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2012年 06月 29日

建物を支える方々

木曜締め切りの提出物を出し終わって、少し気が抜けている金曜日。
ブログでも書こう。今日はちょっと変わった話題で、女人柱の話をしたい。

ヨーロッパの古い建物に、よく女の人がくっついているでしょ?

純粋に飾りとして屋根の上に載ってるような場合もあるけど、多くの場合は
「頭で建物重量を支える」という異様に過酷な労働を、異様に優雅な姿でこなしてる。

こういうの、イ課長は「女人柱:にょにんちゅう」って呼んでたんだけど、Wikipediaによると
「女像柱(にょぞうちゅう、って読むんだろうか?)」とか「女人像柱」とかいうらしくて、
ギリシャ語起源の「カリアティード」っていう専門用語?まであるらしい。

もともとはギリシャ建築で生まれたこの女人柱。なぜかその後もヨーロッパの建築で
使われ続けたみたいだけど、特にバロック建築では目立つ(…んじゃないかと思う)。
「建物のあちこちに美女がくっついてる」という見た目が、バロック建築の過剰装飾路線と
マッチしたのかも。しかしイ課長には「建物の重量を支える可哀想な女奴隷」にしか見えん(笑)。

ウィーンの街を歩くと、この過酷な労働に耐えるご婦人たちをたくさん見かけるんだよ。
基本は大体こんな感じだよね。「女を柱にする」という建築装飾である以上、
1人(1本)だけっていうことはあまりなくて、チーム体制で対応することが多くなる。
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例のハリー・ライムのアパートの入口も左右二人ずつ、デッカい女人柱がいた。
さぞかし重いだろうに…そんな遠い目をしてる場合じゃないだろうに…(笑)
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こっちにも、涼しげな表情で入口のヒサシを支える哀れなご婦人が二人。
建物と頭の間にザブトンみたいなものをカマしているというところに、彼女たちの
苦痛を和らげようというわずかな配慮が感じられる…ともいえるけど、考えてみりゃ
頭は丸いんだから、何かカマさないと建物を載せられないよな。
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あーあー…こっちにもズラリと…。
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こっちにもズラリ。
ただでさえ、建物重量を頭で支えるという過酷な労働に耐えてるのに、その上こうやって
上半身ヌードにさせられて、性的な奉仕?まで強要される哀れな婦人たち。
まさに奴隷並みの境遇ではないか。
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…てな具合に、ウィーンで女人柱を見かけるとよく写真を撮った。
何度も言うように、彼女たちが担当している業務内容は大変な肉体労働なんだけど、
姿や表情からはそれがマッタク伝わってこない。優雅に立ってるだけに見える。

しょせんは飾りなんだから、リアルに重そうな顔させたってしょうがないじゃん…
…と、たぶんそういう理由だろう。重くて苦しそうな顔のご婦人たちがあちこちに立ってたら
いくら建築装飾だって、見る方の気も滅入るってもんだ。

ところがだよ…。
さよう。ここで話は終わらないのだ。

数は多くないけど、建物によっては「男人柱」を採用してるものもあった。
何に驚くって、「男人柱」になるとトタンに、めっちゃ重そうなツラになるんだよコレが。
建物重量を支えるという過酷な担当業務のツラさがリアルに伝わってくる。

たとえばこれ。
頭なんて使わない。リアルに肩で建物をかついでるわけだ。重そうだよねー。
しかしこちらの男性はまだマシな方。
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その反対側にいるヒゲの男性は一段と苦しそうだ。
「ううーーーーーー…」っていうウメキ声が聞こえてきそうな表情で建物を背中に載せてる。
これはキツい。少しは彼の負担を軽減してやれよ。
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同じ「ニンゲン柱」であっても女だと「重量感ゼロ」なのに対して、男になったとたんに、
ものすごくリアルに、重そうな表現になる。この差はなんとしたことか。

こういうのも、一種の「男女差別」というのだろうか?(笑)。
そういや、いつも地球儀を支えてるアトラス氏も、重そうだったなぁ。

ウィーンで建物を支えるご婦人のみなさま、お疲れ様です。しかしそれ以上に、
建物を支える数少ない紳士たちのご苦労をねぎらいたいと思うイ課長なのである。




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by tohoiwanya | 2012-06-29 14:01 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(6)
2012年 06月 26日

ウィーン・夜の路地裏散歩

木曜に提出しなきゃいけない書類作成でちょいとプチ修羅場のイ課長。
こういう時は文章じゃなく、写真でチャッと更新したいところだけど、さて
どんな写真がいいか…。

これでいくか。
ウィーンの夜の路地裏シリーズ。

去年のウィーン滞在中、音楽会行ったり、ブダペストから夜遅く帰ってきたりで
フリーに夜を過ごせる日っていうのが少なかったんだけど、それでもある晩、
「夜のウィーンを散歩する」、というただそれだけの目的で散歩に出てみた。
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ウィーンの路地裏は昼間見ても実にイイけど、夜もまたイイんだよコレが。
治安のいい街だから、暗い路地裏を歩いても物騒な気配がないのも助かる。
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こういう欧州の歴史ある街の路地を歩いて、欧州旅情を喚起させる主な要素として
二つのモノが指摘できるのではないかとイ課長は思う。
(こういう四角張った書き方は最近の仕事のクセかもしれない…(笑))

一つは言うまでもなく「石畳」。
そしてもう一つはこの…何と言ったらいいか…ヒモ吊るし街路灯じゃないかって気がする。
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このヒモ吊るし街路灯はヨーロッパじゃよく見るよね。
大体どこでも細い道がこうなってることが多くて、おそらく街路灯のために
柱を設置すると、ますます道路が狭くなっちまうっていう事情が、このヒモ吊るし方式を
普及させたんじゃないかと思うんだよな。

どんな狭い路地でも電信柱が発達?した日本じゃまず見かけない方式だし、
道路が広いアメリカも「柱方式」が普通で、こんなヒモ吊るし方式はないよね。
(手ブレ写真でごめんなさい)
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このヒモ吊るし街路灯、昼間見るとちょっと間が抜けて見えるけど(笑)、
夜の、石畳の路地をこんな風に照らしてると「欧州旅情」って感じするよねぇ…。
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というわけで、仕事で軽~く追い詰められているイ課長だけに
本日は軽~い感じの更新でした。

…なぜこんな真昼間の時間、会社から更新しているかを
イ課長に問うてはなりませぬ(笑)。




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by tohoiwanya | 2012-06-26 13:29 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 06月 22日

ウィーンの床屋は手強い

海外床屋フェチとしての変態趣味をアラレもなくブログで披瀝し続けるイ課長。
ウィーン旅行中も当然、ウィーンの床屋に行った。

しかしね、ウィーンでは床屋を見つけるのにちょっと苦労したんだよ。
いかにも床屋っていう感じの、トリコロールのぐるぐる看板を置いた店っていうのが
ほとんどなくて、コトによるとウィーンじゃ床屋にあのぐるぐる看板を置く習慣は
あまりないのかもしれない。

ハイリゲンシュタットで1軒見つけたけど、あの時は日曜だったからお店は休み。
うーむ…うまくいかんな。

ブダペストに行った翌日。滞在5日目の水曜に、やっと開業中の床屋を見つけた。
床屋というよりは「カットサロン」っていうフゼイのモダンな店だ。
看板をちょっと見ただけじゃ床屋と気づかず通り過ぎちゃいそう。
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だが、この際モダンかトラディショナルかなんてことは問うまい。
早く切りたいのだ。迷わず店に飛び込む。
(ちょうど、トホ妻と別れて単独行動になった直後だった)
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店内には男性スタッフが2名、男性客が1名。
男性スタッフ2名のうち1人が「カット担当」、もう1人は「受付担当」らしい。
まぁそれならそれでいい。前の客が終わるまでゆったり待たせてもらおうじゃないの。
イ課長の海外床屋キャリアもすでに20軒近い。もう落ち着いたものなのである(笑)。

やがてイ課長の番になったから、床屋イスに座り、白布で首から下を覆われる。
カット担当から「どんな風にするのだ?」って聞かれたから、こう答えた。
「この辺(後頭部)と、この辺(側頭部)はベリショート、この辺(頭頂部)はショート」
これで全てを理解したらしいカット担当、「オゥケーイ」と言って刈り始めた。
(これ以降の会話は全て英語で行われている)

後頭部と側頭部はバリカンで、上の方はハサミで刈っていく。
こういう、基本的な調髪技術は国によってそんなに大きな違いがあるわけでもなく、
順調にイ課長の頭はサッパリしていく。よしよし。

ほとんど終わったところで鏡を見せて確認する。これもほぼ万国共通だ。
ここでイ課長はロンドンの床屋の時と同じようなことを要望した。
「ここ(右ナナメ上)とここ(左ナナメ上)、もう少し短くプリーズ」
伸びるとハネやすい箇所なんだよね、ここ。

ところがだ。ここで珍しいことがおきた。
このカット担当ニイチャン、イ課長の要望に対して明確に抵抗の意思を示してきたのだ。
「長さの変化があってこっちの方がいい。短くすべきではない(とかナンとか言ってた)」

おお?強硬だなヲイ。しかしさっきも言ったようにここは伸びるとハネやすいんだってば。
短くしたいの。「伸びるとハネやすいから短くして」を英語で言うのは難しいから
単純なフレーズを繰り返して要求する。「もう少し短くプリーズ

ところがこのニイチャンの方もあくまで自説を曲げようとしない。
「ここをもっと短くすると、オマエの頭は卵のようになってしまうぞ」と脅かしてきやがる。
カット担当者には彼なりの美意識があり、「長めの坊主刈り」みたいな単純なヘアスタイルに
するのがイヤだったんだろうなたぶん。何せホレ、床屋じゃなくカットサロンぽいし(笑)。
しかしイ課長にはイ課長の事情があるの。卵だろうがヘチマだろうが短くしたいんだよ。

妥協はできない。もう一度言う。「もう少し短くプリーズ
ここでカット担当ニイチャンもやっと折れて、短くしてくれた。やれやれ。
海外で、散髪仕上げスタイルに関してここまで意見が対立したってのは珍しいよ。
押し問答の果てにみごと“卵頭”を勝ち取った?記念に写真を撮っちまったぜ…って、
普段とちっとも変わんないじゃん(笑)。
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ちなみに、料金は…たぶん20ユーロくらいじゃなかったかと思う。
英国やフランスの、いかにも「床屋」って感じの店よりはやや高かったような記憶があるから、
おそらく20ユーロくらいだったよ。

ウィーンの床屋、なかなか手強い。
ある意味、プロ意識の高い床屋と言えるだろうけどね。
もっとも、イ課長みたいに元々短髪で改変余地の少ないアタマなら、
どうなったって実は大した差はないのだが(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-06-22 00:23 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 06月 20日

カールス教会に“登る”

イ課長とトホ妻が泊まったホテルからほど近いカールス・プラッツ駅。
そのカールスプラッツ駅からほど近いところにカールス教会がある。
必然的に、カールス教会はホテルから「ほどほど」近い場所にあったわけだ(笑)。
歩いてせいぜい12〜3分ってとこかなぁ。

この教会は新婚旅行の時に見て「うわぁ~西洋の教会だぁ〜」と思って印象深く覚えてるし
(新婚旅行が初欧州体験だったイ課長、当時は今よりもさらに、さらにバカだったのだ)
今回の旅行でだって外観だけなら道を歩いてて何度も何度も見た。

しかし、中には入ったことは一度もなかったんだよ、カールス教会。
せっかくだから中にも入ろうぜ、というわけで滞在も終盤になった頃に行ってみた。
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この教会、入口左右に立ってる円柱が有名だ。
近くから見るとものすごく細かい彫刻がラセン状に上に向かって延々と続いてる。
どんな目的でこの柱が作られ、この彫刻が何を表してるのかは知らないけど、
この彫刻の感じからすると天使や聖人じゃなく、世俗の人たちを表してるようだけど…
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まぁいい。そういう疑問は積み残したまま、中に入ろう。

中はこんな感じ。正面の祭壇、真ん中が三角形になった透かし彫り?がちょっと変わってるけど
全体としてはまぁウィーンのよくあるバロック装飾コッテリ教会なんだろうと思う。
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なぜ「だろうと思う」なんていう中途半端な書き方をしたかというと、実は教会内で
大修復工事をやってて、巨大足場が組まれてたから、中はほとんど見られなかったんだよ。
これがそうで、白い布で覆われた中層足場まではエレベーターで、さらにそこからまた
階段で上に上がるようになってる。これじゃ落ち着いて内部鑑賞どころじゃない。
しょうがねぇなぁ…まったく。
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あれ?なんだか人がエレベータに乗ってこの足場の上に登っていくみたいじゃん?
うそ。一般の観光客がこの足場に登れるの?うひゃ、登りたい、登りたい。
マイルドな高所恐怖症のくせに、こういうの見ると反射的に登りたがるバカなのである。

というわけで登ってみた。
教会の尖塔から外を眺めるんじゃなく、教会の内部をこんな風に高みから見下ろすと
何となく浮遊感があって、「神様の視点」を味わってるような気分になるね(笑)。
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ふだん、はるか上に眺めてるドームの天井画を間近から見るなんていうのも初めての経験だ。
これが非常に面白い。何が面白いって「はるか遠くから鑑賞される」ことのみを
前提として描かれてるから、間近で見るとけっこうゴマカしてるというか、
合理化・省力化してるのが如実にわかるのが面白い。

それでもマリア様(なのか?)とかは一応キチンと描いてる。格調高いとはいえないが。
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ところがこの辺になると「遠くから見るとブロンズ像に見える」ように描かれた
平面画に過ぎない。光沢の部分の描き方も簡単なアミカケだけでさぁ、けっこう雑だよね。
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さらにスゴいのがこれ。
壁面に茶色い泡みたいなものが描かれてるけど、これ、要するに「なんちゃって大理石」なんだな。
マーブルっぽい模様を描いてるだけ。でもはるか下から見ると大理石っぽく見えるって寸法。
下からしか見られない前提だから、でっぱりに隠れるトコにはそのマーブル模様さえ描いてない。
どうせ見えないんだから描いてもしょうがないのだ。レヒネルさんとは大違いだ(笑)。
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おまけに緑や金の飾り、その他の装飾も全部「ソレらしく立体的に描いた絵」だよ。ひでぇ〜。
どうせ下から見りゃ細かいとこはわかんないんだから、こんな感じでいいんだろうな。

それにしても、はるか上に見上げるべき教会天井画をこんな風に上から見下ろすっていうのは
まったくもって空前絶後の経験だよ。すごく異様だ。
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これだけ高いところにいるけど、イ課長が立っているのは鉄パイプで組まれた足場。
ガラガラ崩れるんじゃないかって不安がだんだん恐怖に変わりつつあったので、
天井画見学はこのくらいにして、地上に戻ったイ課長なのでありました(笑)。

初めて入ったカールス教会、なかなか稀有な体験をさせてくれたよ。あんがとね。



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by tohoiwanya | 2012-06-20 00:01 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)
2012年 06月 18日

カイザーバード水門監視所

さて、久しぶりに去年のウィーン旅行ネタに戻るぞ。

あの旅行ではカールスプラッツ駅舎だの、マジョリカハウスだの、郵便貯金局だの、
ウィーン世紀末建築をいくつか見学したわけだけど、最後にもう1箇所行ったところがある。
それはカイザーバード水門監視所という建物なのだ。

ウィーンの街はドナウ川に沿ったところに位置してるんだけど、太いドナウ川から
少し細い運河が市内にひきこまれてる。水門監視所っていうからには、この運河に
昔あった水門に付属した建物ということになる(現在は水門はない)。

郵便貯金局マジョリカハウスほどメジャーじゃないけど、これも世紀末ウィーンを
代表する大建築家オットー・ワーグナーの作品。ちょっと見てみたかったんだよ。
「水門監視所」なんて、建築デザイン性における“自由度”が高いシロモノとは思えない。
住居やオフィスビルと違って、デザインやら芸術性やらを注ぎこむ余地なんてあんまり
なさそうじゃん?そんな建物をオットー・ワーグナーがどう作ったのか、興味があった。

水門監視所は市電のショッテンリンクという駅からほど近い場所にある。
道路をわたって運河に降りると建物はすぐに見つかった。おおおー、あれか。
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実質的に地下鉄への入口機能しかないカールス・プラッツ駅舎よりは大きいけど、
建物としては小ぶりなものと言っていいだろう。ハデな装飾があるわけでもないし、
こうして少しワイドで見ても、気にしてなければ見逃しちゃいそうな建物だ。
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もう少し近くから見よう。ふーむ…まぁ確かに味もソッケもない建物といえなくもない。
「芸術は必要にのみ従う」というポリシーを持つオットー・ワーグナーさんの考え方からすりゃ
水門監視所という建物の性格からして女人柱だのタイル模様だののデコラティヴな装飾は
「必要ない」ということになるはずだよね。
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なんたって「監視所」だ。最も必要な機能は「見る」ことだ。
だからなのか、監視用の窓(なのかな?)がこうして張り出してるところなんかは
機能を強調してるともいえるよね。イ課長はこの部分を見て、「船のブリッジみたいだなぁ…」と
思ったりしたよ。
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しかし、だよ。
水門監視所という、装飾の必要のない建物といえどもだよ。
やはりオットー・ワーグナーさんとしては、ナニもない真っ白な建物にするのは
「さすがにちょっと…」っていう気があったんじゃないかって気がするんだよ。
それじゃいくら何でも味気なさすぎる。

そこで、うんと控えめながらも彼がこの建物に込めたちょっとしたデザイン性みたいなものが
この波模様じゃないかって気がするんだよな。
水門監視所にこんな波模様が必要なわけでは全然ない。全然ないが、しかしナニもない
ノッペラボウにするのもナンだから、こんな模様でも…というわけだ。
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この波模様は水門監視所という、水にまつわる建物だっていうことを表してるんだろうけど、
そこにまぁ何と言うか、設計者の「遊びゴコロ」というか、「装飾欲」の発露みたいなものが
あるんじゃないか…なーんて、建築素人のイ課長は勝手に考えるわけヨ。

しっかし、ドナウ運河のこの辺りのラクガキのスゴさにもたまげたね。
これもまたある意味「装飾欲の発露」と言えなくもないだろうが。まぁスゴい。
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観光客の多いエリアはどこもキレイに磨きあげてるウィーンだけど、ガイジン観光客どころか
地元の人だってあまり来ないような(人通りはホントに少なかった)、ドナウ運河までは
ウィーン市当局の掃除の手もまわりきらないようなのでありました(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-06-18 00:03 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(8)
2012年 06月 14日

EURO 2012・ワルシャワ

ウィーンネタの完結に向けて邁進しないといかんのだが、その前にひとつ、
今回の東欧・北欧旅行の中で「いまホット」な話題を書かせていただこう。

6月8日から開幕したサッカー欧州選手権・EURO 2012。
今大会はポーランドとウクライナの共催で、8日の開幕戦は地元ポーランド代表が
ワルシャワ会場でギリシャと対戦することになっていた。
その開幕戦前日までワルシャワにいたわけだよ、イ課長は。
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想像はしていたけど、まぁとにかく大変な盛り上がりぶりだった。
本日はその一端をご覧にいれよう。

たとえば欧州各国から観戦客が大挙押し寄せると予想されるワルシャワ中央駅。
ワルシャワ会場行くにはコッチの電車に乗れって表示が新しく貼られている。
しかしこんなバクとしたサインだけでガイジンがサッカー場までたどり着けるわけねぇだろ。
何番ホームに行けとかさ、ナニ行き電車に乗れとかさ、もうちょっと何か書いてくれよ。
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おや、ホームの床にもこんな表示が貼られているじゃん。
ふむ、こっちの方が情報としては詳しい。しかし、初めてワルシャワに来たガイジンが
こんな床に貼られた表示に気づくだろうか?これもやや疑問だが…。
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駅から街に出ればもうタイヘン。
そこらじゅうサッカー関連巨大広告だらけだ。EURO 2012のスポンサー企業から、
そうでない企業に至るまで、ほとんどの街頭広告がサッカーと関連してる感じ。
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この、実物の車をサッカーボルに見立てた広告なんか、けっこう面白かったな。
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一番面白かったのは「世界的に著名なポーランドの顔」に、無理矢理ポーランドの
ユニホームを着せて広告キャラクター化しちゃったってやつだ。
下の写真、大きいのはワルシャワの人魚像、小さいのはショパンの銅像の顔だ。
サッカーの応援をするショパン…シュールだ。
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さらにスゴいのはこれ。上がコペルニクスで下がキュリー夫人。こうなるともうギャグ。
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かたや地動説の提唱者、かたやノーベル賞を2回も受賞した偉大な女性物理学者。
しかし歴史に名を残すこれら偉大な科学者たちも、母国で欧州選手権開催となれば、
こうしてユニホーム姿ではせ参じないとイカンのか。いやまったく御苦労様です。

ちなみに、開幕戦のポーランド×ギリシャ戦をイ課長はヘルシンキのホテルで観た。
ポーランドが前半1点先制し、ギリシャは1人退場で人数が減ったから「決まりやな」と
思っていたら、あろうことか後半同点に追いつかれ、結局1-1の引き分け。あーあ。

昨日は地元ポーランドの第二戦があった。相手はロシア。
結果が気になったからチェックしてみたら、また1-1の引き分けだよ。あーあ。
そりゃまぁ負けるよりはマシだけど、あれだけ盛り上がってたワルシャワ市民のためにも
勝ってくれよ~ポーランド。
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EURO 2012は7月1日の決勝まで、あと半月以上続く。どこが優勝するのであろうか?
つい先日まで滞在していただけに、イ課長としては地元ポーランド頑張れ!と思うけど、
まぁ冷静に考えてポーランドの地元優勝はないな、とも思うのである(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-06-14 00:15 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(2)
2012年 06月 11日

ダークな旅の全貌

イ課長、無事帰国しました。
本日より片足ビッコ状態で通常出勤しております。

いやーーしかし今回はホントに気苦労の多い旅でしたよ。特に前半「ダーク編」は。
ポーランドみたいに不慣れな「文盲&失語症国」、しかし行きたい場所はいろいろあって
それらを全部個人手配で(アウシュビッツは現地ツアーに申し込んだけど、これが
またイ課長をスゴい苦境に陥れた)何とかしちゃおうってのはタイヘンだと改めて思った。

前半ダーク、後半明るくサワヤカという今回の旅行の全貌はこんな感じだったのです。

2日 土 (曇)成田出発、夜にワルシャワ着。
3日 日 (晴・雨)ワルシャワでワルシャワ蜂起博物館見学、午後クラクフ移動
4日 月 (曇・雨)アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所見学
5日 火 (雨)シンドラーの工場、プワショフ強制収容所跡地その他を見学
6日 水 (曇・晴)再度ワルシャワに移動。旧ゲシュタポ本部その他を見学

ここまでが「ダーク編」。こうしてみると我ながらその暗さに呆れる(笑)。
とにかく第二次大戦がらみの暗い場所ばっかりで、ワルシャワの旧ゲシュタポ本部なんて
よほどダークな志向を持った旅行者じゃなきゃ行かないよフツー。

しかし、木曜からはイッキに「キレイ・サワヤカ編」に突入した。

7日 木 (曇)ウォヴィッチという誰も知らない街に行き、聖体祭のパレード見学
       その日のうちにワルシャワ戻り→ヘルシンキに移動、夜到着
8日 金 (快晴)楽しくヘルシンキ観光。スオメンリンナとか、岩の教会とかさ
9日 土 (雨)ヘルシンキで半日観光。夕方、帰国便に搭乗
10日 日 (曇)朝、成田空港到着

わざわざ天気を書いたのには理由がある。
ご覧になればわかるように、とにかく金曜のヘルシンキ観光だけが異常な快晴で、
あとはダークな天候ばっかりだったんだよ。特にクラクフ滞在中の天気はヒドかったねぇ…。
まぁ見学先の性質に合った天気じゃないかと言われれば、その通りなのだが…(笑)。
金曜のヘルシンキが晴れてくれて本当にホッとしたよ。
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前半のダーク編は行き先の性質もあってか、日本人が極めて少なかった。
アウシュビッツあたりだと、それでもアジア系旅行者をそれなりに見かけたけど、
ワルシャワ蜂起博物館やシンドラーの工場でアジア系なんてついぞ見かけない。
ワルシャワ旧ゲシュタポ本部に至っては、イ課長が初めての日本人見学者だったかも(笑)。

ウォヴィッチの聖体祭も、日本人はもちろんアジア系旅行者すら見かけなかったねぇ。
たぶん国内では有名なはずで、美しい民族衣装に飾られた伝統の聖体祭を遠い日本から
よくぞ観に来た、っていうんで現地人がイ課長をホメてくれた(笑)。
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とにかくポーランド滞在中は全般的に日本人を見かけることがほとんどなかった。
ワルシャワ空港ですら、日本人あんまりいないなぁ…って感じ。

しかしヘルシンキは違った。フィンエアーがアジア観光客誘致にすごく力を入れてるみたいで、
日本人観光客は多かったね。特に女性比率が高かった気がする。
オバサン方は必ずグループで、若い女性は(たぶん)一人旅っていうのをよく見かけたけど、
後者は「かもめ食堂」ロケ地をめぐる旅か?なんて思ったりしたのでした。

イ課長が長い休みをとって海外旅行できるのは春~初夏に限られる。
少なくとも来年春までは海外旅行なんて(出張はべつだが)まぁあり得ないだろう。
無事戻ってきてホッとした一方、祭りの後の一抹の寂しさもないわけではないが、
とりあえずこのブログ存続という観点で考えれば、

①去年のウィーン旅行ネタ(いいかげんに完結させろテメェ)
②去年11月の欧州出張ネタ(まだたっぷりある)
③今年3月の欧州出張ネタ(これもたっぷりある)
④今回のポーランド・フィンランド旅行ネタ(当然ながら、たっぷりある)

という4つのネタ在庫ができたことになる。気分的には④についてバリバリ書きたいけど、
とりあえずヒトのミチとして、まず①の在庫一掃目指して、時差ボケを治しながら
頑張りたいと思いますですハイ。



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by tohoiwanya | 2012-06-11 14:48 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(2)
2012年 06月 09日

ヘルシンキのイ課長

何とか旅も終盤を迎えております。
標題にはこう書きましたが、気分的には「ヘロシンキ」と書きたいくらいヘロヘロです(笑)。

いやもう何が大変って、初日に右の足の裏にできた小さな水泡が、毎日歩き続けて
いるうちにタイヘンなことになり、今や右足の裏の皮は半ズルムケ状態というアリサマ。
当然歩くと痛い。痛いけど歩かないとドコにも行けない(笑)。
痛くて半分ビッコを引きながら毎日1万数千歩ずつ歩くツラさをご想像ください。

しかしそれでも何とか、ビッコひきつつヘロシンキまでたどり着きましたですよ。
今日もヘロシンキで1万4,000歩くらい歩いてスオメンリンナとか観光してきましたですよ。

ポーランドは今日からEURO2012(サッカー欧州選手権)。
それを避けて、今日こうしてヘロシンキにいるわけですが、いやーーーー正解でしたね。
ダーク極まりない旅の最後をヘルシンキで過ごす「北欧効果」はすごい。

どこまでも青い海と、澄み渡った青い空。そこを飛び交う白いカモメさん。
ダークなトコばっかり行ってたポーランドじゃなかなか得られない被写体ですねー。
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明日も足は痛いだろうけど、まぁとにかくあと半日です。
夕方にはまたフィンエアーに乗って帰国です。機内では歩かずに済みます(笑)。

ポーランドじゃピンチの連続で(結局、ワルシャワのホテルはクラクフから前日にネットで
別のところを新たに予約しなおしたり…ううう…)、ほぼプラン通りの旅程をこなして
こうして無事ヘロシンキまでたどり着いたのは半分奇跡に思えるっすよホント。

以上、旅の最後のヘロシンキから、とりとめもない更新でした。

ちなみに、ヘロシンキは現在19時40分。
すでにEURO2012の開幕戦、ポーランド×ギリシャが始まってます。
前半途中でポーランド1点リード。

まぁいろいろあったけど、つい昨日までいた国だ。
ポーランドで世話になった人たちのためにも、ヘロシンキから応援しよう。
がんばれポーランド!

 

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by tohoiwanya | 2012-06-09 01:41 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(4)
2012年 06月 05日

旅先カミングアウト

はい。勿体ぶってましたが、全て洗いざらい告白します。
今回のイ課長の旅の「前半・ダーク編」はポーランドなのです。
いま、クラクフという街のホテルでこれを書いております。

土曜 ワルシャワに1泊
日曜~火曜 クラクフに3泊
水曜 またワルシャワに1泊
木・金曜 ヘルシンキに2泊

これが今回の旅程だったのです。

昨日書いた「最暗訪問予定地」に本日行ってまいりました。
それはアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所の見学に他なりません。
行ってきました。見てきました。昨日までの明るいイ課長はもういません(笑)。
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サッカー好きならご存知かもしれませんが、今週の週末からポーランドとウクライナで
サッカーの欧州選手権が開催されます。ポーランドは「EURO 2012」開催直前で
ワルシャワもクラクフも、街はサッカー一色といっていい盛り上がりです。

当然のことながら、この週末のポーランドのホテル代はEURO 2012でバカ高くなります。
この、高いホテル代を避けるために何とかできないだろうかと考えた結果が
「週末はヘルシンキに逃げよう」というアイディアだったのです(笑)。

明日はクラクフで「シンドラーのリスト」をめぐる旅をする予定です。暗いです。
「ワルシャワが東京なら、クラクフは京都」と言われるほど美しい街・クラクフのはずなのに
キレイなところを観光しようという殊勝な了見をイ課長はあまり持ち合わせてないようです。

いやしかし。ポーランド…難しいっす。
アウシュビッツに行くのも、大ピンチを経てなんとかかろうじて行って来られたのです。
帰りのバスでもまたピンチになりましたが、何とか無事ホテルに戻ってきました。

難しい国・ポーランド。
とりあえず、水曜の朝まではクラクフの、このホテルにいます。まぁ何とかなるでしょう。
問題は水曜にワルシャワに再び移動した後です。

水曜の夜、ワルシャワで泊まるホテルはホントにあるのでしょうか?
(日曜の午前中に確認したら、そんなホテルは見当たらなかった)

木曜の朝、ちゃんと列車に乗れるのでしょうか?
(ポーランド国鉄切符予約サイトで確認すると、そんな電車存在してないし…)


神よ、イ課長を守りたまえ。

 

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by tohoiwanya | 2012-06-05 00:38 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(12)
2012年 06月 04日

旅先からブログ更新

全世界の数十人(イ課長推定)のイ課長ブログ愛読者の皆様、お元気でしょうか。

イ課長はフィンエアーに乗って無事ヘルシンキ空港に着き、そこでさらに
フィンエアーの乗り継ぎ便に乗って“ダークな旅をするために来た国”の首都に着き、
今日はさらにさらに、その首都から3時間、鉄道に揺られて今いる街に到着しました。

明日はこの街からさらにさらにさらに1時間半くらいバスに揺られて、
今回のダークな旅の中でも「最暗訪問予定地」に行く予定なのです。

いまドコにいるかは、その最暗訪問予定地が済んだらカミングアウトします(笑)。
とりあえず、こういうところです。
日本に戻れば、撮った写真をMacで小さくリサイズできるのですが、
今は会社パソコンの限られた機能で何とかするしかありません。
いまイ課長がいるのはこの街なのです。
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ごらんのように本日は雨が降っております。
明日は重要な最暗訪問予定地への旅が待っているので、とりあえず本日は
しこたまビールを飲んだところで、このまま寝てしまおうと思います。
(何せ、旅行初日のダーク国首都で疲れたし…)

 

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by tohoiwanya | 2012-06-04 03:43 | 2012.06 東欧・北欧旅行 | Comments(2)