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2012年 02月 29日

フランクフルト大聖堂というところ

さてフランクフルト大聖堂。

そもそも、フランクフルト大聖堂なんて知ってた?
ご存知ない方が多くても当然で、イ課長だってフランクフルトに来るまで知らなかったし
出張でこの街に6回来ていながら、ぜひ観に行こうという気にはならなかった(笑)。

しかし6回めのフランクフルト出張で初めて行ってみることにした。
欧州出張&旅行を重ねるうちにイ課長も教会建築には少~しは詳しくなったことだし、
遠くから尖塔しか見たことがなかったフランクフルト大聖堂、中を見学させてもらおうか。
他にこれといった観光物件もないわけだし…(笑)。

フランクフルト大聖堂。泥縄で調べたところでは、正式にはバルトロメウス大聖堂っていうんだと。
まず外見はこんな感じだ。塔は明らかにゴシック様式。元は13世紀に出来たみたいで、
神聖ローマ帝国時代には皇帝の戴冠式が行われたなんていう由緒ある大聖堂なのだ。
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とはいえ…だよ?第二次大戦の空襲でやられたんじゃないのかなぁ?と思って、さらに
調べてみたら、今の形に再建されたのは、何と1990年代になってかららしい。へぇ~。
尖塔に時計が飾られてるあたり、ビジネス都市・フランクフルトらしいなぁと感じるのは
イ課長だけだろうか。まぁいい。中に入ってみよう。
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ほほう〜…尖塔もそうだったけど、中も茶色いよ。
ってことはリューベックのレンガゴシックみたいにレンガで作ってあるのか?
いや待て…ちょっと変だぞ…。
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ちょっ…これは?…どういうことだ??
この白い線は明らかに後から描かれている。レンガゴシックとは似て非なるモノだよ。
地色の茶色にしたって、素材そのものの色っていうより後から塗ったっぽくないか?
えええ?茶色く塗装したところに白い線を描いてるわけかい?何だってまたそんなことを…??

イ課長なりに理由を推測してみた。

①この教会が再建されたのは1990年代ってことから考えて、実際にはレンガじゃなく
コンクリートブロックを積み重ねて柱を造った(白線とは別に、大きなブロックの
継ぎ目みたいな痕跡がうっすらと見えるでしょ?)。

②予算上の関係でそうなったのかもしれん。あるいは20世紀にはこんな巨大建造物を
レンガで造る建築技術自体が失われていた可能性も十分ある

③しかし、せっかく歴史ある大聖堂なんだから“時代”を感じさせたい。そこで
コンクリートブロックを茶色いレンガ色に塗り、レンガっぽく白線を後から描いたと。

…と、そういうことなんじゃないかと思えるのだが…。
しかしちょっと…これはなぁ…「白線が描かれた柱」と思うと、マイルドな教会建築ヲタクの
イ課長としてはやはり正直ガッカリだ。
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イ課長が以前に「悪しき例」と書いた名古屋城の復元をちょっと思い出してしまった。
外見的には復元したけど、実際には近代建築技術&材料で作ってるから、近くで見ると
何だかなぁ…っていうタテモノになっちゃってると思うんだよなぁ、こういうの。
レンガ色に塗った上に白い線描くくらいだったらさぁ、20世紀の工法&材料で作った20世紀の
ゴシック教会なんだぞって開き直ってコンクリートのままの方がまだ良かったんじゃないか?

いや、しかしこれはあくまで憶測に基づいた一匹のガイジンの意見にすぎぬ。
こういう風に作らなきゃいけない別の理由があったのかもしれないけどね。

大聖堂の中にはこんな場所もある。
おそらくこれは「昔の教会の一部が残ってるから保存してます」っていうことだろうな。
これだけ歴史ある教会だけに、(見た目だけでも)コンクリートにはしたくなかったってことかな。
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うーーむ・・・・いかん・・・。
この大聖堂をとおして「フランクフルトの隠れた魅力発見!」といきたかったんだけど
結局また「フランクフルトはどうもなぁ」という結論に落ち込んでしまいそうではないか。

これではいかん。
フランクフルトを「つまらない街」とケナすことは誰にでもできる。
だがこの街に6度も出張してお世話になってんだから、ちったぁフランクフルトの魅力を
伝えてだな、この街のファンを増やすのに貢献するのが男の義理ってもんだろイ課長。

もう1回だけイ課長にチャンスをくれ、フランクフルト(笑)。
出発前にあと1回は更新できるだろう(仕事しろって)。今度こそ、読む者をして
「私もフランクフルト行ってみたくなった」と思わしめるような記事を書くからさ。

 

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by tohoiwanya | 2012-02-29 00:29 | 2011.11欧州出張 | Comments(0)
2012年 02月 27日

フランクフルト版・散歩の達人

ドイツの街って大体そうなんだけど(正確にはベルリン以外は、と言うべきかな?)
フランクフルトって街は東京なんかと比べればドえらく小さい。

中央駅からひたすら東に向かって20分も歩くと、フランクフルトの中心部はもう
通り抜けてしまってるはず。街の中心部を周るだけなら徒歩で十分だ。
去年の出張ではフランクフルトで午前中仕事が終わり、空港に向かうまで数時間空いたから
ブラブラ徒歩で観光してみた。

というわけで、本日はフランクフルト中心部の徒歩観光にご案内しよう。
(写真は、去年の出張以外で撮ったヤツも適宜組み合わせております)

まず出発地点は当然、フランクフルト中央駅だ。
この中央駅、地球の歩き方なんかでは、治安のいいフランクフルトの中にあって、
ちょっとアブナい人のいる、気をつけた方がいいエリアと書かれてることが多い。
でも、イ課長が見たのはせいぜい小銭タカリくらいのもんで、こういうのはどこの国にもいる。

フランクフルト中央駅周辺でモンダイがありそうな場所といえば、思い当たるのは
駅から東にまっすぐ向かうカイザー通りの途中だな。途中に…あれは何と言えばいいのか…
おそらくエログッズとか売るSEX SHOPっぽい店が何軒か固まったエリアがあるんだよ。
その周辺数十mだけ、雰囲気的にやや“歌舞伎町的”になる。危なくはないけどね。
しかし見るべきものがあるエリアじゃないから(笑)、スタスタと通り抜けちゃいましょう。
(下の写真が中央駅前から見たカイザー通り)
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数十mの歌舞伎町エリアを抜けて、なお東にまっすぐ歩くとこんな感じの公園がある。
中央にはシラーの銅像、周りには欧州中央銀行やフランクフルト市立歌劇場なんかがあって、
もうフランクフルトの中心部に入ったといえる。駅からはせいぜい7〜8分ってところかな?
こないだの出張でテント村が出来てたのがこの欧州中央銀行前の公園だ。
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さらに東にいこう。この辺ちょっと道が入り組んでる。
途中にこんなアーチの下を市電が走ってる場所があって、ここはフランクフルトの中で
イ課長お気に入りの景色の一つだ。まぁウットリ見とれるほどではないけどね(笑)。
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なおも東方向に向かって歩くとやがて現れるレーマー広場。その向こうに大聖堂。
一応ここがフランクフルトの観光名所ってことに…まぁ、なるんだろうな。
天気が良ければ、広場に面したカフェでフランクフルト名物のリンゴ酒でも一杯
飲みたいところだけど、イ課長が出張でフランクフルトに行くのはいつも寒い時期。
とてもそんな気分にゃならんなぁ…。
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レーマー広場を少し南、つまり地図で言えば下の方に行ってみよう。
フランクフルト大聖堂を越えてなお歩くと、その向こうにはマイン川が流れている。
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考えてみたら、これまで出張でフランクフルトには何度も来たけど、こうやって
マイン川を落ち着いて眺めるのは初めてかも。この日は寒かったけど天気が良くて
川面がキラキラ輝いてキレイだった(別の言い方をすれば、すごい逆光だった(笑))。
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実際にはこの後、開幕直前のX'masマーケットを見たりしたわけだけど、徒歩観光としては
見るべきものはこの辺りまでじゃないかな?イ課長は入ったことがないけど、中心部には
ゲーテ博物館とか、ドイツ映画博物館みたいにミュージアム系施設が何ヵ所かあるから、
そういうところに入ってみるといいんじゃないかな。

しかし、残念ながらイ課長にはどこかのミュージアムに入る時間はなかった。
この後、ハンブルクに飛行機で移動するために空港に行かなきゃならなかったからね。
しかしその前に何か食おう。大体イ課長、この日は昼飯まだだったのだ。

例のSEX SHOPが途中にあるカイザー通り。
ここにはいろんな食い物屋の店が出てる。でも寒いからやっぱ屋内の店がいいなぁ。
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というわけで、この道に面した、以前にも来たことがあるレストランに入った。
この日、この店の「日替わりメニュー」はなぜかカレーだったから、カレーを頼んだ。
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うぐぁ…すごい量。カレーとサラダとナンがあるのはいいとして、さらにライスが山盛りとは。
まぁ無理することはない。サラダとナンとカレーはきれいに平らげ、ライスは少し残した。
もちろん長いインディカ米を使ってて、本格的っちゃー本格的だ。美味しかったよ。

というわけで、カレーで腹も満ちたイ課長はまた再び中央駅に戻ってきたわけだ。
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フランクフルト徒歩観光、いかがでしたか?
ドイツに旅行する日本人なら、まずフランクフルト空港に到着っていう人は多いはずだ。
日系航空会社だと到着は16時半頃だったはずで、ロングフライトに疲れた身体に
さらなる長距離移動はツラいものがある。

だから、とりあえず到着当日はフランクフルトに一泊し、翌日、上に書いたような
フランクフルト徒歩観光でドイツ観光の「下地」を作って、中央駅から鉄道でドイツ各地の
観光地へっていうのがいいんじゃないかなぁ?

え?それにしたって、レーマー広場とカレーだけじゃあんまり?(笑)
まぁまかせておきなさい。フランクフルト日本人観光客誘致に貢献すべく、次回は
フランクフルト大聖堂の中をご紹介しようではないか。
 



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by tohoiwanya | 2012-02-27 00:53 | 2011.11欧州出張 | Comments(0)
2012年 02月 24日

フランクフルトで迎える朝

3月に行くヤツを勘定に入れずに考えれば、イ課長はこれまで6回、欧州に出張した。
その6回の欧州出張全て、1回の例外もなく現地での最初の朝はフランクフルトで迎えた。

つまりイ課長は「まずフランクフルトに泊まる」というパターン以外の欧州出張って
一度もしたことがないわけだ。これもずいぶん偏った話だよねぇ。

何でこういつも必ず最初はフランクフルトから始まるのだろうか?
これが「自社の海外支社がフランクフルトにある」とかいうなら話はわかる。
しかし、そもそも海外支社なんてイッコもない会社の社員であるイ課長の欧州出張が
毎回必ずフランクフルトから始まってるっていうのには我ながら少し驚く。

まぁ最大の理由は「イ課長の欧州出張の訪問先には必ずドイツがあるから」だろうな。
日本からドイツに直行便で行くとなれば、最初はフランクフルトかミュンヘンしかないもんね。
その後欧州内をあちこち移動するとすれば、ミュンヘンよりフランクフルトの方が
移動には何かと便利だ。

遠いガイコクでありながら、イ課長にとってはすっかりおなじみの街になったフランクフルト。
最近5年間で6回だからねぇ。出張回数で言えば、大阪・名古屋・福岡・京都・福井等々…
同じ5年間に国内出張で行ったどの街より、フランクフルトに出張した回数の方が多い。
イ課長にとってはフランクフルト出張より札幌出張の方がはるかに謎と神秘に満ちてるよ(笑)。

別の表現を使えば、イ課長にとってフランクフルトは心情的にはもはや半分「ホーム」であり、
フランクフルト以外の街に行くところから、名実共に「アウェー」の海外出張が始まるとも言える。

というわけで、昨年11月の欧州出張も、最初の朝はフランクフルトで迎えた。
ホテル・モノポールの窓を開けると、フランクフルト中央駅が目の前だ。
やや西の方向に目を向けると中央駅からドイツ中に伸びているDBの線路がズラリ。
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反対の東の方をみれば、フランクフルトの中心部に並ぶ高層ビル群が、これまたズラリ。
ふーむ…ホテル・モノポール、部屋からの眺望は悪くないね。
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窓から正面(つまり北の方)を見ると、屋上にヘンなヒサシ?が出っ張ってるビルがある。
このビルもフランクルトに来るたびに目にしてるよなぁ。
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ちなみに、2008年9月ドイツ出張のときはもっとこのビルの近くにホテルをとったから
同じビルがこんな風に見えたもんだ。まだ真っ暗。早朝に起きたんだなぁ。
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ホテルの窓からフと下を見ると、駅の南に沿って走る道路が見える。
スゴい道路標示ペイントだねぇ。市電の線路と道路標示がグチャグチャに混じってる上に
左上には雷マークみたいなギザギザもあってさっぱりわからん。よくこんな道を走れるな、ドイツ人。
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フランクフルトという街が大して面白い街ではないってことは前に何度も書いた
すごい名所があるわけでもないし、ドイツ観光するなら他の街をお勧めするよイ課長は(笑)。

しかしフランクフルトはイ課長にとって訪問回数ダントツの街。さっき言ったように、
海外でありながらほとんど「ホーム」の感覚。こうなるとケナしづらくなってくる。
ちったぁフランクフルトを褒めて、日本人観光客誘致に貢献するか(笑)。

…というわけで、次回もフランクフルトについて書こうと思う。
フランクフルトのネタを次の出張までにある程度消化しておきたいのだ。


なぜかって…?

だってほら、再来週に行く出張でもまた…そう、そういうわけだからだよ(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-02-24 23:32 | 2011.11欧州出張 | Comments(2)
2012年 02月 22日

ウィーンでメリー・ウィドウを観よう

ウィーン国立歌劇場で「サロメ」を観たのは2011年6月6日月曜日。
その二日後、6月8日水曜日にイ課長とトホ妻は、こんどはウィーン・フォルクスオパーに
オペレッタを観にいった。演目は「メリー・ウィドウ」だ。
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オペラとオペレッタの厳密な定義の違いはイ課長もよくは知らない。
確かなことは、オペラが多くの場合「悲恋」「死」「運命」「悲劇」…等々の重厚な物語を
題材にしているのに対し、オペレッタは「喜歌劇」という日本語訳からもわかるように、
お話はめっぽうお軽いノリの恋愛喜劇と相場が決まってる。他愛のない恋愛喜劇に
歌と踊りが満載のエンタテイメント性が徹底してて、これが楽しいんだワさ。

25年前くらいになるかなぁ?まだ結婚前、フォルクスオパー来日公演で、NHKホールの
「メリー・ウィドウ」を初めて観た時の、あの楽しさは生涯忘れられるもんじゃない。
あの時は、第三幕のフレンチ・カンカンの場面があまりに楽しくて、観客が何度も何度も
アンコールをおねだりしたんだよ。

何度もカンカンを踊ってくたびれたヴァランシエンヌ役のメラニー・ホリデーが笑いながら
「もう勘弁してよ〜」って哀願する。
しかしダニロ役のセラフィンは無慈悲に「もういっぺんアンコールだー!それ!」って観客を煽動。
喜んだ観客がますます手拍子を鳴らしてアンコールをおねだりすると、何と指揮者が
踊りの準備も出来てないのに前奏を鳴らし始めるから、舞台上のダンサーたちは右往左往。
それを見た舞台の歌手たちも観客も大笑い…てな状態で、あの時はあまりに楽しすぎて
いつまでたってもフレンチ・カンカンから先に話が進まなかった(笑)。

おかげで本来のストーリーとは全然関係ない舞台になっちゃったように見えて、実はその状況こそ
まさに舞台設定どおり、「パリ・マキシムでの陽気なバカ騒ぎ」に見事になってるじゃん!
しかもそのバカ騒ぎには歌手やオケだけじゃなく、観客までもが参加してる!

あんな経験、後にも先にもあの時だけで、若きイ課長は本当に心底感動した。
オペラとは別種の、オペレッタならではの感動ってあるんだよ、しかもものすごく(笑)。

そのメリー・ウィドウだよ。しかも本場ウィーンのフォルクスオパー劇場で、だよ。
これ観ずしてどうする!…というわけで「サロメ」同様、チケットは何ヶ月も前に日本で
ネット予約し、ウィーン到着早々に実券と引き換えておいたのだ。
万難を排して準備したから当日の夜は余裕ブッこきってもんだぜ。ふふん♪
(上がサロメのチケット、下がメリー・ウィドウのチケットね)
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ところが、この日は以前に書いた、午後にドシャ降りの夕立があった日だったんだよ。
雨はやんだけど、いざイ課長&トホ妻がフォルクスオパーに向かおうとして、市電の
ショッテントーア駅に着いた頃には、ふたたびヤバげな空模様になってきた。
うう…ちょっと待って雨。我々が劇場の中に入るまで降りだすのは待ってくれアメ。
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これがフォルクスオパー劇場の前。市電や地下鉄(高架)がガンガン走ってる近くに建ってて、
劇場の中にいても気をつけてると電車の通る音が聞こえたりする(笑)。
なんとか雨が降らずにいてくれたのは幸いだった(この後、土砂降りになった)。
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このメリー・ウィドウ。期待の新演出だそうで、旅行中にポスターを何度も見かけた。
メリー・ウィドウって、ドイツ語ではDie Lustige Witweっていうんだな。
発音が難しい。「ディー ルスティゲ ヴィットヴェ」。陽気な未亡人って意味だ。
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劇場の中はこんな感じ。実はここには20年前の新婚旅行の時にも来てるはずで、
「微笑みの国」を見たはずなんだけど、ハッキリ言ってあの時は疲労困憊してて、
休憩中+上演中の90%は爆睡してた(笑)。ほとんど「初めて来た」に等しいよね。
ちなみに席は赤絨緞の個室だよコシツ!プラハ以来じゃないかな?個室って。
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オペラ座に比べると小ぶりで、その分「ひとつの空間をみんなで共有してる」感じが強まる。
おそらく今日来ている観客の半分以上は我々と同様「メリー・ウィドウは何度も見て、
内容も曲もよく知ってる」っていう人じゃないかと思う。まぁ歌舞伎なんかでもそうだけど、
イイ作品は何度見てもいいのだ。しかも新演出。期待は高まる。

実は今年の5月にフォルクスオパーはまた来日するみたいで、イ課長たちがウィーンで見た
新演出のメリー・ウィドウも演目として持ってくるらしい。
その来日公演の招聘元サイトにあった写真で舞台を想像していただきたい。
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今回の新演出。曲の順番を入れ替えたり、幕の切れ目を通常とは別のところに置いたりして、
超定番演目メリー・ウィドウに新しい試みをいろいろ取り込んでる。
有名な「女・女・女の歌」を幕の切れ目に持ってきて、次の幕は、ついさっきまで
「女・女・女の歌」を歌ってたヤロウどもが超泥酔状態で全員舞台にブッ倒れてるところから
始めるなんていう趣向はけっこう笑えた。

召使いであるニエグシュの登場シーンも大ウケだったなぁ。
舞台に自転車に乗って出てくるんだけど、何と雨ガッパを着て自転車コイでたんだよ。
土砂降りがあり、雨に濡れて来た客もたくさんいる日の公演だからフザケたわけだろうけど、
こういう意外なおフザケが満ちてるところがオペレッタならではの楽しみ。
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公演が終わったのは9時半くらいだったかなぁ?幸いにして雨はやんでくれていた。
劇場から出てきた観客はみんな「あーーー楽しかった」って幸せそうな顔をしてる。
もちろんイ課長とトホ妻の顔もそうだったと思うよ。あー楽しかったなぁ。



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by tohoiwanya | 2012-02-22 00:15 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(0)
2012年 02月 20日

ハリー・ライムが立っていたあのドア

映画ヲタクが行く、ウィーン「第三の男」ロケ地めぐり。久々の登場。
今回は大変だよ。映画ヲタクとしてはこのネタを書くと思うだけで心は高ぶる(笑)。

映画「第三の男」で有名なシーンは数え上げたらキリがないんだけど、その中でも
最も有名な、ソコだけでもあの映画を不滅たらしめるような決定的に有名なシーン。
それこそが「ハリー・ライム登場シーン」に他ならない。

ホロ酔い加減のジョセフ・コットンがアリダ・ヴァリのアパートを出てウィーンの暗い坂道を
歩いてると、ネコの鳴き声に気付く。暗いドアのカゲに男が立ってて、その足元に
1匹のネコがまとわりついてる。足元しか見えないけど、誰かがいるのは間違いない。
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警察が自分を尾行していると思い込んだジョセフ・コットンが酔いに任せてわめく。
「お前、そんなんで尾行してるつもりか?ほら出てきやがれってんだーー!!」

寝静まった夜のウィーンに響く酔っ払いの高声。
近くのアパートのおばさんがジョセフ・コットンに文句を言って部屋の灯りをつける。
ドアの陰にいた男の顔がその明かりで照らされる。男の顔を見て驚愕するジョセフ・コットン。
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ああ…もうね、映画史においてこのハリー・ライム登場シーンがどれだけの価値を持ってるか
イ課長の乏しい筆力ではとても説明できない。まさに名画中の名画「第三の男」における
名シーン中の名シーン。親友に見つかるのを予想していたかのようにオーソン・ウェルズが
不敵にニヤリと笑う、このワンショットだけでもオーソン・ウェルズの名は映画史に永久に残る。
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世界中の映画ヲタクに「映画史で最も鮮烈な人物登場シーン」というアンケートをとれば、
21世紀のコンニチでもこのシーンを挙げる人が多いだろう。イ課長もその一人だ。
観た者に強烈な印象を残す、この登場シーンについては、演じたオーソン・ウェルズ自身も
「あれこそまさに千両役者の登場場面だろ?」みたいなこと言って、鼻高々だったらしい(笑)。

一応、興味のある方のために、You Tubeで見られるそのシーンを。

いやぁ~…アップになったオーソン・ウェルズに重なって流れるあの音楽。たまらんね。
これぞ映画。映画とはこれ。皆さん、今これを語っているのがイ課長であることに
感謝しましょう。これがもし淀川長治さんだったらあと1時間は話が止まらないよ?(笑)

あのハリー・ライム登場シーンの場所に自分が行く。
ハリー・ライムと同じドアに自分が立つ…うううう…(←キテる)。
映画ヲタクにとっては嬉しい体験だ。ぜひ行ってみたかった。

その体験が可能になったのは、以前にご紹介したこのサイトのおかげだ。本当にありがとう。
このサイトを知らなければ、あのロケ場所がどこだったか知るスベはなかっただろう。

有名すぎるこのシーンが撮影されたのは、ウィーンのメルカー・バスタイというところ。
このメルカー・バスタイの「バスタイ」って、日本語では「稜堡」と訳されるみたい。
だから、この坂道はおそらく人工的に作られたものなんだろうな。
要するに軍事用に作った高台というか、土手というか…ここに砲台とか置いたらしい。

リンク大通りをフォルクス・ガルテンから北に向かって歩くと、右にブルク劇場があり、
それを通り過ぎるとランツマンっていう有名(らしい)カフェがある。
問題のロケ場所はそのカフェ・ランツマンを右に入った路地の奥の坂道らしいなのだ。
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ほら、道の奥に坂道みたいなのが見えるでしょ?どうもあの辺ぽい。
ちょっとドキドキしてくる…。
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これだ。この坂道。
うわあああ素晴らしい。道がフタマタになってるところの建物、その奥の建物…キレイには
なってるけど、こうやって比較しても映画と全然変わっとらんやん。
奥にウィーン大学の屋根がちょっと見えるところも、何もかも変わってないよーー!

そしてこのドアだ。ハリー・ライムが立っていたこのドア。それはここだ。
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いやもう感激だよ。ここだ。間違いなくここ。
映画史上最高のシーンのひとつが撮られた、あのドアにイ課長は今いるのだ。
え?ドアの前に立たなかったのかって?もちろん立って記念写真も撮ったよ。
しかしそれは恥ずかしいから掲載禁止(笑)。

「オーソン・ウェルズはここにいた」「ジョセフ・コットンはこの辺に立ってた」とか何とか、
イ課長とトホ妻がこのドアの前でやけに熱心に記念写真を何枚も撮ってるから
道ゆく外国人観光客が「ここって有名な建物なのか?」と思っちゃったみたいで、
何人かは、明らかによくわからないまま、イ課長たちにつられてドアの写真を撮っていた。

たぶん彼らは自分の国に戻って、ウィーン旅行中の写真を見て
「なんでこんなつまんねぇドアの写真、撮ったのかなーー?」と思ってるはずだ。
このドアはねぇ、映画史的には大変なイワクインネンのあるドアなんだよキミたち!!
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メルカー・バスタイに来る観光客のほとんどは、近くのベートーヴェンの博物館(があるらしい)が
お目当てのはずで、映画「第三の男」でハリー・ライムが立ってたドアが見たいなんて
不健全?な目的でここに来て騒いでる観光客はイ課長とトホ妻だけのようだったよ(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-02-20 00:15 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 02月 17日

Easy Jetを予約した

3月の欧州出張、スケジュールは固まった。
日曜に出発、木曜まで仕事、金曜朝の飛行機に乗り、土曜の朝に日本に戻る。
月曜~木曜の4日間で3つの都市をまわって仕事する予定なのである。
 
例によって移動が多くて忙しい出張と思うかもしれないけど、イ課長にすれば
去年の欧州2週間出張と比べりゃ、ずいぶんマシと思えちゃうところが悲しい。

出張3日め、水曜の夜に2つめの街から3つめの街に移動する必要がある。
鉄道じゃ無理だから飛行機だ。貧乏会社の貧乏出張者らしく格安航空券を探してみた。

フライト時間は1時間半だからそんなに遠くない。東京から福岡くらいって感じか?
便数はけっこうある。でもこんな短いフライトで乗り継ぎ便ってのはアホらしいから
直行便に限定すると急に選択肢が少なくなって、3社くらいしかない。

1社は出発するガワの国のメジャー航空会社だ。34,000円くらいする。
もう1社は到着するガワの国のメジャー航空会社。これも34,000円ちょっと。
3社めは初めて聞く格安航空会社で、そこの直行便の運賃は3,900円弱。
(あ…空港名でイ課長の出張先がバレてしまう…(笑))。
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げへえええ?!
いや実際、初めて見た時、あまりの運賃格差にイ課長はハシタナい声で驚いてしまいましたですよ。
書き間違いじゃないのだ。ホントに3社めの運賃は他のメジャー2社の1割ちょいなんだよ。
(実際に予約した数日前はもっと安くて、3,400円くらいだった)

この航空会社、Easy Jet イージー・ジェットっていう会社だ。
初めて聞いたけど、欧州じゃ有名な格安航空会社らしい。しかし乗って大丈夫なのか?
乗客はつり革につかまって、1時間半立ってるなんていう飛行機じゃねぇんだろうな?
しかし貧乏会社の貧乏出張者として他の選択はあり得ない。Easy Jetを予約してみた。

予約画面を進むうちに、Easy Jetという航空会社の考え方がだんだんわかってきた。
この会社の安すぎる運賃のウラには様々な「追加料金の罠」がいくつも仕掛けられてる。
この罠をぜんぶかいくぐるのはなかなか難しいのだ。たとえばだよ?

①席はぜんぶ自由席。当然早いもの勝ち。イイ席に座りたければ「早く搭乗できる権利」を
買う必要がある。ただし9ユーロ(今のレートで1,000円弱)の追加料金が発生。

②機内持ち込み以外に荷物を預ける場合、その分のお金も取られる。預け荷物1個につき
11ユーロの追加料金が発生。

③キャビンバッグ…つうから、機内持ち込み荷物のことだと思うけど、このサイズが
56cm×45cm×25cm(車輪部分含め)を超えると、何と50ユーロ追加料金だ。ひぃ。
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ふーーーむ…なるほど。
もし①②③すべての条件に合致すれば、総額は10,000円くらいになっちゃう。
「他社の1/10運賃」だったのが「他社の1/3」にまで縮まってきた(笑)。

イ課長の場合、①はどうでもいいし、機内持ち込みバッグもそんなに巨大じゃないから
③もセーフだろう。しかし②にはどうしても引っかかる。
しょうがないから追加料金11ユーロを上乗せして予約したさ。

しかしこの②には、さらなる追加料金の罠が隠されている。重さが問題なんだよ。
預け荷物が20kgまでなら11ユーロでいいんだが、それを超えて23kgまでになると
さらに27ユーロ追加でとられる。26kgなら54ユーロ、29kgなら81ユーロって具合で
3kgごとに27ユーロずつ増えていく。

徹底してるよなー。まさに「人より荷物の方が高い」航空会社だ(笑)。

以前、ドイツの訪問先企業で土産にフルボトルのワインを2本もらったことがある。
「ウワ、荷物が重くなって、参ったなぁ」と思って内心困ったことがあるんだけど、
今回そんな事態が発生したら、イ課長はたちまち追加料金の罠にハマりかねん。
訪問先企業のみなさん、重い土産やブ厚い資料はイ課長に渡さないでください(笑)。

運賃と同じくらい(か、もっと高い)金額が追加で荷物にチャージされると思うと、
大損ブッこいた気分になるよね。それでもまだまだ他社に比べれば安いんだが。

逆にいうと、預け荷物がなく、機内持ち込み荷物も小さく、座席もドコでもよくて、
旅行保険もレンタカー予約もなーーんもいりませんっていう旅行者であれば追加料金一切なし、
ホントに約3,400円の運賃だけで飛べることになる。すごいよなーそれって。
新幹線のぞみだったら、東京から新横浜までしか行けない料金だよ(笑)?

ちなみに、この会社の飛行機は機内のドリンクや軽食も有料らしい。
とにかく「受益者にカネで解決させる」という追加料金主義が徹底している。
イージージェット、これはこれでスジの通った面白いやり方だと思うよ。

来月7日の夜、初めて乗ってきますよEasy Jet。
実際に乗った感じがどうだったかは、また帰国後にご報告しまっす。

→搭乗体験報告はこちら

 

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by tohoiwanya | 2012-02-17 00:13 | 2012.03 欧州出張 | Comments(10)
2012年 02月 15日

ブダペストの銀座線でメキシコへ

ブダペスト地下鉄の続き。

最初に乗った地下鉄が赤で表示されるレッド線だったっていうのは前回書いたけど、
ブダ地区から再びデアーク・フェレンツ広場に戻ってきたイ課長とトホ妻、次は
路線図で黄色で表示されてるイエロー線に乗り換え、ペスト地区を探検しにいった。
f0189467_061873.jpg

このイエロー線がまたちょっと特殊なんだワさ。
レッド線と比べると格段に駅が古そうで、天井も低く、駅も対岸式ホームが多い。
しかもその駅ってのがすごく浅いから、ホームと地上を結ぶ階段はものすごく短い。
もちろん、長大・高速エスカレーターなんてものはカゲもカタチもない。

駅の感じは銀座線の上野~浅草間みたいだ。ブダペストで最も初期に出来た路線に違いない。
鉄製の柱の列の向こうを黄色い地下鉄が走るサマなんて、銀座線の上野駅を思わせる。
f0189467_051145.jpg

駅の内装もタイルの飾りなんかがあってレトロな感じ。モダンなレッド線の駅とは大違いで、
こちらも何となく銀座線の駅を思わせる。路線表示や車体の色が黄色ってところも
昔の銀座線と一緒で、やけに共通点が多いねぇ。

というわけで、イ課長たちはこのイエロー線を便宜上「銀座線」と呼ぶことにした。
ブダペストの銀座線で、我々が行きたい方向に行くにはナニ行きに乗ればいいかというと…
f0189467_043448.jpg

これはまたナンとしたことか。メキシコだ(笑)。
ハンガリー語は読めなくてもこれはさすがにわかる。メキシコだよ絶対。
ブダペストにはメキシコなんとかっていう名前の駅があるんだ。おもしろいねー。
それじゃブダペストの銀座線・メキシコ方面行きとやらにさっそく乗ってみようじゃねぇか。
(本日の題名の意味がご理解いただけましたでしょうか?)

このブダペストの銀座線、車内のシート配置なんかもレッド線とはちょっと違うようだ。
手すり棒がやけにいっぱいあって、それが全部黄色に塗られているっていうのは
車体の色と合わせたトータルファッションと言うべきか?
とにかくこの路線、車体がまっ黄色だった頃の銀座線を知ってる人間にはミョーに親近感が湧く。
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ちなみに、このブダペストの銀座線、アンドラーシ通りっていう大通りの下を通ってる。
さっきも言ったようにトンネルはすごく浅いから、ホームから短い階段をちょっと登ればそこはたちまち
陽光あふれるアンドラーシ通りだ。ここは並木もきれいに整備されてて美しい大通りだったなぁ。
f0189467_071540.jpg

…と、少なくともブダペストの銀座線に乗った当日の印象はこんな感じだった。
しかしこの記事を書くためにブダペストの地下鉄のことを調べていたイ課長はビックリ仰天した。
このブダペストの銀座線、そんじょそこらのチンピラ地下鉄とは違ったんだよ。

この路線、実は世界最初のロンドン地下鉄についで、世界で2番目に出来た地下鉄であり、
電気式(ご存知のように、ロンドンの最初の地下鉄は蒸気機関車だった)としては
世界初の地下鉄だったんだと!!
ロンドンに次ぐってことは、つまりユーラシア大陸では最初の地下鉄というわけだ。
(イスタンブールの地下ケーブルカーの方が開通は早いらしいけど、ありゃ地下鉄とは言わんべ)

いや驚いたねこりゃ。世界で2番目の地下鉄で、世界初の電気式地下鉄だったとは。
まさかそんな由緒ある地下鉄とは思ってもみなかったっすよ。お見それいたしやした。

しかしオドロキはこればかりじゃない。この黄色いブダペストの銀座線、世界で2番目に
できた地下鉄ってだけじゃないのだ。さらなるすごい肩書きを持っている。それは…



世界遺産に登録されているのだ。


上を通るアンドラーシ通りの街並みと一体で登録されてたんだよ。これには二度びっくりだ。
世界で唯一の「世界遺産に登録された地下鉄路線」らしいが、そりゃそうだろうなぁ。

いやもう感服いたしやした。
本来ならアッシらみてぇな町人フゼイは畏れ多くて乗せていただけねぇような、
ご立派な地下鉄だったんじゃねぇんですかい?そんな高貴なご身分とは存じ上ず、
「ブダペストの銀座線」だなんて失礼なことを申しやして、どうぞ勘弁してくだせぃ。
(なぜ急に落語口調になるのか自分でもよくわからない)

ただのジイさんと思ってた人が、実は「水戸のご老公様」だったと知ったようなもんで
ホントにびっくりしたよ。え?たとえがヘン?でも他に思い浮かばないんだもん…

世界遺産を「歩く」「見る」ならともかく、世界遺産に「乗る」なんて経験は
なかなかできないよねぇ。ブダペストの銀座線、実は大変な路線だったのだ。
そうと知ってりゃなぁ…もう少し有難がって乗ったんだが…(笑)。
f0189467_085346.jpg
 
いやぁ~、ブダペストの地下鉄はタダモノではなかったのである。
もしアナタが今後ブダペスト観光するなら、世界で2番目の地下鉄にして、世界最初の
電気式地下鉄にして、さらに世界遺産でもある「ブダペストの銀座線」にぜひご乗車あれ。

 

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by tohoiwanya | 2012-02-15 00:09 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(6)
2012年 02月 12日

ブダペストの地下鉄

話はトツゼン、ブダペスト日帰り観光の話に飛ぶ。
イ課長の脳内の状態を反映して、ブログ記事内容も分裂症ぎみなのである(笑)。

ブダペストには地下鉄が3路線通っている。
東駅からデアーク・フェレンツ広場まで乗ったのが最初の乗車機会だったわけだが、
その後も半日の間にあちこち、何度も乗った。

ガイコクの街で、地下鉄みたいな公共交通機関に乗るのは楽しい。
それが生まれて初めて訪れる街の地下鉄だったりすると、駅も、車両も、
車内アナウンスも、切符の販売機も、何から何まで珍しくてしょうがないから、
(不安なんだけど)ドキドキしてよけい楽しい。
イ課長にとってブダペストの地下鉄もそんな楽しさに満ちていた。

地下鉄の入口はこんな感じ。ちょっと中は暗め。
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ハンガリー語では地下鉄のことをフォルダラッチと言うのであろうか?
でも大きなMの字がサインになってるから、やっぱメトロっていうのか??

最初に東駅から乗ったのは路線図で赤で表示されてるレッド線。だが車体は青い。
総じて車両は古め。サビてたり汚れてたりして、メンテナンス良好とは言いがたい。
しかし他の国の落書きだらけの車両のことを考えれば、どうってことはないよね。
f0189467_23493179.jpg

ただね、ドアの閉まりっぷりはすごいよ(笑)。
両側から突進してきた左右のドアが真ん中でドガンッ!と音を立てて激しく衝突して閉まる。
もし間に腕とかはさまれたら相当痛いはずだ。指だったら骨折くらいするかも。
ブダペストの地下鉄では日本なんかよりはるかに「閉まるドアに注意」する必要があるのだ。

レッド線の駅の感じはプラハの地下鉄を思い出したね。
広々したホームは島式。レッド線では対岸式ホームは見なかったんじゃないかな?
f0189467_23511796.jpg

しかしブダペストの地下鉄の駅でホームより重要な見もの…というか、乗りものは
何と言ってもあの超急勾配・高速・長大エスカレーターなのである。
これ、旧東側諸国の地下鉄に共通した設計思想みたいで、プラハにもあった。
2007年出張で、プラハで初めて乗ったときはインパクト強かったよなぁ。

ブダペストにもあるかなと期待してたが、やっぱりあった。
すさまじく長い1本の斜坑に敷かれたすさまじく長いエスカレーターで乗客は移動する。
しかもそのスピードがめっぽう速い。乗るときは少し助走で“加速”してから乗りましょう。
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旧東側地下鉄名物(?)の超高速エスカレーター。久しぶりでワクワクしたよ。
上の写真、手前の人がブレてるのはプラハの時と同じく、スピードのせいなのだ。

ようやく上のフロアに到達…と思って油断してはいけない。
ココからがブダペスト地下鉄の真骨頂が待っているのだ。
プラハじゃ一度も見たことがない、有人改札がソレなのである。

最初はたまたま、その駅だけ特別に検札してるんだろうと思った。
しかし乗る駅・降りる駅すべて、エスカレーターの降り口や乗り口で
2人くらいの駅員が全乗客の切符を点検してる。ほとんどの駅にいた。

昔の日本みたいに切符にハサミを入れるってこともなく、ただ目で見てチェックするだけ。
今は技術も進んだんだからさ、人間にやらせんでも機械を使えば…と思うけど、
「改札機を入れると人間の雇用が奪われる」という事情もあるんじゃないかって気がする。
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車内検札にさえ遭遇しなければ無賃乗車できる地下鉄ってのは珍しくないが、
ここブダペストではこんなイカメシい有人改札がある以上、無賃乗車は不可能なのである。
みなさん、ブダペスト観光では正しく切符を買いましょうね。

有人改札の写真を撮りたかったけど、地下鉄の駅は暗いからブレてうまく撮れん。
何度か試して、最後に東駅で降りる時に撮った写真がこれ。いまいちだなーーー。
f0189467_23532074.jpg

ブダペスト地下鉄に隠された?有人改札システムの写真を外国人が撮ってたりすると、
たちまち秘密警察に連行されるんじゃ…なんて、冷戦当時の幻想にちょっとビビッた(笑)。
まぁこんな写真で勘弁してちょうだい。

いやぁ、ブダペストの地下鉄は面白い。
ブダペストの地下鉄についてはもっと書きたいから、続きを書くぞ、イ課長は。

 


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by tohoiwanya | 2012-02-12 23:53 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(18)
2012年 02月 10日

ウィーンで食った外メシ・内メシ

ホテル評価とか飛行機の座席指定だとか、出張ガラミの話が続いたから、
今日はのどかにウィーン旅行ネタ。

ウィーン旅行ん時のネタ、まだまだ残ってるんだよなー。書くべきことはたっぷりある。
ブダペスト日帰り旅行に限ったってまだ書くことも写真もいっぱいあるぞ。
さらに去年の欧州出張ネタをまだロクに書いてない。加えて3月の欧州出張でまたまた
書きたいことが新たに貯まる…

自ら望んだことじゃないとはいえ、こんなにネタの在庫積み上げてどうすんの?
今年の6月頃になって、まだ「1年前のウィーン旅行ネタ」を書いてるというおバカな事態も
現実味を帯びてきたよ。ヒドいブログだなーー(笑)。
展開が遅くて申し訳ないけど、よろしくお付き合いください…しゅいましぇん…。

さてだ。今日は気楽に食い物の話題でいこう。

海外旅行or海外出張中のメシって、基本的に外メシしかあり得ないわけだけど、
今回のウィーン滞在では「外で買ってきたピザとかサンドイッチをホテルの部屋に
持って帰って食う」という、まぁ何というか“準内メシ”で済ませることが多かった。

別にレストランで晩メシを食う金がなかったわけではない(十分あったともいえないが)。
ホテル自室での準ウチメシが多かった理由は別にあるのだ。

ウィーンではオペラだのオペレッタだの音楽会だのと夜の娯楽が多くて、終演時刻は
大体9時半とか10時近くだ。ブダペスト日帰り観光から戻ってきたのも夜の10時過ぎ。

さすがにゆっくり晩メシって時刻でもないし、疲れてるし、翌日が早起きって日もあった。
じゃあピザでも買って部屋でビールでも飲みながら簡単に済ませようか…と、
どうしてもそう考えたくなっちゃうわけヨ。

そんな時、よくお世話になったのはウィーンにいっぱいあるパン屋チェーンStrück。
こういう店でサンドイッチやなんか(たしかピザもここで買った)を仕入れて、
ホテルの部屋でつつましく食うということになるわけだ。
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もちろん、外メシも何度か食った。到着初日の土曜日の晩飯はこれ。
ドイツ・オーストリアではおなじみのWiener Waltっていうファミレスで食った。
ここはトリ料理が売りだからトリを頼んだんだけど、相当のボリュームだった。
この初日の晩メシはウィーンで食ったメシの中ではかなり高級な部類に属する。
f0189467_053928.jpg

そろそろ帰国が近づいた木曜の晩メシはこんな感じ。
カフェテリア方式の、つまり自分でトレーを持って好きな料理を選ぶ方式の店で、
イ課長が食ったのは(たぶん)牛肉のシチューと野菜サラダ。
トホ妻に至ってはサラダ2種とパンという、極めてタンパク質不足な内容。
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しかし、せっかくウィーンに来たんだから、やっぱウィーナー・シュニッツェルくらい食いたいじゃん?
というわけで、帰国前日のプラター公園のレストランでやっとこさウィーナー・シュニッツェルを食った。
もっとも、これを食ったのはイ課長だけ。トホ妻は何かのスープかを頼んだはずだ。
相変わらずタンパク質不足なヤツ。
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このウィーナー・シュニッツェル。
名前からしてウィーンの名物料理っぽくて、イ課長もこれまでに何度か食った。
以前載せた「皿からはみ出すシュニッツェル」の店ほどじゃないけど、ここで食ったものも
パッと見はやたらと広大なカツに見えて「うわ、すげぇボリューム」と最初は思う。

しかし、肉はたたいて薄くするのが一般的みたいで、面積が広いわりに厚みはないから
意外にパクパク食えちゃう。ビールにも合って美味しい。ウィーンに来たら一度は食いたい。

…と、まぁこの辺が何らかのレストランでスプーンとフォークを使って食ったメシで、
後はほとんど上で書いたように、買ってきたピザやサンドイッチを部屋で食うパターン。
記録として写真に残しておくほどのシロモノでもなかったのである。

でも部屋で食ったものの写真が1枚だけある。テイクアウトの焼きそば。

この日は昼間はメルク修道院~ドナウ川クルーズ~デュルンシュタインと周り、
夜はウィーン国立歌劇場でサロメ。実にめまぐるしく観光した日だった。
率直に言って、イ課長もトホ妻もクタクタに疲れていた。

オペラが終わったのは夜遅かったから、閉まってる店も多い。
でもちょっと腹減ったし、何か温かいものを食いたいなぁ…と思ってたら、
ホテルの近くのナッシュマルクトで開いてる中華料理屋があったから、
テイクアウトしてホテルでトホ妻とむさぼり食った。おいしかったなぁ~。
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今回の旅行を通じて、しみじみと「あーーおいしーーー」と印象に残ったメシは
案外この焼きそばだったかもしれんなぁ。

貧乏性夫婦の海外旅行、食生活に関してはせいぜいこんなもんなのである(笑)。




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by tohoiwanya | 2012-02-10 00:09 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 02月 08日

飛行機座席選びお役立ちサイト

飛行機に乗る時、昔は空港でチェックインする時が「席を選べる時」だったけど
最近はネット上でシートを選べるサービスが普通になってきた。

さて、仮にアナタがネットで好きなシートを選ぶとしたら、どこを選ぶ?
これはおそらく人によってかなり違いがあるはずだ。

景色を見たいからゼッタイ窓側という人もいるだろうし、イ課長なんかは
気兼ねなしに席を立てる通路側を圧倒的に好む。

イ課長は身長が不自由だから、足を伸ばせる非常口前が本当は理想的なんだけど、
人によっては荷物を前の座席の下に置けない非常口前の席はイヤだっていう人もいる。

いろいろご意見はあるだろうけど、ザッと整理すれば席選びのポイントは
①景色が見えるか、見えないか
②誰かを乗り越えずに自由に席を立てるか、立てないか
③足を伸ばせるか、伸ばせないか
④降りる時に先に出られる前の方か、後ろの方か

…と、大体このあたりじゃないかと思うんだけどね。
これらの条件の何を重視するかは人それぞれだろうな(イ課長なら文句なく②と③)。
しかし、人それぞれとはいえ、たとえば3-4-3列の飛行機なら、結局は
窓側3列の真ん中、真ん中4列の中2列が残るのは同じなんだけどね。

さて、何でこんな風に飛行機の座席選びについて長々と書いたかというとだね…

3月に行く欧州出張。最後の訪問予定都市が確定したから、必然的にフライト移動の
順序も確定し、今日はネットで飛行機の予約をした。冒頭にも書いたように、
予約するとすぐにシートを画面上で選ぶことができる。

しかし当然のことながら非常口前の席はもう取られてる。
するとあとは通路側でさえあればどこでもいいといえるわけだけど、そうは言っても
ドコがいいかなぁ?と迷う。

実は迷ってる最中にちょっと面白いサイトを知ったんだよ。
旅慣れた人の間ではけっこう有名なのかもしれないけど、イ課長は初めて知った。
それはここだ。ご存知ない人もきっといるだろうからご紹介しておこう。

自分の搭乗する航空会社、フライトNo、日付を入力すると、自動的に
ボーイング777だとかエアバス380だとか、使用する機体を特定して、その機体ごとに
シートを「平均以上」「平均的」「平均以下」「要注意」と、こんな風に色分けで示してくれる。
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自分が飛行機のシートを選ぶとき、このサイトで確認しながらやるとすごく面白い。
「ここはどうだ?」「この辺ならどうだろ?」って感じで、シート選びの画面と、
このサイトの画面を見比べながら、必死になって確認しちゃったぜ(笑)。

このサイトの座席評価、「足が伸ばせる」とか「通路に立ちやすい」なんて要素だけじゃなく
「トイレに近い」「人の出入りが多い(から落ち着かない)」「ヒジかけが固定」
「(ドン詰まりの席だから)リクライニングが制限されてる」等々…非常に細かく評価してるから
いざ自分が乗るとなると、「そうか、ココはよそう」と思っちゃうよね。実に面白い。
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たとえば上の画面を見てほしい。
今回の出張で、イ課長が帰国便で乗るエアバスA380の後ろの方の座席だ。
緑色がイイ席、赤がダメ席で、色なしは「平均」、黄色が「要注意」なのだ。
(欧州からの帰国便でエアバスA380というと、察しがつくかもしれんが、ルフトハンザだ)

この要注意ってところが一番面白くて、さっき上で書いた①〜④みたいに、
人によってはウレシいかもしれないけど、人によってはイヤだっていう要素が
からんだ席なんだよね。足は伸ばせるけど荷物を前の席の下に置けない、みたいに。

イ課長が乗ることになってるルフトハンザのエアバスA380。
残ってる席のほとんどが色ナシだったんだけど、88Cという黄色の要注意席がひとつ残っていた。
画面上では他の席と何か違いがあるようには見えないけど、説明を読むとこうなってる。

プラス要素 
・足元にスペースあり
・同列の人たちが通路に立ちやすい
・前の席がリクライニングしてこない

マイナス要素
・収納スペースが少ない
・人の出入りが多い

えーそうなの?どういう席なんだ?ここは。
さっきも言ったように、座席表を見る限りじゃ88列と89列で差があるようには見えんがなぁ…。

ルフトハンザの方の座席画面をよーく見ると、どうも87・88列目のあたりに
ギャレー(配膳室みたなアレね)があるっぽい。ってことは前に座席はないわけ?

何となく面白そうだからこの88Cをクリックして指定した。

同じエアバスA380でもいろんなタイプがあるし、航空会社によって仕様も多少は
違うはずで、それらを全部データベース化してるんだとしたらスゴいサイトだ。

イ課長は人通りが多いかどうかなんてことはあまり気にしない。
足が伸ばせるかどうかの方が何十倍も重要で、もし本当にココが他の席より足元が広かったら、
ひとえにこのサイトのおかげでラクなフライトを味わえることになる。

まぁ1ヶ月後(3月9日)には乗るわけだから、どんな席か実際に検証してくるよ。
その結果次第でこのサイトの情報信頼性もわかるってもんだ。

帰国便の座席がどんなところなのか、ちょっと楽しみだ。
このサイト、ホテル予約サイトなんかと並んで、海外出張になくてはならない
重要情報源になるかもしれん(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-02-08 00:45 | 2012.03 欧州出張 | Comments(4)