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2012年 04月 29日

ウィーン美術史美術館③「クリムトの壁画」

黄金週間前半の3連休、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
イ課長はジムで走ってきて、シリの筋肉が痛いです。

さて、ウィーン美術史美術館ネタの最後はクリムトの壁画だ。
実は新婚旅行でここに来たときはそんなモノがあるなんて全く知らなかったんだけど、
今回は知っていた。ま、単に本で読んだからなんだけどさ。

本で見るとその壁画、なかなか素晴らしいんだよ。ぜひ実物を見てみたかった。
とはいえ、その壁画がどの辺にあるのかよくわからないままだったんだよね。

とりあえずマルガリータ・リベンジを済ませ、その他の名画の森もザーッと見て、
問題のクリムトの壁画を探してみた。いったい、どの辺にあるものやら…?
おそらく中央吹き抜け部分にあるんだとは思うんだけど…

やっと見つけた。アーチと柱の間のごく小さな…なんというか…変形三角形部分。
構造上、この三角形部分は吹き抜けホールを囲むようにズラッとたくさんあるんだけど
そのうちの幾つかにクリムトが壁画を描いてるのだ。こりゃ注意してないと絶対わからん。
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しかもクリムトが描いた壁画を正面から鑑賞したいと思えば、反対側の廊下から
見るしかないわけで、かなり遠い。ものすごく視力のイイ人が見たとしても、
相当小さくしか見えないわけで、近眼メガネじじいのイ課長じゃ到底鑑賞は不可能。

しょうがない。こうなったらカメラの高倍率ズームを活用し、写真撮影を兼ねて
デジカメのモニターごしに鑑賞するしかない。

ここからイ課長の苦闘が始まった(笑)。
位置的に遠いからズームは相当効かせないといけない。一方、昼間とはいえ、
室内だから美術館の中の明るさは不十分ときた。
シャッタースピードがやけに長くなり、何枚撮っても手ブレでロクな写真が撮れんではないか。

仕方ない。カメラを手すりの上に載せて固定させてみよう。
しかしこれでも角度的に仰ぎ見る形になって、キチッとカメラが固定されないから
相変わらず手ブレ。古いテジカメとはいえ一応手ぶれ補正機能がついてるのに
撮影条件はその機能を無力化するほど難しい。

結局、カメラの底の平らな部分を柱にタテに押し付けるというアクロバティックな
撮影技術?を編み出し、どうにかチャンとした写真を撮ることができた。やれやれ…。
それではクリムトの壁画をアップでご紹介しましょう。

これが「ローマ」って名称がついてる(らしい)壁画。
ローマ時代をイメージしてるんだろうけど、金を基調にした装飾的なコスチュームが
いかにもクリムトらしい。
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これが「古代ギリシャ」。
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これは「フィレンツェ」って名称がついてる(らしい)。
こうやって美術史上の重要時期をイメージした連作壁画シリーズなんだな。
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クリムト壁画の中ではこれが一番有名かな。「古代エジプト」。
美術史美術館公式サイトのトップページにも今やこの絵がドカンと出てくるくらいだもんね。
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うーむ…確かにこれは見事だ。女性も美しいけど、後ろの羽の装飾やヒエログリフがまた美しい。
手ブレを抑止できた嬉しさで、アップでもう一枚撮ってみた。
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これは「ルネサンス」。この女性の着てる服もクリムトっぽいよねぇ・・・。
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これらはさっき言った「柱とアーチの間の変形三角形」に描かれた絵なんだけど、他に
柱と柱のごく狭いとこにも何枚かクリムトの絵があって、全部で11枚あるらしい。
しかし、残りの絵の撮影は大変なんで、あきらめた(笑)。

「建物のために描いたクリムトの絵」っていうと、ウィーンでは美術史美術館のコレと、
近所にあるブルク劇場の天井画が有名だ。今回、ブルク劇場の方は見られなかったけど
美術史美術館の壁画を見られてのはちょいと嬉しかった。
もちろん、マルガリータ・リベンジが成功したことが最も嬉しかったわけだが。

ちなみに、このウィーン美術史美術館、月曜休館みたいです。
月曜日は避けましょう。もしウィーン滞在が月曜だけという方はあきらめましょう(笑)。

ただね、もしアナタがこの美術館で「コレだけはゼッテェ見てぇ!」という絵があるなら
月曜を避けるのに加えて、冬季を避けるってのも万一のリスクが少ないんじゃないかと思う。
「万一のリスク」って、要するにイ課長がマルガリータを見られなかったようなケースだ。

これだけの美術館だから、有名な所蔵品を外部に貸し出すことも多いと思うんだけど、
そういう貸し出しは「すいた時期」、すなわち冬に多いんじゃないかと思うんだよ。
イ課長がマルガリータを見られなかったのも1991年3月の話で、観光シーズンには早かった。

今回、6月に行ってみた感じだと主要な絵は大体展示されてたみたいだし、どこかの展示室だけ
閉鎖なんていうこともなかった。やっぱり混む時期は美術館ガワもそれなりに気を使って
展示品の改変や貸し出し、館内部分閉鎖なんてことは避けるんじゃないかと思う。
もっとも、美術館のために旅行日程を組むなんて不可能に近いから、結局は
「運しだい」ということになるんだろうけど。

新婚旅行の時のイ課長は明らかに運が悪かった。
今回は運が良かった…というか、まぁ「平常レベルの運」だったといえる。
まぁその点、クリムトの壁画は行けば必ずあるから安心といえば安心だけど、
細かいトコまでご覧になりたい方は双眼鏡か高倍率ズームのカメラをお忘れなく。



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by tohoiwanya | 2012-04-29 22:55 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 04月 27日

ウィーン美術史美術館②「名画の森」

まったく個人的なマルガリータ・リベンジも達成したから、少し冷静になって(笑)、
「美術史美術館ガイド」っぽく、他の絵や館内のご案内をいたしましょうかね。

ここの美術館は館内でのカメラ使用が禁止されてない。
ストロボ・フラッシュを焚かなきゃ写真撮っていいのだ。欧州の美術館には多いね。

そういや、スペイン絵画展示室でマルガリータを見てた時、どこかの外国人女性観光客が
「この絵と一緒にワタシを撮って」って記念写真を頼んできた。
もちろん撮ってあげたけど、彼女が一緒に撮ってもらいたがった絵ってこれなんだよ。
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うーん・・・いや確かにこれは巨匠ベラスケスが描いたフェリペ4世の肖像画だから、
大変な名画であることは間違いない。間違いないが…どうせ記念写真撮るなら
もうちょっとイケメンの肖像画にした方が…(笑)。

この頃のスペイン王家はこの長いアゴとしゃくれた受け口っていうのが顕著な遺伝的特徴で、
フェリペ4世は特にそれが目立つ(マルガリータにも若干その遺伝がみられる)。

そのうえ何代も近親結婚したせいか、障害者や病弱な王子も多くて、こんな風に見るからに
ビョーキって感じの王子もいたようだ。名前は知らないけど、この様子だとおそらく
若いうちに死んじゃったんじゃないかな?もちろん、極端なほど細長いアゴと受け口っていう
特徴だけは見事に受け継がれている。
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さて、スペイン絵画のところを離れて他の展示室を周ろう。
アナタはいよいよ「名画の森」の奥深くに足を踏み入れるわけだ。

おっと出ましたブリューゲル。
ウィーン美術史美術館の所蔵品の中でブリューゲルのコレクションは群を抜いてる。
美術の教科書や画集で見たブリューゲルの作品のほとんどがあると言っていいくらい。
世界中のブリューゲル研究者はこの美術館に住みたいと思ってるはずだ(笑)。
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おっ、こちらにはフェルメールがあるぞ。
今や大人気のフェルメール作品の中でも最高傑作の呼び声高い「絵画芸術」だ。
1991年の新婚旅行で来た時、この美術館でこの絵を見つけてびっくりしたっけ。
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こちらはクラナッハの作品の中でも特に有名な1枚。
「ホロフェルネスの首を持つユディト」はすごく残酷な絵ではあるんだけど、
クラナッハ作品の例にもれず、このユディトも切れ長目のウッフン系美女として
描かれてるもんだから男心をグッと誘うらしい。でもイ課長はあまり誘われない(笑)。
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同じ生首シリーズということで、これは…えー…ゴリアテの首を持つダビデだっけか?
カラバッジオの有名な絵だ。同じ「首チョン斬りの絵」でも、カラバッジオの方は
ぐっと映画的構図って感じがするよねぇ。
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…てな具合に、歩いてると「ああ、あの絵はココにあったんだ!」って発見の連続。
写真はあまり撮らなかったけど、実際にはもっともぉ~っと「名画の森」は深いのだ。
しかし絵はこのくらいにして、こんどは美術館の建物の方をご紹介しよう。

展示室も豪華絢爛だけど、絵のない部分も実に絢爛豪華だ。正面に大理石像を見ながら
階段を踏みしめて豪華絢爛な空間の中に入っていく(要するに展示室の方に昇る)わけだ。
「豪華」と「絢爛」っていう形容詞が多いけど、他に適当な言葉がないからしょうがないのである。
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さらに、この美術館のドーム真下にあるカフェがまた豪華絢爛で素晴らしい。
美術史美術館に来たらぜ、ひこの豪華なカフェで一休みすることをお勧めしたい。
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それまでそれぞれ単独で鑑賞してたイ課長とトホ妻はこのカフェで合流した。
鑑賞スピードに大きな差があるから、美術館では別行動すべき夫婦なのだ(笑)。
イ課長はここでのんびりとメランジェ(ウィーン風の泡立ちコーヒー)を飲んだっけ。
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・・・と、ウィーン美術史美術館に関する記事はこれで終わりだと思うかい?
ところがギッチョン。あと1回続くのである。新婚旅行の時はマッタク知らなかったけど
今回は美術史美術館に行ったらぜひ観たかったモノがあるのだ。写真も撮ったから
次回はひとつソレをご紹介いたしましょう(さらにつづく)。



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by tohoiwanya | 2012-04-27 00:17 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 04月 25日

ウィーン美術史美術館① 「マルガリータ・リベンジ」

今年6月の旅行までに、昨年6月のウィーン旅行ネタをどこまで消化できるか。
厳しい戦いだがとにかく書くぞ。二日連続更新だぞ、頑張るのだイ課長。
仕事が一区切りついたのをいいことに、会社で書きまくれ(笑)。

さて、ウィーン美術史美術館。
ここはフランスのルーブル、スペインのプラド、イタリアのウフィッツィ、英国の
ナショナル・ギャラリー等々と並んで、欧州屈指の美術館と断言できる。
1991年に新婚旅行で来たときも当然たっぷり見た。

だがしかし…だ。
このブログで1年近く前に書いた、こんな記事をご記憶の方はいるだろうか?

いやもう、あの時のショックと落胆は本当にヒドかった。トラウマになったといっていい。
ジンセイで一度あるかないかのウィーン訪問。その千載一遇のチャンスに合わせたように
よりによって一番見たいスペイン絵画展示室だけ閉鎖という、不運のピンポイント爆撃。
悪意に満ちた運命の女神に弄ばれたイ課長の切歯扼腕・悲憤慷慨ぶりを想像してくれ。

あれ以来「もしまたウィーンに行くことがあったら…」と想像するたびに、
マルガリータ3部作のことを思い浮かべたもんだ。口惜しさが強かった分、思いも募る。
プッチーニのオペラ「トスカ」の名悪役、スカルピア風に言うならこんな感じか。
「あの時、私は誓ったのだ。マルガリータ、いつか必ずお前を私のものにすると」

あれから20年。イ課長はこうして再びウィーンの地を踏むことが出来た。
ウィーン美術史美術館の再訪、そして「マルガリータ・リベンジ」を完遂することは
今回のウィーン旅行における極めて重要なミッションの一つだった。さぁ今日こそ行くぞ。

美術史美術館はホテル・ベートーヴェンからぶらぶら歩いて…10分ってとこかな?
すごく近いのだ。真ん中の広場をはさんでこっちが美術史美術館。
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こっちが自然史博物館。え?区別がつかない?イ課長にもつかない(笑)。
建物の見た目ではなく「ドッチ側にあるか」で区別するしかないのである。
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両方のミュージアムの間にある広場の真ん中にはマリア・テレジアの巨大な銅像がある。
ハプスブルグ王家絶頂期の女帝であり、「アマデウス」に出てきたヨーゼフ2世や
マリー・アントワネット等々、16人(!)の子を産んだスーパー・マザーでもある。
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考えてみたら、マルガリータはスペインからハプスブルグ家にヨメに来たわけで、
両者の間にはつながりがあるわけだが・・・まぁいい、とにかく今は絵だ、絵。
マルガリータ3部作を求めて美術館内を早足で探し回る。

こういう時のイ課長は例によってまことにセッカチ極まりない。
実際のところはセッカチというより、早く実物を見て「もし見れなかったら…」という
不安から解放されたいわけだが…え?それがまさにセッカチ?さいざんすか。
この時は単独行動で、トホ妻が一緒じゃなかったのは幸いというべきで、もし一緒だったら
イ課長のセッカチぶりに絶対腹を立てたに違いない(ヤツはやけにゆっくり観るのだ)。
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ソコかしこにある名画に「後でまたゆっくり観に来るからさ」と無言でお詫びしつつ、
とにかくまずはスペイン絵画のある部屋を目指す。20年ごしのリベンジなるか…?

やった!あった・・・ハァハァ ついにお前を見ることが出来たよマルガリータ。
これまた「トスカ」のスカルピア風に言うなら
「マルガリータ!フィナルメンテ ミア!(マルガリータ!とうとうお前は私のものだ)」
と言いたいところだ。嬉しかった…というより、ホッとしたよ…見られて。
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この3つの肖像画は巨匠ベラスケスが描いた、いわば「見合い写真」としてスペインから
ハプスブルグ家に送られたもので、彼女が3歳・5歳・8歳の時の肖像画とされている。

実は一番右の8歳の肖像画だけ、日本に来た時に見たことがあるんだよ。近くで見ると
濃紺のドレスの金のフチどり部分なんかホントに無造作な筆でササッと描いてるんだけど
ちょっと離れて見ると金のフチどり以外のナニモノにも見えない。後の印象派にも影響を
与えたといわれる、ベラスケスの絵画技法の到達点だ。

「8歳」にくらべて「3歳」と「5歳」の方はマルガリータが小さかった分、ベラスケスも
若かったわけだから、作画技法も「まだ成熟途上」って感じが残ってるのかな?と興味があった。
画集で見るとほとんど差が感じられないけど、実物を近くで見ると違いがあるんだろうか?

結論から言えば、少なくともシロウト目に差はないね。
要するに「3歳」を描いた時点でベラスケスの技術はすでに完成の域にあったんだよ。
なるほどねぇ。考えてみたらマルガリータがやはり5歳頃に傑作中の傑作「ラス・メニーナス」が
描かれてたわけで、この頃のベラスケスは完全に円熟の巨匠だったわけだ。
(ご参考。下がラス・メニーナス。真ん中にいる少女がマルガリータ。プラド美術館にある)
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ああやっぱり実物を近くからジックリ見られるって、素晴らしいことだなぁ…。
ウィーン美術史美術館は観光客がいっぱい押し寄せる美術館ではあるけど、
そんなにメチャ混んでるってほどじゃなく、絵をじっくり観察できるのが嬉しい。

さてだ。「マルガリータ・リベンジ」も果たし、20年ごしの溜飲も下がったところで、
さっき「後でまた来るから」と言い捨てて通り過ぎた名画たちをジックリ拝見しましょうかね。
(②につづく)



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by tohoiwanya | 2012-04-25 15:32 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(10)
2012年 04月 24日

マイルの呪縛をブチ破れ

さて。
ここんトコ、去年のウィーン旅行ネタの消化に注力してるイ課長なのであるが、
実は再来月、6月には海外旅行計画を立てているのである。今回は一人旅。
3月頃からバクゼンと考え続けてたんだよ。

イ課長の仕事は毎年夏以降が忙しくなる一方で、5~6月にかけては休暇を
取りやすい。そういう事情もあって2009年のパリ旅行も、昨年のウィーン旅行も
この時期になった。今年も行くとすれば、同じようにこの時期を選ぶことになる。

しかしだ。
3月頃から検討を始めたってことはだよ?3月の欧州出張から帰ってきて早々に
次の海外旅行の検討を始めたってことだ。さすがにせわしなくないか?
しかし今年行かねばならぬ事情があったのだ。それは何かというと…

さよう。ANAのマイルが溜まったからだ。

イ課長が行く海外出張は大体エコノミーじゃなきゃダメっていう規定がある。
だから溜まるマイルの量っつうてもタカが知れてるんだけど、それだって去年の秋に
欧州往復、今年の3月にまた欧州往復すりゃ、それなりに溜まる。
一昨年の出張の分とかも残ってるわけだからね。

しかも2009年、シンガポールや欧州に出張した時に獲得したマイルは今年が3年め。
今年使わないと有効期限が切れちまう。じゃ、どっか行くしかあんめぇ…というわけで、
「まず溜まったマイルありき」の旅行計画プランニングが3月に始まったわけだ。

しかしだよ。これがなかなか難しい。
何しろANAか、スターアライアンスでマイルを使うことが前提になるからね。
「ぜひアソコに行きたい!」というより「行きやすいのはココあたりかな…」って感じの
検討になってイマイチ気勢があがらない。それにねぇ、特典航空券を使うとなると、
行き先や日程は大幅に制限されるんだよ。いつでもオッケーってわけじゃないのだ。

それなら、航空券は自分の金で買って、貯まったマイルはビジネスへのアップグレードに
使っちゃおうかと思ったんだけど、これがまた簡単じゃない。
マイルでのアップグレードにも規定があって、イ課長が買うような安い割引エコノミーだと
マイルによるアップグレード特典が使えないみたいだ。

うう~~・・・・・マイルが・・・マイルが…

「貯まったマイルを使う」のがだんだん面倒になりかけてたところに、フと思いついて
スタアラじゃなく、ワンワールドの航空会社を使ったらどんなプランが可能か調べてみたら、
それまで考えもしなかった旅程で考えもしなかった日程の旅行ができることを発見した。
旅行計画に新たな局面が開かれたというわけだ。

で、結局どうしたかというと、ワンワールドの航空会社を予約し、ホテルも予約した。
スターアライアンスのマイルに拘束されるのはもうヤメヤメ。てやんでぃ。
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というわけで、何だかよくわからないうちに、イ課長は6月2日出発、6月10日帰国で
また海外に行くことになったのである。自分でも意外な展開だった。
スタアラのマイルを消費するのがきっかけで計画した旅行だったのに、結局は
全然違う手段で実行することになっちまったぜ。ふん!マイルがなんでぇ!
マイルの呪縛なんて打ち破れ。そこには自由が待っているのだ(笑)。

行き先? ・・・それはね・・・ ひ・み・つ。
このブログでも、ミクシでも、ツイッターでも機密扱い。
とにかく前半は非常にダーク、後半はやたらサワヤカ系の旅行になりそうなんだけど
初めて行くところだから、どんな旅行になるかイ課長自身まだよくわからない。
まぁ詳細な現地計画はこれからオイオイ煮詰めていこうではないか。

結局、ANAの貯まったマイルをどうするかという問題は未処理のまま残った。
しょうがねぇ。特典航空券じゃなきゃ、一番簡単なのは「黒毛和牛すき焼きセット」とか
「宮崎牛カルビセット」とか、ANAセレクションと交換しまくって食いまくる手だ。
マイルの呪縛を打ち破るためにも、せっせと交換してキレイに消費しちまおう。

しかし一方でブログのネタ在庫問題は深刻化の一途じゃん(笑)。

1年前のウィーン・ネタもまだ残ってる。去年と今年の海外出張ネタもごっそり残っている。
そこに新たな旅行・・・マイルはなくなってもネタ在庫はますます貯まる。
とりあえず、6月の旅行までに去年のウィーンネタだけでも消化しておきたいんだけど、
見通しは厳しい。…相変わらずの遅い展開で申し訳ないです、ハイ。
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本日の掲載写真は記事とは関係ありません…とはいえ、上の2枚は3月の出張で
成田の第1ターミナルで撮った写真。6月はワンワールドの飛行機で行くわけだから
何年かぶりで第2ターミナル出発になるはずで、記事内容と多少は関係あるか(笑)。

ゴールデン・ウィークも近く、その先の夏休みもそろそろ視野に入ってまいりました。
読者の皆様のご旅行計画はいかがでしょうか?
イ課長はこんな状況なのであります。
 



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by tohoiwanya | 2012-04-24 17:29 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(4)
2012年 04月 23日

バロック過剰摂取

ウィーンを象徴する建築様式といえばバロック様式だ。

最近はもう一つの有力な候補としてユーゲント・シュティール=世紀末建築に対する関心が
高まってはいるけど、そうは言ったってウィーンに来た観光客がまず見るのは
ホーフブルクとかシェーンブルンとか、絢爛豪華バロック建築の数々。

これは教会とて例外ではない。
ウィーンに教会はいっぱいあるけど、おおむねどれもバロック教会。
ザンクト・シュテファンは一応ゴシック様式ではあるけど、意味不明の極彩色照明で
内部が照らされているのを見たイ課長としては、あのザンクト・シュテファンを
ゴシック教会の仲間に加えるのにはいささか抵抗感がある(笑)。

…と、ここまでの書きっぷりでもわかるように、極めてマイルドな教会建築オタクである
イ課長は、バロック教会というのが正直言ってあまり好きではない。
これはある意味当然の成り行きで、バロック教会の最大のウリ?は内部の豪華絢爛すぎる
装飾にある(と思う)わけで、建築という側面ではコレと言って見るべきものはないんだよ。
(まぁ内部装飾だって建築のうち、と言われればそうなんだけどさ…)

世界で最も美しい図書館Part1、およびPart2、さらにメルク修道院の礼拝堂なんかを見て
すでに満腹すぎるくらいバロックを詰め込んだイ課長なんだけど、そうは言っても
ウィーンの街をブラついてれば、そこかしこに立派そうな教会があるわけだし、そういう教会に
入れば当然のごとく、さらなるバロック装飾攻撃にさらされるわけだ。

本日はそんなコテコテのバロック教会を二つご紹介しよう。
「すげぇ過剰装飾の渦だった」ってこと以外ほとんど覚えてないのだが…(笑)

まずはペーター教会からいってみよう。
ここは旧市街の中心部、ザンクト・シュテファンにも近くて、以前に
外見だけは写真でご紹介したことがある。で、中はどうかというと…

うっひゃ〜・・・ゴテゴテキンキラキンで早くも目がくらみそうざます。
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しかしこの教会、それでも巨大ドーム構造はなかなか見事で、上を見上げると
はるか天上に天井画が描かれてる。真ん中にハト?みたいな鳥がいるのがわかる?
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しかし祭壇はと見れば・・・うう・・5秒以上みたらゲップがでそうな過剰装飾。
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ほの暗いゴシック教会の中で祈りを捧げる人影がロウソクに照らされる…なんて姿は
信仰のないイ課長が見てもそれなりに襟を正したくなる光景といえるけど、
こういうのはちょっとねぇ…まぁそれでも欧州で教会に入った時のお約束。
帰路の無事を祈って1ユーロ払ってロウソクだけは立てておこう(左下がイ課長ロウソク)。
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次はフランツィスカーナ教会だ。
ここはクライネス・カフェっていう有名なカフェ(何で有名なのかは不明)の近くの
教会で、外見はドウってことない普通の建物みたいなんだけど、中に入ると…

うーん…ここもかなりイッちゃってる。
さっきのペーター教会よりマシと思うかもしれないけど、細部をみるとむしろ逆。
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ほら見てよこの柱。「普通のまっすぐな柱じゃつまんない」ってんでこうしたのかも
しれないけど、ヘビが巻き付いたようなこんな柱の何が有難いのだ?
これを見た時にはもうはっきりと「うわ悪趣味…」と思っちまったよイ課長は。
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この祭壇の(たぶん)マリア様だって、ナンと言ったらいいのか…。
これを見たときは反射的に、日本橋の三越本店にあるアレを思い出しちまったぜ。
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ご参考までに、三越本店のアレってコレね。天女像とかいうらしい。
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いやもうホント、この過剰装飾にはホトホト食傷した。もういいざます。
「1回の旅行での適性バロック摂取量」を大幅に超過したのは間違いない。

こういうのは好みの問題だから、バロック教会が好きな人も当然いるだろう。
しかしイ課長の中では、バロック教会は「結婚式場としては最適だが祈りの場ではない」
という思いが強くなったのは確かだ。申し訳ないけど。

過剰バロック摂取に胃もたれしながらウィーンの路地を歩くとこんなものがある。
左は以前に書いた馬車よけだと思うけど、右の金属製のヤツもそうかな?
こんな凝ったデザインの金属製の馬車よけもあるの?興味深いねぇ…
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…てな調子でさ、少なくともバロック教会の中よりはウィーンの路地の方が
はるかにイ課長の興味をひくものが存在しているわけですよ、ええ。



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by tohoiwanya | 2012-04-23 00:39 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(8)
2012年 04月 20日

ホテル・ベートーヴェンの続き

さすが音楽の都ウィーンと言うべきか。
ホテル予約サイトでウィーンのホテルを探しをした時に
「やっぱ作曲家にちなんだホテル名が多いんだなぁ」と実感した。

たとえばホテル・モーツァルト。ウィーンならではのホテルって感じだよね。
ホテル・シューベルトっていうのもあった。
ホテル・シュトラウスも見たような気がする。
ホテル・ブラームスもあったんじゃなかったかなぁ?(だんだんアヤフヤ)

その中で我々が泊まったのはホテル・ベートーヴェンというわけだ。
ウィーンで「楽聖」の名のついたホテル名を名乗ることは大きなPR効果があるだろうし
ホテル側としても「ウチはホテル・ベートーヴェンなんざますッ!」ってことを
力を込めてアピールしたいはずだ。まぁその気持ちはわかる。
そうなるとBeethovenっていうロゴだけじゃ弱い。ビジュアルでガンガン訴えよう。

…と、経営者が思ったのかどうかは知らないけど、とにかくこのホテル、そこらじゅうに
ベートーヴェン様の顔があるのだ。メッチャ気難しくて不機嫌そうな、あの顔で(笑)。
宿泊客はホテル・ベートーヴェンに泊まったら、毎日いたるところでベートーヴェン様の
不機嫌そうなご尊顔をイヤッてほど拝することになるのである。
そのいくつか(全部は到底ムリ)を写真に撮ってきたからご紹介しよう。

まずホテルの看板のテッペンにベートーヴェン様の顔だ。
まぁこの程度はどうってことはない。道路からだと顔に気づかないかもしれないし。
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部屋のカード・キーにだってベートーヴェン様の顔だ。このあたりもまだ序の口だ。
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ロビーにもこうしてベートーヴェン様が口をヘの字にして不機嫌そうに立ってらっしゃる。
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基本的にこのホテルのロビーや廊下はベートーヴェン様だらけと言っていい。
ちょっと歩くと必ずどこかでベートーヴェン様とお目にかかることができる。
ほら、ココにだってこうして胸像が。
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ここにも。これは見たことある絵だけど、もちろん複製画だよな。
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うおっ、これはスゴい。これは上の複製画と違ってオリジナリティにあふれてる。
しかしこれだけ殴り描きみたいな絵でもベートーヴェン様とわかってしまうあたり、
画家の力というよりモデルのキャラと言うべきだろうな。
ペンを持ってる手元が子供が描く絵みたいでオカシい。
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もちろん客室に入ってもベートーヴェン様から逃れることはできない。。
これはイ課長&トホ妻の部屋にかかってた絵だけど、しかしこれは…有名な肖像画を
加工したわけだろうけど、金色とか使ってはいるけど、重厚感はまるでないな。
おそらく全客室にこうやってベートーヴェン様の肖像画がかかってるに違いない。
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おおっ、なんとッ。
部屋のハンガーでもベートーヴェン様がニラミをきかせてるではないか…こんなトコにまで。
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ひー。風呂上り用のガウンにまでベートーヴェン様が。恐れ入りやした。
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…といった具合に、見事なほど「ベートーヴェンづくし」だったホテル・ベートーヴェン。
しかしまぁアン・デア・ウィーン劇場の隣にあるんだから、このホテルには
ベートーヴェンを名乗る資格はあるだろうな。いいホテルだったよここは。

ホテル・ベートーヴェン、お勧めできます。
ここに泊まれば、こんな「ベートーヴェンづくし」がアナタを待っているのである。



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by tohoiwanya | 2012-04-20 23:36 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(10)
2012年 04月 18日

イ課長ミシュラン・ホテル評価 No.17

去年のウィーン旅行で7泊したホテル。もうそろそろいいかげんにやらないとな。
このホテルについてはいっぱい書きたいこともあるし、写真も多いのだ。

ウィーンでのホテルはいつものホテル予約サイトで見つけた。
いろいろ候補はあったんだけど、ソコに決めた主な理由は以下の3つ。

①地下鉄の乗り換えターミナルであるカールスプラッツ駅から歩いて数分。
②1泊約14,000円。1泊がこの部屋代と考えれば相当高い。しかし一人あたりなら
  7,000円だ。そんなに高くないじゃん。
③ウィーンで大作曲家の名前がついたホテルに泊まるという誘惑に負けた。

ウィーン滞在のすべて、7泊全部ここに泊まった。
4ツ星ホテルで、しかも同じダブルの部屋の中でもグレードの高い「デラックスダブル」。
上にも書いたようにトホ妻と二人連れだと、こういうやや高い部屋に泊まっても
一人当たりコストパフォーマンスはいいよねぇ。単独出張だったらとても泊まれなかったよ。

Best Western Hotel Beethoven
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ここはねぇ、もうサイコウと言っていい。
ほとんど文句のつけようもなくて、ほめるばかりになるけど、まぁ書いていこう。

利便性:★★★★★
まず文句ナッシングと言っていいだろ、ここは。
上にも書いたようにカールス・プラッツ駅からは近いし、カールス・プラッツ駅は
東京で言やぁ地下鉄の大手町駅みたいなとこだから、どこに行くにも便がいい。
飲食店の多いナッシュマルクトにも近いし、ちょっと歩けばスーパーもある。

交通の便がいいってだけじゃなく、分離派会館とかアン・デア・ウィーン劇場とか、
ウィーンの歴史を感じさせる観光スポットが近いのも嬉しいよね。アン・デア・ウィーン劇場の
歴史あるパパゲーノ門なんて徒歩0秒。窓から見えるくらいだし(笑)。
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部屋:★★★★★
これまた文句ナッシング。一人だったら絶対泊まらない「デラックスダブル」だけあって
パパゲーノ門に面したガワに部屋が丸く張り出してたりして、立派な部屋だったよ。
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バス・トイレも何の問題なかったし、明らかにイ課長&トホ妻には贅沢すぎたな(笑)。
部屋ン中にはエスプレッソマシンがあって、好きに飲むことができるサービスもナイス。
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朝食:★★★★★
朝食に関しては気分的には星6つあげたいくらいだ。
美味しかったし、パンもおかずも飲物も種類が豊富で、毎日食って全然飽きない。
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ドイツ的な質実剛健さに加えて、ウィーンらしくスィーツ系菓子パン類が充実してるのが
個人的には特に嬉しい。これはある日のイ課長の朝メシ。
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ホテル・ベートーヴェンはこうやって狭いながらも屋外テラスもあるから、ここで
朝食を食うことも出来る。これがまたいいんだ。最終日はここで朝食を食った。
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さぁ、上の写真の左右どちらがイ課長メシで、どちらがトホ妻メシでしょうか?
正解はイ課長が左側(ゆで卵のある方)、右がトホ妻。ここの朝メシが美味しいもんだから
二人とも日を経るごとに飽きるどころか、むしろどんどん食う量が増えていくアリサマで(笑)、
最後の頃はとうとうトホ妻はイ課長より食う女になった(ヤツはこの後お代わりもしたのだ!)
いや~ホントによかったよ、ここの朝食は。文句なく星5つ。

従業員:★★★★☆
ここ、おそらく昔は家族経営に近い規模でやってたホテルで、そこが何かの理由で
ベスト・ウエスタンのフランチャイズホテルになったんじゃないかなぁ?
フロントスタッフなんかの印象が日本の旅館っぽい親切さがあって、
「仕事でやってるんデス」的な冷たさがない。非常に感じよかったね。
まぁあまりに褒めすぎるのもナンだから★4つにしたけど、不満は全然なかったよ。

というわけで、とにかく良かったんだよホテル・ベートーヴェン。
ベスト・ウエスタン系列とはいえ、画一的なインターナショナルホテルっぽくない、
「ウィーンのホテル」っていう感じが濃厚に残ってるところが非常にヨロシイ。

一人で泊まるには高いだろうけど(シングルの料金がいくらか知らないのだが)、
お二人連れなら一人当たり約7000円/日で快適なウィーン滞在になるんだから
断然お勧めですよ、ホテルベートーヴェン。

このホテルは非常に良かったので、続篇も書く予定なのである(笑)。

 

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by tohoiwanya | 2012-04-18 00:39 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(14)
2012年 04月 15日

オーストリア国鉄(ÖBB)切符購入ガイド

イ課長ブログが時々ご提供する海外旅行お役立ちガイド情報。
本日はオーストリア国鉄(ÖBB)の切符をネット予約する方法をご紹介しよう。
イ課長は去年、ここで予約&出力した切符を持って無事ブダペストに行ってきた。
自分自身による実証試験を経たガイドだから一応は説得力がある…はずだ。

さて、オーストリア国鉄の切符をネットで予約し、自分で印刷するためにはまず
ここにアクセスすることから始まる。表示がドイツ語だったら、右上のenglishを
クリックすれば英語になってくれる。こんな感じね。
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とりあえず去年のイ課長と同じ、ブダペストまでの切符を買うとしよう。
(そう、ÖBBのサイトで隣国ハンガリーまでの切符も買えるんだよ。少なくとも往路は)
出発駅ウィーン、到着駅ブダペスト、ヒニチは4月30日、朝7時以降の列車という設定で、
それではsearch connectionをクリック。何時のどんな列車があるのか確認しましょう。
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やっぱ途中の乗り換えが少ない方がいいよねぇ(乗り換えはChg欄の下の数字)。
ここはイ課長たちが乗ったのと同じ7:09ウィーン・マイドリンク駅発、
9:49ブダペスト ケレティ・プ(東駅)着の列車をチョイスしみよう。
その列車の欄の右の方にある Ticket and prices の赤字をクリックだ。
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そうすると、こんな風に選択していない列車も含めてドバーッと料金が表示される。
without reduction(割引なし)でも19ユーロっていうのが多いから、7:09発の列車の
19.00 Euro book...ってとこをクリックしようじゃないの。しかし19 Euroってやけに安い。
そうすると今度はこうなる。
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下の方にPayment type(支払い形態)っていう選択欄があるから、ここで
どのクレジットカードで払うかを選択する。masterやVISAはもちろんJCBもあるよ。
すると次は決済画面になるかって?いや、もう少し関門があるのだ(笑)。
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07:09発の列車を一度選択してるのに、次の画面でまたこうやって他の時間帯の列車も
提示してくるところがどうもよくわからない。07:09だってさっきから言ってるのに~。
「他の列車でも有効な2等席」なら36ユーロ、「その列車限定」なら19ユーロだ。
07:09発って決めてるんだから、安いほうの19ユーロを迷わず選択だ。
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やっと個人情報入力画面になった。ふう…。
席を予約するかしないか、予約するならどの辺かを指定して、
名前やメアド、カード番号を入力すれば決済画面に進むというわけだ。
I accept the〜(何とやらに同意します)のクリックをお忘れなく。

ドイツのDBの予約画面と比べると、途中で指定した列車以外のオファーがあったりして
ちょっと戸惑うけど、全体としてはまぁまぁ使いやすいシステムだと思うよ。
フランス語ばっかのアフォなSNCFに比べればずっとマシだ(←よほど恨んでるらしい)

ドコの国もそうであるように、ここも切符は郵送か、PDFによるe-ticketかを選べる。
もちろんe-ticketを選択だ。登録したメアドにÖBBからすぐメールが届いて、
そこに書かれたURLで自分用のPDFチケットをダウンロードできる。

鉄道(特に長距離移動)の切符を外国で、現地に行ってから買おうとすると
「そもそも切符売場はドコなんだ?」
「長蛇の列で、待たされるかも…早めに買っといた方がいいよな?」
「うまく言葉が通じるかな?間違えずに買えるかな?」
…てな調子で、いろいろ不確定要素がつきまとう。
実際、ブダペスト東駅で帰りの切符を買った時はこれに近い状態だったもんね。
(さっきも言ったように、ブダペストからの帰りの切符はネットでは買えなかったんだよ)

「すでに切符はある」という状態は、それが出張であれ旅行であれ、非常に助かる。
そういう点ではオーストリアに限らずドイツフランスベルギーもみんな助かった。
日本のJRも早く「自分で切符をプリントアウトできる」方式を導入してほしいよなぁ。

ちなみに、ÖBBチケットってこんな感じ。
上の方だけお見せしてるけど、実際にはA4サイズ。イ課長は自宅にプリンタがないから
せっせと会社のプリンタを使って出力したのである(いいじゃんかよ!!)。
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さぁこれでアナタもオーストリア鉄道の旅に怖いものなしだ。
オーストリアには世界遺産になってるゼメリング鉄道みたいに、鉄っちゃんが泣いて喜ぶ
鉄道路線もある。ばんばん切符をネット予約してオーストリア鉄道の旅をお楽しみあれ。



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by tohoiwanya | 2012-04-15 22:53 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(47)
2012年 04月 13日

フランツ・リスト記念館

ハンガリー出身の作曲家・演奏家はたくさんいる。
東欧って弦楽器奏者の産地ってイメージが強いけど(ヨーゼフ・シゲティとかね)
ピアニストも多い(アンドラーシュ・シフとかね)。でもハンガリーが生んだ史上最高の
ピアニストといえば、やっぱフランツ・リストってことになるんだろう。

作曲家としては「そこそこ」だったかもしれないけど(ヲイヲイ)、ピアニストとしては
とにかくスゴすぎる人だったらしい。リストの死後120年以上たっても演奏技術という点で
彼に比肩し得るピアニストはいないといわれてる。常軌を逸して「上手すぎる」人だったんだよ。

どんな難曲でも初見で完璧に弾き、2回目以降からは勝手に装飾音とか付け加え、さらに
難度をあげて弾いたっつうんだから、こうなると「あまり上手すぎるのもいかがなものか」
って感じになってくる(笑)。

まぁいい。別にリストの人生について語りたいわけではない。
ブダペストにあるリスト記念館に行ったという話を書きたいんだよ、今日は。

前に書いた、ブダペストの銀座線が下を走っているアンドラーシ通り。
駅一つ分離れた距離にコダーイ記念館とリスト記念館という二つの建物があった。
コダーイって、リストほど有名じゃないけどハンガリーのエラい作曲家なんだよ。
どちらも、作曲家がかつて住んだ屋敷を今は記念館にしているらしい。

イ課長はどっちでも良かったが、トホ妻はコダーイの方に行きたいと主張した。
そこでコダーイ記念館に行ってみたはいいが、どうも改装・閉館中みたいだったんだよね。
仕方ないから世界遺産アンドラーシ通りを地下鉄ひと駅分歩き、リストの方に行ってみた。

建物に入って、暗い廊下の途中みたいなところに受付がある。
そこでヘンなものを渡された。何かっていうと、靴を覆う特製の布袋みたいなもの。
入場者は全員コレを装着しないといけないのだ。土足厳禁。
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入口のチケットもぎりネエちゃんに「中で写真撮っていいの?」って聞いてみたら
別に写真代というのが必要なんだと。しかも(いくらだか忘れたけど)その写真代は
入場料より高かった。えええーーー??それってちょっとアコギな商売じゃないか?

自慢じゃないが、こちとら貧乏性が骨の髄までしみついたオジサンだ。
いいよいいよ、写真なんて撮らないよ。というわけでリスト記念館内部の写真はない。
展示室から降りる時に撮ったこの階段の写真だけでご容赦いただきたい。
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ただ、入口にいたこのネエちゃん、気さくというかナレナレしいというか、いきなり
イ課長に「アナタのそのTシャツ、いいわね…」なんて英語で話しかけてきた。
イ課長をナンパしたきゃ、「アナタだけタダで写真撮らせてあげるわ」くらいのこと言えって(笑)。

展示物はリストが使ってた何台かのピアノ、リストの手のブロンズ像…。
まぁそんなに画期的・必見のモノがあるわけじゃないけど、それなりの展示内容だ。
展示物より、リストが住んでた家そのものの方が見ものかもしれない。

豪華だったねー。
ハイリゲンシュタットで見たベートーヴェンの質素な家とは雲泥の差。
欧州最高の人気ピアニストだけあって、おカネ持ちだったんだねぇ、リストって。

記念館の中にはリストの肖像画や胸像なんかもいっぱいある。
若い頃はイケメン天才ピアニストとして鳴らし、追っかけグルーピーもいたくらいで
女性関係の方もハデな人だったらしい。(以下の肖像画は全てネットからの拾い物)。
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こういった肖像画を何枚も見てるうちにトホ妻がボソリとつぶやく。
「リストってさぁ、肖像画描かせる時も『こういう感じでこの角度から描け』とか
 注文出してたよねきっと…」
リストの見た目&生きザマはトホ妻の好みには合わなかったものと推測される(笑)。

このリスト記念館で一番印象深かったのは、音楽が流れてたことなんだよ。
最初は館内BGMとしてリストのピアノ曲をかけてるんだろうと、何となく思ってた。
んーー??しかし待て…今度はバイオリン曲がかかり始めたぞ。しかもこの曲は
チゴイネルワイゼンじゃねぇのか?リストちゃうやん。

扉の向こうで見えなかったけど、明らかに隣室でレッスンやってたようだ。
BGMじゃなかったんだね。記念館を出る時に見たら、廊下には「レッスン順番待ち」の
少年少女たちがいた。大体中学生くらい。ココはリスト音楽院と何か関係あるのかな?

でもこの建物でピアノやバイオリンを習うってスゴいよねぇ。
何しろリストが住んでた家なんだから。そんじょそこらの音楽教室とは違うぜ?
ピカソの住んでた家にある絵画教室、千利休が住んでた家の中の茶道教室に通うようなもんだ。

展示内容にはあまり感銘をうけなかったけど、このリスト記念館に古い展示物だけじゃなく
「生きた音楽」が息づいてることにはけっこう感動した。
ここは「かつて有名音楽家が住んだ史跡」じゃないのだ。名も知らぬ音楽少年&少女たちの、
音楽的な喜びや悩みが現在進行形でいまも充満してるんだよ。

あの少年少女たちの中から、いずれ新たな「ハンガリー出身の名演奏家」が出るのかなぁ…
などと妄想しながら、リスト記念館を後にした我々なのでありました。




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by tohoiwanya | 2012-04-13 14:54 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(0)
2012年 04月 11日

くさり橋を渡ってみたら…

過去に何度か触れたことがあるけど、イ課長にはマイルドな高所恐怖傾向がある。

高いところは例外なくオッカナいっていうならわかりやすいんだけど、
高所恐怖が発症するのは(細かくは省略するが)多少条件があって、同じような高さでも
平気な場合もあれば、怖くて手のひら汗ジットリになる場合もある。ケースバイケースなのだ。

このブログの記事でいえば、プラハの聖ヴィータ大聖堂の塔は「わりと平気だった」例で、
シャルトル大聖堂の塔は「オッカナかった」例だ。条件つき「まだら高所恐怖症」とでもいうか…。

まぁ高所恐怖っつうても、上に書いたように「手のひら汗ジットリ」にはなっても
足がすくんで動けなくなるようなことはない。だから、「高いところが得意ではない」と
自覚があるくせに、高いところに嬉々として登りたがる。これが最大の問題なのだが(笑)。

国内外の観光地で行く「高いところ」といえば、教会や市庁舎の塔なんかが代表的だけど、
意外なところでは橋っていうのもなかなかコワい建築物なんだよ。
大きい川にかかる橋って、下を船が通行できるようにかなり高い位置に架橋されてて
橋の上から下の川の水面を見ると相当高かったりする。これがけっこうコワい。

N.Y.のブルックリン橋を歩いて渡ったときはけっこう怖かったよなぁ…。
日本の明石海峡大橋の展望施設も高くて、下の水面見るとオッカナかった。
しかも橋って、けっこう揺れるのがわかるからなお怖い。

さて、ここまで説明すれば、今日のくさり橋に関する記事がどんな内容なのか、
大体おわかりいただけると思うが…(笑)。

ブダペストのブダ地区でマーチャーシュ聖堂なんかを見学したイ課長とトホ妻、
帰りのバスを乗り間違えたために、徒歩でうーーーーんと遠回りして
やっとドナウ川をのぞむところまで戻ってきた。
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まぁせっかくだ。
ブダペストといえば必ず挙がる有名観光&撮影スポット・セーチェーニ鎖橋。
行きはバスの中から見ただけだけど、帰路はじっくり徒歩で渡ってみようではないか。

最初は何てことなくスタスタと歩いて渡り始めた。
昔の橋だし、ドナウ川の水面からの高さったって明石海峡大橋なんかとは段違いに低い。
渡り始めた当初はここでオッカナい思いをするなんてこれっぱかしも思わなかった。
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このくさり橋、かなり古い。開通は1849年なんだと。軽く160年以上前だ。
近くから見ると、橋の鉄骨部分が錆びてる箇所もけっこうあるし、スゴいところでは
サビて穴があいたりしてるところもある。その穴から下の水面がチラッと見えたりして…

ここでイッキにコワくなった。恐怖心が湧いてきた。
う…しかしまだ橋のせいぜい1/4くらいしか渡っておらん。引き返すわけにもいなかいし、
とにかく渡りきってしまうしかない。

景色もロクに眺めず、写真も撮らずにスタスタと早足で歩くイ課長にトホ妻が声をかける。
「どしたのよ?、写真撮ろうよ」
「いや…この橋、けっこうオッカナいから、早く渡っちゃおう…」
「オッカナい?コワい?この橋が?!あっはははは!おもしれーー!オッカナイの?!」

亭主をアザ笑うとき、世界中の妻が例外なくそうなるように、この時のトホ妻もまた
極めて残忍な女になった(笑)。

「ほら、ねぇ、キレイだよ、あっちの景色見てみなよ、見なってばホラ!」
「い、いいから早く…」
「おもしれーー!はははは!ほらほら、ここに立ちなよ、写真撮ってあげるからさ」
「うるせぇ、早くオレを渡らせろテメー」
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今になってみると、あの時なんであんなにコワかったのか自分でもよくわからんのだが
要するにまぁ「もし今この橋が崩壊したら…」という妄想に襲われたんだよね。
鉄骨がサビて穴があいてるところから下が見えたのがマズかったんだよ、たぶん。
くさり橋をご存知の人にすれば「アソコで高所恐怖?うそ~」とチャンチャラ大笑いなのは
間違いないだろう。イ課長だってまさかあそこで高所恐怖を感じるとは思わなかったさ。
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…というわけで、くさり橋の上から撮った写真の数は非常に少ない。
上の写真が唯一、橋の上からの景色を撮った写真で、下の写真は3/4くらい渡り終わって
少しホッとしてブダ王宮を振り返って撮ったもの。あとは地面の上から撮った写真ばっか。
上記のような事情があったことをお汲みとりいただきたいのである。
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しかしまぁ、くさり橋を渡るというだけのコトで、こうやってブログの記事が一つ
書けちゃったわけだから、高所恐怖も悪いことばかりではないのかも(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-04-11 00:18 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(6)