カテゴリ:2008.10 欧州出張( 19 )


2009年 04月 17日

アウクスブルクという街 -その3-

ようやく壮絶な会計監査もヤマを越えたイ課長ですこんばんは。
今日はトツゼン、10月出張で行ったアウクスブルクのことを書くのです。

出張写真を見てると、「あ、ココのことまだ書いてなかった」っていうのがけっこうある。
去年の出張×3回に関して「書き尽くした」という気分には程遠い。
だから書き残したネタ、紹介し忘れた写真なんかを書こうと思ったわけ。

なにせ、5月にはもう「イ課長・怒りのリベンジ海外旅行」が迫ってる(笑)。
リベンジ旅行については、準備も含めて、たっぷりとこのイ課長ブログで書いちゃうもんね。


しかしまぁ、とりあえず今日はドイツ中世の街・アウクスブルク。
この街についてはすでに何回かこのブログで書いたけど、「黄金の間」を紹介してなかった。

黄金の間って何か?

…実はイ課長も由来をよく知らない(笑)。とにかく市庁舎の建物の中にあるんだよ。
フッガー家がぶいぶい言わせてた中世に作られた、一種の集会場じゃないのかなぁ。
まぁとにかく街の財力をこれでもかと見せびらかすために作った部屋としか思えん。

こんな感じなんだけどね。

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何だかなーーー、って感じしない?イ課長はした。
すごいとは思うし、よく作ったなとも思うけど、感動するかと言われると…
感嘆詞で言えば「おおっ」でも「うーむ」でもなく「ほえー」が適当かな(笑)。
ゴシックやロマネスクの教会建築の神秘な奥深さに比べると、しょせんは
「財力の誇示」的な匂いがつきまとうのは否めない。

むかし、フィレンツェで「メディチ家の墓所」ってのに行ったことあるけど、
そこもとにかく豪華絢爛・装飾過剰、カネモチ趣味が強くてたまげたのを思い出す。

アウクスブルグと言えば豪商フッガー家。
この黄金の間を作るにも、フッガー家の財力が相当モノを言ったんだろう。
フッガー家、フッゲライみたいに立派な福祉活動もやってはいるんだけど、
美的趣味に関してはやや問題があったという気がする(笑)。

アウクスブルクで黄金の間を見たのは去年の10月出張の最終日だった。
本来なら出張も終わって帰国の日の半日観光。解放感にあふれて楽しむはずだったけど
この時は11月のワシントン出張が控えてて、イ課長の心は全然解放されてなかった。
同じ出張最後の観光といってもプラハの時とは大違いだったんだよ。

やっぱ、海外はシゴトじゃなく、純粋娯楽のために行くに限るよな。
平成20年度、三つの海外出張終了、報告書終了、会計監査も終了。
あーーーーーーーーーーかいほうかーーーん!!!

5月のイ課長リベンジ旅行はもうヒコーキもホテルも予約した。
後はナニを見に、ドコに行くかを検討するだけ。
シゴトじゃない海外旅行の準備って、こんなに楽しいモンだったのかと思うよホント。

 

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by tohoiwanya | 2009-04-17 00:22 | 2008.10 欧州出張 | Comments(2)
2009年 03月 30日

アウクスブルクという街 -その2-

イ課長が出張のついでに西洋の教会を見に行くのは主に建築に対する興味からで、
中にあるキリスト様やマリア様の彫刻に関しては、まぁ「ふむふむ」と眺める程度。
ちょっと変わったモノがあると「お?」と思って目をとめるわけだが…。

2008年10月出張でアウクスブルクの大聖堂に行ったとき、少なくともイ課長には
「ちょっと変わったモノ」と思えるモノを発見した。これ。


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下で人が寝てるから、おそらく最後の晩餐の後に眠りコケる十二使徒を置いて
キリストが一人で山の上に登り、神にアレコレ言ってるトコ…だろうと思われる。
ただ、キリスト教美術に詳しくないフツーの人がこの彫像を見れば、当然のことながら
「キリストの頭に3つ刺さっている(あるいは飛び出してる)ものは何だ?」と
思うはずだ。イ課長も一目見てそう思った。なんだこれは??

宗教絵画では聖なる人の後頭部には、よく金色の円盤?みたいなのが描かれてる。
あれって、たぶん宗教美術においては「聖なる記号」みたいなもんなんだろうな。
天使の輪ッカなんかもおそらく聖なる記号だ。上の写真のキリスト様の頭から
三つ突き出してる金の模様?もたぶん聖なる記号っぽいよなぁ…おや?


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おおっ、キリスト磔刑像も同じようなモノが頭から三つ突き出してるではないか。
さっきのだけじゃないんだ。アウクスブルクで流行った宗教美術様式なんだろうか?
他では「頭から聖なる記号が飛び出してる」っていうの、見た記憶ないもんなー。

大聖堂を見たあと、街の反対側にある聖ウルリヒ・アフラ教会っていうのも見に行った。
すると…


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おおおおおッ!ここにもいた。
頭頂部と両耳?からナニカが飛び出しておる。さっき大聖堂で見た「金の模様」とも
違ってて、こうなるともう「金色のナニカ」としか言いようがない。
だが、これを見た瞬間にイ課長の頭が思い出したイメージはこれだ。

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このキリスト様を見た瞬間に谷岡ヤスジの鼻血ブーを思い出し、思い出した瞬間から
鼻血ブー以外のコトを考えられなくなったイ課長なのであった。


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聖ウルリヒ・アフラ教会の名誉のために、チャンとした写真も最後に載せておこう(笑)。
ゴシック様式の、パイプオルガンもある立派な教会なんだよ。

  

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by tohoiwanya | 2009-03-30 00:43 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2009年 03月 16日

ドイツの市電

ヨーロッパの街には「市電がある」っていうところが非常に多い。

プラハにあったよな、市電。
ブリュッセルでもよく走ってた。
ドイツに至ってはほとんど全ての街に市電があるんじゃないかと思えるほど。
フランクフルト、ケルン、アウクスブルク、ミュンヘン…どこでも市電があった。

市電のある街は日本でも歩いたことはあるよ、そりゃ。
最近だと長崎とか。むかし行った高知なんかは市電をホントによく見かけた。
しかし、日本の市電を見慣れてる目で欧州…それもドイツの市電風景を見てると
「うわー、そういう風になってるの?」と思うことがある。

どういう風になってるのか?


要するに、ヒトと市電しか通れない道があるってことだ。車がない。

実はこれ、けっこう驚いた。日本ではもちろん、他の国でも見たことないと思う。
車が全く通ってない道に線路があって、人が歩いてて、時々市電が通る。
ヒトと市電だけが支配するミチ。車ゼロ。
たとえばミュンヘンの場合だとこういう感じ。ここ、ミュンヘンの繁華街の真ん中で
すごくイイところなんだけど、でも車ゼロ。ヒトと市電だけ。
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こういう街のタタズマイ、すごく好きだよ。何だかスゴく居心地がいい街に思える。
アウクスブルクだとこういう感じ。何か、すっごくカンジ良くない?
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道路があって、ヒトと市電しかないって、何だか市街地の真ん中に市電の
引き込み線があるような感じで、イ課長にはすごく新鮮に思えた。

ご存知のようにドイツは環境先進国って言われてる。
でも実際行ってみると、現地でソレを強く感じることはない。たとえば公共スペースの
ゴミ箱の分別の仕方なんかも日本とそんなに大差ないと思う。

しかし、車を入れない「人と市電だけの道」は大したもんだと思う。
環境ウンヌンっつうより、俗にいう「ヒトにやさしい街」って感じがするなぁ…。
 
 

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by tohoiwanya | 2009-03-16 01:10 | 2008.10 欧州出張 | Comments(1)
2008年 11月 16日

イ課長ミシュラン・ホテル評価2

あーあ。もう次の出張の出発日を迎えてしまった。
今日はもうこのまま徹夜して、イ課長は早朝ウチを出るのだ。

10月の欧州出張ネタも残ってるんだけどなぁ…。
とりあえず、恒例?のホテル評価は書いておこう。
10月出張ではフランクフルト3泊、ブリュッセル1泊、ミュンヘン2泊だった。
宿泊順にいってみよう。

①Hotel Zeil
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ここはまぁまぁ良かったんじゃないかな。
中央駅から地下鉄で数駅。繁華街も近くて利便性はなかなかイイ。
部屋は狭いし、バスタブもなかったけど、1泊90ユーロならこんなモンだろう。

地下鉄の通過音が響く以外はうるさくもなかったし朝食もまぁまぁのレベル。
何より、無線のインターネットがタダでスムーズに使えたっていうのは嬉しい。
安く泊まりたいっていう人にはお勧めできると思う。

②Euro Capital Brussels
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ここも90ユーロだけど、バスタブ付き。
全体的に①のホテルよりちょっとずつ良かったんじゃないかと思う。
加えて、インターネット用のLANケーブルがちゃんとあって、タダで使えた。

立地はブリュッセル南駅から徒歩数分だから利便性もいい。
周囲は繁華街じゃないけど、メシや買い物は南駅まで歩けば大体の用は足りる。
ブリュッセルの夜をステキに過ごしたいという人には不満が残るかもしれないけど
「メシはピザでいいじゃん」「あとは缶ビール買える店があればいい」という
貧乏トラベラー・イ課長にとってはなかなかグッドなホテルだったよ。

③Eden Hotel Wolff
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ここは3つのホテルの中で一番期待していた。何せ4つ星ホテルだからね。

チェックインが0時過ぎになる可能性があったから、念のためミュンヘン空港から
電話したんだけど「ノープロブレム」と落ち着いた対応。
どのホテルでも着くと必ず名前や住所を紙に書かされるんだけど、ここだけは
イ課長のネット予約情報を元に、すでに記入シートがプリントアウトされてて、
サインするだけ。さすが4つ星ホテル。1泊122.5ユーロだけのことはある。

道路をはさんですぐミュンヘン中央駅だから利便性はバツグン。
朝食ビュッフェも品数豊富で温かい料理からスモーク・サーモンまでたっぷり。

ただし、ネットが有料だったのはこのホテルだけだった。
122.5ユーロもとってんだから、そのくらいサービスしてくれても…ま、いいけどさ。

全体的には9月出張のときよりホテルではかなり恵まれたといえる。
泊まった3つのホテル全てで部屋でネットが使えたのも初めての経験だ


…明日から泊まるホテルはどんなんだろうなー?
今回は移動なし、同一ホテル6連泊なんだよね。とりあえずネットが使えるホテルで
あってほしいのだが…。

んじゃ、行ってきます。
 
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by tohoiwanya | 2008-11-16 02:06 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 13日

家賃100円

アウクスブルグには「フッゲライ」っていう見学スポットがある。
フッゲライって、フッガー家が「企業による社会貢献」として作った、一種の
福祉用集合住宅みたいなもんだな。そういう一角がアウクスブルクにはある。

門を入るとそこには16世紀そのままの家並みが…いや、それにしてはキレイ。
どの窓にもキチンとガラスがはまり、壁だって何百年も前に塗ったようには
とても見えない。
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それもそのはず。
フッゲライには今でも人が住んでいる。現役の福祉住宅なのだ。
そして、その家賃は年間0.88ユーロ。 約100円。
ちなみにフッゲライに入るための入場料が2ユーロ。家賃2年分以上(笑)。

ここは静かな、不思議なムードのあるところだったなぁ。
紅葉した壁のツタの葉を秋の日が照らす。
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こういうところで静かな老後を送るのもいいかなぁ…と、見学者すべてが
考えたくなるような、静かなところだけど、考えてみたら毎日自宅周辺を
見学者がゾロゾロいるようなところには住みたくないわな(笑)。

一室だけ、昔のタタズマイのままの家が公開されてる。これが寝室。
このタンス?もすごい時代モノだ。でもベッドはイ課長には小さすぎる(笑)。
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こっちが食堂。いやーなんかイイ感じだなー。
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フッガー家の慈悲は今日もこうして生きているのである。
ちなみに、ちょうど「トイレ行きてぇなぁ…」と思ってたイ課長は
フッゲライのトイレでサッパリさせていただいたのであった。
もちろん、ちゃんと近代的な、キレイな水洗トイレだったよ。
これもまたフッガー家の慈悲か(笑)。
 
 

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by tohoiwanya | 2008-11-13 01:10 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 10日

アウクスブルクという街-その1-

こんどの日曜から最後の海外出張に出発するイ課長。
なんだよもう、10月出張ネタで書いてないことがまだけっこうあるのに。

しょうがない。とにかく10月出張最後の訪問地。アウクスブルクのことを書いておこう。
これは例によって土曜日夜のフライトまでの半日観光で行った街だ。
アウクスブルクと言われて「聞いたことないな…」と思う人も「フッガー家」と聞くと、
あ、何か世界史の教科書に載ってたような…と思い出す人が多いんじゃないかと思う。

アウクスブルクは中世から長い歴史を誇る街で、ミュンヘンからは電車で45分くらい。
豪商フッガー家でも有名な街だな。それ以外のことはイ課長もよく知らない(笑)。
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ここは本当に感じのイイ街だった。
大都会というほどではなく、かと言って田舎でもなく、程よい小都市のたたずまい。
街のシンボルである市庁舎前をモダンなトラムが走る、中世と現代の交錯する街。
住んでみたいなぁという気にさせる街だったね。
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アウクスブルクでは例によって中世教会建築を見てまわったんだけど、
教会の中に寄付集めを兼ねたロウソクサービス(っていうのかな?)があった。
0.5ユーロ。75円くらいか。
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日本に無事戻れるように、たまには神様の加護にすがってみよう。
つうわけで、0.5ユーロ寄進して、イ課長ロウソクを点火したのであった。
最上段の一番手前がイ課長ロウソクなのである(笑)。
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別の教会でも同じようなロウソクサービスがあった。こっちは長いロウソクで0.8ユーロ。
まぁ小銭余らせてもしょうがないし、もういっちょやっとくか。一番右がイ課長ロウソク。
おっと、イ課長のシルエットまで写ってしまったぜ(笑)。
  
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アウクスブルクの教会の神々の力で、無事日本に戻ってきたイ課長なのであった。
一つのロウソクはドイツから日本に戻るまでの神の加護。もう1本は
来週行く次の出張で、無事現地に到着するまでの加護ってことにしてくれないかな。
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by tohoiwanya | 2008-11-10 23:10 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 07日

ブリュッセルという街-その3-

海外にいくと「マイルド鉄っちゃん」になるイ課長。
ヨーロッパは市電(トラム)が走ってる街が多いから楽しいし、乗りたくなる。
特にブリュッセルのトラムはなかなか面白かった。

この街では他の街と同じようにトラムが地上を走ってるんだけど、路線によっては
地下鉄になってる。地下鉄トラム。こういうの、ヨーッロッパの他の街でどの程度
一般的なのか知らないけど、イ課長は初めてだから非常に興味深かった。

地上を走ってる市電って、普通の鉄道に比べて駅のホームが低い。
「車道と歩道」の高低差に毛が生えたくらいの高さしかないっていうホームが普通だ。

地上にそういうホームがあり、市電が停まるっていうのはイ課長も見慣れてるけど、
地下鉄がそうなってるとコレがやけに異様に感じられるから不思議。
なーんで地下鉄のホームがこんな低くて、そこに市電が入ってくるんだと思っちゃう。
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写真を見ると単線にみえるけど、実際には複線(…だったと思う)。
しかも地下鉄トラム路線がいろいろあって地下で分かれたりする。それがこの写真。
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この「地下鉄トラムの分岐点」駅のところでこのトンネルを見たときは驚いた。
最初は自分が何に驚いてるのかわかんなかったんだけど、とにかく驚いたんだよ。

しばらくして自分が驚いた理由がわかった。
日本の地下鉄にもこういう分岐点くらいはあるけど、こんなに幅広いトンネル掘って
端から端まで「全く柱がない」なんてことは日本じゃたぶん考えられない。
日本の古い地下鉄路線だったら線路と線路の間には支柱がギッシリ並んでるし、
シールド工法で作ったトンネルでもこんなガラーンとしたトンネル、ないんじゃないか?

地震のない国だからこその「広々トンネル」というべきか。異様に見えたなぁ。
このトンネルの中を市電がウネウネと通るわけだ。実に異様だ(笑)。

ちなみに、これはブリュッセルのトラムじゃない方の、普通の地下鉄駅。
これはホームも高いし、日本の地下鉄とそんなに違うところはない。
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地下鉄の車内はこんな感じ。
電車の車内で写真撮るのって、なんか後ろめたい上にゆれるから大体うまく撮れない。
写真右のネーチャンがこっちジッと見てるね。黙って撮ってごめんなさい。
 
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by tohoiwanya | 2008-11-07 13:56 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 06日

二つのインタビュー

ブリュッセルからミュンヘンに移動する飛行機は夜の9時10分発という遅い便だった。
空港で晩飯も食い終わったイ課長はすることもないし、出発ロビーでiPodを聞きながら
ボーッと出発を待っていたわけだ。これが夜のブリュッセル空港出発ロビー。
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一人のおばさんがイ課長に近づいて、何か話しかけてきた。
iPodのイヤホンをはずして「?」っていう表情をしたら…
「アナタにいくつか質問してもいいか?」みたいなことを英語で言ってくるではないか。
「…?…い、イエス」
「アナタが住んでる国はどちら?」
「えーと…ジャパン」
「これからどちらに向かうの?」
「ミューニッヒ」

ははぁ…どうやらブリュッセル空港の利用者動向調査か何かだな、これは。
イ課長が一問答えるたびに、彼女は手元の情報端末に入力ペンでインプットする。

「過去12ヶ月、アナタは何回海外に渡航しましたか?」
「今回の渡航の目的はビジネス?」
「アナタはこの空港で何かお金を使いましたか?いくら?」
「年齢は?役職は?」てな具合でけっこうあれこれ聞いてくる。

ブリュッセル南駅で切符の自動販売機の使い方を教えろと言われたときは
「ドウして外国人に聞くんだよ!」と思ったけど、こういう空港利用者の調査の
インタビューはいろんな国の人に聞いてこそ意味がある。何とか協力しよう。
彼女がゆっくり英語でしゃべってくれたおかげで無事にインタビューは終了。
笑顔で挨拶して別れたのであった。良かった良かった。


その翌日の午前中。
ミュンヘンのノイエ・ピナコテークの前で通訳さんと待ち合わせだったから
絵を見たあと、近くの灰皿で一服しながら待ってた。これがノイエ・ピナコテークね。
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近くにドイツ人の若者3人が何か打ち合わせしてる。女子1人と男子2人。
女子の方はマイクを持ってて、男子は何か録音機材らしきバッグを肩にかけてる。

ははぁ…たぶん高校か大学の社会科教育の一環で「実際に街頭でインタビュー
してみよう」みたいな、一種のジャーナリズム演習っぽい感じだなアレは。

周囲にはあまり人がいない。状況的にはちょっとマズい。
「オレには来るなよー、間違っても来るなよオレには」と念じていたんだけど、
イ課長の祈りもむなしく、純真なドイツの若者たちは一番近くにいた人間、すなわち
外国人・イ課長のところにツカツカと来ちゃったよ。あーあ…。

よせばいいのに、女子生徒がやや緊張したマジメな顔でイ課長にマイクを向け
「あのすみません、●♨△▲♂□…(以下まったく理解不能)」と質問してきた。
そりゃイ課長だって協力してあげたいよ?しかし言葉の壁はベルリンの壁より厚い。
「ソーリー、私、ドイツ語、しゃべれません」と英語で答えた。他に何ができよう?

お互いにたいへんおマヌーな状況。
彼らもイ課長も思わず全員ケラケラ笑っちゃって、そのまま笑顔で挨拶だけは
交わして別れたのでありました。

あの後ちゃんとインタビューできたかなぁ?あいつら。心配だなぁ(笑)。

 
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by tohoiwanya | 2008-11-06 01:42 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 05日

ミュンヘンという街-その1-

ミュンヘンには15年くらい前、トホ妻と観光で来て以来だった。

深夜にホテルに入って、翌日の午後にアポイントがあった。
午前中に大急ぎでノイエ・ピナコテークを見学しようと思ってホテルから歩いた。
歩いてて、フと気づいてフと足を止め、イ課長はその場でグルリと一回転した。

あーーーー…またコレかよ。

ベルリンでゲップが出るほど見た新古典様式の建物がここにもたくさん。
確かに、立派な公共建築物を作ろうとして、ギリシャ神殿風に威厳のある外観に
したい、だからネオ・クラシック様式でいこう、と考えたくなる気持ちはわかる。
しかしもう少しバリエーションってモノがあってもイイのではないか?ドイツ人よー。

イ課長が足を止めてグルリと一回転したところから撮った3枚の写真を見せよう。
まず正面にはコレ。なんだかわからんがギリシャ風。柱頭はドーリス式だな。
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そのまま右に120度ほど回転してパチリ。こんどはイオニア式柱頭のギリシャ風建物。
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そのままさらに120度回転するとこんどはコリント式柱頭のギリシャ風建物。
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まぁ3方向にギリシャ風古典様式建築物を対称に配するというのもそれはそれで
一つのヤリ方だとは思う。しかし、ブリュッセルやプラハではこんなに「コレばっかり」
集めるようなトコはなかった。明らかに好きなんだよ、ドイツ人は、コレが。


バイエルン国立歌劇場にしてからが、こうだもんなぁ(笑)。
たまには四角い柱にしてみようとか、アーチ構造にしようとか思わんのか?ドイツ人。
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すでに9月出張のベルリンで、この「ドイツ人の新古典志向の強さ」には
いささかヘキエキ気味なのだ、イ課長は。

…と、なんだか悪口ばっかり書いたけど、ミュンヘンっていうのはイイ街だと思う。
15年前に来たときもそう思ったし、今回もそう思った。-その2-以降じゃ少し
ミュンヘンのこと、ほめてあげるから(笑)。
 
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by tohoiwanya | 2008-11-05 15:43 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)
2008年 11月 02日

天井桟敷のイ課長-その2-

序曲が始まった。
しゃあない。たぶん第二幕が終わったとこで一度休憩があるはずだから、
今後の身の振り方についてはその時に考えるとしよう。
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ところがだ…
いよいよ幕が開いたその「マクベス」がさぁ…。

シェイクスピアの原作と同様、オペラ「マクベス」も冒頭は暗い森の中で
マクベスとバンクォーが不気味な魔女の予言を聞くシーンから始まる。
しかし魔女なんて出てこない。魔女役女性コーラスは聞こえるけど、舞台には
マクベスとバンクォーの後ろに「謎の男女軍団」がいっぱい立ってる。ありゃ何だ?

観客の疑問と関係なく劇と音楽は容赦なく進行していく。「謎の男女軍団」は
後ろの方である時は「虫を追い払い」、ある時は「身体を掻き」、ある時は「新聞を読み」…
といった演技を全員でヤル。ヤルのはいいんだけど、ソレにどういう意味があるの?
「謎の男女軍団」のうるさい動きが気になってしょうがない。

第1幕2場(だったかな?)、マクベス夫人が登場する頃になっても「謎の男女軍団」は
舞台の後方でいろんなことをしてみせる。最後の方じゃとうとう男女軍団は服を脱いで
一斉に交尾を始める(笑)。その間舞台照明はフラッシュ点滅でチカチカ…目が痛いス。

しかしまぁ一体何なんだこりゃ?ドウいう演出なのさ?意図がサパーリわかんねぇ。
客席には膨大な数のハテナマークが浮かぶ。そのうちの一つはイ課長のだ(笑)。
演出家がアレコレ斬新なことをやろうとしてるのはわかるけど、結果的にはそれは
オペラの盛り上がりや観客の「より良い鑑賞」に寄与してない。逆に阻害している。

「謎の男女軍団」だけじゃない。
肝心のマクベスやマクベス夫人といった主役級歌手たちもやたら舞台上であれこれ
ヘンな動きをしてみせる。それがうるさくてオペラの方に全く集中でけん。

フと後ろを見ると、「見るのをあきらめた」高齢観客たちがテキストを読みながらジッと
聞いてる。ちゃんとテキスト読めるように手元に照明が用意されてるのにビックリ。
うーーむ…この珍奇な演出を見られない彼らは不幸と言うべきか、それとも
こんな珍奇な演出に邪魔されず、音楽を聞けるのは幸福と言うべきなのか…。
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第2幕、宴会でマクベスがバンクォーの亡霊におびえるシーン。
ここで例の「不気味なコドモ」がバンクォーのお面をかぶって出てくるんだけど
この場面のキモチ悪さには驚倒した。コドモの身体の上にオトナの顔がつくってうのは
山岸凉子の名作恐怖漫画「汐の声」でもそうだけど、キョーイ的に気持ち悪い。
バイエルン歌劇場の「マクベス」の珍奇な演出の数々の中で、「すげぇ!」と思ったのは
ハッキリ言ってそこだけだった(笑)。

第2幕の幕切れ。マクベス夫人はバンクォーの首を自分のスカートの中に入れて
おマタにはさんだ状態で唄う。ひーーー!これは「サロメ」かよ?(笑)
唄ってるマクベス夫人が少し足を開く。バンクォーの首が彼女のおマタから落ちて
舞台の床に「ゴットン!」という音をたててぶつかる。ひーーーー!!

やっと第2幕が終わって休憩。
もうわかった。この「マクベス」の演出がどういうモノなのかは十分堪能したっす。
後半のマクベス夫人狂乱の場とか、まだ見せ場はあるんだけどもうイイよ。
1800円分はすでに十分鑑賞したし(笑)、立ち疲れたし、あとはホテルに帰って
缶ビールでも飲んでゆっくり寝て、疲労回復して明日の帰国に備えさせてくれ。

なお、バイエルンの「マクベス」を詳しく見たいヒトはここで動画が見られる。
http://operntv.eviscomedia.com/media.1005.html

バイエルン歌劇場の前でボンボン煙草を吸うブルジョア観客の中をすり抜けて
ふらふらとホテルに戻った貧民イ課長なのであった。
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地下鉄で戻ってきて、ミュンヘン中央駅で缶ビールを2本買い、
晩メシとして立ち食いドネル・ケバブをテイクアウトし(またトルコめしかよ)、
ホテルでむさぼり食い&むさぼり飲んで、倒れ込むように寝たイ課長。
こうして、今年2度目の欧州出張最後の金曜の夜は終わったのであった…。
 
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by tohoiwanya | 2008-11-02 05:57 | 2008.10 欧州出張 | Comments(0)