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2012年 07月 31日

ルーアン大聖堂に入ろう -その2-

大聖堂の中に入るぞ、今度こそ(笑)。

ちなみに、ルーアン大聖堂は入場料なし。無料。
これはルーアンに限らず、欧州の多くの教会がそう。たとえそれが有名な観光名所でも、だ。
パリのノートルダム寺院も、ケルン大聖堂も、アミアンシャルトルランス
中に入って見学するだけなら全部タダだった。

いま挙げたこれらの教会は遺跡じゃない、全部“現役”の教会だ。現役である以上は
「教会の扉は常に全ての人に開かれていなければならぬ」という思想を体現して
入場料ナシで全ての人を受け入れている…ということなんじゃないかと思うんだけど、
本当のところはわからない(笑)。

とにかくタダなんだからイソイソと中に入る。
そして、巨大ゴシック教会に入って最初にするお約束の行為、すなわち
「うーわーーーー…」と言いながら、高い天井を見るために首をグーッと反らせる。
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いやぁ…イ課長は正直言ってちょっと驚いた。
イ課長が読んだゴシック教会建築に関する本ではルーアンの大聖堂を取りあげてる本って
意外に少なくて、当然のことながら事前の知識も少なかった。
そういう事情と、モネの連作の印象とが相まって、ルーアンの大聖堂っていうのは
「スゴいのは主に外観であって、中は大したことないんだろう」という漠然とした予想があったんだよ。

これがなかなかどうして。内部は素晴らしく重厚だよ。
まさにゴシック建築の王道を行くようなゴシック聖堂。こりゃお見それ致しやした。
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しかも、とにかく意外なほどデッカい。
こうやって身廊(一番天井が高い中央の通路)を左に見ながら、ちょっと暗い側廊(身廊の
両側にある、ちょっと天井の低い通路)にたたずで先を見ると、交差廊をはさんで
はーるーかー先まで側廊が伸びているのがわかる。こんなに大きかったんだ。
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イ課長が特にすげぇと思ったのは柱だ。
ゴシック教会の柱が実際には1本の石の柱であるにも関わらず、見た目は「何本もの細い円柱が
タバになって巨大な柱を形成してるっぽく見せる」っていうのは他の大聖堂でも見た。

しかしこのルーアン大聖堂の柱はかなり特徴的で、こんな風に、まるで柱に沿って何本もの
細いガス管が設置されたようになってる。しかもそのガス管は柱にくっついてない。浮いてる。
これが柱?!こういうのも見た記憶ないなぁ。
石造りの重量感を感じさせず、天に向かうような垂直性を強調するのはゴシック建築では
当たり前だけど、この「浮いた細い柱」はすげーと思ったよ。地震がない国だからこその
思い切ったデザインといえるとかもしれない。
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午前中にゴシック聖堂を見た時の常として、東側、つまり奥の祭壇側に太陽がある。
ルーアン大聖堂の祭壇奥のステンドグラスから光が差し込むサマは、アミアンほど明るくなく、
適度に暗い神秘性があって、イイ感じに美しい。うーむ…ルーアン、やるね。
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ステンドグラスだってなかなか見事なものだ。
下の写真の右上あたりの、両手を広げた女性の表現なんかを見ると意外に現代的で、
ひょっとするとシャルトルなんかに比べて作られたのがかなり後の時代なのかなぁ?
だから、フランスゴシック建築の本ではルーアン大聖堂はやや“冷遇”されているんだろうか?
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シャルトルやランスやアミアンに比べて作られた時代が新しいっていうのは、おそらく
そうなんだと思う(ちゃんと調べろよヲマエ)。
しかし新しかろうがドウであろうが、イ課長はルーアン大聖堂の内部にはかなり感心したから
これまた欧州教会見学時のお約束、お金を寄付してロウソクを寄進することにした。
右端の、一番長いロウソクが火をつけたばかりのイ課長ロウソクなのである。
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正面入口の「三角形装飾取り外し事件」の不始末では対仏感情が悪化したけど、
ルーアン大聖堂、内部はなかなか見応えのあるものだったよ。
イ課長の対仏感情もだいぶ改善したぞ(笑)。




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by tohoiwanya | 2012-07-31 17:30 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)
2012年 07月 27日

ルーアン大聖堂に入ろう

モネが描いたルーアン大聖堂の連作シリーズ。

建物にあたる光の(色の)変化を捉えることに対するモネの、ほとんど妄執ともいえる
執着を示した連作として名高いけど、全部で何枚あるのかイ課長は知らなかった。
まぁたぶん十数枚とか、そんな感じだろうと思っていたのだが…。

実は33枚もあるんだと!これにはちょっと驚いた。
ひたすら同じ場所・同じ構図でルーアン大聖堂が朝、昼、夕方と変化していくサマを
33枚描くってスゴすぎる。やはり妄執だよ(笑)。ネットで拾ってきた画像を3枚だけ
ご覧に入れよう。ことごとく、この構図だ。
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この絵で見るルーアン大聖堂、一番特徴的だと思うのは、大きなバラ窓(絵ではほとんど
黒い洞窟みたいに見えるが)の前にくっついてる、二等辺三角形のデッパリだよね。
この三角形の中に「フランボワイヤン式=火焔式」を象徴する、炎が燃え上がるような
技巧的な装飾が施されている。バラ窓の前にこんな装飾が高く出っ張ってる教会って
他のゴシック聖堂じゃ見た記憶がなくて、ルーアン大聖堂の大きな特徴と言っていいんだろう。

さっそくモネが見たのと同じような角度で…あれ?…あれ?…あれ?
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おかしいな?例の三角形のデッパリがないぞ。
モネの絵はこの角度からじゃなくて、別の窓を描いたもんだったのか?

いやしかしもう一度見比べてほしい。どう見たってこの位置から描いてるよな。
あのバラ窓の前に三角形のデッパリが絶対あるはずなのに、ない。えええ~?
この辺から、フランスで何度か味わった経験のある悪い予感が急速に広がり始めた。
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かーーーッ!やっぱりそうだよ。修復かナニかであの三角形部分だけはずしてやがる!
三角形の装飾をとっぱずした言い訳らしき看板があるよ。言い訳すんな、ばかたれ。
何でイ課長が来るのに修復なんてするかなーー!フランス人のばか!
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さっきも言ったように、バラ窓の前の、このタテ長三角の華麗な装飾こそが、この大聖堂の
最も特徴的な部分。モネの連作の画像を見るとわかるように、彼は明らかのこの
「暗いバラ窓の前にある三角形の装飾に光が当たる」という部分を中心的なポイントに据えて
大聖堂を描いてる。そこを…あろうことか…現在ハズしてますだぁ?…くっ…てめぇ…。

いや、そりゃね?いいよ?修復は必要だよ。
しかし、正面ファサードの一番重要な装飾だけモギ取っちゃうっていうのは
いかがなもんだ?木造建築なら「一度はずして、また組み立て直す」ってことも
できるんだろうけど、石造建築の飾りの部分だけ取っちゃうなんてこと出来るのかい?
まさか根元をノコギリでギコギコやってハズしたんじゃねぇだろうな?
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2009年にランス大聖堂に行った時もよゥ、一番有名な「微笑みの天使」像ンとこだけ
修復で隠してやがったしよゥ、今回はルーアン大聖堂でこれかい。まったくもう~…。
フランスでこういう失望を味わった時の常として、イ課長の対仏感情は急速に悪化する(笑)。

まぁしゃあない。
イ課長だってそれほど狭量なオトコではない。大人なのだ。
三角形装飾取り外し事件?のことは胸の内に収めて、とにかく中を鑑賞するとしよう。
…といいたかったところなのだが…。

うーむ…いわば「大聖堂の顔」が修復でハズされちゃってたのにショックをうけて、
聖堂に入るまでのことをこんなに長く書いちまったじゃねぇか(笑)。
このまま続けて書くと長くなるから、大聖堂の内部鑑賞は次回更新にまわすことにする。

え?ハナシ引っ張るなって?これはね、イ課長がワルいんじゃないの。
何もかもフランス人が悪いのだ(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-07-27 23:45 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 07月 25日

ルーアンを歩く

ルーアン・リヴ・ドロワ駅を出たイ課長はとりあえず、南に向かって歩き始めた。
これがリヴ・ドロワ駅の外観。なかなか立派な駅だ。
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前回記事のコメントでも指摘されてるけどリヴ・ドロワって、「右岸」っていう意味で
左岸だったらリヴ・ゴーシュになる。こういう言い方は街の真ん中にセーヌ川が流れる
パリでよく聞く言い方だ。右岸っていう以上、ルーアンも街の真ん中を大きな川が流れてる。

そのルーアンを流れてるのはナニ川か?少なからず意外なことに、これが実はパリと同じ
セーヌ川なんだよ。パリからルーアンまで同じセーヌ川でつながってたとは知らなかったぜ。
大聖堂やなんかがある街の中心部は駅から南に歩いた右岸の川っぺりに広がってるみたいだから
とりあえず南に向かって歩き始めたというわけだ。

歩いてると、こんな風にいかにも情緒ある石畳の路地がそこココにある。
いいよね、こういう道。なにげない路地が好きなイ課長としては心ひかれるものがある。
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「ほら、こちらに曲がってみない?うふ」と甘い声で誘われてるようで(道がしゃべるかよ!)
ついフラフラと曲がりたくなるけど、地理不案内な身としては迷子になりそうなワキ道の
誘惑には目をつぶり、品行方正に?地図を片手に大聖堂を目指して大通りを南に歩く。

うお?フと上を見上げるとガーゴイルがおなじみのゲロ吐きポーズで口をあけてる。
大聖堂はまだもう少し先のはずだが、この建物はなんだろ?
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…と思ってみると、うっわーーーーガーゴイル軍団がズラリと並んでるよ。すげぇ。
これだけたくさんガーゴイルがくっついてるってことは、相当立派&巨大なゴシック建築のはずだ。
しかし、この辺にはデカい教会はないみたいだけどなーー??
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地図を確認すると、この建物はどうやらノルマンディー地方の最高裁判所らしい。
なるほど裁判所か。そりゃ建物が立派なのもうなづける。
とりあえず建物外観をブラブラ歩きながら見てたんだけど、そうやって見てるうちに
イ課長はむしろ建物の外壁が気になりだした。これ、ひょっとすると…
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どうやらその「ひょっとすると」らしいんだよ。
ルーアンの最高裁判所外壁には未だに第二次大戦の弾痕がナマナマしく残っている。
「残そう」と思って残しているのは間違いなくて、要するに「あの戦争を忘れないように」
っていうことだろう。しかし、その弾痕の数ってのがハンパじゃないんだよ。
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考えてみたらルーアンって連合軍が上陸したノルマンディー海岸からわりと近いわけだし、
内陸に進撃しようとする連合軍と、それを阻止するドイツ軍との間で激しい市街戦が
あっても不思議はない…つうか、間違いなくあったはずだよな。うーむ…。
この最高裁判所、ルーアンのゴシック建築の中でも非常に優れたものらしいんだけど、
イ課長にはこのスサマジい弾痕だけが印象に残っちまったよ。

さて、気を取り直して先に進もう。
最高裁判所からまたちょっと南に行くと、巨大時計がある。
イ課長は知らなかったけど、ルーアン観光名所として必ず挙がる有名な時計らしい。
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うーむ…確かに豪華絢爛な時計だ。たいへん立派。
この時計があるあたりはもうルーアンの街の中心部といっていい。
だってほら、この時計のマタの下から、もう大聖堂がすぐ近くに見えてるじゃん。
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というわけで、次回はいよいよフランスゴシック教会の中でも
フランボワイヤン・ゴシック(火焔様式)の傑作といわれる、華麗な装飾で有名な
ルーアン大聖堂をご紹介するのである。



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by tohoiwanya | 2012-07-25 00:06 | 2011.11 欧州出張 | Comments(4)
2012年 07月 23日

ルーアンに行ってみよう

イ課長がこれまでにこなしてきた欧州出張では、必ず「金曜に仕事が終了、土曜に半日観光、
そのまま土曜の夜の便で帰国」というのがお決まりのパターン。
土曜日の半日観光で見たプラハリューベックアウクスブルクブリュージュ
ハンプトンコート等々の場所はどれも思い出深いところばかりだ。

しかし、去年の11月出張の場合、土曜の半日観光どころか、土日がマルマル休めた。
こういうのはイ課長も初めてで、この土日をどう過ごすかを考えるのは楽しかったなぁ。
基本線としては、こんな感じで検討を進めた。

①せっかく二日あるんだから土曜日はパリからちょっと離れた街に日帰りで行ってこよう
②日曜日は夕方までひたすらパリ市内でマニアックな観光に没頭しよう
 (夜にはパリで同行者と合流する予定だった)

さて、土曜日の①だ。どこに行こうか?
出張準備で忙殺され、ともすれば「あーもう行きたくねぇこんな出張!」というステバチな、
後ろ向き気分なりがちな日々にあって「土曜日はパリからドコ行こうかなぁ~?」と
考えることは海外出張モチベーションの維持に大きく寄与したと思うよ(笑)。

しかしどこに行くかは意外になかなか決まらなかった。
パリを朝発って、夕方頃に戻ってこられるところっていうとある程度範囲が限られるけど、
距離的にちょうどいいアミアンとかランスなんかには2009年にもう行ってるんだよね。
まだ行ったことない場所でステキそうな所。どこかなぁ~?てな感じでフランスの地図を
眺めながら考え、考えた末に思いついたのがルーアンだったのだ。

ルーアンはパリからけっこう近い。鉄道で1時間ちょっと。
ルーアンといえばイ課長が真っ先に思い出すのは、モネが描いたルーアン大聖堂の
連作シリーズだ。そうか、そうだよな、あの街には立派なゴシック聖堂があったじゃん。
マイルドな教会建築ヲタク、イ課長の心がルーアンに傾き始める。

ルーアンって、ジャンヌ・ダルクが火刑に処された街でもあるんだと。へぇ~…存じませんでした。
要するに、歴史あるフランスの古都(フランスにそういう街は多いが)というわけだな。
まぁジャンヌ・ダルクにはさほど興味はないけど、やっぱルーアン大聖堂は見たい。
超有名観光物件があるわけじゃないけど、週末にフランスの古都を散策するのもいいじゃん。
というわけでルーアンに行くことに決めた。

2011年11月26日土曜日の朝。
パリからルーアンに向かう鉄道の旅は、まずサン・ラザール駅から始まる。
この駅は2009年に何度か利用してるからもうおなじみ気分。余裕ですよ、ヨユウ。
…と思ったら、おや、駅前にヘンなドーム?が出来てるぞ。そういや2009年には
この辺一体が工事中だったもんなぁ…こんなのが出来たんだ。それにしてもルーブル前の
透明ピラミッドといい、ココといい、フランス人はこういうの好きだねぇ…。
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駅前の工事が終わって、正面の階段が普通に使えるようになってたのは嬉しかったね。
ここは「男の女」の忘れがたいラストシーンに出てきた階段なんだけど、2009年の時は
工事で見られなかったんだよ。あー意外なほど映画のまま残ってるねぇ…。
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そして、これまたおなじみ、直前まで何番ホームから発車するかわからないシステム。
ええ、フランスなんてしょせんこんなモンっす。承知しておりやす、余裕っす(笑)。
イ課長が乗る8時50分発の列車が何番線発車か、表示をのんびり待たせていただきやしょう。
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ルーアンに行くための切符は例によってSNCFのサイトで予約していた。
ただ、この路線はまだ「チケットを自分でプリントアウト」のシステムに対応してなくて
予約確認証をメールで受け取るという方式。だから切符は当日引き換える必要があった。

イ課長は用意周到に日本から持参した予約確認メールを、この日の朝早く、パリ東駅の
切符売場で切符と交換しておいたのである。予約確認メールってこんな感じ。
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で、受け取った切符はこんな感じね。
長距離TGV路線なんかだと、ほぼ確実に切符は自分でプリントアウトできるんだけど、
ルーアンに行く程度の近場路線だと、こういうこともある。
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てなことを言ってる間に、列車は無事ルーアンに着いた。
朝の10時とはいえ、11下旬のルーアン・リヴ・ドロワ駅はまだ日も低い。
冬の日の早朝って感じだ。しかしもう一度言うが、一応もう10時だ。
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この同じ駅から14時57分の電車でパリに戻るまで約5時間。
ルーアンの街で自由を満喫してやろうじゃねぇか。

というわけで、これからしばらくルーアンを訪ねた時の話を書き続けようと思う。
(まぁ時々、全然違う話に飛ぶこともあるとは思うが)
なかなか情緒に富んだ、いい感じの地方都市だったよ、ルーアンは。

  

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by tohoiwanya | 2012-07-23 00:14 | 2011.11 欧州出張 | Comments(5)
2012年 07月 19日

アーヘンのホーンテッドマンション

去年11月出張でのフランスネタ消化が順調にサクサク進んでいくのかと思いきや、
話は突然その数日前、同じ出張で訪問したドイツのアーヘンという街に飛ぶ。
書き手の気分次第でドコに飛ぶかわからないイ課長ブログなのである。
(要するに“行った順番どおり順ぐりに書く”というのがイヤなようだ)

というわけで、今日はアーヘンの話ね。
夏にふさわしく怪談ネタで…というほどのモンでもないが(笑)。

2011年11月23日、ハンブルクから空路、ケルン空港経由でアーヘンに夜到着したイ課長。
クタクタになってホテルにチェックインはしたものの、なにせどくとるマンボウの教え
信奉するイ課長。その夜もいつものように疲れた身体にムチ打ち、アーヘンのX'masマーケット
見るために、ふたたび夜のアーヘンの街に出撃したのである。

時刻はもう8時過ぎ。冬だから街はすっかり夜のとばりに包まれて真っ暗だ。
ホテルでもらった地図だけを頼りに、駅前の通りを西に向かって歩く。
もう少し行ったら右に折れればいいはず…と思いながら歩いてると、ちょうどその
「右に折れる道」の始まると思われるあたりに、異様に真っ黒で巨大な建物がある。
ふむ…あのドス黒い巨大建物ンとこを曲がるわけだな。

しかしそれにしても、このデッカい建物は一体なんだい?
最初は古くて大きな建物だなぁ…と思って眺めてたんだけど、しばらく見てるうちに
だんだん薄気味悪さを感じてきた。
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中世の城郭建築はどれも開口部がすごく小さいもんだけど、この建物も窓が極めて小さい。
何となく牢獄を連想させるものがある。しかも屋根ンところに何カ所かある窓の扉が
血の色のように赤く鮮やかで、気味悪さを増幅させる。建物下部にアーチ型トンネルあって、
そこが通れるようになってるから、おそらく大昔の城門みたいなもんなんだと思うけど、
あたかもどこかのテーマパークにある西洋幽霊屋敷に見える(笑)。

そこでイ課長は自主的にこの塔のことを「アーヘンのホーンテッドマンション」と名付けた。
イ課長が泊まった例のホテルからX'masマーケットの会場、つまり大聖堂なんかがある
市の中心部に行くには、このホーンテッドマンションを右に曲がるのがわかりやすいのだ。

翌朝早朝、イ課長はまたもやホテルから散歩に出た(モノ好きだねぇ…寒いのに)。
11月下旬だから早朝っつうてもまだ真っ暗で実質的には夜。人通りも極めて少ない。
しかし中心部に行こうとすればまたホーンテッドマンションのとこを曲がらないと…。

うーーむ…夜明け前の空を背景に建つ姿、相変わらずデカくて不気味な塔だぜ。
しかし、とにかくこの建物の下を曲がって大聖堂の方に行きたいから…
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     ・・・え?


       ・・・・えええ?


             ・・・・・・ひ、人がいるよ。こんな夜中に?!

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ホーンテッドマンションの下に座っているナゾの黒い人影。
あたりは真っ暗。周囲に人通りは絶えてなくイ課長一人。そういった状況にあって、
イ課長としてはこのナゾの人影の解明よりも、そこから足早に立ち去る方を優先したい
気分だったので、そうすることにした。君子は危うきに近寄らないのである(笑)。

このアーヘンのホーンテッドマンション。
明るい時間に見るとこんな感じ。まぁ昼間みても、やっぱり幽霊屋敷的なたたずまいの
不気味な塔であると言わざるを得ないよな。
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さて、ではあの不気味な人影は何だったのか?一応それも解明した(昼間にね)。
午後になって通訳さんと一緒にもう一度ここを通ったら、こんなおニイさんがいたのである。
明け方、イ課長をビックリさせたのはアンタだったのかい。
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後ろに何か説明プレートがある。
通訳さんがザッと読んでくれた内容によると、大昔にここで見張りか何かをしていた兵士が、
フとした着想で、靴を修理する道具だったか…とにかくナニかをドウにかする道具の
新しい工夫を思いついたとか何とか…そういったことを記念?した銅像らしいのである。

トホホ・・・何だそりゃ? 詳細は不明だが、とりあえず何か歴史的もしくは
感動的なデキゴトを記念したモニュメントでないことは確かなようだ。

このアーヘンのホーンテッドマンション。
建物がすごく古くいものであることは間違いないし、たぶんアーヘンのガイドブックには
これがどういう建物であるか、紹介されてるんだろうと思う。

しかし何せこっちはアーヘンに1泊しかしない出張中の身。
ガイドブックによる現地情報収集なんてハナから放棄してたから、このホーンテッドマンションが
何なのか、出張から8ヶ月たった今でもイ課長にはわからずじまいなのである。
見張り中に何かの道具を発明したという、なかなかアイディア豊富な、別の言い方をすれば
任務に不真面目な兵士の銅像がある幽霊屋敷という以上の知識をイ課長は持っていない。

この塔が何という名称で、何のために作られたのか?
真相をご存知のアーヘン関係者がおられたら、ぜひイ課長にご教示いただきたいのである。

 

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by tohoiwanya | 2012-07-19 00:18 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 07月 17日

パリ・巣ごもりの夜

関東はまだ梅雨明けも宣言されてないのに、イッキに真夏の暑さ。
汗っかきのイ課長は完全に「全身ポストイットおばけ」と化しております。

さて、そんな暑さの中、寒かった去年11月の欧州出張ネタを続けよう。
今日も「出張から解放された、あの夜」の続きを書く(よほど嬉しかったんだな)。

2011年11月25日金曜日の夜22時ちょい過ぎ。
シュツットガルトを出発したTGVは無事、イ課長をパリ東駅まで届けてくれた。
パリとイ課長との、2年半ぶりの再会。

しかし、何せ時期は11月下旬で、時刻は22時をまわってる。
パリの街は冬の長い夜のトバリに包まれてるし、一方のイ課長もまたドイツから移動して
クタクタという状態。あまり感動的な再会の光景とは言い難い。

東駅や北駅(この二つは近い)周辺の夜の治安が極端に悪いとは思ってなかったけど、
かと言って良くもなさそうだし(笑)、イ課長は疲れてるし、寒いし、とりあえず今夜は
サッサとホテルにチェックインして、メシ食ってビール飲んでバタッと寝ちまおうぜ。

夜遅く到着することは分かってたから、ホテルは東駅近くの安ホテルをとった。
徒歩5~6分ってとこかな。チェックインして、部屋に入る。大した部屋じゃない(笑)。
しかし窓をひょいと開けてみたら…

うわぁ~~、このホテル、窓からパリ東駅が一面に見渡せるんだ。ちょっといいねぇ。
駅のざわめきがかすかに聞こえて、旅情をかきたててくれるじゃん。うーむ…
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…なんて感慨にひたってる場合ではない。
とりあえず今夜のメシ調達のため、イ課長はふたたび夜の東駅に向けて出撃した。
こんな夜遅くに開いてそうな食い物屋は駅周辺しかなさそうだったからね。
できればテーブル席で食うんじゃなく、何かテイクアウトして、ついでに缶ビールを
確保した上で、今夜はホテルでのんびり巣ごもりしたい気分だった。

結局、東駅近くの、さびれ果てたピザ屋でピザを買い、通りすがりの店で缶ビールも
調達することが出来た。この頃にはもう夜11時を過ぎてたはずだ。
ホテルに戻る道もほとんど店じまいしちゃってたくらいで、こんな夜遅くに
ピザと缶ビールという「ホテル巣ごもりグッズ」を確保できたのは上出来だったといえる。
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ホテルの部屋に戻り、リラックスしてビールをぐびり。
まだナマ温かいピザを食う…わびしい海外出張サラリーマンの悲哀が漂うよねぇ。

しかしだ。
意外に思うかもしれないけど、この時のイ課長はやけに満ち足りてたんだよ(笑)。
安ホテルの一室で、アルミホイルを皿がわりに冷えかけたピザを食い、缶ビールを飲む。
海外出張にありがちな孤独でうらぶれた夜だ。しかしこの夜は何せ…
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①無事出張前半ドイツでの仕事が終わり、つつがなく移動してこられたわけだし
②宿も、清潔なシーツのベッドも、メシも、缶ビールも、ちゃんと確保できてるし
③今夜はもうこれ食ってバッタリ寝ればいいだけだし、
④明日、あさっては休日だし
⑤いま自分がいる街はパリだし

…という諸々の条件が重なってたからねー。パリのホテルでこうやって巣ごもりして、
「明日の仕事」の心配をせずに過ごせることが嬉しくてしょうがなかった。

天にもパリにも昇る心地で、金曜の夜遅くパリに着いたイ課長。
その最初の夜はこんな風に物質的には極めてみすぼらしく、精神的には極めて充足した状況で
過ぎていったわけなのでありました。

もちろん、このあとピザを食い終わったイ課長が「いつ眠ったか覚えてない」くらい
すみやかに寝てしまったのは言うまでもないのである。

 

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by tohoiwanya | 2012-07-17 00:03 | 2011.11 欧州出張 | Comments(0)
2012年 07月 15日

海外出張からの解放

なんかミョーな標題だな、我ながら(笑)。
しかし他にいいのが思いつかなかったのだ。

人によって、あるいは仕事の内容によって程度には大きな差があるだろうけど、
イ課長は海外出張で業務上の日程が全部終わる(もしくは一区切りつく)と、
ものすごくホッとして、やたらと解放感にひたる。

まぁ当然といえば当然だよな。
これが旅行なら「ああ、もう帰らないといけないんだ…」って気持にもなるだろうけど、
楽しくもない仕事で、一切の不手際が許されないプレッシャーの下で出張スケジュールを
何とか最後まで走りきるとホッとするんだよ。とにかく無事終わったことが嬉しい。
業務スケジュールの呪縛から解放されて自由になる、その喜びは格別のものがある。

しかも自由になった場所は日本じゃない。外国だ。これがまた重要なポイント。
これが国内出張だと、終わった時でも「会社に電話しなきゃ…」てな感じで、気分的に
いろんなシガラミがまとわりついてる。しかしここは海外だ。シガラミなんてないんだよ。
そのことが解放感を一層強める、っていうブブンはあると思う。

過去の海外出張の中で、スケジュールが終わった解放感が異常なほど強くて、もう
天にも昇る心地というか、「嬉しすぎて死にそう!」ってくらい嬉しかったっていう
経験が2度ある。どちらも忘れがたいものだ。

一度目は前にも書いたけど、2007年、初の欧州出張全日程を終えて迎えたプラハの夜だ。
あの時は本当に嬉しかった。外国で、出張の緊張から解放されるということに酔いしれた。
「プラハの街もボクを祝福してくれてるー!」って感じで、海外出張が無事終わると
こんなに嬉しいもんなんだってことに、自分自身で感動してた(笑)。
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その後の海外出張でも「終わった、ウレシイ!」っていう気持ちはどれも基本的には
同じだったけど、2007年欧州出張での、あの宙に浮くような幸福感は経験してない。
「回を重ねていくとだんだん感動が薄れるのかなぁ?」なんて思ったりもした。

ところがだ。
意外なことに、昨年11~12月の欧州出張でイ課長は久々にその気分を味わったのだ。
すでに欧州出張は何度も経験してるはずなのに、なぜあの時はそんなに嬉しかったのか?

ちょうど出張前半、ドイツでの日程が済んで、明日から土日の「中休み」に入るっていう
金曜の夜だったんだよね。ドイツでの日程はとにかくキツいの一言に尽きた。
それらを何とかミスなくこなして、土日2日間はゆっくり過ごせるんだよ?うっひーーー♪
これは嬉しいよ。このコトが解放感倍増要因の一つだったことは間違いない。

第二の要因としては、シュツットガルトから乗り換えなしのTGVに乗ったことだろうな。
目的地は終着駅だから、寝たきゃいくら居眠りしてもいいわけだ。乗り過ごす心配ゼロ。
これに乗りさえすりゃ、あとは「緊張モード」のスイッチを切ってもいいんだって感じで、
TGVのシートに座った時からすでに週末休みの序奏が始まってるようだった。
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第三の要因として、「単独行動になった」っていうことも非常に大きい。
去年の欧州出張では日程の大半をエラい人と同行してた。業務上の同行者がいれば、そりゃ
どうしてもいろいろ気を使う。しかし、金曜夜のTGVからはイ課長一人だったのだ。
同行者と日曜夜に再び合流するまでは気楽な一人旅を味わえるんだよ。そりゃー解放感も
一段と高まろうってもんだぜ。

…といった具合に、この時は「解放感倍増要素」がいくつも重なっていた。
まだ出張が全部終わったわけではないんだけど、イ課長が異常なほどの解放感に
打ちふるえたくなった気持ちはわかるような気がするでしょ?
しかし、結局のところ、上に整理した3つの解放感倍増要因もフッ飛ばすくらい、
第四の要因が決定的に重要だったのは否定できないところだ。それは…





これから行こうとする街がパリであったということだ。


あーもう…パリだよ。パリで週末を過ごせるんだよ。
イ課長は2009年に初めてパリに行き、「パリにはやられたな」と思った。
魅惑と誘惑と混沌に満ちた、美しきパリ。
f0189467_052010.jpg

そのパリに、2年半ぶりにまた行けるんだよ?
このTGVが乗り換えなしで、終点のパリ東駅までイ課長を運んでくれるんだよ?
そして土日は仕事から解放されて、パリで、一人で、好きなように過ごせるんだよ?
まさに天にもパリにも昇るような心地というべきか(笑)。

2011年の英仏独出張でイ課長は800枚近い写真を撮ってるけど、その7割はフランス国内で
撮られたものだ。ドイツや英国に滞在した日はぜんぶ平日の業務日だったけど、
土日をパリおよびフランスで過ごすと、こういうアンバランスなことになるわけだ。

2011年11~12月にかけての欧州出張。あれはホントに長くて、キツかった。
そのうえマンチェスターではカメラ壊して、携帯カメラに依存せざるを得なかったり(笑)、
いろいろあった出張だったよホントに。

そんな去年の欧州出張ネタ、いよいよ本格的にご紹介していきたいと思います。
上記のような理由で、フランスでのネタが多くなるけどね。



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by tohoiwanya | 2012-07-15 00:07 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 07月 12日

ナゾの柵に関する欧州横断的考察

ようやくウィーンネタも主なものは書き尽くしたかな、という気になってきた。

いやーー長かったね(テメェが言うな)。
去年の6月に行ってから、今年の7月まで、途中2回の出張と1回の旅行をはさみつつ、
ウィーン旅行カテゴリでこれまで82件の記事を書いてきたことになる。
パリ旅行カテゴリの記事数が73件だから、記録を大幅に塗り替えてしまったぜ。
(おそらく、もうちょっと増えると思うし…)

今後もウィーン旅行ネタが思い出したように時々登場することはあるだろうけど、
徐々に去年の出張、今年の出張、こないだの東欧・北欧旅行ネタに軸足を移そう。
移すのがすでに遅過ぎる気もするが…。

今日は“移行期間”ってことで、複数の出張・旅行にまたがる話を書きたい。
異なる出張や旅行で訪問した異なる場所に関し、ひとつの横断的なテーマで記事を書くのは
なかなか楽しいもので、こないだの空港喫煙室なんかもそのパターンだったけど、
今日はもっとスキャンダラス?な内容なのである(笑)。

下の写真を覚えてる人はいるだろうか?
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ウィーンの裏通りを歩いてて発見したナゾの柵で、その設置理由はよくわからない。
もしかすると「立小便防止柵」じゃないかっていうのがイ課長の仮説で、コメントでも
「立小便防止柵」説を消極的に支持?する声があった。

このナゾの柵をウィーンで見たのが去年6月、ブログに書いたのが去年11月の話だ。
ちょうど11~12月にかけての欧州出張準備でバタバタしてた頃だったわけだが…。

その11~12月の欧州出張で、イ課長はフランスのリールという街に行った。
リールでは仕事の都合上、同行者との合流時間まで時間をつぶす必要があったので、
通訳さんと一緒に街をブラブラして、教会なんかを見学したりしてたわけだ。

ある教会を出て、通りをフと振り返ったら、イ課長はあるものを目にした。
目にした瞬間にギョッとして、ギョッとした瞬間にもう写真を撮っていた。
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これは明らかにウィーンの「アレ」と同じ目的で設置されてるよな?
ウィーンのがギザギザ付きの柵?だったのに対し、こっちは湾曲した金属板ではあるけど
カドッコをカーブで覆うことで接近を阻止するっていうたたずまいがまったく同じだ。

ウィーンだけじゃなかったんだ、コレ。他の街にもあるんだ。
もちろん「他の街にもある」という事実だけで、この柵の設置目的が明確になったとは
まだいいきれない。その辺は依然として推測するしかないわけだが…

でも、何となく「立小便防止柵」説がさらに信憑性を帯びてきたと思わない?
リールのやつは板状になってるから、一段と防止性能も高そうではないか。
絶対にサセないぞ!という設計?だよね(その分、材料コストも高そうだが)。

シツケの悪いヤロウが外で立小便するっていう事情はどこの国でも同じはずだし、
立小便スポットとしてどこの国でもカドッコが好まれるという事情も同じはずだ。
対抗策として、“適地のカドッコ”への侵入を阻止するための柵が欧州で普及しはじめた…と。
きっとそうだよ。絶対そう。こんなモノがあちこちの国で同じように設置される理由が他にあるかい?

リールでこれを見たことでイ課長は「立小便防止柵説」にかなり自信を深めた。
これが昨年11月末の話だ。しかしここで話はまたさらに半年ちょっと飛ぶ。
ついこないだの東欧・北欧旅行でヘルシンキの街を歩いてた時のことだ。

おおおおッ!(←実際、かなり驚いた)
思わずフォントを拡大した上に太文字で声を上げたくなる(笑)。ヘルシンキにもあったとは!
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柵の高さ、カーブの形状、設置された高さ等々、これはウィーンと非常によく似ている。
ギザギザのない、金属棒スタイルではあるけど、同じ用途であることは明らかだ。

オーストリア、フランス、さらにフィンランドでも普及していたのかよ立小便防止柵。
ギザギザがあったり、湾曲板だったり、金属棒だったり、形状に多少の差はあるが
ここまで同じモノを見れば、その設置目的はもはや「立小便防止」以外に考えられないよ。
立小便防止柵、実は「全欧州的」な建築装飾(といっていいのか?)のようだ。

それにしてもこの防止柵、素人が簡単に作れるモノじゃない。金属プレス装置か何かで
プロの手によって加工されたことは間違いない。建物への設置だって簡単じゃないと思うよ?
ひょっとすると、欧州には「立小便防止柵メーカー」や「立小便防止柵設置業者」なんて
業種がビジネスとして成立しているのではないか?
材質とか、カーブの角度とか、設置は地上高このくらいっていう施工基準なんかが
ISO規格か何かで決められているのではないか?…などと考えたくなる(笑)。

今後、イ課長が欧州で同じものを見たら、写真を撮らずにいられないのは間違いない。
欧州のどの街では見かけ、どの街では見かけないかを考察するのも興味深いよね。
(実際、パリやワルシャワじゃ一度も見なかったと思うんだよなー)。

というわけで本日のイ課長ブログ、(たぶん)立小便防止柵について書いてみました。
これ、ひょっとすると欧州の立小便防止柵を総合的に考察した日本で初めての論文かも(笑)。



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by tohoiwanya | 2012-07-12 00:05 | 出張・旅行あれこれ | Comments(4)
2012年 07月 09日

ウィーン音楽会チケット購入ガイド

国立歌劇場でオペラ。
フォルクスオパーでオペレッタ。
楽友協会大ホールで音楽会。

ウィーン旅行中に楽しんだ、これら夜の音楽ライフのチケットは全部日本でネット予約した。
まぁ近頃は海外の劇場のチケットをネット予約するくらいは珍しくなくなってきたし、
「イ課長でもできるくらい簡単」と考えれば、わざわざガイドするほどのこともないとは思うけど、
多少は誰かの役に立つかもしれないからご紹介しておこう。

国立歌劇場でのオペラのチケット予約はここから。
フォルクスオパーはここから。
そして、楽友協会ホールのチケットはここから、それぞれ予約できる。

まぁサイトの構造としてはおおむね一緒で、演目がカレンダーで表示されてるから、
自分のウィーン滞在日程中にナニをやってるかな?って感じで探して、
ドレがいいかな~…と決めるわけだ。ここまではまぁいいよね。

ちなみに、楽友協会大ホールで開催されるウィーン・フィルの定演のチケット入手は
まず不可能みたいで、イ課長たちが3ヶ月くらい前に確認した時もSold Outだったけど、
一方、国立歌劇場のオペラは余裕で予約できた。チケット入手困難度の差は大きい。

自分の観たい演目が決まって、席が残ってればどの席にするかを決める。
これも種類がいろいろあってわかりづらいけど、座席表の画面と見比べながら
選べるようになってるから、これもまぁ何とかなる。席が決まれば、あとはチケット代を
クレジットカードで決済すればいいのだ。

本日はここから先について少し詳しくご紹介したい。
ここから先がちょっと違うんだよ。劇場によって。

国立歌劇場とフォルクスオパーは同じ予約システムになってるみたいで、
予約確認証みたいなものも全く同じフォーマットになってる。こんな感じね。
上がサロメ、下がメリー・ウィドウだ。イ課長たちはおおむね「真ん中クラス」の席を
とったわけだけど、サロメのチケット代はメリー・ウィドウの倍だったんだねぇ。
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ところが楽友協会の方の確認証はこういうんじゃない。
何と、信じ難いことに日本語対応してるのだ。これにはびっくり。
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あの観光客向け仮装コンサート、65ユーロもしたんだ。
そりゃさ、十分楽しませてくれたけど、サロメ並みってのはちょっと高かったかも…(笑)。

まぁいい。今はチケット代をウンヌンしようっていうんじゃないのだ。
日本からネット予約した場合は、この確認証を現地に持ってって、チケットと
引き換えるという重要な使命が残ってる。面倒だけどしょうがない。

同じシステムっぽい国立歌劇場とフォルクスオパーは引き換えも同じ場所でできる。
もちろん、公演当日でなくてもいい。イ課長たちは到着した翌日にすぐ引き換えた。
場所は国立歌劇場の裏。この辺にチケットオフィスみたいなのがあった。
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これで国立歌劇場とフォルクスオパーのチケットはOK。
同じ予約システム、同じ引き換え場所だから、チケットも同じようなデザインだ。
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では楽友協会の方はというと、これは楽友協会に行って引き換えるのだ。
同じところで全部やってくれりゃいいのに、そういう具合にはなってないんだね。
これもコンサート当日ではなく、前もって引き換えは可能。チケットはこんな感じ。
開演は8時15分。ずいぶん遅い開始だったんだね。
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それにしても驚かされるのは、ウィーンの音楽市場における日本人需要の高さだ。
楽友協会の予約確認証が日本語っていうのにもタマゲるけど、この記事を書くために今回
各劇場のURLを確認してたら、何とフォルクスオパーのトップページは
英語・ドイツ語・日本語の3つから選べるようになってるではないか。前はこんなのなかったぞ?!
(ただし、チケット購入画面はさすがにドイツ語だが)
楽友協会も日本語で確認証だしてくれるくらいだし、そのうち国立歌劇場も日本語対応
しちゃうんじゃないか?フランス語やイタリア語より優先されてるってんだからたまげる。

イ課長たちがチケットを予約したのが去年の3月(震災の数日前だった)。
現地で引き換えたのが去年の6月だから、その後多少システムが変わってることも
あり得るけど、冒頭に書いたように「イ課長に出来た」んだから基本的には大丈夫ですよ(笑)。
確認証までたどりつけば、あとは何かが変更になってたとしても、それ持って現地の劇場窓口に
行けば教えてくれるはずです。
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ウィーン観光を華麗に彩る、魅惑的な夜の音楽ライフがあなたを待ってますよ。
がんばってチケットとりましょう。
(上の写真は国立歌劇場のロビー。まだ明るいね)。



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by tohoiwanya | 2012-07-09 23:36 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(4)
2012年 07月 06日

ウィーン楽友協会大ホール

さて、ウィーンネタの消化を続けましょう(笑)。
本日はウィーン楽友協会ホールでの音楽会の話。

去年のウィーン旅行で、イ課長とトホ妻は3つの公演を聞いた。
一つがウィーン国立歌劇場での「サロメ」。これはもう書いた
二つめがウィーン・フォルクスオパーの「メリー・ウィドウ」。これも書いた
三つめが本日書こうとしているウィーン楽友協会ホールでのコンサートなのである。

ウィーン楽友協会大ホール…ムジークフェラインザール。
クラシックにご興味のない方には「何それ?」な話で申し訳ないけど、
ここは世界中のクラシックファン憧れの音楽ホールなんだよ。
その音響の素晴らしさ、絢爛豪華な内装の素晴らしさから「黄金のホール」とも言われる。
毎年お正月にNHKが放映するニューイヤーコンサートの会場としても知られている。

テレビでしか見たことのない、あの楽友協会大ホール。
今回ウィーンに行ったらぜひここで何か聞きたかったんだよ。演目なんて何でもいい。
とにかく「あの楽友協会大ホールでオンガクを聞く」という体験をしたかった。

チケットは日本からネットで予約した。
「サロメ」や「メリーウィドウ」を先に予約し、それ以外の日で楽友協会大ホールで開催の
音楽会を探したら、モーツァルトの曲を中心にしたコンサートがあった。よしコレだ。
名前を知らない地元オケみたいだけど、とにかく演目はこの際何でもいいのだ。
とにかくあの楽友協会大ホールで…え?くどい?はいはい。
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月曜に国立歌劇場、水曜にフォルクスオパー、そして金曜日の夜に楽友協会ホール。
ウィーンならではの音楽的娯楽を今回はうまくスケジュールに組み込めた。
そしていよいよ当日…。

うおおーーー…ついに実際に入ることができたぞ黄金のホール!
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きれぇーーーー!!うおおーーーー!(←嬉しくてイッちゃってる)
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おおおーーーオレ達の席は2階席だ!!
うおおおーーもうすぐ始まるーーー!(←嬉しかったのだ、大目にみてやってほしい)
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この夜のコンサート。
行ってからわかったんだけど、オーケストラ全員が18世紀風の仮装をして
モーツァルトの名曲を演奏するというもの。あー、これってよくウィーンの街中で
仮装したチケット売りが「モーツァルトコンサート!」とか言って、観光客相手に
売ってるアレだな。完全に「楽友協会ホールを見たい観光客向け」の音楽会だ。
こんなものをわざわざ海外からネット予約してきた客はイ課長たちくらいかも(笑)。

しかしね、この音楽会はなかなか楽しかった。
仮装オーケストラとはいえ、そこはウィーンだから演奏自体はしっかりしてるし、
「観光客のみなさん楽しんでちょうだい」って姿勢が徹底してる。
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特に会場が異常な盛り上がりを見せたのはエンディングだ。
ウィーンの音楽会っぽく、最後のアンコールで「美しき青きドナウ」が演奏された。
それを聞いたとき、イ課長は「あ、これ…ひょっとすると…」と思ったんだけど、
その通りの展開になったのだ(笑)。

つまり、ニューイヤーコンサートと同じ趣向でやってくれたんだよ。
最後に「美しき青きドナウ」をやって、鳴り止まぬ拍手を受けて再アンコール。
もちろん曲はお約束の(観客手拍子付き)「ラデツキー行進曲」に決まってるじゃん!

「楽友協会ホールでラデツキー行進曲に併せて手拍子」ってのはニューイヤーコンサートの
最後に必ず用意されたお楽しみなんだけど、ソレを今、自分たちが、同じ楽友協会大ホールで、
やってるんだよ!嬉しいーー!キャッキャッ!!(←またイッちゃったようだ、すまぬ)

観客はみんな、もうタガがはずれたように大喜びだよ。その気持ちをわかってくれ。
コドモたちなんかは喜びのあまり、全身で手拍子してたな(笑)。
もちろんイ課長もトホ妻も「嬉しい嬉しい」と思いながら盛大に手拍子したわけで、
いや楽しかったなーーー。
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この音楽会、ウィーン滞在の最後の夜、金曜の晩のことだった。
国立歌劇場の「サロメ」も、フォルクスオパーの「メリー・ウィドウ」もよかったけど、
こういう、肩のこらない観光客相手のコンサートも最後の夜にふさわしかったかもね。
もちろん、その開催場所がかの「黄金のホール」だったということが、何よりも重要なのは
言うまでもないのだが。




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by tohoiwanya | 2012-07-06 00:47 | 2011.06 ウィーン旅行 | Comments(2)