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2012年 11月 30日

タイ航空の機内食

平日の午前中になぜか会社から更新。
昨日、ほとんど書き終わってたんだけど寝ちまったのである。

前回、搭乗したとこまで書いたから、続けてタイ航空の機内食をご紹介しよう。
3月欧州出張から使うデジカメが小さくなり、ポケットに入るようになったんで
面白がってフライト中に機内食の写真なんかも撮るようになった

そういう写真を使って書いたフィン・エアーの機内食の話。
特に深い思い入れもなく(そりゃそうだろ)、テキトウに書いた記事だけど、
なぜかアクセス数がけっこう多いんだよね。
(10月の記事別アクセス数集計では全記事中5位。11月は昨日までで3位)
みなさん、意外と機内食ネタがお好きなのだろうか?

というわけで、インド出張往復で使ったタイ航空の機内食もご紹介しましょう。

前回書いたように、出発が00:20という深夜フライト。
フツーに考えれば乗客は全員晩メシを済ませ、眠くなってる時間なわけで、
そんな真夜中に機内食なんて、出るんだろうか?
 
結論からいうと、出るんだよこれが。
離陸後しばらくして、ドリンクサービスと一緒に“簡易夜食”が配られた。
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まさに夜食という感じでしょ?明太子があまり好きじゃないので(選択不可、全員明太子)
個人的には嬉しくないが、ビールは嬉しい。

このあと大部分の人は眠り、イ課長は眠らず(席が狭い飛行機ではなかなか眠れない)、
そろそろバンコクに近づいたところで、こんどは加熱された朝食が配られた。
体内時間的には早朝なわけだから、タイミングとしては非常によろしい。

CAの質問は「ナントカ?オムレッ?ソーセージ?」みたいに聞こえたから
「ソーセージ」って答えたら中身はこんな感じ。
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ん?オムレツとソーセージが両方入ってる…ってことはもう一つの選択肢は何だったんだ?
ま、いいや。とりあえず機内食としては標準グレードと言っていいだろうし、
特に不満はない。腹も減ってたからパクパクいただきました。

バンコク空港で乗り継いで、同じタイ航空のデリー行きに搭乗。
約4.5時間のフライトで、ここでもメシが一回配られた。

また何か選択質問されたけど、よく聞き取れないから適当に「二番目の」とか言ったら
配られたのはまたオムレツとソーセージじゃん。…ま、まぁいい。食いますよ。
オムレツとソーセージにまみれたインドへの往路(笑)。頼んだイ課長が悪いのだが。
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さて、復路。まずムンバイからバンコクまで。
この時も離陸は23:35という遅さで、夜食の配布は…なかったんじゃないかな?
ちゃんとしたメシはバンコクが近づいてきた早朝に供された。

今度の選択質問もよく聞き取れなかったけど、選択肢の中に「ライス」って言葉が
あったように思えたから「ライス」って言ってみたら、出されたのはこれ。
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インド発の便だからカレーライスか?と思ったけど、それとは違う。
無理にたとえるなら、メシを挟んで左は中華丼、右はハヤシライスというところか。
サラダもついてて、まぁまぁのレベルだよ。インドにいる時と違って、ゲーリーの心配を
することなく生野菜サラダを食えるのはホントに助かる。

タイ航空最後のメシはバンコク→成田の間だ。
この時は選択質問があったかなぁ?統一メニューで全員同じものが配られたような
記憶もあるけど、よく覚えてない。とにかく食ったのはこれ。
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ま、また「オムレツとソーセージ」ですかそうですか。
まぁ実際には往路に2回これを食ったときから一週間以上経過してるわけだから
いいんだけどね。よほど「オムレツとソーセージ」が好きなんだな、タイ航空。

しかし上にも書いたように、ゲーリーにおびえたインドを出た後だったからねぇ。
機内食とはいえ、生野菜や生フルーツを怖がらずに食えるのはつくづく嬉しかったよ。

さらに、インドでの不遇なビール生活の後だっただけに、シンハービールも嬉しかった。
やっぱタイ航空ときたらこれしかないでしょう。
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全体的に見て、フィン・エアーのメシよりは良かったと思うよ、タイ航空。
メシ選択質問が聞き取りづらいのが難点だけど、これはイ課長側の責任が大きいし、
機内食の質や内容に不満は全然ないよ、タイ航空。
ただ次に乗るときは「オムレツとソーセージ」以外のものが食いたいな(笑)、タイ航空。

 
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by tohoiwanya | 2012-11-30 10:53 | 2012.10 インド出張 | Comments(2)
2012年 11月 28日

羽田空港国際線ターミナル

やっとルーブル美術館ネタを終わらせたところで、ガラリと気分を変えて、
インド出張のとき、初めて使った羽田空港国際線ターミナルについて書こう。

羽田空港の国際線ターミナルって初めて利用したけど、さらに、自宅からじゃなく会社から
海外出張に出発っていうのも初めて、日本から深夜発の飛行機に乗るなんていうのも初めてで、
いろいろ初めての経験が多かった。

あの時は普通に早起きして自宅から成田に行き、普通に昼前の飛行機に乗り、夜にデリーに
到着という選択肢もあった。でもイ課長としては夜の到着はなるべく避けたかった。
翌日から仕事だし、到着日は早めに現地に着いて時差ボケ調整しておきたい。それにさぁ、
少しくらいはデリーで自由時間が欲しいじゃん。

要するに、仕事前に現地に「なじむ」時間を確保したいから、夜到着は避けたかったわけ。
(これはインドに限らず、海外出張で初めての国に行く時はいつも思うことだが)
そういうわけで、00:20羽田発のタイ航空を選択。これなら同じ日の午前中にデリーに着くからね。

離陸時刻は10月2日でも、実質的な出張スタートは1日月曜日の夜からになる。
覚えてるかもしれないけど、この時日本には台風が来てたんだよ(何号だったかは忘れた)。
月曜朝。出張用の重い荷物を転がして出勤するだけでも大変なのに、さらに台風で
ダイヤが乱れるリスクを避けるため、イ課長は日曜朝(つまり台風が来る前)に
スーツケースを運ぶために会社まで往復したのだ。こうやって人知れぬ苦労をしてるんだよ(笑)。

幸い、台風は早めに通過してくれたから、月曜夜は何の問題もなし。
この時は有明のワシントンホテルまで電車で移動し、そこから21:18発のリムジンバスに
乗ることにした。

深夜便で、晩メシが出るかどうかわからなかったから、有明の居酒屋で晩メシ代わりに
焼き鳥をガツガツ食いつつ、体内をアルコール消毒(笑)。
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有明のワシントンホテルから羽田の国際線ターミナルまでは30分くらいで着く。
(ちなみに、こんな夜遅いリムジンバスはもう国際線ターミナルにしか行かない)
夜で道路も空いてるからスイスイ。
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初めて利用する羽田空港国際線ターミナル。夜の10時とはいえ、深夜便が多いから
けっこう人がいる。とりあえずタイ航空のチェックイン・カウンターに・・うげっ・・
何だ?この長い行列。タイ航空のカウンターだけ長蛇の列ってナニよ。
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結局、チェックインするまで30分くらい並んだかなぁ?
実は、イ課長は並んでる途中でトイレに行きたくなったので、その間に荷物のことを
前に並んでいた二人のお嬢さんに頼んだ。彼女たちもバンコクに行く乗客のはずだからね。

ところが、イ課長がトイレから戻ってしばらくすると、彼女らは突然「ちがうじゃん!」
「時間ムダにしたぁ!」などと叫んで、隣のハワイアン航空カウンターに走っていくではないか。
並ぶ列を間違えたらしい。ソコツなお嬢さんたちだ(笑)。万一、彼女たちがこのブログを
読んでくれていたら、トイレ行ってる間荷物の番してくれて、どうもありがとね。

チェックイン・手荷物検査・出国審査が済んでようやく搭乗ロビーへ。
国際線ロビー、まだ新しくてキレイだけど、特にコレといった特徴はないよね。
狭いわけじゃないけど、広くてゆったりというわけでもない。フツー。
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搭乗ロビーから飛行機までの移動はバスだった。
新しいターミナルで、スイスイとボーディングブリッジで搭乗すると思い込んでたから
ちょっとガッカリ。いや、ま、いいんだけどさ。
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そしてようやく、バンコク行きの機体にたどり着いたというわけだ。
時刻はちょうど日付が変わる0時頃だったはず。8時過ぎに有明の国際展示場駅についてから
長い旅だったぜ。もっとも、この後インド出張という、さらに長い旅が始まるわけだが。
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羽田空港からの国際線って、この時のタイ航空みたいに深夜発っていうのが多いから
現地到着は早朝っていう可能性も多くなる(バンコク到着は4:50だった)。
この時のイ課長みたいに、乗り継ぎしても「現地午前中着」が可能なのは嬉しい。

ただ、乗り継ぎのない人にとっては…どうなんだろう?
朝の5時にバンコクに着いて、ホテル行くったって、そんなにバカッ早くチェックイン
させてくれるとも思えない。

ホテルに入るまでヒマつぶさなきゃならんとしたら、かえって面倒だよねぇ。
荷物だけホテルに預けて観光って手もあるけど、ロングフライトでくたびれた体に
それもキツいと思うよ?

来年2月の欧州出張。訪問国がどこになるか未定だから旅程もまったく白紙。
羽田発の欧州便だとフランクフルト行きがあったはずだけど、あれも早朝到着だった。
こんどの欧州出張でまた羽田発深夜便を使う可能性は低いんじゃないかなぁ?
 
 
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by tohoiwanya | 2012-11-28 00:20 | 2012.10 インド出張 | Comments(2)
2012年 11月 25日

夜のルーブル3時間一本勝負 その6

さぁ、今日で最後だぞルーブル。何がナンでも今日終わらせる。
一つのネタで「その6」まで行ったのはシェルブールの町に行ったとき以来だな(笑)。
「最終回大放出」ってことで、今までご紹介してない作品をガバッと載せちゃおう。

とにかくもうルーブルって恐ろしいところでさ、「疲れてきたなぁ…」と思いながら
ダルい足を引きずって歩いてるのに、ソコここにぎゃあ!と言いたくなる絵が次々現れて、
そのたびに、疲れきったイ課長の体内でアドレナリンが強制分泌させられる。
こんなトコに半日いたら死ぬ(笑)。

たとえばフラッと入ってみた展示室…ぎゃあ!ゴヤだ!
これはえーと…ナニ夫人の肖像画だったっけ?細面の、ちょっと病弱そうなモデルだ。
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おおおおお!こっちにゃレンブラントの自画像が!。
この頭巾みたいなのをかぶった老境の自画像は世界自画像史上に残る傑作として名高い。
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目を転じれば、同じレンブラントの名作「バテシバ」もある!これもルーブルにあんのかよ。
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この絵、バテシバの裸婦像自体はちょっとオナカもたるんでて、美の極致という感じでは
全然ないんだけど、その分やけにリアルで、「オレの女になれ」という王様からの召喚状を
受け取った女の、諦めとも放心ともつかぬ表情もまたやけにリアル。何ともいえない絵だ。
レンブラント屈指の名作の一つと言っていい。

いつの間にか、ドイツ・フランドル絵画の展示エリアに入り込んだみたいだ。
ほら、フェルメールの天文学者もあるし。
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もう残り時間も少なくなって…いやそれ以上に、この頃にはイ課長はとにかく疲れてた。
すごく早起きして昼間はリールまで往復してきた後なんだぜ?そのうえ、ルーブルでは
イヤッてほど大量のアドレナリンを強制分泌させられて、ホルモンバランスも崩れるし(笑)。

「あとはザッと見て帰るか」とは思うんだけど、それでもやっぱり
「この先にはどんな絵がかかってるんだ?」と考えるとヨタヨタ歩いていってしまう。

うわーーー若きデューラーの自画像があるじゃん。これも有名だよなぁ。
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またまたNHKの「ルーブル美術館」の話で申し訳ないが、あの番組の北方ルネサンスの回でも
当然この自画像は取り上げられてる。ナレーションは大女優・奈良岡朋子さんだよ。

この絵のアップ画面、バックにあの奈良岡さんの声で「自分がやがてドイツ最高の画家と
呼ばれるようになるとは、彼はこの時思ってもいなかった…」みたいなことを言うんだよね~。

…てな具合に、「ああ、あの絵がここに」っていう驚きと感激は尽きることがないんだけど、
その中でもイ課長が最高にビックリした絵を最後にご紹介しよう。
「ひえーーーッ!これもルーブルにあったの?!」ていう嬉しい驚きナンバーワンだった絵、
それはこれだ。
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真ん中に女性の肖像画がある。描いたのは巨匠ハンス・ホルバイン。
モデルは目もくらむような美女…というほどじゃないけど、まぁ清楚で大人しそうで、
上品な貴族のお嬢さんっぽく見えるよね?まぁ実際それはその通りなんだけど…

だいぶ前に書いた、この記事をご記憶の方はいるだろうか?
もしお読みでない方がいたら、記事の前半をザッと読んでいただきたい。
この中でヘンリーが肖像画を見て美人だと思い込んだ「お妃4号」のことを書いてるでしょ?

これこそまさにその肖像画なんだよ!彼女はドイツの貴族の娘だったはずだ。
見合い写真代わりにホルバインが描き、ヘンリー8世が見て「おお、いいねいいね♪」と
欲情した(笑)アン・オブ・クレーブズの肖像画、それがコレだ。

大画家・ホルバインだけに、実物より相当カワイく描いたんだろうなぁ。この絵のせいで
縁談をセッティングしたヘンリー8世の重臣は首をチョン切られたっていうんだから、
まさに「歴史を動かした絵」といえる。てっきり英国のどこかにあるんだと思ってたけど、
ルーブルにあったとはなぁ~…いや驚いた…と同時に、嬉しかった。

ふう・・・まぁこんな感じでルーブルとの長い長い3時間一本勝負は終わったわけですよ。
この勝負、率直に言ってイ課長は完膚なきまでにヤラレたと言っていい。
ルーブルをやっつけようと思ったら半年くらいパリに移住しないと無理っすね。

10時閉館ギリギリまで見ようと思えば見ることは出来た。
でもさぁ、さっきも言ったようにこの日は早起きだったし、翌日はもっと早起きして
ド・ゴール空港に行かにゃならん。そろそろホテルに帰らないとな。
ルーブルも22時近くにもなるとホントに人が少ない。ちょっとセーヌ川の方に歩いてみた。

うーーむ…ルーブルとの戦いに敗れ、ボロボロになったイ課長を、魅惑的なまでに美しい
パリの夜景が慰めてくれるってもんだぜ。ちっくしょう…やってくれるよな、パリ。
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ルーブル、オマエをたっぷり堪能させてもらった…というには程遠い。
さらーっと表面をなでた程度の鑑賞だったのに、アドレナリンだけは強制分泌させられすぎて、
もう一滴も残ってないよルーブル。世界に名だたるオマエのスゴさには参ったぜ。
でも、もし許されるなら、いつかもう一度オマエとじっくり戦ってみたいと思うよ、イ課長は。
 
  
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by tohoiwanya | 2012-11-25 22:33 | 2011.11 欧州出張 | Comments(2)
2012年 11月 23日

夜のルーブル3時間一本勝負 その5

ついに「その5」に突入したルーブル美術館とのタタカイ。

大まかに言って、イ課長の美術的教養の半分はNHKの「ルーブル美術館」シリーズで、
残り半分は朝日新聞社の「名画の旅」シリーズで形成されている。
大手マスコミに毒された男なのだ(笑)。

ルーブル3時間一本勝負に際しても、この二つの影響がイ課長の鑑賞行動に
色濃く反映されてるわけで、特にNHKの方の影響が強いのは致し方ないところ。
あの番組を見てなきゃ、今回の勝負はもう少し違った展開になったんじゃないかなぁ?

あの番組のバロック美術の回は、案内役がやっぱりシャーロット・ランプリングと
ダーク・ボガードのコンビで、冒頭まず「マリー・ド・メディシスの間」から始まる。
そもそも「マリー・ド・メディシスの生涯」っていうスゴい連作が存在することを
イ課長が初めて知ったのもあの番組だったのだ。

しかしこれがねぇ~…。
確かにバロック絵画を代表する連作ではあるんだろう。あるんだろうが、
描いたのがルーベンスだからねぇ~(笑)。

ド派手テンコ盛り絵画の巨匠・ルーベンスが描いた、ド派手テンコ盛り絵画の連作。
それだけで一部屋全部が埋まってるとなると、もう“そこだけド派手な異空間”というか、
ほとんど「ルーベンスランド」というテーマパークに近いんじゃなかろうか?(笑)
まぁそれはそれで、ルーブル美術館の重要な見どころの一つだ。ぜひ見ておきたかった。

おお、こんな感じなのか。絵はともかく展示室は意外にシンプルじゃん。
ゴテゴテした派手な絵を生かすために、逆に展示室の方はシンプルにしたんだろうな、きっと。
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マリー・ド・メディシスって、その名の通り、実はイタリアのメディチ家の娘で、フランスの
ナントカ王が持参金目当てで結婚した相手。フランス語もしゃべれずにフランス王家に
嫁入りし、やがて権力を握るようになるけど、最後は息子に失脚させられる。
要するに激動の一生を送った人なわけだけど、その激動の一生をド派手なルーベンスが描くと…

これはマリーの幼少時だな。お勉強してるよ。しかしそこはルーベンス。
ギリシャの神様たちがマリーに本を読ませたり音楽聞かせたりして家庭教師やってるぜ。
その後ろにはなんだか知らんが三美神がウッフン…いやぁ~シュールだ(笑)。
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これはマリーの見合い写真(絵画)をフランス王が見て「おお、いい女」ってことで
一目惚れしてるトコってことだろう。上にも描いたように、実際には持参金目当ての
政略結婚だったらしいけど、真実なんてどうでもいいのだ(笑)。お見合い写真を
見るときも周囲には神様やら天使やらがウヨウヨで、ルーベンス・タッチ全開。
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連作の中で一番有名なのはマリーが船でフランスに到着したところ。
船の下でバシャバシャと歓喜の水しぶきあげてる女神たち…うーん…スゴすぎる。
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NHKの「ルーブル美術館」でこの絵を前にした案内役のダーク・ボガードがこう言う。
どうだい?この女神たちのたくましい肉体・・まさにはちきれんばかりじゃないか。
 ・・・でも、マリーは僕の好みじゃないな


イ課長としてはマリーはもちろんだが、この女神たちもちょっとご遠慮したい…。

下の絵ともなると、もうマリーの生涯のどの場面なのか、知りたくもなくなってくる(笑)。
とにかくルーベンス一流の、過剰なほど派手な人物が、過剰なほどたくさん複雑に絡まった
ド派手な構図とド派手な色彩に圧倒されるばかりだよ…げっぷ。
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しかし、さすがはルーブルの「名物展示室」というべきか。見学客はけっこう多い。
こうやって床に座って模写?に励む人が多かったね。彼らにすれば、昼間は混んでるから
落ち着いた夜に来て、このド派手絵画の模写やら勉強やらするんだろう、きっと。
しかしキミたち、勉強するなら他の絵にした方がよくはないか?(笑)
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夜のルーブル3時間一本勝負。
この「マリー・ド・メディシスの間」を見終わった頃はすでに残り1時間を切ってたはずで、
あとはもうテキトウにふらふらと館内を見てまわることにした。
長かったこのシリーズも次回で完結させます。必ずさせます。はぁはぁ…。

 
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by tohoiwanya | 2012-11-23 00:00 | 2011.11 欧州出張 | Comments(10)
2012年 11月 21日

名古屋で食ったアレやコレ

「その4」が過ぎてもまだ終わらないルーブル美術館とのタタカイ。
まだもうちょっと続く。許してほしい。

だからさ、読む方も書く方も、今日は少し休もうよ、ね?
本日はちょいと休憩・中入りということで、食い物ネタでいこう。
先々週木曜日、名古屋出張のときに食ったものをご紹介だ。気楽なネタだなぁ(笑)。

今回の名古屋出張、実は業務的にもかなり気楽なものだったんだよね。
早起きはつらかったけど、名古屋でヤルべき重要な仕事は午前中で終わっちゃった。
しかも翌日の金曜は休暇をとってる。久々の解放感だったなー。

解放感に浸りながら食う名古屋のランチ。実は食いたいものがあった。
「名古屋名物・台湾ラーメン」だ。

落語家がネタにするくらい、矛盾とハテナマークに満ちた肩書名称を持つこのラーメン。
要するに、名古屋の中華料理屋さんが最初この名称で作り、名古屋一帯に流行ったようで、
タンタン麺に似た辛い麺らしい。

事前に検索したら、仕事先に近い場所に台湾ラーメンの店が1軒ヒットしたから
仕事終了後、11時半くらいにさっそくその店に行ってみた。

げっ。うぞ。まだ昼休み前だっていうのにもう行列?!
店の外には2人しかいないけど、店内にもう5~6人いるんだよ。ひええ。
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行列に並んで食おうなんて殊勝な了見はこれっぱかしも持たないイ課長。
一瞬のうちにあきらめて他の店を探すことにした。
「名古屋名物」っつうくらいだから、あちこちの店にあるんだろ?台湾ラーメン。

…と思って、フと目に付いたラーメン屋を見ると、確かにある。台湾ラーメンが。
どの店で食ったっていいんだから、そこで食った。台湾ラーメンってこんな感じ。
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確かにタンタン麺と似てる。でも(少なくともこの店では)値段はタンタン麺より
150円安い。その差が何なのかと言われると…わからない(笑)。
でも辛くてなかなか美味しかったよ。冬は体が温まっていいね。ごちそうさまでした。

ホテルで夕方まではちょいとばかり仕事をして(ホントだってば)、さて晩メシ。
名古屋の晩メシといえば・・・
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手羽先、ドテ煮、そしてビール。イ課長にとって名古屋出張の夜といえばこれだ。
去年3月の名古屋出張の時と同じ「世界の山ちゃん」伏見店で、去年食ったものとほぼ
同じようなものを食った。これぞ定番(進歩がないとも言う)。ごちそうさまでした。
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翌日、金曜日は大須演芸場に行く計画以外は何の予定もないという素晴らしい日。
少し朝寝坊して、ホテル1階の喫茶店でのんびりとモーニングセットを食った。
このホテルの場合は特に名古屋っぽく小倉トーストとかがあるわけじゃなく、
普通のモーニングだった(朝食込みの宿泊プランだったのだ)。ごちそうさまでした。
(カメラを部屋に忘れたので、これだけ携帯で撮った)
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名古屋の食い物でもう一つ忘れちゃいけないもの。それはイ課長の好きな「名古屋どら」だ。
これって、要するに小倉トーストと同じ発想で、ドラ焼きの中にバターがちょっと
入ってるんだけど、これがやたら美味しい。名古屋に行ったら必ず買う。

この名古屋どら、イ課長の知る限りでは名古屋駅にヤマほどある土産物屋のうち、
1箇所だけでしか売ってない。なぜかわからないけど、そうなんだよ。だから用心深く
15分後の新幹線の切符を買って名古屋どら購入時間を確保。さっそく改札を抜けて…


…ん?…あッ…いけねッ!!


改札口を抜けちゃいけなかったんだよー!がーーーん!!!
名古屋どらを売ってる唯一の店は中央通路に面してて、改札口を抜ける前に
買わないといけなかったのだ。何というチョンボ。

すみません、名古屋どらを買いたいので、5分ほど改札の外に出ていいですか?
中年(初老)サラリーマン、どの面下げてそんなことを駅職員に頼めようか。
う…う…オノレのバカさ加減を呪って切歯扼腕。うっかりしてたチクショウ!!
(下の写真が名古屋どら。メーカーの小ざくらや一清さんのHPから拝借)
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土産として手羽先も買った。ミニうなぎパイも買った(トホ妻が死ぬほど好き)。
だが名古屋どらを買えなかったのは今回の名古屋出張における最大のミスだ。

帰りの新幹線の中でヤケ酒(缶ビール)を痛飲したイ課長なのであった。
まぁね、仮に名古屋どらを買っててもビールは飲んだろうけどさ(笑)。
 
 

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by tohoiwanya | 2012-11-21 00:23 | 国内出張・旅行 | Comments(8)
2012年 11月 19日

夜のルーブル3時間一本勝負 その4

エジプト美術展示コーナーを目指し、再び早足で歩き始めるイ課長。

恐縮だが、ここでまたまたNHKの「ルーブル美術館」の話をしなければならない。
イ課長とトホ妻はあの番組の影響を受けすぎるくらい受けてるからしょうがないのだ。

あの番組の第1回目がエジプト美術の回で、デボラ・カーと、ナントカって俳優
(…と書く予定だったが、みゅげさんが教えてくれた。レイモン・ジェローム)が案内役を
務めたんだけど、あの回だけは、もう一人の重要な案内役がいた。

それが「書記座像」と呼ばれるエジプト彫刻の傑作で、書記座像の声を務めていたのは
今は亡き名優・宇野重吉。寺尾聡のお父っつぁんだ。デボラ・カーとレイモン・ジェロームが
書記座像と会話しながら話を進めるという、あの回の構成は非常に印象的なもので、
あれを見れば「宇野重吉が語りを務めた、あの書記座像」は忘れられない。

それがあるんだよ!この建物のエジプト美術展示ゾーンのどこかにある!
み、見る!這ってでも見る!見せろ!どこにあるんだ書記座像!(←ややヤバい状態)

ちゃんと館内案内図に「ここ」って書いてあって、それを見ながら歩いてるんだけど、
それでもなかなかたどり着かない。ルーブル広すぎます。

あった!ありました書記座像!うわーーーー。
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さっきも言ったようにルーブルの案内図にも「ここ」って書いてあるくらいだから、
これはルーブルのエジプト美術コレクションの中でも逸品中の逸品。
でも、イ課長はエジプト美術の神髄に触れたという純粋な感動よりも、どちらかというと
「宇野重吉が声を出してたあの像の実物を…」という、かなりNHKに毒された感動に
浸ったのは事実だ(笑)。いいだろッ!こういう思い入れはね、人それぞれなのッ!

それにしてもこのエジプト美術展示コーナーの陳列品の質・量はものすごい。
フランスはナポレオン時代にエジプト遠征してるから、エジプトの古代文物もゴッソリ
持ち帰ったんだろう。そのくせ、最も重要なロゼッタ・ストーンだけはイギリスにとられちゃって
ルーブルじゃなく、大英博物館にあるってところが笑えるが。
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ルーブル美術館に入ってから、この書記座像を見るまでが…どのくらいだったかなぁ?
1時間か1時間半くらい経過してたんだと思う。残り時間はそうたくさんはない。でも、
個人的にどうしても見たかった「サモトラケのニケ」と「書記座像」とご対面すれば、
あとは少し気持ちを落ち着かせて絵を鑑賞いたしましょうか。ふう… 

というわけで、また長い廊下を通ってさっきのフランス絵画があったあたりに戻る。
さっきは新古典主義・ロマン派を見たから、今度はこっちに行ってみようか…

ほほ〜、この辺はフランス絵画でもロマン派より少し前の時代、ロココとかバロックとかが
展示されてるみたいだ。当時を代表する人気肖像画家・ナティエの絵があるよ。
ちなみに、トホ妻はいつもこの画家のことを「おしろいのナティエ」と呼んでバカにしてる。
ま、イ課長も特に尊敬はしてないが(笑)。
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おおお、プッサンの「我アルカディアにもありき」だ。こっちの方はやや尊敬に値する。
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へーー、意外に小さい絵だったんだねぇ。画集でどんなに絵のディテールを研究しても
「絵の大きさ」だけは実物を見ないとわからない。でも、「絵の大きさ」って要素は
見た時の印象に相当影響するよね。

きゃーーー。シャンパーニュの「1662年の奉納画」だ。
実はこれ、個人的に好きな絵なんだよ。そうかー、これもルーブルにあったんだ。
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この、椅子に座ってる方の修道女は実はシャンパーニュ自身の娘なのだ。難病だったのが
左の方の修道女さまの祈りによって奇跡的に治ったっていうんで、パパであるシャンパーニュが
感激して絵を描き、奉納したというわけだ。
先日文化勲章をもらった高階秀爾さんがこの絵を解説したのを読んだことがあるけど、
あれがまた名文だったんだよなぁ。

うへ。フォンテーヌブロー派の一番有名な、女が女のビーチクつまんでる絵を見て
フランスのガキどもが美術の勉強してるよ。エッチな絵を教材にするんだなー(笑)。
ま、個人的にフォンテーヌブロー派はどうでもいいから、足早に通り過ぎる。
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うわーーー、ジョルジュ・ラ・トゥールの「マグダラのマリア」があるじゃないか。
これはどうでもよくない。ラ・トゥール得意のロウソクを使った明暗効果が際立つ名作だ。
同じラ・トゥールの「いかさま師たち」もあるよ。うう…も、もうダメぽ。
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この辺から、イ課長は3時間一本勝負の戦い方を変えることにした…せざるを得なかった。
一種の悟りを開いたと言ってもいい。

はじめから十分予想されたこととはいえ、いざルーブル美術館の中に入ると、ひたすら
「あの絵が!」「うわ!あっちにはあの絵が!」って具合に、異常なまでの名作出現頻度に
ただただ驚いては目移り、驚いては目移りっていうのを繰り返すばかり。とてもじゃないが
絵をじっくり鑑賞する精神状態になれない。何て恐ろしい美術館なんだルーブルって!

だからさ、ね?もう鑑賞しようとあせるのはやめようよ。
どっちみち3時間で全部鑑賞なんてできっこないんだし、ムリなことは素直にあきらめる。
今回は「慣れる」ことに主眼を置こう。ルーブルってのはこういう恐ろしいトコだってことを
3時間かけてカラダに覚えこませるのだ。この経験がきっと次回に生きるはず。

…と、悟りを開いてはみたものの…だ。

次回があるかどうか、わかんねぇじゃんよ(笑)。
うう…やっぱり見たいものは、今日この機会に見ておきたい。館内案内図を開き、
再びルーブルの深部に向けてセッカチに歩き始めるイ課長なのであった。

「その4」まできて、まだ終わらないこのシリーズ(笑)、一体いつまで続くんだ…?

 
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by tohoiwanya | 2012-11-19 00:01 | 2011.11 欧州出張 | Comments(6)
2012年 11月 16日

夜のルーブル3時間一本勝負 その3

「その3」まで来たけど、3時間一本勝負はまだ始まったばかり。
今日はスピードあげて、いっぱい絵をご紹介するぞ。でないと、いつまでたっても終わらん。

ニケの次にイ課長が行こうとしていたところ。それは古代エジプト美術ゾーンだ。
NHKの「ルーブル美術館」ファンとして、ぜひ見たいものがあった。

エジプト美術ゾーンはギリシャ美術のエリアからけっこう離れたところにある。
だいぶ歩くなぁ…時間が惜しい。さっそく早足で歩き始めたら、横に大きな展示室があったんで、
ナニゲにチラリと視線をそっちに向けた。これがマズかった。

うわぁ!ダビッドの「ホラティウス兄弟の誓い」だ!うああ…い、いかん…見たい…
エジプト美術直行計画もどこへやら、フラフラと展示室の中に引き寄せられてしまうではないか。
早くも迷走を始めるイ課長なのである。
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ここはフランス新古典主義~ロマン主義を中心にした展示コーナーなんだね。
ダビッドはもちろん、ドラクロワ、アングルあたりの巨匠たちの作品がテンコ盛り。
自国の画家の世界的名作をギッシリ詰め込んでるわけだから、ルーブルとしても
ご自慢の展示コーナーの一つといえるだろう。

ルーブル+新古典主義+ダビッドとくれば、極めつけはやっぱこの「ナポレオンの戴冠式」だよなー。
確か中学生の時の美術の教科書にこの絵が載ってたっけ。写真が手ブレで申し訳ない。
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うわ、こっちは「レカミエ夫人の肖像」だ。左にあるダビッドの自画像も有名だよね。
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うわぁぁ、こっちにゃアングルの「グランド・オダリスク」が平然とかかってるゥ!
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ぎゃーー!ジェリコーの「メデュース号の筏」だ…本物だ、あああどうしたらいいんだ。
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20代の頃、イ課長は鎌倉の神奈川県立美術館で開催された「ジェリコー展」をなぜか
観にいってるんだよ~。あの時はこの絵のレプリカしか展示されてなくてさぁ、
「ホンモノはどんなんだろうなぁ~?」と思いを馳せたもんだったが、あれから数十年の時を経て
ついに本物を見ることができたんだよ~感激だよ~…うううう…(←泣いてる)

…と思ったら、あああ!こっちはドラクロワの「民衆を率いる自由の女神」だ、も、もう許して…
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展示室のどこに視線を向けても、美術史を飾る名画たちが次々目に飛び込んでくる。
“それ一枚”が来日しただけで、日本で特別展が開催できちゃうような名作の数々が
すごい密度で、ズラズラ並んでるんだから、途中で引き返せっこないよ。
「うわ、あっちにアレが!」と思いながらどんどん展示室の奥に引き込まれちまう。

さっきエジプト美術コーナーに向かってた通路がドコだったのか、もうわからなく
なりつつあるではないか。夜のルーブル3時間一本勝負、早くもイ課長の敗色濃厚(笑)。

…と思う間もなく、イ課長はいつの間にかイタリア絵画展示室に踏み込んでいた。
なぜそれがわかったかといえば、モナリザの前の人だかりで気づいたのだ。
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うーむ…モナリザねぇ。
これが名作であることは確かだけど、「好きな絵か?」といわれるとなぁ…
特に好きってわけでもないんだよね、実は。軽くご挨拶だけして通り過ぎる。

イタリア絵画室で興味があったのは、むしろ「カナの婚礼」の方だ。
ヴェロネーゼって人が描いた作品なんだけどさ。
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新約聖書にあるキリストの奇跡とやらを、やたら大げさに描いた絵で、ハッキリ言って
芸術性はモナリザと比較にならないが、絵のデカさも逆の意味で比較にならない。
その面積66㎡、2DKのアパートってところか。とにかく大きいことで有名な絵なんだよ。
でもね、印刷でイヤってほど目にするモナリザより、こういう絵の実物を見られることが
イ課長は嬉しかったなぁ、これこそ「ルーブルに来ないと見られない絵」だもんね。

ところで写真でお気づきだと思うけど、夜のルーブル、すいてるでしょ?
混んだルーブルを知らないイ課長が言うのもヘンだけど、すいてるよ、明らかに。
モナリザ前の人だかりでもこの程度なんだから。
みなさん、ルーブルに行くんだったら水曜夜がお勧めですよーー。

ああいかん!そんなこと言ってる場合じゃないだろ!
エジプト美術ゾーンに行こうとしてたんじゃなかったのかイ課長!ばかもの!

自分自身をひっぺがすようにして、むりやりイタリア絵画展示室を後にし、
再度エジプト美術コーナーに早足で向かうイ課長なのであった。
3時間一本勝負。過酷な戦いはまだまだ続くのである。いやはや…

  
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by tohoiwanya | 2012-11-16 00:23 | 2011.11 欧州出張 | Comments(8)
2012年 11月 14日

夜のルーブル3時間一本勝負 -その2-

ルーブルネタに着手したとたん、何と二日連続更新。すばらしい。

さて、アナタが今回のイ課長と同じように、初めてルーブル美術館に行ったとしよう。
中に入ったら、ナニはさておきアナタは一番最初にどの作品を観たい?

まぁやっぱりモナリザとか、ミロのビーナスあたりだよね、おそらく。

イ課長にも「ルーブルに行ったらまずアレだろアレ!」っていう作品があった。
もちろん、全然マニアックなものじゃなく、誰でも知ってる超有名ミーハー作品だ。
ルーブルに行ったら、まず最初にご対面するのは「アレ」しかないだろー。
館内案内図を片手に「あの作品」目指してまっしぐらのイ課長。ワクワク…

ここだ。この先の方に「あの作品」があるはず。
おお、すでにあの作品の“根元”が見えてないか?アレだよな?アレだろ?
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まさに雲を踏むような気分で歩を早める。うわーーーーやったーーー。
ギリシャ彫刻の至宝、サモトラケのニケの実物をついに観られたーーー。
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いやぁ~…もうコレですよ、ルーブル美術館といやぁまずコレっす。
個人的にはミロのビーナスなんかより数段こっちの方がイイと思うのだ、イ課長は。

誰もが思うことだろうけど、サモトラケのニケがかくも感動的なまでに美しいのは
頭部と両腕を喪失しているという、まさにその点にある。
頭と腕を失って“人格性”が希薄になったことで、逆に「翼を持った崇高なる存在」という
神々しさが強まってると思わんか。
いやぁ~…この前のめりになったポーズ…実に美しい、見事だ。
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ニケ像のまわりをグルグル周りながら飽かず眺める。
どっち側から観ても美しいけど、やっぱり(彼女からみて)左ナナメ下から撮る
このアングルが一番美しいかな。後ろに伸ばした左足の力感が素晴らしい。
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うう…だが何しろ3時間一本勝負だ。イ課長に与えられた時間は少ないのだ。
他の観たい作品も片っ端から制覇せねば。名残惜しいけどニケ様とはそろそろお別れだ。
何度も何度も振り返りながら階段を降りる。
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いやぁ~(今日はこの感嘆詞ばっかだな)…しかしだね、このサモトラケのニケ像を、
この長い階段の踊り場に置いたフランス人のセンスには脱帽する。
サモトラケのニケ像は狭い展示室じゃなく、広々としたここにあるからこそ、いっそう輝く。
ルーブル美術館だけが持つ、素晴らしい空間だと思うなぁ。

ついでだから、ミロのビーナス様も一応観た(その言い方は失礼じゃないか?)
開放的な踊り場にあるニケ様と違って、ビーナス様は普通の展示室にあるらしい。
ギリシャ美術展示コーナーをうろうろと探し回る。
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おお、あったあった。
うむ、ルーブルに来たんだから、一応キミにもご挨拶しておかねばな。
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前にも書いたNHKの「ルーブル美術館」という番組。
この番組のギリシャ美術の回はダーク・ボガードとシャーロット・ランプリングが
案内役だったんだけど、このビーナスを前にした時の二人の会話は印象深いものだった。

ダ「これだけ完璧な美を見せられると、人々はもうこれを超えられないと思うんじゃないか?」
シ「うーん…私の印象はむしろ逆ね。人々を安心させてるんじゃないかしら?」
ダ「ほう、どういう点で?」
シ「…不滅という点で…」

だがイ課長の個人的好みではキミより断然、ニケ様の方が好きなんだよ、悪いな。
キミとは友達関係でいようと思うんだ(笑)。

このビーナスの大理石像、クリーニングされて白いのはいいんだけどさぁ、
サモトラケのニケの、あの「ずっと土に埋まっていた神聖なるもの」的な神々しさと
比べると色が白いぶん、なんとなくウィーンで見た女人柱っぽい雰囲気も…(笑)

まぁいい。何度も言うが3時間一本勝負なのだ。ビーナスをケナしてるヒマなどない。
観たい作品はまだ、まだ、まだ、たくさんあるのだ。
迷路のようなルーブル美術館の深奥をさらに征服してやろうじゃねぇか。

あーあ…「その2」が終わっても、紹介した作品はまだニケとビーナスだけかい?
この調子じゃ、このルーブル美術館シリーズ、いつまで続くんだか…。

 
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by tohoiwanya | 2012-11-14 00:10 | 2011.11 欧州出張 | Comments(8)
2012年 11月 13日

夜のルーブル3時間一本勝負 -その1-

実はこのネタ、書くのを先延ばししてた。書き出したら止まらなくなりそうだからだ。
だが、あれからそろそろ1年。ついにイ課長は「禁断のルーブルネタ」に着手するのである。
手をつけたが最後、このシリーズは長くなる。最低でも3回か4回は続くと思う(笑)。
美術に興味のない読者にはスイマセンと先に謝っておこう。

2009年のパリ旅行では「観光客でワンワン混む定番観光スポット」を避けたイ課長。
だからルーブルにもオルセーにも行かなかったんだよね。2011年11月の欧州出張の時も
パリには6泊したけど、平日はどうせ仕事なわけだし、土日は「観光客でワンワン」だろうし、
ルーブルに足を運ぼうなんて気はサラサラなかった。…そう、なかったんだよ当初は。

2011年11月30日の水曜日。
イ課長と同行のエラい人と通訳さんの一行3人はリールからパリ北駅に戻り、その日は
そこで解散した。時刻はまだ6時前だったと思うけど、11月末のパリはもう真っ暗だ。

これから観光って時間でもないし、リールから戻って疲れてもいることだし、明日は英国に
移動するんで早起きが待ってるんだし、今日はホテルでのんびりするか…と思った。
ところが解散前に通訳さんがスラッとこんなことを教えてくれた。

「イ課長さんルーブル行けば?ルーブルって水曜は夜10時までやってたはずですよ」

       なにッ?

               なにッ?!


10時まで開いてる日なんてのがあるの?
夜のルーブルなら昼間よりずっとすいてそうだよな。それに「夜のミュージアム」って
なんとなくロマンチックな雰囲気が漂う。行ってみようか…?
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ここで話がちょっと変わる。
1980年代に日仏合作番組としてNHKが作った「ルーブル美術館」ってシリーズ番組を
ご記憶の方はいるだろうか?

これはすごく贅沢な番組で、毎回いろんなスターが案内役になってルーブル美術館の所蔵品を
紹介したんだよね。ジャンヌ・モローやデボラ・カーやシャーロット・ランプリングなんかが
出てたんだからスゴい。日本代表の案内役は島田陽子と中村敦夫(時代だねぇ…)で、
音楽はエンニオ・モリコーネ。この音楽がまたイイんだ。

当時20代半ばだったトホ妻がこの番組を録画するためにビデオデッキを買ったというのは
イ課長家では有名な話で(笑)、結婚後にイ課長とトホ妻がこのビデオを見た回数は
数え切れない。ところどころセリフやナレーションを覚えるくらい見た。

夜のルーブルならすいてるかもしれん。行ってみようか…? と思ったその瞬間から
イ課長の頭の中にはあのエンニオ・モリコーネのテーマ音楽が荘重に流れ出した。
ああ・・いかん、行きたくなった!突然、しかも劇的に行きたくなったぞルーブルにッ!!

というわけで北駅で解散後、イ課長はいそいそとメトロに乗ってルーブル美術館に向かった。
つい30分前までは行こうなんて全然考えてなかったのに、いざルーブルに行くと決まると
やはりイ課長の胸は高鳴る。ああ…あのルーブルについに…あああ…アレも見たいコレも見たい…。

メトロで行く場合、Palais Royal Musée du Louvre の駅から美術館地下の切符売場までは
地下通路でつながってる。例の透明ピラミッドの下のところだ。

えっと…切符売り場はどこだ?と思ったら、自動販売機で買うんだね。
そうするとまたフランス語か英語を相手にしなきゃなら・・・・おおおッ!!
何と、ルーブル美術館の切符自動販売機は日本語対応しとる!こりゃ驚いた。
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というわけで、つつがなく切符を購入し、館内案内図を片手に入場成功。
ん?入口脇にヘンな絵があるけど、こりゃ展示品じゃないよな?

あっはははは。これはおかしい。ストロボ使うな、作品に触るな、お喋りするなという
館内タブーを古代絵画風に表してるわけだ。シャレたことしやがるな、フランス人。
しかし世界中からいろんな国の人が来る美術館だけに、文字じゃなくこうやって絵で
説明するのは効果的な方法だよな。
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ううう…中庭から見た夜のルーブル…わくわくするぜ。待ってろよ。
今からイ課長はオマエの中を縦横無尽に歩き回って、見まくってやるからな。
ストロボ使わなきゃ写真撮っていいっつうなら、ガンガン写真も撮ってやる。
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ルーブルに入場したのがたぶん6時半頃。9時半過ぎに出てくるまでの約3時間。
「じっくり見るには最低数日は必要」というバクダイなルーブル美術館コレクションと
イ課長との、夜の3時間一本勝負のゴングが鳴ったのである。

・・・と、これだけ長々書いて、まだやっと入場したところかよ(笑)。
この3時間一本勝負シリーズの記事があと何回続くのかイ課長にもわからんが、まぁ
芸術の秋ってことで、大目にみていただきたい。

  
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by tohoiwanya | 2012-11-13 00:02 | 2011.11 欧州出張 | Comments(14)
2012年 11月 11日

大須演芸場に行ってきた

木〜金と名古屋に出張してきた。
日程的には何の問題もなく木曜に日帰りできるはずだったんだけど、働くのがキライな
イ課長としては金曜に休みをとり、自費で名古屋に一泊してきたのだ。

名古屋って、観光という面では特に観るべきものがない街だ。
しかし今回はぜひ行ってみたい場所があった。それは大須演芸場というところだ。

大須演芸場。別名「奇跡の寄席」。
とにかく客の少なさで有名で、過去何度も閉鎖の危機に直面しながら奇跡的に延命し、
現在に至っている。一度はとうとう八方ふさがりで競売にかけられたんだけど、何と
支援者が落札してくれて生き延びたらしい。とにかく存続してること自体が奇跡なのである。

今は亡き、古今亭志ん朝が大須演芸場閉鎖の危機と知って「なんでもやるよ」と申し出て
90年代にここで毎年独演会をやり、その日だけは立ち見も出る超満員にさせた、なんていう
美しいエピソードがたくさんあることでも知られている。残ってるうちに見ておきたいではないか。

金曜日の名古屋。伏見のホテルをチェックアウトして、ぶらぶら大須まで歩く。
はい、一応大須観音にもお参りしましょうかね。
思えば、去年の3月ここにお参りしたときはちょうど震災の1週間前だったんだよなぁ。
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大須演芸場は観音様から歩いてすぐ。
道端の案内図で確認すると…おおお、ここでもすでに「奇跡の寄席」扱いだ(笑)。
いまや「奇跡の寄席」は大須演芸場の枕詞になってるね完全に。
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おっといよいよ近づいてきました。出演者の看板も出てます。
この字体、この色使いがもうすでにタダならぬ雰囲気で、イ課長の緊張?も高まります。
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おお〜これか、大須演芸場。
サビレた感じの建物だろうとは思っていたが、想像通りにサビレている。
イ課長が子供の頃に怪獣映画を見に行った、昭和の時代の名画座を思い出すなぁ。
大須演芸場と書かれた5個の提灯の周辺は塗装もハゲハゲで、「奇跡感」が濃厚に漂う(笑)。
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「切符」と書かれた窓口はふさがってる。仕方ないから中に入って、おばあさんに
「チケット欲しいんですけど」と聞くと、「チケット、いろいろあるんですけど?」といって
前売り中の興行のチラシを指差す。
「あ、ソレじゃなく、今日の公演の…」   「あー、じゃ、そこでお金払って」というわけで
シラガのおじいさんに1500円払った。通常公演に切符は特にないようだ(笑)。

後で考えたら、あのシラガのおじいさんが大須演芸場の席亭(まぁ劇場ないし興行主)で、
おばあさんがその席亭夫人だったはずだ。何と畏れ多いことであろうか。
(大須演芸場には席亭のご夫婦以外に従業員はいないらしい)

しかし客席に入ったイ課長は我が目を疑った。お客がワンワン入ってるじゃん。
実はこれ、一宮市の一人暮らしのお年寄りたちを集めたバスツアーのお客さんだそうで
出演者たちも「こんなにお客が入るのはお正月以来」と言うくらいの大入りなのだ。
「大須演芸場らしさ」を期待した身としては、意外な状況にビックリだぜ。
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開演は12時で、2時間で1回めの公演が終わり、ほぼ間髪を入れず2回めの公演に突入。
出演者の持ち時間はキッチリ20分、それで6人出演するわけだ。2回目の公演もさっきと同じ
6人が出演し、4時に終わる。席の入れ替えはない。イ課長は通して4時間見た。

いやーー。面白かったよ。
何が面白いって、一宮市のお年寄りたちは1回目公演だけでドドッと帰ったから、2回目は
イッキに「ふだんの大須演芸場」になって客が激減する。大須演芸場の「奇跡の寄席」らしさは
やっぱり客が少なくなってからにある(芸人さんの交替中に急いで撮ったからピンボケでごめんよ)。
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2階席も若干あるようだけど、1階席の座席数は136(8×17列)のはずだ。
2回目公演が始まった時点で客の数はイ課長を入れて13人。これが多少入れ替わりつつ、
9人、6人と減っていき、最後の落語のときは4人(!)になった。4/136=3%の入りだ。

そういう少ない客を相手にした芸人さんたちのプロ根性にも感心したが、数えるほどの客と
芸人さんとの間の、寂寞とした空間の中で生じる、表現しようのない一体感?がまた
何ともいえない。東京の寄席じゃ味わえん雰囲気だなー(行ったことないけどさ)。

艶歌シャンソニエ、ひと:みちゃん(ちなみに、男性である)
ジャグリング、あおき三朝・うたこご両人(腕は大したもんだよ)
三味線漫談、かつら竜鶴さん(もう84歳を過ぎてらっしゃる!)
美人歌手、桜ゆみさん(オジサマファンの追っかけもいるようだった)
江戸曲独楽、柳家三亀司さん(手の皮がムケないか心配)
上方落語、桂珍念さん(4人の客を相手の熱演、すばらしかった)

11月9日に大須演芸場に出演された以上6名(組)の芸人の方々、お疲れ様でした。

4時に2回目の公演が終わると、出口で「ありがとーございましたーー」と声がかかる。
演芸場の関係者かと思えば、あらま、出演者の方々自ら挨拶して下さるとは恐縮。
羽織袴姿で曲独楽の芸を披露してくれた柳家三亀司さんがジャンパー姿で、普通のオッサンに
戻っててオカシかったね。

いや〜面白かったよ大須演芸場。また名古屋出張する機会があったら行ってみたいなぁ。
その時まで残っててくれるかなぁ〜?
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by tohoiwanya | 2012-11-11 00:19 | 国内出張・旅行 | Comments(4)