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2013年 03月 27日

ヒルトン・ジュウボクズたちとの静かな闘い

前回、マンチェスターのホテルが「ヒルトンみたいでつまんない」って書いたら、
インド出張で泊まったデリーのヒルトンについて書きたくなった。あの出張では、ヒルトンに5泊した。
欧州出張と違って、インドでは安全上、聞いたこともないホテルに勝手ホイホイ泊まるわけにいかず、
一度予約した無名ホテルをキャンセルして、名の通ったヒルトンに変えたのだ。

正式なホテル評価はいずれ改めて書くけど、今日はあのホテルでイ課長を深く感心させ、
同時に、若干苦しめてくれた(笑)、ジュウボクズたちのことを書きたい。

ジュウボクズとは、“従僕ズ”、つまりホテルの従業員たちのことなのである。
むかしバリ島に行ったとき、滞在したホテル従業員たちの、あまりといえばあまりに至れり尽くせりの
献身的なサービスに恐れをなした?イ課長とトホ妻が作った造語なのである。

バリ島のジュウボクズは確かにすごかったが、デリーのヒルトンのジュウボクズたちも別の意味でスゴい。
何がスゴいって、ものっすごくフレンドリーなのだ。客が滞在に満足しているか?何か不満な点はないか?
食事はどうだ?お代わり持ってこようか?etc・・・そういうことをフレンドリーに接しながら常に確認してくる。
それ自体は非常にヨイことで、立派な就業態度だ。

しかしだよ。ジュウボクズ全員にそういう教育が徹底していると、いささか困ったことになるんだよ(笑)。
たとえばだよ?イ課長が一人でホテルの朝メシを食ってるとしよう。

はっろ~~ ぐっも~にん~ はうあ~ゆ~?
インド人ジュウボクズが首をフラフラさせながら(笑)、にこやかに近づいてくる。
イ課長は口をモグモグさせながら、ニッコリ笑って英語で対応しなければならないわけヨ。

「ふ・・(もぐもぐ)・・・ふぁいん・・・(もぐもぐ)」
「なにかお持ちしましょうか?飲み物とか、果物とかいかがですか?」
「あ、いえいえ、十分です」

ジュウボクズとの朝の挨拶が済み、ホッとして朝メシを食うことに戻る。
すると、さっきとは別のジュウボクズがまたまたニコヤカな顔で来るんだよ。
はっろ~~ ぐっも~にん~ はうあ~ゆ~? なにかお持ちしましょうか?卵は?(ニッコリ)」
「ん・・(もぐもぐ)・・さんきゅ・・十分です(ニッコリ)」
(また別のジュウボクズが)「はっろ~~ ぐっも~にん~ 朝食はいかがですか~?(ニッコリ)」
「おぅ・・・(ごくん)・・いえす・・べりないす・・ぐーッ(ニッコリ)」

とにかくさ、朝メシを食ってると、レストランのジュウボクズたちが入れ替わり立ち替わり、
ニコヤカな挨拶の波状攻撃を仕掛けてくる。メシ食いながら、イ課長にとっては外国語である英語で、
一人ずつ、しかもニコヤカに対応するのって、けっこう大変なんだよ。
朝メシ食う時間を20分として、その間大体3~4人は必ず来るんだから。
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朝メシでは毎朝、この波状攻撃が繰り返された。5泊の間には同じジュウボクズから連日の攻撃を
受けることもあったわけだ。彼らにすれば、イ課長が一人で、話し相手もいないからっていうんで
特に“重点的”に話しかけてきたんだと思う。彼らが純粋に好意でそうしてくれてるのがわかるだけに
こんなことを書くのは申し訳ないのだが、落ち着いてメシが食えないんだよ〜(笑)。

ヒルトン・ジュウボクズの「ハウアーユー攻撃」は朝だけではない。
外に出るのが面倒だから、今日はホテルのレストランでビール飲みながらピザでも食おうなんて
考えると、たちまち「ぐっい~ぶにん~、はうあ~ゆ~?ビールのおかわりは~?」てな感じで
ジュウボクズの夜間部隊たちが、またも入れ替わり立ち替わり、ニコヤカにやってくる。
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もちろんメシの後、ビールを飲むだけのためにまたレストランに行こうものならもう大変(笑)。
はっろ~、今夜もキングフィッシャーになさいますか~?ご滞在はいかがですか~?
「おう、いえー、べりないす」
真面目でフレンドリーなヒルトンのジュウボクズたち。彼らは一人で本を読みながら淋しくビールを飲む
孤独な日本人客を放置しない。でも、イ課長としては明日行くアグラの研究をしたいんだけど・・・
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めっちゃフレンドリーで人なつこいヒルトン・ジュウボクズたち。
繰り返すけど、これはプロのホテル従業員として立派な態度であり、賞賛すべきだ。しかしだね、
対応しなきゃならないジュウボクズが多すぎる(笑)。しかも相手は全員聞き取りにくいインドリッシュで
“武装”しているのに対し、こちらはヘナヘナ英会話での応戦。大変なんだってば、これは。

チェックアウト予定の日曜の朝、最後の朝メシを食ってると、おなじみのジュウボクズが
今日も手を抜くことなく、まじめに、かつニコヤカにハウアーユー攻撃を仕掛けてきた。
5泊もすれば彼らも完全にイ課長の顔を覚えて、その笑顔には親近感があふれている。

「アナタは、いつまでご滞在なのですか~?」
「えー・・・私は今日チェックアウトするでしょう。そして私はムンバイに移動するでしょう」
「今日?!それは・・・オオ・・・ちょっと待ってください!」

どうしたっていうんだ?今日発つと言ったら、ジュウボクズに急激な反応がみられたぞ?
ほどなく、一人のジュウボクズがイ課長にズシリと重い大きめの箱と、水のボトルを持ってきた。
「ホテルからのプレゼントです。どうぞ召し上がってください」
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う・・・な、なんてイイ人たちなんだジュウボクズ(感涙)。
しかし、スーツケースはもうパンパンで、これを詰めるのはとても無理なんだよジュウボクズ(困惑)。
イ課長はキミたちのキメ細かいサービスに最後までホトホト感心し、同時に困った。
ちなみに、箱の中はこんな感じ。バナナとリンゴと水とジュース×2。全部合わせるとけっこう重い。
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彼らの好意を無にしたくない。バナナ2本は部屋で必死にむさぼり食って処理した。
水は重いけど重要だから、機内持ち込みカバンの方に何とか詰め込んだ(重かった)。
四角いジュース2本は無理矢理スーツケースに入れた(ちなみに、ムンバイへの飛行機乗るときに
スーツケースは重量超過料金をとられた。もちろん、このジュースのせいだけではないが・・・)。
そして、この赤いリンゴは・・うう・・申し訳ない、入りきらないから部屋に置いてきた、スマン。

底抜けにフレンドリーで親切なデリーのヒルトンのジュウボクズたち。
ホントにいいヤツばかりだった。サンキュウ、ありがとう。イ課長はキミたちのことが大好きさ。
でも、こんど会う時は、せめて別れのプレゼントは軽くて小さいものにしてね(笑)。
 

 
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by tohoiwanya | 2013-03-27 00:28 | 2012.10 インド出張 | Comments(2)
2013年 03月 24日

イ課長ミシュラン・ホテル評価20

当ブログおなじみのホテル評価もとうとう20回め。
それでは、2011年11月の欧州出張の最後に泊まったマンチェスターのホテル、いってみよう。
この出張の時のネタ、これで主要なものは大体書き終わったかなぁ・・・長かったなぁ・・。

例によって、評価はこの方式ね。
★★★★★  サイコウ
★★★★☆  ケッコウイイ
★★★☆☆  マァマァ
★★☆☆☆  イマイチ
★☆☆☆☆  ダメダメ
☆☆☆☆☆  ウンコ


Macdonald Manchester Hotel

利便性★★★★☆
マンチェスター空港からの電車が到着するのがマンチェスター・ピカデリー駅。
そのピカデリー駅から徒歩3~4分っつうんだから、まぁ利便性は文句ないと言っていい。

ホテルの周囲にはメシ屋もなく、これといった商店もないっていうのが若干のマイナスだけど
まぁ買い物なんかは駅まで行けばコト足りるし、メシは徒歩15分くらいのところにあるチャイナタウンに
散歩がてらブラブラ食いに行ったから、特に不便っていう印象はない。

到着時は重い荷物を持って駅からホテルに移動。翌日も早朝に重い荷物を持ってホテルから駅に移動。
しかもそれが二人連れだ。これが駅から遠いホテルだったらかなり大変だっただろうけど、だからこそ
駅に近いこのホテルを選んだわけで、正解だった。利便性は十分合格点だね。


部屋・設備★★★★★
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部屋はすごく広くて良かった。部屋に入った時に思わず「おお」と声をあげたくなるくらい。
ロンドンのホテルが「高い・狭い」っていうのを知ってるだけに、「地方都市のホテルだと、ロンドンより安い値段で、
こんなに広い部屋に泊まれるんだ」と思ったよ。ベッドも肩書きだけのダブルじゃなく、二人で泊まっても十分に広い、
正真正銘のダブルだった(ちなみに、上の写真を撮った直後にカメラを落として壊したのだ。下の写真は携帯)。
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広いだけじゃなく、設備も立派だった。
ティーセットなんかも充実してたし、iPod用のスピーカーがあるのにもびっくり。
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もちろん、バスルームも広々してて、大きなバスタブもある。
これで一泊82.79£、当時のレートで大体12,000円くらいってところかなぁ?
ロンドンの相場よりずっと安い。この値段でこの部屋なら文句ナッシングだよ。
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ちなみに、今や英国のホテルは全部そうかもしれないけど、ここもたぶん全館禁煙ホテルだ。
タバコ吸いたい人は玄関を出たワキのところの灰皿にタムロって吸う。イ課長もそこで1本吸った。

雰囲気★★☆☆☆
このホテル、この時の出張で唯一、朝食が込みじゃなかったホテルなのだ。
翌朝は早〜くチェックアウトして、メシも食わず移動したから、ここは完全に「泊まるだけ」。
だから朝食の評価はできないし、1泊だけだったから従業員との触れ合い?もなかった。
そこでこんな評価軸をつくってみたのだが…

まぁねぇ、雰囲気なんて完全に個人の好みの問題だから、あくまでイ課長という
性格のヒン曲がったツーリストによる、極めて主観的な評価と思って欲しい。

このホテル、「く」の字型の建物はモダンで、客室数も多い。
それまでに泊まったドイツやフランスのホテルに比べると、はるかに「近代的巨大ホテル」といえる。
ただね、このホテルにいると何となく、イ課長は自分がヒルトンとかホリデイ・インとかの、アメリカの
大手ホテルチェーンにでもいるような気分になっちゃったんだよね。
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せっかくヨーロッパにいるのに、アメリカのチェーンホテルみたいっていうんじゃ、つまんないよ。
部屋は狭くて建物も古いけど、アットホームな雰囲気で、朝はダイニングで焼きたてのクロワッサン・・
パリ・リヨン駅前のホテルみたいな、ヨーロッパのプチホテル的な雰囲気がちょっと懐かしかった。

まぁ、これは最初に言ったように、あくまで個人的な好みの問題ではあるんだけどさ。
「マンチェスターに来て、ヒルトンみたいなホテルか・・・なんだかなぁ」って気分だったのは確かだ。
この出張で泊まった中では最も広くて、設備の立派なホテルだったのは間違いないんだが。

何せこのホテルに到着早々、カメラを落として壊してるからね、イ課長は。
あまりイイ思い出がないんだよ(笑)。ごめんね、マクドナルド・ホテル。


  
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by tohoiwanya | 2013-03-24 22:03 | 2011.11欧州出張 | Comments(2)
2013年 03月 21日

マンチェスターのMOSIは面白いッ! sanpo

モシ-MOSI-とは何か?
まぁ順をおって書かせてくれ。

茶色い街・マンチェスターに到着した当日は午後が空いていた。

せっかくだからマンチェスターでどっか行くか・・・と思ってはみたものの、一体全体マンチェスターに
「見るべきもの」って何があるの?何せこの街には1泊しかしない身。ガイドブックも持って来てないし、
土日を含めて6泊したパリに比べると現地観光情報の収集もロクにやってない。

サッカーファンであればマンチェスターユナイテッドのホームグランド見学ってところか。
しかしイ課長もそこまで熱心なサッカーファンってわけでもないしねぇ。さてどうしたものか・・・

ホテルの部屋でパソコンを開いて、マンチェスターの観光物件検索を始めた(笑)。
正直言って「あまり大したものはない」と思ったんだけど、その中でイ課長の興味をひいた博物館があった。
その名も科学・産業博物館(Museum Of Science and Industry)で、頭文字を並べると MOSI 。
ふーむ、まぁここにでも行ってみっか。
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場所を確認し、トラムに乗って最寄り駅と思われるところまで行った。
着いたのはレンガ造りのくすんだ建物が多い一帯で、市街地っていうより完全な工場地帯。
それもそのはず、このMOSIって、実は産業革命当時、紡績工場か何かだったところを改造した博物館で
ミュージアムそれ自体がちょっとした近代化遺産らしいのだ。

着いた着いた。MOSIって看板もある。確かに外見は古そうな建物だ。
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しかし切符売り場がどこなのかよくわからない。
そこで、入口の係員に聞いた。

イ「あー、私はどこでチケットを購入できますか?」
係「入場料は無料です。ただし入場者による寄付は受け付けてますよ?(ニッコリ)」
イ「(こちらもニッコリ)おお、それはサンキュウベリマッチ」
結局、寄付はしなかったが・・・(笑)。

しかしイ課長はズバリ言う。MOSIはすごく面白い。
名称は科学・産業博物館だけど、「産業革命歴史館」的な側面も強く打ち出されてて、
英国の産業近代化をまさに体感できる、というわけだ。
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たとえば産業機械コーナー。
巨大発電機だの、巨大ポンプだの、巨大タービンだのが目白押しで展示されてる。
たぶん展示物のほとんどはレプリカじゃなく、オリジナルの実機のはずなんだよ。存在感が違う。
そこに「ある」ってだけで迫力が感じられる。メカマニアじゃないイ課長もその迫力には打たれる。
見てよこの古めかしい装置。クラシカルなメカならではの造形美があるよねぇ。素晴らしい。
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マンチェスターといえば、リバプールとの間で世界初の実用蒸気機関車が走ったことでも知られてる。
鉄道コーナーにはその歴史的機関車「プラネット号」も展示されてるんだから、鉄道ヲタクも泣いて喜ぶ。
(ただし、これはさすがにレプリカだと思うが)
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航空機コーナーの展示がまた素晴らしいんだワ。
ここもすべて実機が所狭しとばかりにギッシリと置かれている。
すっげぇーーー。いやホントに、びっくりしちまったよイ課長は。
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こんな風に飛行機の中に入ってコックピットも見られる。うおお、コーフンしちゃうぜ。
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携帯で撮った写真ばっかで、枚数も多くないけど、けっこうスゴいでしょ?
入場料タダ。それでいて、産業機械、鉄道、航空機etc・・・展示内容の充実ぶりは大したもんだよ。
航空機コーナーに限ったって、(空港近くとかじゃなく)街中にある博物館で、こんなに実機を揃えてるのは
他にはワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館くらいじゃないの?
これだけ充実した博物館なのに、知名度が低くて入場者もあまり多くないのがちょっと気の毒なくらい。
(ま、その分こちらはゆっくり見学できて嬉しいわけだが)

ちなみに、MOSIにはかつて使われてた線路もそのまま残っている。
その線路に、昔の蒸気機関車を実際に走らせて“走行展示”してるわけだ。うおお、すごいぞMOSI!
当時の線路を、蒸気機関車が通る。ううむ、絵になる・・。
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さしたる目的もなく、フラリと行ってみたMOSI。だがイ課長はすっかり感心しちまった。
もっと有名になって、見学者でワンワン混みあう価値が十分にあるミュージアムだと思うよ。
イ課長としてもこのブログを通して、MOSIの知名度アップに微力ながら貢献しようではないか。
寄付してこなかった引け目もあるし・・・(笑)。

他にどんな観光物件があるのか、イ課長もよく知らない街・マンチェスター。
でもMOSIはお勧めできる。特に「近代化遺産萌え」の人には、たまらないだろうなぁ。
イ課長もそういうのキライじゃないから、あちこち見て回るのが楽しかった。

産業革命を牽引した大工業都市・マンチェスターならではの、素晴らしい博物館だと思うよ。
マンチェスターに行かれる方、時間があったらぜひMOSIにお立ち寄りあれ。


 
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by tohoiwanya | 2013-03-21 10:26 | 2011.11欧州出張 | Comments(6)
2013年 03月 19日

マンチェスターに行く

長くて、長くて、長かった2011年欧州出張ネタ。そろそろ大陸から英国に渡ろう。

といっても、このとき英国に滞在したのはたった1泊。マンチェスターという街に行ったのだ。
イギリスには3回目だったけど、ロンドン以外の街に宿泊するのは初めての経験。
産業革命の頃から有名な工業都市という程度の知識はあったけど、実際のところマンチェスターが
どんな街なんだか、カイモク見当がつかなかったというのが正直なところだ。

パリのホテルを早朝に発ち、マンチェスター空港に着いたのがまだ午前中だった。
空港から市街に向かう電車の窓から街を見て、イ課長はけっこう驚いた。「うっわぁ~」と思ったよ。
マンチェスターという街の第一印象はちょっとした衝撃だったと言っても誇張はない。

この強烈な印象の形成に、「パリと比べて」という要素がかなり影響しているのは確かだ。
もし、ロンドンあたりからマンチェスターに移動すれば、あんなに驚くことはなかったと思うんだけど、
何しろそれまでいたのがパリ。そこからいきなりマンチェスターに移動するとその差は強烈だよ。

何にそんなに驚いたのかって?それはね・・・






街全体が茶色であるということだ。



要するに、建物のほとんどがレンガ造りなんだよ。
パリは石造りの白っぽい建物が圧倒的に多い。「街の色」が白いことに目がすっかり慣れたところで
マンチェスターに入ると、何もかもレンガ色。要するに茶色。英仏海峡を挟んだ隣国同士の主要都市で
「街の色」がこれだけ劇的に違うと、やっぱ驚く。

この驚きはイ課長だけが感じたものじゃなかったようだ。
同行のエラい人も空港から乗った電車の車窓を眺めながら「うわぁ・・・街が茶色や(関西の人なのだ)・・・」と
感じ入ってたくらいで、パリから「レンガで出来た茶色の街・マンチェスター」に行くと誰もが同じ思いを抱くはず。
ウソだと思うなら、アナタもパリに5~6泊してから空路マンチェスターに行って、その目で確かめてほしい(笑)。

口で説明するより見てもらった方が早い。
たとえば、マンチェスター・ピカデリー駅からほど近い大通りはこんな感じ。もう見事なほど両側も正面も茶色。
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ここだけじゃない。
とにかくマンチェスターではどこを見ても必ず視界のかなりの部分が茶色で占められる(笑)。
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イ課長が特に感動したのはコレだ。
鉄道用の鉄橋の下にもう一つ、レンガで出来た橋が交差してる。
この鉄橋の橋脚部分もレンガで、色が真っ黒くクスんでるから、めちゃくちゃ古いものに違いないけど、
レンガの重厚な量感に圧倒される。
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この「レンガで支えられた鉄橋」には感心したから、離れたところからもう1枚写真を撮った。
なんかスゴいよねー。いかにも「近代化遺産」って感じで、さすがは産業革命の街・マンチェスター。
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華やかなパリと比べると、マンチェスターは街の感じが圧倒的にジミで薄暗い。それは否定できない。
街全体が茶色っていうせいもあるけど、何となく「観光地からトツゼン工業地帯に来た」ような感じ。
しかし、それはそれで「街としてのキャラクター」がはっきりしてて、なかなか興味深い。

以前にも告白したように、イ課長はマンチェスターのホテルに到着早々、カメラを落として壊した。
従って、マンチェスターで撮った写真はほぼ全て(今日載せたものも含めて)携帯から撮ったもので、
画質もイマイチだし、枚数も少ない。

「なんでオレんとこだけ写真が少ないんだ?」とマンチェスターから責められたら(責めないだろうが)
謝るしかないんだけど、次回はマンチェスターで訪問した、すごく面白いミュージアムのことを
張り切って紹介するから、勘弁しちくり、マンチェスター。
 

 
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by tohoiwanya | 2013-03-19 13:13 | 2011.11欧州出張 | Comments(2)
2013年 03月 17日

リールという街

うーむ…ちょいと鼻風邪をひいてしまったイ課長なのである。
欧州シゴトの報告書はあと2週間。最後の踏ん張りどころだが、もう気力が…(笑)。

まぁいい。とりあえず、粛々と一昨年11月出張のネタを消化していこうではないか。
これが終らないとなかなか他のネタに進みづらくてさ。

長くて、長くて、長かったこの出張の、フランスでの最後の仕事がリールだった。
パリから高速鉄道TGVに乗っても2時間以上かかるんだよね、リールって。
午前中の面談で仕事は終了、あとは同行者を待つ間、通訳さんと一緒に昼メシを食い、
さらにリールの街をブラブラして例のワッフルを食ったりしてたわけだ。
ちなみに、ランチで食ったのはおなじみムール貝。
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メシを食い終わって、さて、あと同行者から連絡があるまで、あと数時間どうしようか。
リールについての観光情報なんてチェックしてなかったし、地図も持ってなかった。
そこで、とりあえず目についた教会を見学してみることにした。
マイルドな教会建築ヲタクのイ課長としては有意義な時間のつぶし方だが、通訳さんには苦痛だったかも(笑)。
教会の名前とかは忘れちゃったけど、二つほど駆け足でご紹介しよう。

たとえばこんな教会があった。入口は超モダンで、最近できた現代建築による教会にしか見えない。
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しかし驚いたことに、中に入ると伝統的なゴシック建築の聖堂空間が広がっているではないか。
入口の現代的意匠と、内部の中世的雰囲気の落差にアタマが混乱しちまった。
何でこんな、木に竹をついだような教会にしたのだ?
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イ課長が思うにこの教会、入口の部分が第二次大戦の空襲(か、何かそれ以外の災厄)によって
一度ブッこわれて、壊れたところは敢えてモダンなスタイルで建て直したんじゃないかって気がする。
おそらく、入口にあたる西側が破壊され、祭壇のある東側は比較的残ってたんだと思う。
何で西側も元のゴシック教会として修復しなかったのかはフランス人に聞いてほしい(笑)。
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もうひとつ、こんな教会もあった。
天井に蚊帳?が吊ってあるのが理解不能だけど(笑)、なかなか立派で歴史ある教会っぽい。
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すると通訳さんがイ課長に声をかけた。「ドラクロワの絵があるみたいですよ?」
ええ?!ドラクロワの絵がリールのこんな教会にあるの?
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・・・う・・・確かにDE LA CROIXという表示はある・・あるが・・・。
どぉーーーーー見たってこりゃドラクロワじゃないよなーー?
ドラクロワが泥酔して描いたって、この絵よりはずっと見ごたえのある絵を描くだろー。
誰かがドラクロワを名乗ってニセモノを描いたか、それともたまたま同姓の別の画家が描いたか・・・
とりあえず、「本当にドラクロワが描いたのか?!」と調べようという気には全くならなかった(笑)。

入口ワキには以前にも載せた「(おそらく)立小便阻止ガード」がガッチリと据え付けられてたりして、
なかなか突っ込みどころの多い教会だったよな、ここ。

リールの街って、ベルギーに近いせいか、建物の風景も何となくベルギーで見た感じに近い。
こういうの「フランドル風」っていうのかなぁ?なんて思った。教会以外にも由緒ありそうな建物が多くて、
いかにも歴史あるヨーロッパの街って景色だった。かつては毛織物の交易で栄えたらしい。
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先月の欧州出張で、ブリュッセルからロンドンまでユーロスターで移動したとき、リールに停車した。
ああ、ここ、一昨年の出張で来たっけなぁと思って、ちょっと懐かしかったよ、イ課長は。

フランス北部、ベルギーとの国境に近い街リール。
これといってすごい観光物件は(おそらく)ないけど、おいしいワッフルもあるし、
フランス・ベルギーあたりを旅行するときは、ちょっと立ち寄ってみてはいかが?


さて、今回はリール観光協会からの感謝状を待つことにしよう(笑)。


 
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by tohoiwanya | 2013-03-17 22:36 | 2011.11欧州出張 | Comments(6)
2013年 03月 14日

エッフェル塔、お前ってやつは

パリを代表する観光物件をエッフェル塔と凱旋門とすれば、イ課長は明らかに前者だけを偏愛している。
2009年のパリ旅行の時、イ課長は実物のエッフェル塔の美しさに感服し、昼間見たり、夜見たり、散々見た。
2011年11月出張でも決定的夕景写真を撮ったりした以外に、何度も見に行ったのである。

ラップ街29番地のアパートを見た後は、そのままシャン・ド・マルス公園に歩いて昼間のエッフェル塔を眺めた。
うーーんむ・・・美しい。いま自分は本当にパリにいるんだと実感するヒトトキだ。
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ちなみに、こういう日曜日のエッフェル塔前はガイジン観光客目当ての、寄付を装ったタカリが多い。
イ課長にもブスな女のタカリが一人寄ってきて、フランス語で何かいいながら掌をだして金を催促する。
無視して歩いていこうとしたら、こっちの袖をつかんで引き止めやがる。失礼なブスだな。
過去の経験からいっても、フランスの「寄付のフリしたタカリ」はこういうところ、非常にしつこい。

イ課長もムッとしたから袖を振り払って言い返した。
「私から何か経済的援助を得たいのなら、きちんと日本語で主旨を説明しなさい日本語で!
・・・と、日本語で、しかもわざと大きめの声に出して言った。
この女タカリ、もちろんこちらの日本語がわかろうはずもないけど、イ課長の全身の雰囲気で(笑)
強い拒否を感じ取ったようで、「けっ」てな顔して離れていった。ふん、あっちいけ、クソブス。

こういう時、相手が女でも、あまり攻撃的に対応すると、おそらく仲間の男性タカリを呼ぶだろうから
強硬にやればいいというわけでもないけど、このくらいは言ってやりたいよ。
パリのタカリの間に「日本人はドケチだ」という評判をひろげるべく、皆さんもエッフェル塔前のような
観光スポットではビタ一文払わず、頑張ってタカリを拒絶しましょう。

もうちょっと歩くと、何かの平和モニュメント?みたいなものの前に豪華な制服を着た騎馬警官がいた。
何のイベントだ?さっぱりわからないけど、写真を撮らせていただいた。
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それにしてもこの平和モニュメント(なのかなぁ?)、各国語で「平和」という文字が書かれているのはいいとして、
この日本語の「平和」の下手さ加減はどうだ。イ課長が書いたってもうちょっとバランスのいい字を書くぞ?(笑)
たぶん日本人が書いたんじゃないんだろうが、ちょっとなぁ・・・。
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同じ日曜日の夜、飽きもせずにイ課長はもう一度、夜のエッフェル塔を見に行った。
ライトアップに輝くエッフェル塔って、もう本当にパリならではの、誘惑的光景だとつくづく思うんだよ。
ちょっと時間があったから、オーステルリッツ駅からRER(近郊鉄道、メトロとは別)に乗って見に行ったのだ。

駅を降りて地上に出て、フと後ろを仰ぎ見るともうこんな風に光り輝くエッフェル塔が見える。ああキレイ。
やっぱコレだぜ。ライトアップに輝くエッフェル塔。パリといやぁこれ。これに尽きる。
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どんどんエッフェル塔のマタの下に向かって歩く。
ライトアップされたエッフェル塔を遠くから見たことは何度もあるけど、真下から見たことはなかった。
この機会にぜひ見てみようではないか。
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だいぶマタの下に近づいてきた。もう少しで真下だ。
なんだか女性のスカートを下から覗こうとしている痴漢のような気分になってきた(笑)。
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おおお、ついに来ました夜のエッフェル塔の真下。
いや~、同じ光景を昼間見たことはあるけど、塔全体が光り輝く夜はまた一段と不思議な光景だ。
東京タワーでもスカイツリーでも絶対に得られない、エッフェル塔ならではのアングルだよね。
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そして、夜7時(6時だったかな?)、一時間ごとに見られる5分間だけの、おなじみキラキラタイム。
この時は準備万端、一番よく見えるアングルでカメラを構えて待機していた。
まさに塔全体が輝く5分間。ああキレイ。ミーハーになりきって楽しみましょう。
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行きはRERで来たけど、帰りはメトロで帰ることにした。
ビラケム橋を渡り、以前にご紹介した、夜のエッフェル塔ベストショット地点を通ってメトロの駅に向かう。
エッフェル塔を振り返ると、写真を撮らずにはいられない。前回見た時と同じなのに(笑)。
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あーーーちくしょう。やっぱ見とれちまうぜ、このやろう。

エッフェル塔、まったくキミは大したヤツだよ。
イ課長は2度のパリ訪問で昼夜合わせてキミのことはもうタップリ見た。
でも、もし将来またパリに来ることがあったら、やっぱりキミに会いに行っちゃうんだろう。
たとえ、そこにタカリが多いとわかっていても・・・。

 

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by tohoiwanya | 2013-03-14 00:06 | 2011.11欧州出張 | Comments(4)
2013年 03月 11日

あの日から二年

昨年の3.11はちょうど欧州出張から帰国した翌日で、日曜日だったはずだ。
イ課長は自宅で時差ボケボケで、震災1年目を考えるユトリはあまりなかった。

しかし今年、オフィスにいる時に遭遇したあの震災から2年目の日を、同じオフィスで迎えるとなると
やはりいろいろ思い出さずにはいられない。
軽薄おバカな旅ネタが中心のイ課長ブログだが、あの日のことを少し書いておきたい。

最初の揺れがきたのは、ちょうど紙コップにコーヒーを注いで持ってきた時だったんだよね(笑)。
大きな揺れがきて、女子社員は悲鳴をあげ、みんな床に座り込んだ(立っているのは難しかった)。
ちょっとしたパニック状態で、あわてて防災用ヘルメットをかぶる者、デスクに頭を突っ込む者、
みんな動転していろんなことをしてたよ。

イ課長も机の中に入ろうかと思ったんだけど(体格的にそれは非常に難しいことなのだが)、
その時、さっき持ってきた紙コップから、揺れにあわせてコーヒーがちゃぷん、ちゃぷんと
右に左にこぼれ出し、デスクがコーヒーでびしょびしょになっているのに気づいた。

「コーヒーがキーボードにかかったらパソコンが壊れちまう・・」なんてバカなことを考えながら
揺れが収まるのを待った。
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あの日は、その後何度も大きな揺れが来た。
その何度目かのとき、イ課長は外の様子を見ようと思ってヨロヨロと窓にしがみついて
外を見たんだけど、その時見た光景は忘れられるものではない。

歩道にスキマができて、地震の揺れに合わせてそのスキマが広がったり狭まったりしている。
その動きに合わせるように、スキマが広がったときに「ゴボッ」「ゴボッ」って感じでリズミカルに
地下から泥が噴き出してる。これが話に聞く液状化現象か。
湾岸埋立地に出来たコジャレた街が、今まさに壊れていくのを見るのは恐ろしかったね。
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ご存知の通り、イ課長の勤務先がある浦安市は、液状化被害が突出してひどかったエリアで、
その後すっかり「被災地」として有名になっちまった。被災地でありながら、その後の計画停電じゃ
シッカリ電気停められたんだから、踏んだり蹴ったりだったよ。
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結局、震災当日は会社に泊まった。
結果的にはその方がよかったんだと思う。あの夜の主要道路は相当混乱したみたいだし
イ課長は千葉県浦安市から東京都府中市まで歩かにゃならん。無理っす。
歩くことはハナからあきらめて会社に泊まった。もっとも、自宅にいたトホ妻や実家の両親と
何とか連絡がついて、無事が確認できたから泊まっていられたとも言えるが。

会議室の椅子を並べて、ベッドがわりにして寝たけど、寝心地は非常に悪かったねぇ。
おまけに、夜中に何度も何度も携帯の緊急地震速報が鳴るからオチオチ寝てられない。
警報が鳴るたびに恐怖でバッと目が覚める。結局ほとんど眠らぬまま、翌日の朝を迎えたよ。
朝6時半頃に会社を出て、なんとか電車を乗りついで自宅に戻ることができた。
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液状化でボコボコになった浦安からかろうじて戻ってきたイ課長の眼には、
「地震のツメアト」が全然感じられない府中の街が、なんとなく信じられなかったよね。
ちょっと極端にいうと「戦争してる国」から「戦争してない国」に入ったような感じだった。

こんな“被災”経験、東北の被災者の方々にくらべれば取るに足らぬものであることは
重々承知している。しかし多くの日本人にとってそうであったように、イ課長にとっても
2年前の震災は「それまでの人生で遭遇した最も大きな自然災害」だったわけで、
備忘録がわりに書き留めておきたかったのである。

あの日はまだ状況がよくわからぬまま、このブログで状況報告だけした。
しかし、その後状況がわかってくるにつれ、ブログはあまり更新できなくなった。
福島原発の、刻々と事態が悪くなるニュースを毎日見てた時は、正直いって
「今この時のことを、“あの時は大変だった”と将来振り返れるんだろうか?」と思った。
このまま、何もかもがどんどん悪くなるような気がして、気持も沈んだもんだった。

2年後のいま、こうしてイ課長は生きている。普通に会社で仕事を続けている。
あの震災以後、行った海外出張の回数だって、すでに4回を数えてる。
こうしてみると「生活は元に戻った」と言っていいんだろう。

しかし元に戻ってない人たちもたくさんいる。
取り返しのつかないものを失った人たちもたくさん、たくさんいる。
そにて何より、あの震災で亡くなった方々がたくさん、たくさん、たくさんいるのだ。

この後、14時46分に会社では黙祷があるらしい。
イ課長としても、震災で亡くなった方々のご冥福を祈りたいのである。


 
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by tohoiwanya | 2013-03-11 14:40 | 日本でのオシゴト | Comments(0)
2013年 03月 08日

ヒースロー空港・第5ターミナル案内

卒業旅行シーズンだからかもしれないけど、最近のイ課長ブログの記事別アクセス数をみると
いわゆる「実用お役立ち情報」の記事が上位に顔を出している。
たとえばÖBBSNCBユーロスターなんかの切符購入ガイドとか、空港から駅への移動とかの記事だ。

そこで、本日も実用的な海外旅行情報をひとつご提供しよう。
それはヒースロー空港の新しい第5ターミナルについてだ。

ここ数年の間にイ課長は2度、ロンドンのヒースロー空港を使っている。

2010年11月出張の時はヒースローからANAに乗って日本に戻った。
2011年11月出張の時もマンチェスターから乗り継ぎ、やはりANAで日本に戻った。
2回ともANAで、何番だか忘れたけど、とにかく同じターミナルビルから乗ったのは間違いない。

だがしかし、だ。

これまでのヒースロー利用経験はすべて「ヒースローから日本に戻る」ばっかし。
不思議なことに「日本からヒースロー空港に到着する」っていうのはこれまで一度もなかったんだよ。
新婚旅行のときもロンドン到着はガトウィック空港で、ヒースロー到着じゃなかった。

ってことは、だ。

イ課長は今回の出張で生まれて初めて「日本からヒースローに降りる」という経験をしたわけだ。
しかも使ったエアラインがやはり生まれて初めて乗る大英帝国航空。
そして、降りたのが新しい第5ターミナルだったというわけだ。

そう、ヒースロー空港第5ターミナルって新しいんだよ。おそらく去年のオリンピックに合わせて作ったはずで、
基本的には大英帝国航空専用ターミナル。従って、これまでANAに乗るときに使ったターミナルビルとは
違うのだ。もっとも実際に到着するまでは、な~んも考えてなかったんだけどさ。

そのせいか、第5ターミナルでブリュッセル行きに乗り換えるときにイ課長はちょっと迷ったのである。
この第5ターミナル、実は第5ターミナルという「大ターミナル」の中に、さらにA、B、Cという三つの、いわば
「小ターミナル」があるっていう構造になってる。これが勘違いのモトだった。

まずイ課長が犯した勘違い・その1。
成田からの到着便は第5ターミナルの「C」というところに着いた。
ブリュッセルへの乗り換えは「同じターミナルだったはず」って記憶があったから、ブリュッセル行きも
到着した「C」から出発するはずだ、と思っちゃったんだよ。
ところが「C」からの出発予定にはブリュッセル行きが表示されていない。おかしーなーーー??

見ると、「BにもCにも出発予定便が表示されないヒトはぜんぶAに行け」という表示があった。
これに素直に従ってれば良かったんだけど、ここでイ課長はさらに勘違い・その2を犯してしまったのだ。
「残りは全部ここから出る」とされた「A」が、以前にANAに乗るとき使ったあのターミナルなんだと
思っちゃったんだよね。BAがスターアライアンスと同じターミナルから出るの?ホントかぁ?
この疑問自体は当然の疑問だが、完全なる勘違いの上に立脚している(笑)。そうじゃないの。
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待っていればそのうち「C」でブリュッセル行きの出発案内が表示されるかと思って、なおもしばらく
「C」の中をうろうろしてたんだけど、結局これは時間の無駄だった。素直に「A」に行けばよかったのに、
上記のような二つの思い込みの奴隷となったイ課長が「やっぱAに行ってみっか」と思うまでには
しばらく時間がかかった。

ABCのターミナル間移動は地下にある、こんな感じの交通システムを使う。
似たようなのが成田の第2ターミナルにもあるね。これに乗って「A」に移動。
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「A」ではふたたび手荷物検査だの、ボーディングパスのチェックだのがあって、
けっこう混むから、ギリギリに行かずに時間の余裕をもたせましょう。
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やっと着いたヒースロー空港第5ターミナルの、さらに「A」。
17:40のブリュッセル行きが表示されているから大丈夫だ。やれやれ。
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第5ターミナルの「A」はかなり広々してて立派なターミナルビルだ。
飲食店も、物販店も充実してる。イ課長はこの時、ちょっと腹減ってたから何か食おうかと思ったんだけど、
空港で食うメシは高いからやめた(←貧乏性)。ビールも飲まず、品行方正に飛行機を待ったのである。
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さぁまとめてみましょう。
ヒースロー空港には1から5までのターミナルがあり、5の中がさらにABCの三つに分かれている。
この記事の中では「A」とか「C」とか書いたけど、認識としては「ターミナルA」とか「ターミナルC」とかって
考えるのが普通だ。要するにターミナルの複層構造。これが間違いやすい。

特にBAでヒースローに行き、そこで乗り換えをする人は、乗り換え便の出発が1~5ターミナルのどこから出るか、
もしそれが第5だとしたら、さらに第5の中のA~Cのどこから出るか、よーく確認しましょう。お間違いないように。
規模からいって、おそらくAから出る確率が一番高いんだと思うけどね。

去年3月の出張の時と同様、今回の欧州出張も卒業旅行の日本人の若者はドッサリいた。
中には生まれて初めての海外旅行で、BAに乗ってヒースロー空港に行くっていう人もいるだろう。
そうすると第5ターミナルに着く可能性が高いはずだから、イ課長みたいに迷わないでね。

道中気をつけて、楽しい旅行をしてきてくれたまえ、大学生諸君。


 
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by tohoiwanya | 2013-03-08 09:45 | 2013.02欧州出張 | Comments(4)
2013年 03月 05日

愚かなるイ課長のドジ

海外出張では時にドジを踏む。

まぁさすがにパスポート盗まれるとか、列車や飛行機に乗り遅れるとか、寝坊してアポをすっぽかすとか、
そういう致命的なミスはなかったけど、ちょっとしたドジは多いのだ。ブログに書いてないってだけで(笑)。
しかし、今回は自分の犯したドジを正直にザンゲさせていただこう。

このたびの欧州出張では、現地で関係者との会食っていうことがけっこうあった。
最初から予定されていただけでもブリュッセルで夕食1回、昼食1回、さらにロンドンでも夕食が1回。
どれも勘定はイ課長(というか、ウチの会社)もちという方向で計画された会食なのである。
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このうち、ブリュッセルでのランチは何人くらいになるのかよくわからなかったけど、
結局5人で食うことになった。高級なレストランでの結構な食事で、ワインも1本頼んだから
勘定は5人トータルで、日本円にすると約2万円くらいだった。

会食が終ったらイ課長と通訳さんはすぐホテルに戻って、預けた荷物をピックアップして、
南駅にタクシーで移動し、さらにユーロスターに乗ってロンドンに移動するというスケジュールだった。
ユーロスターは乗る前に荷物検査だ入国審査だと手続きがあるから、早めに駅に行っとかないとマズい。
そんなこともあって、イ課長はちょっと時間を気にしながらの会食だったのだ。

デザートも食い終わり、そろそろ出た方がいい時間だ。
こういう時、会食の雰囲気に水を差さないように、さりげなくウェイターを呼び、お勘定するっていうのは
なかなか難しくて(なにしろランチタイムで店は混んでたし)、イ課長としても気を使う。

それでもクレジットカードで支払いを済ませ「さて、ではそろそろ・・・」てな感じで会食はお開きとなった。
預けたコートやマフラーを受け取って身につけ、外に出て関係者と最後のご挨拶と握手。
チラリと時計を見る。うむ、まだアセらなくても大丈夫な時間だ。

5人中2人との別れの挨拶が済んで、駅に向かって3人で歩き始める。
このあと駅のあたりでまた1人と別れの挨拶をして、通訳さんとイ課長の二人だけになったら
すぐにホテルに戻って・・・てな具合に、歩きながら段取りを考えてたら・・・あ!しまったッ!!!






いまのレストランでチップ置いてこなかったよ・・・・




がーーーん。これはいかん。
会食のホスト役でありながら、これは失態以外のナニモノでもない。慣れないことするもんじゃないねぇ。
今から戻って払うわけにもいかないし・・・あーだっせぇ。

あとで通訳さんとレシートにサービス料が含まれてるかどうか確認したけど、含まれてないっぽい。
我々のテーブルを担当してくれたウェイター氏には申し訳ないことをした。この場を借りて謝る。すまぬ。

イ課長もこれまでにけっこうな回数、あちこちに海外出張したし、欧米のチップの習慣にも多少は慣れたはず
なんだけど、やっぱ「習慣が体にしみつく」というには程遠いレベル。未だにこんなミスをする。
一人でゆっくりメシを食ったときなんかは意外に忘れないんだけど、今回みたいに同席者と別れの挨拶をして
スマートに別れて、その後すぐホテルに戻って荷物を・・・てな具合に後のことに気をとられてると忘れちまう。

それに、国によってチップの「絶対必要度」に差があるのも日本人にはなかなかわかりづらい。
アメリカあたりだとチップは従業員ガワにとって絶対必要で、給料だけじゃやっていけないとも聞く。
ヨーロッパはそれに比べるとやや「チップのマスト度」が低いのかな?旧共産圏の東ヨーロッパあたりじゃ
もっと低いって話も聞いた。
しかし今回ランチ会食を食ったブリュッセルの、ああいう高級レストランなら、やっぱチップはマナーだろうなぁ。
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他の人はどうやってるのか知らないけど、イ課長はレストランなんかでクレジットカードで支払いした場合、
チップだけは現金でテーブルに残すという方法をとっている。これが忘れやすい要因の一つであることは
確かだろう。カードで支払いが済み、領収書をもらうと、すべて終った気になっちゃいやすい。

ところが、これがタクシーだと絶対チップは忘れないんだよね。領収書もらう時にチップを上乗せするからだ。
仮に料金が€15.4だったら、「18ユーロで領収書ちょうだい」みたいな感じで頼む。領収書は必ずもらうから
これは忘れっこない。欧州のタクシーは領収書が手書きだから、こういう頼み方ができる。

しかし飲食店の場合は印刷されたレシート持ってくるから、この方法は使えない。
クレジットカードのサインする時にサービス料何%って書く方法もあるみたいだけど、やったことないなぁ。
それに、最近はクレジットカードの場合は暗証コード押させる方式が多くなったし、昔みたいに支払伝票に
何かを上乗せする記入欄なんてあるのかね?

おそらく、イ課長は今後もレストランなんかでは支払いはクレジットカード、チップは現金で、という方式を
続けるだろう。となれば、今回のようにチップ置き忘れという失態を演じる可能性も常に残る。ううむ…
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ちなみに、今日使用した写真は問題のランチのものではなく、ブリュッセルのディナー会食のときのもの。
グラン・プラスに面した、これまたなかなか高級な店だったのである。
この時は同席予定者が都合が悪くなったため、結局イ課長と通訳さんと2人で食ったから気楽だったし、
後に気をとられるような予定もなかったので、ちゃんとチップを置いて出てきたんだけどなぁ・・・。
 
海外の高級レストランで、仕事関係の会食ホスト役をスマートにこなすのは難しい。
ワインの注文からはじまって(魚食うひと、肉食うひと、いろいろいるのにどうすりゃいいんだ)
最後にサラッと支払いを済ませ、サラッとチップを置いてサラッと出てくるまでには
かなーり修行を積まんといかん。もっとも、修行の機会がそうたくさんあるとも思えないが(笑)。

 
 
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by tohoiwanya | 2013-03-05 17:54 | 2013.02欧州出張 | Comments(16)
2013年 03月 02日

欧州出張、無事終了

おわった終ったおわった終ったーーー。

今の会社に入って以来、通算11回目の海外出張、8回目の欧州出張、
今年度2回目の海外出張が無事終わったーーーー。

例によって過剰なまでの解放感に浸るイ課長なのである。

出張最終日、本日はロンドンから片道2時間40分かけてHullという街まで往復してきました。
ロンドンの週末の夜を楽しい会食で過ごし、白ワインたっぷり飲み、それだけでは飽き足らず
こうしてホテルの部屋で缶ビールを飲んで自らの海外出張無事終了を祝うのである。

ロンドンは寒いし、ブリュッセルは輪をかけて寒かったけど、
まぁ何とか風邪もひかずに最後まで走り通すことが出来た。やれやれだぜ。

ロンドンには3年前に出張で来たから、何となく体がなじんでたね。
昨日は市内で2ヶ所のアポ、さらに夜はロイヤル・アルバートホールの「カルメン」があったから
ずいぶん歩いた。
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明日は昼の便だから、まぁホテルでゆっくり朝メシ食って、のんびりヒースローに行こう。
空港で会社用の土産物とか買って、12時間かけて成田に帰ろう。
あさっての日曜は成田に朝着くから、一度会社に寄って荷物を軽くして府中に戻ろう。

そして月曜からは頑張って会社に・・・・



  ・・・・・・・・・


まぁいい。
とにかく海外出張は終ったのだ。
たとえ会社が待っていようと、とりあえず日本に帰るしかないではないか。
 


アイスランドの火山よ、今すぐ大爆発して火山灰撒き散らして英国中の空港を閉鎖させてくれ。


 

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by tohoiwanya | 2013-03-02 09:23 | 2013.02欧州出張 | Comments(4)