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2016年 01月 30日

アンコール・トムを見る【その3】

口元にクメール・スマイルをたたえた巨大観世音菩薩に見守られながら、バイヨンをグルグルと歩き回る・・
あれは素晴らしい体験だった。タ・プロムですでに十分度肝を抜かれてたけど、アンコール・トムに来て
ますます驚きは増した。アンコール遺跡ってこんなにスゴいものだったのか。ちょっとシャレた表現を使えば
イ課長は「アンコール遺跡という石の密林に初めて足を踏み入れ、そして酔いしれた」という感じか。

しかし巨大岩山のようなバイヨンから地上に降りると、そこにまた素晴らしい見ものがある。
それは何かっていうと、レリーフなんだよ。

すでにアンコール・ワット第一回廊の記事を読んだ方は「またレリーフぅ?」と思うだろう。
確かにあそこでもイ課長は大いに感動した。しかしバイヨンの近くのレリーフを見たときは
別の意味でまた深く感動したのだ。

位置的にどこ、と詳細に説明できなくて申し訳ないんだけど、とにかくバイヨンから降りてきた我々を
ガイド氏は華麗な浮彫りレリーフが彫られた大きな壁が連なる場所に案内してくれた。
アンコール・ワットの第一回廊みたいに屋根がある場所じゃなく、屋外にあるレリーフなのである。

屋外にあるせいか、こんな感じで(おそらく)水の浸み込みのせいで変色しちゃった箇所もあるけど、
保存状態はなかなか良くて、細かい部分の細工までよく見える。アンコール・ワット第一回廊と同様に
すごく稠密な構図のレリーフになってる。これは何かの出陣風景っぽい。
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こっちも左から右に行進する人や動物がミッシリと描かれてるけど、こんな風に二階建て構図に
なってるから、アンコール・ワット第一回廊と同様にすごいボリューム感。
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見学の順番は実際にはアンコール・トム⇒アンコール・ワットだったけど、実際に建設された順序でいうと
アンコール・ワット⇒アンコール・トムの順番になる。同じ12世紀で、時期的にさほど離れてないけど
様式としては先に作ったものより後に作ったものの方がより洗練されたものになるのが普通だ。

そう考えながら見ると、レリーフの動物、特にウシやゾウの描き方が力感あふれて見事だ。この辺から
例によってイ課長はまずレリーフの出来に感心し始めた。
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こういう壁が次から次と現れるんだからすごいボリューム感だ。この辺の感じはアンコール・ワットに
通じるものがあって、その迫力とボリューム感にイ課長はだんだん興奮し始めた。
 
しかし、イ課長が最終的に感動するに至ったのはガイドさんが説明してくれた小さな部分を見た時だ。
たとえばこれ。みんなが左から右に向かってゾロゾロ歩いている中で、二人の男が地面にしゃがみこんで
何かしてる。どうもこれって要するに「サボッてる」らしいんだな。酒だか何かを飲んでるトコらしい。
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アンコール・トムって、早い話がジャヤヴァルマン7世当時のクメール王国の首都の、その王宮なわけで
バイヨンっつうたら王宮の中心にある寺院だ。王様が建設を命じた、その国で一番立派な寺院の壁にだよ?
わざわざおサボリ野郎を彫るか?

下の写真のシーンにはさらに驚いた。
後ろにいる亀(スッポンみたいなもんかな?)が前にいる男の尻に噛みついてる図だもん(笑)。
噛まれた方は「痛ぇなヲイ!!」って思わずケツを手で押さえて後ろのオバさんに文句言ってる。
こういうおフザケというか、遊び心というか、「本来の趣旨と関係ないシーン」がいくつか
まぎれ込んでるんだよ。何度も言うが首都の中心にある最もエラい寺院の壁に、だよ。
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この説明をガイド氏から聞いてイ課長は感動した。
他の遺跡、たとえば古代エジプトでもギリシャでもローマでも何でもいいけど、首都中心の神殿の壁に
「男がスッポンに尻を噛まれてる図」なんておフザケを描く(もしくは彫る)ことがあり得るだろうか?
(どれも実際に見たことないから知らないけどさ)

アンコール・ワットの第一回廊にだって、乳海撹拌にしろラーマヤナにしろ全体が非常にドラマチックな
構図で統一されてて、こんな幕間茶番みたいなひとコマが入り込む余地はなかったと思う。そう考えると
アンコール・トムの「おサボリ飲酒」とか「スッポン尻噛み」のおフザケってスゴいことだと思うんだよ。
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とにかく、とても自由に楽しく作ってる感じなんだよね。このレリーフ。
ちょっとフザケたシーンを紛れ込ませた方が面白いじゃん。バレたって死刑やムチ打ちになるわけじゃ
ねぇんだし、彫っちゃえ彫っちゃえ!みたいな石工たちの楽しい作業ぶりを想像しちゃうんだよ。

もちろん、実際にはどういう経緯でこういうおアソビが彫られたのかはわからないんだけどさ。
しかし中央寺院の壁に彫られた壮大かつシリアスなレリーフの中に「バカバカしい日常」をちょびっと
だけ混ぜちゃうという、その“創作スタンス”にイ課長はひどく感心したのである。
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もちろんおフザケはごく一部まぎれ込んでるだけで、一見すればそれはもう壮麗なレリーフだよ。
こんなアプサラ(天女)も描かれてる。カンボジアの伝統舞踊を「アプサラ・ダンス」っていうけど、
あれはまさに天女の舞を地上で人間が再現してるってことなんだろうな。ただしレリーフに描かれた
アプサラたちの踊りっぷりは足をガバッと広げて、舞踊っつうより新体操の選手みたい(笑)。
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この後イ課長たちは車で昼食に向かった。だから広大なアンコール・トムの中にいくつもある
見どころのうち、バイヨンを含む一部しか見てこられなかったわけだ。しかし、それでも素晴らしかった。

こうして(書いた順序はバラバラだが)、タ・プロム⇒アンコール・トム⇒昼食⇒アンコール・ワット
⇒プノン・バケンで夕日 という一日ツアーは終わったことになる。
いやーー・・・ホントに、見れば見るほどもっと見たくなる、そんなトコだよ、アンコール遺跡群って。
こうやってあの時のことを思い返しながら書いてるだけで、もう一度行きたいという気分がモーレツに
強くなって、ちょっと困ってるんですが、イ課長は(笑)。

 

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by tohoiwanya | 2016-01-30 00:27 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
2016年 01月 27日

アンコール・トムを見る【その2】

アンコール・トムの中心にあるバイヨンは仏教寺院として、須弥山を模して作られたといわれている。
須弥山(しゅみせん)についちゃイ課長もよく知らないけど、要するにここは物理的にアンコール・トムの
中心である同時に、哲学的には世界の中心ということになる(んだろうと思う)。
 
そのバイヨンに足を踏み入れる。須弥山に登るわけだ。中は例によって石を彫ったいろんなレリーフやら
装飾やらであふれてて素晴らしい。見てよこの細部の意匠。柱一本でもこんな感じなんだからスゴい。
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例によってデバターさんたちもたくさんいる。
こちらのデバターさん、冠の装飾も見事だけどちょっと伏し目がちに見える表情も美しい。
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こっちにもいる。このデバターさんも美しいのに、左の乳房が(もしかすると右もか?)欠けてるではないか。
可哀想に。修復できないのかなぁ?
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しかしだね、バイヨンにおいては柱の装飾やデバターはあくまで序奏。
バイヨン観光の主役といえる存在は、アナタがいよいよ岩山の上部に登ったところで対面することになる。
それは何かというと・・・

 

 
  どーーーーーーーん
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     どかーーーーーーーーん
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この巨大顔面。遺跡観光ツアーの案内でも散々見た。
アンコール・ワットと並んで、この巨大顔面はアンコール遺跡につきものなんだなぁと思ってたんだけど、
バイヨンにあるモノだったんだ、コレ。
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何がスゴいって、バイヨンの上部に登ると、そこらじゅうあらゆるデッパリの四方の面にこの巨大顔面が
ドスンと彫られてる。だからどの方向を眺めても必ずこの顔が目る入る。そりゃもう圧倒的迫力&重量感で、
自分はいまトンでもなくスゴい場所を歩いてるんだということを実感する。
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前に書いたようにバイヨンは仏教寺院である。ではこの巨大顔面は何なのか?
実はこれ、観世音菩薩らしいんだよね(違うという説もあるようだが)。
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そこらじゅうにいるから観世音菩薩の大顔面はものすごい数にのぼる。
デバターさんと同様、まったく同じ顔ってのはないそうで、そう言われると確かにちょっとずつ違う。
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ガイド氏が「これは、にほんの、ふうふでやってるまんざいしに にてるそうです」と紹介したこの菩薩。
見てすぐわかった。鳳啓介&京唄子の唄子に似てるんだな。ワシもそう思う(笑)。
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このバイヨン上部で観世音菩薩の巨大顔面に囲まれた時は興奮したねー。
結局、同じようなアングルの写真にしかならないとわかっていても、ソコに巨大菩薩顔面があると、
「うおお、ここにも、うわ、あそこにも」って感じで、つい写真を撮ってしまう。
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いやぁ、例によってロクに予習せずここに来たイ課長だが、バイヨンには興奮かつ感動しちまったぜ。
こんなに重厚かつ圧倒的な造形に出会えるトコだったんだなぁ。下の写真、イ課長と菩薩顔面の距離があるから
こういう比率で見えるけど、顔面の真ん前に立てば当然もっとずっとデカい(菩薩の方が、だぞ)。
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世界の中心・須弥山=バイヨンの通路でイ課長は熱にうかされたように写真を撮り続けた。
そのせいもあってアンコール・ワットでデジカメバッテリー切れという地獄に落ちるわけだ。くそ。
みなさん、アンコール遺跡観光の時はデジカメの予備バッテリーをお忘れなく。

アンコール・トム、次回もう一回続けさせちくり。
何せ素晴らしかったからね、ココは。

 
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by tohoiwanya | 2016-01-27 00:35 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2016年 01月 25日

アンコール・トムを見る【その1】

アンコール・ワットで4、プノン・バケンで1、タ・プロムで3。
それぞれの場所に行った時のことを書き散らかした記事の数である。すでに8記事。

これから始まるアンコール・トムも続きものになるだろうから、1日の遺跡観光ツアーで周った
場所の話だけでフタケタの記事ってことだ。毎度遅い展開ですむまそん。

さて昼メシも済んだから(笑)、いよいよアンコール・トム遺跡。
アンコール・ワットほどじゃないけど、有名だから名前は聞いたことある人が多いと思う。イ課長も
名称は知ってたけど、逆に言えば名称以外に関しちゃヒトかけらも知らなかったと言っていい。

最初は遺跡っつう以上、前に見たタ・プロムみたいに石造りの建物がある場所なんだろうと
思ってたんだけど、車を降りて歩いてみると目につくのは広大な草原と密林ばっかりで、
それらの中に石の構築物がところどころ点在してるような感じに思える。
ほら、あっちには何やらイワクありげな廃墟が見えるじゃん。うーむ、廃墟っていいよなぁ。
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いや待て。向こうにもイワクありげな遺跡が見えるぞ。人も座ってる。あれがアンコール・トム?  
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いやいや待て。こっちには異様な巨大岩山があるぞ。こっちの方がスゴそうだぞ。これがアンコール・トム?
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目の前にあるものは象のテラスというところらしい。象のテラスってガイドブックに載ってたな。
うーん、象のテラスも見たいが、さっきの廃墟も近くで見たい。さっきの巨大岩山はもっと見たい。
こんなダダッ広いところに、こんなにいろいろあるなんて・・・。
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このあたりから愚鈍なイ課長もだんだん気づき始めた。どうやらアンコール・トムってところは前に見た
タ・プロムなんかよりずーっとずーーっと広大で、その中に見どころがいくつも存在してるようだ。

参考までに、アンコール・トムとアンコール・ワットの規模の違いを地図でご覧いただこう。
二つの遺跡は近接してるけど、敷地面積という点じゃアンコール・トムの方が圧倒的に広いのだ。
アンコール・ワットを「寺院の遺跡」とするなら、アンコール・トムは「寺院等々を含む都市の遺跡」と
言っていいんだと思う(下はGoogle mapの拡大図)。
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しかしこの時のイ課長はほとんど予習してないから、ナニがドコにあるのかもさっぱりわからない。
ここはガイドさんが頼りだ。彼はアンコール・トムを見学するにあたって、まず地面に図を書いて
全体の大まかな構造を我々に説明してくれた(下の写真はサカサマ側から見てる)。
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四角いアンコール・トムには東西南北それぞれに出入口と門がある。西大門、北大門、南大門と
名称がついてるんだけど東側だけは門が二つあって「勝利の門」と「死者の門」という名称になってる。
前者が凱旋帰還とかのお祝いゴト用、後者が戦死者搬入とかの忌みゴト用に使われたらしい。
祝儀・不祝儀で通る門が違うあたり、何となく深く納得できてしまう。

まずは目の前の象のテラスを詳細に眺めよう。ここは重要な見どころの一つだ
このテラス、自国の軍隊を王様が閲兵するときなんかに使った場所なんだって。今イ課長たちが
立ってるあたりに、当時のクメール王国の兵士たちがズラッと並んでたわけか。
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手前にびよーんと伸びたのが象の鼻を象徴してるってことなんだろうけど、イ課長としては
少し離れたところにある、横から見た象のレリーフの方にさらに感心した。見事なもんだ。
ところどころ小さな穴が開いてるけど、あれってカンボジア内戦の銃弾の痕なんだろうか?
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ガイドさんは象のテラスから歩いて、さっき書いた巨大な岩山の方に我々を引率する。
ふうむ、これに登るの?なんかスゴそう・・・てな感じで、この時のイ課長はあまりにも無知だった。
だがしかし今はこの巨大岩山が何か、十分知っている。
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この岩山こそ、アンコール・トムの中心にある巨大仏教寺院バイヨンであり、このバイヨンこそが
アンコール・トム観光の白眉に他ならないのだよ諸君。

写真もたっぷり撮ってるから次回の更新でご紹介しようではないか。みっっちりと(笑)。

  
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by tohoiwanya | 2016-01-25 00:20 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(6)
2016年 01月 23日

オールドマーケットというところ

遺跡観光以外のシェムリアップネタをもう一つ。

前回記事で書いたパブ・ストリートの近くにオールドマーケットっていうところがある。
直訳すると古い市場・・旧市場?しかしここはシェムリアップ中心部では屈指の大市場のはずで、
「歴史ある市場」的なニュアンスでこう呼ぶんじゃないかなぁ?名称の由来は不明。

ゴミゴミして猥雑な場所が好きなイ課長にとって、東南アジアの市場は法悦境に近い(笑)。
このオールドマーケットにも何度か足を運んだけど、何度行ってもこういう所は楽しい。

市場の中の様子は国による差なんてそんなにないよね。
ベトナムの市場でもタイの市場でもこんな感じでいきなりドサーッと食い物が山積み。
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肉屋だってこうやってフックにぶら下げたり板の上に直接置いて売るんだぜ。
この、良く言えばワイルド、悪く言えば不衛生なところがなきゃ東南アジアの市場じゃねぇぜ。
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うおお、米だ。こりゃ面白い。
普通の白米があるのはいいとして、奥の方には「ジャスミン米」だの「赤ジャスミン米」・・なにコレ?
あとで調べたら、いわゆる「香り米」っていうものらしい。けっこう高級米みたいだ。
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「野菜ゾーン」とか「鮮魚ゾーン」なんかに混じって市場の中「美容院ゾーン」エリアもあるってところが
いかにも「何でも揃ってんのよ」って感じだけど、店の前にミシンが並んでるのは変わってるねぇ。
美容院と服のリフォーム屋か何かを兼業してるトコが多いんだろうか?
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食堂ゾーンもある。ちょうどパブ・ストリートで遅いランチを食った後だったから、ここでは
何も食わなかったんだけど、ちょっと残念なことをした。汗ダクダクかきながら熱いヌードルとか
食ってみたかったなぁ。市場の中は冷房もなくて、けっこう暑いのである。
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地元の人向けの食料品や雑貨だけじゃなく土産物屋も多いから、ここに行って土産物を
ドサッと買うのはいいと思うよ。市場の外側の店には(おそらく)カンボジアシルクとかの
土産物系の店が多かったように思う。
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市場を歩いてるとこんなPOPにも出くわす。日本人観光客も相当多いとみえる。
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実はイ課長は「カンボジアバージョンのキティちゃんクッキー」というのがこの市場の店で
限定販売されてるというのを知った。クメールキティちゃんとは珍しいから、日本の土産用に
買おうと思って店の在処を聞いて買いに行った。

ところがキティちゃんクッキー、一箱10ドルもしやがんの。カンボジアじゃすげー高い。
しかしイ課長としては土産用にこれが二箱ほしい。ってことは20ドル?たっけーー。

店の女の子に「二つ買うからディスカウントしてくれない?」って聞いてみた。
彼女は困った顔をして「あたしの店だったら安くしてあげるんだけど、あたし従業員だから・・」
みたいなことを言う。素直で、気立てが良さそうな、いいコだった。

仕方なく20ドルで二箱買って、気立てのいいクメール・ギャルの写真をとらせてもらった。
ちょっと照れてたけど、ホントにかわいいコだったよ。
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以前に美女図鑑にも載せたこのお姉さんからはアンコール・ビア柄の自分用Tシャツを買った。
地元ビール柄のTシャツは欲しかったから、それにツケ込んで向こうがフッカケてくるのは承知の上。
でも、このお姉さんとの価格交渉はちょっと楽しかった。
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「このTシャツ、10ドルよ、オーケー?」
「(大げさに驚いて)ええ~?バンコクじゃTシャツ一枚160バーツですよ?!(これは本当)10ドルは高いです」

10ドルっつうたら今の相場で1200円、160バーツっつうたら今の相場で540円くらいかな?
一年前にバンコクの露店でTシャツ買った時の経験が生きた。バンコク相場で対抗されるとお姉さんも
ちょっとひるんだようで「これは・・クオリティがいいのよ!」なんて言い張ってる。おもしれー。
結局6ドルで決着。価格交渉としてはまだまだ甘いけど、このお姉さんの方はかなり不満そうだった(笑)。

イ課長も東南アジアあちこち行って多少“相場感”ができて、言い値に対抗できるようになったかな・・
・・てな感じで少しイイ気になったけど、二日後にオールドマーケットに行ったら、またこのお姉さんに
つかまった。で、トホ妻用のパンツを買ったんだけど、相場感がなかったために11ドルという法外な価格で
買わされちったぜ、ちくしょう。
(翌年、つまり昨年ラオスやタイで同じパンツを何枚も買って、相場はせいぜい3〜400円程度だと知った)

と、まぁ、こういう市場で買い物するといろんなことがあるんだよ(笑)。
値段交渉も慣れるとちょっと楽しくなる。高いものつかまされる可能性もあるけど、それを撮影料と思って
カンボジアのたくましいビジネスウーマン?たちの写真を撮るのもまた楽しいってもんだ。
東南アジアに行ったら、市場見物はやめられないのである。

 
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by tohoiwanya | 2016-01-23 00:02 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2016年 01月 20日

パブ・ストリートの昼と夜

遺跡観光以外のシェムリアップネタをもう一つ書こう。

「世界の観光地」アンコール・ワットを見るために世界中からウンカのように集まる観光客。
彼らがどこに宿をとるかといったら、間違いなくシェムリアップの町にあるホテルなわけで、
シェムリアップってところは、おそらく住人のカンボジア人より観光で来てる外国人の方が
数では圧倒的に多いんじゃないかと思う。

それだけ外国人観光客がグシャッと集まる町だから、それを目当てにした商売も当然増える。
その典型がパブ・ストリートと呼ばれる一帯で、ここはその名の通り外国人旅行者のためのパブや
レストランや土産物屋がどっさり集積してる一帯なのである。夜になると大変な賑わいで、
シェムリアップに来たガイジン観光客は必ず一度は行く。毎晩行く人も多いと思う。
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しかしイ課長がここに最初に行ったのは昼間。到着した日の午後の遅いランチだった。
ナタカン社でバンコクまでのバス予約という重要手続きを済ませ、ホッとして・・さてメシだ。
昼間のパブ・ストリートはそれなりに飾りつけはあるけど、わりとのんびりしてる。
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注文したチャーハンが出来るまでの時間も非常にのんびりしてた(笑)。
最も懸念された国境越えバスの予約は済ませたし、明日からの遺跡観光は申し込んであるから、
この時はイ課長の気分ものんびりしたもんだった。ゆっくりチャーハン待ちましょうかね。
途中ザーッと午後のスコールが降ってきたのも、東南アジア旅情をかきたててくれるぜ。
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しかしこのパブ・ストリート、夜になるとのんびり気分はフッ飛んでシェムリアップで一番の
歓楽街となる。こんなに賑やかで色鮮やかなネオン街、首都のプノンペンにもないんじゃないか?
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飲食店だけじゃなく、(おそらく)ライブハウスみたいな生演奏を聞かせる店もあって騒々しい。
路上でドクターフィッシュのマッサージ?をやってる店もあったりして、まさに歓楽街だ。
もちろん、客の99.9%は外国人であり、近くの道路はそういう外国人客をつかまえようと
トゥクトゥクがワンサと停まってる。昔(今でもそうなのか?)深夜の銀座の道路が
客待ちタクシーで埋め尽くされたような状態のカンボジア版といえるだろう。
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このあたりのレストランはドコもみんなコジャレててキレイ。
外国人向けに値段もバカ高なのかっていうと、意外にそうでもなくて、メシと中ジョッキ2杯で
4$くらい。ビールがジョッキ一杯50¢とミョーに安いのが影響してる。
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しかしこのジョッキ50¢のビールってどうよ?安すぎないか?
ジョッキってところにどうも疑惑を感じるんだよなー。シェムリアップの普通の食い物屋で
“新品”の大瓶ビール頼むと2$だもん。ジョッキで出てくるってのがどうも・・・

まさかとは思うが古いビールの再利用だったりしねぇだろうなヲイ?
タニヤのカラオケでもビール飲み放題の店で瓶ビールは決して出ず、ジョッキだったけど
どうも東南アジアの安いジョッキのビールには裏があるような気が・・まぁ余談だが。
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パブストリートの近くにはナイトマーケットもある。とにかくここは夜遊びに来るゾーンってことだ。
もっともナイトマーケットっつうても、イ課長にとっちゃ特に見るべきものはないけどね(笑)。
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ま、こんな感じの「夜の盛り場」がパブ・ストリート周辺というわけなのである。
カンボジア全土見渡しても、夜のパブ・ストリートくらい外国人密度が高い場所って他にないだろう。
イ課長もこういう猥雑で賑やかな場所ってキライじゃないから、二晩はここで晩メシを食った。

しかしここが完全に「ガイジンのためのエリア」である以上、行っても見かけるのは外人観光客オンリー。
ほとんど“観光客租界”みたいな感じだから、カンボジアのローカルムードは逆に希薄になる。
これが薄暗い路地のひなびた食堂なんかに行くと、カンボジアのしんみりした生活感みたいなものが
ぐっと感じられて、ああオレはいまカンボジアにいるんだなぁって気分にさせてくれるよね。
そんな非観光客向け食堂で新品?の瓶ビール飲みながらメシ食った晩もあったから、いずれ
機会があればご紹介しまっす。

 
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by tohoiwanya | 2016-01-20 00:03 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
2016年 01月 18日

オプショナルツアーのランチタイム

さて、タ・プロム遺跡が済んだところで昼飯にしようか。
実際のツアーではタ・プロムを見て、アンコール・トムを見てからランチで、その後アンコール・ワットと
プノン・バケンに行ったわけだけど、このブログでは順序を変えてご紹介したわけだ。

しかしブログの方でも遺跡見学はひと休みして、ここらで昼メシにしよう。
タ・プロムやアンコール・ワットといった遺跡群はシェムリアップの町から近いから、ツアー参加者は
車に乗っていったん町まで戻り、ツアー提携のレストランに行くことになる。

レストランはこんな感じのところ。日本人旅行者向けのゲストハウスを併設した店だった。
このツアー自体も日本人通訳をたくさん揃えて、日本人用のツアーをたくさん扱ってる旅行会社だから
こういう「日本人向けビジネス」のコネクションがちゃんとあるんだね。
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地元カンボジア料理ということで、みんな張り切って食い物の写真を撮ってた(笑)。
まず出てきたのはアスパラ肉巻きを思わせるもので、なかなか美味しい。これがまぁ前菜ってとこか。
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春巻きや野菜サラダも出て来たぞ。
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ある種の煮込み料理も出てきた。見た目は味噌汁みたいに見えるね。
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もう一品スープ。けっこう品数多いねー。
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これにご飯がたっぷり入ったオヒツが出る。それぞれ自分の皿にご飯をよそって、オカズを乗せて
ガツガツとむさぼり食うわけだ。料理の名前はどれ一つとしてわかんないけど、どれも美味しかった。
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カップルで参加とか、一人で参加とか、いろんな人たちが混じってたけど、午前中の見学で話を交わしたり、
シャッター押してあげたりして何となく親しくなってたから、メシ食いながらいつの間にか
旅の情報交換会って感じになる。こういうのもなかなか楽しい。

たとえば、あるカップルはサイゴン経由でシェムリアップに来たんだけど、サイゴンを歩いていたら
女性の方が首から下げたデジカメをバイク野郎にひったくられた、なんておっかない話をしてくれた。
しょうがないから新しい小型デジカメをサイゴンで買いなおしたんだって。危ないなぁ〜。
ストラップが切れたからむしろ良かったともいえるよねぇ。

ある男性参加者は一人旅でカンボジアに来たんだけど、トラベラーズ・チェックが使えないから
困ってるって言ってた。イ課長はトラベラーズ・チェックって最近は全然使わないけど、昔は使った。
先進国に行く時は安心だけど、カンボジアみたいなとこだとなかなか使える店がないんだねぇ。

「でも現金ないと困るでしょう。クレジットカード使えないところも多そうだし・・」
「いやぁ、もうキャッシングですよ。キャッシングで何とかしてるようなもんで」
「ははぁ~キャッシングですかぁ、大変ですねぇ」

旅の話に花を咲かせながらおいしいカンボジア料理に舌鼓。
午後のアンコール・ワット移動までの時間はまだたっぷりある。けだるい南国のランチタイム。
あちこちでのんびりとネコが昼寝してたよ。
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だーがしかし、実はこのランチタイムの時に参加者と交わした会話が、この数日後、
思ってもみなかった形で極めて重要な意味を持つことになる。しかしこの時点ではまさか自分が
あんなピンチに遭遇することになるたぁ、お釈迦様でも気がつくめぇってやつだ。

その話はまた後日ご紹介しようと思う。

  

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by tohoiwanya | 2016-01-18 00:45 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(0)
2016年 01月 15日

タ・プロム遺跡を見る その3

初めて行ったカンボジアで最初に参加した遺跡見学ツアー。
その最初の訪問場所だったタ・プロム遺跡は、アンコール遺跡群の中でイ課長が生まれて初めて見た
遺跡だったことになる。事前に多少は予習したとはいえ、見るものすべて物珍しく、驚きに満ちてた。

本日はそんなタ・プロム遺跡を例にとって、アンコール遺跡全体に通じる小テーマについて書こう。
「アンコール遺跡といえばチョメチョメ」という、そのチョメチョメの部分がいろいろあるわけで、
たとえば・・・


【遺跡の崩壊】
アンコール遺跡といえば、その崩壊が常に問題になる。要するにどんどん崩れてるんだよ。
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アンコール・ワットやアンコール・トムはそれでもかなりチャンと残ってる方で、タ・プロムだと
かなりあちこち崩壊してる。傷んでるとかヒビ割れてるっていうレベルじゃなく、完全にガラガラと
建物自体が崩れちまってるところが少なくないのだ。
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いずれご紹介するベンメリア遺跡なんて、もう塀や建物がほとんど崩壊して崩れた石だらけ。
遺跡というより廃墟といった方がいい(それがまた素晴らしくイイんだが)。

崩壊の原因は材質上の劣化、外部要因、人為的なもの等々いろいろあるらしい。
たとえば昼間と夜の温度差のせいで石の強度が弱くなったり剥離したりもするみたいだし、
風雨の影響(特に水がしみ込むのは石にとってマズいらしい)も大きい。そうなると
根本的には防ぎようがないともいえる。
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動物の影響ってのも多いんだよね。コウモリのフンで石が劣化したとか、遺跡にサルが登って飾りを
落っことしたなんて例もある。実際、アンコール・ワットにけっこうサルいたもんね。
(下の写真がアンコール・ワットで見かけたサル氏)
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さらにタ・プロムで顕著なように「植物による破壊」というのも深刻。
ただ、イ課長個人としては前にも買いたようにタ・プロムだけはあの木の根っこのあり得べからざる奇観を
残してもらいたいという気がするのだが・・・。


【デバター】
アンコール遺跡といえばデバター、つまり女神像が必ずあちこちに彫られてる。
アンコール・ワットの時にもちょこっとご紹介したけど、タ・プロムにもデバターはたくさんいた。
どれも服装や装飾、表情やポーズが少しずつ違ってて、見てて飽きない。
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下の写真のデバターなんて保存状態もいいし、表情もいいし、ホントに見事だ。
マニアになると「私はあの遺跡のアソコにある、あのデバターが一番好き」なんてことにもなるようだ。
イ課長としてはこの写真のデバターさんは好みだけど、タ・プロムのどこにあったか全く覚えてない(笑)。
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前にも書いたけど、デバターさんはどなたもボン・キュッ・ボンのグラマーな肢体をお持ちで
たいへん肉感的でいらっしゃる。タ・プロム遺跡のデバターさんたちは片手で胸が隠れてるポーズが
多いようで、その分多少はセクシーさが緩和?されてるけどアンドレ・マルローがかつて盗掘したっていう
バンテアイ・スレイ遺跡のデバターなんて、写真で見るとすげー巨乳のグラマー美人なんだよね。
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バンテアイ・スレイ遺跡の有名なデバターは「東洋のモナリザ」という異名があるくらい美しい。
だがイ課長は写真でしか見たことはない。もしまたカンボジアに行く機会があればぜひ
バンテアイ・スレイに行きたいもんだぜ。


【苔】
アンコール遺跡群を観光する季節はいつ頃がいいのか?

いつ行ったって暑いという点では大した差がないから、気温的にはいつでもいいようなもんだろうけど
雨季か乾季かという点は重要だ。屋外観光だから雨が降らない方がいいのは確かで、そういう点じゃ
乾季の方がお勧めということになるんだろうと思う。
 
たまたまイ課長が行ったのは9月半ばの雨季まっさかり。しかし雨季の遺跡観光もまたイイんだよ。
雨季のメリットとしては湖や池の水位が上がるから、たとえばアンコール・ワット前の池も大きくなる。
「水面に映る逆さアンコール・ワット」を撮るなんて時には嬉しい(ああどうせオレは撮れなかったよクソ)。
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イ課長が雨季に遺跡観光して良かったなぁと強く思ったのは、むしろコケだな。
乾季だと苔もさほど目立たなくなるらしいんだけど、雨季に、鮮やかさを増したコケがびっしりと石に
くっついてると、それだけで廃墟っぽい神秘的ムードが高まって美しい。
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同じことはツアーに参加したほかのメンバーも思ったようで、「コケきれいねー」なんて言いながら
コケに覆われた巨石の写真を撮ったりしてたら、ある女性参加者がフと言った。

なんだか抹茶チョコレートみたいだわ

これは実に卓越したタトエというべきだ。崩壊した遺跡の残骸も緑のコケに覆われたせいで、グッと
ソフトでロマンチックな光景に見えてくる。コケなしだったらこんな雰囲気は生まれないだろう。
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雨季にアンコール遺跡群を観光すれば、そこココで緑鮮やかな抹茶チョコレートを見ることになる。
イ課長としては、アンコール遺跡群観光に適した季節として「乾季は知らない、でも雨季はいいぜ~」と
お勧めしたい気持ちがちょびっとあるんだよね、実は。

 
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by tohoiwanya | 2016-01-15 00:45 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(4)
2016年 01月 12日

タ・プロム遺跡を見る その2

密林に食われた遺跡、タ・プロム。
密林のガワに立って言えばまったくアッパレな食いっぷりで、至るところで榕樹が遺跡にからみつき、
のしかかり、かぶさってる。

うわあああ。もうここなんて完全に榕樹の根っこがかぶさって、遺跡が見えぬ。
その根っこのわずかな隙間から見学者は出入りするのである。
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うーーーーわああああ。な、何スかこれは。
もうこうなると地球の植物っていうより、エイリアン的な異星植物がこの遺跡で繁殖してンのかと
思っちゃうじゃねぇか。遊星からの物体X状態。
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木がタ・プロム遺跡を食ってるその食いっぷりがあまりにスゴいので「この遺跡を今後どうするか」という
点についちゃ学者の間で論争があるらしい。

一つは遺跡を食ってる木を除去しないとイカンという考え方だ。
このままどんどん木が成長を続ければ、いずれ木の圧力で遺跡は崩れる。そうなる前に木を取り除いて
修復すべきであるというもの。
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もう一つは木をどかさない方がいいという考え方。
ここまでスゴいことになっちゃうと、今や「木が遺跡を支えている」というべきで、この木がなくなったら
遺跡はガラガラと崩壊しちゃうに違いないからこのままにしとこうというもの。
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こんな風に木に食われまくった遺跡を修復した経験なんて誰もないはずだから「過去の経験」に照らして
こうした方がいいと判断できる学者もたぶんいないんだろう。結局どうしたらいいのか誰もわからない(笑)。

イ課長の個人的意見としては「このままの方がいい」と思うんだよねぇ。
今となってはタ・プロムって場所は歴史あるクメール遺跡と、「それを食ってる植物」とが
セットになって見る者をして驚嘆せしむる奇観を現出してるわけで、この異様な榕樹の根が
なくなっちゃったらちょっと淋しいなぁ・・。とにかくこんな光景を自分が目にするなんてことは
空前にして絶後であろうと、見る者全てが感じるような場所だもん。
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遺跡の一部にはこんな具合に鉄パイプで補強した部分もある。崩壊の危険性という点でいえばかなり
アブナい遺跡なんだと思う。うーーむ・・木を残すべきか、取り除くべきか・・個人的には残してほしいが。
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ぐあっ・・これはまた・・もうどう表現すればいいのやら。
前回書いた「巨大タコがしがみついたような」という子供っぽい形容しか浮かんでこないのである。
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この木から横にびろーーーーんと伸びた根がこんな風に遺跡を這って、ひょいと地面に達している。
こういう異様すぎる造形が完成するまでどのくらいかかったんだろう?暑い国で雨も多くて、
植物の成長も早いだろうから、意外に数十年くらいあればこんな状況になっちゃうんだろうか?
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このタ・プロム遺跡、アンジェリーナ・ジョリーが出た「トゥームレイダー」という映画のロケに
使われたんだって。これだけ異様な奇観にあふれた場所なら冒険活劇の舞台にはもってこいだよなぁ。

うわーここもまた、さっきと同じように遺跡の入り口に木の根が覆いかぶさってる。
とにかくタ・プロム遺跡はこんな光景がそこらじゅうにあるんだけど、ここを見てたとき、イ課長は
木の根のスキマを見てハッとした。
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おおおお何と。木の根のスキマから人の顔のレリーフがちらりと見える。デバターかな?
2013年に見たタイのアユタヤ遺跡の、木の根に抱かれた仏様の首を思い出しちゃったぜ。
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とにかくタ・プロム遺跡というのはこういう所なのである。
「歴史的背景なんて知らなくていいから、とにかく見て驚けばよい」とイ課長が書いた理由が
なんとなくわかったでしょ?この遺跡に来てカンボジアの「密林のチカラ」を目の当たりにすれば
ただもう驚くばかりで、どんなに詳細な説明を聞いても耳を素通りしちゃうよ。
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しかしまぁタ・プロム遺跡には木の根っこ以外にも書くべきことはたくさんあるわけで、
次回はそういう部分もご紹介しよう。何しろ写真はたくさんあるからね。はっはっは。

 
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by tohoiwanya | 2016-01-12 00:16 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
2016年 01月 10日

タ・プロム遺跡を見る その1

さて、昨年から書き続けているクメール遺跡見学の続きに戻ろう。

アンコール・ワット(途中から写真なし)とプノン・バケン(写真全くなし)の紹介が済んだから
次は時間をさかのぼって午前中に見たタ・プロム遺跡だ。ここについては写真もたーーーっぷり
撮ってるからなこんちくしょう(だから後半バッテリー切れたんだろうが)。

アンコール遺跡群を見学すれば、ガイドさんは「ここは12世紀末に立てられた寺院だ」とか、
「ジャヤヴァルマン7世という王様が建てた」とか、遺跡にまつわる歴史的背景を説明してくれる。
見る方もにしても「12世紀末っつうたら・・いい国作ろう鎌倉バフクの頃かぁ・・なるほど」
てな具合に、何も知らずに見るより認識が深まって有意義な見学になる。

だがしかし、これからご紹介するタ・プロム遺跡に関しては、やや乱暴に言えば歴史的背景なんて
知らないままでいいと思う。ただもうそのあり得べからざるアリサマを見てひたすら驚き、
ひたすら唖然としてればイイんじゃないかと思うんだよね。
アンコール・ワットなんかに比べるとタ・プロム遺跡は小規模だし、その知名度も低いけど、
視覚的スゴさに関してはアンコール遺跡群の中でも屈指のものではないかと思うのだ、イ課長は。

実はイ課長もカンボジアに行こうと思うまでタ・プロムなんて聞いたことすらなかったんだけど、
紹介写真を見てたまげた。こんなスゴいところがあるのかよ。ぜひ見たいと思った。

「ここについては歴史的背景なんて知らなくてもいい」って自分で言ってんだから、このブログでも
クダクダしい説明は割愛して、とにかく写真でご紹介していこう。
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駐車場で車を降りると、ガイドさんに連れられて森の中の道を歩く。イ課長が参加したツアーでは
タ・プロムが最初の見学スポットだったからワクワクしたねー。

おおっ 遺跡だ。しかも崩れている。キブンが出てきたぞ。
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この辺だけじゃなく、アンコール遺跡群にはこうやって崩れたり、破壊されたりした箇所が少なくない。
長い年月の間に石が劣化して崩壊する場合もあるし、手入れが不十分だったってのもあるし
(ポル・ポト時代とか内戦とかあったからねぇ)、実際問題として盗掘も多いのだ。
下の写真にデバターが二人映ってるけど、右側は明らかに顔面が何かでキレイ削り取られている。
顔だけ盗掘されたんじゃないのかなぁ・・?可哀想に。
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デバターの顔だけじゃなく、この写真を見ると石の積み重ね自体がすでに左に大きく傾いている。
このままだと誰が見たっていずれ左にガラガラと崩落すると思われるのだが・・。
しかしタ・プロム遺跡の「あり得べからざる光景」のメインはここではないのだ。もっと先。

うおおお、いよいよ見えてきた見えてきた。
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上の写真に大木が二本写ってる。右の木は石塀の手前、左の木は石塀の向こうに生えてる。
問題は左側の木だよ。あの木を向こう側から見るとそこに「あり得べからざる光景」があるはずだ。
うう、早く見たい・・。

右側の木のワキが入り口になってるみたいで、イ課長たちもそこから入った。
入るとすぐ左を見る。そこにさっきの木があるはずで・・・・



どっひゃーーーーん
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タ・プロムといえばもうコレなんだよ。
この遺跡が長年忘れ去られ、やっと再発見された時、この遺跡は完全に木に浸食されたというか、
木に飲み込まれたというか、こういうトンでもない状態で発見されたらしい。

いやぁぁぁスゴい。写真で初めてみた時もタマゲたけど、実際見るとスゴすぎる。
これ、榕樹(いわゆるガジュマル)の木らしいんだけど、植物ってこんなスサマじい姿で
成長できるモンなのかね。遺跡に巨大タコが絡み付いてるのかと思いたくなる。
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まさに「森に食われた遺跡」とでも言うしかない、タ・プロム。
遺跡が榕樹に飲み込まれた箇所というのはここだけではなく、遺跡じゅうあちこちにある。
どこを見てもあまりの異様さにただただ驚くしかない。
たっぷり写真もあるから、引き続いて次回ご紹介しようではないか。

 
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by tohoiwanya | 2016-01-10 00:31 | 2014.09 東南アジア旅行 | Comments(2)
2016年 01月 07日

2016年の旅行運

昨日、ちょっと面白いことがあった。
早く目が覚めたから、早めに会社に行こうと思った。いつもとちょっと違う朝。
珍しく家で朝メシも食ったから、毎朝行ってるドトールに寄る必要もない。
ドトール寄りにあるいつもの階段ではなく、珍しく会社寄りにあるエレベーターに乗って
地上に出ようとした。

ある男性と乗り合わせた。
ものすごく覚えやすい見た目を持った人なんだけど(ガッシリ横幅広く、アタマは完全スキンヘッド)
そのせいか、どうも見覚えがあるような気がした。この人にどっかで会ったかなぁ?

見た目の覚えやすさという点ではイ課長もかなりのものではあるのだが(笑)、向こうはイ課長を
知らないようだ。ってことはイ課長ガワだけに見覚えがあるってことか?はて?

会社には1時間ちょっとしかおらず、都内某ホテル宴会場で開催される某業界団体の
賀詞交歓会ってヤツに行った。ビール(例の、紙ナプキンで包んで持つアレ)をちびちび飲みつつ
開会を待っていた。

するとどうよ。目の前にガッシリと横幅が広くてアタマは完全スキンヘッドの人が立ってるではないか。
今朝同じエレベーターに乗って「見覚えが・・」と思ったあの人に間違いない。ってことは、毎年この
賀詞交歓会で見かけてたから見覚えがあったってことか?何せ目立ちやすい人だし。

これはぜひ話をしてみようと思って、宴たけなわの頃に呼びとめて話かけてみた。
ウチの会社のすぐ近くにお勤めの業界紙の方で、やはりこの賀詞交歓会には毎年来てるんだと。
目立つから、毎年見てるうちに何となく見覚え感が形成されたに違いない。こんな偶然あるんだなぁ。
もちろん彼とは名刺交換し、ご近所づきあいよろしくと丁重にご挨拶を交わしたのである。

賀詞交歓会の後は腹ごなしを兼ねて神谷町から増上寺を抜けて浜松町の方まで歩いた。
去年もまったく同じコースを歩いてこんな記事を書いたよな。今年もまた増上寺で初詣して
おみくじ引いてみっか。増上寺といえば必ず東京タワーとセットなのである。
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1月も6日となると、増上寺の初詣ラッシュもだいぶ落ち着いてたね。
神社じゃなくお寺だから、仏様に今年の家内安全と家族の健康をお願いすることになる。
ホトケさま、なにとぞよろしくお願ぇしますでごんす。

去年と同じようにおみくじをひく。
内容はこうだった。
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ふーむ・・末吉ねぇ。去年の大吉と比べるとだいぶ見劣りするけど、上がる余地のない大吉より
小吉とか末吉の方がいいという人もいるよな。ま、たぶんに負け惜しみもあるだろうが(笑)。

旅ブログの書き手としては旅行運に注目せざるを得ない。
なに?遠き方利益多し とな? 遠き方利益多し・・・

現段階で今年行く予定があるのは例のぎーんこーん式アニバーサリー旅行だ。
やっぱ近場のアジアとかより、12時間くらい飛行機乗って欧州とか米東海岸とか行った方が
「利益多し」ということなのか・・うーーむ。

英語版もその辺は極めて断定的かつ直截的に書かれている。
「より遠ければより良し」って感じか。ううーーむ・・・。
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トホ妻とは「行き先だけは年内に決めよう」と昨年確認しあっていた。
しかし実はまだ決まってない(笑)。有力候補地が安全上の懸念多しっていう意見が多くて
再検討のやむなきに至ったのである。国立競技場みたいだ。

「遠き方利益多し」ねぇ・・。遠き方っていうと、現在残ってる候補地の中だとアソコあたりか?
果たして今年のイ課長の旅行運はどうなるのか?そしてトホ妻&イ課長はどこに行くのか?

とりあえずネタ在庫はたっぷりあるので、次回更新あたりからは一昨年の(オソイ)カンボジアにおける
遺跡観光ネタ消化を再開する予定でごんす。よろしくお願いしますでごんす。

 

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by tohoiwanya | 2016-01-07 13:35 | 日本での私生活 | Comments(6)