルであるとすれば、
2番目に有名なのがスペインのアルハンブラ宮殿であろう」って書いてあったな。
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確かにアルハンブラ宮殿の内部の美しさは筆舌に尽くし難い。まさに別世界にいる心地を味わえる。
しかし建物の外観、そのフォルムやその色、配置バランスの美しさといった点になると、これはもう
タージ・マハルに勝るものなしと、そういうことになるんだろうな。

さーて。
アグラ城をざーっと1時間ほど見学したから、次はいよいよ・・はぁはぁ・・いよいよだぞ・・

世界中の旅行者を魅惑し続ける極美の世界遺産・・・年間400万人が訪れるインド最大の観光スポット・・
世界にその名を知られたタージ・マハル・・・とうとうオレも・・・はぁはぁ

さぁいくぞ。イ課長がオマエを征服してやるぞ。待ってろよタージ・マハル。


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by tohoiwanya | 2014-03-09 00:29 | 2012.10 インド出張 | Comments(4)