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2009年 11月 28日

海外で食う中華たち

風邪+時差ボケという海外出張後遺症から徐々に回復の兆しを見せるイ課長です。
本日は確信犯的に事前通告して会社を休み、自主的3連休にしたのである(笑)。

前回の更新で「ブリュッセルで食った中華」の写真を載せたけど、考えてみたら
イ課長って、海外では別に風邪ひいてない時でもけっこう中華系は食ってるんだよね。
海外で日本食が恋しいと思ったことなんてないけど(たかが一週間くらいだし)、
どうやら中華は恋しいと思うみたいなんだよな。

そこで、今回は「海外で食った中華特集」というヘンな企画でいってみよう(笑)。
ただし、シンガポール出張で食った中華は除外ね。あそこはある意味、本場と変わらないから。

まず懐かしき昨年11月、氷点下のワシントンDC出張で食ったワンタンメンだ。
この時はとにかく寒くて、風邪予防に温かい料理を食いたいという欲求は切実なものがあった。
ワシントンDCにチャイナタウンがあってくれて本当に助かった。
ワンタンメンの値段は忘れたけど、もちろん10$以下で、安かったし、なかなか美味しかった。
何より身体が暖まった。よかったよかった。
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今年5月のパリ旅行でも餃子とワンタンメン食ってる。
実は宿泊ホテルの斜め前に中華料理屋と日本料理屋が並んでた。たまたま雨の日に
傘も持たずにメシを食いに出たイ課長は「近場で食ってすませよう」と思ってたら、
いつの間にか中華の方に吸い寄せられていったのである(笑)。要するに好きなんだな。
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こないだのドイツ・ベルギー出張の最後、ブリュージュ観光の時も中華を食った。
この時はもうとにかく体調が悪くて、温かいソバ以外のものには食欲が湧かなかったんだよね。

食ったのは「イカヌードル」(…と、メニューには書いてあったと思う)で、
けっこうスパイシー。食ってる最中から激しく汗が出てきやがった。
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実はこの時、店内には何人かの客がいたんだけど、ハシを使って食う東洋人の客は
イ課長一人で、残りは全員、ナイフとフォークで中華を食っているという状態。だから
何の苦労もなくハシでヌードルを食うイ課長は店内ではちょっとした注目の的だった(笑)。

体調が良ければイ課長としても観客の目?を意識して、ツミレをハシでブッ刺して
食うなんていうスタンドプレイを披露してもよかったんだけど(笑)、何せこの時は
体調ゲキ悪。そそくさと食って、発車時間の迫った駅に急いだのであった。

最後はオマケで、昨年9月のドイツ出張のときにベルリンで食ったタイめし。
まぁドイツあたりになるとアジアン・フードはタイも中華もスシも一緒クタになってる
場合が多いんだけど、この店はそれでも一応はタイめし専門だったんだと思う。
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春巻きを食い(これはどう考えてもタイ料理ではなく、単なる中華だ)、その後に
タイカレーを食った。タイカレーはなかなかちゃんとしてて、非常に美味しかったよ。

こうして見ると、けっこう海外で中華・アジアンフード食ってるねぇ、イ課長も。
さっきも言ったように、海外で「味噌汁飲みたい!白いゴハン食いたい!」と思ったことなんて
一度もないけど、ラーメンとか立ち食いソバ系の「あったかヌードル」には執着がある。
去年のブリュッセルでも寒さに震えながら立ち食いソバを恋しがってたもんなぁ…。

 

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by tohoiwanya | 2009-11-28 03:05 | 出張・旅行あれこれ | Comments(0)
2009年 11月 21日

欧州出張終了ッ!!

イ課長の海外出張って、大体秋に固まる。

おととしは10月にドイツ出張だった。
去年は9・10・11月と連続して3連チャンの出張が続いた。

12月はクリスマスも近づいて出張っていう雰囲気ではなくなるし、
年明けて出張してたら年度末の締め切りに間に合いっこない。
必然的に海外出張は「11月までには済ませる」ということが重要になる。

こういう、9~11月の海外出張では「風邪をひかないこと」が最も重要な問題になる。
去年のワシントンDC出張のときみたいに、11月でも氷点下なんてこと、あるからね。
あのときはもう出張のプレッシャーと風邪の恐怖でクタクタになったよ。
一昨年10月のドイツ・チェコ出張のときもとにかく寒かったよなぁ。

それでも出張中は一応「気が張ってる」からこれまでは風邪ひかずに済んできたけど、
今回はやられました。イ課長、ブリュッセルで風邪ひきました。

ハナ水が出てセキが出る。熱はたぶんないと思う(あってもそれほど高くない)。
しかし頭はボーッとして、体もだるくて苦しい。新型インフルエンザではないんだろうけど
典型的な鼻カゼってやつだな。

食欲もないんだけど、「何なら食いたい?」と自問すると、やっぱこういうときは
アツアツのラーメンみたいなやつをズルズルッとすすって汗かいてバッと寝たいと思うんだな。

何しろイ課長は風邪なのだ。ベルギー料理にベルギービールで華麗な晩飯なんて言ってられない。
この際、中華でも食って、暖まってバッタリとホテルで寝るしかない。


…というわけで、せっかくブリュッセルに来ながら、イ課長は昨日・今日と
中華料理を食っております(笑)。ブリュッセルにも中華料理屋は多い。

昨日の夜食ったのはこれ。海鮮湯麺。
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こういう時は英語メニューより中国語メニューの方が助かる。
「かいせんたんめん」って日本語で注文すると「カイシェンタンミェン」って復唱してくれる(笑)。

今日は昨日以上に体調悪いから、しょうがない、また中華に行った。
鶏肉ラーメンっていうのを注文したら、こういうのが出てきた(笑)。
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はぁ~~…いろいろ問題はありましたが、とりあえず出張スケジュールは全部こなしました。
明日の土曜は風邪でフラフラになりながら、昼間はブリュージュにヤケクソ観光に行って、
夕方ブリュッセル空港からフランクフルト空港乗り継ぎで成田に日曜の夕方帰る予定ざます。

その頃には風邪ももっと悪化してるだろうけど、もうどうだっていいよ、出張終ったんだから(笑)。

最後に、ブリュッセルで食ったベルギー・ワッフルの写真を載せよう。前回来たときは食わなかったから
今回は食ってみた。風邪であまり食欲はなかったんだけどさ。
でもまぁ、確かにおいしかったよ。本場のベルギー・ワッフルは。
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by tohoiwanya | 2009-11-21 06:36 | 2009.11 欧州出張 | Comments(2)
2009年 11月 17日

海外出張の孤独な夜

イ課長はいま、ドイツのフランクフルトにいます。中央駅近くのホテル。

7時に起き、シャワーを浴びヒゲを剃り、ホテルで朝食。
安ホテルだし、朝食なんてシンプルで大したことないけど、ドイツのホテルは
パンやハム類が美味しいからうれしい。

朝9時に通訳さんと初対面待ち合わせして打ち合わせ。
そのまま10時アポの最初の訪問先に向かう。
10時から始まったミーティングは昼食をはさんで延々と4時にまで及んだ。6時間かよ!
明日の訪問先に確認の電話を入れ、ホテルに戻ったらもう5時。写真なんて1枚も撮るヒマないじゃん。
イ課長は海外出張で遊んでばかりいると思うヤツは豚に食われるがよい。

しかし初日からくたびれたなぁ…。缶ビール飲んでしばらくホテルのベッドにごろり。
とはいえ、メシ食いに行かなくちゃ。缶ビールも買い足さないといけないし(笑)。

しばらくごろごろと休んだあと、のっそりと起き上がって外に出てみる。
今日、この街は一日中、雨がシトシト降ってる。
メシを食いに行ったときも相変わらずだ。雨に濡れた石畳がわびしいねぇ…。
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この、「メシ食う店を探してウロウロ」ってのも孤独な海外出張ではつきものだけど、
最近25ヶ月間でフランクフルトへの出張はこれで4回目だ。いまやイ課長は
フランクフルト中央駅の中の飲食店に関しちゃ、大阪駅よりはるかに詳しい(笑)。

シュヴァイネ・シュニッツェル3€99¢とビールで孤独な夕食。
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周りを見ると、これまた孤独そうな老人二人が額を寄せ合ってメシ食ってたり、
トルコ系かな?っていう男が一人でワシワシとチキンを食ってたり、
向こうの店では黒人のニイチャンが二人、カウンターで話し込んでる。
あんまり高額所得者層が来る店ではないのは確かだな(笑)。
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秘書が手配してくれた飛行機に乗り、現地に着くと現地駐在員が空港に出迎えてくれて、
夜は当然、現地駐在員が高級な店に連れてってくれて、現地高級料理に舌鼓…

…と、まぁ、そういう恵まれた海外出張をしてる人も世の中にはいっぱいいる。
ラクでいいよなぁ…とつくづく思う。しかし、そういう出張をしたいか?と言われると
そんなのヤダなぁ…と、これまたつくづく思う。

自分で探した安ホテルに泊まり、現地の安メシ屋で孤独でわびしい晩メシ。
イ課長はこのスタイルの海外出張にあまりにも慣れちゃったってこともあるけど、
まぁ要するに現地での孤独な時間がナンだカンだ言って好きなんだよね、イ課長は。

駅構内の店で缶ビールを3本買ってホテルに戻る。まだ雨はやまないね。
明日も雨かなぁ…?
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とりあえず、風邪をひかずに何とか金曜まで…いや、土曜の半日観光までは乗り切りたい。
出張2日目は車でハイデルベルグまで移動してそこのドイツ人たちとミーティングした後、
戻ってきて日系企業に夕方訪問しなきゃ。

しかし、明日を含めてあと仕事が4日かぁ…長いなぁ…。



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by tohoiwanya | 2009-11-17 14:43 | 2009.11 欧州出張 | Comments(2)
2009年 11月 15日

ダサイ課長

もうすぐ2時。
本日はこのまま寝ずに、早朝に家を出てまたもや海外出張に出発するイ課長なのである。

イ課長は海外出張・海外旅行のとき、「現地で捨てる服」を持って行く、ないしは着ていく。
まぁ主なターゲットはシャツ、パンツ、靴下のタグイだよな。
穴の開いたヤツとか、ヨレヨレになったのとかをわざと持って行くわけだ。

で、現地でそれを着用したら、捨ててしまう。

現地にしてみりゃ、海外からゴミが持ち込まれて迷惑な話だろうけど(笑)、
これは荷物を減らすという点では効果的な方法なんだよね。

今年だけでも出張2回、旅行1回と海外渡航。そのたびのこの方法をとっているから
捨てるべきものもだんだんなくなってきたけど、それでも探せばいろいろ出てくるもんだ。

明日(つうか、もう今日だが)はスラックスとブレザーだけは一応ビジネス用だけど、
シャツはエリのところがスリ切れたものを着ていく。これが最後のご奉公ってわけだ。
おまけにアンダーシャツも白じゃなくて、ヘロヘロになった古いTシャツ。
靴下もクタクタになったのを履いていくっていうんだから、やけにダサい渡航者だ。

さて…

荷造りは済んだ。
パスポートも、航空券も持った。
明日の朝、通訳さんと待ち合わせする場所も決まってる。

そして、今日着たダサい服は、その待ち合わせ場所に向かう途中のどこかのクズカゴに
捨てられる運命なのである(笑)。

というわけで、また一週間、行ってきます。

5月にパリに行ったり、10月にシンガポール行ったりしたけど、
今年の海外渡航はこれで最後だな…はぁ〜…
 

  

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by tohoiwanya | 2009-11-15 02:20 | 2009.11 欧州出張 | Comments(2)
2009年 11月 13日

モンパルナス墓地 -その3-

パリの3大有名墓地の中で、モンパルナス墓地に行ってみようと思ったのは、
単にシャルトルから帰ってくる列車が着くモンパルナス駅から近い、それだけの理由だった。

ちょっとネットで探したら、この墓地にジーン・セバーグやサルトルのお墓があることを
紹介した記事はすぐに見つかった。実際にお墓を見た人の写真入りブログも多い。
他にどんな人のお墓があるんだろ?と思ってあちこち捜してたら、パリ三大墓地の有名人お墓の
地図付きガイドみたいなサイトを発見した(あったんだよ、そういうのが)。

ナニ語だかよくわからない(フランス語じゃないと思う)このサイトで、映画関係者のお墓が
他にもあるんじゃないか?と思って、生前の職業で検索してみた。
「そんなに有名じゃないけど、かつて見た俳優サンのお墓が!」なんて発見を期待したわけだ。
確かに捜すと何人か出てきた。でも知らない名前の人ばっかりだなぁ…と思って見ていたら、
タイヘンな人の名前を発見した。

     

     Demy, Jacques   filmmaker

     
     え? これは …??


     …ジャック・ドゥミーのこと…??

ジャック・ドゥミーだ…間違いない。フィルムメーカーっつうから映画監督だろ。

彼のお墓がある!
え?ジャック・ドゥミーって誰かって?ジャック・ドゥミーってこのブログに散々書いた
シェルブールの雨傘を撮った監督なんだよ!

これは運命的な巡り合わせだったと言っていい。こんな偶然があるなんて…。
モンパルナス墓地を紹介したどんな日本語サイトにも、ジャック・ドゥミーのお墓なんて
書かれたものは一つもなかった。まぁそうだよな。フランソワ・トリュフォーみたいな
超有名映画監督ってわけじゃないんだから。

たまたまマニアックなお墓サイト?を発見し、フと検索してみて彼のお墓を見つけるなんて…。
このことを知ったときから、モンパルナス墓地でジャック・ドゥミーのお墓参りをすることは
イ課長にとって非常に重要なミッションになった。

生まれて初めてフランスに来て、あの映画のロケ地、シェルブールに行ったのが5月19日。
その二日後にパリ・モンパルナス墓地であの映画を撮った監督のお墓参り。
こんなことが出来るなんて、想像もしなかったよ。

ジャック・ドゥミーのお墓も探すのにちょいと手間取ったけど、やがて見つけた。
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巨大なマツボックリがたくさん置いてある。このお墓だけがこう。
彼とマツボックリって、何か関係があるんだろうか?

ジャック・ドゥミーの奥さんは、やはり女性映画監督として有名なアニエス・ヴァルダだ。
ドゥミーが亡くなった後、奥さんは愛する夫の子供時代を描いた「ジャック・ドゥミの少年期」
という映画も作っている(見てないんだけどさ)。

写真じゃツタの葉で見えづらいけど、墓石の一番手前のところにはすでにVARDAという
彼女の名前が刻まれてる。彼女は死んだら夫の隣に眠ろうと、もう決めているんだね。
その時は、このジャック・ドゥミーの名前の下にも彼女の名前が彫られるんだろう。
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モンパルナス墓地の静かな時間が流れていく。
じーーーーーっと彼のお墓の前にたたずんで、しばらくの間、その時間の流れに身を任せた。

映画史に大きな足跡を残した大監督というわけじゃないかもしれない。
しかし、彼はイ課長が最も愛する映画を撮ってくれた監督なのだ。
残念ながら、イ課長は供えるお花も何も持ってこなかった。
でも、ジャック・ドゥミーのお墓参りに来られたアカシとして、今こそパリの風習にならって
メトロの切符を彼のお墓の上に置こう。
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ジャック・ドゥミーのお墓のことを紹介した日本語の記事なんてお目にかかったこともない。
それなのに、今自分はこうしてここにいる。ここに来られた。運命を感じたよ。
ここにお墓参りに来た日本人なんて、これまでにいたんだろうか?

モンパルナス墓地は5時(だったか、6時だったか)になると閉まるんだね。
手に持った鐘を鳴らしながら、管理人が墓地を巡回して閉園を知らせている。
静かな夕暮れの墓地に、カラーン カラーン という音が響く。
出口の門のところにも鐘があって、係員が鳴らしてる。物寂しい音だね。
何となく、この静かな墓地にもっといたかったけど、イ課長も帰らなきゃ。
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今回の旅行では、あの映画に対するイ課長の想いに対して、全てが味方してくれた気がする。
映画の神様がこの時ばかりはイ課長に微笑んでくれたのかも。

ああ…フランスに来られてよかった。
シェルブールに行けてよかった。
そして、ジャック・ドゥミーのお墓参りができてよかった。

どうもありがとう。イ課長に味方してくれた全ての状況に御礼を言った。
そして、もちろん、あの映画を撮ってくれたジャック・ドゥミーにも。
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by tohoiwanya | 2009-11-13 00:02 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(4)
2009年 11月 11日

モンパルナス墓地 -その2-

モンパルナス墓地めぐりは続く。
いやしかしね、モンパルナス墓地の「お墓設置密度」って相当に高い。
こんな感じでギシーーッとお墓同士がくっついて建てられてるから、墓と墓のスキマを通って
向こう側に行くしかない、なんて場所もけっこうある。
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こんなに墓だらけじゃ、ブラブラ歩いて著名人のお墓を偶然発見するなんてことは不可能だ。
今回、イ課長は入念に事前調査し、どの辺に誰の墓があるか調べておいたけど、それでも
お目当てのお墓を見つけるのにはけっこう時間がかかったよ。

本日は女優さんのお墓を巡りながら、生前の彼女たちの美しかった頃を偲びたい。
著作を読んだこともない偉大な哲学者のお墓より、映画で見た女優さんのお墓の方が
イ課長にとって思い入れが深くなるのは当然なのだ。

…といっても、モンパルナス墓地でイ課長が事前に位置を確認できた女優さんは二人だけ。
その一人がデルフィーヌ・セーリグだ。

この人は「去年マリエンバートで」っていう映画に出たことで映画史に名を残した。
他にも「ロバと王女」とか、いろいろ出てるんだけど、イ課長が見て、しかも印象深く覚えてるのは
何といっても「ジャッカルの日」で演じた上流階級有閑マダム役だな。
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調べてみると1932年生まれで1990年に亡くなってる。まだ58歳だったんだ。
キュッと微笑んだ時の口元がキレイな、すごい美人だった。
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モンパルナス墓地の、わりとヘリの方に彼女のお墓がある。
セルジュ・ゲンズブールの墓みたいにワンサカお供え物があるわけじゃないけど、
生前の彼女のファンが今でも墓参に来るんだろうな。赤い花がキレイだ。

モンパルナス墓地に眠る女優さんで最も有名な人となるとおそらくジーン・セバーグだろう。

この人はそんなにたくさんの映画に出たわけじゃない。しかし彼女の名は映画史に永久に残る。
サガンの原作を映画化した「悲しみよこんにちわ」に出演して、イッキに有名になった。
彼女のショート・カット姿があまりにチャーミングで、同じようなベリーショートの髪型を
セシール・カットというようになったのだ。
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そして何といってもゴダール監督の「勝手にしやがれ」で彼女は時代のミューズになったんだよね。
この映画におけるジーン・セバーグの魅力には、世界が打ちのめされた。
「勝手にしやがれのジーン・セバーグ」は映画史においてはすでに一つの偶像と言ってもいい。
この映画の彼女のファッションをハリウッド女優がマネしたなんて話は今でも聞く。
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「勝手にしやがれ」の衝撃があまりに強かったから、ジーン・セバーグは当然フランス女優だろうって
気がしちゃうけど、この人、実はアメリカ出身のレッキとしたアメリカ人なんだよね。

イ課長としては中学生のときにテレビで見た「大空港」で、バート・ランカスターと惹かれ合う
空港職員役が印象深いなぁ。この映画だとちゃんとアメリカ人に見える(笑)。
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ジーン・セバーグがどうして死んだのか、イ課長は全く知らなかった。この人って実は
晩年(といっても若いけど)はかなり心を病んで、結局パリで自殺したんだって。
車の中で睡眠薬自殺したらしい。まだ40歳の若さで…だ。美人薄命って言葉は本当なんだなぁ。
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彼女のお墓はモンパルナス墓地のわりと中央部にある。
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誰が作ったのか、小石のハートマークがあった。
彼女の美しさを忘れられない、熱心なファンが並べたんだろうな。
アメリカ生まれではあるけれど、パリを舞台にしたフランス映画で映画史に永遠の名を刻んだ
ジーン・セバーグの永眠の地は、やはりパリ・モンパルナス墓地こそふさわしいんだろう…。

ちょっとしんみりしてきました…。
 
しかし、イ課長がモンパルナス墓地で本当にお墓参りしたかった人は別にいるのだ。
次回「その3」でその人のことを書こう。もっとしんみりしちゃうと思うけど(笑)。
  


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by tohoiwanya | 2009-11-11 00:16 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(0)
2009年 11月 09日

モンパルナス墓地 -その1-

パリ旅行ネタには「その1、その2…」って感じで、連続してタップリ書きたいネタが多い。
今回はモンパルナス墓地について書こう。このネタもやはり1回では終わらない(笑)。

墓地に観光に行くっていうのは変といえばヘンだけど、有名人のお墓が多い墓地って
けっこう観光地化してる。ウィーンなんかだと中央墓地に行って有名作曲家のお墓めぐりってのが
完全に定番観光コースになってるよね。

パリにはモンパルナス、モンマルトル、ペール・ラシューズっていう有名な3つの墓地があって、
それぞれ誰もが知ってる作家だの哲学者だの映画監督だの俳優だの音楽家だのが
「おお、あの人がここに」って感じで眠っている。その中でイ課長が行ったのはモンパルナス墓地だった。

ここにはシャルトル大聖堂に行ってパリに戻ってきた、その足で行った。
平日の、そろそろ夕方になる時刻の墓地。それでもけっこう人が歩いてたけど、その中には
イ課長みたいな「観光墓参り」に来た人も多かったんだと思う。

モンパルナス墓地にある著名人のお墓として、必ず真っ先に挙がるのが
サルトルとボーヴォワールのお墓だ。
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実存主義哲学の第一人者、20世紀を代表する哲学者サルトル。
「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」の「第二の性」で有名な作家ボーヴォワール。
この二人は法的には結婚してなかったけど、実質的には生涯のパートナーだった。
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法的に夫婦じゃなくても、一緒のお墓に入るのはこの二人にとってこの上なく自然だったはずだ。
こういう有名人のお墓には花を供えることが多いのは万国共通だけど、パリではなぜか
メトロの切符を置く、という風習?があるようだ。でも、イ課長の切符はまだここでは置かない。

これは「悪の華」で有名な詩人ボードレールのお墓。
サルトルもボーヴォワールも読んでないイ課長だが、「悪の華」は高校生の時に読んだよ。感慨深いなぁ。
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ボードレールって人はなかなかシャレ者だったんだけど実際には父親の遺産を使い果たして禁治産者になったり、
実生活上では相当破滅型の人だったらしい。

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20世紀を代表する名フルーティスト、ジャン・ピエール・ランパルのお墓もモンパルナス墓地にある。
彼の演奏したフルート曲はイ課長のiPodにも何曲も入ってるよ。日本びいきとしても知られてて
琴の名曲「春の海」をフルートで録音したりもしてる。
そんなに昔の人じゃなくて亡くなったのは2000年。まだ新しい墓石の上に供えられた花がキレイだ。
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フランス国内での人気・知名度という点じゃこの人かも。歌手のセルジュ・ゲンズブール。
イ課長としてはこの人には特に思い入れはなくて、ジェーン・バーキンと結婚して、その娘が
女優のシャルロット・ゲンズブールであるってことくらいだけど、フランスでは未だに大変な人気らしい。
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死後も人気が高くて、みんなが花だの写真だの、争うようにお供えするもんだから
墓なんてほとんど見えないよ。まるで花屋の店頭みたいなスゴいことになってる(笑)。
 
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セーヌ左岸の、都会の中にある墓地で、周りにはビルが建ってるけど、墓地の中はシンと静かだ。
パリを愛した人たちが眠るにはイイところと言えるかもしれない。

というわけで、モンパルナス墓地の観光墓参りは「その2」に続くのである。
次回は「女優さんのお墓めぐり」ざます。
  


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by tohoiwanya | 2009-11-09 00:23 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(0)
2009年 11月 06日

シンガポールの駅名表記

パリとシンガポールを行ったり来たりするイ課長ブログ、今日はシンガポール(笑)。

シンガポールは多民族国家といわれている。
民族別比率の正確なところはよく知らないけど、一番多いのは中国系らしい。
加えてマレー系やインド系、そしてさらにその混血の人たちがいっぱいいるわけだ。

だから、シンガポールではこういう多民族間の一種の共通言語として英語が存在している。
ほとんどの人は自然に「英語+母語(中国語かマレー語かタミル語)」のバイリンガルになっちゃう。

この「自然にバイリンガルになっちゃう」っていうのが日本人から見るとキョーイ的信じ難くうらやましい。
国民ほとんどがバイリンガルという事実はシンガポールの産業競争力という点から見ても
実はすごく有利に作用しているんだけど、まぁ固い話はおいといて…

多民族、多言語、多宗教の国って往々にして分離独立運動だの反弾圧闘争だののモメゴトが起きやすい。
中国のウィグル自治区もそうだよな。カナダだってフランス語系地域の独立運動が昔からある。
しかしシンガポールではそんな不穏な動きもなく、比較的多民族融和がうまくいってるように見える。

まぁ、民族による分離独立を叫ぶには国土が狭すぎるっていう要素もあるだろうけど(笑)、
シンガポール政府の民族融和的な政策が効いてるという部分もあるんだと思う。

通訳さんに聞いた話だと、シンガポールの生徒は学校では基本的に英語で授業をうけるけど、
「母国語」っていう授業もあって、それぞれの出身言語別に中国語やタミル語を習うことが
定められてるんだってね。へぇ〜〜…。

ちなみに、これまた通訳さんに聞いた話だと、宗教に関してもかなり配慮されてて、
イスラム教徒(マレー系に多い)は、たとえ兵役中でも(シンガポールには徴兵制がある)
決まった時間に礼拝してイイってことがキチンと定められているらしい。

要するに、特定のナニかを排除したり弾圧したりすること全くナシに、それぞれちゃんと
認めてあげるっていう姿勢が政策的に打ち出されてるんだよね。

国としての公用語は4つ。英語、中国語、マレー語、タミル語だ。
比率としてはタミル語を話す人は少ないらしいんだけど、国が公用語として決めた以上は
公平に扱う必要がある。このことが表れてて面白いのが駅名なんかの表示なんだよ。

駅名の表示は必ず「英語+中国語」と「英語+タミル語」とがある。
マレー語が入ってないけど、おそらくマレー語はアルファベット表音文字という点では
英語との差が少ないから、英語表記がマレー語表記を兼ねてるんだろうな。

たとえば、イ課長の宿泊ホテルの最寄り駅、City Hall-シティ・ホール-の駅だとこう。
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いやしかしタミル語の文字ってすごいね(笑)。チンプンカンプン。

面白いんで、あちこちで写真を撮った。
こっちはPaya Lebar-パヤ・レバー-駅。これは駅名自体がおそらくマレー語だ。
中国語表記は苦しい当て字でどうにかクリアしてるって感じがするね(笑)。
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そしてLittle India-リトル・インディア-駅だとこうなる。
日本人には「小印度」っていう中国語表記が異様にスムーズに理解できちゃう(笑)。
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MRTの駅は全部こんな感じ。
タミル語を話す人が比率として少なくても、公用語である以上は全ての駅に絶対にタミル語も入る。

最後に、MRTのマナーポスターをご紹介しよう。
これも、上の方は英語で書いてあるけど、下の男のセリフは4カ国語の併記。
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何となく、この4カ国語併記を見ると「ああ、シンガポールにいるんだな」って気分になる。
見てて楽しかったよ。今となってはちょっと懐かしいね。



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by tohoiwanya | 2009-11-06 00:53 | 2009.10 シンガポール出張 | Comments(0)
2009年 11月 04日

パリ行く人々 -サン・マルタン運河編-

パリ行く人々定点観測シリーズ、サン・マルタン運河編。

天気のいいサン・マルタン運河の堤防でメシを食いながら、パリジェンヌたちを眺める。
ここもやっぱりオシャレでカッコいい連中が多いんだよ、まったく憎たらしい。

イ課長の近くで、やはり運河の堤防の上でランチを楽しむ女子学生たち。
日本の公園のベンチでコンビニ弁当食ってるOLと基本的には同じなんだけど、
何だかオシャレに見えるんだよな〜。ハラ立つよなぁ〜。
え?昼間から缶ビールのイ課長より食ってるモノもオシャレっぽい?さいざんすか。
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こちらでは4人組が運河ぞいでおしゃべり。
まだ若い(おそらく)女子学生で、高価なものを着てるようには全然見えないが
なぜかみんなサマになってる。特にこの黒人の女のコのピンクのヘアバンドが目をひく。
右から二人目のハダシの女の子もカワイイね。
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あははは、こっちじゃもうみんなハダシになってるよ(笑)。
たぶんこの辺に高校か大学があるんだと思うんだよなぁ、女子学生がやけに多かった。
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こっちでも(たぶん)女子学生がアイス食ってる。
このグループは、女子は黒いタイツをはくというキマリでもあるんだろうか?(笑)
しかし、この黒人の女のコはすっげースラリとしたスタイルでカッコよかった。
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以前のバスティーユ広場の定点観測、そしてこのサン・マルタン運河での定点観測を
総合して考察するとだね、「パリ行く人々」がなぜオシャレでカッコよく見えるのか、
イ課長なりの仮説が考えられる。

ポイントは色使いにあると見た。カラーコーディネートが巧みなんだよ。
どこかに鮮やかな色を使ったり、その日のテーマカラーで揃えたりしてるように思える。

前に載せたバスティーユ広場の観測例だと、たとえばこのマダム。
彼女の今日のテーマカラーは明らかにエビ茶だ。手にさげる紙袋までカラーコーディネートしてる。
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この左の女子はムラサキだ。シャツ、スカーフそして肩にかけたバッグの色が見事に揃ってる。すごい。
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4番目の写真の、アイス食ってる黒人の女の子の場合は黒いタイツと明るいペパーミントグリーンの
サマーセーターという、色の組み合わせが実に鮮やかでキマッてる。

要するにそういうことだ。
パリ行く人々がオシャレに見える要因。それは彼らのカラーセンスの良さにあり…と。
以上がパリ行く人々を定点観測したイ課長による深遠なファッション考察の結論なのでした。おほん。

…え?イモダサ中年男・イ課長の単なるタワゴト?さいざんすか。

 


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by tohoiwanya | 2009-11-04 00:07 | 2009.05 パリ旅行 | Comments(2)