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2014年 10月 31日

バンコク、タニヤ、カラオケ その3

さかなちゃん(仮名)とイ課長は店の一番奥のソファー席に移動した。
テーブルにはビールがつがれたコップが置かれ、おつまみのカッパえびせんの小皿が置かれる。
イ課長が不得意とする接客ご婦人との一対一の1時間が始まるのである。
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「さかなちゃん」っていうのはあだ名だろうから、とりあえずまず名前を聞くか。

さかなちゃんっていうのはアダ名でしょ?お名前はなんていうの?
ぷらー
え?・・ぷらぁ?
そう、ぷらー。さかなちゃん

ふーむ、「プラー」というのがタイ語の源氏名で、「さかな」が日本語の源氏名ってことか?
ってことは、このコのことは「プラーさん」と呼べばいいのか?
・・・あ!!そうか!頭の中でヒラメキ電球が光った。

もしかしてさかなちゃん・・プラーさんのプラーって・・・ナンプラー(魚醤)のプラー?!
そぉ〜、プラー、さかなちゃん、よろしく

実際、彼女の源氏名はある水棲生物のタイ語で、上の会話と全く同じようなやりとりがあった。
だが、この記事では仮名のプラーさんで通させていただく。

「ビジネスか?ホリデイか?」「何日滞在する?」「バンコクのどこを観光した?」みたいな
おきまりの会話が進んで多少打ち解けたところでイ課長はさっそく肝心な質問をしてみた。

ところでプラーさんって、お年はいくつ?
さんじゅう

これはその後の経験でも思ったことなんだけど、タイの女性って自分の年齢とかをあまり隠さない。
こういう商売だとサバを読むこともありがちって気がするけど、あっけらかんと本当の年齢を言う。
「いくつに見える?うふ」とかモッタイぶらないところは非常に好感が持てると思うんだよ。
30とすると10年前はハタチ・・・もう絵本読む年齢じゃないか・・と思いつつ、なおも質問を続けた。

プラーさん、生まれたのはどこ?
わたし? 

ギクッ!!まさか「パヤオ」?!ついにあり得ないような偶然が起きるのか?

・・タヤ

あーーびっくりした・・・パタヤね(ぜいぜい)。パタヤといえばバンコクから近い海浜リゾート地。
そこの出身なんだ。ガッカリしたようなホッとしたような気分でさらに重要な質問を続ける。

プラーさん、すごく日本語上手だけど、学校で習ったの?
ううん、ほんとは えいごのほうが とくい
じゃ、日本語はどうやって・・・本で勉強したとか?
ううん、しーでぃーでべんきょうした

おおおおなるほどCDとな。タイ人向けの日本語学習用CDなんかがあるわけだ。
子供が日本語に接するキッカケは絵本ってこともアリだろうけど、大人がちゃんと覚えようと思えば
CDを使って一人で練習する時代なわけだ。なーるほど、勉強になるなぁ。

彼女にとっては面白い話題じゃないと知りつつ、イ課長が昔タイのパヤオに絵本を送ったって話をした。
プラーさんが特に感銘をうけた様子はなかった(笑)。ヘンな話するつまらない客と思ったはずだ。
この辺、1996年からぜんぜん進歩がみられない。
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もしかすると「ウチの店の○○ちゃんパヤオ出身よ、会ってみる?」なんて偶然があるかな?と思ったけど、
実際にはそんなこともなかった。ま、世の中こんなもんヨ。

ビールを何杯かお代わりしつつ、この後もプラーさんとの会話は続く。
いろいろ考えさせられる話も多かったから、もう1回だけこのネタで続けさせちくり。


 
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by tohoiwanya | 2014-10-31 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 10月 29日

バンコク、タニヤ、カラオケ その2

今回、タニヤのカラオケに一人で行った理由として、前回書いた悪しき記憶の存在はもちろん大きい。
タイ美人と楽しい会話に花を咲かせ、「オレもちったぁコナレた男になった」と思いたかったのは確かだ。

もう一つの理由はやっぱりあの絵本プロジェクトだな。
あれから10年。あの絵本を読んだ子供が大人になって、バンコクにいるかもしれない・・といっても
「あなたはいくつ?どこの出身?」なんてことを見ず知らずのタイの若者に聞くわけにもいかない。
少しは落ち着いた状況で、少しは会話の通じる相手と話をしないといかん。

タニヤのカラオケで働く女性たちは業務上の必要もあって、必ず日本語を少し話せる。
何らかの方法で日本語を勉強した経験があるはずだ。そのきっかけが子供の頃読んだ絵本・・・
なーんて偶然はあり得ないだろうけど、日本語学習のきっかけやどんな本で勉強したか、なんて話は
ぜひ聞いてみたかった。タニヤならそういう話を日本語でできるのだ。そんな場所、たぶん他にない。

そこでバンコク滞在二日目の夜、懐かしいタニヤ通りに行ってみましたですよ。
昔に比べると斜陽ぎみらしいけど、それでも相変わらず日本語の看板だらけの、実に不思議な通りだ。
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さてタニヤに来たはいいが、どこの店がいいのか悪いのかトンと見当がつかない。
日本のカラオケボックスみたいに「1時間いくら方式」なのかどうかすらさっぱりわからない。
まぁこんな風に歩いてれば声かけられるだろうと思っていたら、たちまち声をかけられた。

あなたカラオケどうぞカラオケ。いちじかん600バーツ、ビールのみほうだい
「1時間600バーツで飲み放題?600バーツだけ?」

ふーむ、600バーツっつうたら約1800円。
日本のカラオケボックスの1時間料金よりはずっと高いが、ビール飲み放題+お姉さま接客付きだからね。
二人くらいから声をかけられたけど「1時間600バーツ&ビールのみ放題」というのは共通してたから
どうやらこれが「タニヤ相場」らしい。そうと分かれば、ドコの店でもいいわけだが・・

ある店の前ですごく熱心に呼び止められた。ママさんと小柄な若い女性の二人がかり。
600バーツ、のみほうだい、はいどうぞ、いらっしゃいどうぞ
「う・・・あ・・・(まぁこの店でいいか思ったから、あまり抵抗しない)」
エレベーターで上の階に連れて行かれると、店内にお客さんは全然いなくて店はガラすき。
これじゃ呼び込みにも熱がはいるわなぁ。

入り口近くのソファー席にお姉さまたちがズラーっと座ってる。10人くらいいたかな?
ママさんが彼女たちを指して「はーい、だれがいいですかー?」と聞いてきた。え?
この中から誰かひとり選べってことですか?!ぎええーーーこういう状況、苦手っす。

17年前は選ぶもナニもないままブンさんが隣に来たけど、今はそういう選択方式なの?
しかし誰を選ぶにせよ、それ以外の女性は全員落選させるってことだろ?すげー選びづらい。
まぁとりあえずこっちは歌を唄いたいわけではない。話をしたいのだ。そこで聞いてみた。
「えーと・・あの・・この中で日本語を話せる人は?」

ママさんが「はいにほんごしゃべれるひとーーー」と聞くと
と全員が元気よく手をあげる。
そ、そうだよな。ここはタニヤだもんな。我ながら愚問の至りであった。

しょうがない。とにかく誰か一人チョイスせねば。
お姉さまたちは揃いの制服を着てたんだけど、中で一人だけ私服のコがいた。
さっきママさんと一緒に下でイ課長を呼び込んだ小柄な女性だ。このコにするか。
「さっき下で会ったから」というのは他の女性全員を落選させる理由として穏当なものだろうし。

「じゃ、あの・・さっき下で会った彼女を・・」と言った。
ママさんが「はーーい。さかなちゃん(仮名)でーーす」と宣言すると残ったお姉さまがたが一斉に拍手。
あの・・ですから・・・こういう状況、苦手なんスが・・。

ここからイ課長とさかなちゃん(仮名)との1時間が始まるわけだが、
お長くなったので続きはまた次回・・すまぬ。


 

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by tohoiwanya | 2014-10-29 00:13 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(4)
2014年 10月 27日

バンコク、タニヤ、カラオケ その1

さて、昨年の東南アジア旅行におけるバンコク「大ネタ」のひとつに着手しよう。
大ネタといっても観光系の話ではない。でも1回じゃ絶対終わらない。だから「その1」(笑)。

仕事でバンコク出張したサラリーマンのかなりの割合、推定7割くらいの方は今日の標題を見て
「ああ、オレもバンコク出張ン時に連れて行かれたよ」と思うんじゃなかろうか。

仕事でバンコクに駐在したサラリーマンの、推定9割くらいの方は今日の標題を見て
「ああ、出張者が来るたびに連れてって、何度行ったか数えきれないよ」と思うんじゃなかろうか。

バンコクにはタニヤ通りという場所があり、そこには局所的に日本人向けカラオケバーが密集してる。
タニヤって事実上「日本人専用カラオケ通り」と化してるんだよ。現地駐在サラリーマンにとって
「日本から客(特に男性)が来たらタニヤに連れて行く」というのはバンコク接待シーンにおける
鉄板パターンだと思われるのである。
 
タニヤのカラオケとイ課長の間には長い物語があって、話は1996年にさかのぼる。
イ課長が生まれて初めて、出張でバンコクを訪れたときのことだ。

当時、関係会社のオジサンがバンコクに駐在していた。よく知ってる人だ。
イ課長はバンコクの素人、駐在オジサンは当然ながらバンコクのクロウト。最初の夜の晩メシは
このオジサンに連れられてタイスキを食った。そして翌日の夜、何の情報も与えられぬまま、
トゥクトゥクで連れて行かれたのがタニヤ通りのカラオケだったのである。
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駐在オジサンはそのカラオケ店ではすっかり馴染みのようだった。
タイ人のお姉さまたちから「アラ、イラシャーイ」「●●サーーン」と声がかかる。
駐在オジサンも「よぉよぉ~○○ちゃ~ん」てな感じで慣れたもんだ。

店内は奥にスクリーン(歌詞を映すアレね)があり、L字型の大きなソファー席が並ぶ。
そこに駐在オジサンとイ課長が座ると、やがてタイ人のお姉さまが3人来た。そう、タニヤのカラオケは
単に「飲んで唄う」だけではない。お姉さまによる接客が必ず付くのである。
まぁ今だから「付くのである」なんて言えるけど、あの時は何も知らなかったから、お姉さま方が
「コンバンワ~」とか言いながら三人来た時には内心「わわわッ・・」と思ったよイ課長は。

タニヤ通りが事実上「日本人専用カラオケ通り」である以上、ここで働くお姉さまがたは全員
「日本語が少しできる」というスキルを有している。これはタニヤで働く上での、いわば業務上必要条件で、
日本人はここにくればソコソコ日本語のできるタイのご婦人に接客してもらえるわけだ。

3人のお姉さまのうち二人は駐在オジサンの両側に、一人がイ課長の横に座った。
その人の名前を仮にブンさんとしよう。アジアンビューティーらしく黒いストレートロングヘアの美人。
片やイ課長はといえば、今でもそうだけど当時はさらに「ご婦人接客つきバー」なんてモノに慣れてなかった。

すぐワキじゃ早くも駐在オジサンがお姉さま二人を両腕に抱えて「だーっはっははは!」と、まるで
漫画のようにわかりやすく盛り上がってる(笑)。イ課長としても隣のご婦人を退屈させてはいかん。
だーっははは!」はムリでも、なんとか楽しい歓談につとめようではないか。
(以下、青文字=イ課長、赤文字=ブンさん、黒太文字=駐在オジサン)

あなた、タイは、はじめてですか?
ええ、初めてです
バンコク、どうですか?
(よし、まずバンコクをホメて親近感を高める作戦でいくか)バンコクすごく楽しいです。暑いですけど
タイのごはん、なにたべましたか?
えーとぉー・・・タイスキ・・
オウ、タイスキ、おいしかったですか?
ええ、とても美味しかったです
「(両隣のお姉さまがたとますます盛り上がって)がーっはっはっは!わははは!
・・えと・・(よし、彼女の日本語をホメよう作戦に転換だ)しかしブンさん日本語お上手ですねー
いえ、うまくないです、ちょっとだけ
いやいやとんでもない、すっごくお上手ですよ
「(相変わらず盛り上がって)うわははは!そうかそうか!だはははは!
・・・えと・・ブンさんは日本に行ったことはあるんですか?
オウ、わたし、にほん、いったこと、ないです
え?行ったことないのにそんなに日本語上手なんですか?すごい
でもわたし、にほん、いきたいです。いきたいです、にほん
だっはっはっは!うわっははははは!!
・・・えと・・ブンさんは、日本のどこに行きたいですか?
オウ、わたし、きょうととならに、いきたいです、きょうととなら
ああ京都と奈良。京都と奈良には、古いお寺がたくさんあります
うははははは!!ナニするかコラ、どぅわははははは!

・・・とまぁ、こんな感じの宴が延々と続いたわけなんだけどさ・・・
 
その後長く、あのタニヤの夜のことを思い出すたびにイ課長は激しい自己嫌悪にさいなまれた。
初めて行ったバンコクの、タニヤの、カラオケバーでだよ?タイ美人相手の楽しかるべき会話でだよ?
こんなクソつまらねぇ、退屈な、日本語会話教室みたいな話しかできねぇのか?ああ?
「古いお寺がたくさんあります」だぁ?ヴァカじゃねぇのか?

ブンさんがケラケラ笑い転げるような、何か楽しい方向に話を持っていきたいな、と思うんだけど
当時のイ課長にはそういうテクニックがなかった・・というか、まぁ今でもないのだが(笑)。
自分がブンさんの立場でもイ課長を「話のつまらない客」と思うのは絶対に間違いない。ああああ・・・

タイ女性と日本語で楽しくお話できるチャンスにクソつまらない話しかできないクソつまらな野郎、それは自分。
そのコトをイヤッてほど痛感させられたのが1996年のタニヤのカラオケだったのである。
あの時イ課長の横に座るという貧乏クジをひいたブンさん(仮名)には悪いことをしたと思う。

あの晩、唯一楽しかった思い出といやぁ、イ課長が唄った「そして神戸」(古い曲しかないんだよ)が
異常なほど好評でママさんから1バーツ、チップをもらったことか。96年当時のレートで約4.5円(笑)。
しかしこの際金額は問題ではない。あの1バーツ硬貨はイ課長がこれまでの人生で唯一「歌で金を稼いだ」記念として
今も保存されている(下の写真が当該1バーツ硬貨。おそらくデザインは現在のものと変わってない)。
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・・とまぁ、そんなタニヤ初訪問から幾星霜の年月が流れ2013年。イ課長はふたたびバンコクの地を踏んだ。

で、結論からいうとイ課長は17年ぶりにタニヤのカラオケに、しかも一人でノコノコ行ったわけだが、
お長くなったから続きは次回(今日は思い出話だけでオワリかよヲイ!!)


 
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by tohoiwanya | 2014-10-27 00:03 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)
2014年 10月 24日

イ課長ミシュラン・ホテル評価 29

東南アジアネタが続いたから、箸やすめ?ということで久しぶりのホテル評価。
インド出張のホテルで止まってたから、去年2月の欧州出張のうちからブリュッセルのホテル。

欧州ネタも久しぶりだなぁ・・っつうか、1年8ヶ月も前に泊まったホテルじゃん。
そのうちネタ在庫が腐って発酵しはじめるぞ、イ課長、わかってんのか。


Aris Grand Place Hotel

たぶん アリス グラン・プラス ホテル  と読むんだと思う。

立地・利便性★★★★★
ブリュッセルからは南駅発のユーロスターでロンドンに移動する予定だったから、当初は南駅近くのホテルを予約。
しかし「治安わりぃからそこはやめな」というエラい人からのご託宣があり、急遽こちらを予約しなおした。
ここはもう立地という点じゃほぼ文句なし。何せグラン・プラスから徒歩30秒くらいだもん。以前に書いたパサージュ
ギャラリー・サンチュベールの入口ワキだから周囲は賑やか。でも夜は静かで、立地は文句なし。
(下の写真、正面奥にある5階建ての建物がそう。写真右がパサージュの入り口)
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電車移動の場合はブリュッセル中央駅まで歩いて3~4分くらいかな、これまた超便利。
観光客が集まる(冬で多くはなかったが)グラン・プラスのすぐ近くだから、もちろん治安も問題ナッシング。
まぁ星5つあげていいロケーションだと思うよ。強いて難点をあげれば、ユーロスターに乗る南駅に行くのに
タクシー使わなきゃならなかったことくらいか。でもタクシー乗り場は近かった。

部屋★★★☆☆
このホテル、一泊約80ユーロ。当時のレートで・・9000円くらいかな(当時のレート忘れた)。
まぁ欧州の大都市のホテルで1万円以下で(今のレートなら1万超えるが)この部屋なら値段相応ってとこか。
ちょっと屋根裏部屋っぽい構造だよね。この時はイ課長より2日遅れて通訳さんも同じホテルに泊まった
わけだけど(もちろん別の部屋に、だぞ?)、女性が泊まっても問題ないレベルのホテルだろう。
立派、豪華、広いという感じでは全然ないけど、安宿然としてるわけでもない。まぁこんなもんだべさ。
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一応バスタブもついてるしね。この時のブリュッセルは何せ寒かったから、シャワーだけじゃなく
バスタブで温まれるのは嬉しかった・・と言いたいところだけど、このバスタブにお湯をためて
入浴したかどうか、あまり覚えてないのである(←バカ)。
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朝食★★★☆☆
朝食は比較的質素。でもまぁ、これもまたこんなもんだろうっていう範囲だと思う。
ハムとソーセージ、あとはパン。珍しいのはピエロギ風のケチャップ水餃子?がついてたことだ。
へぇ、と思って食ってみたけど、特に美味しいというほどのものでもなかった。フツー。
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このホテルでもっとも珍しかったのは「ゆで卵製造機」を初めて見たことだ。
カゴに卵が積まれてるんだけどそれらは全部「生」で、この機械のお湯の中に放り込んで茹でる。
手前にタイマーがあって、「半熟」とか「固ゆで」とか好みによって茹で時間が違ったはずだ。
時間がかかるのかと思ったらけっこうすぐ出来た。なかなか高性能のマシンなのである。

最初に見たときはお湯が張ってあるヘンな機械ってだけで、使用目的がわからなかった。
しかしイ課長の偉大なる洞察力はこれを「ゆで卵製造機」と見抜き、ちゃんと固ゆで卵を作って食った。
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一度こんなことがあった。
日本人っぽい東洋人のオジサン(イ課長よりやや年上っぽかった)が食堂に一人で朝食を食いに来た。
客はこのオジサンとイ課長の二人だけだったと思う。イ課長がすでにモグモグと食ってるワキで、彼は
パンやら飲み物やらを自分のお盆に載せてたんだけど、そのとき、彼が積まれた卵の中から無造作に
ヒョイと一つ手に取ってお盆の上に加えたように見えた。

「ん?あのオジサン、いま、卵ゆでてないよな・・?」 
よく見てたわけじゃないけど、彼がこの機械を使っていた様子はなかった。
ひょっとすると、あの生卵のヤマを「茹で卵のヤマ」と信じて疑わぬまま、1個持ってったのでは?

一応教えるべきだろうか?日本人っぽいから日本語で言ってみるか?
どうしようか迷っているうちに、彼は何の疑問も感じずにその卵をテーブルにコンッと打ちつけた。

あとは皆さまご想像通りの展開になった。
カラの中からはドロリと生卵が流れ出し、彼はあわててそれをすくって飲み込んだ。
まぁ生卵とゆで卵と栄養価は違わないし、消化プロセスに多少差はあるだろうが大きな問題ではない。
もちろん本人はちょっと恥ずかしかっただろうけど、イ課長はそれに気づかなかったフリをする程度の
良識を備えた人間なのである。

というわけで、ホテル評価だか、ゆで卵製造機の評価だかよくわからない記事になったが(笑)、
とにかく立地はいいし、部屋もまぁまぁだし、ブリュッセルであまり高くなく、しかしそこそこの
ホテルに泊まりたいという人にはお勧めできると思う。

もちろんこの記事を読んだアナタなら、ゆで卵製造機で恥ずかしい思いをすることもないのである。
 

 
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by tohoiwanya | 2014-10-24 00:01 | 2013.02 欧州出張 | Comments(8)
2014年 10月 22日

旅先での友達のつくりかた

ハノイのホアンキエム湖周辺、旧市街には観光客向けの土産物屋がたくさんある。
どこの店も小物とかバッグとかのベトナム雑貨、シルク製品なんかを扱ってる。
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ある店の店頭にあった手提げがフと目に付いた。店には若い女性が二人いる。どっちかが店主か?
イ課長が品物を見てると「日本から来たの?あたし日本が好きー」なんて話かけてくる。
どうやらこの話好きな、活発なお嬢さんが店主のようだ。
もう一人のコを「あたしのイトコなの」と紹介してくれる。一種の親族経営ってわけか。
結局彼女の店で手提げを二つ買い、二つ買ったからっていうんでほんの少し値引きしてもらった(笑)。

買物が終った。相手はかわいいお嬢さん二人。となれば次にやることはもう決まってる。
「写真撮ってもいい?」と聞くと、大喜びでポーズをとってくれる。
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この後がすごかった。
「○○ちゃん、このガイジンさんと一緒に撮ってあげるよ!ほらほら!」てな感じで、
イ課長の手からカメラをサッと取って、イ課長とイトコにポーズとれと要求してくる。
ベトナム美人とツーショットでニヤける見苦しいオッサンの顔は半分カット。しかしすごい身長差。
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「ねぇ次はこのヒトとアタシ、一緒に撮って撮って!」と、今度はイトコにカメラを渡す。
あの・・それ・・イ課長のカメラなんですけど(笑)。もう大変なはしゃぎっぷりなんだよ。
こちらも同様に見苦しすぎる物体は極力カット。
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この若き土産物屋店主、ナンさん(仮名)っていう名前らしい。
店のカードもくれた。そこには店の名前と住所とメールアドレスが書かれてる。あ、これは助かる。
あとでここに写真を送るよ、と約束し、ホテルに戻ったらさっそく送った。

翌日の夕方、例の限りなく不健全そうなマッサージ屋に行くとき、再度この店の前を通った。
実はこの時イ課長は全然気づかず、彼女たちの方が気づいて声をかけてきた。そうか、昨日もここ通ったんだ。
「写真送ったよ、見た?」って聞くと、「イエス、見た、サンキュウ!」とまたまた大コキゲン。
現地で撮った写真をすぐモデルさんに送ってあげるとすごく喜んでくれるね。こっちも嬉しくなる。

こうしてナンさんとはすっかり顔見知りになった。そこでハノイを発つ日にもう一度彼女の店に行った。
ハノイの顔見知りに別れの挨拶をしようと思ったわけだ。「私は今日の夕方ハノイを発つ。もしアナタが
日本に来るときは連絡くださいね」とか何とか言っておきたいじゃん。

店であれこれ話をしてたら「あなたFacebookやってる?」と聞かれた。
う?一応やってるよ?・・するとナンさん、サッとノートパソコンを出し、キーボード設定をベトナム語から
アルファベットにサッと変え、パソコンをイ課長にサッと持たせてFacebookの人名検索欄を指さす。

ああ、そういうことか。自分のHNを入力すると検索結果でイ課長のアカウントが小さく表示された。
「イッツミー」って言うと、ナンさん、間髪をいれず友達申請。これでめでたくイ課長とナンさんは
Facebook上でつながったわけだ。なんて手際がいいんだ。
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そうか、いまやFacebookが世界中に普及してるんだから、これを使えるわけか。
日本に戻った後もネット友達としてつながっていられるし、メッセージを送るのも簡単。なーるほど。

そんなこと今頃知ったのか?と言われそうだけど、はい、イ課長は去年の6月に初めて知りました(笑)。
こんな使い方があるなんて考えたこともなかった。ナンさんはイ課長がFacebookでつながった、初めての
「海外の旅先でできた友達」であり、同時にイ課長の蒙を啓いてくれたと言っていい。

日本にあこがれるナンさん、以前に日本人旅行者からもらったっていう日本語の名刺も見せてくれた。
「日本はホテルが高くて・・この人のウチにステイできればいいんだけど・・」なんて言う。
しかし名刺に書かれているのは男性の名前だぞ。オジサンとしてはちょっと心配になって
「このジャパニーズ・ガイは独身ですか?」と聞いてみたら「イエス、この人独身」という。

ってことは、この人は一人暮らしか?それならステイなんてケチなこといわず、イッキにこの人と
国際結婚でもして・・と、ついそう勧誘?したくなる。するとナンさんは冗談めかしてボソッと言った。

いまの彼氏を殺さなきゃ・・

あはははは、これには笑った。すでにベトナム人の彼氏がいるわけね。ま、そりゃそうだよな。
ナンさんと彼氏の写真はその後もFacebookに時々載ってたから、まだ彼氏は殺されてないようだ(笑)。

かくのごとく、ナンさんは「旅先で友達をつくる」ということに関してイ課長をまさに啓蒙してくれた。
すっかり味をしめたイ課長、その後タイやベトナムやカンボジアで機会があるとFacebook友達を増やした。
(何せお互いの英語レベルが近いからね。これはけっこう重要で、欧米だとちょっと難しい)
いまや東南アジアには「旅先でつくった友達」が何人もいる。

海外で友人に再会できると楽しいよね。だから東南アジアまた行こうっと。

 
 

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by tohoiwanya | 2014-10-22 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(2)
2014年 10月 20日

タイ文字の柔軟性に関するクイズ-正解編-

それでは前回クイズの正解発表。

何人かの回答者の方も指摘しているように、このレムワエモちの解読は右上の赤いフキダシの文字が
重要な手がかりになる。これがなかったら、たぶんイ課長は焼かれて骨になるまで読めなかった(笑)。
ここもアワムナモとか、一部カタカナが混じった判読不能な文字列なんだけど、3行目は字の形状で
直感的に HERE !! だとわかる。ってこたぁナニかい?これ英語なの? E? うひぇーー
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エドガー・アラン・ポーの「黄金虫」にも書かれているように、暗号解読に際してはまずそれが何語で
書かれているかを判別することが重要。てっきりタイ語だと思ってたけど、英語だったのかよこれ。

そうすると赤いフキダシの中の文字は比較的容易に読めてくる。
3行目が HERE なら2行目は ○RE○○・・・ああ、TREND だ。DT ・・うっそー。
とすれば1行目はもう読める。○○DTE・・・UPDATE 。A P かよ。

UPDATE TREND HERE !! そう書いてあるわけだ。

ここまでわかればあとは簡単。ADE なわけだから、レムワエモちは ○ADE

   LADIES

レディース。単に婦人服と書かれてるだけ。しかしこれを解読した時はけっこう感動した。
何にって、アルファベットをカタカナ風デザインフォントにしちまう、その柔軟すぎる発想に、だ。

日本人であればどうしたってレムワエモ・・と読んじゃう。カタカナを読めない外国人だからこそ
字を純粋に図象として捉え、形状の近似性のみでアルファベットに置き換えようと思うんだろう。
タイしたアイディアだ。形が似てるから A で表そうなんて日本人の誰が思いつく?
つうか、あんまり似てねぇよ(笑)。
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ポスターに黒い字で @1st Floor-Tokyo って書いてある。
これは前に書いたTerminal 21の1階、トーキョーフロアにある店の広告なのである。
トーキョーフロアだから、わざと日本のカタカナに似せたフォントを用いたんだろうな。

しかしこの広告、カタカナを知ってても(知ってるからこそ?)日本人にはトッサに読めないし
タイ人も読めなかった。アルファベットに慣れた欧米人ならすぐLADIESと判読できる・・とも思えぬ。
彼らはこの文字を見りゃ外国語だと思うだろー。この広告は一体誰に向けたものなのだ?(笑)

だが、これがタイ人向け広告なのは冷厳なる事実。イ課長が写真を見せたタイ人はたまたま読めなかったが、
かなりのタイ人、特に若い世代なら簡単に読めるか「ちょっと考えりゃわかる」くらいの難易度なんだろう。
タイ人って文字認識能力も日本人よりかなり柔軟なのかも。いや恐れ入りやした。


さて、前回クイズ編の正解者だが・・・。

11名の方がコメントを書いてくれて、なんとその全員が正解。正解率100%。すばらしい!
さすが高度に知的な読者があつまるイ課長ブログならではの快挙、と言いたいところだが
「わかった」と思ったからこそコメント書いたはずだから、当然といえば当然の結果だ(笑)。

しかしまぁタイ文字の柔軟性、もしくはタイ人の柔軟な文字認識能力はタイしたもんだ。
ぐにゃぐにゃの普通のタイ文字からアルファベット風タイ文字、さらにカタカナ風アルファベットまで
いろんな文字パターンを読んじまうっていうんだから。

こういうカタカナ風アルファベットのフォントって、間違いなく日本以外の国の人が思いついたはずだ。
だがそれがタイ人かどうかはわからない。イ課長がコレに気づいたのは今回のバンコクが初めてだけど
カタカナ風アルファベットって他にもけっこうあるようで、調べてみたらこんなのもある。
 
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これ、アルファベット順に書いてあるんだよ?信じられる?
レムワエモち
 ではだったけど、こちらではだっつうんだから・・・。
せめてどの文字をどのカタカナに置き換えるかくらい統一規格を作ってくんねぇか?わかんねーよ。
だいたい B だの、 なんて・・・果てはYZが「イス」だぁ?読めるわけねぇだろッ!!

読めないけど、でもこれは非常に面白い発見だった。特に日本人にとってはね。
今後タイでも、他の外国でも、こういうのを発見したらとりあえず写真に撮っておこう。
そしてブログでクイズにしよう。・・もしイ課長が先に自分で解読できてれば、だが(笑)
 

 

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by tohoiwanya | 2014-10-20 00:01 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2014年 10月 17日

タイ文字の柔軟性に関するクイズ

先日、ネットニュースでこんな話を読んだ。

これを見たせいで、急に本日のネタを書こうという気になった。
なぜかというと、イ課長がバンコクで撮ったこの写真のことをすぐに思い出したからだ。
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抹茶コロン。これも外国人に大人気の日本製抹茶お菓子ってことになるわけか。
しかしイ課長がこの写真を撮った理由は抹茶とは関係ない。広告の文字に関心を持ったのだ。
文字に関して二つの重要な疑問を感じたからで、ひとつここで問題提起しようではないか。

問題提起その①
なぜタイ人向けの広告に「抹茶コロン」という日本語を入れたの?読めないだろうに。

上の写真を見て、「抹茶コロン」以外のタイ語が読める日本人は極めて少ないだろうけど、同様に
「抹茶コロン」という日本語が読めるタイ人だって極めて少ないはずだ。なのになぜ日本語を?

ところがバンコクにはけっこうあるんだよ、日本語の混じったタイ語の広告が。
たとえばこれ。影がかかって読みづらいけど、中央左寄りにひらがなでデカデカと「たまご」という
日本語が入ってる。でも、ひらがなだってやっぱりタイ人には読めないんじゃないの・・??
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これもそう。「うる落ち」とか「素早くすご落ち」なんて、日本人ですら普段使わないような日本語を
タイ人向け広告(というか商品のボトルそのもの)に入れてどうすんの?何度も言うけど読めないだろ?
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なんでタイ語の文字に中にチョロッと日本語の文字を入れるのだ??・・と考えていたら
大昔に書いた「台湾の『の』の字問題」という記事のことを思い出した。

これって、もしかすると台湾の「の」と基本的に同じなのか?
日本語が混じってる方が日本っぽくイケてるイメージが高まり、結果として商品が売れるから」か??

他の二つはよく見えないけど、抹茶コロンはグリコ製だ。要するに日本メーカーのお菓子。
日本製のお菓子ですよっていうのを消費者に訴求した方が売れる、だから消費者に読めなくても
日本語をわざと入れる。そういうことじゃないかと思うんだけど、違うかなぁ?

まぁほとんどの消費者に読めない外国語が商品広告コピーの中に混じるっていうのは日本だって時々ある。
これだけならクイズにするほどのことではない。しかし問題はもう一つあって、今日の本題は
むしろソッチなのだ。それは何かっていうと・・

問題提起その②
タイ語の文字って、こんなアルファベットっぽかったっけ?

もう一度「抹茶コロン」の広告を見てほしい。
この広告、一部日本語と一部アルファベット以外は全部タイ語のはずだ。しかし中央のデカい文字には
アルファベット小文字のaやuが混じってるように見えるし、上の赤いロゴの最初の文字は小文字のsだ。
タイ語の文字って、こんなにアルファベットに似てたっけか?
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タイ語の文字ってさ、たとえば下の写真みたいな、アルファベットとは似ても似つかないものだったはずだ。
なんでaだのuだのsだのが混じるのだ?アルファベット風タイ文字があるとでもいうのかよ。
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ところが驚いたことにあるらしいんだワこれが。たまたまこのサイトを発見して合点がいった。
タイ語のデザインフォントにアルファベット風のものがこんなにあったとはッ!!
相当タイ語になれた人もこのアルファベット風デザインフォントには戸惑うようだ。

下の写真。s、w、u なんかが混じってるように見えて、タイ語にしちゃ妙だなぁ〜と思いながら
写真撮ったんだけど、これはまぎれもなくタイ文字なんだよ。
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これも最初の3文字なんて「wun」にしか見えないけど、タイ文字なんだよ。
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驚いたね。タイ文字ってこんなに“柔軟性”のある文字だったの?広告に日本語が混じるくらいならともかく、
デザイン次第で丸っきり体系の異なる別の言語の文字に似せられちゃうって驚くべきことだ。
日本語の文字じゃ逆立ちしてもムリで、驚異の柔軟性を持った文字というしかない。

この「タイ文字の柔軟性」はイ課長個人としてはけっこう衝撃的な発見だった。
「ぐにゃぐにゃでさっぱりわかんねぇ文字」っていう従来の単純な対タイ文字イメージも少し変わってくる。

「タイ文字の柔軟性」という偉大な発見?を記念して、本日の記事をお読みの方にクイズを出そうと思う。
これもバンコクで見かけたポスターだ。さて、この暗号が解けるかな??
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アルファベット風に驚いたと思ったら、今度はカタカナ風ってわけか?すげぇ国だな、タイ。
レムワエモ・・・最後の文字は??「ち」?「ら」?カタカナっぽいけど、当然読めない。
ムリに読んでも意味不明だ。レムワエモちレムワエモ5?とりあえず判読不能のまま記録として写真に撮った。
 
その写真を現地でタイ人に見せて判読してもらおうと思ったら、なんと「読めない」というではないか。
カタカナっぽいけど日本人に読めず、さらにタイ人にも読めないの?だとしたら何なんだい?これ。

これがクイズ。「レムワエモち」とは何か?答えを思いついた方はコメント欄にお寄せください。
せっかくだから、正解発表までコメントを「承認制」にして、他の人の回答を読めないようにしよう。
ちなみにイ課長はこのドイツ軍エニグマ暗号並みに難しい文字を自力で解読したのだよ。はっははは。

ヒントはね、ポスターの右上にある赤いフキダシの中の文字だ。これも同じような暗号だけど、
こっちの方がずっと解読しやすい。イ課長もこれを足掛かりにしてレムワエモちが解読できた。
さぁアナタも解読にチャレンジだ。正解者にはなんと豪華賞品・・・はありません。
 
正解は次回の更新で発表しますです。


 

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by tohoiwanya | 2014-10-17 00:01 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(22)
2014年 10月 15日

ホイアンの朝

ホイアンには一泊しかしなかった。
従って夢のように美しいホイアンの夜も、陽光燦々たるホイアンの朝も一度しか見てない。

「今日チェックアウトするんだ」って言ったら、泊まったホテルのお姉さんからも
「Too short・・(短すぎる)」って怒られ?たけど、イ課長自身、ホイアンがあまりにもイイから
「ああもっとこの町にいたいな」という気分になったのは事実だ。
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しかし一泊だけで良かったのかもしれないと今となっては思う。
神がセットしてくれたかのごとく美しかった昨夜の満月祭りの記憶は「あれは夢だったんじゃないか?」と
思えるくらいの方がいいのかもしれない。

朝食前にまた市場に行ってみることにした。
市場は早朝の方が活気があるはずだし、例の豆売りのおばちゃんがいるかな・・と思ったからね。

ランタンに彩られた夜のホイアンも美しかったけど、抜けるような青空の下、ヤシの木が立ち並ぶ
ホイアンの町もまた東南アジア旅情にあふれてる。ああもうベトナム最高じゃん。
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うっひゃーー。朝の市場は予想通り活気にあふれてる。たちまち嬉しくなってしまうイ課長。
市場の向こうはすぐ川だから、おそらく今朝とれた魚を船から仕入れて並べてるんだろうな。
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肉屋ゾーンも活気に満ちてて、カメラを持ってウロウロしてるガイジンなんてイ課長しかいない。
こういう店で働いてるのはほぼ全員が女性。こういう風景をみてると、前にも書いたように
ベトナムという国は女が支えるということを実感する。
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この朝の市場で豆を買ってボラれ、そのショックをひきづりながら昨日仲良しになったカオラウ屋の
おばちゃんと挨拶を交わしたわけだ。前にも書いたけど、イ課長はホイアンに昨日到着したばかり。
その町にもう知り合いのおばちゃんがいて挨拶を交わせる。そういうことがムショウに嬉しいし、
あのおばちゃんともう会えないかと思うとすごく悲しい。

朝のホイアン散策を終え、ホテルに戻ってちょっと遅めの朝メシを食った。
ダナン空港に11時頃行くと考えると、ホテルを出るまでに残された時間はそんなにない。

名残惜しいから、残った時間はホテルの近くをぶらぶら散歩。
すばらしい快晴。暑かったけど、いい気分だった。
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昨日の昼過ぎに着いて、昼下がり、夕方、夜、そしていま朝のホイアン。
しかしそこを流れるゆったりと静かな時間は変わらないね。

良すぎる町・ホイアン。
もう一度行きたいという気持はもちろんある。しかし、もし死ぬまで行く機会がなくても
ホイアンにおける夢のごとき記憶は消えない。再度確認しなくても大丈夫なのだ(笑)。

・・・と、これまで数回にわたってホイアンの良さをホメちぎってきた。
もしこの記事を読んで「自分もホイアンに行きたい」と思った方がいたら、もちろん大お勧めだ。
ただイ課長の場合、すでに書いたようにホイアンではやたらと幸運に恵まれていたことも事実なのだ。

①たまたま一番月がデカく見えるスーパームーンの満月祭りの夜にあたり、天気もよかった。
②たまたまナントカフェスティバル期間中だったので、あらゆる入場料がタダだった。


という二つの幸運があったことはすでに書いた。しかしもっと重要な問題があって、

③たまたま行ったのが6月で、1~8月はホイアンは乾季にあたる  ということだ。

9月から12月くらいにかけてはホイアンは雨季に入る。特に今頃、10・11月は雨季マッサカリ。
雨季で雨がザバザバ降るとなると時期的に観光には向かない。しかし事態はそれをはるかに越えている。

ホイアンは雨季になると、毎年のように洪水になるらしいんだよ。いったん洪水となると町はこんな具合で
世界遺産の町は完全に「世界遺産の川」と化す。移動手段は舟だけ。もはや観光に適するとか適さないとかの
問題ではないのだ(写真はロイターのサイトから拝借)。
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まぁホイアンの人にとっちゃ洪水なんて毎年のこと。商魂たくましく観光客を船に乗せて「洪水クルーズ」で
稼いでるらしいんだけどね(笑)。しかし初めてホイアンに行こうっていう方は雨季、特に10~11月は
避けた方が良さそうだ。ナンも知らず、たまたま乾季に行ったイ課長は幸運だったのだ。

ホイアンの売りは世界遺産にもなっている歴史保存地区の木造古民家。しかし、その木造家屋も毎年のように
洪水でビシャビシャにされてるわけだから、傷みも進んでいるらしい。このままじゃホイアンという町が
いずれなくなってしまう、なんて心配する声まであるらしい。


美しき、そして忘れがたき、ベトナム中部の世界遺産の町ホイアン。


なくなる前に見ておくべきだと思いますよ~~~? ふふふ。


 
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by tohoiwanya | 2014-10-15 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(10)
2014年 10月 13日

ホイアンの夜

ホイアンの満月祭りの夜は、あの旅行における最も美しい記憶の一つになっている。

すでに夕暮れの段階で、川面に映るチョウチンを見て「夜はキレイだろうなぁ・・」と思いながら心の準備を
したつもりだったけど(笑)、いざ夜を迎えるとその良さに陶然となったね。

2013年6月の満月はいわゆるスーパームーン。一年で最も月が大きく見える夜。そんな夜の満月祭り。
まるで仕組まれたようなホイアンの夜。夕方からの幸福感を感じっぱなしのまま観光客でにぎわう
通りを歩きまわった。

雲のかげから満月が現れた。冗談みたいに美しい。
こんな美しい満月を、フルムーン祭りの橋の上から眺めてる。ベトナムのホイアンの橋からだ。
何だかすごく気分のいい夢を見てるようで、現実感がない。
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ホイアンの満月祭り、別名ランタン祭りって、世界のカメラ愛好ヤロウ、愛好ジジイどもにとっちゃ
おそらく格好の被写体なんだろうな。橋の上には立派なカメラ+三脚で撮影する人たちも多かった。
こういうの見ると現実に引き戻されるね(笑)。
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しかし・・・あーー・・・いいワ、ホイアン・・・。
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ホイアン・・・いい~・・・・
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昼間歩いてた時から感じたことだけど、ホイアンに来る旅行者は圧倒的に欧米人が多くて日本人は見かけない。
アジア系で多かったのは(たぶん)中国系かなぁ。欧米人なんかにとっちゃ、ホイアンの夜はいかにも
エキゾチックな、アジア情緒たっぷりの風景なんだろうな。

しかしすでに書いたように日本人のイ課長にとってホイアンは異国情緒どころか、
自分でも不思議なくらい「子供の頃見た風景のような・・」という懐かしさばかりが湧いてくる。
サンダル履いて100円玉握りしめて神社のお祭りに行ったガキの頃の記憶・・・
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ナイトマーケットの一角に提灯屋さんが並んでた。ランタン祭りっていうくらいだから当たり前とはいえ、
うすボンヤリした提灯がたくさん並んでいるサマは本当にうっとりだ。
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あまりにイイ夜なんで、ホテルに帰るのがもったいない。
明日この街を離れてハノイに移動しちゃうのはさらにもったいない、そんな気分になってきた。

通りはまだお祭りの人出で賑やかだ。
空を見上げると、さっきよりだいぶ高い位置に月が輝いてる。
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川面にはハスの花のイルミネーションが浮かび、さらに目をこらすと(たぶん)観光客を乗せた夜船が
ギーッとかすかな音をたてて暗い水面をすべっていく。
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あーもうダメ。良すぎますホイアンの夜。もうこれ以上やめて。
明日ハノイに行きたくなくなる程度ならまだしも、日本に戻りたくなくなっちゃうから(笑)。
見る者をして「帰りたくない」「朝が来てほしくない」と思わせるホイアンの満月祭りの夜は
こうして更けていくのでありました。


  
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by tohoiwanya | 2014-10-13 00:05 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(6)
2014年 10月 11日

ホイアンの夕暮れ

ホテルで缶ビールを飲んで一休みし、少し日が傾きかかってからもう一度ホイアンの町を歩いてみた。

午後に比べるとほんのちょびっとだけ涼しくなったような気もするけど、歩いてるとすぐに汗ダクになる。
でも同じように町をぶらぶらする観光客で夕方もホイアンの町は相変わらずにぎやかだ。そんな観光客向けに
灯篭を売る少女たちが川っぺりに何人も並んでる。
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夕方近くともなると古民家の中を見学しても暗い。せっかく入場無料の日に当たったんだからはりきって
見学すりゃいいのかもしれないけど、前回書いたようにこの頃にはもうイ課長は歴史的家屋の中を見るより
外でホイアンの夕暮れをのんびり眺めていたかった。

川べりにちょっとしたカフェがあった。
お母さんがサトウキビしごきマシン(とでも言うしかないアレ)でサトウキビをガーガーしごき、中学生くらいの
娘さんが配膳係。そんなカフェで冷えたサトウキビジュースを飲んだ。1杯1万ドン(50円)。
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冷たいさとうきびジュースを飲みながらホイアンの夕暮れを眺め続けた。
この時はもう泣きたいくらい東南アジア旅情に浸りきったね。ホイアンの夕暮れ、忘れられないんだよ。
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「あーー・・・オレはいまベトナムにいるんだ・・・・来てよかったなぁ・・・」

自分でも不思議なくらいの幸福感に包まれながらそんなことを考えた。
マジェスティックホテルでの近藤紘一さんじゃないけど、さとうきびジュースを飲み、暮れゆくホイアンを
ぼんやり眺めながら、イ課長は幸福だった。

この旅行の前にオヤジの体調が悪くなり、旅行もキャンセルしようかと考えたことがあった。
でも来られた。来てよかった。体調回復して予定通りこの旅を実現させてくれたオヤジに感謝した。
「大丈夫よ行ってきなさいよ」と言って送り出してくれたオフクロにも感謝した。
(オヤジはこの旅行の5ヵ月後に天国に行った)

夕暮れの川には相変わらずバイクと人をぎっしり積んだ渡し舟が行きかう。
船が到着したときだけ、船から降りるバイクのエンジン音で船着き場は一時的に賑やかになる。
何かの予定を抱え、どこかに行くために、ベトナムの人たちがバイクで夕暮れの町に散って行くわけだ。
そこに混じって、日本の様々なことから隔絶された自分がここでボンヤリしていられることが不思議だった。
そしてバイクがいなくなると、また川に静けさがもどってくる・・・
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なんか、ホイアン、最高だワ・・・。そんな気分になっていた。
空が暗くなり始め、提灯やロウソクの明かりが灯る。もっと暗くなるともっとキレイになるんだろうな。
でも夕暮れの、暗くなり始めたホイアンの雰囲気だけでイ課長はすでに十分幸福だった。
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提灯や灯篭の明かりがだんだん明るく目立ち始めた。
薄暗い川のほとりで灯篭を売る少女たちも、おばあちゃんも、ロウソクの明かりに映えてしみじみと美しい。
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夕暮れのホイアン。本当に美しい時間だった。
イ課長もトシだから、こういう情景見てるとフッと昭和40年代くらいの懐かしい記憶の中を歩いているような
気分になってくる。海外でこんな気分になるのも初めてじゃないか?今そこにある風景と、自分の記憶にある
心象風景とがふわっと重なったような感じ。だから「この町を昔から知ってる」って気がしてくる。こういうのって
東南アジアだからこその旅情かもしれないよねぇ・・・欧米じゃ味わえないよねぇ、たぶん。
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イ課長はホイアンという町の良さに完全にヤラレた。ほんと、良すぎる町なんだよ、ホイアンって。
今夜の満月祭り、さぞかし美しいに違いない。たまたまこの町に来た日が満月祭りだったという幸運も
何となくイ課長とホイアンの間で決まっていた成り行きだったようにも思えてくる。

さて、次回はいよいよ夜の散歩だ。ランタンに彩られ夢幻のごとく美しい
満月祭りのホイアンの夜をご覧にいれよう。


 

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by tohoiwanya | 2014-10-11 00:01 | 2013.06 ベトナム・タイ旅行 | Comments(0)