カテゴリ:2013.06 ベトナム・タイ旅行( 95 )


2015年 01月 31日

イ課長ミシュラン・ホテル評価 32

ホテル評価を続けたくなった。ベトナムの、ホイアンで泊まった宿。
ロンドンと比べると、ベトナムのホテルがいかに安くて快適だったかご理解いただけるはずだ。


An Hoi Hotel

ホイアンにあるアンホイホテル。とてもわかりやすくて、とても間違えやすい(笑)。
 
ベトナムの人気観光地だけあってホテルの数はかなり多かった。
上は高級リゾートっぽいのから安ホテルまでグレードの幅もけっこうありそうだったけど
イ課長は例によって「安いけど快適そうで便利」というあたりを重視して選んだ。


立地・利便性★★★★☆
ホイアンって小さい町だから、観光利便性という点だったらどのホテルに泊まっても問題ない。
町の観光は徒歩で十分。このホテルはやや町のはずれに近いけど、やっぱりドコ行くにも徒歩でOK。
そういう意味じゃホイアンで「立地が悪くて観光に不便」なんてホテルを探す方が難しいと思う。

ただ、前にも書いたようにホイアンってダナン空港から車で1時間近くかかる。
これをどうするかが問題で、イ課長はホテルの空港ピックアップを頼んだ。料金は15ドル。
空港送迎も大体どこのホテルもやってるはずだから、空港からホイアンに行き、空港に帰る
なんていう旅行者だったらホテルの送迎を頼むのが安心だと思う。
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前にも書いたトシヴゥドゥキはこのホテルがやらかしたスペル間違いだった。快適な宿と一緒に
ブログネタまで提供してくれるんだから、素晴らしいホテルだ(笑)。


部屋・共有部分★★★★☆
これは好みもあると思うけど、イ課長は部屋を一目みて「うひょーー」と内心で声をあげたね。
一人旅には十分な広さのある部屋、立派なダブルベッド。豪華というわけでは全然ないけど、
シンプルでありながら清潔感がある。これはいい部屋だと思ったよ。
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反対側から見るとこんな感じ。格子のはまった窓の外は陽光がサンサンと降り注ぐけど
部屋の中はちょっと暗くて、静かで、涼しい(写ってないけどエアコンがある)。
南の国の快適なホテルって感じじゃないの。
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ベッドに寝っころがって天井を見ると扇風機が回ってる。
これが羽クルクル式の扇風機だったら文句なく星5つあげちゃうところだ(笑)。
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建物そのものは新しくない。階段や廊下の手すりなんかを見てもむしろクラシックな感じだけど
キチンとリフォームされてるからボロさや汚さは全く感じない。
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バスルーム★★★☆☆
このホテルで強いて難点を挙げるとすればバスルームかな。
シャワー室とトイレが同一だから、シャワーを浴びるとトイレの床もびしょびしょになる。
(そのために、ちゃんとトイレ用のサンダルが用意されている)
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ま、イ課長はこれもあんまり気にならなかった。むしろこういう構造であるからこそ
ホイアンの実験を敢行できたわけで、これまた今となっちゃホントに懐かしいよ。


朝食★★★★☆

朝メシは卵料理と飲み物を選ぶ方式だったと思う。
イ課長が選んだのはオムレツと、ベトナムコーヒー。

ベトナムコーヒーって有名だけど、実はイ課長はどういうものかよく知らなかった。
コップの上から専用器具を使ってドリップするんだけど、コップの底にコンデンスミルクが
入ってるって知らなくて、ブラックコーヒーが終盤急激に甘くなったんで慌てた(笑)。
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パンとオムレツはこんな感じ。
旧フランス植民地だったベトナムではフランスパンが美味しいことは定評があるみたいで、
こんな立派なフランスパンが1本まるまる出た。
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ビュッフェ形式の豪華な朝食じゃないけど、ベトナム旅情たっぷりの朝食でイ課長としては
ゴキゲンだったのである。テーブルの敷物なんかも東南アジア気分だよねぇ〜。


従業員サービス★★★★☆

デリーのヒルトンみたいにやたらニコヤカでフレンドリーもなく、かと言って以前泊まった
ロンドンのホテルみたいに事務的で冷たくもなく、カジュアルで好感の持てる接客態度だった。
1泊だけのイ課長に「Too short・・」って怒ったのがここのお姉さんでアオザイが似合う女性だった。

彼女の写真を撮らせてもらおうかな、と思ったらチェックアウトの時にはいなかったから
若い男性従業員に写真撮らせてって頼んだら大喜びでポーズをとってくれた。もしかすると
あのお姉さんの弟かな?
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なかなかいいホテルでしょ?
さて、このアンホイホテル、一泊おいくらだと思う?


答えは25ドル。当時だったらほぼ2,500円。安いよねぇ。前回書いたロンドンのホテルのほぼ5分の1。
そりゃロンドンとホイアンを比較してもしょうがないのは重々承知してるけどさぁ・・。

イ課長はたまたま満月祭りの夜に泊まったけど、普段と同じ値段だったのかなぁ?
お祭りじゃなかったら(あるいはシーズンオフなら)もっと安いのかもしれない。

ゴージャスなホテルライフを楽しみたい方にはホイアンにもそれなりのホテルがある(と思う)から
そういう所に泊まるべきだろう。でもなるべく安くて快適なホテルがイイという方(大体の人はコレに
属すると思うが)なら自信をもってお勧めできるアンホイホテルなのでありました。



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by tohoiwanya | 2015-01-31 23:37 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)
2015年 01月 26日

ぼったくられても楽しいハノイ

ゴーゴーバーやらエアアジアやらが済んだところで、またハノイネタに戻る。
今考えると、最初のサイゴンにいた2泊の間はまだイ課長がベトナムに慣れる期間という部分があった。

しかし田舎町ホイアンに1泊したことでイ課長の“ベトナム化”がイッキに進行して、ハノイに着いた頃には
すっかり「そういうベトナムが好き」という気分になってた。だからベトナムのぼったくり商法もハノイにおいては
ぼったくりに遭うかどうかを、運だめし的な行為と思える程度に緩い気分になっていた。

ハノイはベトナム最後の滞在地だったから、旅先での買い物にはまったく頓着ないイ課長も
多少はベトナム土産を買おうと思って買物したわけだけど、どの店でも必ず何かあるんだよね。
品物を見る、定価を見る、お金払う、それじゃね、みたいにスンナリいくことは決してないのである(笑)。

たとえばハノイ大聖堂の近くのある雑貨店。
ベトナム雑貨って日本の女性に人気あるから、ここでも手提げバッグを買った。
仮にそれが18万ドン、約900円だったとしよう(確かそんな感じの値段だった)。
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こんなゼロの多い支払いを、財布にミッチリ詰まった9種類ものお札でしなきゃいけないんだから大変だ。
えー・・ちょっと待ってね、まず10万ドン札を1枚・・あともう1枚・・あれ、もう1枚はないかな?(というより
大量の札の中から特定のお札を探すのが面倒になってきてる)あーもういいや、20万ドン札で払おう。
あれ?さっきここに置いた10万ドンは?

「あなたお金出してないよ」
「え?いまここに10万ドン札一度置いたやん、置かなかった?置いたよ」
「置いてないよ、アナタお金なんて置いてないよ」

定価より高い値段をふっかけてくる可能性というのはこちらもある程度織り込み済みだが、
とりあえず出したお金をクスネるというのは意外な手口。っていうか、いくら何でもそんなことするかい?

「いまここに10万ドン置いたよね?」
「知らない!アナタお金おいてないよ!」日本人のオッサンとベトナムのオバちゃんの水掛け論。
イ課長が「じゃ、いいよ」って言って店を出ようとすると、オバちゃんは泣かんばかりの抗議の姿勢を見せ
店の奥にいたゴッドマザーのごとき、もっとスゴそうなオバちゃんにイ課長のことを言いつける(笑)。

これ、実際のところ今に至るまでどっちが悪いのかわからない。
巨大数の国だし、お札の種類も多い。実際、ベトナムでイ課長は支払いで間違えたことがあった。
イ課長の勘違いという可能性もある。お札を置いたつもりで手に持ってたのかもしれん。それに置いた金を
クスネて知らんぷりって、手口としてさすがに・・って気もするしねぇ。

まぁしょうがない。自分が絶対正しいという自信もないわけだから、お金を払ってバッグを買った。
こうなったら写真くらい撮らせてもらおうじゃねぇか。右がイ課長と水掛け論したオバちゃん、
左が「もっとスゴそうな」オバちゃん。こうして見るとどっちもスゴそうに見えるね(笑)。
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ハノイではベトナム土産としてランチョンマットも買った。
スダレみたいなのを巻いたヤツで、それが6本セットになったのがあったんだよ。
これは軽いし、2本セットであげても3人分のおみやげになるし(笑)、いいかもしれん。買うか。

まだ割と若いおかみさんが近づいてきたから聞いた。「ハウマッチ?」
「20万ドン(1000円)」

スダレ風ランチョンマット6枚で1000円。そんなもんかと思うかもしれないけど、ベトナムじゃすげぇ高い。
さぁ価格交渉の始まりだ。さていくらからスタートするか・・・あまり考えずにイ課長はこう言った。

「15万ドン(750円)にしてよ」

イ課長が提示したこの“対抗価格”をアナタはどう思いますか?
これは明らかにイ課長の甘さが出た。最低でも半額、コトによったら3分の1くらいから始めるべきだった。

一瞬の間をおいて「・・・・オーケー!!」と答えた彼女の表情は明らかには嬉しさを押し殺してたね(笑)。
「なーんてユルい金額で値切ってくる客だろ」と思ったのは間違いない。バッカでー、イ課長。

仕方ない。15万ドンで買ったよ。ちくしょー。こうなったら少しでもモトとるために写真とってやる。
うーむ・・び、美人じゃねぇか、くそ(笑)。
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ハノイには他にもナンさんや、正直堂店主もいた。風俗マッサージかと見まごうフォンさんの店もあった。
ナゾの麺屋のエンマおばさんCOM食堂のおばちゃん・・・買物や飲食等々でお金を使う機会すべてが
何かネタになるって感じだった。ある人からは正価を請求され、ある人からはぼったくられ、ある人とは
Facebook友達になった(笑)。楽しくてしょうがなかったよ。
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ハノイはイ課長にとって本当に好きな街になった。
ハノイについてはけっこう書いたけど、まだ書きたいことがあるから、もうちょっと書くと思うよ。
 
 

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by tohoiwanya | 2015-01-26 00:02 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(8)
2015年 01月 19日

ゴーゴーバーというところ その4

ゴーゴーバー初潜入ネタ、今日で完結させます、必ずさせます。

さて、ノッポの彼女が属するチームのダンスタイムが終った。交代で次のチームが舞台にあがる。
すぐにさっきのノッポギャルがイ課長の席に来た。ちなみに、こうやってダンサーをご指名して
話をしてる客はせいぜい2割くらいかな。大多数の客は見てるだけ。

飲み物をおごることが重要という16年前のマニラで仕入れた知識、まずあれを活用しよう。
「ドリンク サムシン?(何か飲む?)」と聞くと、彼女はワイ(タイ人が手を合わせて挨拶したり
御礼をする時の、あのポーズ)をして自分用の飲み物を取りにいき、赤いドリンクを手にして戻ってきた。

「アナタ、どこから来たの?」
「日本から」
「ビジネス?」
「ノー、観光」

日本語はできないけど英語は多少できるようで、おなじみ東南アジアヘボ英会話のスタート。
このノッポギャル、東南アジアというより北東アジア的な顔立ちの女子で、K-POPなんかの
セクシー女性グループあたりにいそうな感じだ。まずその方向からホメることにしよう。

「アナタは北東アジア・・日本とか韓国あたりの女性のように見えます」
「そう?」
「とてもチャーミングですね」
「ありがとう」

この辺からイ課長はゴーゴーバー店内で交わす会話の困難性に気づき始めた。
店内は大音響で音楽が鳴ってる。だから何を言うにも相手の耳元に口を近づけて大声で話さないと
よく聞こえない。昔のディスコ(古いねぇ)みたいで、ムーディな雰囲気とは言いがたい。

しばらくヨモヤマ話をしたあと、いよいよ聞きたかった質問をしてみた。

「あなたは何歳ですか?」
「23」

23歳ということは・・・イ課長が絵本を送った頃は13歳くらいだったことになる。
もっとも、そんな計算は彼女の出身地が「パヤオ」である場合にのみ、意味を持つのだが・・・

「アナタはどこで生まれたのですか?バンコク?」
「イエス」

ははぁ~バンコク生まれとな。地方出身者が多いかと思ってたけど、都会っ子もけっこういるんだね。
パヤオ出身じゃないと知って正直少しホッとした。「子供の頃パヤオで日本語の絵本読んだわ」なんて
言われたら(まぁあり得ないけどさ)、その偶然に驚く一方で、イ課長が送った絵本を読んだコドモの
これまで&これからの人生を考えて、複雑な気持にもなっただろう。

出身地を聞くときだけちょっとドキドキしたけど、あとはまぁお気楽な会話で過ごそう。

「アナタはとてもスタイルがよくてグッドルッキングです」
「ありがとう」
「店の中でアナタの写真を撮ることは困難ですよね?」
「外なら写真OKよ」
「え?そと?!店の外で?」
「ペイバー」

おおっと、来たな?
バンコクのゴーゴーバーには「ペイバー」というシステムがあるって話を事前に読んでた。
要するにダンサーの持ち出し、店外デートのことで、「ダンサー持ち出し料金」として店に何百バーツか払う。
そのフィーを払って店外デートしてくれるなら外でアタシの写真撮ってもいいわよ、ということだろう。

店外デートとなりゃ、あとはもう食事するなり、酒飲むなり、口説くなり、どこかにシケ込むなり、
自由恋愛の世界らしい。もちろんタダではなくて何をするにも価格は交渉制。彼女としてはイ課長に
「持ち出し」てもらってひと稼ぎしたいから、その営業トークが始まったわけだ。

時間があればイ課長だってペイバーしてメシでもご一緒したいところだが、何せ時間がない。
8時半までもう残りは10分くらい。正直にそう言うしかない。
「私には時間がありません。私は今夜の飛行機で日本に帰ります。10分後に私は空港に向かうでしょう」
それを聞いて彼女の“営業意欲”はイッキにトーンダウンしたようだ。

やがてまたチーム交代の時間がきた。「ステージに戻らなきゃ」と言って、ノッポギャルは去って行った。
なるほど、彼女らにしてみれば自分を店外持ち出ししてくれる客こそ上客であって、
ドリンクをおごってもらったくらいじゃ大した稼ぎにはならないんだろうなぁ。

それでも彼女の飲み物代は(ちょっと飲ませてもらったけど、単なるイチゴジュースぽかった)
ささやかなチップにはなっただろうし、話もできた。17年前は「魔窟」と思ったゴーゴーバーに入って
ご指名を敢行し、ダンサーと話をするところまでコギつけたのだ。頑張ったと思うよ。
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あーもう本当に時間がない。ウェイトレスを呼んで会計してもらい、帰ることにした。
イ課長のビール代、彼女におごったドリンク代ともに180バーツで計360バーツ。千円ちょっと。
テーブルチャージみたいなものはないみたいで飲み物代だけ。たしかに明朗会計。

こうして騒々しい店を出たイ課長は歩いてホテルに戻り、預けてた荷物をピックアップして
タクシーに乗って空港に向かったのでありました。あの東南アジア旅行で最後にしたことが
ゴーゴーバーに入ることだったわけだ。

この初潜入が一昨年6月の話。同じ年の12月末、イ課長もう一度短いバンコク旅行に行った。
調子に乗ってふたたびソイカウボーイのゴーゴーバーにも行った。

しかしバンコクの夜は甘くない。12月に行ったときはイ課長は深くふかぁーく反省させられることになる。
その時のことはいずれ書こう。とりあえず一昨年6月の「ゴーゴーバー初潜入編」の一席はこれにて。
お長くなりました。



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by tohoiwanya | 2015-01-19 00:30 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2015年 01月 16日

ゴーゴーバーというところ その3

イ課長は意を決してゴーゴーバーの中に入っていった。
店内は大音量でドンツクドンツク音楽が鳴り、ステージ上には女性たちがいっぱいいる。
7時半だけどステージ周囲の客席はすでにかなり埋まってて、日本人らしき客も多い。

とにかく適当なテーブルに座っちまおう。するとすぐにウェイトレスが注文を聞きにきたから
ビールを注文。シンハービールが1本180バーツ(当時だと540円くらい)。

席をとり、ビールを飲み、ようやく少し落ち着いて店内中央のステージを眺める。
なんだかすごい数のお姉さまたちだ。さして広くもないステージ上に軽く14~15人はいたと思う。
服装は揃いのビキニのトップスに、これまた揃いの超ミニスカ。一応“制服”があるらしい。
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ここで彼女たちについて少し詳しく述べておきたい。
ルックスはけっこうレベルが高い。Wikipediaに載ってたダンサーの写真はちょっと・・だけど、
少なくともこの時入った店はあんなじゃない。みなさんなかなか美人でスタイルいい。

顔ももちろんだけど、採用条件としてやはりスタイルの良さが重視されていることが伺える。
みんな背が高くて当然のことながらおデブちゃんなんて一人もいない。長身の女性が
高いヒールをはいてるからスラリとした印象がよけい強くなる。

この店くらいの有名店だと、顔もスタイルも身長も揃ってないと雇ってもらえないのかもなぁ。
彼女たちはある意味バンコク風俗業界の“勝者”たち、選ばれし者たちなのかもしれない。化粧は濃いめ、
髪を茶色に染めてるコも多くて、オシャレっぷりにも「選ばれし者」としての攻めの姿勢が感じられる。

その代わり、踊りはもう全然。
ステージ上の女性たちは実質的に踊ってない。ふらふらと音楽にあわせて軽く体をゆする程度。
ポールダンスなんかとはほど遠くて、踊ることより見せることの方が重要なんだな。

ちなみに、彼女たちは2チームによる交替制になってるみたいで、十数名のAチームがふらふら踊って
10分くらい(かなぁ?)経過すると、交代でBチームの十数名がステージにあがる。なるほどねー。

・・なんてことに感心してるうちに、時間はどんどん過ぎていく。
いかん、このままでは単に「眺めるだけ」で終わっちまう。何とかしてあの女性たちの一人を呼んで
親しく話を交わし、年齢と出身地を聞いてみるというミッションを完遂したい。

突然、ウェイトレスがイ課長に向かって「ねぇ、このコどう?」と一人のダンサーをリコメンドしてきた。
冷酷に人差し指2本でバツ印をつくって断った。店の都合で女性を押し付けられるのは好まぬ。
ここはやっぱりステージ上の美女となんとか“ワタリをつけて”自分の席に呼びたいではないか。

彼女たちは幕の内力士土俵入りみたいに中央のステージ上で基本的に外側に向かって立ってるから
コッチ側のコは顔が見えても、向こう側のコは背中しか見えない。舞台上の人数は多いけどチョイスの幅は
意外と限られる。けっこう難しいのだ。

前々回に書いたように、ご指名を受けて飲み物をおごってもらうとそれはダンサーのプラスアルファの収入になる。
だからダンサーたちは客に「指名して」と積極的にアピールしてくるという話をどこかで読んだ。

一方で、ゴーゴーバーって昔の吉原の遊郭みたいに、客がフラレる可能性もあるという話も読んだ。
いくらあのコがいいと所望しても、そいつがジャバ・ザ・ハットみたいな容貌で女のコの方がイヤだと思えば
永久に放っておかれるらしい。
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この店の場合、ダンサーから積極的に「指名してぇ~ん」とモーションをかけてくる様子はない。
このままだったらナニもせず時間だけが過ぎていく。これではいかん。コチラ側から働きかける必要がある。 
イ課長はジャバ・ザ・ハットと言われたことはないけど、巨神兵とかラピュタロボットのようだとは
何度も言われた。フラれたらさすがに凹む・・が、ここはリスクを犯してでもアクションを起こさねば。

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時刻は8時を回った。残された時間は30分もない。
とにかく何もチャレンジしないまま帰るのはシャクだ。何とかダンサーの誰かとアイコンタクトできないか?
ステージのやや遠方に目立って長身のダンサーがいたから、試しにそのコに「こっち向け、こっち向け」と
眼力で念を送ってみた。このあたり少しオカルトじみてる(笑)。

ところが念というのは大したもんで、けっこうステージ奥にいた彼女とイ課長の目がたまたま合った。
このチャンスを逃すまいとスマイル&ウィンクしてみた。よし、こっちに気づいた。
「貴女ご指名の意志あり」ということが伝わった。何とかなりそうだ。残された時間はあと20分ちょっと・・・
こうしていよいよ背の高い彼女とイ課長との会話劇が始まるわけだが・・・

・・・はい、お長くなったので、またまた続きは次回ということで。


 
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by tohoiwanya | 2015-01-16 00:21 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2015年 01月 14日

ゴーゴーバーというところ その2

バンコクのゴーゴーバー名所のひとつ、ソイカウボーイ。

ここはソイ、つまりわりと細い道で、ムリに日本語にすれば「カウボーイ横丁」とでもいった感じか。
スクンビット通りからひとつ内側の道で、地名の由来は昔この路地の入り口にカウボーイっていう
店があったからだとか。

地下鉄の駅からも、スカイトレインの駅からもすぐだから、ものすごく便利でわかりやすい。
同列に比較するのもナンだけど、奥まってわかりづらい場所にあるハンブルクの飾り窓なんかと比べると、
感動的なほどわかりやすい。

いやぁーーーなんというか、こんな感じだろうなぁと想像してた通りの感じだよ、ソイカウボーイ。
ハデでまばゆいネオン、セクシー衣装のお姉ちゃんたちがあちこちで笑ったり嬌声をあげたりする中を
世界中から集まったスケベ野郎どもがのそのそ歩き回ってる。ま、イ課長もその一人なわけだが。
たぶん夜11時頃だったはずだけどすごい賑わいで、ソイカウボーイの夜はまだまだ長そうだ。
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さて、どこかの店の中に入ってみようか・・と思ったものの、いざ入ろうとするとやはりちょっとビビる。
それにハノイから飛行機で夜到着したばかりで疲れてるし、明日はアユタヤ観光で早起きが待ってる。
まぁ今夜は下見ってことで、また来りゃいいやと思ってホテルに帰った。バンコクには今夜を入れて
3泊するんだから、あと2晩チャンスはある。

ところが、これが甘かった。
最初の夜に下見したのはいいものの、次の夜も、その次の夜も昼間の観光疲れでイ課長は爆睡。
3泊めの夜が明け・・・あっらー、今日は帰国便に乗る日だよ。なんてこったゴーゴーバー行けなかったやん。

いや待て。今日のフライトは遅い(たしか23時半ころ)。
2時間前に空港入り、空港までタクシーで1時間としても8時半頃までなら時間がある。
昼間の観光のあと、夜になったらゴーゴーバーに行き、8時過ぎまでいてサッと空港に行く。
うむ、それでいこう。というよりもうそれしか方法はない。

ゴーゴーバーに行ってみたかった理由として、タニヤのカラオケ同様「17年前のリベンジ」って理由も
あるんだけど、今回はそこで働く女子と話をしてみたかったっていうのもある。例によって
年齢と出身地を聞きたかったのだ(なぜそんな質問をしたいのか?についてはコレを読んでほしい)。
ゴーゴーバーで働く女子なんかだと、地方から出稼ぎにきてるコが多そうだし。

ダンサーの年齢や出身地を聞こうと思ったら、入店するだけじゃ当然ダメで、女のコを自分の横に呼び、
飲み物をおごって話をする、つまり“ご指名”まで実行する必要がある。初のゴーゴーバー潜入だってのに
達成目標はけっこう高い。大丈夫なのか?イ課長。

ゴーゴーバーが何時から開店するのか知らないけど、まぁ7時にはたぶん開いてるだろうから、
7時半頃に行ってみて、どこかの店に入り、そこの女子と話をし、最長1時間いてサッと帰って、
そのまま空港へ・・。うむ、これだ。
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というわけで、帰国便出発を控えた夜の7時半ころ、イ課長はふたたびソイカウボーイに向かった。
必ずどこかの店に入ろうと覚悟は決めていたものの、いったいどの店に入りゃいいんだか・・・
ネオンまたたく路地をボーゼンと歩き、ボーゼンとしたまま路地の終点のあたりまで来ちまった。

しょうがない。また引き返すか・・と思った時にある店の看板が目についた。
あ、この店名はネットで目にした記憶があるぞ?ソイカウボーイの代表的な有名店だったはずだ。
時間もないし、もういい、ここに入っちまえ。

こうしていよいよイ課長は初めてゴーゴーバーのドアを開いて中に突入した。
そして・・・・続きはまた次回なのである。すまんのう、ひっぱって。

 

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by tohoiwanya | 2015-01-14 00:02 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2015年 01月 11日

ゴーゴーバーというところ その1

さて、それでは2013年旅行での、バンコク大ネタの一つに着手するか。
このネタに関しては最初に三つのことを言い訳として書いておく必要がある。

①このネタもタニヤのカラオケ同様けっこうな続きものになる。すんません。
②やや風俗産業寄りの内容だから、特にご婦人読者の中には不快に思う方がおられるかもしれない。
 これは最初に謝っておくしかない。ごめんなさい。イ課長をスケベジジイだと思う人もいるだろうけど
 どのような評価も甘受いたします。
③この続き記事は写真が少ない。ゴーゴーバー内部を撮った写真なんてないからどうしてもそうなる。
 一つの記事に写真はせいぜい一つか二つ。ビジュアルが乏しいのはご容赦いただきたい。

さてだ。そもそもゴーゴーバーってどんなトコなのか?
前にボーイズゴーゴーバーの話を書いたことがあるけど、女性が踊る“普通の”ゴーゴーバーについては
この辺を読んでいただくのが手っ取り早いだろう。記述も客観的だろうしね。

タニヤのカラオケと同様、イ課長とゴーゴーバーの間にも1996年以来の長い物語がある(またかよ)。
当時はまだネットも普及してなくて電話やFAXでホテル予約した時代。バンコクについての情報収集も
せいぜい「地球の歩き方」を読むくらいで、まぁ要するに右も左もわからない状態だったわけ。

ゴーゴーバーというものを初めて目にしたのも現地に行ってからだ。場所は有名な歓楽街・パッポン。
今もそうだけど、パッポン通りって夜は土産物なんかを売る出店が道の中央にズラリと並ぶ、
ナイトマーケットになってるんだけど、道の両側の店は完全に歌舞伎町的な歓楽街そのもの。
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店内が覗けるように扉を開けっ放しにした店が多いから、フと一軒の店の中を見た。するとステージで
お姉さま・・というより小娘というような感じの半裸の女の子がスポットライト浴びてフラフラ踊ってる。
うわあなんだありゃ?!!妖しさムンムン。映画にでも出てきそうな淫靡な魔窟そのものって感じだった。
そういう魔窟がパッポンには何軒もあったのだ。

ガイドブックを読むとアレはゴーゴーバーというものらしい。ボッタクリに要注意なんて書いてあったけど
ボッタクリであるかどうか以前に、あんなヤバそうな魔窟にシロウトが入れるわけねぇじゃん。
知識もなく初めて見た驚きが先に立ってるから、完全に思い込み先行(笑)。

ゴーゴーバーについて多少マトモな知識を仕入れたのは、その数週間後に行ったマニラだった。
(あの出張の時はジャカルタ→バンコク→帰国中休み→北京→マニラの順で移動した)
Wikipediaにもあったようにゴーゴーバーってタイやフィリピンに多いようで、マニラにもあるらしい。

マニラ出張中の通訳さんは東南アジア裏事情にも詳しい、すごく面白い日本からの留学生だった。
彼にバンコクで見たゴーゴーバーに驚いたっていう話をしたら、その実態をいろいろ教えてくれた。

いわく
「ゴーゴーバー=すべてボッタクリではない。明朗会計のゴーゴーバーも多い」(ほ、ホント?
「中に入ったら、ビールか何かを飲んでダンサーを眺めていればよい」(ははぁ~・・
「気に入ったコがいたら、女のコを自分の席に呼ぶことができる」(ほぉ、ご指名ができるんだ・・
「席に呼ばれると、彼女らは飲み物をオゴッてもらいたがる。そこで必ずオゴることが重要で、
 その飲み物代こそが彼女たちの収入になるのである」(なるほど、それは確かに重要だ
「だから彼女たちは高いカクテルなんかを欲しがり、それを一生懸命飲む」(ほぉ〜・・

若きイ課長は深く感心した。そういう風になってるわけか。
客は飲み物をおごれば目当ての女性を自分の横にはべらせることができ、女性のガワは自分の収入が増える。
単に「踊る人と眺める人」っていうだけじゃなく、そういうシステムでさらなるお金が動く仕掛けなんだな。
ご指名が多ければ収入も増えるわけだから、女性ダンサーのガワにも競争原理が働くというわけか。
なるほどねぇ・・・「魔窟」という最初の印象よりはだいぶ現実的なイメージがつかめてきた。

もし明朗会計のゴーゴーバーなんてものがあるんだったら、話のタネにマニラ滞在中に一度行ってみても
面白いな・・・と思ったことは認めなければならない。しかしどの店が明朗か不明朗かなんてわかんないし、
そもそもマニラで泊まったホテルの周囲にゴーゴーバーらしき店なんてなかった。

結局この時はゴーゴーバーに関して「バンコクでチラリと垣間見て、マニラで少し知識を仕入れた」だけ。
ゴーゴーバーが魔窟ではなく、一応それなりのビジネスモデル?を有した業態であるというところまでは
知ることができたわけだ。それが1996年の話。

それから幾星霜の年月が流れ、2013年。
若きイ課長もくたびれ果てたオッサンになり、あの出張以来17年ぶりにバンコクを訪れた。
こんどは17年前と違って事前にネットで情報収集できるし、バンコクなら情報自体も豊富。
現地観光情報はもちろん、ゴーゴーバー情報だって集められる。たとえばだよ?

イ課長が初めてゴーゴーバーを見たパッポンは意外なことに近年やや斜陽ぎみで、いまやバンコクの
ゴーゴーバーのメッカといえば「ナナプラザ」と「ソイカウボーイ」というところなんだと。
地図で見るとソイカウボーイはスカイトレインのアソーク駅の近くでホテルからも歩いていける。

行ってみっか・・・そんな悪心が湧いてきた。
96年はチラリと見てビビってたけど、イ課長だってあれから齢を重ね、多少は海外経験も積んだ。
マニラで教わった知識もある。今回はいっちょバンコクのゴーゴーバーとやらに行ってみようじゃねぇか。
で、バンコクに到着したその夜遅く、行ってみたわけさ、ゴーゴーバーのメッカ・ソイカウボーイに。

当然このあと続くわけだが、続きは次回。
(また初回は思い出話で終りかいッ!!)

 

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by tohoiwanya | 2015-01-11 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)
2014年 12月 17日

ハノイの夜

新興国を旅してると夜の娯楽が少ない。
インドが典型的だったし(それ以前にほとんどホテルから出なかったし)、シンガポールだってコレといって
夜の娯楽なんてなかった(ナイトサファリぃ?あんまり興味ないなー)。昔行ったジャカルタなんかもそうで、
晩メシ食ったらもうすることがない。缶ビール買ってホテルで飲んで寝るだけ。欧米の大都市みたいに
夜はオペラだミュージカルだコンサートだというわけにはいかない。

「夜はメシ食ったら特にやることがない」という“新興国・夜の法則”はベトナムにもあてはまる。
ハノイだと水上人形劇シアターの夜の公演があったみたいだけど、これも特に興味がわかなかった。
COM食堂でメシ食ったら、あとは缶ビール買ってホテルで飲んで寝る・・・

・・・なんてスンナリ引き下がらないぞ。夜のハノイをぶらぶら散歩してみようじゃねぇか。
ホイアンみたいなお祭りというわけにはいかないが、南国の夏の夜をブラつくっていいじゃん。
こういうところは、連れのないオッサンの孤独な一人旅であるがゆえの気楽さともいえるわけで、
ご婦人一人だとなかなかそうもいかないよね。

街には街路灯もあるけど、全体的に暗い。道行くバイクの多さは相変わらずだけど、サイゴンに比べて
全体的に道幅が狭いせいか、道路を横断するのも比較的ラクだ(つまり、依然として少し難しいわけだが)。
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地図を見て、フとハノイ大聖堂に行ってみようかという気になった。旧市街の中にある。
どうせすることもないんだし、ふらふらと散歩気分で行ってみようではないか。

これこれ。うーむ・・・まったくライトアップもされぬまま闇夜の中にそびえ建っておる。
なんとなくマガマガしき暗黒大王がひそむ暗黒大聖堂という感じで、ハッキリ言って不気味(笑)。
とても観光名所には見えましぇん(昼間見るとそれなりに風格あるけどね)。
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この大聖堂前がちょっとした広場になってて、近所の子が自転車で遊んでる。
晩飯の後、こうして夜は屋外で涼むっていうことが日本にもあった。ガキが集まって花火やったりとか。
エアコンのない時代は「暑い夜は屋外で過ごす」ってことが珍しくなかった。
ハノイの夜を見てるとそんな昔の風景を思い出す。
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これ、「町中がジャングル」って感じのハノイの中にあって、植物のツルがブラ下がってる例の道だと思う。
しかし夜歩くと不気味なことこの上ない(笑)。すごい道だね。あんまり人気もなくて、女性の一人歩きは
さすがにお勧めできない・・とはいえ、ハノイで危ない思いなんて一度もしなかったけどね。
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表通りに出た。地元の人たちで夜になっても店は賑わってる。ナニ屋だろう?
みんな(よく見えないけど位置的に見て確実に)風呂イスに座って歩道で飲み食い。いい雰囲気だ。
「何でぇ、みんな集まってるじゃねぇか」「なんだおい、素通りはねぇだろ、ちょっと寄ってけやい」
なんていう古典落語の長屋的雰囲気が漂ってる感じ。ああ・・あの中に混じりたい・・。
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何となくハノイの夜が気に入ったから、翌日の夜も散歩した。今日はホアンキエム湖の方に行ってみっか。
特に何かがあるわけじゃないけど、何となく今夜も地元の人たちに混じって南国の夜を屋外で涼んで過ごしたい。

夜のホアンキエム湖は暗かった(笑)。湖面に夜景が映ってキレイではあるけど、その夜景自体がそれほど
スゴいものじゃないからね。でも町の中心にこういう湖があるっていいなぁ。
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湖の北に小さなロータリーがあって、サイゴンにおけるベンタイン市場前のロータリーと同じように
みんながバイクで集まって走り回ったりタムロったりしてる。南国の夜って感じだねぇ・・。
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うわー、夜のハノイに突然現れる風船売り。誰を相手に売るんだ?観光客か?
しかし観光客が旅先で風船買うかぁ?
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ところが驚くべきことにこれが売れてるんだよ。地元の子供たち向けに売ってんだな。
ナイトツーリング?でバイクに乗ってる親子が、バイクに乗ったまま買ってる。のどかでいいなぁ・・。
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サイゴン、ホイアンと渡り歩いて今こうしてハノイ。
何かすごい見所があるわけでは全然ないんだけど、夜の散歩が楽しい。イ課長がベトナム滞在中に感じ続けた
「自分が子供の頃の東京」を歩いてるような感じがハノイの夜にも濃厚にある。

もうこの頃にはイ課長もすっかりベトナムに体がなじみきってたから、新興国の大都市ではありながらも
小さい頃に自分が過ごした場所のようなハノイの雰囲気がすっかり気に入っちまったのである。


 
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by tohoiwanya | 2014-12-17 00:02 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 12月 08日

ハノイのCOM食堂

変テコリンなバンコクネタから、うって変わってのどかで平和なハノイネタ。

COM食堂なんて言葉は実際にはない。イ課長の造語である。
要するに「メシ屋」ってことで、いわゆる「定食屋」にかなり近いと思っていい。
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ベトナムでは COM と書かれた看板があれば、それは「米=ごはん」のことで、そういう店では
客が好きなオカズを選び、それにご飯がたっぷりつくというシステムらしい。日本にもそういう店
あるよね。それにしてもアジアにおいて最も重要な作物がコメとCOM という、ほぼ共通の発音で
あることにイ課長は感動するよ。何か共通要因があるのか、偶然なのか・・・?

ハノイの晩飯はそんなCOM食堂に行ってみたかった。昼は麺類が多かったからね。
ガイドブックによると、ホテルの近くに「昔ながらのレトロな気分を味わえる食堂街」があると
書いてあるから、そこに行けばCOM食堂があるだろう。

うーむ・・確かにレトロな雰囲気。
しかしご存知のようにイ課長は高級レストランより断然こういう雰囲気の方が好きなのだ。
問題はどの店がナニを食わせる店か全然わからないことだ。COMという看板を探して歩く。
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お、あったぞCOM。おっしゃー、もうここに入っちゃえ。
おばちゃんが一人で切り盛りしてる店のようで、入り口のガラスケースには何種類かのオカズが
皿に盛られている。時間が少し遅かったせいかオカズの種類は5~6種類ほどで、店も空いてる。
さて、どのオカズにすればいいのやら・・・。

とりあえず焼き魚の油漬け?みたいなものと、生揚げを選んだ。あとビールね。
奥の席について待ってるとまず頼んだオカズが、次に山盛りのゴハンが運ばれて来る。
この生揚げ、これだけじゃ味がないから、たぶんこの醤油(ヌクマム?)につけて食うんだろうな。
小皿のオカズ2品とメシだけって、さすがに清貧すぎるかな?(笑) しかしメシはすごい大盛り。
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向こうで地元のニイちゃんがやはり一人でメシを食い始めた。
ベトナム人、もちろん箸も普通に使えるんだけど、こういうドンブリ飯を食うときは左手のスプーンで
ワシワシ食ってる。イ課長はメシは右手の箸でチマチマ食うわけで、同じ「アジア米食い民族」でも
こういうちょっとした作法に違いがあるのが面白い。
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お会計すると全部で8.5万ドン。約430円。ビール代含んでコレなわけだから、おそらくメシ代だけなら
200円くらいだったのではないかと思われる。安い。

帰り際に店のおばちゃんと、その孫の写真を撮らせていただいた。
この子、最初はびっくりしてたようだけど、実はガイジン旅行者に興味シンシン。かっわいいねー。
おばちゃんにとっては目に入れても痛くない孫なんだろう。
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翌日もまた同じCOM食堂に行った。
客の顔を覚えることに関しては天才的なベトナム人、おばちゃんも当然イ課長のことを覚えてて、
「また魚にする?」って昨日食ったおかずを指さす。食ったものまで覚えてるんだ。すごい。
昨日のよりおかずは1品多くして、さらにわかめスープも注文。昨夜の「清貧の食卓」よりはだいぶ豪華になった(笑)。
(右上の魚、食いかけの姿でスマヌ)
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この夜はおばちゃんの家族が来てた。昨日の孫と、その両親(たぶん娘夫婦)じゃないかな?
おばちゃんが「あのガイジンさん昨日も来て、あたしとこの子の写真撮ってくれたんだよ」とかなんとか
言ったんだろうな。みんながイ課長を見てニコニコしたり子供に手ぇ振らせたりして、最初っから友好ムード。
短い滞在中なのにこうして顔見知りが出来ることが、ベトナムではすでに自然な成り行きになってる。

よし、メシ食い終わったら、この食堂一家の写真を撮らせてもらおう。
ハノイの庶民ファミリーの幸福なスナップ。きっといい写真になるぞーーー。

ところがメシ食ってる最中に娘一家は赤ん坊を連れて帰ってしまった。
最後にバイバーイって挨拶したけど、こっちはまだモグモグしてる状態で、写真どころじゃない。
あーん写真取り損ねたよー。残念なことをした。

ハノイのひなびた食堂街にあるCOM食堂。
ハノイにどこにでもあるような店なんだろうな。でもイ課長にとってはハノイのCOM食堂といえば
この店しかないのである。何せ2泊しかしてないハノイで、晩飯は2晩ともここで食ったんだから。

でも店名は知らないのである(笑)。


 
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by tohoiwanya | 2014-12-08 00:05 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 12月 01日

ハノイの線路長屋を歩く

前回記事で書いたように、ハノイ駅から北にはたった1本の線路だけが延びる。この線路、駅の北門を越え、
道路をわたり、どこに向かうのかというと・・・(しかし駅の線路に門っていうのもスゴいよね)
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んおおおッ!いきなりこんな狭い路地に突入ですか?!
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そうなんだよ、ハノイ駅を出た線路はたちまちこんな路面電車的風景の中に溶け込んでいく。
首都の中央駅を出た線路がタッタ1本になっちまうというのも驚くけど、駅を出たトタンに
線路の両側がこんな「線路長屋」になっちまうのにはさらに驚く。前回書いたように、
大きな駅を出た後はしばらく景色は「線路だらけ」っていうのに慣れてるからねぇ。
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実はハノイ駅で本当に見たかったのは、この線路長屋だったのだ。
勝手に書いてるけど、「線路長屋」なんて言葉はない。いわばイ課長の造語。こんな風にして
「中央通路が線路になってる長屋(っぽい建物)」のことで、大昔、大阪に似たような場所が
あったらしいけど、もう日本には残ってないんじゃないか?何せ線路だもんねぇ・・。
 
線路長屋と呼べる物件、イ課長は過去に一つだけ見たことがある。
昔書いた台湾の十分というところで、あそこの場合は商店街の真ん中が線路になっていた。
異様に危険なんだけど異様にノドカで、実に素晴らしかった(下の写真が十分)。
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どうもイ課長はこの「線路長屋」が本能的に好きみたいなんだよ。
海外で「そんな場所がある」と聞くと、行ってみたくなる。アジアにはけっこう線路長屋があるのだ。

このハノイの線路長屋はタイのメークロン市場みたいに有名じゃないけど、ノドカでいい感じなんだよね~。
駅のすぐ北にこんな感じの線路長屋があると知って、ハノイではぜひここに来てみたかった。
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とにかく首都の中央駅のすぐ北がコレというところがすばらしすぎる。
これがベトナムの地方都市の郊外とかっていうならまだしも、ハノイの真ん中だからね。
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線路長屋なんだから、この線路に面した家々にとって線路こそが「表」であり、開口部になる。
どこも線路に向かって入口がある。
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何せ数時間に1本程度しか列車が通らないんだから、もう線路は完全に長屋の中央通路であり、
庭であり、物置であり、ニワトリを飼っとく場所ですらある(笑)。ああなんてステキなんだ。

洗濯物だって線路に向かって干す。当然だ。ここは通路であり、庭なんだから。
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線路にちょっとバイク置かせてもらうよ。当然だ。ここは庭みたいなモンなんだから。
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果物屋だってこうして線路に面して店を出す。その前をバイクが行きかう。
当然だ。通路なんだから。
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それにしてもこの線路長屋から見る道路の交通量のスゴさたるや、ものすごいものがある。
何時間かおきに列車を通すたびに、これを止めなきゃいけないわけで、すごい渋滞になるはずだ。
列車ダイヤを増やせないのは「線路が1本きりだから」というより、それによって発生する
道路渋滞の方が理由としては大きいんだろうなぁ。
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しかしそんな騒々しい道路にはさまれてても、線路長屋は実にのんびりして、静かでさえある。
ハノイ駅の北の線路長屋。そんなに有名じゃないけど、断然イ課長好みの場所だよ。
あまりにイイ感じなんで、しばらくウロウロしてた。
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イ課長はこういう線路長屋的な場所が無条件で好き。これは自分でも認めざるを得ない。

もし、この記事を海外鉄道マニアがご覧になってたら、おそらくこう言うはずだ。
「ハノイの線路長屋見て喜んでるけどさ、さっき書いてたタイのメークロン市場は見たのか?」


・・・はい、このハノイ駅訪問の二日後に行きました(笑)。
「線路長屋好き」として、メークロン市場は万難を排して見てまいりました。
いずれこのブログでたっっっっぷりと詳しくご紹介させていただきます。

でもねぇ、有名なメークロン市場と違って全く知られてないけど、このハノイ駅北の線路長屋は実に
イイ感じのところだったよ。ハノイの隠れたる見どころとして、特に海外鉄道ファンには推奨したい。
「数時間に1本」という幸運にブチ当たれば、この線路長屋の中を大きな列車が通過するところを
見られるかもしれないよ?もっともイ課長はそんな幸運には恵まれなかったが・・(笑)。




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by tohoiwanya | 2014-12-01 00:03 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(6)
2014年 11月 28日

ハノイ駅というところ

イ課長は海外に行くとマイルド鉄っちゃんになる傾向があるのは自分でも認める。
東南アジアでもそういう趣味は発揮されたわけだが、まずハノイ駅について書こう。

ベトナムの首都ハノイ、そのハノイのいわば中央駅にあたるハノイ駅。
首都にある中央駅だよ。きっと立派で大きな駅で、次々に列車が発着してベトナム各地と
ハノイを結ぶ、ベトナム鉄道インフラの中核駅・・・てなことを想像する。
だがしかし、ベトナムの鉄道インフラの現状はかなり貧弱であると言わざるを得ない。

とにかく「線路キャパシティ」が少なすぎ。シロウトが見てもこれじゃダメだと思うよ。
鉄道交通の要衝となる中核的駅って駅構内はもちろんだけど、その後ずーっとしばらくの間
線路がたくさんあって、それがあちこち枝分かれする。線路がたくさんあるからこそ、あちこちに
たくさん列車を走らせることができ、貨客輸送需要の増加に対応できる。

たとえばイ課長にとって最も親しい駅であるフランクフルト中央駅を地図で見てみる。
こんな感じで駅を出てもしばらくの間、列車は「周囲が線路だらけ」というような所を
走ることになる。駅から先の線路キャパがある程度なきゃ、列車ダイヤを増やそうとしたって
物理的な制約にぶつかっちまうわけだから、日本だって大きな駅の近辺は大体「線路だらけ」だ。
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先進国と較べるのは不公平だって?じゃ、たとえばインドのムンバイと較べてみようか?
インドってああ見えて(という言い方は失礼だが)実は隠れたる鉄道大国として有名で、
世界遺産にもなってるチャトラパティ・シヴァージ駅の地図を見るとこんな感じ。北に向かって
線路はムチャーッとたっぷりあって、輸送キャパシティはそれなにりに多いことがわかる。
f0189467_21120589.jpg
 
しかるにハノイ駅はどうか?まぁこの地図を見てほしい(地図は全てGoogle Map)。
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ほら。駅構内ではたくさんあった線路もアッという間にたった1本になる。たった1本やで?
上の地図は駅の北側だけど、南側も同様で、駅から出るとたちまち線路は1本しかなくなるのだ。

ハノイに来る列車も、ハノイから出発する列車も、この、たった1本の線路を使うしかない。
首都ハノイの駅に入る線路が1本だけじゃ、列車の本数もそう多くないのは当然だ。

しかもだ。地図を見ての通りハノイ駅から出た線路はいろんな道と交差するけど、これが全部平面交差。
つまり踏切だ。車やバイクでごった返す首都中央部の道路を「開かずの踏切」にするわけにも
いかないっていうんで、ただでさえ線路が1本しかないのに、列車ダイヤはすごく少ないらしい。
線路の数はたった1本。それも道路交通事情であまり使えないっていうんじゃ、あかん。

このハノイ駅、ホテルから歩いて行ける距離だから歩いた。いやしかしこの日は暑かった・・。
たった1本の線路でベトナム全土を結ぶハノイ駅。駅自体の建物はそこそこ立派なものだ。
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ちなみに、駅の北側はこんな風になってる。ほら、駅構内に何本かあった線路もこうして
たちまち1本に集まってしまうのである。これじゃぁ・・・
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駅舎の中はこんな感じ。これは待合室だな。列車を待つ人はそんなに多くない。
冷房は効いてないけど、外に比べりゃずっと涼しいんで、イ課長もここで少し休んだ。
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待合室に人が少ないのも道理、列車の数がこれしかないんだもん。
この写真を撮ったのは午前中。これ、ハノイ発予定のダイヤか、着予定のダイヤかわかんないけど
13時台から21時台までの間にたったの5本?!・・・おそるべきダイヤの少なさ。
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ホームに出て列車の写真を撮りたかったけど、閉まってるから出られなかった。
数時間に1本しか列車が出ない(来ない?)んだから、開けっ放しにしとく意味はないんだろうな。ちぇっ。
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しかし、そんな貧弱な鉄道インフラ、少ない発着本数でもキップ売場はご覧の混雑ぶり。
なんでもハノイからホーチミンまで既存の鉄道で移動しようとすると丸一日以上かかるんだって。
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キップ売場の壁を見たら、ウス汚れてるけど大きな鏡があったからセルフ記念写真。
線路キャパがどうたら、鉄道インフラがこうたら、エラそうなこと言ってても、結局
イ課長は外国の大きな駅に来るとミーハー気分に陥るようだ(笑)。
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実はハノイ駅に来たのは駅を見ること自体が目的だったわけじゃなく、別に見たい場所が
あったからなんだけど、ソコについては次回の更新でご紹介しようと思うのである。




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by tohoiwanya | 2014-11-28 00:22 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)