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2014年 05月 30日

イ課長のタイ語教室【古式マッサージ店で】

みなさんこんにちは。イ課長のタイ語教室の時間がやってまいりました。
本日もイ課長と一緒に、勉強してまいりましょう。

今日のテーマは「古式マッサージ店で」です。
タイ古式マッサージ。バンコクに行ったら、誰でも一度はぜひ体験したいですよね?
しかし施術者は当然タイ人。自分の身体に関わることですし、言葉が心配です。

そこで本日は「これさえ知っておけば大丈夫」という、とっても便利な三つの表現を練習しましょう。
この三つさえ覚えれば本当に大丈夫です。イ課長が大丈夫だったんだから大丈夫です。
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①「ちょうどいいです」「気持いいです」
日本語がしゃべれないタイ人施術者であっても、職業上、カタコトの日本語は必ず覚えています。
その「必ず覚えてる日本語」の代表的なものが

「イタイデスカ?」「イタクナイ?」「ツヨサドウデスカ?」といったたぐいの表現です。
要するに顧客にマッサージの強度を確認する言葉で、これは確かに重要です。
これをちゃんと日本語で覚えているというのは、彼女たちがプロである証拠ですね。

でも日本語で「イタイデスカ?」と聞かれて「ううん、痛くないです」なんて日本語で答えるのは
つまらないですよね?サラリとタイ語で返事したいところです。さぁ、そこで今日の最初の表現です。

「サバ~イ」 สบาย

サバーイというタイ語は聞いたことある方もいるかもしれません。
「気持いい」とか「快調」とか、そんな意味を表す言葉らしいのです。詳しくはイ課長も知りません。
とにかく意思が通じればいいのです。

「イタクナイデスカ?」
「大丈夫です、サバイ、サバ~イ

実際にはこのように2回続けて言うことも多いようです。
サバーイと一言いえば、タイ人施術者とアナタの間の心理的距離はグッと縮まりますよ?


②「痛い」
タイ古式マッサージでは、時には痛いと思うことだってあります。特に足ツボをやられている時などは
「痛い」「もう少し弱めて」と言いたい局面も少なくありません。

さぁそんな時に役立つ、今日ふたつめの表現。
「痛い」と伝えたいときに何と言えばいいでしょうか?

「ジェップ」 เจ็บ

このジェップ の最後の「プ」。これが重要で、おそらく黙音に近いものではないかとイ課長は思うのです。

タイ語の「ありがとう」にあたる「コープ・クン」も、本によっては「コー(プ)・クン」と書いてあったり、
もっとハッキリしたものだと「コーックン」と書かれているケースもあります。タイ語には黙音に近い「プ」が
けっこうあるようで、このジェップの「プ」もそうではないかと思われるのです。

詳しくはわかりません。もし間違っていたらごめんなさい。無責任に先に進みましょう。
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③「痛ててててて!」
イ課長がタイで教わって、もっとも感動したのはこの表現です。

日本語で「痛い」を短縮&繰り返して「いてててて!」といえば痛さが強調されますよね?
古式マッサージ店で自分の痛みを強調して施術者に伝えたい時だってあるかもしれません。
あまり嬉しくない状況ですが、ないとはいえないのです。

タイ語でも日本語と同じように「ジェップ」を何度も繰り返すと痛さが強調される表現になるようです。
それでは、本日の最も重要な表現をみなさんと一緒に覚えましょう。



じぇ じぇ じぇ」 เจ็บเจ็บเจ็บ


いやー最初に聞いたときは驚きました。
この言葉をバンコクのマッサージ屋のおばちゃんから教わったのが昨年末のバンコク旅行。
ちょうど年末の流行語大賞発表の直後で、あの流行語「じぇじぇじぇ!」に酷似したコトバがタイにあったとは。

タイ語の「痛い」の繰り返しを文字で書けば「ジェップジェップジェップ・・・」。
しかしこの「プ」はさっき言ったように黙音に近いと思われるのです。唇をつけるだけみたいな感じ。
「プ」が黙音に近く、あまり聞こえないとなれば、聞こえてくるのは当然「じぇ じぇ じぇ」になります。

「あまちゃん」風に間隔をつめて短く「じぇじぇじぇ!」と言うと、さすがに通じないかもしれません。
「じぇ(プ)じぇ(プ)じぇ(プ)」というように、「プ」とまでハッキリ言わずに途中でかすかに
唇を合わせるように発音すると「じぇっ じぇっ じぇっ」と間隔があいて、それらしくなるはずです(たぶん)。
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さぁよろしいですか?では本日勉強した表現三つ、もう一度復習してみましょう。

サバイ、サバ~イ」「気持いいです)
ジェップ」(痛い)
じぇ じぇ じぇ」(いてててて!)

この三つを覚えておけば、もうタイ人施術者による古式マッサージ店で言葉に困ることはありません。
ぜひバンコク現地でためしてみてください。

それではイ課長タイ語教室、今日はこの辺で。また来週お会いいたしましょう。
それまでごきげんよう、さようなら。


 
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by tohoiwanya | 2014-05-30 00:02 | 2013.12 バンコク旅行 | Comments(4)
2014年 05月 28日

サイゴン マジェスティック・ホテル

サイゴンのホテルシリーズ第二弾。
本日の記事はちょいと文学青年っぽくなりそうだが、ご容赦いただきたい。

サイゴンのマジェスティック・ホテルにはぜひ行きたかった。
それは二人のノンフィクション作家の本を読んだからだ。この二人がマジェスティック・ホテルからの
眺めについて書いた文章がどちらも非常に印象深いんだよね。

一つは近藤紘一が書いた「サイゴンのいちばん長い日」。
近藤さんはサンケイ新聞のサイゴン特派員で、サイゴン陥落の日も国外に出ず取材を続けた。
彼がその後書いた「サイゴンから来た妻と娘」は何かの賞もとったはずで、ご存知の方もいるはず。

近藤さんはサイゴン駐在中に知り合ったベトナム人女性と再婚するんだけど、最初の奥さんは日本人で、
夫婦二人でフランスに留学することになった。その途中でサイゴンに立ち寄り、マジェスティック・ホテルの
テラスレストランで食事をするんだけど、その時のことを回想する彼の文章は美しい。

さえぎるものもない窓の向こうの広がりは、今と同じように光とのどかな色彩にあふれている。
(中略)あの夏の朝、私は幸福だった。かたわらには前の妻がおり、そして私たちの目の前には、
二年間の外国での自由な時間があった。


だがフランスに着いてしばらくすると近藤さんの奥さんは病気になり、やがて亡くなる。

妻の死後一年余りして、風の吹き回しで再びこのサイゴンに戻った時、妻と共に川向こうの風景を眺めたあの
夏の朝は、やはり、自分とこの土地との将来の結びつきを予告する宿命的なひとときであったのか、と思った。


近藤さんは再婚したベトナム人の奥さん(と、その連れ子の娘さん)とやがて日本で暮らすんだけど
不幸にも若くしてガンで亡くなった。彼の死を悼む人は未だに多い。

彼の死後だいぶ経ってサイゴンを訪れた沢木耕太郎は、今は亡き近藤さんのことを思いながら
同じようにマジェスティック・ホテルに泊まる。なぜなら・・・

私は、近藤さんがそのようにまで言う、マジェスティックからの風景をどうしても見てみたかった。
そこで、ホーチミンに行くと決めたとき、まずマジェスティックに予約を入れたのだ。



私はそのミス・サイゴンを呑みながらサイゴン河に映るネオンのゆらめきに見入っていた。(中略)
暗い夜の中に、わずかな華やぎを見せているこのマジェスティックからの風景には、見ている者の心に
静かに深く沁み入ってくるものがあった。


沢木耕太郎にならってイ課長の気持を表現するとこうなる。

近藤紘一と沢木耕太郎という二人の作家がそのようにまで言う、マジェスティックからの風景を
イ課長はどうしても見てみたかった。そこで、サイゴンに行くと決めたとき、マジェスティックホテルの
テラスバーに必ず行こうと思ったのだ。

マジェスティック・ホテルは前回書いたコンチネンタル・ホテルから歩いて行ける。
中に入ると・・・うおお、さすがは由緒ある高級ホテル、内装はすごく豪華だ。
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しかしイ課長の関心はホテルロビーの豪華さにあるのではない。テラスバーだ。
エレベーターに乗って5階だか6階だかの「ブリーズ・スカイ・バー」を目指す。



           ・・・・・おおッ・・
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このテラスからの眺望は確かに素晴らしかった。
「何かものすごいモノが眺められる」というわけでは全然ないんだけど、視界の広がりがすごい。

このホテル、ちょうどサイゴン川が大きく蛇行している、その“アウト側”の川べりに建っている。
だから「こっちにグーッと近づいてきた川が、また向こうにグーッと遠ざかっていく」という眺望になる。
あの感じはとても普通の写真じゃ伝わらないから、ムリヤリ二つの写真をパノラマ風にくっつけてみた。
これで多少は感じをつかんでいただけるだろうか。
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イ課長は沢木耕太郎のようにミス・サイゴンではなく、ビールを注文した。
さっきの雨でまだイスが少し濡れてたけど構うこっちゃない。一番川寄りの席に座ってビールを飲んだ。

川の向こうはまだほとんど開発されてなくて、立て看板がいくつかある以外は南国の緑が広がる。
その前に川があり、船が通る。ただそれだけの風景なんだけど、その広々した感じには誰もが
「うわぁ」と声を上げたくなるはずだ。近藤さんみたいに生まれて初めての外国渡航でこの眺望を見たら
宿命的と思いたくもなるかもなぁ。

「あの夏の朝、私は幸福だった」と彼は書いた。
2013年6月の初夏の夕暮れ、イ課長もマジェスティック・ホテルのテラスで・・まぁ「幸福」とまでは
言えないにせよ、しみじみと一人旅の旅情をかみしめたよ。
昨日の夜遅くサイゴンに到着したばかりで、この日は実質的にはベトナムの旅の初日みたいなもの。
サイゴン川を往来する船を見ながら、自分はいまベトナムの空気を吸ってるんだなぁ・・と思った。

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ゆーーっくりと大型船がサイゴン川を航行していく。
夕立後の空もゆーーーっくり薄暗くなって、サイゴンは今まさに夕方から夜に変わろうとしている。
そんなスローな変化をいつまでもこのテラスから眺めていたかった。
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近藤紘一の著書「サイゴンのいちばん長い日」と「サイゴンから来た妻と娘」、そして
沢木耕太郎の「一号線を北上せよ」の計3冊はイ課長のベトナムの旅に少なからぬ影響を与えた。
しかしこのマジェスティック・ホテルでのひとときは「少なからぬ影響」どころこじゃないな。
モロ、100%影響そのもの(笑)。

ちなみに、マジェスティック・ホテルのテラスバーで飲んだビール。1杯が16.5万ドン=830円くらい。
沢木耕太郎も同じこと書いてるけど、このマジェスティック・ホテルで飲んだビールはイ課長にとって
サイゴンに来て以来最も高額な支払いだったのである。
 



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by tohoiwanya | 2014-05-28 00:35 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 05月 26日

サイゴン コンチネンタル・ホテル

今日はホーチミンのことを書くわけだが、この際だからイ課長はこのブログにおいては今後
地名のホーチミンのことはすべて「サイゴン」と表記すると宣言させていただく。

イ課長の少年時代、あの街の地名はサイゴンであり、ホーチミンは北ベトナム最高指導者の人名。
戦争に負けた方の首都が勝った方の一番偉い人の名前に変わるのはしょうがないとしてもだよ、
そうなることで地名と人名が一緒というまぎらわしい事態が生じる。

「ワシントン知ってる?」
「ジョージ・ワシントンのこと?それともワシントンDCのこと?」というわけだ。
ANAも行き先をわざわざ Ho Chi Minh City って、Cityの文字をつけて人名と区別してるけど
そんな面倒なことするより、イ課長は断然「サイゴン」表記でいくぞ。サイゴンサイゴン。

さて、そのサイゴンの街で、イ課長はぜひ行ってみたいホテルが二つあった。
「泊まりたい」という意味ではなく、見てみたい&行ってみたい場所だったのだ。
一つはコンチネンタル・ホテル、もう一つはマジェスティック・ホテルだ。
どちらもサイゴンを代表する有名高級ホテルで、イ課長には敷居が高い。

まずはコンチネンタル・ホテルの方から行ってみることにした。
このホテルはサイゴンの中心、フランス統治時代に作られたオペラハウス(現在の市民劇場)の脇、
ドンコイ通りに面して建ってる。ここはサイゴンのまさに中心で、ホテル・コンチネンタルは
常にサイゴンの激動の歴史の背景として存在し続けていたといえる。

トホ妻が2001年発行のCREAっていう雑誌のベトナム特集を保存してるんだけど、その本の中に
素晴らしい写真がある。同じ画像をネットで探したけどないので、雑誌を撮った写真を載せる。
(文芸春秋社発行CREA H13.3.25「ベトナムの誘惑」)
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サイゴン陥落、解放軍の戦車がサイゴンに入ってきて、それを市民が迎えてる写真だ。
戦車の後ろにあるのがコンチネンタル・ホテル。戦車自体はいままさに(写真にはうつってないけど)
オペラハウスの前を通ってることになる。この写真は東京でいうなら「とうとう銀座通りに敵の戦車が
入ってきた」という状況に近い。戦車そのものもそうだけど、その場所が重要な意味を持つ。

亡くなった近藤紘一さんの著書「サイゴンのいちばん長い日」でもサイゴン陥落の日が描かれている。
解放軍の戦車に乗る北ベトナム兵がポロリともらす言葉が印象的なんだよね。
「サイゴンに初めて来た・・・美しい街だ・・」(下の写真は陥落直前のコンチネンタル・ホテル)
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最初に載せたCREAの写真だと、解放軍を迎えるサイゴン市民は手を振って歓迎してるように見える。
しかしそこはしたたかなベトナム人。本心でそうしてるかどうかはわからない。
何しろこの直前までサイゴン市民は米軍のヘリコプターに群がって脱出しようとしてたんだから。
「とりあえず歓迎してるフリでもしなきゃ後で何されっかわかんねぇぜ」ってことかも。

このCREAの掲載写真にはけっこう感動したから、サイゴンではぜひこの場所に行ってみたかった。
行くのは難しくない。ホテルから歩いて行ける。

おお、ここ、ここ。
今やホテルの奥に青い超高層ビルなんか建っちゃって、様子もだいぶ変わってるけど、
あのCREAの写真はまさにこのあたりから撮られているね。
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もう少し広角で同じあたりを撮るとこんな感じ。
コンチネンタル・ホテルと市民劇場の位置関係はこうなってるわけだ。
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このコンチネンタル・ホテル、フランス統治時代のコロニアル様式の建物ってことらしくて、
建てられた当初はこんな感じ(これはホテルのWebサイトにあった写真を拝借した)。
フランス領だった頃のベトナムの雰囲気を伝える、文字通りの歴史的建造物だよね。
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この時はちょうど午後のスコールがあがったところで、地面はまだぬれている。
しかし雨上がりとはいえやはり蒸し暑くて、イ課長は汗びっしょりだったんだけど、
コンチネンタル・ホテルを見ただけで満足はしていられない。
次なる目標マジェスティック・ホテルに向け、再びサイゴンを歩き始めるイ課長なのであった。
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次回、そのマジェスティック・ホテルをご紹介する。
あの時はイ課長もちょいとばかり感傷的な気分になったから、そんなムードの記事になるかも。


 

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by tohoiwanya | 2014-05-26 00:02 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 05月 23日

ノンラーというもの

ベトナム人が着用するもので「あ、これベトナム。ベトナム以外の何者でもない」とわかるものって
おそらく二つしかないと思うのだ。それは

     アオザイと・・・
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     ノンラーだ。
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ノンラー。
おそらくベトナム戦争時代を知ってる日本人にとってはこの帽子はベトナム人の典型的イメージとして
強烈に記憶されてるんじゃないかと思う。あの当時、報道写真でアオザイを着た女性なんて平和な光景を
見ることはなかったけど、ノンラーをかぶって空襲から逃げ惑う悲惨な農民たちの写真はヤマほど見た。

外国人にとってベトナム人とカンボジア人とラオス人の区別はほとんどつかない(んじゃないかと思う)。
しかしこの帽子をかぶりさえすりゃ「あ、ベトナム人だ」となる。これは別に日本人に限った話じゃなく、
たぶん世界中の人がそう思うんじゃないか?
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ベトナムにいる間、ノンラーをかぶった「(イ課長にとって)典型的ベトナム人のいる風景」に出会うと
そのたびに写真を撮りたくなった。画面の中にノンラーが写っていればたちまち「これぞベトナム」っていう
風景になっちゃんだ、これが。
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このノンラー。
ワラで編んだ広い円錐形のモノ・・と多くの日本人は思ってるはずで、イ課長もそう思ってた。
しかしこの「広い円錐形」、実は“女性用”で、男性用ではないのだ。外国人観光客がカップルで揃って女性用を
かぶってるなんて姿をよく見たけど、あれは外国人だから許されるコッケイな姿らしいのである。

男性用のノンラーってどんなのかっていうと、偶然写した写真が一枚だけあった。ハノイ空港のコレ。
円錐形じゃなく、真ん中が少し盛り上がった形。これをかぶった男性をベトナムで見かけたのは、
この一度っきりで、ベトナムにおける男性用ノンラー着用率は極めて低いんじゃないかと思う。
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しかし女性用の、円錐形ノンラーはまだまだ活躍している。
都市部ではあまり流行らなくなったとか、若い人はかぶらなくなったとかいろいろ言われてるけど、
おばちゃん以上の年代だと確かに着用率はけっこう高い。ノンラーかぶったおばちゃんが天秤棒を
肩にかけた風景って、ガイジンの考える典型的ベトナムの風景だよねぇ。
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ノンラーって、基本的機能は「日よけ」だけど、やや「雨よけ」という機能も兼ねてるらしい。
南国で、陽射しが強い一方で急なスコールも多い国ならこれは合理的な考え方といえる。
日本の女性が日傘・雨傘兼用で夏に傘を持ち歩くようなもんか。

サイゴンやハノイみたいな大都市じゃ、確かに「おばちゃんがかぶってるのを時々見かける」って
程度だったけど、これがホイアンみたいな「ちょい田舎」だと着用率はグンとあがる。
市場なんかで働いてるおばちゃんはほとんどかぶってる。ホイアンじゃこういう風景は何度も見たけど
見るたびに「ああ、ベトナムの風景だ」と思って写真を撮りたくなっちゃうんだよね。
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だもんで、ベトナム旅行の記念についノンラーを買っちゃう人は後を絶たないはずだ。現地で買って
かぶってる欧米人観光客もたくさんいた(男も女性用かぶってたが)。これはベトナムらしい土産物だと
イ課長も思うし、値段だってそんなに高くないはず。買いたくなる気持はわかる。

実はベトナムに行く前、トホ妻からも「あの帽子買ってきて」と頼まれたんだよ。
トホ妻が期待してたノンラーって、ゴトクみたいな感じで帽子の内側に頭にハメるワッカがついているもの。
そういうゴトク構造になってると、頭と帽子の間に空間ができて涼しいはずで、それを欲しがった。
(それをかぶった自分が東京郊外の街を自転車に乗ってる姿の異様さについては考慮した様子はない)
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ところが現地じゃそういう「ゴトク構造」のノンラーって見かけなかったんだよ。みんなアレを頭に直接
かぶってるっぽい。土産物屋で売ってるノンラーは必ず重ねられてたけど、内側にゴトクがあったら
重ねられないわけだから、当然ゴトクなしノンラーなんだろう。ゴトクは後から別売のものを付けるという
可能性もあるんだけど、よくわからない。結局ノンラーは買ってこなかった。
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買ってこなかった理由がもう一つある。これ、スーツケースの中にめちゃくちゃ入れずらいんだよ。
日本に持ち帰るんだったら、カバンに入れずにジカに持ち帰るしかないけど、それもでカサばる。
かぶってくりゃいいかもしれないけど、さすがに日本に戻ってからもかぶり続けるのはねぇ・・・。
イ課長がやろうもんなら「ノンラーをかぶった巨神兵」状態。購入はあきらめました、はい。




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by tohoiwanya | 2014-05-23 00:27 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 05月 21日

ブリュッセル・・・大丈夫か?

思い出したように欧州ネタをはさむ。

昨年2月の出張で行ったことで、ブリュッセルには5回目の訪問ってことになる。
前にも書いたように、イ課長はブリュッセルという街をけっこう気に入ってるんだよ。
ただねぇ、この時の出張ではブリュッセルのことがちょっと心配になった。
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昨年2月っていうとユーロ危機の最悪期は過ぎてたけど、まだまだ欧州経済は好景気とはほど遠い状況。
その影響なのか、ブリュッセルがやけに元気ないなぁと思ったんだよね。

まず最初にガッカリしたのはグラン・プラスのライトアップがなかったことだ。
ライトアップされた時のグラン・プラスはもう陶然とする美しさで、今回も夜ここを歩いたけど、
今回はなんとびっくりライトアップなし、街灯のみ。ちょっと・・・いや、だいぶガッカリだよこれには。
電気代をケチッたってことなのかい?ライトアップされたときの美しさを知ってるだけに、こういう
薄暗いグラン・プラス見てると「衰退するベルギー」「欧州の没落」といった言葉が思い浮かんじゃうぜ。
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ライトアップがなくなっただけじゃなく、グラン・プラス周辺もなんか人が少なくて寂しい。
このギャルリー・サンチュベールにしたって、昔は夜でも観光客がゾロゾロいたもんだったけど、
今回行ってみたらこの閑散ぶり。しかも薄暗いときた。おいブリュッセルぅ、どうしちゃったんだ?
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景気が悪いせいなのか、それとも何か別の理由があるのかわからないんだけど、とにかく
「やけにシケた街になっちまったなぁ」と思わずにいられないんだよ。

イ課長としてはやっぱり「経済落ち込み&景気悪化 → 要するにみんなおカネがない」という
単純な結論が正しいのかな?という気がする。実は今回ブリュッセルでこんなこともあったんだよ。

イ課長と通訳さんが切符を買って地下鉄に乗ろうとした。
ブリュッセル・メトロの改札はカードを差込口に入れると正面の扉がガタンと左右に開く。
まぁその辺はこっちもすでに慣れてる。軽やかにカードをいれ、入場が印字されたカードをつまみ抜き、
正面の扉を通って中に・・・・

すると突然(おそらく)現地人から話しかけられた。
何を言ってるのかは当然わからん。表情や口調から察すると、何かに困ってて、教えてほしいといった
様子に見えた。たとえば切符の買い方がわからないから教えてください、みたいな。

しかし改札通過直前に聞かないでほしいなー。しかもコトバもさっぱりわからん。他の人に聞いてよ。
「あー・・・きゃのっとあんだすたん、そーりー」と言って改札を抜けようと・・・抜け・・・あれ?



あーッ!呼び止められてる間に改札機の扉がしまっちゃったじゃん!!
こうなるともうダメ。いくらコジあけようとしても開かない。もう一度カードを改札機に入れても開かない。
ヲイ!冗談じゃねぇよ!あいつのせいでせっかく買った切符がムダになっちゃうじゃねぇか!
なんで改札通ろうとするときに急に呼び止めるんだよーーーッ!!イ課長ジタバタ。

すると、別のオジサンが来て通訳さんにナニやらささやいた。それを聞いた通訳さんが言う。
「アタシが入場するときにイ課長さんがひっついて一緒に通ればよい、と言ってます」

おお、なるほど。その手があったか。
なんだか不正乗車じみたやり方だけど、こっちはちゃんと正規の切符を買ってるんだからヤマシくない!
通訳さんのうしろにぴったりつき、彼女が改札を抜けるときにヤッと一緒に抜けた。やれやれ。
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しかしさっき呼び止めたニイちゃんは一体なんだったんだ?ナニを聞きたかったのだ?
そこで「さっきのニイちゃんが言ってたこと、聞こえた?」と通訳さんに聞いてみた。
通訳さんは冷静にこう答えた。

「おそらく、イ課長さんにくっついて改札通らせてくれないかって言ってたんだと思います」

ひーーー。なんてこった。
ってこたぁナニかい?地下鉄の切符代にもコト欠いてるから、不正無賃乗車に協力してくれってか?
ブリュッセルじゃもう何度もメトロに乗ったけど、こんな経験初めてだなぁ・・。

「しかしまぁ、あのオジさんも『一緒にくっついて改札通れ』なんて、よく親切に教えてくれたよねぇ」
イ課長がそう言うと、通訳さんはまた冷静にこう答えた。

「チップがほしかったからじゃないですかね?」



・・・な ん だ か なぁ ~。

だとすると、昨今のブリュッセルのメトロときたら「誰かにひっついて無賃乗車しようとするヤカラ」だの
「そういうヤカラのせいで困ってる人を助けてチップほしがるヤカラ」だのがフラフラしてるわけか?ガラ悪いなー。
(もちろん、そのオジサンにはチップなんてあげなかったが)

ブリュッセルって確かにドコもカシコも治安がいい街とはいえない。ヤバいエリアもある。
しかし、少なくとも地下鉄に乗って無賃乗車だチップだなんて、これまでは全然考えたこともなかったぞ。
この街にはすっかり慣れた気分でいたところにこれ。ちょっと驚いた。
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ライトアップのない、薄暗いグラン・プラス・・
深夜でもないのに人気の少ないギャルリー・サンチュベール・・
そして無賃乗車協力要請(これは間違いない)やチップ欲しさの親切(これは確証はない)が横行するメトロ・・・

ヲイ、ほんと、大丈夫なのかよ?ブリュッセル。
これまで何度もこの街に来たけど、ブリュッセルのことをこんなに「シケた街」と感じたのは初めてだぞ。
街もヒトも「お金に困ってる」的ムードが感じられる。

もっとも、イ課長がそう感じたのは昨年2月。あれからもう1年数ヶ月が経過した。
その後の欧州経済、けっこう回復してるんだよね。スペインとかポルトガルとかの「ダメダメ債務国」を見ても
2013年後半あたりから回復が顕著で、今年の第一四半期のポルトガルのGDPなんてアータ、日本より
高い3%っていうんだから驚くじゃないの(たまたま仕事上の必要があって先日調べたところなのだ(笑))。
もっとも、ベルギー経済がどうかと言われるとよく知らないのだが・・。

まぁとにかくさぁ、一応EU本部の置かれた街、いわばEUの顔だろ?ブリュッセル。
あんまりショボくれた姿、カネに窮した様子をさらすなよブリュッセル。みっともねぇじゃねぇか。
グラン・プラスのライトアップも、まぁあれは季節の悪い2月だからやってなかったっていうことであって、
観光シーズンの春~夏にはちゃんと再開させてるんだよな?そうだよな?ブリュッセル。

頼むぜまったく。
イ課長はオマエのことけっこう気に入ってるんだから、あんまりショボい姿見せてがっかりさせるな。
 

 

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by tohoiwanya | 2014-05-21 10:46 | 2013.02 欧州出張 | Comments(8)
2014年 05月 19日

ホイアンの豆の話

旅をしてると、現地でのごく些細なことがいつまでも心に引っ掛かることがある。

これもホイアンの街を歩いてる時の話。
暑くて汗ダクになったから、川沿いのカフェ(というほどのものでもないが)で一休みしてビールを飲んだ。
(コ汚い足の写った写真でスマヌ)
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すると、お盆の上に豆の袋を積んだ豆売りのおばちゃんが寄ってきた。 
「おいしいんだよ、ビールのつまみにもちょうどいいんだから。ねぇ買っとくれよガイジンさん!」

ベトナム語はヒトコトもわからないけど、彼女の言ってることは表情でわかる。
試食もさせてくれた。ポリポリして、塩味が効いて、確かにビールのつまみ用の豆には良さそうだ。
どうせこの後ハノイでもバンコクでもホテルでは缶ビールを飲む旅が続くわけだし、ここでつまみ用の豆を
買っておいてもいいな、と思った(下の写真がその豆。ただしこのおばちゃんから買ったものではない)。
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しかしだよ。問題はその豆の包装なのだ。
ヤワなビニール袋にぎっしり詰まって、輪ゴムで口を閉じただけっていうもの。何かのカドにでも当たれば
たちまち袋が破れちゃいそうなんだよ。スーツケースの中が豆まみれってのはさすがに困る。
密閉容器でもありゃいいんだが、旅先でそんなものあるはずない。おばちゃん、ごめん、ノーサンキュー。

おばちゃんはなおも「買っとくれよー」と頼み込んでくる。裕福なおばちゃんではないのは明らかで
こうやって路上で豆を売り歩くということは、きっと自分の店を持つだけの資力もないんだろう。
いや買ってあげたいんだけどさー、この豆を入れとくイレモノがないんだってば。ごめん。

あきらめて豆売りのおばちゃんは去っていき、ビールを飲み終わったイ課長はやがてホテルに戻った。
部屋でスーツケースを開けて荷物をいじっていたら、イ課長はガクゼンとした。

しまった!!豆入れとく袋、あったんだ!
日本を出発前に、ビニールチャック付きの袋に入った食いかけのバタピーを荷物に放り込んだんだっけ。
この袋ならさっきの豆を入れとくのに、おあつらえ向きじゃん。ホイアンで買った豆を荷物に入れておいて、
ハノイやバンコクで道々ビールのつまみとして食えたんだよ。あーバッカでー、イ課長。
(バタピーの袋に豆を入れた状態。しかし繰り返すが、この豆はあのおばちゃんから買ったものではない)
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この袋があると知ってれば、あの豆、買ったのになぁ・・・。
豆売りのおばちゃんに悪いことをした。あのとき買ってもいいなと思っただけに、後悔が残る。
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なんとなく心残りだったから、翌朝また同じあたりを歩いてみた。
昨日の豆売りのおばちゃんがいれば、こんどは迷わず買おうと思ったんだけど、そういう時に限っていない。
あー・・・ホイアンで豆を買いそこなったことがやけに残念なことに思えてきたぞ。

そのまま市場の中に入って乾物コーナーをふらふら歩いてたら、お?同じ豆を売ってる店がある。
ベトナムじゃごくありふれた豆なんだな。しょうがない、あのおばちゃんには申し訳ないが、この後に続く
旅程でのビールつまみ用に、ここで豆を仕入れておくか・・・。

しかしこれがやけに大袋なんだよ。ヘタしたら1kgくらいありそうな大袋で、さすがに処置に困る。
「これは多すぎる・・」と言ったら、店のおばさんが小さめの新しい袋にザーッと豆を分けてくれた。

しまった!!(その2)
先に値段を聞くべきだった。新しい小袋に豆を入れ換えさせてしまった以上、もう「高いからいらない」とは
言えないじゃん。こういうときは先に値段を確認しておかなきゃ。バッカでー、イ課長。

あーあ・・・買うしかない。ぼったくられるだろうなぁ。
「いくら?」首切り役人に自分の首を差し出すような気分で値段を聞いた。
嬉しそうに彼女は言う「5万ドン」。あ~あ、完全にやられたぜ。こんな豆せいぜい2万ドンだろ~?
昨日の豆売りおばちゃんから買っとけば絶対もっと安かったはずなんだよ、ちくしょう。

結局5万ドンで豆を買わざるを得なかった。
仕方ない、今回はやや高い撮影料だが(それでも適正価格2万ドンとしたら、ボられたのは150円ほど)
乾物屋のおばちゃんの写真を撮らせてもらった。当然ながら彼女の方は極めて上機嫌である(笑)。
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豆をカバンに入れて歩いていくと、昨日カオラウを食った店の前を通った。当然、例のオバちゃんがいる。
前にも書いたように、このおばちゃんとはもう仲良しだ。「ハロー!」と大きな声で挨拶してくれるから
イ課長も「ハロー!」と挨拶を返す。

もしイ課長がベトナム語に堪能だったら、このカオラウ屋のおばちゃんに今買ったばかりの豆の袋を見せて
「高い豆買わされちゃったよー・・」ってこぼしたと思うよ。おばちゃんは絶対こう言うよね。
「アンタそんな豆に5万ドンも出したの?!バッカねーー!完全にカモられたよアンタ!あはははは!」

この頃にはもう完全にイ課長はベトナムでの買い物や食事を一種の運試し、ないし一種のゲームと
考えるようになっていた。イイのに当たることもあれば、悪いのに当たることもある。今回の豆みたいに
自分の戦術的ミスが元で相手に見事にしてやられることもあるというわけだ。

そう考えだすと、「次に行く店はどうかな?」って感じで、この運試しがだんだん面白くなってくる。
仮にぼったくられても、いわばおみくじで凶をひいたように「あちゃ、悪いの引いちゃった」と思うだけで、
怒ったり、相手を恨んだりっていう気持があんまり湧いてこない。
例のお姉ちゃんみたいに、ぼったくられたイ課長の方が満ち足りた気分になっちゃうことすらあるわけだからね。
不思議なくらいベトナムのぼったくり商法をストレスとして感じなくなってきたんだよ、イ課長は。


だが冒頭書いたように、イ課長の心に引っ掛かり続けるものがある。それは最初に書いた豆売りおばちゃんだ。

保存用の袋があるのを忘れて買ってあげなかった上に、ヨソでこんな高い豆買っちまったなんてさー・・・。
あの豆売りおばちゃんには顔向けできないんだよホント。ごめんよ、おばちゃん。


 
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by tohoiwanya | 2014-05-19 00:14 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 05月 16日

バンコクの地下鉄(MRT)に乗ってみよう

外人旅行者がバンコク市内を移動する時に使う公共交通機関となりゃ、主にスカイトレイン(BTS)と
地下鉄(MRT)を使うことになる。タクシーも安いけど渋滞の激しいバンコクじゃ使い勝手悪いし、
バスは渋滞問題に加えて路線が複雑でよくわからん。そうなると頼りはスカイトレインと地下鉄で、
イ課長もよく乗った。本日はそのうちの地下鉄の方をご紹介しよう。

バンコクの地下鉄。いまある路線は(はい、音読しましょう)チャルームラチャモンコン線だけで、
これは2004年に開通したらしい。まだ新しいんだよ。ちなみに、東南アジアで地下鉄がある都市は
バンコクで4つ目で、現在のところこれが一番新しいようだ。(あとの3つ、わかる?)

それでは東南アジアで最も最近開通した(いずれ、ジャカルタで新地下鉄が開通するらしい)
ピカピカの地下鉄に乗ってみましょう。

まず最初のハードル、それはどこに国でも切符購入なのである。
自販機で買うわけだけど、タイ語表示じゃガイジンには手も足も出ないから、タッチパネル右上の
English を押して英語表示に変えるところから始めましょう。
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はい変わった。自分がいまいる駅は赤丸で表示されてるから、自分が行きたい駅名を探して、
画面を押せばいい。東京みたいに路線が多いと、まず行きたい駅が「いくら区間」なのかを
確認してから買う必要があるけど、路線が少ないと、こういうところはシンプルで助かる。
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お金を入れると黒いトークンが出てくる(むろん、お釣りも)。
改札に入る時は改札機このトークンを「触れさせる」だけ。改札を出る時は機械の穴に入れる。
だから乗ってる間はトークンを持ってることになる。なくさないようにね。下の写真を参照されたい。
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さぁホームまで来たぞ。イ課長が見た限りでは駅はぜんぶホームドアつきで、東京の南北線みたい。
歴史がないぶん、モダンで非常にきれいだ。
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新しい地下鉄だけあって車内もキレイ。もちろん車内はエアコンつきで涼しい。
車内テレビモニターなんかもあったりして、これまた非常にモダンだ。
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この地下鉄、日本の円借款で作られたそうで、ファランポーン駅にはこんなプレートも貼ってある。
バンコクは車の渋滞がひどいから、こういう都市鉄道インフラの整備は重要だと思うよ。
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・・と、ここまで読むとバンコク・メトロは東京の地下鉄と大差ないように見える。
安全で、快適でたいへん結構だ。しかし、東京と同じっていうだけだとしたら、ちょっとつまらない。
だがご安心あれ。バンコク・メトロはちゃんと「バンコクならでは」っていうモノ、ガイジン旅行者に
「おおっ」と思わせるモノも見せてくれる。

まず重要なのが、自販機で切符(トークン)を買うのに異常に時間がかかるということだ。
操作が複雑だからではない。切符を買いたい人の行列がスゴいからだ。特にスクンビットみたいに
利用者の多い駅だとこんな状態だっつうんだから、そりゃ時間もかかるわな。
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約束の時間が決まってて、しかも利用者の多い駅から地下鉄に乗るときは、乗車時間に加えて
「切符購入時間」も考慮すべきだ。これがマイナー駅だとガラ空きなんだけどねぇ。

あと、地下鉄駅に入るためにセキュリティチェックでゲートをくぐるのもお忘れなく。こういうところは
デリー・メトロと一緒だ。カバンの中にカメラが入ってる程度じゃ引っ掛からないから大丈夫。
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「地下鉄べからず集」にもお国柄が出る。禁煙とか、危険物持ち込み禁止なんて当たり前のことに加えて
風船もダメ、ペットもダメ、飲食ダメ、いろいろダメなものが多い。

その中でも東南アジアならではなのがこの「ドリアン禁止」だ。ちゃんとあるんだねぇ。
ドリアンの匂いってイマイチよく知らないんだけど、悲惨な「地下鉄ドリアン事件」発生防止のためには
とにかく禁止しとけってことなんだろう。
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あと、車内表示で面白かったのは何といってもこれ。
「席をゆずってあげましょう」の対象としてお年寄りや妊婦があるのは当然としても、だよ?
お坊さんも対象になってるのにはびっくり。仏教国タイならではの乗車ルール。これは面白い。
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2駅分乗って22バーツ=70円弱くらいだったから料金的には安いし、涼しくて快適だし、
切符を買うのに並ぶ以外は早いし、スカイトレインと並んでバンコク市内観光には欠かせない足だ。
もうちょっと路線が増えたり、伸びたりしてくれると旅行者としてはさらに助かるんだけどなぁ。




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by tohoiwanya | 2014-05-16 00:36 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 05月 14日

バンコク ボーイズ横丁

ズバリ言えば、バンコクって夜の産業・風俗産業の盛んな街だ。

一口に風俗産業といっても、いろーーーんな業種・業態があるけど、その代表的なものに
ゴーゴーバーというものがある。これについては今回の旅行で実際に初潜入してきたから、
いずれ詳しく書く。

ゴーゴーバーは女性が踊るガワで、男性がそれを眺めるガワという構図で成り立つ。
男性にエスコートされた女性客もマレにいるけど(実際いた)、例外的なケースであって、
通常は上に書いたように踊るのは美女、眺めるのはヤロウだ。
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このゴーゴーバーという業態自体は1996年にイ課長がバンコクに行ったころからすでにあった。
初めてパッポン通りでゴーゴーバーを見たときは(もちろん外からだが)そりゃびっくりしたさ。
当時はゴーゴーバーといやぁパッポン通りが本場、という感じだったんだと思う。

今回はスクンビットのホテルに泊まったんだけど、なつかしいパッポンにも行ってみた。
最近は歓楽街としてはパッポンやタニヤはやや斜陽ぎみっていう話だけど、いざ行ってみれば
相変わらずの賑わいで、ゴーゴーバーも何軒もある。

さて、このパッポンやタニヤから、スリウォン通りをはさんで向こう側。
昔なにがあったか覚えてないけど、今回フと見て、イ課長はおや?と思った。
通りのアッチ側にもネオン街がある。昔こんなのあったっけかなー?何気なく写真を1枚撮った。

ところがね、いまやココはバンコクのディープな「夜の名所」のひとつらしいんだよ。
写真をよく見ると Boy とか Male っていう単語があるのがわかるでしょ?
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ここってどうやらその・・まぁ要するに「ボーイズ・ゴーゴーバー地帯」らしいんだよね。
このコトは帰国後に知って、ああアソコがそうだったんだ、と後で納得した。
さすがはバンコク、ギャルが踊るゴーゴーバーだけじゃなく、ボーイズが踊るゴーゴーバーという
斬新?なコンセプトの歓楽街まであるんだよ。

おそらく非常にキワどい服・・というか着衣でクニクニ踊ってご婦人客にアピールしてるんだろう。
女性には面白いだろうけど男としてはねぇ・・・あまり行く意欲は湧いてこない。

ただイ課長としては、ボーイズ・ゴーゴーバーのターゲットって女性なのか?とも考える。
もしかして「美少年を求めて世界中からやってくる男性観光客」向けのエリアなんじゃないか?

タイにオカマさんが多いことは有名だし、実際17年前にイ課長が連れて行かれたカラオケバーにも
なぜかオカマさんがいて、若きイ課長はしっかりケツをさわられたりもした。
ボーイズ横丁(イ課長命名。正式な地名を知らないのだ)がそういう方面の方々専用エリアだとしたら
イ課長としてはますます行こうという気になれなくなる。つうかコワくて行けない(笑)。
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実際どうなのか?ここに行った人が書いたブログなんかを読んだところだと、どうもここって
「両方の機能を兼ねてる」みたいなんだよね。ボーイズ横丁というエリア自体の性格が
バイセクシャルなのではないかと思われる。それはそれでスゴいことだと思うが。

女性客もターゲットだっていうなら、イ課長が普通のゴーゴーバーに行くのと同程度の
勇気があればご婦人が行っても大丈夫なはずだ。これからバンコクに行くご婦人読者の方には、
ぜひこの「ボーイズ横丁」を探検してみていただきたいと思うのである。


・・そして、どんな様子だったか後で教えてほしい(笑)。


 

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by tohoiwanya | 2014-05-14 00:09 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(12)
2014年 05月 12日

ホイアンのカオラウ屋のおばちゃん

ベトナムに旅行して「食い物がおいしかった」ことを指摘する人は多い。
沢木耕太郎もベトナムで食ったものが美味しかったっていう話を著書の中で何度も書いてる。
日本のベトナム料理屋で食うベトナム料理っていうと、生春巻きとかフォーとかが連想されるわけだけど、
南北に細長いベトナムだけに、地方ごとにいろんな特色もあるようだ。

タテ長のベトナムの中ではほぼ中間にあるホイアンには、ここ独特の三大名物料理というのがある。
カオラウ、ホワイトローズ、そして揚げワンタンだ。ホイアンに行ったらこの三つは食おうと思ってた。

カオラウっていうのは麺料理で、ヒトコトで言っちまえば「ホイアンうどん」という表現がぴったり。
ただ、日本の普通の汁うどんと違って、味の濃いタレがどんぶりの中に少量あって、そのタレと、
上にあるうどんや具をかきまぜて食う。具も豚肉とか香草とか揚げせんべいとかいろいろ載ってるらしい。

ホイアンを歩き回って腹減ったし、汗かいて塩気もほしくなったし、どこかでカオラウ食える店が
ないかなぁ?と思いながら市場を歩いてたら、カウンター食堂がたくさんあるゾーンに足を踏み入れた。
ここは一般客や観光客向けっていうより、主に市場で働く人たちを相手にしてる食堂ゾーンっぽい。
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ランチで込み合う時間帯はとっくに過ぎて閑散としてるけど、まだ店は開いてるようだ。
歩いてるとそこココの食堂のおばちゃんが「いらっしゃーい」「ほら食べていきなよ」と声をかけてくる。
うーむ、カオラウはあるんだろうか、と思いながら歩いてたら出口近くにCAO LAU という看板が
目にとまった。ここのおばちゃんも大きな声で元気良くイ課長に声をかけてくる。

「ほらそこのガイジンさん、うちのカオラウ食べていきなよ、うちのがナンバーワンなんだから!」

そんなことを言ってたに違いない。ナンバーワンっていう部分だけは聞き取れた(笑)。
まぁちょうど食いたいと思ってたとこだし、この店で食ってみるか。
貼られたメニューを見ると「カオラウ 2万ドン」って書いてある。一杯100円。安い。
イスに座って「あー・・・かおらう・・」って言うと、ほいきたと言わんばかりにさっそく作り始める。
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カオラウ、別名ホイアンうどん(イ課長命名)は熱い料理じゃない。ぬるい冷麺とでもいうか・・。
しかし日本の立ち食いそばほどは早く作れない。上に載せる具を切ったり、多少時間がかかるようだ。
ガイジンが物珍しそうに見てるのを、おばちゃんの方も十分意識しながら作ってる(笑)。
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それでもせいぜい1~2分で出来た。イ課長の前にドンブリがどんと置かれる。
豚肉もたっぷり載ってるし、なかなかボリュームあるじゃん。腹が減ってたからさっそくむさぼり食う。
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底の方にあるタレとからめて食え、みたいなことをおばちゃんが教えてくれる。
言われた通り、上の方からチマチマ食うんじゃなく、よいしょよいしょと全体をかき混ぜてから食ってみた。

ウム・・・ング・・・これはおいひい(口にモノを入れたまましゃべるのはやめましょう)。
暑いベトナムで、塩気のきいたタレにからめた冷うどん。しかもボリュームたっぷりの具。うまいよコレは。

それと、これはベトナムで麺類を食うたびに思ったことなんだけど、この香草が重要なんだと思う。
日本の麺類の薬味ネギに似た機能なんだろうけど、その青臭さが特色ある風味を与えてくれる。

カオラウを作ってるときはイ課長が興味シンシンでおばちゃんの調理風景を眺めてたけど、
今は逆におばちゃんの方が、自分の作ったカオラウをガイジンが食べてる様子をジッと観察してる。

イ課長としてもその視線は十分意識してるさ(笑)。
期待?にこたえるために、最後に残った小さなモヤシのかけらまで丁寧にハシでつまんで食った。
美味しかったということをちゃんと態度で伝えてあげようではないか。

食い終わった。
ベトナム語で「おいしかった」って何ていうのか知らないけど、イ課長の表情でそれは十分伝わった。
おばちゃんも「よしよし、おいしかったんだね、アタシが作ったんだから当然よ」って顔で満足気だ。
お互いにイイ気分のところで、例によって写真を撮らせていただいた。

いやーいい表情だよね。このおばちゃん、若い頃はけっこう美人でブイブイいわせてたに違いない。
ベトナムで撮ったいろんな店の人物写真の中でもこの写真は好きだ。
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カオラウ屋の、元気のいいおばちゃん。
言葉はわからないけど気分的にはすっかり仲良くなった。翌日この市場の中を通った時もこのおばちゃんは
しっかりイ課長の顔を覚えてて、遠くからイ課長を発見するとすぐ手を振って大声で挨拶してくれた。
きのう到着したばかりの街にもう知り合いがいる。不思議だけど、すごく楽しい。

アナタがホイアンに行くことがあったら、ホイアン三大名物料理の一つ、カオラウをぜひご賞味あれ。
特に市場の中の食堂ゾーンは普通のレストランで食うよりおそらくちょっと安いはずで、お勧めだ。
どの店で食っても、食い終わる頃にはアナタはきっとその店のおばちゃんと仲良くなってるはずだよ。

ところで残りの「二大名物料理」は食ったのかって?
ちゃーーんと食ってる。ご安心ください。いずれゆっくりご紹介するから。


 

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by tohoiwanya | 2014-05-12 00:06 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(8)
2014年 05月 09日

ホイアン・人情夜話

現在手持ちの「ブログネタ在庫状況」をざっと考えてみると・・・

①昨年2月欧州出張ネタ。これはまだけっこう残ってる。
②昨年6月のベトナム・タイ旅行ネタ。これはたーーーっぷりある。
③昨年12月のバンコク旅行ネタ。これもかなりあるけど滞在自体が短かったから数としては②よりずっと少ない。

「行った順」で消化するなら①②③と書いていけばいいんだが、そうすると途中から東南アジアネタばかりになる。
変化をつけるために順序を変え、東南アジアネタ書きつつ、途中時々欧州ネタをはさむって形でいこうと思う。
え?どうでもいい?さいざんすか。

というわけで、ベトナムの話を書こう。とにかくベトナムは楽しかったからさぁ。

以前、ベトナムじゃモノを買う(食う)たびに「この店は正直か、ボッタクリか?」と考えなきゃならない、と書いた。
それは実際その通りで、同じものを買うにしても店によって言い値がぜんぜん違う。
そんな国で買い物したりメシを食ったりするのは本来であれば疲れる。ストレスになる。ところがベトナムだと
店や食堂で現地の人と接するのが楽しくてしょうがないんだよ。ぼったくり確率がけっこう高いのに、だ。

ボッタクリ店と正直店が混在した状況での買い物や食事が楽しい理由の一つは、その貨幣価値の差だろう。
たとえば1万ドンぼったくられたとしても、日本円にすりゃ50円。50円ならまぁいいかという気になる。

理由の二つ目はベトナム人店員の「客の顔を覚える能力が高い」ということだ。
これに関してはこれまで行ったどの国と比べても高いと言わざるを得ない。理由は不明だが(客が少ないから・・・か?)。
昨日行った店に翌日行くと確実に覚えてる。そんな店で「あらアンタまた来たね」「昨日と同じのにする?」なんて
ニコニコ接してもらえりゃ、こっちだって嬉しくなるってもんだ。生まれて初めて来た街なのに、
買い物したりメシ食ったりしてるだけで街に顔見知りが増えていくんだよ。
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ボッタクリ確率の低くない国で、しかも「貨幣価値の差が大きい」と「顔を覚えられる」という条件下で買い物すると、
どういう具合に楽しいか?イ課長がベトナムでもっとも頻繁に買った商品である缶ビールを例に説明しよう。

ベトナムで最初に買った缶ビールはサイゴンの路上だった。
以前に「美女図鑑」にも載せた、このかわいいお嬢さんから買ったのだ。
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このお嬢さんも一度ビールを買ったイ課長のことを覚えててくれたって前に書いたよね。ちなみに値段は1本1.5万ドン。
日本円で約75円だ。3本買って5万ドン札を渡すとお釣りはない。本来なら5000ドンのお釣りなんだけど、
5000ドンって日本円にすれば25円。1本あたりなら8円の違いだ。こんな具合だから1000ドン単位の取引に関しちゃ
売る方も買う方もお互いルーズになる(笑)。

ただ、多少なりとも余分にお金を払ってると、写真を撮らせてくれない?なんてことが頼みやすくなるんだよね。
撮影料25円で撮らせてもらうと考えると、異常に安い撮影料だ(笑)。

こんな調子でベトナムではお店の人の写真をいっぱい撮らせてもらった。楽しかったなぁ。

たとえばこの人。これはハノイでビールを買った店のおっちゃんだが、1本あたり1.2万ドンしかとらない。
おそらくこれは標準小売価格そのもののはずで、コンビニで買うよりも安い。なんと正直な店主であろうか。
(サングラスかけた外見からだと、とてもそう見えないってところがオカシい(笑))
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そこでイ課長はこの店を「正直堂」と命名した。ハノイ滞在中は何度も正直堂でビールを買ったもんだ。
おっちゃんの方もイ課長のことをすぐ覚えて「今日もサイゴンビール3本かい?」なんて聞いてくる。
街に顔見知りができると街歩きも楽しくなるよねぇ。

もちろん、正直堂の店主みたいな人ばっかりじゃない。ベトナムにはブラック店主だって多い。
正直堂が閉まっちゃった後にビールを買いたくなって、暗い路上のオバサンから買ったら2本で4万ドンときた。
1本2万ドン?高いなー。正直堂なら1.2万ドン/本だぜ?これはもう明らかなぼったくり価格だ。
もっとも、ぼったくられた差額は1本あたり8000ドン、40円・・・まぁ、いいか・・・。

こういう「ぼったくってる時」のベトナム人の顔を観察するのがまた面白いんだワ。
やっぱりやましい気持があるのか、イ課長と目を合わせず、不機嫌そうに言うケースが多い。
サッと金だけ払って、サッと消えてもらいたいと思ってる様子が強く伝わってくる(笑)。

ベトナムで一番高い缶ビールを買わされたのはホイアンだった。
昼間歩き回って汗ダクになったから夕方まで少しホテルで休もうと思い、路上のビール売りのお姉さんから
3本買った。すると値段は8万ドンというではないか。

はちまんどん?!こりゃすごいボッタクリだ。大体3本で8万ドンって、割り切れねぇじゃねぇか(笑)。
思わず「えいてぃさうざんど??」って聞き直し、「じゃいらないよ、他の店で買う」って言おうかな、と一瞬思った。
しかし暑いなか、他の店を探すのもメンドウだし、まぁ例によって上乗せ価格分は撮影料と思うことにして
写真を撮らせてもらった。
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「ノットビューティフル・・(美人じゃない・・)」なんて照れながらも写真を撮らせてくれた。
ノンラー(例のベトコン帽子ね)をかぶった、ごく素朴な田舎育ちのお姉ちゃんっていう感じで、悪い人には
ぜんぜん見えないんだけどなぁ・・。まぁこれがベトナムということか。

夜になった。ホイアンの街はちょうど満月のお祭り。イ課長もカメラを持って夜の街をあちこち歩き回る。
この夜のホイアンの美しさは本当に忘れられない。地元の人と観光客とですごい賑わいだったよ。
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「さっきビール買ったの、この辺だったよな・・」と思って歩いてたら、あのぼったくり姉ちゃんがいた。
一瞬目があった。しかし次の瞬間ハッと思ってイ課長は目をそらして気づかなかったフリをした。


ぼったくり姉ちゃん、赤ん坊を抱いてたんだよね。
若く見えたからまったく考えてなかったけど、じつはもうお母さんだったんだ。

おそらく彼女も「あ、昼間のお客さんだ」と思ったに違いないけど、この時ばかりは知らない人でいたかった。
きっと暮らしは裕福ではないんだろう。昼間は乳飲み子を誰かに預け、炎天下の路上で冷えた飲物を売って
一生懸命稼いでいるお母さん。そんな彼女と「さっきぼったくられた客」として気まずく再会したくなかった。

彼女にはビール代をぼったくられた。それは間違いない。3本で、日本円にして約180円くらい多くとられた。
でも、ぼったくられたその180円が彼女とその赤ん坊のためになるならむしろ良かったじゃん、と思えてきた。

気づかないフリをしたまま、雑踏に混じって赤ん坊を抱いた彼女の前を通り過ぎた。
川沿いの道。フと空を見上げると、ホイアンの満月祭りの夜を飾る月がこの上なく美しい。
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「あー・・・彼女からビール買ってよかったなぁ・・・」


しみじみそう思った。
あの時「ほかの店で買う」なんて言わなくてほんとに良かった。
ぼったくられたけど、満ち足りた気分だった。こういうのもあまり経験がない。

「ベトナムって、いいよなぁ・・・」 

こうしてますますベトナムが好きになっていくイ課長なのでありました。


 
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by tohoiwanya | 2014-05-09 00:20 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(8)